楽「慧心学園?」 (40)

またまたニセコイのSSです。

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楽「突然なんだよ親父、慧心学園って」

楽の父「おう、実はそこの学園長とは古い付き合いでな、ここだけの話、その学園を立ち上げる時よ、ウチの方でちぃとばかり金を出したってだけでぇ。」

楽「ちょ、なんだよそれ!!それってつまりその学園はヤクザから資金提供受けてたってことじゃねえかよ。」

楽の父「なぁーに、そこの学園長とは古い付き合いだって言ったろ。そんでおめぇに一つ頼まれて欲しいことがあるんだ」

楽「また面倒ごと押し付けるつもりかよ。」

楽の父「なぁに、そんな大した事じゃねぇさ。そこの初等部にバスケットボールのチームがあるんだけどもよ、おめぇそこでコーチやってくれねぇか?」

楽「はぁッ!? なんで俺が、てか初等部って小学生の事だよな? チームならコーチなり監督なりがいるはずだろ?」

楽の父「それがよ、そこのチームの監督が急に倒れちまったみてえでよ。他に頼れる奴がいねえんだよ。」

楽「いやいや、なんで俺なんだよ。だいたい、俺バスケなんてやった事ねぇぞ。」

楽の父「学園長直々の頼みごとでな、どうしてもおめぇじゃなきゃダメなんだよ。なぁ〜に、コーチっつっても来月ある大会まででいいんだ。それに練習も毎日ってわけじゃねえからよ。」


楽「そんな…………」













………………………………………………
……………………………………………
…………………………………………


楽「って事があってさ。」

集「ふ〜ん。それはまた大変そうだね。」

小咲「そっか、大変だね一条君。」

千棘「で、結局引き受けたワケ?」

楽「そりゃ、向こうの学園長から直々にご指名だし、なんせ親父とも古い仲って言うから断るワケにもいかなねぇしよ。」

鶫「そもそも貴様、バスケットボールなど出来るのか?」

鶫「いや、それがルールを知ってる程度で、あんまりやった事ねえんだよな。」

るり「それでよくコーチを引き受けたわね。」

千棘「小学生相手なんだし、んなもん適当にこなすしかないんじゃないの。」

楽「んなわけにもいかねえだろ。きっとそのチームの子達は真剣にやってるんだろうしよ。」

千棘「でも、その真剣な子達のコーチをアンタみたいな素人がやったんじゃ、返って足手まといじゃないの?」

楽「うぅ……それを言われちゃ。」

集「それでさ楽、その慧心学園ってとこにはいつ行くの?」

楽「ああ、今度の日曜に行く予定なんだけど。」

集「なあ楽、良かったら俺も手伝ってやろうか?」

楽「え、お前がか?」

るり「手伝うって、舞子君バスケ出来るの?」

集「実は俺、こう見えてもバスケ経験者なんだよね。」

楽「本当かッ、助かるよ集!!」

集「いやぁ〜いいっていいって、困った時は助け合うのが親友だろ。」

小咲「へぇ〜凄いね舞子君、バスケ出来たんだね。」

るり「…………初耳だわ。」

そして日曜日……

楽「ここが慧心学園か……。」

集「うひょーーーー、でっかい学園だな!!」

楽「こんなデケェ学園が凡矢理市内にあったんだな。今まで気づかなかった……。」

集「なぁなぁ楽、この学園のこと何か聞かされてないの?楽の親父さんとここの学園長、古い仲なんだろ?」

楽「ああ、なんでもこの学園は初等部から大学までエスカレート方式みたいだぜ。進学校らしいし、生徒数も多いみたいだ。」

集「へぇーーー、いかにもエリート校って感じだな。」

楽「えっと、体育館は確か……。」

集「なぁなぁ楽、ここって男女共学なのかな。」

楽「え、ああそうみたいだぜ。」

集「なるほどなるほど………じゃ〜あ〜、育ちのいい綺麗な子とかもたくさんいるのかなぁ〜。」

楽「お前なぁ〜、まさかそれが目的で手伝うとか言い出したんじゃねぇんだろうな。」

集「何を言うッ、俺はお前の力になりたくて今日手伝うのに名乗り出たわけじゃにぞッ!! エリート校のお嬢様達とお近づきになってムフフな展開になるなんて思ってないぞ!!」

