千棘「楽…………すき」楽「え?」 (126)
ニセコイのssです。
メインヒロインでありながら人気投票で3位だった桐崎さんメインの話です。
万里花に負けた千棘を好きな物好きな方はどうぞ楽しんでくださいな。
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唐突だった。
次の授業が移動教室だったから、寝ている千棘を起こそうとした瞬間ーー
楽(ーーえ?好き……?)
千棘「……すぅ……」
今こいつ、好きって言ったか?
楽(しかも『楽』ってーー)
楽「俺のことーー」
集「何やってんだ楽ー?」
小野寺「次の授業始まっちゃうよー?」
楽「ーーえ、あ、ああ、そうだな」
集「?」
小野寺「?」
今はとりあえずこいつ起こすのが優先だな。
楽「オイ、千棘、起きろ!」
千棘「……ふぇ?」
楽「何寝ぼけてんだ?次の授業移動だぞ?」
千棘「……あ!」
楽「……ったく、何やってんだよ。早くしろ」
千棘「わ、わっ!ヤバ!」
楽「はぁ……みんな先行っといてくれ!俺達も後で行くから」
集「了解」
小野寺「遅刻しないようにねー?」
楽「おう」
千棘「ごめんね皆!すぐ行くから!」
小野寺「ううん!それじゃまた後でね!」
そう言って小野寺達は教室から出て行った。
楽「おい、急げ。遅刻する」
千棘「う、うるさいわね!今プリント探してんのよ!でも、なかなか見つからなくて…」
もう他の皆も教室を移動したのだろう。
すでに教室には俺と千棘の2人しかいなかった。
楽「オイオイあの先生、課題提出にはうるさいからプリント忘れたら怒られるぞ?」
千棘「わかってるわよ!だからこうして必死に探してるんじゃない!」
楽「……あーもう!そっちのファイルよこせ!俺も探す!」
千棘「え、あ、うん」
2人してファイルの中を一枚一枚確認していく。
楽「ったくなんで一つのファイルにプリント大量に入れてんだよ!ちゃんと整理しとけ」
千棘「うっさいわね!プリントをいっぱい配る先生が悪いのよ!」
楽「はぁ………くそ、ねぇな」
千棘「………」
楽(ったくこいつは、なんでこんなガサツなんだよ………小野寺を見習え)
千棘「……楽」
楽「あ?」
千棘「あんたもう行きなさいよ、私に付き合ってちゃあんたまで遅刻しちゃうわよ?」
楽「………いいよ、ここまで付き合ったんだし、それに少々遅刻したって特に問題もねぇだろ」
千棘「………」
楽「………なんだよ?」
千棘「……いや、ありがとね、楽」
優しい笑みを浮かべて、千棘は息を吐くように囁いた。
楽(なんか最近、千棘の奴こういう顔すること多くなってきたよな)
こういう顔とはどういう顔だ?と、聞かれても上手く答えられないのだが……
なんだろうな?楽しそうに笑うというよりは、何か慈しむかのようなそんな笑み
楽「……可愛いな」
千棘「……………へ!?」
ん?
千棘「な、なななななな!!」
あれ?
楽「千棘??」
千棘「か、かか…可愛いって……」
楽「…………」
楽(しまったぁぁぁぁぁ!!口に出てたぁぁぁああ!?)
楽「あ、いや、その………」
千棘「~~っ!!」
楽(やっべぇ!千棘真っ赤になってる!!絶対怒ってる!てか殴られる!!)
千棘「あ、あんた……今可愛いって……」
楽「あ~っと……いやぁ…その」
千棘「……その、わ、私に対して……言ったの?」
楽「あ、あはははははは!!」
千棘「………ねえ?」
楽(な、なんだその上目遣いは!?こいつ中身はゴリラのくせに仔犬みたいな表情しやがって……うわっ…やべぇ)
楽…………すき
楽「~~っ//////」
千棘「楽?」
楽(い、いかん!なんつーことをなんてタイミングで思い出してんだ俺!てか千棘がもし俺のこと好きだったらって何言ってんだ俺ぇぇぇえ!!)
楽「あ、いや…そのさ」
楽(そうだ落ち着け俺!話を元に戻すんだ!ほら、次が移動教室で!こいつがプリント無くして!それでそれでーー)
楽「お前って俺のこと好きなのかな?と思って」
千棘「…………は?」
楽「…………」
千棘「…………///」
…………………。
楽「うわぁぁぁああ!!」
千棘「う……あ………あんた……何言って……////」
楽(しまったぁ!?何言ってんだ俺!?なんで俺はこう慌ててるとこう……えーいそんなことを言ってる場合では……っ!!)
楽「あ、いや、……そのさ……」
千棘「………////」
楽「好きってのはほら!恋愛感情以外にも友情とかそういう種類もありましてーー」
千棘「どう思う?」
楽「………へ?」
千棘「だ、だから!どう思うの?あんたは」
楽「え、あの……」
千棘さん?
