春雨「春雨に・・・ご用なのですか?」【艦これ】 (81)

過去作 ※続きではないです

村雨「スタンバイオーケーよ♪」【艦これ】
村雨「スタンバイオーケーよ♪」【艦これ】 - SSまとめ速報
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夕立「提督さん、ご用事はなぁに?」【艦これ】
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提督「ふぅ、AL作戦も一段落だ」

  「とはいえ、ウチは空母が赤城しかいないからMI作戦には参加できないんだけど」ハハハ

  「さて、これからは遠征班に資材の回復を頑張ってもらわないと」

コンコン

提督「ん? どうぞ」

春雨「失礼します」ガチャ

提督(聞かない声だな。AL作戦攻略時に配属された艦がいるとは聞いたが、彼女か?)

春雨「白露型駆逐艦五番艦の春雨です」

提督「春雨? スープの具か?」

春雨「そうそう、温かくて美味しそう……ってその春雨とは違います!」

提督「いいノリツッコミじゃないか」

提督(しかし……)

春雨「村雨姉さんや夕立姉さん達と共に、第二駆逐隊として海を駆け巡りました!」

提督(綺麗なピンクの髪と瞳、透き通るような白い肌、駆逐艦らしい幼さを残した貌立ち……)

春雨「これでも輸送や護衛任務は、少し得意なんです。はい!」

提督(そして弾けんばかりの笑顔)

  「可愛い……」

春雨「えっ」

提督「あ、いや! それより丁度いいところに来てくれた。ウチは今資材が少なくて、輸送任務等の遠征に当たれる人材が欲しかったところだ」

  「早速だが、当たってくれるか?」

春雨「あ、はい! 頑張ります!」

提督(うっかり心の声を漏らしてしまった。しかし、初対面でこうも可愛いと思える艦娘に出会ったのは初めてだ……)

春雨(今、司令官に可愛いって言われたような……気のせいだよね?)

白露「あー! 春雨、一番に発見!」

春雨「白露姉さん!?」

時雨「春雨、久しぶりだね」

村雨「えっ、春雨? 本当に?」

夕立「本当だー! 久しぶりっぽい!」

春雨「時雨姉さん、村雨姉さん、夕立姉さん……」ウルッ

提督「……そうだな。次の任務は旗艦を由良にして、残り五隻を白露、時雨、村雨、夕立、春雨に任せるか」

白露「えっ!? 帰って来たばっかなのにまた輸送任m……もががっ!?」

時雨「白露は黙ってようね」

提督「春雨に色々教えてやれ。山ほどあるだろう話ついでにな」

春雨「司令官……」

村雨「提督、ありがとう」

夕立「春雨、行こう! 由良にも合わせるっぽい!」グイッ

春雨「わわっ!」

春雨「作戦完了、艦隊帰投です。はい」

提督「ご苦労様」

  「さて、資材もある程度溜まったし、春雨の練度も上がって来た」

  「そろそろ、戦闘海域に出してみようと思うんだが」

春雨「……はい。けど、司令官の為に私、頑張ります!」

提督「っ! あ、あぁ……頼む」

  (なんて健気なんだ! そんなこと言われると、逆に戦闘なんかさせたくなくなるじゃないか! でも練度を上げて改造してやりたいし!)

春雨(司令官、何だか視線を逸らしてるような……もしかして、私が弱いから怒ってるのかな!? よ、よーし、司令官に嫌われないよう、頑張らないと!)

春雨「砲戦、始めます!」ズドォン!

提督「……」ハラハラ

イ級「イー!?」ドガァン!

春雨「や、やった!」

提督「よし!」

ホ級「ホー!」ドゥン!

春雨「きゃあ!? や、やめてぇー!」

提督「な!? コイツよくも!」ガタッ!

