八幡「雪乃との結婚生活」 (132)

初SSで文章力もかなり低いです。なのでイライラする事が多いと思います。

八幡「今帰ったぞ~雪乃!」

雪乃「おかえりなさい!ごめんなさいちょっと今日は体調が優れなくて食事の準備がまだ・・・」

八幡「気にすんな 俺がやる 辛い時無理して怪我でもしたらもっと辛えだろう」

雪乃「ありがとう でも私って貴方のお荷物になってないかしら?」

八幡「お荷物ってなら俺がその荷物を背中で抱えてるだけの話だ 何ら問題はないはずだ」

雪乃「貴方って優しいのね 私はいまとても幸せだわ」

八幡「悪いが俺の方が幸せだ」

雪乃「でもね迷惑ならば迷惑と言って欲しいのだけれど 病を患っていて働けない私に価値などないのだから」

八幡「価値ってのは自分で決めるもんじゃないだろう 他人が決めるものだ つまり雪乃は俺にとって価値のあるものだ」

比企谷八幡25歳、雪ノ下雪乃25歳、
俺たちは高校卒業後に付き合い始め1年前に結婚をした。
嘘偽りなどなく俺は幸せだ。
だがひとつ互いにとって辛い事がある。
それは雪乃が謎の精神病に悩まされている事だ。
原因不明で体調が優れなかったり感情の起伏が激しかったりと
色んな症状がある。
医者の話だと恐らく、高校三年生の時の精神的な発作から始まったものだと

雪乃「ごめんなさい、また私気持ちの悪い事を言ってしまった様ね。気をつけるわ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1435051636

八幡「お前が気持ち悪かったら世の中の8割の女は気持ち悪い事になるぞ?」

雪乃「フフ あと2割は上がいるのね」

八幡「揚げ足を取るな!でもなその何というか・・・」

雪乃「何かしら?」

八幡「雪乃は一番綺麗で可愛いし、一番大切だ、だからそのもう価値がないとか言うな」ギュッ

八幡は必死に涙をこらえていたが完全に声は掠れていた。

雪乃「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」

八幡「よしっ!今日は少し遅いから飯でも食いに行くか!雪乃、何が食べたい?」

雪乃「貴方は何が食べたいの?」

八幡「俺じゃなくて雪乃の食べたいものを聞いてるんだ 拒否権はないぞ」

雪乃「貴方ってそういう所は変わらないのね そんな事言われたら答えるしかないじゃない」

八幡「何でもいいぞ ただ10万とかするのは勘弁してくれ」

雪乃「近所のサイゼに行きたいわ」

八幡「マジで言ってるのか?」

雪乃「えぇ本気よ どこかの八幡さんはデートでサイゼリアが有り得ないって風潮を俺が壊すとか言ってたじゃない」

八幡「やめてくれ 恥ずかしい」

雪乃「行くわよ」

八幡「はい」

八幡「で、雪乃は何にするんだ?」

雪乃「私は自分で選べるわ 小学生以下の扱いはやめてもらえるかしら」

八幡「はいはい 雪ノ下さんは何でも出来ますよね・・・」

雪乃「・・・・」

八幡「す、すまん少し言い過ぎた」

雪乃「何故謝るの?」

八幡「それはその・・・」

雪乃「私たちの結婚生活って本物と呼べるのかしら?貴方は私の病を気遣って発言に気をつけてばかりだし」

八幡「雪乃、落ち着け」

雪乃「貴方はやはり結衣さんと結婚しておくべきだったんだわ!その方が気兼ねなく幸せになれたのだろうし!」

八幡「雪乃、帰るぞ」

雪乃「もう家には帰らないわ!あそこに本物はないのだから」

雪乃は感情的に店を出た。俺もすぐに追って出るが
雪乃は一人でどこかへ出ようとした。
こういう場合抑えると逆効果だから、優しく腕を掴めと医者には習った

八幡「雪乃、今度どこか旅行にでも行くか?」

雪乃「そうやって私を落ち着かせようとしているつもりなのでしょう?もういいわ こんなに辛い思いばかりするのならば死んでやるわ」

次の瞬間、俺は衝動的に雪乃をビンタしてしまった。

やっちまった。

雪乃「酷いわ!貴方までそういう事するのね!」

八幡「違うんだ・・・」

雪乃「わかったわ!本当に死んでやるわ!」

陽乃「あれ~八幡と雪乃ちゃんじゃ~んどうしたの~?」

陽乃さんはすぐに察してくれた

雪乃「姉さん、この人が私をビンタしたのよ!家庭内暴力よ」

陽乃「じゃあそんなDV男といると危険だから今日はウチに泊まろうか?」

八幡「すいません 陽乃さん」

雪乃「いいのよ!気にしなくて!またこっちから連絡するから!」

1時間後 自宅アパートにて

八幡「懐かしいなぁ 高校時代の写真か・・・これ卒業式に告白したあとに二人で撮ったやつかぁ 雪乃はやっぱり綺麗だな」

ピンポーン

八幡「こんな時間に誰だ?」

小町「お兄ちゃん来ちゃったよ!」

八幡「小町か、どうしたんだ?」

小町「陽乃さんから電話貰ってさ お兄ちゃん一人で寂しいと思って!」

八幡「すまねぇな変な気を遣わせちまって」

小町「何言ってるの兄妹でしょ?あっ今の小町的にポイント高い!」

八幡「なぁ小町 この写真見てくれ 雪乃の奴綺麗だろ?」

小町「綺麗だけど 小町的には今の雪乃さんの方がもっと綺麗だと思うなぁ」

八幡「それには俺も同感だ」

小町「ねぇお兄ちゃん今幸せ?」

八幡「幸せだよ 俺には勿体無いぐらいにな」

小町「そっか 雪乃さんもきっと同じだと思うよ。」

八幡「何でそう思うんだ?あいつにはもっとキチンと理解してやれる奴の方がいいのかもしれねぇ」

小町「そういうの小町的に超ポイント低いよ」

八幡「仕方ねぇだろう 俺あいつのこと何も分かってやれてねぇんだからさ」

小町「何でそう思うわけ?」

八幡「だってよ、精神疾患の本とか読んでも全くわからねぇんだよ」

>>5
最後の発言は陽乃じゃないの?

