加蓮「その時までなら……付き合うよ……」 (183)

※複数P世界、安価スレ
エロ・鬼畜は安価下
誤字脱字・駄文・亀注意
オリジナル設定注意
長編の可能性注意

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輝子「トモダチ付き合い」
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レナ「この賭け、付き合う?」
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1433244362



の続きです
分水嶺の85作目
フラグの回収は…………

病院 待合室




凛「…………………………」

奈緒「………………………」

凛「………………大丈夫……かな……?」

奈緒「……………………………」

凛「……………奈緒……」

奈緒「………聞いてる。」

凛「………………………………」

奈緒「………今ここでアタシらがどうのこうの言ってたって…仕方ねえだろ…………」

凛「………………そうだね………………ごめん……」

奈緒「………………………………」

凛「…………………………………」

奈緒「……………何か食ったか…?」

凛「…………大丈夫……お腹空かないから…」

奈緒「………………………………」

奈緒「…………何か食べねえともたねえぞ…?」

凛「…………いらないってば…」

奈緒「……凛。」

凛「…………うるさい!いらないって言ってるでしょ!」

奈緒「………………………………」

凛「……………あ………………ごめん…………」

奈緒「………………………………」

凛「…………………………………」

奈緒「…………気持ちは分かるが…アタシたちまで倒れちまったらどうしようもねえだろ…?」

凛「…………………………」

奈緒「……食欲がねえんだったら無理矢理にでも腹に流し込んで来い。……いいな……?」

凛「………………………………」

奈緒「………………………………」

凛「…………奈緒は強いね…」

奈緒「>>9

奈緒(ここで折れたって何にもならないだろ…虚勢でもなんでもいい…今はそれが必要な時だ。)

凛「………………私なんか………全然駄目で………………」

奈緒「……そんな事言ってる暇があったらさっさと食ってこい。ここは飲食禁止だから休憩室でな。」

凛「………………………………」

奈緒「………………………………」

凛「………………うん……分かった。」
タッタッタッタッタ……

奈緒「……ちゃんと食うんだぞ?!」

奈緒「………………………………」

奈緒「……凛はあんなだし、加蓮は…………………………あたしがしっかりしなきゃな……」

奈緒「……何てったって……一番年上なんだからな……二人を支えてやんねえと…………」

奈緒「………………………………」

奈緒「…………あたしだって……別に強くはねえけど………それでも……」

奈緒「…………………………」

奈緒「…………あたしが折れちゃ…駄目なんだ……」

奈緒「…………いつかこんな日が来るって……分かってたのにな……あたしらみんなして、目を背けてたんだ…………」

奈緒「………実際に体験してみねえと分かんねえもんだな………………」

奈緒「………………………………」

奈緒「……………加蓮Pさん……あんたは加蓮をトップアイドルにしてやんだろ…………約束は守れよな……………………」

奈緒「………………………………」

奈緒「………………頼む…………誰でもいいから加蓮Pさんを助けてくれ………………」

病室


ピッ……ピッ……ピッ……ピッ……

加蓮P「…………………………」

加蓮「………………………………」

加蓮P「…………………………」

加蓮「………………………………」

加蓮P「………………………………」

加蓮「…………加蓮Pさん…………」

加蓮P「……………………………」

加蓮「…………今ね……花が綺麗なんだよ………もう少ししたら…アジサイの季節だね…………」

加蓮P「…………………………」

加蓮「……また一緒に散歩に出かけよう……………今度は……もっと遠くまで………………一緒に…………」

加蓮P「…………………………」

加蓮「…………………………」

加蓮P「…………………………」

加蓮「>>16

(晶葉の装置が何者かに壊された今……私の命を犠牲にするより方法は……)

加蓮(晶葉の装置が何者かに壊された今……あたしの命を犠牲にする以外に方法は…………)