楽(な、なんか千棘の様子が変だ。目が座ってるし……)
千棘「『なんで私がアンタのことを好き』だなんて思ったの?」
楽「そ、それは………」
なんでだ?
なんでそんなーー
楽「いや……」
千棘「……なに?」
たぶんそう思ったのは……
楽「お前の俺に向ける笑顔が………可愛いかったからだと思う」
千棘「ーーーー」
何バカ正直に言ってんだろうな。
楽(これは確実に殴られるだろうな……でも)
嘘ではない。
気付いたのは最近だけど…こいつは時々、俺の時だけ、他の奴らとは違う、そんな笑顔を俺に向けることがある。
そうーーまるで今みたいに勘違いしちまうようなーーー。
千棘「………楽」
楽「ーーあ、いや、わりぃ……忘れてくれ。俺の勘違ーー」
その続きを言うことはしなかった。
いや、正確には出来なかった。
唇が塞がられていたからーー
ーー千棘とキスをしていた。
どれぐらいそうしていただろう?
不思議と抵抗する気とかにはならなくてーーというかこいつゴリラだから抵抗しても無駄か。
そんなことより、ただこいつの唇柔らかいな、とか、こいつ良い香りがするな、とかーー
もっとしてみたい。
千棘「……っ!?」
俺はこの時、頭が正常に働いていなかったのだろう。
いや、逆にいつもより頭の回転が早すぎたのかもしれない。
キスなんて初めてなのに、俺はまるで手慣れているかのように、角度を変えながら千棘の唇の感触を味わっていく。
千棘「…んっ……」
千棘に覆い被さられるような態勢だったから、俺はその華奢な身体を抱き寄せて、後頭部を押さえて逃げられないようにして……でも強引にするわけでもなく、優しく丁寧にこいつの唇を堪能する。
楽(キスって気持ちいいんだな……)
意識があるようなないような……そんなまるで自分ではないような、正常に働いてない頭の中にはただこの『キス』をいつまでも続けたいという考えしかない。
でも、それは、中断された。
キーンコーンカーンコーン
楽「!?」
千棘「きゃ!?」
楽「あ……な、なんだ、チャイムか」
千棘「え、あ、ああ……そ、そうね、チャイムね」
楽「………遅刻だな?」
千棘「………そうね?」
楽「………どかねーの?」
千棘「………どいてほしいの?」
楽「………」
千棘「………」
楽「………後で言い訳考えるか」
千棘「……そうね」
そう言って千棘は妖艶に微笑んだ。
楽「…千棘」
千棘「…楽」
結局俺達はこの時間の授業を丸々休んだ。
第一話 カンケイ
楽「これが、賢者タイムか……」
千棘「何言ってるのよアンタ…」
今は昼休み。
そして俺達は2人で屋上にいた。
それはもちろんー。
楽「…やっちまった」
千棘「…やってしまった」
冷静になってみると、自分達は一体何をやっていたのかという後悔の波が押し寄せてくる。
教室で、授業サボって、ずっとキスをしていた。
楽(誰かにバレたりしたら社会的に死ぬところだった)
もちろん授業に休んでしまったので、皆に色々聞かれたのだが……。
回想。
集「どうしたんだ2人揃って?もしかして何かよからぬことでも…?ww」
楽「し、してねーよ!ただ、千棘がいきなり体調崩したから付き添ってただけだっての!」
るり「保健室には?」
千棘「あ、いや…保健室に行くほどってわけでもなかったんだけど、頭痛で動けなかったから教室で休んでたの!」
るり「……そうなんだ」
小野寺「だ、大丈夫なの千棘ちゃん?」
千棘「う、うん!もう全然平気!余裕よ余裕!」
小野寺「そっかぁ、ならよかったけど」
鶫「お嬢がご無事でよかったです!」
千棘「も、もう鶫ったら!大袈裟なのよ!」
真里花「楽様~!わたくしも体調が悪いので次の授業はサボって看病してください!」
千棘「…………」
万里花間違ってましたね。
ご指摘ありがとうございます。
千棘「今更ながら罪悪感がヤバいわ」
楽「あー、俺もだ」
下手に保健室で休んでたとか言って、その後嘘がバレたら言い訳も出来なくなるからあえて教室にいた、と本当のことを言ったのだが、自分達を純粋に心配してくれていた友達を見るとやはり心苦しいものがある。
楽(まぁ、集と宮本は疑ってたような気もするけど…)
千棘「どうする?」
楽「へ?」
千棘「へ?じゃないでしょもう!」
楽「どうするって……何が?まさか皆にキスしたこと言うとかー」
千棘「そんなわけないでしょうが!!」
楽「いでででで!ちょっ!頬引っふぁんわ!」
楽(こいつ…ホントに可愛くねぇ!)