>>9
すまんミスってた

小町「いいんじゃないの?それで 病気じゃなくて雪乃さんと向き合ってるんだから」

八幡「雪乃と向き合うか・・・」

雪ノ下家にて

陽乃「雪乃ちゃん少しは落ち着いた?」

雪乃「元から落ち着いてるのだけれど」ヒックヒック

陽乃「雪乃ちゃんはさ今幸せ?」

雪乃「えぇ、何故そんな当たり前のこと聞くのかしら?」

陽乃「そっか、八幡くんもきっとそうだと思うなぁ」

雪乃「何故?私はあの人に迷惑ばかり掛けているのよ?」


陽乃「自分でもそう思うでしょ?じゃあなのになんで八幡くんは一緒にいてくれるんだろうねー?」

雪乃「きっと捨てたら悪いとか程度に思っているのよ」

陽乃「それは違うな 雪乃ちゃんを愛してるからだよ?」

雪乃「だってビンタしたじゃない あれは立派なDVよ」

陽乃「ねぇ雪乃ちゃん八幡くんも人間なのよ怒ることだってあるのよ どっちかって言うとあれは哀しみかな」

雪乃「哀しみ?どういう事かしら?」

陽乃「もしも八幡くんが雪乃ちゃんの前で死ぬなんて言ったらどう思う?」

雪乃「・・・・」

陽乃「悲しいでしょ?いくら病気だからって言っていいことと悪い事はあるのよ?そこは気を付けないと」

雪乃「でも自然と言ってしまうのよ」

陽乃「そっかそこもお医者さんと相談しよっか」

雪乃「姉さん その あ、ありがとう」

陽乃「雪乃ちゃんが面と向かってそんなこと言ってくれるのは久しぶりね~でもその言葉は私より雪乃ちゃんの一番大切な人に言ってあげな」

雪乃「えぇ そうさせてもらうわ」

陽乃「雪乃ちゃん あんなにいい人いないんだからね?甘えるのもいいけどちゃんと相手の気持ちも考えないとね」

雪乃「わかったわ」

~八幡の夢~

高校時代

雪乃「私が死んだって変わらないじゃない なのに何故止めるの?」

八幡「傲慢だな」

雪乃「・・・」

八幡「死んでも変わらないなら生きてても変わらないってことだろ?なら別に生きていてもいいだろう」

雪乃「いいえ 私は所詮誰にも必要のない存在なのよ 姉さんがいればいいのよ」

八幡「お前自分を高く評価し過ぎだ お前が自分自身を必要ないと思っても・・・その・・・」

結衣「ヒッキー・・・」

八幡「すまない 由比ケ浜 お前の気持ちには答えられない」

結衣「私のことは気にしないで!」

雪乃「ねぇ比企谷くん 私なんて死んでも貴方には由比ケ浜さんや他の人もいるじゃない もう貴方は一人じゃないのよ」

八幡「いい加減にしろよ!」

結衣「ヒッキー・・・」

八幡「自分の好きな奴が自殺してるのを見過ごせる訳ないだろう!」

雪乃「!!!!」

八幡「雪ノ下雪乃 お前自身がお前を不要だとしても例え家族や周りの人間にとってお前が陽乃さんのレプリカだとしても 俺にとって雪ノ下雪乃はお前しかいないんだ そして俺がずっと隣にいて欲しいのも雪ノ下雪乃だ!」