  (あ、けど攻撃受けてしゃがんでる春雨も可愛いかも)

春雨「ま、まだ、護衛任務は続行できます!」

提督(メチャクチャいい子だ……)

大淀「提督、オーバーな一喜一憂はやめてください。不気味です」

提督「……コホン」

春雨「少し疲れてしまいました……はい……」

提督「ご苦労様。しばらく出撃はないからゆっくり休んでくれ」

春雨「はい……あの」

提督「何だ?」

春雨「すみません、迷惑をかけてしまって……」

  「今は弱いかもしれませんけど、頑張ってお役に立ちますから……」

提督「……別に迷惑とは思ってないぞ?」

春雨「え?」

提督「始めは誰も練度は低い。それを一々気にしてるようだったら、艦隊の指揮官なんて出来ないよ」

春雨「で、でも、司令官は私が弱いから怒ってるんじゃ……」

提督「俺がか? いつ怒った?」

春雨「い、いえ……」

提督「怒ってないから、安心して今は入渠するんだ」

春雨「はい」

提督「……ぐあああああああ!」

  「俺はバカか! 何で春雨に心配かけてたんだ! そして何故気付かなかった! 言え! 何でだ!」

  「ってか、何で春雨は怒ってると勘違いしてたんだ? そんなに仏頂面か?」

  「はぁ……春雨、大丈夫かな? 入渠で治るとはいえ、やはり心配だ」


春雨「司令官、怒ってないって言ってたけど……」チャポン

  「優しくしてくれるし、私のこと気にかけてくれてる」

  「本当は、気を使って怒ってないって言っただけなのかも。それなら、私失礼だったかな」

  「頑張って、任務をこなせるようにならないと!」ザパァ!

提督「前から気になっていたんだが、春雨の持っているそれは何だ?」

春雨「これですか? 飯盒です」

提督「飯盒? にしては随分大きいな」

春雨「これで輸送部隊の全員分のご飯が炊けるんですよ! 今も丁度ご飯が……」カパッ

提督「……ん?」

春雨「し、司令官……ご飯が、なくなってます」ウルウル


提督「鎮守府内にいる艦娘全員に次ぐ! 赤城を捕まえて執務室に連れてこい! 砲撃や爆撃も許可する!」

提督「改造、おめでとう。春雨」

春雨「ありがとうございます! これで、輸送任務が捗ります!」

提督「艤装にドラム缶が付いたのか。輸送任務が好きな春雨らしいな」

春雨「はい! 輸送や護衛は大切です」

提督「春雨に秘書艦をやってもらおうと思ったんだが、輸送任務が好きなら仕方ないな」

春雨「……」グイッ

提督「ん?」

春雨「秘書艦、やりたいです」

提督「おお、そうか! それなら、是非頼む!」

春雨「は、はい!」パァァァ

提督(笑顔が眩しい)

今日の書き溜めはここまで

とりあえず春雨とイチャイチャする話を目指します
春雨ちゃんはあどけないっぽいけど、発育が良くてピンクだから淫乱かもしれない。だがそこがいい

では、今回も最後までお付き合いお願いします

春雨「司令官。私、工廠に行ってきますね」

提督「……」カキカキ

春雨「司令官? あ、あの。司令官?」

提督「……」ペラッ、カキカキ

春雨「忙しいのかしら? う、うん。私も頑張ろう」

提督(春雨と二人きり……メチャクチャ緊張する)←耳に入ってないだけ

◇0時

春雨「午前0時です。あの、日付が変わりましたね」

提督「そうだな。これから一日、時報の役目を頼めるか?」

春雨「はい。でも、具体的には何をすればいいんですか?」

提督「ただ、時間を知らせてくれればいい」

春雨「そ、そうですか」

提督「具体的な役割は俺もよくは分からないし、気楽にやってくれればいい」

春雨「が、頑張ります」

提督(可愛い)

◇1時

春雨「マルヒトマルマル。司令官、真夜中です。はい」

提督「ああ。静かだな」

春雨「流石に川内さんも寝ているでしょうしね」

提督「……いや、違うな」

春雨「え?」

提督「川内なら外を走っている頃だ。鎮守府にいないから静かっていうだけ」

春雨「は、はぁ……」

<ヤセンダー!

提督「あ、帰って来た」

◇2時

春雨「マルフタマルマル。丑三つ時ですね」

提督「怖くないか?」

春雨「少し……いえ! 怖くなんかないです」

提督「そうか」

春雨「はい!」

提督「ところで、今テレビでホラー映画を」ピッ

春雨「きゃあああああ!?」

提督「ははは、スマンスマン」ピッ

春雨「し、司令官、意地悪です……」

提督(怯える春雨も可愛い)

◇3時

春雨「マルサンマルマル。ふあああ……」

提督「大丈夫か?」

春雨「ううっ、ごめんなさい。気を付けます」

提督「いや、夜更かしは慣れてないとキツイからな。眠ければそこのソファーで寝るといい」

春雨「いえ、大丈夫です! 眠くなんかないです!」

◇4時

春雨「マルヨンマルマル。ねっ、眠く……」

提督「春雨?」

春雨「だっ、大丈夫! 眠くなんかないです、はい!」

提督(健気だなぁ)