加蓮P「………………………………」

加蓮「………………………………」

加蓮P「……………………………」

加蓮「…………加蓮Pさん…………必ず…………助けるからね…………」

加蓮P「……………………………」

加蓮「…………今まで…………ありがとう……………すごく楽しかった………………」

加蓮「………加蓮Pさんに会えたからね…………今のあたしがあるんだ…………」

加蓮P「………………………………」

加蓮「………おしゃべりしたり……映画を見たり……散歩に出かけたり…………………どんな相談にも乗ってくれて……………………」

加蓮P「…………………………」

加蓮「…………優しくて……人を驚かす事とといたずらが大好きで…………いつも笑顔で………あたしたちを励ましてくれて…………………………」

加蓮P「…………………………」

加蓮「……………………そんな加蓮Pさんが…………………………」

加蓮P「…………………………」

加蓮「………………………………」

加蓮P「……………………………」

加蓮「…………出会えて良かった…………」

加蓮P「………………………………」

加蓮「……………………ごめんね…………」

加蓮P「………………………………」

加蓮「………………約束…………守れないや…………」

加蓮「……凛と奈緒…………怒るだろうな………………」

加蓮P「………………………………」

加蓮「…………最期にポテト……食べたかったな………………」

加蓮P「………………………………」

加蓮「…………もう一回だけ…………加蓮Pさんと…………お喋りしたかった……………な………………」

加蓮P「………………………………」

加蓮「………………じゃあね………」

加蓮P「………………………………」

加蓮「…………きっと『私』が今ここにいるのはこのためだから………力を使い果たしたら…………『私』は消えちゃうけど………………………大丈夫だからね………………」

加蓮P「…………………………」

加蓮「………………………………」

加蓮P「………………………………」

加蓮「………奇跡は起きるよ……………」

加蓮P「………………………………」

加蓮「………………………………」

パァァァァァ…………

院長室



医者「……院長…………それは……………」

院長「言葉通りの意味だ。あの患者の治療はもうやめたまえ。」

医者「……患者を…………彼女を殺せと言うんですか………………?」

院長「…助かる見込みの無い患者より、助けられる見込みのある患者にリソースを割くべきだ。これ以上の延命は望まないと彼女のご家族からも連絡があった。」

医者「…………家族…………一度も見舞いにも来ないで……今になって……!!」

院長「これは決定事項だ。今までご苦労様だったね。」

医者「>>24

……あんたが何を言おうと私はやりますよ。人の命を救えもしないなら、医者などやめてやる!

医者「……あんたが何を言おうと私はやりますよ。人の命を救えもしないなら、医者など辞めてやる!」

院長「冷静になりたまえ、医者君。救う事が出来ない命があるのは仕方の無い事だ。」

医者「彼女は救える……!まだ助けられるんです!」

院長「それは君の希望的観測に過ぎない。現に今や彼女は死を待つだけだ。苦しませるだけ酷とは思わないかね。」

医者「…………………っ!!」

院長「もう楽にしてやりたまえ。」

院長「君があの患者とかなり親身だったのは知っている。だからこそ、君の手で楽にしてやるべきじゃないのかね?」

医者「……………………………」

院長「………どんなに肩入れしたところで君と彼女の関係はとどのつまり、医者と患者でしかない。この意味は分かるな?」

医者「………………………………」

院長「……だから私は散々忠告してきたはずだ、あまり情を移すな、と。」

医者「………………………………」

院長「…この話はこれでお終いにしよう。何、最初から助からない患者だ。君の不手際を責める物はあるまい。」

医者「…………………そんな……そんな問題じゃない…………!」

20年前 父の日



加蓮P(5歳)「せんせい、これあげる!」

赤い薔薇「…………………」

医者「………これを……私にくれるのかい…………?」

加蓮P「うん、だってきょうは『ちちのひ』だから………せんせいにあげるの!」

医者「……………………………」

加蓮P「だいすきだよ、せんせい!」
ニコ……

医者「……………………………」

医者「……………殺せるはずが…………ないじゃないですか…………」

院長「……………………………」

医者「………あの子は………………私の……………………」

院長「……はぁ……いつまでも過去に囚われのはやめたまえ。あの患者は君の娘じゃない。」

医者「………………………………」

院長「うちだって慈善事業でやってる訳じゃないんだ。……なぁ?」

医者「>>31

娘だ! 誰が何と言おうと、彼女は私の娘だ!!