結衣「ゆきのんずるいな ヒッキーにここまで言ってもらえて死ぬなんて!」

八幡「雪ノ下、いや雪乃!俺と結婚前提に付き合ってください」

雪乃「病気持ちの女と付き合って結婚したとしても苦労するだけだわ 貴方の隣には由比ケ浜さんがいるべきだわ」

八幡「何だお前怖いのか?それじゃ少し前の俺と同じじゃねぇか 捨てられるのが怖い無くなるのが怖い だから人の好意から逃げる」

雪乃「貴方の言うとおりよ いずれ貴方の前に貴方を理解する人間が現れたのなら貴方はきっとその人に惹かれるはず」

八幡「お前には不釣り合いだと思っていたのは俺の方だ。だから半ば諦めていた。だが今はお前に釣り合う男になろうと考えている」

雪乃「私も貴方のことは好きよ 誰よりも でもだからこそ迷惑は掛けたくないのよ」

八幡「俺にとってはここで死なれる方が迷惑だ 俺は一生お前を守れなかったトラウマを抱えることになる もしかしたらノイローゼで死ぬかもしれないな そのほうが迷惑だ」

翌朝

八幡「雪乃おはよう・・・って陽乃さんの所か」

今思えば一人で朝を過ごす事はかなり久しぶりかもしれない
5年ぶりくらいにはなるか

小町「あ、兄ちゃん起きたの?今ご飯用意するね」

八幡「お前帰ってなかったのか?」

小町「雪乃さんが来るまでは泊まってあげるよ」

八幡「いやお前はお前で自分の生活があるだろう」

小町「別に彼にはいってあるし問題ないよ~」

八幡「小町、今お前彼って・・・」

小町「あ・・・言っちゃった」

八幡「相手は誰なんだ?相手によってはお兄ちゃん怒るぞ?」

小町「じゃあ言わないでおくね」

八幡「いいから答えるんだ!」

小町「大志くんだよ・・・」

八幡「お兄ちゃん的に超ポイント低いよ?」

ピンポーン

陽乃「ひゃっはろー!雪乃ちゃんを返しに来たよー」

八幡「雪乃!昨日はすまなかった・・・」

雪乃「いえ、私の方こそごめんなさい そしていつもありがとう」

陽乃「雪乃ちゃん ちゃんと言えたじゃん!」

八幡「いやこんな俺の隣にいつもいてくれてありがとうな」ウルッ

小町「お兄ちゃん泣いてる!」

八幡「バカ泣いてねぇよ!」

雪乃「小町さん ごめんなさいね 未確認生物の世話を押し付けてしまって」

小町「いいですよ~全然!じゃあ小町はこれで!」

陽乃「八幡くん 雪乃ちゃんのことよろしくね?」

八幡「任せてください」

陽乃「じゃああとは二人で仲良くね!」

八幡「雪乃 帰ってきてくれて本当にありがとうな 俺は男としても社会人としても低レベルだ だがお前を愛する気持ちは誰にも負けない」

雪乃「フフッ 私は幸せ者ね 貴方は男としても社会人としてもレベルが低くても私にとっては唯一無二の愛する旦那様よ」

八幡「雪乃愛してるよ」チュッ

雪乃「ひ、比企谷くん!さっきから何を気持ち悪い寝言を言っているのかしら?それに部活中に寝るとは思考回路が腐敗した様ね」

結衣「ひ、ヒッキーキモイ!」

八幡「あ、すまねぇって夢か・・・」

夢から覚めて一瞬、何で終わっちまうんだよ!と思った自分がいる

雪乃「今日の部活はこ、これで終わりよ!」

八幡「なぁ雪ノ下 俺なんて寝言言っていたんだ?」

結衣「女の子にそんなこと言わせるなし!ヒッキーマジキモイ!」

八幡「いや気になるんだ」

雪乃「し、知りません!」

雪ノ下は何か怒り気味で部室を出て行った
あんな雪ノ下は珍しいな

葉山「比企谷くん ちょっといいかい?」

八幡「イケメンエリートが俺に何の用だ?」

葉山「少し話がある 屋上に来て貰えないか?」

八幡「あぁ?仕方ねぇな」

屋上にて

八幡「で話ってのは何だ?」

葉山「単刀直入に言おう 雪乃ちゃんとこれ以上親しくなるな」

八幡「いきなりなんだよ?気持ちわるいな」

葉山「実は俺と雪乃ちゃんは許嫁なんだ 互いに18歳になったら結婚するんだ」

八幡「な!?」

俺は一瞬胸が痛くなった。何故なんださっきの夢と言い・・・

葉山「彼女に俺が気がないのは知っている だが君とこれ以上親しくなられると本当に困るんだ」

八幡「・・・・」

葉山「君は彼女のことが好きなんだろ?」

八幡「お前に言う必要はねぇだろう」

葉山「これは君のためでもあるんだ 彼女ともっと親しくなれば苦しむだけだ」

八幡「・・・・」

葉山「じゃあ俺はこれで」

俺は気づかぬうちに雪ノ下雪乃を好きになっていたのかもしれない
何だこの痛みとショックと喪失感の様なものは?
これが恋というものか?

「そして、比企谷八幡は自覚する」END

次回「届かぬ想いは途絶えぬ」

第二話~「届かぬ想いは途絶えぬ」

八幡「うぃっす」

雪乃「あら今日はやけに遅いのねやる気を無くしたのかしら?」

八幡「別に」

雪乃「そう」

結衣「ヒッキー何か今日元気なくない?」

八幡「そんなことねぇよ」

雪乃「珍しいわね ゾンビにも体調っていうものがあるのね」

八幡「あっそ」

雪乃「・・・・」

結衣「ヒッキー何かちょっと冷たくない!?」

八幡「あ?冷たいのはこの女の心だろうが 毎日の様に俺を罵声を浴びせて」

結衣「それは冗談っていうかジョークでしょ!」

八幡「冗談だったら人を傷つけていいのかよ?」

雪乃「ごめんなさい あなたも傷ついていたのね」

八幡「なぁ雪ノ下 ハッキリ言っておくわ お前その性格直したほうがいいぞ?」

雪乃「・・・・」

結衣「ちょっとヒッキー!何でそんなにゆきのんに冷たく当たるわけ!?」

八幡「はぁ・・・話にならねぇわここにいると不愉快になるから帰るわ・・・」

雪乃「待ちなさい」

八幡「なんだよ?」

雪乃「私のせいで不愉快になったと言うのならば・・・私が出て行くわ」ポロッ

俺は確かに見た。雪ノ下の目から雫が溢れるのを
もうこういうやり方はしないと決めたはずだったが
今回ばかりはどうしようもないんだ
こうでもしなければ今後 もっと苦しむ事になる 今以上に

結衣「ゆきのん待ってよ!」

八幡「・・・・」

結衣「ねぇヒッキー何かあったんでしょ?ヒッキーは意味もなくあんなことしないよね?」

八幡「・・・・」

バチン

由比ケ浜のビンタが俺の頬に当たった
何だよこれ 幼馴染系ヒロインかよこいつは

八幡「何すんだよ」

結衣「今のヒッキーは好きじゃない!」



小町「お兄ちゃんどうしたの?ご飯あまり食べてないけど どこか悪いの?」

八幡「性格と目とついでに性根が悪いかもな」

小町「で雪乃さんと何かあったの?」

八幡「別に何もねぇよ ってか何で雪ノ下が出てくるんだよ」

小町「雪乃さんからメールが来てたの お兄ちゃんに許して欲しいってね」

八幡「許すも何もねぇよ 気にするな お前は受験勉強に集中しろ」

小町「そういう言い方は小町的には嫌だなぁ」

八幡「お前には関係ねぇだろう」

小町「そういうの酷くない?小町ショックだよ」

八幡「お前に言っても解決しねぇだろう!」

俺は感情的になって妹にまで八つ当たりしちまった

小町「お兄ちゃん何て大嫌い!」

小町は食事が中途半端なまま階段を登り
自分の部屋へと戻っていった

雪乃「私は気づかぬうちに彼を傷つけていたのね」

雪乃はパンさんのぬいぐるみを抱きしめてベッドの上に座っていた

雪乃「どうして素直に言えないのかしらね・・・」ポロリ

雪乃「私は本当に弱い女だわ・・・」

雪乃「明日こそきちんと私の想いを伝えるわ・・・」

翌日~奉仕部

雪乃「比企谷くん 今日は大切な話があるのだけれど 放課後時間貰える?」

八幡「悪いなこれからずっと忙しいんだ」

雪乃「そこを何とか時間を貰えないかしら」

八幡「なぁ雪ノ下 ハッキリ言うわ そういうの迷惑だからやめてくれないか?」

雪乃「そう 私の想いが迷惑ということね」

八幡「あぁそうだ 別にお前はそういう女だからもう暴言くらい気にしない 好きなだけ言えよ」

雪乃「そう・・・」

結衣「ヒッキーいい加減にして!」

八幡「あ?」

結衣「何でこんな事するの!?何でこんなにゆきのんを傷つけるの!?」

八幡「本読んでるんだから静かにしてくれないか」

結衣「ふざけないで!」ツクエドン!