楽「やっぱ、一人でよかったかな……。」

集「まぁまぁそう言わずにさ、それよりも体育館に行こうぜ。」

楽「ああ、そうだな。えっと……体育館は向こうか。」



スタスタスタ……



楽「ここが体育館か。」

集「体育館までご立派だな。」

楽「よし、そんじゃ早速入るな。」

ガラガラ……



女バスのみんな「おかえりないませ、ご主人様!!」

楽「えっ……!」
集「はい……?」

楽「え、えっと………君達がバスケ部の?」

智花「け、慧心学園初等部6年、湊智花です。」

真帆「同じく、三沢真帆でーーす!」

紗季「永塚紗季です。」

愛理「か、香椎愛理です。」

ひなた「ひなた、袴田ひなたぁ〜。」



せぇ〜の、
女バス「よろしくお願いします、ご主人様!!」

楽「え…………えぇぇっと」キョトン

女バス「?」

楽(な、なんだよこれぇぇぇぇぇーーーーーーーー!!!? こんな話聞いてねぇぞッ、確かに小学生のコーチやるってことだったけど、でも女子のチームだなんて知らされてねぇぞッ、それにどうしてこの子達はみんなメイド服姿なんだッ!!?)

楽「えっと……とりあえずその、ご主人様ってのはやめて貰えるとありがたいんだけど。」

女バス「うん?」

ゴニョゴニョ……

女バス「わかりました、お兄ちゃん!!」

楽「お、お兄ちゃん!!?」

ひなた「おー、お兄ちゃん達、お名前は?」

楽「え、えっと、俺は一条楽。そんでこっちは舞子集って言って……」

集「楽よ…………」ブルブル

集「ん、なんだよ突然?」


集「小学生って最高だな!!」

楽「…………………………」

智花「……………………」
真帆「……………………」
紗季「……………………」
愛莉「……………………」
ひなた「……………………」









集「小学生って最高だな!!」キリッ!!

楽「なんで二回言うんだッ!?」

集と昴、小咲と智花、それぞれの中の人が同じだったな。

いい加減カオスな鬱エンドは勘弁な。

集「いやぁ〜〜、まさかこんなお出迎えが用意されているとは! 俺さ、ロリコンではないから正直初等部って聞いた時はあまり期待してなかったし、その分美人の先生にでも声かけようとしてたんだけど、なんかもうロリコンでもいいかなぁ〜って思うよね!!」

楽「何、小学生の前で変なこと言ってんだよ!!」

智花「あ、あの……」アタフタ

楽「あ、あぁ〜悪い、なんだか驚かせちまったみたいで。」

集「あらら、もしかして怖がらせちゃった?」

楽「だとしたら完全にお前のせいだけどな。」

ダキッ

真帆「ねえねえお兄ちゃん!」

楽「うおぉ、ちょ、なにいきなり抱きついてんの三沢さん!?」

真帆「真帆かまほまほって呼んで。あとみんなのこと敬語禁止だよ。」

集「あれれ〜、なに小学生相手に鼻の下伸ばしてんのさ楽。」ニヤニヤ

楽「はぁ、別にそんなことは////」

集「こんなところを桐崎さんや小野寺に見られたらどうなるだろうね〜?」

楽「バカやめろッ、こんなとこ見られたら社会的に…、いやマジで死ぬッ!!」

智花「桐崎さん……、小野寺さん?」

集「わかってるって、もちろん黙っててあげるから。」

楽「本当に変な噂流すなよ。特に小野寺には知られたくねえからな。」

智花「………………小野寺」ボソッ

集「とにかくみんな、そんな格好だと楽が目のやり場に困って練習にならないからさ、普通の格好に着替えてきてもらえるかな。」

女バス達「はぁーーい!」

こうして、俺達と女子バスケ部の奇妙な練習がスタートした。
バスケの経験があるというわけで集の指導の元女の子達は熱心に練習に取り組んだ。俺はというとバスケの経験はないがとりあえず女の子達とコミュニケーションをはかるため積極的に話をかけたり、俺自身バスケの腕を磨くためバスケの勉強をしている。