千棘「私たちの関係よ!」
楽「……関係?」
千棘「………キス、したでしょ?」
楽「!」
そう言うと同時に千棘の手が離れた。
楽(うっ…改めてこいつの口から『キス』とか言われると、なんつーか恥ずかしいな)
千棘「一応『恋人』という関係で周りからは認識されてるけど……それもこれも………全部嘘でしょ?」
そう言った時の千棘の表情は……どこか切なそうだった。
楽「ちとー」
千棘「でも、あれは演技でした…で誤魔化せるようなものじゃない」
楽「……」
楽(誤魔化すも何も、教室には俺とお前しかいなかったんだけどな…)
千棘「………あんたは……あんたはどうしたらいいと思う?」
楽「……え」
千棘はまるで、『何か』を期待するような声音で聞いてくる。
その『何か』には俺は一つ心当たりがあった。
楽……………すき。
楽(マジで?こいつが……?)
俺はにわかには信じられい一つの可能性に動揺してしまう。
楽(あの千棘が俺のことを…?いや、あるわけないだろ?でも、それならなんで……)
キスをしてきたのは千棘のほうだ。
その後は俺の方からもアイツを求めたが、それでもキッカケを作ったのは千棘だ。
楽(キスのことで頭がいっぱいだったけど、そういやその前の会話もかなり際どい会話をしていたような……)
千棘「……楽?」
楽「あ、いや、わりぃ……ちょっと考えてて…」
千棘「あのさ………やだった?」
楽「え、なに?」
千棘「だ、だから!その…………嫌だった?私と……するの?」
楽(な、なんつー聞き方しやがる!誰かに聞かれたらあらぬ誤解を生みそうだぜ!いや……まぁある意味誤解ではないんだけど!)
千棘「こ…答えなさいよ」
強気な口調ではあるが、両手を胸に当てて…そう、まるで告白を待ってる女の子のような……そんな表情をしている。
楽「……嫌、じゃなかった」
千棘「そ、そう………ふーん……」
楽(なんだその反応は?ホント何考えてんのかわかんねぇやつだな……)
楽「お前は?」
千棘「へ?」
楽「いや、だからお前はどうだったの?俺が相手で嫌じゃなかったのか?」
千棘「嫌なわけないでしょ!?」
楽「へ?」
千棘「あ……いや、ちがっ……今のは……////」
楽(だ、誰だこいつ!?こいつこんな可愛かったっけ!?)
楽「あー…えっと、千棘先生?」
千棘「う、うぅ……」
楽(涙目になってるし……こいつ意外と泣き虫な所あるよなぁ)
楽「あのー千棘さん」
そう言って俺はしゃがみ込んで頭を抱えている千棘のそばに寄った。
千棘「こ、こんな予定ではなかったのよ……」
楽「ほぅ……どんな予定だったの?」
千棘「そ、それは!ちゃ、ちゃんと段階を踏んでー…って、何を言わせてんのよ!!」
千棘の蹴りが飛んできたが、なんとなくそれは予想出来ていたので避けることに成功した。
楽「あ、あぶねぇな……ったく、照れ隠しで俺殴るのやめろよな」
千棘「て、照れ隠しじゃないわよ!!」
楽(なんだかなぁ……)
なんか色々合点がいった。
今までのこいつの理不尽な暴力とか、言葉とか、そういう……全て理由があったわけだ。
楽「お前……どんだけ不器用なんだよ」
千棘「う、うるさいわね!ほっといてよ!」
楽「………」
さすがにもうわかった。
こいつ俺のことを好きなんだな。
俺のことは好きだけど、素直になれなくて、強く当たってきたりして、でも頑張ってたまに素直になって……
楽「あの笑顔はそういうことか………」
千棘「……な、なに?」
楽「………お前ってわかりやすい性格してるくせにめんどくさい奴だな」
千棘「な、どういう意味よ!?バカにしてるわけ!?」
楽「………若干」
千棘「なに~!?」
楽「あのさ、千棘」
千棘「な、なによ!!」
楽「とりあえず現状維持ってことでいいか?」
千棘「……………へ?」
俺の言ってることをまるで理解してない様子だ。
楽「だから、最初にお前が聞いてきたことへの返答。『あんたはどうしたらいいと思う?』に対しての」
千棘「え、あ……ああ」
自分で聞いときといてなんだその今思い出したみたいな顔は……。
千棘「って、現状維持ってあんたね!」
楽「お前の気持ちはその……なんとなくわかった」
千棘「な!?」
楽「………」
千棘「そ…それは………そうよね」
千棘は不安そうな、どこか諦めたような顔をしている。
千棘「…………つまり」
楽「?」
千棘「あんたは、私の気持ちには応えられない……そういうこと……よね?」