雪乃「由比ケ浜さん!もういいのよ・・・もう・・・」

結衣「良くないよ!」

雪乃「部活はしばらく休みにしましょう それが今一番の得策よ」

八幡「花嫁修業するには丁度良いな」

雪乃「!!!!」

結衣「ちょっとそれどういう意味?答えなさいよ」

雪乃「由比ケ浜さん 部活は終わりよ 今後については追って連絡するわ」

八幡「じゃあな」

葉山「やはり君はそういうやり方を選ぶんだな」

八幡「あ?」

葉山「何故だ 何故そういうやり方を選んでしまうんだ?」

八幡「これが俺の生き方だ」

葉山「彼女を傷つける必要などないはずだろう 今までの関係性を保てば」

八幡「お前が親しくなるなって言ったんだろう だから依頼を受けたまでだ」

葉山「許せないな そんなやり方は!」

八幡「俺はお前のやり方の方が許せねぇよ お前は結局、権力や周囲に頼らなければ何もできないんだよな?実力じゃ俺には勝てないって事だろ?」

葉山「黙れ!」

次の瞬間、俺の顔には衝撃が走った。
気づけば俺は葉山に思いっきり殴られ、
衝動的に殴り返していた。

雪乃「お願いだから、もう辞めて・・・」

雪乃は八幡を後ろから抱きしめる。

平塚「喧嘩はやめたまえ!二人ともこっちへ来るんだ!校内暴力は見逃せんぞ」

葉山「何故だ、何故君は俺を認めてくれないんだ!どうしてだ!」

八幡「俺に触るんじゃねぇよ!気持ち悪い!」

八幡は雪ノ下を拒むかの様に振りほどく
だが一瞬、八幡は抱きしめられ落ち着いたのも事実だ

「届かぬ想いは途絶えぬ」END

次回「ついに葉山隼人は世界を壊す」

夢落ち?
回想?

>>37
実はそこらへんが今後重要になって来ます

次回予告とかが臭くて噴き出す

>>41
ない方がいいですか?

自分の不手際で色々とご迷惑お掛けしてすいません
今日の夜に続きを投下します!

予定より大分早いですが投下します!

八幡「小町飯はまだかー?」

小町「自分で作ればいいじゃん どうせ謹慎中で暇なんでしょ?」

八幡「そんな事言わずに作ってくれよ」

小町「多分そういうお兄ちゃんの身勝手さが人を傷つけてるんだよ?」

八幡「いや意味分からねぇよ」

小町「それが分かるまでは小町 お兄ちゃんのご飯は作らないから」

八幡「そうかい」

確実に何かが壊れ始めている
だがそれは俺だけではないはずだ。

三浦「隼人!大丈夫だった?ヒキオに殴られたって聞いたけど!」

葉山「優美子心配掛けたな 大丈夫だよ」

三浦「つーかヒキオも何で隼人を殴った訳?結衣アンタ何か知らない?」

結衣「何かちょっと隼人くんズルいかな なんて・・・」

三浦「はぁー?それどういう意味だし 被害者に対してそれは酷くない?」

結衣「私遠くからだったけど見ちゃったんだよね 隼人くんが最初に手を出す所を・・・」

三浦「えー隼人それホントなの?」

葉山「結衣 そんなやり方をしても彼への処置は何も変わらないよ」

結衣「隼人くんは何でそんな嘘をつくの?」

葉山「仮にそれが事実だとしたら俺も謹慎になっているはずだ」

結衣「・・・・」

三浦「結衣さ 隼人がそんな事するわけないでしょ?そういうのあーし笑えないよ?」

結衣「ゆきのんも多分見てたと思うな・・・なんて」

葉山「なら彼女に聞いてみるか?ここに連れてきて」

結衣「じゃあゆきのんも同じ事を言ったら認めてね?」

葉山「分かった」

10分後

雪乃「それで私に何の用かしら?」

葉山「雪乃ちゃんは俺が比企谷を殴る所を見たかい?」

雪乃「いえ・・・そう言った 事実は知らないのだけれど」

結衣「どうして?何でゆきのんまで嘘をつくの?」

雪乃「用事がそれだけならば私は戻らせてもらうわ」

結衣「ゆきのん待ってよ!」

雪乃「しばらく部活は休みにするわ」

結衣「ゆきのんもヒッキーもどうしちゃったの?おかしいよ!」

職員室にて

平塚「どうしてですか?喧嘩両成敗じゃないんですか?」

教頭「平塚先生 お気持ちは分かります」

平塚「葉山家が突然寄付をしてきたからと言って不問に付すんですか?」

教頭「平塚先生 大人になりましょうよ」

平塚「それじゃ葉山自身のためにもなりません」

教頭「とにかくこの問題は比企谷くんの謹慎で解決したのです」

平塚「そんな・・・」

結衣「隼人くん!放課後話がある!体育館の裏に来て!」

葉山「分かった 相談事かな?俺で力になれるなら行くよ」

結衣「ありがとう・・・」

三浦「あーしも相談なら聞くよ?」

葉山「いや俺一人でいい」

三浦「隼人がそういうならその方がいいね」

俺はふと思うのだ。彼女への好意の自覚は昔では考えられない事だった。
そしてもうひとつ思う、自分の中で彼女のためをと想って行った行動は
ドラマのヒーローを気取っているんじゃないかと
そして思った。そういうやり方をするヒーローは相手のためをと思いつつも
結局は自分しか見えてないのだと

葉山「それで話ってのは何だ?」

結衣「お願いします 本当の事を話してください」土下座

葉山「おいおいそれじゃまるで俺が悪者みたいじゃないか それに優美子いるんだろ?」

三浦「あ、あーしは別にその」

葉山「優美子と俺の関係ってその程度のものなのか?結局本音では語り合えないんだな」

三浦「隼人 こういう女々しい事をした事は謝るよ でもあーしも真実を知りたいんだ」

葉山「その真実を知ったら優美子は俺をきっと嫌いになるさ 優美子が憧れているのは俺の被っている仮面さ」

三浦「隼人!それは違うよ あーしは隼人の全部が好き だから何か力になりたい」

葉山「俺の力にか?」

三浦「あーしに出来る事があったら言って」

葉山「じゃあヤらせてくれないか?」

三浦「え?」

結衣「ちょっと隼人くん!」

葉山「結衣 君も彼を救いたいと言うならば俺の言うことを何でも聞けるか?」

結衣「本当に言う事を聞けばヒッキーを助けてくれるの?」

葉山「それに雪乃ちゃん 君もだよ 録音しているんだよね?」

雪乃「えぇ確かに今までの会話全て録音したわ」

葉山「雪乃ちゃんも案外可愛いな 俺の思う通りの事をしてくれたよ」

雪乃「どういう意味かしら?」

葉山「SDカードだけ入れ替えて置いたのさ そのSDカードには雪乃ちゃんのお父さんの会社の重要なデータが入っている もし両親にそれを差し出したりしたらどうなるか分かるよね?」