そして、初日の練習が終わった。


集「よし、今日はこの辺にしようか。」

楽「そうだな、みんなお疲れ!」

女バス達「ありがとうございました!」

帰り道…

集「なあなあ楽、どうだった?」

楽「え?どうだったって?」

集「そんなの、あの子達に決まってんじゃんーー?」

楽「まあ、その…初日だからまだ詳しくはわからないけど、みんな一生懸命だし、本当にバスケが好きなんだなぁ〜って思うけど。」

集「俺の好みはぁ〜〜、やっぱり愛莉ちゃんかなッ!!」

楽「………………はっ?」

集「いやぁ〜〜小学生なのにあの豊満な身体つきときたらたまらないよね。おっぱいなんかも桐崎さんや小野寺よりも大きいし、それに背が高いのがコンプレックスですぐ泣いちゃうってのがまた可愛らしいよね、グヘヘヘヘ///」

楽「もしもし警察ですか? ここにロリコンがいます。犯罪を犯す前に来てください。」

集「うわぁぁぁぁぁぁーーーーーーー待った待った!!!そんなことしたら俺の人生終わる!!」

楽「うっせぇよこのロリコンッ!! 相手小学生だぞ、何小学生相手に欲情してやがるんだよ!!」

集「そんなの、冗談に決まってんじゃん。あはははーー!」

楽「冗談に聞こえねえよ。」

楽「まあお前がいるおかげで俺も助かってるぜ。バスケ初心者の俺じゃ何を教えて良いのかわかんねえし。」

集「なぁ〜に、いいってことよ。俺もそこまで教えるの上手い方じゃないけどさ。まあ、おかけでいい収穫も撮れたし。」

楽「収穫?」

シャワー室にて……

愛莉「うう……みんなごめんね。私ってやっぱり背高いのかな?」

真帆「気にすんなって。」

紗季「そうよ。愛莉は成熟なんだし、それにその大きなおっぱいが成熟の証だって。」

ひなた「おー、ひな揉む。」
モミモミ

愛莉「ひゃっ///」

智花「ひなた、そんなことしちゃダメ//」


真帆「それよりさ、みんな今日のお兄ちゃん達どうだった?」

智花「一条さんと舞子さんのこと?」

紗季「そうね。舞子さんはバスケの経験があるみたいで指導も的確だったけど、一条さんは初心者みたいだったわね。」

真帆「でも聞いた話じゃ、今回のコーチの話はどうやららっくんの方に来たみたいだぜ。」

愛莉「らっくんって、一条さんのこと?」

ひなた「おおーーーー、集お兄ちゃん、教え方上手かった。手取り足取り〜〜!」

紗季「でも変ね。初めからコーチの話が来てるのがバスケ経験者の舞子さんではなくて、未経験者の一条さんの方なのかしら?」

真帆「さぁ、そこまではわかんないけど。」

愛莉「でも二人とも、とっても優しくて良い人そうだったね。」

楽「うん。特にあの一条さんって方、凄く優しくて休憩中も気さくに声をかけてくださったし、練習もやる気出るのよね。」

真帆「ははぁ〜ん、もっかんさてはらっくんのこと狙ってるな」ニヤニヤ

智花「ふぇ〜〜!!そそそ、そんなことないよ////」

ひなた「おーー、とも積極的」

智花「だから違うって////」

紗季「次来てくださるのは三日後だったかしら。」

真帆「よしみんな、次までに好感度上げるぞぉ!!」


再び楽と集……


楽「集、お前まさかまた良からぬことでも企んでんじゃねえだろうな?」

集「またとはなんだよ、またとは。俺は何も企んでんなんかないよ。」

楽「じゃあさっきの発言はなんだよ。収穫ってなんのことだ?それにお前、"取れた"じゃなくて"撮れた"って言ったよな。」

集「あらら…楽ったらこういうとこ意外と聞き逃さないのな。」