笑ってはいるが、その笑顔に覇気はない。
楽(俺の『好きな』笑顔じゃねぇ)
楽「……いや、そうじゃない」
千棘「え?」
楽「ちょっとだけ待ってくれないか?」
千棘「………」
楽「『現状維持』ってのは、今の段階ではすぐに応えられないから、とりあえずまだこのままでいてほしいってこと。………悪く言えば………お前をキープさせてほしいってことだ」
千棘「き、キープ……」
楽「さ、最低だよな……ごめん。でも………」
千棘「………でも?」
楽「お前の気持ちに応える時は、100%の気持ちで応えてぇんだ。それを今の俺には出来ないから、待ってほしいんだ」
千棘「……つまり、迷ってるってこと?」
楽「まぁ、そういうこと」
千棘「………」
楽「……ダメか?」
千棘「……ぷっ」
楽「え?」
千棘「あはは……あんたってやっぱりヘタレよね?」
楽「な!?」
千棘「何よ?事実でしょ?ヘタレもやし」
楽「うぐっ」
千棘「ていうか、私あんたに告白とかした覚えないんですけど?何先走ってんのよ」
楽「あぐっ」
千棘「しかも……あ、あんなことしといてキープさせてくれとか………クズ?」
楽「ぐおっ」
千棘「まぁシたのは私からだったけど…その後ノリノリだったのはどっちかと言うとアンタだったし………このエロモヤシ!」
楽「…………」
千棘の言葉が胸に刺さる。
楽(もう……ダメだ……精神的に)
千棘「………ねぇ?」
楽「ま、まだ何か……?」
千棘「キス……しよっか?」
楽「………は?」
千棘「……////」
楽「はぁぁぁぁぁ!?」
何を言っとんじゃこいつは!!
楽「何言ってんだお前は!?」
千棘「な、何よ?今更でしょ?」
楽「いや、あの時は……」
千棘「なに?ただの勢いであんなことしたって言うの?」
楽「え、い、いや……そんなことは、ない、けど……」
楽(ほぼ勢いみたいなもんだったと思ってるけどさ!!)
千棘「……欲情したんだよね?私に」
楽「な、なななな!?」
千棘「いいよ?私は……アンタなら」
楽「な、う……あ」
びっくりしすぎて言葉が出てこない。
楽(なんだってんだこいつはー!?)
千棘「『待ってはあげる』」
楽「へ?」
千棘「だから、さっきアンタが言ったことよ」
楽「え……えと」
千棘「でも、『現状維持』は却下。あんなことしといて普通通り過ごせるわけないでしょ?てか、アンタはできんのそんなこと?」
楽「……うっ」
楽(まぁ意識するなと言われれば無理な話だが……)
千棘「できないでしょ?」
楽「で、でも!だからってなんでキスなんて……」
千棘「慣れるためよ」
楽「……は?」
千棘「キスをすることが『当たり前』の関係になればいいのよ……一応私達は恋人同士って設定だし、他の人に見られたって大した問題にはならないわ」
楽(大した問題になるだろ!小野寺とか橘に見られたらどうすんだよ!?)
千棘「だから、キスをするのが当たり前だとお互い思っておけば変に意識したりせずに日々を過ごせるってわけ」
楽(む、むちゃくちゃだろそれは!?)
しかし、悲しいかな。
俺はその提案を断れない。
いや……正確に言えば
断る気がない。
千棘「ど、どう?」
千棘とキスができる……その危険な誘惑に俺はまんまと引っかかってしまったみたいだ。
楽「………わかった」
男ってのはアホな生き物なんだと悟った。
千棘「決まりね!」
楽「……おう」
千棘「じゃあ…さっそく」
あーあ…これじゃ『約束の女の子』とか『小野寺』のこととか、色々考えなきゃいけないことがあるのに………俺はもうダメかもしれん。
"キス……してよ"
俺と千棘の妙な関係が始まった瞬間だった。
キャラが崩壊してたらすみません。
自己満なんで許してください。笑
第二話
俺と千棘はキスをしていた。
千棘「………ん」
今日は恒例の定期デートの日だったので、まずはそのデート内容について説明していこう。
千棘「……おはよ」
楽「おう」
いつも通り、いつもと同じ場所で、いつもと同じ時間に俺たちは待ち合わせをしていた。
千棘「……何か言うことはないわけ?」
楽「はい?」
千棘「……むー」
楽「………」
千棘「……うー」
楽「……………似合ってると思います」
千棘「……なんで敬語なのよ?」
楽「気恥ずかしいんだよ!!」
千棘「……ふふ、まぁ一応合格にしといてあげるわ」
楽「………ったく」
俺達はいつも通りではなかった。