雪乃「貴方って卑怯だわ・・・ここまでとは思わなかったわ」

葉山「なぁ雪乃ちゃん いくら彼を好きになろうと 僕たちは結ばれる運命にあるんだ?僕は君の事を誰よりも愛しているよ」

雪乃「そんな愛いらないわ ならばなぜあの時 私を助けてくれなかったの?彼だったらきっと自己犠牲をしてでも私を助けてくれたわ そこが貴方と彼の違いね」

葉山「雪乃ちゃんはどうして俺を認めてくれないんだ?こんなにも愛してるのに」

雪乃「近づかないで!」

葉山「そんなに彼を助けたいか?」

雪乃「えぇ私はどんな事をしてでも彼を助けるわ」

葉山「ならさ雪乃ちゃん 今ここで俺にキスしてくれたら 一方的な暴力だったって事を撤回してあげるよ?」

雪乃「そんな事して何になるのかしら?」

葉山「隼人くん 愛してるわってキスをしてくれたら証言するよ」

雪乃「わかったわ ただ貴方は悲しい人なのね 心のない人形にそんな事をして嬉しいのかしら?」

結衣「ゆきのんダメだよ!ファーストキスなんでしょ?そういうのは本当に好きな人としないと!」

???「隼人~アンタの負けよ~アンタも私の思うとおりに動いてくれて可愛いわ~」

雪乃「姉さん!!!」

陽乃「ひゃっはろー!雪乃ちゃん!」

葉山「陽乃さん!どうして・・・」

陽乃「比企谷くんにね スカイプのビデオ通話で涙ながらに土下座されちゃったの・・・ 俺の言うとおりの事をしてくださいってね」

葉山「どういう事?」

陽乃「確かにデータは消されたら終わりだけど 今、この時は消せないもんね?」

雪乃「どういう事かしら?」


陽乃「ライブキャストよ!ライブキャスト!隼人の悪行は全部ネットで生中継されてたよ?」

隼人「ハハハ 貴方までそんな事を・・・どうしてだ?どうしてみんなあの男のためにそこまでするんだ?」

隼人「俺の方が全て勝っているはずだ 容姿も学力も運動神経も家柄も!資産だって!」

陽乃「アンタのそういう所よ 勝てないのは!いい加減気づきなさいよ!」

隼人「うるさい!黙れ!」

次の瞬間、葉山は隠し持っていたナイフで陽乃の腹を刺した

雪乃「姉さん!」

葉山「お前はこっちへこい!」

葉山は強引に雪乃を掴みスポーツカーに乗せた

葉山「見てるんだろう?比企谷?君とは直接決着を付けたい!雪乃を賭けてな!」

俺は向かうしかないのだ。どんな危険が待っていようとも
葉山の元へ、そして雪ノ下の元へ

続きは明日投下します!もし今日のよる時間があれば投下するかもしれません

ちなみに次で完結なので次は長めになりそうです。

出来上がったので投下します。

葉山「どうだい雪乃ちゃん初体験を終えた気分は?」

雪乃「貴方って・・・ケダモノね!」

葉山「雪乃ちゃんのヒーローはあの男じゃなくて僕さ」

雪乃「彼は必ず私を助けに来てくれるわ」

葉山「それはどうかな?彼の元には金で雇った愚連隊を送り込んでおいたよ」

雪乃「卑怯ね 数の暴力じゃないと何もできないのね・・・」

葉山「雪乃ちゃん、子供の名前はどうする?」

雪乃「貴方の子供なんて死んでも産むつもりはないわ!」


葉山「大丈夫 出来るまで種付けしてあげるから」

雪乃「ゲスね!それに貴方は絶対に許さないわ!姉さんにあんな酷い事を・・・」

葉山「僕に逆らうからああなるんだ でも心配しないで雪乃ちゃんは守るべき対象だからああはしないからね」

雪乃「私の事を守ってくれる人は貴方ではないわ」

葉山「彼は僕に勝てないよ?僕が昔から空手とボクシングをやっているのは知っているだろう?」

雪乃「そうやって自分の有利な部分でしか勝負出来ないのね」

葉山「雪乃ちゃんそろそろ子作りの第二ラウンドに行こうか?」

雪乃「嫌よ!」

葉山「所詮君の事は誰も助けてくれないんだよ!」

病院にて

八幡「陽乃さんすいません・・・俺があんな事を頼んだせいで・・・」

結衣「ヒッキーどうするの?行くの隼人くんの所に?」

八幡「あぁ・・・行くしかねぇだろうというか行きてぇんだ」

結衣「ヒッキー必ずゆきのんと一緒に帰ってきてね!そして幸せになってね!」

八幡「俺は必ず帰るさ 何たって小町とも仲直りしてないしな」

結衣「シスコンキモイ!」

八幡「じゃあ行ってくる!」

結衣「行ってらっしゃい!」

俺は病室を後にした
すると外には意外な人物たちがいた

材木座「八幡よ!ここの防衛は我に任せよ!」

戸部「つーか 俺中学の時さ 結構喧嘩とかしてたんだよね だから少しは自信あるわー」

雪ノ下母「ここにはウチのSPを10人程配備します あと貴方のご自宅の前にも5人程配備しました」

八幡「雪ノ下のお母さん・・・」

雪ノ下母「雪乃もきっと待っています 貴方が来るのを 私は雪乃に全てを押し付けていた様です」

その時俺の携帯が鳴った
相手は小町からだ

八幡「もしもし?」

大志「お兄さん!頑張ってきてください!比企谷さんのそばには僕もいますから!」