医者「娘だ! 誰が何と言おうと、彼女は私の娘だ!!」

院長「………………………」

医者「………加蓮Pちゃんは………私を………父と呼んでくれたんだ……あの子は必ず助ける……!二度同じ後悔はしない……!!」

院長「…君の娘さんはもう手遅れだった。君に責任は…………」

医者「黙れ!!あんたに何が分かる!椅子に踏ん反り返って理事会に媚を売る事しか知らない人間が!!」

院長「なっ……?!」

医者「患者だって生きている一人の人間なんだ!あんたにそれが理解出来るのか?!」

院長「き、貴様……何と言う口の利き方を…………今まで病院に置いてやってたのは誰だと思ってるんだ?!」

医者「その点でのみ、は感謝しています………今までありがとうございました。」

院長「………貴様ぁ……!貴様の首一つでどうにかなると……!」

医者「それは私の知った事ではありません。あなたの大事な病院の面子とやらはあなたが守ってください。……では、私は患者が待っているので。」
スタスタスタスタ……

院長「……………………………」

志希Pの研究室




志希P「志希、反応はどうだ?」

志希「ま、待って…………………」

志希P「…………………………」

志希「……………や、やった……!出来た……出来たよ………!!」

志希P「馬鹿か、喜ぶにはまだ早いぞ?」

志希「……………うん……そうだね。急いで届けなきゃ…!」

志希P「……………志希。」

志希「何?!」

志希P「……志希にしちゃ及第点だったぞ。…ククッ、褒めてやる。」

志希「………………………!!」

志希P「…お前はやはり俺に必要な人間だ。これからも頼りにしているぜ……ククク……………」

志希「よ、夜の志希Pさんが…………あ、アタシを…………褒め……た…………?」

志希P「>>38

まさか小梅P...いや将軍が協力してくれると花

安価把握

一時中断します

再開します

志希P「おっと酔いしれるのは後にしろ…時間がないんだろ? ククク……」

志希「………う、うん…」

志希P「ククッ……その間抜け面をゆっくりと舐め回すように観察したいところなんだがなぁ………」

志希「………ヘンタイ…」///

志希P「知らなかったのか?ククッ……俺の毒を不意にされる訳にはいかないからな……行くぞ。」

志希「………うん。」

志希P「まさか小梅P…いや将軍が協力してくれるとはな……ククッ、分からない物だ。」

志希「……あれのおかげで完成したんだから感謝しないとね……それじゃあキミたち、留守は任せたよ!」

ヘビちゃん's「………………」シャーッ!

志希P「表に車を待たせてある。ククク…………」

志希「はにゃ?!いつの間に……?」

志希P「ククククク………………」

研究棟 表入り口



早苗P「やっほー、そこのお二人さん。ちょいとおじさんとドライブしていかない?」

志希「く、車って………」

パトカー「市販はされていません。」

早苗P「タクシーなんかよりずっと早いよ?」

志希P「ククッ…じゃあお言葉に甘えさせてもらおうかな……ククク……」

志希「こ、これどうしたの………?」

早苗P「んーとねぇ、おじさんの友達に貸してもらった。」

早苗P「あ、志希ちゃんはパトカー乗るの初めて?」

志希「……ねえ……もしかして許可とか………」

早苗P「んふふ……事後承諾って知ってる?」

志希「…………………………………」

早苗P「いやぁ、パトカーはいいよぉ?サイレン鳴らしてれば走り放題なんだからさぁ。」

志希P「ククク……お前も中々面白いな…!」

早苗P「褒められると照れちゃうなぁ……さ、二人とも早く乗った、乗った。」

???



こずえ「………それが………かれんのせんたくなの…………?」

こずえ「……………………………」

こずえ「………かわらないね…………………あのときも…おなじ………………」

こずえ「………じぶんをぎせいにして…………にんげんをたすけることを……えらんだ……………………」

こずえ「……………てんし……」

こずえ「>>49

ひとのすがたになってまでかれんPのそばにいたのは…きっと…
(加蓮Pと加蓮の回想へ)