いや、俺はいつも通りにしてるつもりなんだけど……。
楽(なんだかなぁ……)
あの日から、千棘は少し変わった。
千棘「今日はどこ行く?」
楽「え、……別に監視はいないんだしいつも通り喫茶店で」
千棘「じゃじゃーん!実は遊園地の招待券を手に入れたのよ!凄いでしょ!」
楽「え、お、おう」
千棘「ってことだから遊園地行くわよ!ここから近いし!」
楽「最初からそのつもりだったんなら聞くなよ!」
千棘「ほらほら!モタモタしてたら遊ぶ時間無くなっちゃうじゃない!行こ?」
そう言った千棘はとても嬉しそうに、楽しそうに笑っている。
とても可愛らしい笑顔だ。
そう、まぁなんと言えばいいのか…千棘は『あの日』以降、まるで本物の恋人のように振舞ってくるのだ。
ーーこうして2人きりの時だけ。
楽(器用な奴……)
実はあの日……まぁ5日前のことなのだが、あの日以降俺達は別にキスはしていなかったりする。
"キスに慣れる"とか言ってたもんだから、定期的にそんなことをすると思っていた俺は少し拍子抜けをしたのだが、その代わり千棘の俺に対する態度が変わった。
優しくて、可愛らしくて、たまにだけど……甘えてくるような姿を見せてくることもある。
正直に言おう。
楽「誰だお前」
千棘「へ?何か言った?」
楽「あ、いや、何でもない」
千棘「?」
まぁそんなわけで、とにかく千棘がおかしくなったので俺は少々混乱しているのだ。
楽(まぁ……可愛いからいいんだけど)
能天気な俺だった。
千棘「わぁ…楽しそう!」
楽「ん?お前初めてなのか遊園地?」
千棘「初めてってわけじゃないけど…日本の遊園地に来るのは初めてよ」
楽「へぇ」
千棘「あ、もう一個初めてがある!」
楽「なんだ?」
千棘「遊園地に男の人と2人きりで来たのは初めてなの」
ドキっとした。
楽「あ、そ、そうですか」
千棘「うん。だから今日は凄く楽しみにしてたの。しっかりエスコートしてよ?"ダーリン"?」
楽「お、おう」
ホント……誰だこの可愛らしい女の子は。
千棘「あー楽しかった!」
楽「つ、疲れた」
俺達は遊園地の中に設置されているベンチに2人そろって腰掛けていた。
千棘「もう、何ジジ臭いこと言ってんのよ?まだ私たち高校生でしょ?」
楽「おまっ……だからって全部回る奴があるか?移動も走らされるし、ジジイじゃなくても疲れるっての」
千棘「そう?私まだまだイケるけど…?」
楽(こいつ……アスリートにでもなったほうがいんじゃないか?)
千棘「まーでも、一通り回ったしね。今日は満足したわ」
楽「………今日"は"?」
千棘「ふふ、今度はネズミーランドまで行こ!あそこなら1日あっても回りきれないぐらいアトラクションがあるんでしょ?」
楽「……今日みたいに走り回るのは勘弁」
千棘「仕方ないなー、でもそれなら泊まりがけで行ったほうがいいかなー?」
楽「………え?」
千棘「え?だから2日あれば全部回れるかもしれないじゃない?だから土日使って泊まりでーー………あ」
どうやら気付いたみたいだな。
もう遅いけど。
千棘「ち、ちがっ!その!泊まりってのは!別にあんたと同じ部屋でとかじゃなくて!ただ、遊び回るならと思っただけで!そういうんじゃなくて!////」
楽「…お、おう?」
文脈が繋がってないから何を言ってるのかよくわからんが、なんとなく言いたいことはわかった。
千棘「………////」
楽(最近、少し態度とか変わってたけど……こういうところは変わらねぇなぁ…)
なんだか…ホッとした。
楽「なぁ、千棘?」
千棘「は、はい!?」
楽「あれ、乗る?」
俺は観覧車のほうを指差して言った。
千棘「え……い、いいの?」
楽「アトラクション行ってないの後はアレだけだろ?……嫌だったか?」
千棘「いや、ううん……ただ」
楽「ただ?」
千棘「……楽から誘ってくれるとは思わなかったから……嬉しい」
楽「……そうかよ」
千棘「……へへ///」
ホント、調子が狂う。
楽「……ほら行くぞ」
千棘「……うん」
俺の顔が赤くなってるのは、きっと夕日が誤魔化してくれているはずだ。
楽(ま、間が保たねぇぇぇ!!)
千棘「………」
乗ったはいいが、お互い無言。
楽(あー…なんか橘と乗った時もこんな感じになったっけ?あの時はたしかキスされそうになってーー)
千棘「なんか、変なこと考えてない?」
楽「い、いえ!?別に何も……」
千棘「………そ」
楽(鋭すぎんだろ!?ビックリしたわ!!)
