やよい「最近不審者に付けられてる気がします…」 (101)

P「不審者だと!?」

やよい「はい…。なんだか誰かの視線を感じたり影が見えたりするんです…」

P「物騒だな。ほかに何かあったか?」

やよい「家の前に荷物が届いていたり花が送られていたりしました」

P「ファンか何かか…、それともストーカーってやつか?」

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注意

この物語は不審者について色々話す話です
不審者に会った方、不審者扱いされそうになった方はこれを読んで気をつけてください

バタン!

響「やよいがストーカーにあっているって!?」

千早「どこの誰よ!高槻さんに付きまとっている不審者は!」

P「凄いな、もう話を聞きつけて集まってきた」

伊織「安心して。私たちに任せればそんな変態ストーカー簡単にぶちのめしてあげるわ!」

千早「ええ!私たちの力で高槻さんに近づく痴れ者を潰しましょう!」

響「ああ!やよい、自分たちに任せろ!自分たちがいれば百人力さー!」

やよい「あ、ありがとうございます…」




P「不審者以上にアレだが…まあ心強いな」

伊織「それで不審者ってどんな姿してたの?」

やよい「えっと…」

響「デブか?ハゲか?それともロリコンか?」

響「まさか全部か!?」

やよい「うぅ…」

千早「ちょっと二人とも、高槻さんが困ってるじゃない」

P「そうだぞ、もうそれくらいにしろ」

響「あっ…、ごめんやよい…」

伊織「ごめん…」

やよい「別にいいよ。心配してくれたから色々言ってくれたんだよね」

やよい「その気持ち、とっても嬉しいよ」

伊織「やよい…!」

やよい「でもよく考えたら不審者じゃないかもしれないかなーって」

P「えっ?」

やよい「確かにつけられていますけどそれほど迷惑とかしていませんし」

やよい「家の前にもいいものを置いていってくれるのでむしろ感謝したいくらいです!」

千早「純粋で優しいわ高槻さん…。でもその優しさのせいで不審者は調子に乗るわ」

千早「何故色々届けてくれるか?それは高槻さんが愛おしくなるほど好きだからプレゼントしているのよ」

千早「そのうち対価として高槻さんそのものを取りに来るわ間違いなく!」

やよい「私自身を…!?」

千早「ええ…。『こんなに色々プレゼントしたから俺のものになってくれよやよいィィィィ!!!』とか言うか絶対!」

やよい「ひぃ…!」

P「おい千早やめろ!お前が一番やよいを困らせてどうする」

千早「あっ…。すみませんプロデューサー、高槻さん…つい熱くなって…」

P「ああ、少し頭を冷やせ」

千早「はい…」

伊織(あれ願望混じってなかった?)ヒソヒソ

響(かもな、色々侮れないぞ)ヒソヒソ

P「まあとりあえず誰かがやよいのことを付回しているなら警戒する必要があるな」

P「そうだ!せっかくだから今日は俺が不審者についてゆっくり話してやろう」

やよい「不審者について?」

P「ああ、お前たちの今後のために対策方法も教えてやる」

P「常に俺はお前たちの傍にいるわけにはいかない。電話で連絡しても間に合わない場合がある」

P「だから何かあったら自分の力で何とかするんだ、心細いかもしれないがな」

響「確かに今後何が起こるかわからないしな」

千早「いざとなったら自分で何とかしていかないといけませんもんね」

やよい「よろしくおねがいします!」

伊織「まあいざとなったら新堂がなんとかしてくれるから私には関係ないわね」

P(ボディーガードがいてくれたらこんな話しなくてもいいんだがな…)