春雨「そ、そういえば、村雨姉さんは夜にワインを飲んでいました。私も、飲めば少しは」

提督「待て。春雨にはまだ早いからジュースにしなさい」

春雨「私、子供じゃないです!」

提督「じゃあ一口だけだぞ」トクトク

春雨「い、頂きます……っ!?」

提督「ほら、渋いだけだろう? ジュースで口直ししておけ」

春雨「うぅぅ……すみません」

提督「人には好みがあるからな。春雨がワインを好きになるのもまだ先ってことだ」グイッ

春雨「あ……は、はい」

  (今のか、間接キス……だよね?///)

◇5時
春雨「マルゴーマルマル。司令官、朝になってしまいました。おはようございます」

提督「おはよう、春雨。今日一日もよろしくな」

春雨「はい!」

提督「眠かったらいつでも言うんだぞ?」

春雨「も、もう大丈夫ですってば!」

提督(10回ぐらいウトウトしていたんだけどな)

◇6時

春雨「マルロクマルマル。朝ご飯、春雨が作ってもいいでしょうか?」

提督「おお、じゃあ頼めるか?」

春雨「はい! 作ります!」

提督「春雨の料理は美味いからな。楽しみだ」

  「……うああああ! 一瞬、夫婦っぽいと思ってしまった! バカか俺は!///」


春雨「……こういうのって、何だか夫婦みたいだなぁ、なんて」

  「し、司令官相手にそんなこと考えちゃダメだよね!///」

◇7時

春雨「マルナナマルマル。朝ご飯は麻婆はる――」

提督「!?」

春雨「――嘘です。和定食にしてみました。どうぞ」

提督「お、おう。それじゃ、頂きます」パクッ

春雨「……」ドキドキ

提督「……うん、今日も美味い」

春雨「本当ですか?」

提督「ああ。焼き鮭の塩加減も絶妙だ」

春雨「よかったです」

提督「春雨も座って食べるといい」

春雨「はい!」

◇8時

春雨「マルハチマルマル。今日も輸送作戦、頑張りましょう。輸送や護衛は大切です」

提督「全くだ。今はどの資材が不足気味だ?」

春雨「えっと、ボーキサイトが多く減ってますね」

提督「ん? 昨日は空母を出撃させてないぞ?」

春雨「え?」

提督「……あー、一航戦。至急、提督の執務室まで出頭するように。さもなくば今日は飯抜きだ」

春雨(司令官も大変だなぁ)

◇9時

春雨「マルキューマルマル。村雨姉さんは元気でやってるかな。ふう……」

提督「村雨は支援部隊として遠征に行っているからな」

春雨「村雨姉さんが秘書艦をしていた時は何をしていたんですか?」

提督「テキパキと仕事を熟して、あとは俺や執務室に来る艦と喋っていたな。今の春雨とほとんど変わらない」

春雨「なるほど……」

提督「そうだな……あと、村雨の入れてくれるコーヒーは美味かったな」

春雨「こ、コーヒー入れてきます!」

◇10時

春雨「ヒトマルマルマル。お昼は……あっ、まだお昼には早いですね。すみません」

提督「春雨は家事が好きなんだな」

春雨「そうですね。村雨姉さんに教わったことですので。女の子として必要なスキルなんだとか」

提督「なるほどな」

春雨「特に、料理は輸送任務で外に出てても使えるので、重宝してます」

提督「……いいお嫁さんになるだろうな」

春雨「お嫁さんですか!?///」

提督「あ、いや! そ、そういう意味じゃなくてな! 普通にそのままの意味だ!///」

春雨「そ、そのままの意味ですか!? あ……そ、そうですか///」

提督「す、すまないな。変なことを言って」

春雨「い、いえ……」

◇11時

春雨「ヒトヒトマルマル。司令官、お昼は何にしますか?」

提督「そうだな……」

春雨「たまには外食も。あ、あの……」

提督「ん? 外で食べたいのか?」

春雨「そ、そういう訳じゃ……」

提督(食べたそうだな)

