小日向美穂「ひだまりの放送室」 (34)
何番煎じかのラジオネタ。オチは期待しないでください。お昼ぐらいに読んだほうが良いかも知れません
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1434547233
美穂「すぅ……すぅ……」
ダメだよ、お昼寝の時間は一旦中断。始まっているよ?
美穂「すぅ……うん?」
おはよう、美穂
美穂「えーっと……わ、私、寝てました?」
うん。それはもう、気持ちよさそうにね。これからラジオ番組が始まるんだから、ちゃんと起きていないと
美穂「あわわわわっ! すみません! ついついウトウトしちゃって……」
美穂「ってあれ?」
どうかした?
美穂「プロデューサーくんから知っている人の声が聞こえるような……」
プロデューサーくん「気のせいじゃないかな。ボクはプロデューサーくん、美穂のお友達だよ。中に人なんていないよ」
美穂「好きな色は?」
プロデューサーくん「蒼、かな」
美穂「……」
プロデューサーくん「……」
プロデューサーくん「コホン。それよりもほら、タイトルコールしないと」
美穂「あっ、うん。え、えっと! や、やっぱり緊張しちゃうなあ……でも、私もアイドルですから、ちゃんとしないと!」
美穂「あなたの日向ぼっこのお供に」
美穂&プロデューサーくん『ひだまりの放送室』
美穂「始まりましゅっ! うぅ、噛んじゃいましたあ」
OPソング 太陽の下 レミオロメン
https://youtu.be/vX7nu6fJ9uM?t=1m5s
プロデューサーくん「この番組は【きっと誰もがシンデレラ、346プロダクション】と【クリスタルな貴方に、ホテルニュー越谷】、【愛され続けて1年、ピザブラック】の提供でお送りするよ」
美穂「み、みなさんこんにちは! えっと。346プロダクション所属アイドルの小日向美穂です!!」
プロデューサーくん「アシスタントのプロデューサーくんだよ」
美穂「この番組は、えっと。リスナーの皆様に素敵なお昼寝の時間を提供するラジオ番組です。今からお昼寝の時間だーって方も、出来ればこの番組の後にゆっくりしていただけたらと思います」
美穂「出来るならば公園の大きな木の下とか、陽のあたるベランダとかで日向ぼっこしながら聞いてもらえると、その後のお昼寝もちょっと捗るかもしれませんね」
美穂「あっ! 普通に進行しちゃっていますけど、私のことを知らないって人もいますよね。いきなり始まって戸惑っているって人、手を挙げてくださいっ」
プロデューサーくん「手を挙げてもボクたちにはわからないと思うよ?」
美穂「ああっ! そ、そうですね! じゃあ手を下ろしてくださいっ!」
プロデューサーくん「それも見えないけどね」
美穂「えっと、気を取り直して。初めましての方には初めまして、ファンの皆様にはありがとうございますとお久しぶりですっ。346プロダクション所属アイドルの小日向美穂、です」
美穂「ラジオのお仕事はゲストって形では何度かあるんですけど、メインパーソナリティーは初めてですっ」
美穂「だ、だから! ちょっと緊張していますけどっ! リスナーの皆様にも楽しんでもらえて、お昼寝がもっともっと素敵になるような番組を目指していきます!」
プロデューサーくん「ボクはこの番組のアシスタント、プロデューサーくん。美穂が大事にしているシロクマのぬいぐるみなんだ」
プロデューサーくん「最近声変わりが激しくて、放送の度に違う声に聞こえるかもしれないけど、そこは触れないお約束でお願いするね」
美穂「そんな私たちでお届けするお昼寝前のこの時間、最後まで聞いて行って下さいね」
プロデューサーくん「色々とコーナーもあるみたいだから、それもお楽しみに」
美穂「さて。始まったばかりの番組なんですが、お便りが届いています。ちょっと読んでみましょう」
プロデューサーくん「所謂ふつおただね」
美穂「オヒルネーム……あっ、この番組のラジオネームはオヒルネーム、なんですね」
美穂「記念すべき初メール。ON:ノモクマさんからのお便りです」
『美穂ちゃんこんにちはー!メインパーソナリティーの番組が始まると聞いてテンションが上がってメールを送りました! 眠くなっちゃうようなこのお昼の時間を日向ぼっこが大好きな美穂ちゃんと一緒に過ごせるなんて感激です!』