千棘「………」
楽(……てか、そうじゃなくて…俺はこいつに聞きたいことがあったんだ)
そう、俺がこいつを観覧車に誘ったのは、2人きりで話したいことがあったからだ。
別にベンチでも話せないことではなかったのだが、内容が内容なだけに……。
楽「あ、あのさ千棘…俺達の関係について聞きたいことがあんだけど…?」
千棘「……うん」
楽(な、なんか大人しいなこいつ?さっきまでニコニコしてたのに……)
楽「お、俺もあれから色々考えたんだけど、結局どうすればよくわかんなくてさ……」
千棘「……でしょうね」
クスッ、っと千棘は笑った。
千棘「あんたが戸惑ってるのはわかってたわ。ごめんね、急に態度変えたりして」
楽「!」
楽(さすがに自覚はあったんだな……)
千棘「でも別に、私は演技をしてたわけでもないわよ?……少しだけ……自分に素直になってみただけ」
楽(素直に……)
それはつまり…………
楽「千棘……」
千棘「……もうバレてるのはわかってるけど、お願い……聞いて」
楽「……おう」
2人の間で緊張が走る。
そして、千棘は真っ赤になった顔を上げ、ゆっくりと、ハッキリと俺に言った。
千棘「好きよ、楽」
千棘「あなたのことが、誰よりも好き」
どうしてだよ。
なんで俺はこんなにもドキドキしてんだよ。
俺の好きな人は……俺の……好きな人は……。
楽「………ああ、そうか……」
千棘「……楽?」
あの時ーー。
いや、違うか?
よくわからないけど、俺は知らず知らずのウチに千棘に惹かれていっていたのだろう。
それでも、俺には小野寺という好きな人がいたからそれに気付くことはなかった。
じっくりと、しかし確実に自分の中で千棘に対する想いが大きくなっていることに気が付かなかった。
そして、あの『キス』で………俺は……。
小野寺に対する想いは本物だった。
本物の恋だった。
じゃあ千棘に対する想いはー?
このドキドキする心臓は?
この感情は……ニセモノなのか?
楽(違う)
それだけは違う。
ニセモノなんかじゃない。
どっちも本物。
俺は同時に2人の女性に恋をしちまった。
そんだけのこと。
だけど、それじゃダメなことはわかってる。
俺は"選ばなくちゃいけない"
"小野寺小咲"と"桐崎千棘"……どちらも大切で、どちらも好きな女の子だ。
でも……何故だろう。
俺は何の迷いもなく、"選ぶ"ことができた。
楽「お前のことが好きだ」
千棘「え?」
楽「俺も……お前のこと、好きだよ」
千棘「ーー」
楽「……千棘」
そのまま千棘に触れようと手を挙げた瞬間。
千棘「……同情?」
楽「……は?」
俺の手は空中で止まった。
千棘「だって……信じられない!」
はぁぁぁぁ!?
楽「おまっ…告白してきといてなんだそりゃ!?」
その反応はおかしいだろ!?
何がしてぇんだこいつは!?
千棘「だってだってあんた!私に対して特に意識してるような雰囲気はなかったじゃない!」
楽「あ、ああ?それはお前…照れ隠しみてぇなもんだろうが。お前の態度が変わりすぎてビックリしてたんだよ」
千棘「"キス"だって結局してくることなかったし!!」
楽「んなしょっちゅうできるか!タイミングとかよくわかんねぇんだよ!」
千棘「そ、それに!……それに!!」
楽(こいつ…どんだけ素直じゃねぇんだよ?いや、この場合は違うか?)
なんでこんなに自分に自信がねぇんだ?
千棘はボロボロと涙を流している。
顔をクシャクシャにして、きっと今日は気合いを入れてきたのだろう。
化粧は崩れてしまっている。
千棘「あの時もー…あんたが記憶喪失の時にも言ったけど!!」
記憶喪失?