P「まず不審者というのは文字通り不審な人物のことだ」

P「なんか陰でこそこそしていたり思いっきり正体不明の人物がうろうろしていたりするのが不審者だ」

P「以下例を取り上げるぞ」

・早朝から夜間にかけて人通りのないところで出没する

・単独行動をとることが多いが、必ずしもそうとは言えない。複数人で行動する場合もある

・マスクや帽子、サングラス等のアイテムで顔を隠していたりすることが多い

・子供がいる近くでうろうろしていたり幼稚園や学校の周りを長時間いたりする

・挙動不審になって息遣いが荒い状態で辺りを見ている

・赤の他人の女子中学生を妹と勘違いして突然詰め寄る

・必死に女子高生を勧誘しようと学校付近を周る


P「とまあこんなところが不審者の例だ」

千早「つまり基本的にどう見ても怪しい人物のことですね」

P「まあな」

P「ちなみにその不審者だがな…」

P「最近めちゃくちゃな理由で不審者扱いされているニュースが多発されているんだ」

千早「あっ、私知ってます。道を尋ねただけで不審者扱いされたんですよね」

P「ああ、あの話を聞いたとき度肝を抜いたよ。なんで道を尋ねただけで不審者扱いされるんだって」

響「それだけじゃないぞ!あいさつをしただけで不審者にされてしまうって聞いたぞ!」

P「ああ…、男が子供にあいさつをしても子供が男にあいさつをしても不審者扱いされちまうな

P「あいさつはコミュニケーションの基本じゃなかったっけ?もう怖くてまともにあいさつできねぇよ」

P「あいさつもできないこんな世の中じゃ…」

千早「ポイズン」

P「ああ、本当に毒だよ。特にそれといった理由もなく不審者扱いされることが最近多いんだ」

P「不審者扱いされた側にとってはたまったもんじゃない…。あいさつするたび友達じゃなくて前歴増えるってどういうことだよちくしょう…」

やよい「その反応…プロデューサーは前に不審者扱いされたことがあるんですか?」

P「いや、ほかの事務所のプロデューサーの話だが担当の女性アイドルから数メートル離れたところで様子を見たり写真を取っていたら」

P「怪しまれてそのまま交番に連れて行かれたんだ。しかも前にも連れて行かれそうになったんだってよ」

伊織「ひどい話ね…。ちなみにもしも性別が逆だったら?」

P「お姉さんが若い少年たちを見守っている微笑ましい図になっていただろうな」

P「何で不審者は男限定なんだよ…男は全員不審者ってか?笑えねぇよ…」

P「このままだとお前たちと一緒に仕事をする最中に警察のお世話になってしまうかもな…」

やよい「そんな…」

P「おっと、つい話が脱線したな。これじゃあ不審者に間違えられた被害者の愚痴話になってしまう」

やよい「大丈夫です!たとえ警察がやってきても私がプロデューサーの無実を証明して見せます!」

千早「偉いわ高槻さん!」

P「ああ…、その言葉が今の俺の唯一の癒しだよ…」

P「で、話を戻そう…やよい、その不審者の特徴ってなんか見てないか?」

やよい「う~ん…、毎回出てくるのは夜だったのでよく見えませんでした」

やよい「それに後ろを振り向いてもすぐに隠れてしまうので…」

やよい「あっ!でも前に光でチラッとだけですけど特徴が見えました!」

伊織「どんなの?」

やよい「えっと…身長はとても高くて、貴音さんより上かな?」

P「つまり170近くか」

やよい「髪は茶色かったですね」

P「つまり茶髪か」

やよい「あと髪の毛が一本不自然にぴょこんと飛び出ていました」

P「つまりアホ毛か」

響「ほかに見たものは?」

やよい「見たものはそれくらいでした」

千早「ということは犯人は…」

伊織「身長170cm以上、茶髪でアホ毛が生えている人物ね」

P「そうなるな」

千早「…」
響「…」
伊織「…」

P「…どうかしたか?」

千早「ちょっと犯人らしき人物思い浮かんだので懲らしめてきます」

千早「行くわよ二人とも」

伊織「ええ」

響「ああ」

P「えっ…ちょっとおい!」

バタン!