八幡「お前・・・だが変な事したら二度とお兄さんとは呼ばせないぞ?」

大志「大丈夫ですよ!」

みんな、本当にありがとう、この時俺は確信した
一人じゃないとやっと気づけたんだ

雪ノ下母「ウチのプログラマーに調べさせた結果 葉山くんはどうやら港の地下倉庫にいる様です」

八幡「あのそこまで連れて行って貰ってもいいですか?」

雪ノ下母「えぇ勿論です では今準備させます。」

葉山「どうだい?2回目の経験は?一度目よりは痛くないだろう?」

雪乃「いくら抱かれようともあなたは人形を抱いているだけよ」

葉山「そうか そこまでして俺を拒むんだな?なら彼でさえ君から離れるようにしてあげよう」

葉山はナイフを取り出して雪乃の顔を切り刻んだ
雪乃の顔には大きい十字架の様な形が出来た。

雪乃「本当に、貴方だけは許さないわ!」

葉山「そんな顔をしてる雪乃の事だって僕は愛せるよ?これで分かって貰えたかい 本物だって?」

雪乃「私を殺して頂戴」

葉山「何だって?」

雪乃「私を今すぐ殺して!」

葉山「何故だい?」

雪乃「ケダモノに体も顔もボロボロにされて・・・私は女としての価値を失ったわ」

葉山「そんな事はないさ 雪乃は誰よりも価値があるよ!」

葉山は雪乃の顔から溢れ出す血を指先につけて舐めた

雪乃「貴方が死なせてくれないのならば私が死ぬわ!」

葉山「早まっちゃダメだよ!雪乃ちゃん!君はもう理屈は通じない程壊れちゃっているんだね?壊れたもの同士お似合いさ!」

雪乃「狂ってる!貴方と一緒にしないで!」

葉山「一緒じゃないか?裕福な家庭に生まれエリートとして道を歩み 常に人気者で有り続けてさ!」

雪乃「それは貴方だけでしょ あなたのそういう所なのよ!私が貴方のせいでどれだけ辛い思いをしたか分かっているの?」

葉山「これから先は幸福だけを味あわせてあげるよ!」

車内

やべぇいざとなったら怖くて足が震えてきたよ
SPさんたちが行けば解決するんじゃないですかね
いや一緒に行って貰えばいいのか!

雪乃母「比企谷さんいや比企谷くん 貴方は雪乃の事が好き?」

八幡「そりゃ、す、好きですよ」

雪乃母「雪乃ね ああ見えても意外と乙女でピュアなのよ?」

八幡「そ、そうなんですか」

雪乃母「だからね普通の女の子がされて傷つく事で傷つくし 普通の女の子がされて喜ぶ事をして喜ぶのよ」

八幡「すいません・・・」

雪乃母「あとひとつ聞いていいかしら?」

八幡「何ですか?」

雪乃母「もし雪乃が酷い姿になっていたとしても貴方は雪乃を好きでいてくれる?」

八幡「何か勘違いしてませんか?」

雪乃母「え?」

八幡「確かに今まで雪乃さんに好意を寄せた男は外見や完璧さに惹かれた事が大半だったでしょう。だからそれが無くなれば雪乃さんでは無くなるそう言いたいんですよね?」

雪乃母「よく分かったわね」

八幡「俺をそんな男と一緒にしないでください 俺は雪ノ下雪乃に惚れたんじゃなくて雪ノ下雪乃自身に惚れたんです」

雪乃母「フフフ じゃあその言葉を雪乃ちゃんにも聞かせてあげてね」

八幡「はい や、約束します!」

雪乃母「君は凄いのね」

八幡「逆に質問していいですか?寧ろ俺なんかでいいんですか?俺は将来だってそんなに期待出来ないし人間関係も苦手ですよ?」

雪乃母「貴方は雪ノ下家と結婚するんじゃなくて雪乃と結婚するんでしょ?」

八幡「す、少し気が早くないですか・・・」

雪乃母「中途半端な事したら許さないからね?」

怖い、この人超怖い
陽乃さんが言ってた意味が分かった。

雪乃母「雪乃の事をよろしくお願いします あと20分もすればうちのボディーガードが20人来る予定ですので」

八幡「た、助かります」

やばい外を見るとカラーギャングがいるよ・・・
これは死んだな
トイレ行くふりして20分時間を稼ぐか?

八幡「雪乃さんのことは俺に任せてください!」

何衝動的にこんな事言っちゃってるの!俺!

ギャング「お?あいつか葉山の言ってた野郎は?殺した奴は500万だったよな?」

ギャング2「あんなの俺一人で十分だわ」

戸塚「はちま~ん」

八幡「と、戸塚!どうしてここに!」

戸塚「力になれるかわからないけどウチの部員全員連れてきた!」

八幡「戸塚、これは喧嘩だぞ?スポーツじゃないんだぞ?」

部員「ストレス解消にはいいですね~それに悪い事するんじゃないし」

部員2「早くやりましょうよ!」

いろは「せ~んぱい!戸部先輩から連絡があってサッカー部員連れてきましたよ!」

八幡「一色・・・」

折本「比企谷~みんなでラクビーやるんでしょ?まじうけるー」

玉縄「喧嘩ではなく議論で解決しようではないか」

八幡「お前ら・・・」

いろは「一応助っ人も呼んでおきましたよ?」

多分剣心なら、気持ちは有難いが拙者の役目でござると言って
一人で戦うだろう
だが俺は違う、仲間を頼るんだ!