こずえ「ひとのすがたになってまで…………かれんPのそばにいたのは…きっと…………」

こずえ「……………………………」

こずえ「……………えらんだみち…………」

こずえ「………………かれんは……………………………」

こずえ「……………………」

こずえ「………また…………」

こずえ「………………………………」

ある晴れた日の朝



加蓮P「今日はいい天気ね、加蓮ちゃん。」

加蓮「…………うん………」

加蓮P「ほら、お日様の光が気持ちいいわよ。うぅ……………ぅん……!」

加蓮「………………………………」

加蓮P「……ねえ、加蓮ちゃん。何か悩み事あるでしょ?」

加蓮「えっ………?あ、いや……別に…………」

加蓮P「ふふっ……加蓮ちゃんったら分かりやすくて可愛い♪すぐ顔に出ちゃうんだから。」

加蓮「………………………………」

加蓮P「ふふっ……お姉さんには隠し事は出来ないのよ?……相談になら乗るわよ、加蓮ちゃん。」

加蓮「………………………あのさ………………あたしには……やっぱりアイドルなんて無理かも…………」

加蓮P「……どうしてそう思うの?」

加蓮「………凛と奈緒の足を……引っ張っちゃったんだ…………この前体調が悪くて休んだ分の遅れが取り戻せなくて…………………………」

加蓮P「………………………………」

加蓮「だから…………その……………………」

加蓮P「…………ちょっとこっちに来なさい。」

加蓮「…………うん…………」

加蓮P「………………………………」

加蓮「………………………………」

加蓮P「加蓮ちゃんのおばか。」コツン

加蓮「…………???」

加蓮P「ふふっ……♪びっくりした?」

加蓮「………………えっと………」

加蓮P「>>55

体調が悪かったのは加蓮ちゃんのせい?
加蓮ちゃんの身体のことで二人は何か言ったりした?

加蓮P「体調が悪かったのは加蓮ちゃんのせい? 加蓮ちゃんの身体のことで二人は何か言ったりした?」

加蓮「…………ううん……二人は何も…………」

加蓮P「なら、気にする事はないんじゃない?」

加蓮「だ、だって…………!」

加蓮P「ふふっ……もっと肩の力を抜いて楽にしていいのよ……加蓮ちゃんは頑張り屋さんね。」

加蓮「…………………………」

加蓮P「加蓮ちゃんはちゃんと頑張ってるじゃない。………大丈夫よ。遅れた分ぐらい加蓮ちゃんなら簡単に取り戻せるわ。」

加蓮「……あたし……………」

加蓮P「ふふっ……あなたは私が選んだアイドルなのよ?自信を持ちたまえ…なんちゃって♪」

加蓮「……………………………」

加蓮P「…そうだ、ここで一緒に練習しましょ、ね?私が見ててあげるから。」

加蓮「……ここ病院だよ…………?」

加蓮P「ちっちっちっち、高級病室を舐めてはいけないのだよ、チミィ♪」

加蓮「………………………………」

加蓮P「音も振動も漏れないわ。ふふーん、どう?すごいでしょ?」

加蓮「……加蓮Pさんって…………実は結構悪い人?」

加蓮P「ふふっ……バレなきゃ悪事じゃないのよ?」

加蓮「……………ふふっ…………何それ……」

加蓮P「あ、加蓮ちゃんが笑った!」

加蓮「……ふふっ…………もう…………じゃあ本当に練習しちゃうからね、見ててよ?」

加蓮P「はいはーい♪」

加蓮「………………………………」

ある雪の日



加蓮P「見て、加蓮ちゃん!雪よ、雪!」

加蓮「あ、ホントだ……!」

加蓮P「………綺麗ね…………」

加蓮「………………うん……」

加蓮P「………………………………」

加蓮「…………ねえ、ちょっと外に出てみない?」

加蓮P「えっ…………?」

〜〜〜


加蓮P「わぁ……………本物の雪だ…………!」

加蓮「………………………」

加蓮P「冷たくて気持ちいい……」

加蓮(……加蓮Pさん………ほとんど病室の外に出れなかったから……)

加蓮P「………えい♪」ピト

加蓮「冷たっ?!」

加蓮P「ふふふ……びっくりした?」
ニコニコ

加蓮「>>62

もう……えいっ!(雪を飛ばす)