P「…仕方ないな、とりあえず俺たちは不審者情報を言うために警察に行くか?」

やよい「そうします」

P「それじゃあ車に乗ってくれ」

―315プロ―

千早「いい加減に吐きなさい!あなたがやったんでしょう!?」

冬馬「だから俺じゃねぇって言ってるだろ!何度言ったらわかるんだよ!」

響「本当にそうかな~?お前ロリコンっぽいし…」

冬馬「誰がロリコンだ!俺は本当に高槻のストーカーなんかしてねぇ!」

伊織「正直に言いなさいよ!そのアホ毛が動かぬ証拠よ!」

冬馬「アホ毛でストーカー扱いされてたまるかよ!」

冬馬「信じてくれよ…!俺はたいてい夜は家にいたから無実なんだよ!」

伊織「それで、アリバイはあるの?」

冬馬「ねぇけど…」

響「ふ~ん…、やっぱお前が不審者か?」

冬馬「だから本当にやってねぇってば!」

北斗「ずっとこの調子だな」

翔太「だね~」

バタン!

P「はいそこまでだ、冬馬も困ってるだろ」

千早「プロデューサー!」

P「さっき北斗から電話があった。お前らちゃんと人の話を聞こうか」

冬馬「おいアンタ、なんとかしてくれ…このままじゃ俺は変態ロリコンストーカーの焼印を押されちまう…」

P「過去の行いの付けが回ったんだな」

冬馬「うぅ…、あの時は本当に悪か…いや、すまなかった…。いやごめんなさい」

冬馬「だが本当に俺じゃねぇって…信じてくれよ…」

P「わかってる、そんなことをするやつには見えないからな」

冬馬「礼を言うぜ…」

千早「プロデューサー、今までどこに行ってたんですか?」

P「警察だ。不審者事件のことを話したんだ、そしたら…」

伊織「そしたら?」

P『…というわけなんですけど』

警察『あ~はいはい、なるほどね』

警察『それじゃあここに住所とか書いておいて。いざ何かあったら駆けつけるから』

P『いや何か起きたら遅いでしょ!今何とかしてくださいよ!』

警察『すみませんね~…、私たちはことが動かないと出動できないんですよ』

P『そんな…』

警察『実際に事件が起きたら駆けつけますよ~』

P『くっ…』


P「ということがあったんだ」

冬馬「マジかよ、[ピー]川県警最悪だな」

千早「それでどうするんですか?」

P「そうだな…、ここは俺たちの手で不審者を捕まえるしかないな」

伊織「でもどうやって?もしよかったら私の力でもいる?」

冬馬「よかったら俺たちも力を貸すぜ!濡れ衣をはらしたいしな」

北斗「遠慮せずに使ってください。エンジェルちゃんを怖がらせる不届き者を懲らしめたいので」

翔太「悪い奴は取っちめないとね♪」

やよい「みなさん…」

P「わかった。よろしく頼む」

P「まずどうしたらやよいに付きまとう不審者の正体を暴くのか」

P「それには翔太、君の力が必要だ!」

翔太「えっ、僕?」

P「ああ、翔太なら見た目的にも問題がない。きっと不審者の正体を暴くことができる」

P「力を貸してくれるか?」

翔太「任せてよ!何をするのか知らないけどできることなら何でもやるよ!」

P「助かる」

千早「でも今はこうしてたくさん人がいるから対策できるけど」

千早「一人だけだとどうやって対策したらいいのかしら?」

P「ああ、それについてはこれから話そう」

P「まず不審者対策だが、不審者やストーカーがいなさそうな道を通る。当然のことだな」

響「例えば?」

P「人通りの多いところ、道が広いところ、そして周りが明るいところとかだな」

P「一人で誰もいない狭い道とか通ったらそれこそ不審者の思う壺だ」

P「ちなみに外で出歩いているとは限らないぞ。エレベーターとかの狭いところにいることもあるからな」

P「狭い道だったら防犯ブザーを鳴らせば大抵は撃退可能だが…」