八幡「みんなありがとう!そしてすまない 厄介事に巻き込んじまって!」

いろは「ここは私たちに任せて、雪ノ下先輩の所へ行ってあげてください!そしてあのバカに思い知らせてやってください!」

八幡「じゃあ行ってくるぜ!」

俺は全力疾走をした。ギャングが俺の元へと大勢で向かってきたが
みんなが壁となり、俺に道を作ってくれた。

病院にて

材木座「必殺の友情拳(キズナクラッシャー)」ドカッ

戸部「つーかまじ君、やばいっしょ!!下手したら校内で一番強いかもよ?」

材木座「雑談は討伐が終わってからにしようではないか!戸部っちよ!」

戸部「君、マジいいやつじゃん!俺らのグループに入れてあげるわ~」

材木座「我は常に一匹狼なのだ!仲間などいらん!」

結衣「キャー!」

材木座「何があったのだ?」

ギャング「動くな!動いたらこいつのクビを切るぞ?」

材木座「今すぐに離すんだ!我の想い人にそんな事をするとは!貴様は生かしては返さんぞ!」

結衣「想い人?」

材木座「その話は後ほどだ!喰らえ!愛拳(デスティニークラッシャー)」

ギャング「うわぁ~」バタン

材木座「大丈夫か?結衣殿!」

結衣「か、かっこいい//」

戸部「もういないみたいだわー!一安心ってやつ~」

材木座「そうか!ならば我は次の場所へと向かう!お主はここで結衣殿を守ってくれ!」

結衣「中二病!じゃなくて材木座くん// 絶対に帰ってきてね!」

材木座「言ったではないか 話は後ほどと」

~地下倉庫にて~

八幡「葉山!」

葉山「驚いたな やっぱり君は来ちゃうんだね!」

八幡「雪乃はどこだ?」

葉山「別の場所で一人になって貰ってるよ 君に会うと興奮するだろうしね」

俺は周りを見渡すだけで分かった
どんな事があったのかを

八幡「なぁ葉山 俺はもう理屈で済ませる気はないぞ?」

葉山「僕と喧嘩をするのかい?僕は空手とボクシングを習っていてね 手加減はしないよ?いや[ピーーー]よ?」

八幡「フッ 俺はこう見えてもな やる事がなさ過ぎて 毎日腕立て腹筋200回 シャドーボクシング1時間やってんだよ」

葉山「君と僕じゃレベルが違いすぎるよ?」

八幡「だがレベル差があったってポケモンで勝つことはあるだろう?それに怒りと正義に満ちた悟空はフリーザーを倒したんだぜ?」

葉山「そうか、なら君の強さ!確かめさせてもらうよ!そして雪乃は僕が手にするんだ!」

八幡「もっと狂ってるかと思えば活き活きとしてるじゃねぇか」

葉山「不思議な気持ちだよ ボクシングで試合をする様な気持ちだよ!」

八幡「御託はその辺にして行くぞ!隼人おおおおお!」

葉山「こい!八幡んんんんん!」

二人の壮絶な殴り合いがこうして始まった
先にどちらかが殴れば殴り返す
そんな事をしばらく続けていた

葉山「君は思っている以上に強いみたいだね!」

八幡「俺は思っている以上に戦える様だな!」

次の瞬間、葉山の拳が八幡の腹に入る。
八幡は一時期怯むが、アッパーで反撃する

葉山「今のはボクシング経験者の僕から見てもいいアッパーだ!」

八幡「そりゃどうも!」

八幡は腹に一撃入れる!
葉山も仕返しとばかりに顔面にフックを食らわせる
八幡の顔には間違いなく痣がひとつ出来た

クソ何で俺は倒れちまってるんだ!
これじゃアイツの思うツボだ

葉山は八幡に馬乗りになってテンポ良く
顔面を殴っていく。

八幡「俺の顔まで腐らせるつもりか!」

雪乃「生憎 雪乃とお揃いの傷は作ってあげれないよ それじゃ彼女の傷の価値が無くなるからね!」

その言葉を聞いた瞬間俺は何故か獣の様に感情が抑えきれなくなり
葉山を突き飛ばした。

八幡は形勢逆転したかの様に葉山に馬乗りになり
次から次へと殴っていく。
葉山と比べるとハンチのテンポは雑だ

葉山「今の君の顔は凄いな 本当に猛獣だ!怒りに荒れ狂う!」

八幡「これは陽乃さんの分だ!」

その一声と同時に八幡は物凄い力で葉山の顔面を殴る。
その拳を入れてすぐに八幡は葉山を立たせる。

葉山「どうやらお互いに次の一撃が限界そうだな!」

八幡「お前と気があったのは初めてだな!」

葉山「負けられないんだ!自分を否定しないためにも!」

葉山は見るからに物凄い力で拳を握り、
俺の顔面へとぶつけてきた。

八幡「俺は本物が欲しいんだあああああ!」

俺はその思いをつい声に出してしまい
それと同時に全力で拳を葉山の顔面に叩きつけた。


クロスカウンターの果て、互いにしばらくはやせ我慢を続けていた。
だが今この瞬間、一人の男が倒れた。

葉山「僕はやはり、君には勝てないんだな・・・」

バタン

八幡「はぁはぁ 勝ったのか・・・俺は」

喧嘩になる前に逃げてきた俺だったが初めての喧嘩で物凄い
気持ちの良いものを感じた。
これが勝負で勝つって事なのか?

