女騎士「くっ、転がせっ!」(9)

女騎士「ボーリングも知らんのか貴様は」

オーク「オークゥ…」

女騎士「いいか、この玉をだな…こう指を入れて、ホラ」

オーク「ン?オークゥ…?」

女騎士「違う違う。指はこう。ほら、こう」

オーク「オークゥ!」

女騎士「よしよし、上出来だ」

女騎士「で、あの遠くにあるピンに向かって…投げる!」

シャー
ゴロゴロ…
カコーーン!!

女騎士「うっしゃストライク!」

オーク「オーーーーク!」

女騎士「な、ほら、やってみな」

オーク「ッ、オークゥ!」

シャー ゴロゴロゴロ
パカーン!

オーク「!」

女騎士「ほぅ、なかなか飲み込みが早いな」

オーク「オークオーク」

女騎士「さて、次回はテクニック上達編。いくつかの投げ方を紹介するぞ!」

オーク「オークゥ~」

女騎士「…」

ハイ カーット!

・ ・ ・ ・ ・

女騎士「お疲れさまでした~」

ワイワイガヤガヤ

オーク「女騎士さん、おつかれーっす」

女騎士「あ、オークさん、おつかれですぅ~」

オーク「しっかし…【オークでも上達する!ボーリングを学ぶDVD】っすか…んなモン売れるんすかね?」

女騎士「あはは、うちの会社、変わった作品多いからねぇ…」

オーク「女騎士さん、なかなかなりきってましたね~鬼コーチっていうんすか、そんな感じしたよ」

女騎士「う~演技とはいえ、あんなに偉そうな態度でごめんね~」

オーク「普段からあれくらい高圧的でもいいんすけどね…フヒヒ」

女騎士「ムリムリ!あんなの演技中しかできないよ~」

オーク「残念…っと、そろそろ撮影再開っすね」

女騎士「ん、いこっか」

オーク「うっす…と…オークオークゥ…」

女騎士「…行くぞオーク、トロトロしているんじゃあない!」

オーク「オークゥ」

こうして需要があるのかないのか分からない作品の撮影は
続くのであった…

【おわり】

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