◇12時

春雨「ヒトフタマルマル」

提督「もう正午か。よし、外へ食べに行こう、春雨」

春雨「えっ、司令官とお昼、外でご一緒でいいんですか?」

提督「勿論だ。春雨の食べたいものでいいぞ」

春雨「わぁ、嬉しいです」

提督(喜んでくれて何よりだ)

◇13時

春雨「ヒトサンマルマル。洋食屋さん、本当に楽しかったです。嬉しいです、はい」

提督「それはよかった」

  (本当に嬉しそうだ。連れて行った甲斐があった)

春雨「でも、すみません。ご馳走になってしまって」

提督「何、気にするな。金の使い道なんて大してないんだから」

  「それに、春雨に喜んでもらえたならそれだけでこっちも嬉しくなる」

春雨「司令官……」

提督「今のは、少し臭かったかな」

春雨「い、いえ! そんなことは」

青葉「そうですねー。もうちょっと胸にキュンとくる台詞を頂けたらと」

提督「待て。いつからいた」

◇14時

春雨「ヒトヨンマルマル。あれ? あんなところに夕立姉さんが」

夕立「~♪」

提督「アイツ……クレーンの上で何してるんだ?」

夕立「あ、提督さん! 春雨! おーい!」

春雨「危なくないですか?」

提督「危ないっちゃ危ないが……」

夕立「ぽいっ!」ダッ、クルクル、スタッ!

提督「全然大丈夫だったな」

春雨「さ、流石夕立姉さん……」

夕立「2人で何してたの?」

提督「外に昼飯を食べにな」

夕立「あー! ズルいっぽいー! 提督さん、今度は夕立と一緒にデートするっぽい!」

提督「デートじゃない!///」

春雨「デートじゃありません!///」

◇15時

春雨「ヒトゴーマルマル。司令官。あ、あの……おやつ、お持ちいたしましょうか?」

提督「おやつか……別にいいかな」

春雨「そ、そうですか……」シュン

提督「……いや、食べたくなってきた。頼めるか?」

春雨「は、はい! すぐに持ってきますね!」パァァァ

提督(食べたかったんだな。春雨は分かりやすいし可愛い)

◇16時

春雨「ヒトロクマルマル。少し日が陰ってきましたね。そろそろ夕方です、はい」

提督「もうそんな時間か……早いものだな」

春雨「はい」

提督「春雨と一緒だと、時間が経つのも忘れてしまいそうだ」

春雨「そ、そうですか? 実は、私もです」

◇17時

春雨「ヒトナナマルマル。司令官、夕焼けが綺麗ですね。ずっと見ていたいです」

提督「……」


提督『お前の方が綺麗だよ、春雨』

春雨『えっ? そ、そんな』

提督『本当さ。ずっと、俺はお前を見てきた。春雨、好きだ』

春雨『司令官……私も、司令官のことが』


提督(なんて言えたらいいんだけどな)

春雨(そんなこと、司令官に言われてみたいなぁ……)

◇18時

春雨「ヒトハチマルマル。お夕飯を用意しますね。司令官、何がいいですか?」

提督「朝が和食、昼が洋食だったから……中華かな」

春雨「分かりました!」トテトテ

提督「……春雨が作るものなら何でもいいんだけどな」

青葉「ふむふむ。では、お嫁さんに期待することは?」

提督「何処からともなく湧いてくるな」

赤城「私は量を多くしてくれるのでしたら、何でもいいです」

加賀「ボーキサイト大盛り……流石に気分が高揚します」

提督「鳳翔さんに頼んで来い、一航戦」

◇19時

春雨「ヒトキューマルマル。やっちゃいました」

提督「こ、これは……」

春雨「春雨特製 麻婆春雨」

提督「まさか本当に出て来るとは……い、いいのか?」

春雨「たっ、食べて!///」

提督(か、可愛すぎるだろ!?)