八幡「やっべ、忘れてた!どこだ!雪ノ下!」

俺はすぐに別の扉を発見して開けた。
そこにはあまりにも残酷な光景が・・・
俺はガムテープで塞がれた口を解き
体を縛っているヒモも解いた

八幡「遅くなって悪い!帰ろう!」

雪乃「私を見ないで!気持ち悪いでしょ?私 もう女としての価値はないわよ」

八幡「確かに酷いな だが俺よりはマシだろ?」目は腐ってないんだから」

雪乃「ねぇ比企谷くん 正直に答えて欲しいの 今の私を抱ける?」

八幡「余裕だろう 寧ろこっちからお願いするレベルだぜ」

雪乃「貴方は優しいのね でもね私はもう無理よ だから死なせて?」

八幡「お嫁に行けないってんならそのあれだ・・・」


葉山「比企谷!やはり俺は負けを認められないよ!」

葉山は最後の力を振り絞り、バットで俺の頭を目掛けて殴ってきた
ついに終わりかと思ったその時・・・

雪乃が俺を庇い、ボロボロな体と顔だけではなく頭までをもボロボロにした
俺は咄嗟に葉山を殴り飛ばして気絶させる。

八幡「雪ノ下!いや雪乃!しっかりしろ!」

雪乃「ねぇ八幡、今までありがとう・・・由比ヶ浜さんと姉さんにもそう伝えてね」

八幡「バカ野郎!お前は死なせないぜ?」ユサッユサッ

雪乃「だいす・・・」

八幡「雪乃!返事をしろ!雪乃!」

それから5時間後。
俺は気づけば病院にいて雪乃はベッドで寝ていた。

八幡「なぁ雪ノ下・・・お前が帰ってこないなら俺もそっちに行くわ・・・」

八幡「出来ればよ帰ってきて欲しいんだがな 小町のお姉ちゃんになって欲しいんだがな」

八幡「ってかよまだお前にちゃんと謝ってねぇし 言いたいことも言えてねぇよ」

八幡「頼むから目を覚ましてくれ!あと一日でもいいから!いや1時間でもいいから!」

俺は人生で一番涙を流した。それも声に出して大泣きした。

雪乃「病院で大声を出すのはマナーとモラルに欠けているわ・・・」

幻想か幻聴か俺には小さな声でそう聞こえた。
だがそのふたつをすぐに否定出来た

八幡「雪ノ下!」

雪乃「大体、私があの程度で死ぬわけないでしょう?」

結衣「ゆきのん!」

陽乃「雪乃ちゃ~ん!もう本当に兄弟揃って不幸ね!」

八幡「よかった・・・本当によかった」

俺は雪乃をただただ抱きしめた。

雪乃「驚いたわ 魚には感情があるのね」

八幡「うるせぇ心配かけやがって!」

陽乃「じゃあ私たちは退散しようか~」

察してくれたのか陽乃さんたちは一斉にその場を去った。

八幡「雪ノ下、いや雪乃、俺と結婚を前提に付き合ってくれないか?」

雪乃「唐突ね 」

八幡「で、どうなんだ?」

雪乃「本当に・・・本当に・・・」

涙を必死に我慢して声を出していることに俺はすぐ気づいた

雪乃「こんなボロボロな私を愛してくれるの?」

八幡「お前を愛するんだから ボロボロだろうがピチピチだろうが関係ねぇよ!」

雪乃「ありがとう・・・本当にありがとう・・・私は今物凄く幸せだわ」

二人は熱い口づけを交わす

待合室にて

材木座「な、なぁ結衣殿 その今度どこかへいかぬか?」

結衣「それデートに誘ってるの?」

材木座「世間ではそうも言うな」

結衣「いいよ!その代わりその服はやめてね!ってか一緒に選んであげる!」

一ヶ月後

葉山「君が面会に来るなんて珍しいな」

八幡「俺だって来たくねぇよ 出来れば二度と顔も見たくねぇよ でもこいつが一人じゃ無理だって言うから」

葉山「優美子・・・」

三浦「隼人 あーし今物凄く怒ってるし 全部話は聞いたよ」

葉山「そうか 俺の言った通りだっただろう?」

三浦「隼人 ちゃんと更生してもう二度とこんな事しないって言えるなら迎えに来るから!」

葉山「あぁ誓うよ」

三浦「何泣いてるの?」

葉山「比企谷 俺の完敗だ。やっと分かったよ全てが だが勘違いするなビジネスの勝負はこれからだ。」

八幡「上等だ 受けて立つぜ」

10年後

八幡「雪ノ下グループの社長の比企谷八幡です。このプロジェクトは我社が・・・」

葉山「いいえ 葉山コーポレーションならばその額よりももっと安く引き受けます」

八幡「俺の話が先だろうが!」

葉山「ビジネスとはこういうものだぞ比企谷」

八幡「やっぱり俺はお前が嫌いだ」

葉山「俺も君が嫌いだ」

陽乃「ったくアンタたちの旦那はいつまでも子供なんだからさ~」

雪乃「フフフ 自分の旦那さんを支配してるくせに言いたい放題ね」

戸塚「俺は陽乃さんに支配なんかされてないよ~」


三浦「あー その時点でもう支配されてるわ」

材木座「遅くなってすまぬ 結衣と少し喧嘩になってしまって」

結衣「アンタが悪いんでしょ!」

大志「小町ちゃん 俺たちもああいう風に幸せな家族にならないか?」

小町「ここでプロポーズ?彼女的にはポイント低いけど小町的には超ポイント高いよ!」

その夜

雪乃「貴方の無様っぷり あれは松本のトーク以上に笑えたわ」

八幡「どの松本だよ」

雪乃「あらそんな事も分からないのかしら?」

雪乃父「それで今日は私たちを呼び出して何の用かね?」

八幡「そういえばお父様とお母様を呼んで何の話なんだ?」

雪乃「その私・・・・言いづらいのだけれど」


八幡「何だ?」

雪乃「お腹に赤ちゃんが出来のだけれど」

陽乃「え~雪乃ちゃんに先越されちゃった~」

八幡「雪乃、その話本当か?」

雪乃「嘘をつく必要などないと思うのだけれど」

八幡「やったな!俺が父親か・・・」

雪乃母「これからは安静にしないとね」

雪乃父「そうだな!私ももっと長生きしないとな・・・それに息子の仕事っぷりもまだまだだしな」

八幡「すいません・・・」

雪乃「これからもよろしくね!パパ!」

八幡「勿論だ!ママ!何かこの呼び方慣れないな・・・」

部室で見ていた夢とは違うし確かにあの夢のとおり辛い事はいっぱいあった。
だがひとつ分かったのは俺の隣には雪乃がいるって事だ!
そして子供も・・・友達だっていっぱいいる!
あとひとつだけ言わせてくれ 「ボッチなんて寂しいだけだぞ」

END

ここまでお付き合い頂きありがとうございました!初SSを完遂出来て嬉しいです!
至らない点ばかりだと思いますし作品としてはまだまだだと思います。
ですがまた時間が出来たら何らかの形でSSを書きたいと思っています!
皆さん本当にありがとうございました!!!

葉山は自殺ルートも考えたんですがクズさを引き出すためにあえて正常に振舞う様にしました

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年06月25日 (木) 23:28:02   ID: cod13MvA

書き手さんは小学生かな?(´・ω・`)

2 :  SS好きの774さん   2015年06月26日 (金) 01:41:08   ID: gSlxWk5S

つまらん

3 :  SS好きの774さん   2015年06月26日 (金) 04:35:08   ID: YWihSgli

なんかもうギブ

4 :  SS好きの774さん   2015年06月26日 (金) 05:44:45   ID: 0uRQteTo

なんと言うか、公衆トイレの落書き以下の内容を書ききったそのメンタルの強さだけは見習いたい(笑)

5 :  SS好きの774さん   2015年06月26日 (金) 14:29:34   ID: Up-k7Soi

完結するだけマシ、とは言うけども…

6 :  SS好きの774さん   2015年06月26日 (金) 23:32:51   ID: AL3NgNcZ

>>1は完結させて満足してるみたいだし、良かったんじゃない(白目)

7 :  SS好きの774さん   2015年06月27日 (土) 01:01:01   ID: zbdIlOAe

展開が早すぎ! もうちょじっくりといきましょーよ

8 :  SS好きの774さん   2015年07月01日 (水) 16:00:14   ID: szL07Mf1

雪乃がレイプされる展開繰り出して来るとは思わなかったわ……
その前に失踪した方がマシなレベル
自己満ならチラ裏に書いてろよ

9 :  SS好きの774さん   2015年12月31日 (木) 17:10:57   ID: SVmPY4hI

胸糞悪っ!

10 :  SS好きの774さん   2016年01月31日 (日) 16:50:21   ID: 2oc8zBsP

3行読んでつまらなかったからコメ欄来たら予想どうり荒れててワロタww

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