P「個室だとそうはいかない、鳴らしても周りに誰もいないから好き放題だからな」

P「大抵の不審者は大の大人だがら普通に力でねじ伏せられる」

P「捕まったら一貫の終わりだ。だが大丈夫だ、大の大人も倒せる不振者撃退法もちゃんとある」

やよい「どうしたらいいんですか?」

P「小指をへし折れ」

やよい「えっ!?」

P「襲われたらまず小指をへし折れ、大体の不審者はそれで撃退できる」
P「どんなに力が強くても小指は鍛えられにくい。全力で曲げるだけで虐待はできる」

やよい「で、でも…」

P「罪悪感を感じる必要はない。正当防衛だから罪に問われない」

P「それに相手は悪い人だ、悪い人には痛い目に遭ったほうがいいだろ?」

やよい「は、はい…」

伊織「ちょっと!やよいにそんな野蛮なことを教えないでよ!」

響「そうだそうだ!だいたいやよいにそんな乱暴なことができるわけないじゃないか!」

P「心を鬼にしないと、本当の鬼には勝てないぞ」

P「それにこれはやよいだけに言ったわけじゃない」

P「お前たち三人に大して話してもいるんだ。俺は常にそばにいるわけじゃないからな」

P「これはお前たちのためなんだ、大事なアイドルだからな」

千早「プロデューサー…」

冬馬「ちょっと待ってくれ」

P「なんだ?」

冬馬「不審者の話をするのはいいが…」

冬馬「不審者に間違えられた時の対処法も教えてくれないか?」

冬馬「さっきみたいに不審者に間違えられたら堪ったもんじゃない」

P「ああ、そうだな…」

P「確かに何かあったら困るしな。変な噂とかあったら嫌だしな」

P「わかった、そのことも早速話すか」

冬馬「よろしく頼むぜ」

P「まず不審者扱いされないためには怪しまれないようにしないとな」

P「辺りをキョロキョロ見回したり男一人でブラブラしているだけで女性からの通報ですぐ不審者扱いされちまう」

冬馬「理不尽すぎるだろそれ!」

P「まあな、男が怪我した女性を助けた後変態扱いされて逮捕されたという事件もあったしな」

P「そのうち子供や女性が倒れても見捨てる時代が来るぞ」

北斗「それだけはあってほしくないですね」

冬馬「それでどうしたらいいんだ?」

P「一番大事なのは堂々としていることだ。自分は悪くない、無実だってね」

P「たとえ主婦やおばちゃん達がやってきても警察が来ても常に堂々とすること、これが大事だ」

P「一瞬でも挙動不審になったら自動的に不審者になる」

P「警察が来てビビるかもしれないがそれでも平静を装え。そうすれば大体は何とかなる」

P「むしろ逆に通報した人がキョドって警察もどっちが正しいのか疑心暗鬼に陥るだろうからな」

P「ちなみに来る前に逃げるのもいいがバレたらもっと厄介なことになるぞ」

冬馬「なるほど」

P「後は…、まあ子供や学校、女子高生に近づかないことだな」

P「これを守れば間違えられることはない。簡単に言うと女子供にかかわらないことだ」

P「原因を絶てば通報される理由がないからな」

北斗「それは俺にはできないな…」

P「まあイケメンは何をしても許されるからな。北斗とかだったら婦警すらも落とせるな」

北斗「ええ、前に婦警さんがやってきたとき趣味やメールアドレスを聞いたりしましたよ」

P「実際にやったのかよ!逆事情聴取か!?」

冬馬「…」

P「ん、どうかしたか?」

冬馬「いや、なんでもない…」

翔太「冬馬君この前警察に事情聴取されたんだよ!」

冬馬「!?馬鹿お前それ言うなよ!」

P「ほう…、興味深いな。何をしたんだ?」

冬馬「うっ…、た…大した事じゃ…」

P「警察に事情聴取されたんだったら大した事じゃないだろ?何でされたんだ?」

