サイレントヒルと俺ガイルのクロスです
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初めに主人公を決めます
3人のうち誰がいい?
・ 八幡
・ 雪乃
・ 結衣
締め切りは明け方6時まで
主人公決まり次第、シナリオを考えます
八幡で主人公が決まりました
シナリオも考えてきたので投下します
八幡「……」
八幡「なんだこれ……」
八幡「……」
八幡「誰もいないじゃないか」
八幡「……」
八幡「まあいい、ともかく歩くか」
――――
―――
――
「ここがサイレントヒルかぁ~…」
「湖の見晴らしも綺麗で良い所でしょ?」
「うん!凄くいい場所だね!」
「……」
「あら、どうしたのぬぼーっとして。間抜け谷くん」
「変なあだ名をつける位なら、間抜け面とハッキリ言ってくれ」
「アナタが間抜け面なんて周知の事実よ」
「るせぇ」
「二人とも、早くいこいこ!」
「由比ヶ浜さんったらもうあんな所まで…」
「ガキかあいつは」
「誰がガキだ!!ヒッキーのバーカ!」
(聞こえるのかよ、どんだけ地獄耳なんだ)
「由比ヶ浜さん、今いくから待ってて頂戴。行くわよ馬鹿谷くん」
「そんな不名誉な名前じゃねぇっつーの」
「明日は遊園地に行くんだっけ?」
「ええ。ホテルから距離があるから、朝早く起きて行くわよ」
「えへへ、楽しみだな~」
「ええ、そうね」
「……」
「ヒッキー?」
「……」
「ヒッキー!」
「わっ!なんだよ人の体を揺らすな」
「反応がないからじゃん!どうしたのさっきからボーっとして」
「あ、えっと…なんだ…」
「確かに…ここはいい場所だな」
「「……」」
「千葉に住んでなかったら、ここに永住したい位まである」
「あくまで千葉の方が良いのね」
「そこは譲らん、絶対にだ」
「でも、気に入ってもらえて何よりだわ」
「……ああ。マジで落ち着くなここは」
「ねぇ、ヒッキー。ゆきのん」
「「?」」
「今年で総武高校を卒業しちゃうけど…」
「あたし達さ、同じ大学に受かったじゃん?」
「ああ、奇跡的にな」
「そうね。宝くじで一等賞当たる以上の奇跡がね」
「二人ともひどいし!?」
「まあ、よく考えればお前が進学校に通っている時点で色々と奇跡は起きてたんだな。既に」
「そういえばそうね。一応進学できる可能性はあったのね。一応」
「もう!っていうかヒッキーだって数学は酷い癖に偉そうに言うな~!」
「それで?3人とも同じ進路に行くからなんだよ」
「うん、えっとね…」
「来年も。再来年もさ…ううん、これからも」
「あたし達、ずっと一緒にいよ」
「ええ、勿論」
「……………ああ」
「それでさ」
「また、いつかサイレントヒルに来ようよ」
――
―――
――――
意識はそこで途切れて、誰かの声が聞こえてくる
ヒッキーー!!
比企谷くん……!!
お兄ちゃん!!
八幡…!!
比企谷…!!
八幡「……っ」
目を覚ますと俺は頭を掻きながら辺りを見渡す
八幡(ああ、そうだ。俺は歩き疲れてここで寝てたんだ)
八幡(我ながら、こんな異常事態で寝れるほど神経が図太いとは思わなかった…まあ、俺は普通の人と違ってボッチなんですけどね)
八幡「てか案の定、店員もいないのか」
八幡「……」
八幡(なんで俺はまたサイレントヒルに来てしまったんだ)
長い夢を見ていた
夢は本来、ありえない事がいろいろと起きて、大抵は意味不明な内容ばかりだ。しかし俺がさっき見た夢は違う
高校の卒業旅行として、3人でいったあの場所
俺が過去に、確実に体験した夢だった
高校を卒業してから、俺を含めた奉仕部の3人は同じ大学へ進学した
卒業したらきっと、俺たちの関係は終わるのだろうと思っていたが、そんな事は無かった
あいつらは俺にとって本物だったんだ
大学でも楽しい学生生活が続いた
だが俺はまたボッチに戻った
今の俺は高1までと同じ、本当の意味でのボッチだ
なぜアイツらと交流が無くなったのかがよく覚えていない
そもそも俺は最近の事の記憶があやふやなのだ
いや、最近どころか『近年の記憶』があやふやと言うべきか
おれはアルツハイマーにでもなったのか?おいおい、まじかシャレにならん
だが1人でサイレントヒルに来れるんだし、それは無いか