俺の知らないことー。
千棘「いつもあんたに怒鳴ってばっかで」
千棘「いつもあんたを殴り飛ばして」
千棘「素直じゃなくて…」
楽「………」
千棘「いつもあんたに嫌われるような事ばっかして……」
それが、自信が無い理由…か。
千棘「でも、チャンスだって思った…」
楽「え?」
千棘「この前の"キス"で、もしかしたらあんたが私のことを意識してくれるんじゃないかって思ったの!!」
楽「千棘……」
千棘「だから、頑張って!……でもあんたの態度は以前と変わらなかった……"キス"だってしてくることもなかった……」
千棘「卑怯なやり方で、私はアンタを手に入れようとしたけど……それでもダメだった…」
千棘「だから……だからそんな私のこと、好きになるなんておかしいーーっ!?」
ーー急な静寂。
正確に言えば、黙らせた。
物理的に。
俺と千棘はキスをしていた。
正確には俺が千棘にキスをした…だが、今はどうでもいいかそんなこと。
千棘「……ん……ら、らく?////」
楽「うるせぇよお前」
千棘「え、えと…」
楽「お前もっとサバサバしてなかったか?まぁいいけど…」
千棘「……楽?」
楽「ごめんな、お前色々悩んでたんだな。なのに、"待ってくれ"なんて言ってごめん」
千棘「!」
楽「もう待たなくていいよ」
千棘「……え、楽……ーーん」
もう一度キス。
今度は少し長く……深く。
千棘「ーーーんっ……はぁ…はぁ……ら、らく?////」
楽「俺の態度が変わらなかったって?すまんな、そういう性格なんだ。実は内心めっちゃドキドキしてた!」
千棘「え、え……?」
楽「お前が急に…可愛らしい態度になって…本当に付き合ってんじゃねぇかって勘違いしちまいそうだった。でも恥ずかしくて……お、男は見栄っ張りなもんなんだよ!だからいつも通りって……悪かったな。」
千棘「………」
楽「キスだって……すまん、たぶんお前の言う通りヘタレなんだよ俺。さっきも言ったけど、タイミングとかよくわかんなくて……」
そもそも恋人じゃないのに、という引け目もあった。
楽「確かに今の今まで気が付かなかったけど!それでもお前のことが好きだ!その気持ちは"ホンモノ"だ!」
千棘「……楽」
楽「お前は確かに素直じゃねぇし…怒鳴ってくるし……殴り飛ばしてくることもあるような奴だけど……"それも"含めて俺はお前のことが好きだ」
桐崎千棘って奴は悪い奴じゃねぇとは思ってた。
いくらこいつに殴られたり怒鳴られたりしても、俺はこいつのことを本気で嫌いになんて思ったことは一度もねぇんだ。
楽「優しくて」
楽「素直じゃないけどわかりやすくて」
楽「困ってる人がいたら誰にでも手を貸すようなお人好し」
楽「誰よりも友達思いで」
そうだ。
こいつの良い所も、悪い所も俺はちゃんと知ってる。
千棘「………ら……く」
楽「俺は、お前の"全部"を好きになった!だからそんな自分のこと悪く言うんじゃねぇ!……俺の趣味が悪いみたいじゃねぇか」
最後の方は少し拗ねたような言い方になってしまった。
でも、全部本当の気持ちだった。
桐崎千棘に対する気持ちは"ホンモノ"だった。
千棘「………ホント?」
楽「あ?」
千棘「ホントに……好きなの?私のこと」
楽「………おう」
その瞬間、千棘の目から涙が零れ落ちた。
綺麗だな……素直にそう思った。
楽「千棘……」
千棘「楽……」
2人は徐々に顔を近づけ……ゆっくりと目を閉じた。
従業員「あの、お客様…そろそろ降りてもらってもよろしいでしょうか?」
Aさん「なんかの撮影かと思ったわー」
Bさん「わー!少女漫画みたーい!」
Cさん「おめでとう!」
楽「」
千棘「」
俺達は、恋人になった。
第二話"コクハク"
END
第三話"シンジツ"
12月23日、終業式の2日前、またはクリスマスイブの前日。
小野寺に告白された。
現在の佐藤一輝(笑)はID:XJqEk8D30です
ついに佐藤一輝(笑)が超えてはならない一線を越えてしまった!!
あろうことか他スレで完全コピペに手をつけてしまった…
マナーがないただの荒らしから盗作野郎へとクラスチェンジ
詳細はここで
雪乃「前の私って、どんな感じだったんですか?」
雪乃「前の私って、どんな感じだったんですか?」 - SSまとめ速報
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本家 八幡「うめぇ!やっぱ雪ノ下の料理うめぇ!」
千棘と付き合い始めてから3日経った日のことだ。
放課後、俺は1人で図書館に行き勉強していた。
もう受験シーズンで、そろそろセンター試験がある。
難関の国立大学を目指している俺はここ最近毎日図書館に足を運んでいた。
千棘も同じ大学に行くと言っていた。
まぁあいつは勉強できるし、問題ないだろうけど俺は少し厳しいところだ。
最近一緒に勉強することも多かったのだが、今日は家で用事があるらしくて帰ってしまったのだ。
楽(…放課後デートでもしたかったんだがなぁ)