翔太「秋葉原の帰りに荷物をたくさん抱えて帰ったからね~」

冬馬「!?!?!?///」

P「冬馬…お前…秋葉で…」

響「うわぁ…」

冬馬「そんなんじゃねぇ!俺が買ったものはロボット者のフィギュアやプラモだ」

冬馬「ただ偶然たまたま帰ろうとしたら警察が俺のところにやってきて…」

翔太「チェックとか着ていたりものとかたくさん持っていたからオタクだと思われたんだよね~♪」

翔太「秋葉原の中ならまだしも普通の駅まで持ってったら目立つよ、僕たちがいたからなんとかなったけどさ」

冬馬「ぐっ…!」

翔太「確かあれ以降だっけ?チェックを着なくなったのって?」

冬馬「うるせぇ!もう黙ってくれ!」

P「…とまあこのようにイケメンでも通報されることもある」

P「わかったかみんな?」

やよい「わかりました」

響「わかったぞ」

千早「わかりました」

伊織「わかったわ」

冬馬「俺を例に取り上げるなァ!!!」

P「とまあこんなところかな?俺が言えることは」

北斗「つまり怪しい素振りさえしなければいいのですね?」

P「そういうことになるな」

北斗「怪しい素振りをしていなくても…、例えばただ公園のベンチに座っていただけでも通報された場合はどうしたら?」

P「通報したやつを名誉毀損で訴えてやると警察に言ってやれ」

北斗「わかりました」

P「さて、もう質問とかないか?」

冬馬「ないぜ…」

やよい「もうありません」

P「よし、それじゃあ不審者対策会議を始めるぞ!」

一同「はい!」

冬馬「おー…」

P「それで翔太、頼みだが…」

翔太「何をやればいいの?」

P「かくかくしかじか…こういうことだ」

翔太「ええっ!?それを僕が?」

P「ああ、これもやよいのためだ」

P「やってくれるか?」

冬馬「やれよ翔太、さっきなんでもするって言っただろ?」

翔太「…」

冬馬「おいやれよ、やれったら」

翔太「でも危なくない?」

P「何かあったら駆けつけるから心配するな」

翔太「う~ん…、まあこれでやよいちゃんが安心できるならやるしかないかな?」

P「助かる」

P「やよい、不審者が現れる時間帯はわかるか?」

やよい「いつも夜の8時くらいに同じ道に現れます」

P「よし、わかった」

P「それじゃあ決行日は明日の八時だな」

P「みんな、いいか?」

一同「わかりました」

P「よし、後は作戦をじっくり話して…」

P「明日のために備えるぞ!」

一同「はい!」

冬馬(わざわざこんなことしなくてももっと簡単な方法があると思うんだがな…でもみんな頑張ってるし話さなくていいか)

P(しかし冬馬以外のアホ毛で茶髪の人物か…)

冬馬(にしてもこの俺と不審者が間違えられるなんて…)

P&冬馬(一体不審者の正体って誰だ?)

続きはまた明日

みなさんも不審者に気をつけてください

―夜八時―

伊織「本当に大丈夫なの?バレたりしない?」

P「不審者の行動しだいだな。それまだしばらく俺たちは陰から待機だ」

千早「うまくいけばいいけど」

やよい「…」

コツコツコツ・・・

やよい「…?」

「――――――――」

コツコツコツ・・・

やよい「!?(来た!)」

「――――――――」

コツコツコツ・・・

やよい「…」

「――――――――」

やよい「…(よし)」

スッ…

「―!(角を曲がった?)」

キャアアアアアアアアアア!!!!!

「―!?」

タタタタタタタタタタ

クルッ

「どうしたんだい!高槻!?」

やよい(?)「うっうー!」

「!?」

(やよいに変装していた)翔太「見つかっちゃったかなーって♪(裏声)」

「――――――――!」

ブチッ

ギャアアアアアアアアアア!!!!!