八幡「俺はサイレントヒルに来て、楽しかった思い出を振り返りに来たのか?」
八幡「たしかにサイレントヒルはいい場所だ…いや、いい場所だったというべきか」
八幡「俺が千葉県民でなければ、頑張って英語勉強して永住してたかも知れんと思わせたほどだ」
八幡「……」
ふと、俺はポケットに入っているスマホをとりだす
八幡「……」
――――
「おい!お前ら近い近い!近すぎだから!…いい匂い」
「それじゃお願いしまーす!ピース!」
「フフフ」
――――
スマホをいじり、ある画像を見る
そこには由比ヶ浜と雪ノ下が、顔を真っ赤にした俺を左右から挟むように並んで撮られた写メがあった
地元の人に頼んで撮ってもらったのだ
撮影終了後に由比ヶ浜が、俺と雪ノ下に写メを送って来た物だ
俺はそれを今でも保存している
八幡「少しだけだが、何となく思い出した。俺がココにきた理由」
夢遊病みたいな感覚だった
まるで導かれるように勝手に体が動き、あのサイレントヒルへ行こうという意志が心の中に出来ていた
あの場所に行けば、またアイツらに会えるんじゃ…と
八幡「いやいや、スマホで連絡とるなりいくらでも方法があるだろ」
自分で自分に突っ込みを入れるが結局の所、良く分かっていない
そうだ、連絡すれば良いだけだ。それなのに俺はわざわざこんな所まで来てしまった
八幡「それでも…俺はここに行きたかった」
特にココの具体的な宛てもない、そしてアイツらと再会できる根拠も無い
それでも意志が湧き、体が動く
八幡「さて行くか」
訳の分からない無い旅を再開しようと思ったその時だった
ザザザ…キュィィィン
八幡「なんだ、ノイズ音?」
八幡「……って、こんな所にラジオがあるじゃないか」
八幡「なんだこれ、いくらいじってもノイズが消えん」
バァァン
八幡「!?」
止まらないノイズを消そうとしていたら、いきなり窓から何かがぶつかる音がした
既に窓はひび割れが起きている。そして
バリィィィン!!
八幡「っ!!!?」
それは漫画やゲームなどでよくみる、あるいは恐竜図鑑に載っているプテラノドン
みたいに翼を生やした怪物だった
怪物「キシャアア!」
怪物「グオオオッ!」
鋭い足の爪で、俺を引っ掻こうとする怪物
尻餅をついて腰を抜かした俺だが、テーブルに都合よく置いてあったナイフで、とっさに怪物の足を切りつける
ザシュッ
怪物「っ!!」
八幡「は…早く…逃げねぇ…と…」
体全身を震わせながらも俺は、ようやく立てるようになり逃げるが
怪物「キシャアア!!!」
足を傷つけられた怪物は大変ご立腹のようだ。
翼を広げ、凄まじい瞬発力で俺に一気に接近してくる
八幡「あ…ぁぁ…」
恐怖に震えながら、なにげなくカウンターに手を付くと何かが手に触れる
今度はリボルバー拳銃があった
どうしてこんな物がと、そんなツッコミを入れてる場合ではない
射撃などやった事は無いが、俺はまたしてもとっさにその拳銃を怪物に向けて撃つ
パァン、パァン、パァン、パァン、パァン
怪物「グボォッ」
一体、何発撃ったのだろうか
パニックになり、一心不乱にリボルバー拳銃を撃ちまくった結果、怪物はドス黒い血を吐きながら倒れこむ
八幡「はぁはぁはぁはぁ…」
八幡「何なんだよ…何なんだよ今の!?まるで現実とは思えん」
八幡「……血しぶきがかかっちまった」
こんなんで外に出たら、普通は職務質問されるんだろうな
ただでさえ目つき悪いのによ
だが外は霧だらけ、そしてなぜか人がいない
そしてゲームや漫画に出てきそうな怪物までいる
俺は、偶然カウンターにあったタオルで顔と体を拭く。しかし随分と都合がよろしい
いや、寧ろこんな怪物が出てくる時点で都合悪いな
ついでに置いてあった栄養ドリンクを飲んで、気持ちを落ち着かせる
…飲んでも良いよね?だれもいないし
八幡「……いくか」
ガチャッ
八幡「……」
外は霧、人は誰もいない
俺は俺で意味不明な理由でココにいる
それでも帰らない
自分の気が済むまで
ボッチであることを誇りにしてた俺、ボッチで充分と思っていた俺だが
八幡「それでも俺は…アイツらに会いたい」
ここに来れば会える気がしたから
夢遊病の如く、旅を再開する
今日はここまで
このSSまとめへのコメント
完結させてください!楽しみにしてます