  「じゃ、じゃあ……頂きます」

春雨「……///」ドキドキ

◇20時

春雨「フタマルマルマル。ご夕食いかがでしたか?」

提督「あ、ああ……すごく美味かった」

  (すごく緊張したけど)

春雨「胡麻油と五香粉が秘伝なんです」

提督「本格派だな」

  (何処からの秘伝なんだろう)

春雨「……春雨を美味しく食べてもらえて、よかったです///」

提督「頼む、これ以上は憲兵が来そうだからやめてくれ」

  (俺の精神も折れそうだから)

◇21時

春雨「フタヒトマルマル。司令官、先に洗い物片づけてしまいますね。すみません」

提督「ああ。今日の仕事ももう終わりそうだから、ゆっくりでいいぞ」

春雨「はい。では」

提督「……ああああああああ!! 何だあの破壊力は!? 萌え殺す気なのか!?」


春雨「む、村雨姉さんに言われた通りやってみたけど……すごく恥ずかしかったです」

村雨「今頃、提督はすごく悶えてるわね」

春雨「え!? だ、大丈夫なんですか!?」

村雨「ああ、悶えるって言っても心配ないわ。これで春雨にゾッコンのはずだから」

春雨「そう……かな?」

◇22時

春雨「フタフタマルマル。司令官、そろそろ明日の輸送作戦の打ち合わせを。あの……」

提督「そうだな。えっと、那珂を旗艦として編成は……」

春雨「?」

提督「出来れば、明日以降も春雨には秘書艦を任せたいんだが……輸送作戦、やりたいか?」

春雨「え、えっと……」

提督「……」

春雨「……ひ、秘書艦、続けたいです」

提督「そ、そうか。じゃあここには白露に当たってもらおう」ホッ

◇23時

春雨「フタサンマルマル。あっ、あの。司令官、今日も本当にお疲れ様でした」

提督「春雨もお疲れ。時報、ありがとうな」

春雨「はい! 司令官とご一緒出来て、楽しかったです!」

提督「明日も、またよろしく頼む」

春雨「はい! ふああああ……」

提督「けど、今日は寝ような」

春雨「すみません……司令官も、今晩は休んでくださいね」

提督「ああ」

◇進展しない2人

提督「それじゃ、この資材数で建造して来てくれ」

春雨「はい。行ってきますね」

提督「ふぅ……」

村雨「提督!」バン!

提督「うおっ!?」

夕立「提督さん、じれったいっぽい!」

提督「何だ何だ!?」

村雨「単刀直入に聞くわ。春雨のこと、どう想ってる?」

提督「はっ、春雨のこと? そりゃ、大事な艦娘で」

村雨「そうじゃなくて!」

夕立「一人の女の子としてっぽい!」

提督「女の……!?」

村雨「好きなの? 嫌いなの?」

提督「……はぁ。心配する気持ちは分からなくもないが、いきなり突入して聞くことか?」

村雨「だって、全然進展しないんですもの!」

夕立「春雨がいつ、最高練度に達したっぽい!?」

提督「……先月だ」

村雨「秘書艦やり出してから、練度もどんどん上がっていって、気付けばもう私達より上なんですもの」

  「なのにずっとケッコンカッコカリもせずに放置してれば、気になるわよ」

夕立「けど、この艦隊じゃ春雨が一番提督さんと一緒にいる時間が多いっぽい」

提督「……ご最もだな」

村雨「今日こそ、はっきりとして貰うわよ?」

提督「……俺も、用意してない訳じゃない」ガララ

村雨「それがケッコン指輪ね」

提督「ずっと、春雨に渡すことだけを考えてた」

村雨「なら、さっさと渡しちゃえばいいじゃない」

提督「それが出来たら苦労しない」

提督「一目見た時から春雨のことが好きだ。けど、あの純粋無垢な春雨に告白なんかしたら、壊してしまうんじゃないかって不安になるんだ」

村雨「……はぁ」

夕立「提督さん、ヘタレっぽい」

提督「ぐ……返す言葉もない」

村雨「とにかく、そろそろ腹を括って。これは春雨の姉としての忠告よ?」

提督「……」

春雨「司令官に告白ですか!?」

村雨「あなたの様子を見てたら分かるわよ。提督のこと、好きなんでしょ?」

夕立「夕立でも分かるっぽい」

春雨「うぅ……でも、私なんかが告白なんかしたら、司令官の迷惑になるんじゃ」

  「ほら、司令官を慕ってる艦娘はいっぱいいるし、私みたいに子供っぽい駆逐艦より戦艦や空母の方達の方が」

村雨「似た者同士ねぇ……」

夕立「春雨もヘタレっぽい」

春雨「はい……」

村雨「そんなんだと、本当に提督を取られちゃうわよ? いいの?」

  (まぁ、そんなことは絶対ないんだけど)