美穂「ここまで喜んでいただけると、少し照れちゃいますねっ。是非暖かなひだまりの中でゆっくりと聞いてみてください。きっと、気持ちよくお昼寝ができますよ」
プロデューサーくん「今の美穂だけど、嬉しさの余り顔がちょっとニヤついているよ。リスナーには伝わらないかもしれないから、写真を撮ったのをあとでアップしておくね」
美穂「わっ! いつの間に写真を撮ったんですか!? うぅ、恥ずかしいよぉ」
プロデューサーくん「さて次のお便りだね。ON:ピザ屋のフレディさんからのメールだよ」
『美穂ちゃんこんにちはっ! 先日美穂ちゃんが出ている音楽番組を録画していたんですけど、見ようと思ったら途中から始まったじゃありませんか! えっ、どういうこと!? とビックリしていると、母親が美穂ちゃんの歌を歌いながら皿洗いをしていました。どうやら母親が最初に見ていたみたいで、この子可愛いわねえとベタ褒めでした! 今度のライブは母親と一緒に行くことになりそうです!』
美穂「お母さんと一緒にライブに行くって、何だか微笑ましいですねっ」
『美穂ちゃんはお母さんと一緒に何かをしたりっていうのはありますか? 良ければ教えてくださいっ』
美穂「そうですねっ。私の実家って熊本なんで、こっちには一人暮らしをしているんですけど、帰郷したときはマッサージをし合っていますね」
プロデューサーくん「マッサージ?」
美穂「うんっ。レッスンの後にトレーナーさんに教えてもらったんだけど、それを持ち帰ってお母さんとお父さんにしているの」
美穂「で、お母さんもお返しにってことで私にマッサージしてくれるんです」
プロデューサーくん「へぇ、何だかいいね。そういうの」
美穂「プロデューサーくんは何かそういうのある?」
プロデューサーくん「ボク? ボクは……お店の手伝いかな」
美穂「親孝行さんなんですね」
プロデューサーくん「うん。一番そばで私のことを見てくれたファンだから、ちゃんと孝行したいなって」
美穂「母の日はもう終わっちゃいましたけど、父の日が近づいていますね。皆様も是非、この機会に孝行してみませんか?」
美穂「ふつおたでは皆様からのお便りをなんでも募集しています。ドシドシ投稿してくださいね」
美穂「さてここで一曲お届けします。プリンセスプリンセスでパパ」
https://youtu.be/QxO7mZAz9sE
美穂「まだまだ寝ちゃダメ、ひだまりの放送室」
プロデューサーくん「ここからはこの番組の企画紹介だね」
美穂「お昼寝のための番組ということで、それにちなんだ企画が多いのかな? まず一つ目はこれですっ!」
美穂『小日向家のお昼寝!』
プロデューサーくん「この企画はリスナーの皆からお昼寝の時のこだわりやちょっとした裏技なんか、おすすめの昼寝スポットを募集するコーナーだよ」
美穂「お昼寝の前にホットココアを飲むとリラックスして眠れるって言いますよね? そんな感じでリスナーの皆から届いたお昼寝情報を募集して紹介しちゃいます」
美穂「プロデューサーくんは、お昼寝のこだわりってありますか?」
プロデューサーくん「特にはないけど、ちょっとしたトリビアならあるよ」
美穂「どんなのかな?」
プロデューサーくん「薔薇とかラベンダーとかの香りって、寝るときには効果があるんだって。お母さんがそう言ってたんだ」
美穂「へぇ、いい香りしますもんね」
プロデューサーくん「うん。一度試してみたらいいかも」
美穂「ベランダに飾っておけば日向ぼっこがもっと気持ちよくなるかな? ちょっと放送が終わったあと、買いに行きますっ」
プロデューサーくん「次の放送で効果があったか教えてね。ボクは別の声になっていると思うけど」
美穂「リスナーさんからも届いていますね。ON:変態という名の紳士さんから」
『僕の昼寝術は寝る前に難しい本を読むことです。哲学の本や宗教の本といった理解ができない本を見ていると、不思議と眠くなっちゃいます』
美穂「あー、私も小説とか読むのは好きなんですけど、難しい言葉がずらずらーって並んでいるとウトウトしちゃうかも」
プロデューサーくん「哲学って言われても、正直ピンと来ないもんね。多分ボクも眠くなっちゃうと思う」
美穂「分厚い本ならそのまま枕にもできそうですね。作者さんが可哀相な気もしなくはないけど……」
