幼「さぁ、一緒にガンバロ」

友「あんたって男くんのこと好きじゃないの？」

幼「大好きだよ」

幼「大好きだからこそ、応援してあげたい」

友「…はぁ…」

幼「さぁ行くよナターシャ！」

友「名前が古いよ」

…

男「あ、幼馴染！」

幼「男っ！向こうに女さんがいたよ？」

幼「困ってたみたいだから助けてあげたら？」

男「へ？あ…」

幼「好きならドドーンっと行きなさい！」

男「いやそれ誤解――」

幼「行けー！」ﾄﾞﾝｯ

友「やり方が強引なのよ」

幼「でも…他に思い付かないもん」

友「もっとこう…あれな感じで」

幼「どれ？」

友「あのー…よくわかんないけど…大胆かつ繊細に…みたいな」

幼「えーそんなの出来ないよ」

友「やるの」

幼「困った子猫ちゃんだぜ」

友「あんた昨日洋画かなんか見たの？」

…

男「はぁ…」

女「あ、男くん」

女「どうしたの？」

男「いや、困ってるみたいだから助けてこいって」

女「ふふ、ありがと」

男「でもなんでこうなっちゃうかなー」

女「最初は幼ちゃんの気を引くためについた嘘なのにね」

男「ホント…鈍感すぎるだろ」

女（そういう男くんもだよ…）

男「まぁパパっとやっちゃうか」

女「うんっ」

…

幼「さぁいくよケビン！」

友「どこに？」

幼「何言ってんの、ハプニング起こして距離を縮める作戦」

幼「略して、パンプキン！」

友「どう略したらそうなるのよ」

幼「さぁいくよ！」

校庭

幼「むふふ」

友「私は何をするの？」

幼「水撒きして」

幼「私は隠れてみまもるから」ｻｻｯ

友「はぁ…」

…

友「これか」ｷｭｷｭ

幼「ん？お？」ｳｨｰﾝ

ﾌﾞｼｬｧｧｧ

幼「おぼぼぼ」

…

幼「何するのよ！」

友「そこに隠れる方が悪い」

幼「私の顔にトイレの水が発射されたよ！？」

幼「このキューティクルな顔に！」

友「自分で言うな」

友「でもほら」

幼「ん？」

男「え？なに？何が起きたの？」

女「誤作動？」

男「最悪や……」

男「そのままじゃ風邪引くから保健室いこう」

女「大丈夫だよ」

男「大丈夫じゃないって……特に胸が」

女「…！きゃぁぁ！」ﾊﾞｼｯ

男「ﾐｰﾄﾄﾞﾘｱ！」ﾊﾞﾀﾝ

あれです

グラウンド整備などで水が出る機械？みたいなやつです

自分達の学校では、トイレの水が出るって言ってたんです



ちょっと真面目に詳しく書きます

>>5から

…

幼「男たちはどこいったのかな」

友「多分…校庭かな」

友「餌持ってたし」

幼「じゃあ早速行こう」

友「行ってどうするの？」

幼「私が女ちゃんを邪魔して、男が助ける」

友「ありきたりだね」

幼「そーゆーのが恐らく効果的！」

友「どうかねぇ…」

幼「行くよ！」ﾀﾀﾀﾀ

校庭

幼「いた」

友「さてどうして邪魔するの？」

幼「んー……」

幼「餌を踏んづけるとか」

友「やめな、男くん怒るよ」

幼「最悪それでもいい」

友「…」

幼「私は、男が好きな人と幸せになってもらいたいの」

幼「でもなんの山場もなしに幸せなんてなれない」

幼「だから……私が悪者になって、二人を幸せにしたい」

友「あんたは？」

友「あんた自信、なんのメリットもないよ？」

幼「私なんてどうでもいいの、さ、行くよ」

…

男「ここでいいかな」

女「その子はそっちだよ」

男「あぁそうか」ﾖｲｼｮ

ﾀﾀﾀﾀ

幼「男――」ﾂﾙｯ

ﾄﾞｼｬｧｧ

幼「きゃぁぁ！」

男「お、おい！」

女「大丈夫！？」