春雨「……やっぱり、嫌です」

村雨「なら、今すぐモノにしちゃいなさい」

春雨「……が、頑張ります」

◇ケッコンカッコカリ

提督「……は、春雨」

春雨「司令官……あ、あの、なんでしょうか? 新しい輸送任務でしょうか?」

提督「あ、いや……」

春雨「え、違うの? じゃあ夜戦任務?」

提督「そうじゃなくて……」

春雨「それも違う?」

提督「えっと、だな……」

春雨(司令官の話が終わったら……告白、してみよう)

提督「これを、春雨に渡したい」スッ

春雨「え……これを私に……?」

提督「ああ。ケッコンカッコカリ用の指輪だ」

春雨「それって……!」

提督「……俺は、ずっと春雨が好きだった! 俺と、ケッコンしてくれ!」

春雨「……ふふ、大事にします」

提督「!」

春雨「ありがとうございます、司令官」

提督「春雨……!」ギュッ

春雨「ひゃっ!?///」

提督「あ! す、済まない!///」パッ

春雨「い、いえ……その、出来れば指輪、嵌めてもらってもいいですか?」

提督「も、勿論だとも」スッ

春雨「えへへ……不束者ですが、よろしくお願いします。司令官///」

◇その後

春雨「先に、言われちゃいましたね」

提督「まさかお互いに村雨と夕立に発破掛けられていたとは」

春雨「姉さん達に心配かけちゃってましたね」

提督「それ程、周囲を焦らしていたのか……」

春雨「司令官……その、私の何処を好きになってくれたんですか?」

提督「……言っていいのか?」

春雨「はい。是非、聞きたいです」

提督「まずはその綺麗なピンク色の髪だな。次に汚れ一つない白い肌。最初に会った時にはとても美しく、可愛らしいと思った」

春雨「……///」

提督「過ごしていく内に家事が上手く、よく面倒を見ようとしてくれる健気なところ。乙女のように愛らしいところ。茶目っ気のある可愛いところが分かるようになって、余計に好きになった」