プロデューサーくん「もう一通紹介するよ。ON:ヒャク・エーカーさんから」
『最寄駅から歩いたところに綺麗な河原があって、天気が良ければ綺麗な山も見える日向ぼっこスポットです。住宅街の中にあるので静かですし光合成をして癒されます!』
プロデューサーくん「写真付きで送ってくれているね」
美穂「晴れ渡っていて、山も遠くに見えて……いいなぁ。川のせさらぎもあれば、もっと気持ちよく日向ぼっこ出来そうです。うーん、背伸びしたくなってきちゃった」
プロデューサーくん「こらこら。ここでウトウトしちゃダメだよ」
美穂「おっとっと。ダメダメ、日向ぼっこは放送終了後のお楽しみです!」
プロデューサーくん「そんな美穂のために、ちょっぴり眠気が吹き飛ぶ一曲を。今クールの奈緒のオススメだね。UNISON SQUARE GARDENでシュガーソングとビターステップ」
https://youtu.be/3exsRhw3xt8
?「ママレードにしゅがーはぁと♪ ピーナッツ&びたーすてっぷ♪ 甘くて苦くて目が……おいそんな目で見んなぁ~☆」
プロデューサーくん「……なに、今のジングル」
美穂「何だか踊りたくなってきましたねっ」
プロデューサーくん「うん。深夜アニメの曲なんだけど、コレを聞くとテンションが上がって眠れなくなるんだって」
美穂「踊り疲れたら眠くなっちゃうかもしれませんよ?」
プロデューサーくん「その考えはなかったかも」
美穂「このコーナーは皆さんのお昼寝、日向ぼっこのこだわりやオススメスポット何かを募集しちゃいます。皆で一緒に、日向ぼっこしましょうねっ」
プロデューサーくん「続いての企画はこちら」
美穂『教えて欲しいな、あなたの見た夢』
美穂「このコーナーは皆さんが見たおかしな夢、不思議な夢やそれに纏わるエピソードなんかを紹介するコーナーです」
プロデューサーくん「ちなみに美穂は最近どんな夢を見た?」
美穂「えっ、私ですか? 最近は……」
プロデューサーくん「美穂?」
美穂「……さんと添い寝を」
プロデューサーくん「お母さんと添い寝ですね、分かります」
美穂「そ、そういうプロデューサーくんは?」
プロデューサーくん「ボクはお皿いっぱいに乗せられた焼き鮭を食べる夢を」
美穂「絶対嘘ですっ!!」
プロデューサーくん「冗談だよ。本当はひたすらハンバーガーを食べるっていう夢だったんだ」
美穂「えっ? ハンバーガーですか?」
プロデューサーくん「うん。特に理由もなく、大量の野菜バーガーを食べさせられる夢。うまく伝わらないかもしれないけど、本当にそれだけの夢だった」
美穂「なんだか体に良いんだか悪いんだかよく分からない夢ですね」
プロデューサーくん「いや、あれはある意味拷問にも近いような……」
美穂「あっ、カンペですね。野菜たっぷりのハンバーガーを食べる夢は、健康に不安がある暗示……プロデューサーくん、そうなんですか?」
プロデューサーくん「えっ? そ、そうかも……最近忙しくて休みもあまり取れなかったし……気を付けないと」
美穂「プロデューサーくんも色々と大変なんですね。さて、リスナーの皆様はどんな夢をみたんでしょうか? ON:傷だらけのポーラさんから」
『僕が見た不思議な夢は、ファンタジーな世界で勇者になって世界を救う夢です。ドラクエみたいな世界観で、女神様に呼ばれた僕が剣を取って魔王を倒してハッピーエンドって夢を何度も観ます。もしかして僕は本当に勇者で、トラックに轢かれたら異世界に飛べるんじゃないかと思っていたりしています』
プロデューサーくん「夢も希望もないことを言うけど……トラックに轢かれても運が良くて病院だと思う」
美穂「傷だらけのポーラさんっ! ある人は言いました! 人生は神ゲーだって! きっとどこかに、貴方を求めているお姫様がいるはずですよっ!!」
プロデューサーくん「それも何か違う気がするけど……現実はうん。基本無料でプレイできるから」
???「課金ももちろんありますよ!! 自己投資は大事ですからね!!」
プロデューサーくん「タマに変なジングル入るよね、この番組」
美穂「でも私もファンタジー小説とか読むんですけど、その世界に入り込んだ夢とかよく見ますね」
プロデューサーくん「傷だらけのポーラさんは寝る前にゲームとかライトノベル読んだのかな」