P「合図だ、行くぞみんな!」

伊織響千早「はい!」

冬馬「えっ、今の断末魔が合図なのか?聞いてねえよ!」

北斗「何ぼさっとしているんだ冬馬?早く行くぞ」

冬馬「お、おう…」

玲音「君たち…!?そうか…こいつは囮だったか!?」

翔太「」ち~ん

P「玲音!お前が不審者の正体だったのか!」

伊織千早響「玲音!?(先生!?)」

玲音「誰が不審者だ!アタシのどこが不審者だというのさ!」

玲音「アタシは高槻の様子を陰から見守ったりこっそりプレゼントをしていたりしただけだ」

P「それを不審者というんだ!」

玲音「違う!そもそも不審者というのはここにいる高槻のコスプレをしている少年じゃないのか?」

玲音「こんな少年に高槻の格好をさせるなんて…、しかも似合ってない!」

玲音「これは万死に値する行為だ!」

翔太「」ち~ん

P「翔太は不審者をおびき出すためにやよいに変装して囮になってくれたんだ」

P「そしてその囮に喰いついたのが、玲音…キミだ」

玲音「くそっ…、嵌められたか」

P「いいか玲音。お前はやよいのために良かれと思って近づいただけかもしれないがな」

P「やよいや俺たちからみたら立派な不審者、ストーカーだ」

玲音「どうして…!?」

P「自覚ないのか?玲音、君はやよいにいろんなことをして満足しているが…」

P「いろんなことをされたやよいの気持ちは考えたのか?」

玲音「もちろんさ!高槻の好きそうな服や家具とかを選んで置いておいたりしたんだ」

P「いやそういう意味じゃなくてな…。相手が困っているかどうか考えることだ」

玲音「そ、それは…」

P「やよいは嬉しかったか?」

やよい「はい!色々いい服や家具とかもらって嬉しかったです!」

玲音「そうか!高槻が気に入ると思って色々選んだんだけど気に入ってよかった!」

P「やよいは本当にやさしいな…」

やよい「でも夜こっそり隠れてついてくるのはちょっと怖かったです…」

玲音「あっ…すまない…」

P「堂々と出てきたらよかったんじゃないのか?そうすれば変な誤解とか与えなくてすむのに?」

玲音「それじゃあ普段の自然体の高槻を見ることができないじゃないか!」

P「荷物に送り主の名前じゃなくてペンネームみたいなふざけた名前を書いたのは?」

玲音「あれはアタシ…玲音じゃなくて一人のファンとして送ったものだ」

玲音「アタシはアタシやキミたちと一緒にいる高槻じゃなくて一人でいたり家族と一緒に戯れている高槻が見たいんだ!」

玲音「隠れて見るからこそ一人の少女としての高槻を見られる…」

玲音「それをアタシという不純物を入れるわけにはいかない。陰でサポートをすることがアタシのできることなんだ」

玲音「陰から高槻を支えてあげたいこの気持ち、わかるかい?」

千早「ええ、わかります。先生…」

P「いやこんなのわかるなよ」

P「だが玲音ややよいがなんと言おうとストーキングは立派な犯罪だぞ」

玲音「あれはストーキングじゃない、ボディーガードだ!」

P「夜こそこそと後をつけてボディーガードと言われても信憑性ないわ!」

やよい「玲音さん、本当は夜誰もいないところで歩いている時とても怖かったんです」

やよい「誰かにつけられていると知ったら余計に怖くなりました」

玲音「…」

P「玲音がなんと言おうと、やよいを怖がらせたことには変わりはない」

玲音「そ、そうなのか…?」

やよい「はい」

玲音「そうか高槻…怖がらせてすまなかった」

玲音「どうか許してくれないか?」

やよい「許すと言われても最初から怒っていません!」

やよい「でも今度からは誤解されないために一緒に歩いてほしいです」

やよい「一人よりみんなで一緒に歩いたほうが楽しいので!」

玲音「高槻…!」

やよい「大丈夫です!玲音さんと一緒にいても普段通りの私を見せてあげますから!」

玲音「ありがとう…ありがとう!」

P「お前たちはどうだ?」