春雨「お、そうですか……///」

提督「春雨にも、俺の何処を好きになったのか聞きたいな」

春雨「えっ!? い、言ってもいいんですか?///」

提督「ああ、聞きたい」

春雨「えっと、まずは凛々しく構えた表情。それに、何処か優しそうにこちらを見てくれる瞳です。まだ慣れてない私に優しく接してくれて」

提督「な、何だかムズ痒いな///」



村雨「くっつけたのはいいけど……」

夕立「激甘っぽい……」

今日はここまで

ここからは甘さフルスロットルで行きます
春雨ちゃんは天使。異論は受け付けません

提督「~♪」カキカキ

春雨「あの、司令官?」

提督「ん? どうした?」

春雨「私が膝の上に乗っていて、邪魔じゃないですか?」

提督「全然。寧ろ春雨をより傍に感じられるからそこにいて欲しいんだが」

春雨「でも、恥ずかしいです……///」

提督「なら、降りるか?」

春雨「そ、それはそれで……嫌です、はい///」

提督「よろしい」

提督「春雨、シャンプー変えたか?」

春雨「え、何で分かったんですか?」

提督「いや、丁度髪の匂いが鼻に」クンクン

春雨「や、やめてぇ! 嗅がないでください!///」

提督「別に臭くはないぞ」

春雨「それでもです! 女の子の頭を嗅ぐのはダメですよ!」

提督「す、すまない」

春雨「もう……」

提督「で、シャンプーを変えた理由は?」

春雨「それは、提督の傍にいて臭くないように……あ!?///」

提督「そうかそうか」

春雨「あううーーっ!///」ジタバタ

提督「悪かったってば」

春雨「知りません!」プイッ

提督「今度、何かスイーツ奢るから」

春雨「……も、物で釣ろうとしてもダメです」

提督「ぬぅ、じゃあ何ならいいんだ?」

春雨「……い、一日」

提督「一日?」

春雨「で、デートを……してください///」

提督「……え、それでいいのか? 寧ろ願ったりなんだが」

◇村雨と夕立

提督「春雨の髪は綺麗だな」ナデナデ

春雨「そ、そうですか?」

提督「ああ。一本一本が絹のようだ」

春雨「ふふ、ありがとうございます」

提督「髪を縛っているリボンも似合ってるし」

春雨「これ、姉さん達からのプレゼントで貰ったんです」

提督「そういえば、花が付いてる以外は似ているような」

春雨「はい! あと、前髪の髪留めも夕立姉さんとお揃いなんです!」

提督「本当に姉を慕ってるんだな」

提督「村雨には特に懐いてるみたいだよな」

春雨「はい! 第二駆逐隊の時から、村雨姉さんは司令艦でよく面倒を見てもらっていたんです!」

  「輸送任務のことも、家事もほとんど村雨姉さんに教わったんですよ」

提督「へぇ。村雨は何でも出来そうだしな」

春雨「村雨姉さんは私の憧れなんです、はい!」

提督「じゃあ村雨と俺、どっちが好き?」

春雨「それはて……内緒です」

提督「そうか」

提督「夕立とは肩を並べて戦ったんだったな」

春雨「あの夜戦はすごかったです。途中までは私も一緒だったんですけど、夕立姉さんは一人で敵陣に突っ込んでいって……」

提督「分からなくなったと」

春雨「大混戦でしたからね。でも、あの勇敢さは見習いたいです!」

提督「あの悪魔的火力は俺も頼りにしている。普段はぽいぽい言ってる可愛い奴だけど」

春雨「司令官も、夕立姉さんが好きですか?」

提督「ああ、勿論だ」

春雨「じゃあ、私とどっちが好きですか?」

提督「春雨」

春雨「即答ですか!?」

提督「当然だろう。だからこそ、俺は春雨を選んだんだ」ナデナデ

春雨「司令官……///」


村雨「何かしら、ダシに使われたような……」

夕立「夕立もっぽい……」イラッ

提督「夕立とは肩を並べて戦ったんだったな」

春雨「あの夜戦はすごかったです。途中までは私も一緒だったんですけど、夕立姉さんは一人で敵陣に突っ込んでいって……」

提督「分からなくなったと」

春雨「大混戦でしたからね。でも、あの勇敢さは見習いたいです!」

提督「あの悪魔的火力は俺も頼りにしている。普段はぽいぽい言ってる可愛い奴だけど」

春雨「司令官も、夕立姉さんが好きですか?」

提督「ああ、勿論だ」

春雨「じゃあ、私とどっちが好きですか?」

提督「春雨」

春雨「即答ですか!?」

提督「当然だろう。だからこそ、俺は春雨を選んだんだ」ナデナデ

春雨「司令官……///」


村雨「何かしら、ダシに使われたような……」

夕立「夕立もっぽい……」イラッ

春雨「もうすっかり暗くなってしまいましたね」

提督「もうそんな時間か」

春雨「月が綺麗です」

提督「そうだな」

春雨「はい」

提督「その光に照らされる春雨は、もっと綺麗だ」

春雨「ふぇっ!?///」

提督「冗談だ、とは言わないぞ。本心だからな」

春雨「えっと……月の光を浴びた提督も、とても凛々しいと思います、はい……///」

提督「ん。ありがとう」

春雨「夕ご飯を用意しますね。何がいいですか?」

提督「春雨」

春雨「えっ!?///」

提督「あ、麻婆春雨の方な」

春雨「な、なーんだ……そうですよね。分かりました」

提督「あ、それとデザートも頼んでいいか?」

春雨「え? 何ですか?」

提督「春雨」

春雨「きゃ、却下です!///」

提督「ふぅ、ご馳走様。やっぱり春雨の作った春雨は美味いな」

春雨「お粗末様です」

提督「……」

春雨「はい、食後のお茶です」

提督「あ、ああ。ありがとう」

春雨「……洗い物の後、デザートを用意しますね///」

提督「っ!?」

春雨「春雨を、た、食べてっ!///」

提督「……なるべく早めに頼む///」

提督「春雨は温かいな」ギュー

春雨「司令官の腕の中も温かいですよ」

提督「……まぁ、未だに緊張しているっていうのもあるけどな///」

春雨「実は、私もです///」

提督「そっか///」

春雨「ところで、司令官は私を膝の上に乗せて、後ろから抱き締めるのが好きですよね」

提督「ああ」

春雨「それって、もしかして私が小さいからですか?」

提督「……それもある」

春雨「それも?」

提督「本当は、向き合って抱き締めるのが恥ずかしいのと、より春雨を感じられるから」

春雨「……そう言われると、怒れないじゃないですか」

提督「やっぱり、嫌だったか?」

春雨「私も司令官の温もりを全身で感じられるので、この体勢は好きです。はい///」

春雨「司令官」

提督「なんだ?」

春雨「あの、上手く言えないんですけど……いつも感謝しています。本当です」

提督「ああ。上手く言えなくとも、ちゃんと分かっている」

  「俺も、春雨にはいつも感謝してる」

春雨「はい」

提督「俺を好きになってくれてありがとう。俺と一緒になってくれてありがとう」

春雨「わ、私も。私を好きになってくれてありがとうございます///」

提督「どう致しまして」

春雨「司令官……好きです///」

提督「おっと、先に言われてしまったか」

春雨「ふふっ、早い者勝ちです」

提督「じゃあ俺も。愛してるよ、春雨」

春雨「はい、司令官♪」

はいはーい、今日はここまで!