美穂「例えばですけど」
プロデューサーくん「うん?」
美穂「ドグラ・マグラを読んだら……どうなるんでしょうか?」
プロデューサーくん「……試してみる?」
美穂「や、やめておきますっ!!」
プロデューサーくん「と、まあこんな感じで、微睡みの中で見た不思議な夢やおかしな夢、印象に残っている夢をリスナーから募集するよ」
美穂「以上、『教えて欲しいな、あなたの見た夢』でしたっ!」
?「どんな夢にも落とし穴があります、ゆめゆめご油断召されるな、とゆーめーな人は言いましたね」
プロデューサーくん「三段コンボだ」
美穂「さて、素敵な日向ぼっこのお時間もエンディングが近づいてまいりました。実はまだ企画はあるんですけど、今回は紹介だけしておきます」
美穂「『お昼寝前のドラマ、略して昼ドラ』!!」
美穂「この企画はですね、アイドルとしても活躍していきたい私がリスナーさんからもらったシチュエーションでアドリブ演技をして、アイドルとしての力をつけようってコーナーです」
プロデューサーくん「例えば……お題、怪盗」
美穂「えっ? 怪盗? あのっ、ルパンとかキッドみたいなですか?」
プロデューサーくん「うん。エンディングまであまり時間ないし、ちゃちゃっとね」
すたーとー
美穂「え、えっと……フーハッハッハッハ! し、親愛なる警察探偵諸君! 怪盗ひなたん三世、ここに参上ですっ!」
美穂「獲物は確かにっ、頂いちゃいました! え、えっとですね……そうっ! 世界一美しいと言われる黄金のデコポンですっ!!」
美穂「それでは皆様、え、ええー……シーユー! ネクストウィークですっ!! アーッハッハッハッハ!!」
しゅーりょー
美穂「うぅ、自分でも何を言っているんだって感じです……」
プロデューサーくん「と、こんな風にお題だけ送ってもらえると美穂のアドリブで話が展開されるから、どしどし送ってみてね」
美穂「メインの企画はこの3つみたいですね。場合によっては増えるかもしれません」
美穂「そんなこんなでお別れの時間ですね。ここで告知情報を届けしちゃいますっ」
美穂「まずは私の出演情報から。火曜日9時、ブーブーエススタジオから絶賛放送中のトークバラエティ番組【マツオの知らない世界】に出演決定しました!」
美穂「テーマはズバリ日向ぼっこ! 皆様と千鶴ちゃんを、暖かくて気持ちの良い世界へと招待しちゃいますっ!」
美穂「また木曜7時より【VS荒木】にゲストとして参加します! 色々なゲームに挑戦しました! 是非見てくださいねっ!」
美穂「プロデューサーくんは何かある?」
プロデューサーくん「ボクが応援しているアイドルの渋谷凛ちゃんの出演情報だよ……ってなんかこれ、恥ずかしいね」
プロデューサーくん「他業種で活躍している同世代の人と対談をする【それゆけ同世代!】でテニスプレーヤー、真田弦一郎さんと共演してトークをするんだって」
プロデューサーくん「凛ちゃんがテニスをしたり、真田君がアイドルソングを歌ったりと楽しい番組になっているよ。宣伝はこれぐらいかな」
美穂「ふぅ、最初はどうなることかと思いましたけど、何とかエンディングまで行けましたね! 緊張はまだしていますけど、話していくうちに楽しくなってきちゃって……」
美穂「きっと次は、もっと素敵な番組を作れると思いますっ!」
プロデューサーくん「今回はアシスタントって形だったけど、次はゲストで来るかもね」
美穂「でも何が違うのかな? ゲストと今回のプロデューサーくんは」
プロデューサーくん「さあ、その時にならないと分からないんじゃないかな」
美穂「それもそうですねっ! 果たしてのこの番組はどうなっていくのか……次をお楽しみにしてくださいね! ……あれば、ですけど」
プロデューサーくん「小日向美穂プレゼンツ、ひだまりの放送室。お相手はアシスタントのプロデューサーくん(CV:渋谷凛)と」
美穂「メインパーソナリティーの小日向美穂がお届けしました! それでは皆様!」
美穂&プロデューサーくん『おやすみなさい!』
以上です。読んでくださった方ありがとうございました。もし次もやるなら似たようなスレタイで立てるかと思います、失礼しました
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