千早「相手が先生なら仕方ありません。これも高槻さんがかわいいからこんな事件が起こったのです」

響「相手が男ならぶちのめすところだったけど玲音かぁ~、まあいいか」

伊織「まあ…、やよいも困ってないし、特に事件とか起きなかったからもういいんじゃない?」

P「だな、よし!これで一件落着だ」

翔太「」ち~ん

玲音「それじゃあ今度からは一緒に帰ろうか!スケジュールも空けておくから」

やよい「うっうー!ありがとうございます!」

千早「できれば私も混じってもよろしいでしょうか?」

玲音「かまわないよ、仲間は多いほうがいいからね」

伊織「それじゃあ私も」

響「抜け駆けはずるいぞ!」

P「ははっ、やよいは羨ましいな。誰よりも立派なハーレムを築き上げた!」

冬馬「おい、そんなことよりこれ手伝ってくれよ…。さっきから目を覚まさないんだ」

北斗「ほらしっかりして」

翔太「」ち~ん

P「おっと、忘れるところだった」

―数日後―


玲音「高槻、荷物持つよ」

伊織「私が持ってあげるわ!」

響「いや自分が荷物を持ってやるぞ!」

千早「それじゃあ私は高槻さんを持つわ」

やよい「うっうー!みなさんありがとうございます!」



「おい見ろよ、トップアイドルが5人もいるぜ!」
「こんな光景滅多に見られねぇよ!」
「握手してもらおうかな?」
「馬鹿、プライベートに首突っ込むなよ!」

P「あれからやよいは玲音たちと一緒に帰っているらしいじゃないですか」

小鳥「そうですね」

P「みんな一緒に帰れば不審者とか近寄りがたくなるので安全ですね」

小鳥「はい」

P「しかしこんなにあっさり終わるなんて思いもしなかったですね」

小鳥「ええ」

P「まあ今回は相手が玲音だからよかったんですけど…」

P「もしも黒井社長のようなおっさんがやよいを尾行していたならゾッとしますね」

小鳥「本当ですね」

P「だからこれからは俺が帰りにみんなに注意を呼びかけますよ」

P「集団で帰ったりするようにって」

小鳥「そのほうが比較的安全ですしね」

小鳥「でも一人で帰る子がいたらどうしますか?」

小鳥「それに全員同じ道とは限りませんよ?」

P「その場合は何人かは俺が車で送りますよ」

P「俺と一緒にいたほうが安全ですからね、俺が彼女たちのボディーガード代わりです」

小鳥「そうですか」

P「ただ春香のように家が遠くて送りきれない場合は俺が前に話した注意事項を思い出すよう伝えておきます」

小鳥「みんなの安全のためにですね!」

P「ええ」

P「おっと、話し込んでいたらもうこんな時間か」

P「それじゃあ帰りましょうか」

小鳥「ええ」

小鳥「あの…プロデューサーさん?」

P「なんですか?」

小鳥「もしよろしかったら…不審者とかに遭わないためにも…」

小鳥「帰り一緒について行ってもかまいませんか?」

P「あ~、確かに最近物騒ですしね…」

P「わかりますた、それじゃあ一緒に帰りましょうか。送ってあげますよ」

小鳥「ありがとうございます!」

この現代社会、不審者事件が多発しているが何より一番怖いのは不審者に間違えられることである
だから私たちは不審者に間違えられないために普段より気をつけなければならない
そのためには不用意に怪しい素振りをしたり不用意に幼稚園や学校とかに近づかないようにしよう


あと間違っても平日の昼間にヨレヨレの服を着て公園のベンチにボーっと座らないでください、特に近くに遊んでいる子供がいるときは


ノーモア 不審者

終わり

この物語は3割がフィクションで7割がノンフィクションです

>>66の訂正

P「わかりますた、それじゃあ一緒に帰りましょうか。送ってあげますよ」

ではなく

P「わかりました、それじゃあ一緒に帰りましょうか。送ってあげますよ」

です

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