集「しかたがない!!楽には特別に発売前にサンプルを上げちゃおう。ほれっ!」

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira079027.jpg


楽「な、なんだよこれぇぇぇーーーーーー///」

集「何っ見ればわかるだろ。湊智花ちゃんの入浴ショットだよ。」

楽「お前これ、一体どうしたんだよ。まさか、盗撮したのかッ!?」

集「人聞きの悪いな。俺はただ、熱心にバスケの練習に励む小学生達の眩しい姿を記録しただけだよ!! 」

楽「いや、これ練習してるとこじゃなくてシャワー浴びてるとこじゃねえかッ!? しかも相手小学生だぞ、完全に犯罪じゃねえかよッ!!!」

集「何を言うかッ、小学生という貴重な期間の輝かしい瞬間を見過ごすわけにいかないだろッ!!」

楽「マジで警察呼ぶぞ、お前。しかもお前、それを売ろうとしてんのかよ。」

集「まあ待て待て。」

集「大体、お前も写真を懐に忍ばせた時点で、俺を糾弾する権利はないのだよ!!」

楽「なんで俺が言い寄られてるんだよ、てか懐に忍ばせてねえし。」

集「それに、このことをバラしたら俺だけじゃなくてお前も困ると思うよ。ここの学園長と楽の親父さんの仲が悪くなったら面倒になるだろ?」

楽「そりゃ、そうだけどさ。」

集「心配いらないって、法に触れることはしねえから。」

楽「いや、法に触れまくってると思うけどっ!!」

集「とにかくその写真はやるから、じゃ〜な。」

楽「あ、コラ待てっ……、行っちまったよ。どうすんだよこの写真……。」

次の日

楽「集の奴め、こんな小学生の入浴ショットなんて渡しやがって……この写真どうすんだよ。万が一ウチのもんに見つかってもアレだし、持って来ちまったじゃえねか。」

千棘「おっはよーーダーリン!」

楽「うわぁ、千棘!!」

千棘「何よ、そんなに驚くことないじゃない。」

次の日……

楽「まったく集のやつ、小学生の入浴シーンなんて渡しやがってよ……。」

>>33から

千棘「あれ、今何か隠さなかった?」

楽「え、な…なんのことだ?」

千棘「怪しいわね……ちょっと見せなさいよ!」

楽「うわぁ、馬鹿やめろ!」

千棘「ええい、大人しく見せなさい!!」

楽(冗談じゃねえ、こんなもん見せたら俺の人生終わりだ。警察送りどころかあの世送りにされちまうッ!!)

小咲「あれ、一条君と千棘ちゃん何してるの?」

楽(ヤバい、小野寺だけには見られるわけにはいかない!!!)

楽「お、おう小野寺、なな…何でもねえぞー!」

千棘「ちょっと小咲ちゃん、ダーリンがね、何か隠してんのよ!!」

小咲「え、隠してる?」

筆者です。ゴム屋おのでらで有名です。
このssだけど、まだ未完成ですが描くのをやめます。
理由は、ニセコイのアニメをネタ探し目的で見たんだけど、集の感動的な話だったので、このssで集を凄い悪者にしようとしたんだけど、なんか罪悪感が湧きました…。
ネタバレとしては、集と楽が幼女5人を孕ませエンドって感じで例のごとく周りのキャラが悲惨になる展開だったけど、やっぱりやめました。なんかおかしな罪悪感があるので。あの集の話は、泣けるというか、ネタにしちゃダメかなと思ってしまった。
また別のss思いついたら書きます。今後ともゴム屋おのでらをどうぞ。

あれま、ずっと見てたけどほかの展開でもいいから続きみたいわ…

あら残念

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