……俺は結構デレていた。
勉強の息抜きに、千棘とのクリスマスデートのプランでも考えようとしていた時にーー。
小野寺「一条くん?」
楽「あ、小野寺?」
小野寺と出会った。
小野寺「お勉強?」
楽「ん?ああ、今休憩中だけど。」
小野寺「そっか…やっぱり大変そうだね」
楽「ま、自分で選んだことだからさ。小野寺は?勉強?」
小野寺「え、あ、うん……そんな…感じかな?」
楽「そんな感じ?」
小野寺「え、いや!勉強しようと思って!」
楽「……あれ?でも小野寺は推薦じゃなかったっけ?」
小野寺「うっ!?」
楽「それでも自主勉強するなんて小野寺はやっぱり真面目だよな~」
小野寺「あ、あはははは!そ、そっかな~?べ、別に大したことじゃないよ?」
楽「?」
それにしても、こうして小野寺と2人きりで話すのは久しぶりだった。
というよりは、少しだけ俺が避けていた。
小野寺「な、なんか久しぶりだね?2人で話すの」
楽「あ、そ、そうだな」
なんだか、小野寺と話してると千棘に対して罪悪感のようなものを感じてしまう。
楽(我ながら勝手なことをしてるとは思うんだけど……なんか情けねぇな俺……)
小野寺「一条くん?」
楽「ーーえ?」
小野寺「どうしたの?なにかボーっとしてたけど…?」
楽「あ、ああごめん。何でもないよ」
小野寺「そう?勉強こん詰めすぎて体調崩しちゃダメだよ?」
楽「おう、心配してくれてありがとう小野寺」
小野寺「ううん、るりちゃんも勉強頑張ってて、私だけ推薦だから皆のサポートできたらいいなって思ってるんだけど……何をすればいいのかわからなくて…」
楽(小野寺のこういう優しい所いいよな)
楽「大丈夫だって、小野寺のその気持ちだけで十分だよ」
小野寺「そ、そうかな?」
楽「おう、おかげで元気出てきた!ありがとな小野寺」
小野寺「え、えと、どういたしまして?」
楽「……ぷっ」
小野寺「……ふふ」
以前よりも自然と小野寺と会話が出来るようになった気がする。
楽(昔はすっげー恥ずかしくて、まともに会話できなかったからなぁ)
なんとなく昔を思い出して、過去の失態に苦笑する。
小野寺「どうしたの?」
楽「ああ、いや…小野寺や、皆と一緒の学校にいられるのも後数ヶ月なんだな……って思ってさ」
小野寺「……そうだね」
俺と千棘は難関国立大学。
鶫は不明だがもしかしたら大学に行かない可能性もあるらしい。
本職に戻るとかなんとか。
集は地元の国立大学で、宮本も同じなんだったっけ?
橘はどうやらどこかのお嬢様大学に行くらしい。
そして小野寺は推薦で地元の女子大に行くことが決定している。
楽「……皆バラバラだな」
小野寺「ふふ…そんなこと言ったら千棘ちゃんに怒られるよ?一緒の大学に行くんでしょ?」
楽「あー…まあな」
たぶんだけど、千棘は俺と一緒の大学ってのに拘っている。
まぁ俺としても千棘と一緒の大学に行く!と、思うと俄然勉強のやる気も出るのだが、それを小野寺に悟られるのは少しだけ気が引ける。
まぁ、もう知られているのだが。
付き合い始めた次の日、小野寺を含めて集達に話したのだ。
本当に付き合うことになったって。
その時橘はいなかったから、まだ伝えられていない。
そして小野寺は……。
"おめでとう…千棘ちゃん、一条くん"
と、笑顔で祝福してくれた。
俺は複雑な気分だった。
小野寺のことは好きだったわけで、もちろん千棘のことを1番好きなつもりではあるのだがー。
あんな風に即答で祝福されると、なるほど、俺に脈は無かったんだな~とか思っちゃったりしたのだ。
小野寺「でも、きっと…大学はバラバラになっても、会える時間はいっぱいあるよ」
楽「……だな」
小野寺「ねえ……一条くん」
楽「うん?」
小野寺「少し、時間あるかな?」
俺と小野寺は一緒に帰っていた。
勉強もひと段落済んだので、それなら一緒に帰ろう、ということになったわけだ。
小野寺「もう寒いね」
楽「そろそろ終業式だからな」
小野寺「ふふ…そこは普通クリスマスとかじゃないの?」
楽「あー…確かにそうだ。」
小野寺「…もしかして忘れてたの?」
楽「……いえ、そんなことは」
小野寺「…千棘ちゃんにまた怒られるよ?」
楽「またって……いつも怒られてるみたいに言わないでくれよ」
小野寺「あはは、ごめんなさい」
まだ夜というには早すぎる時間だが、日は沈んでいて辺りはすっかり暗くなってしまっていた。
楽「暗くなるの早いな…」
小野寺「そうだね」
楽「家まで送るよ」
小野寺「え、でも」
楽「もう暗いし、小野寺に何かあったら春ちゃんに怒られるし」
小野寺「ふふ、……それじゃあお願いします」
そう言って微笑んだ小野寺はやっぱり可愛らしかった。
このSSまとめへのコメント
ちとげ可愛い!続き期待^_^
早く続き!
またか……
こうやって途中までしかやらない
失踪か?
早く書けや!
3の人と同意見
3、4、5、6と同意見。
もうやだ
オモロデスタ続きお願い致します、
失踪だけは、やめちくり
モテる男って大変なんだな。