夜戦には各自で突入してください(投

春雨編はもうちっとだけ続くとして、次は誰にしようか

◇提督の悩み

提督「うーん……」

村雨「はいはーい。提督、呼んだ?」

提督「ああ、村雨。ちょっと聞いてくれよ……」

村雨「え、何々? 私に何の相談かしら?」

  「とは言ってみたけど、相談なら春雨にしないの?」

提督「春雨には出来ない相談なんだ。実は……」

村雨「?」

提督「春雨が可愛すぎて困っているんだ」

村雨「」ズコー

提督「あまりにも可愛いから、俺が相手でいいのか本気で悩んでいる」

村雨(あー、お惚気の為に私呼ばれたのね)

提督「どうしたらいいんだろうか」

村雨「えっと、あの子も提督にゾッコンだから気にしなくていいかも」

提督「そ、そうか。ゾッコンかぁ……」

村雨「幸せそうね」

提督「……そうだ、村雨のことは義姉さんと呼んだ方がいいのだろうか」

村雨「それは……出来ればやめて頂戴」

◇春雨の悩み

春雨「村雨姉さん、ちょっといいですか?」

村雨「あ、春雨? なぁに?」

春雨「実は……提督のことなんですけど」

村雨(あ、もう嫌な予感がする)

春雨「私、ちゃんと提督のケッコン相手として相応しくやれているでしょうか?」

村雨「やっぱり……」

春雨「え?」

村雨「ああ、気にしないで。春雨はちゃんと提督のお世話出来てると思うわよ」

春雨「ほ、本当ですか?」

村雨(だって、同じ悩み抱えちゃってるもん)

村雨「そもそも、夜戦とかはどうなの?」

春雨「!///」

村雨「その様子だと、ちゃんとやってるようね。姉さん安心したわ」

春雨「あ、あまり言いふらさないでくださいね?」

村雨「そこまでデリカシーに欠けてないわよ」


夕立「提督さんと夜戦? 楽しそう!」←枕投げのイメージ

川内「何? 夜戦? 二人だけでズルい!」


村雨「……春雨、神通さん呼んできて」ブンブンブン

春雨「は、はい」

  (鎖を振り回す村雨姉さん、少し怖いです)

◇いつまでも

提督「なるほど。だから演習場が何だか騒がしかったのか」

春雨「はい。お騒がせしました」

提督「いやいや、俺にも責任があるようなものだ。それより」ギュッ

春雨「きゃっ!?」

提督「春雨が村雨に何相談したのかが気になるな」

春雨「それは……司令官だって、姉さんに何か相談したそうじゃないですか」

提督「う……ま、まあな」

春雨「……私達、似た者同士ですね」

提督「みたいだな。ある意味、安心した」

春雨「私もです」

提督「春雨の肌は柔らかいな」プニプニ

春雨「そ、それは太ってるってことですか?」

提督「まさか。寧ろスタイルはいい方じゃないか? 出てるところは出てるし」

春雨「そうですか?」

提督「ああ。俺の嫁はとびきり可愛くて美人だよ」

春雨「……私の旦那様も、とてもかっこいいです、はい///」

提督「そうか///」

春雨「司令官……///」

提督「春雨……///」チュッ

春雨「ん、ふぁ……///」トローン

提督「今夜は、離さないぞ」

春雨「ふふ、いつまでも一緒です。司令官」

提督「勿論だとも、春雨」

これにて、春雨編終了です! オチは砂糖になって崩れました

春雨のおへそprpr
今後、グッズももっと増えるといいなぁ。時雨と夕立のプライズフィギュアも出たし、春雨達も是非!

次は……五月雨かいちばんのどっちかかなぁ。白露型は全員やらないといけない流れっぽい!

では、最後までお付き合いありがとうございました!

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