加蓮「もう……えいっ!」バシャ

加蓮P「きゃっ………やってくれたわねえ……えい!」バシャ

加蓮「わぷっ…!加蓮Pさんが先にやってきたんじゃん…!」

加蓮P「勝負に待ったは無しよ♪えいっ、えいっ!」バシャ バシャ

加蓮「……………もー……!そりゃぁっ!そりゃそりゃそりゃあっ!」
バシャバシャバシャバシャ

加蓮P「うっわ、冷たーい……!ふふっ……あははははは……!負けないわよー♪えいっ、えいっ!」バシャバシャ

加蓮「服濡れちゃうじゃん…………もー………ふふっ………あはははは!」
バシャバシャ

〜〜〜



加蓮「はぁ……疲れた…………」

加蓮P「ふふっ……あはははは……はぁ…………楽しかったわね♪」

加蓮「笑い事じゃないよ…………ふふっ………………」

加蓮P「加蓮ちゃんだって笑ってるじゃない?」

加蓮「それは…………ふふっ………………確かに楽しかったね…………で、これはどっちが勝ちなの?」

加蓮P「…………あっ……」

加蓮「もう………あはははは!」

加蓮「……何だかあたしたちって、アイドルとプロデューサーさんじゃなくてさ、ちょっと年の離れた友達って感じだよね?」

加蓮P「ふふっ、そうね……でもどちらかと言えば仲の良い姉妹って感じじゃない?」

加蓮「姉妹か……ねえ、お姉ちゃん?」

加蓮P「何かしら、妹ちゃん。」

加蓮P・加蓮「…………………」

加蓮P「………妹ちゃんって呼び方…よく考えたらしないわね……」

加蓮「自分が言ったんじゃん……もう……加蓮Pさんってば………」

ある嵐の日



加蓮P「何もこんな日まで来てくれなくていいのに………」

加蓮「加蓮Pさんに会いたくなったんだもん。…お喋りしよ。」

加蓮P「……………………」

加蓮「どうかした?」

加蓮P「……ううん………その………ありがとう…」

加蓮「……別にあたしが来たくて来てるんだから気にしないでいいよ。」

加蓮P「>>68

こうして加蓮ちゃんが来てくれただけであともう1年は生きられる気がするわ

加蓮P「…こうして加蓮ちゃんが来てくれただけであともう1年は生きられる気がするわ………」

加蓮「……………………」

加蓮P「……冗談よ。お喋りしましょ。」

加蓮「……………加蓮Pさん……」

加蓮P「なぁに?」

加蓮「…………………」ギュッ…………

加蓮P「………………………」

加蓮「………………………………」

加蓮「………冗談でも……そんな事言わないで……………」

加蓮P「………………………」

加蓮「………次言ったら……怒るからね……………」

加蓮P「……………ごめん……」

加蓮「……………バカ………」
ギュッ…………

加蓮P「……………………………」

加蓮「…………まだまだこれからじゃん…………」

加蓮P「………そうね………」

加蓮P「………必ず加蓮ちゃんを…トップアイドルにするからね……」

加蓮「……………約束だよ………」

加蓮P「………約束よ……」

加蓮「…………………………」

加蓮P(………あと一年………もつかな…………)

加蓮「…………………一緒にトップになろう…………加蓮Pさん……」

加蓮P「……………………………」

???



こずえ「………こずえも……ぷろでゅーさーに………ぎゅってしてもらったら
…………あったかい…………」

こずえ「………なでなでしてもらったら………うれしい………………」

こずえ「……………………………」

こずえ「………かれんも……………」

こずえ「…………………………」

こずえ「……ほうじょうのめがみ………そのたましいのかけら………」

こずえ「………りんねして………うまれた…………」

こずえ「………ひとをあいした………めがみ…………………」

こずえ「……あのとき………いやしのちからを……つかいきって………きえた…………………」

こずえ「…………………………」

こずえ「………ひとからわすれさられても…………それでも……………」

こずえ「…………こずえには…………かれんのせんたくを…………みまもることしかできない……………」

こずえ「…………………………」

病院 待ち合い室



医者「………加蓮ちゃんは……?」

凛「………加蓮Pさんと……二人にして欲しいって………」

医者「………………………」

奈緒「…………先生……」

医者「……安心してくれ…人を助けるのが医者だ。」

凛「>>76


加蓮が病室から完全に消滅しているのを見てしまう

安価把握

一時中断します

再開します

凛「私、ちょっと様子見てくる……」

奈緒「あ、あたしも!」

医者「私も見にいこう。処置を続けなければならない。」

凛「……じゃあ……3人で………加蓮は二人っきりにして欲しいって言ってたけど………」

奈緒「そんな事言ってる場合じゃねえよな………加蓮Pさんは……あたしたちにとっても………」

医者「…………………………」

病室


コンコン

医者「加蓮Pちゃん、加蓮ちゃん。入るよ。」ガラッ…………

凛「加れ…………加蓮は………?」

ピッ……ピッ……ピッ……ピッ……

加蓮P「………………………」

奈緒「おい、加蓮?!……どこだ、おい………?!」

医者「……少し席を外しているのかな………?」

奈緒「いや……そんなはずはねえ……あたしはずっと病室の前に居たけど加蓮が出てった様子は…………」

凛「クンクン………加蓮の匂いはまだ…………あっ………あれは……?!」

加蓮の服「…………………」

奈緒「加蓮の服だけ………おい、加蓮…………?」

医者「…これは……一体…………?」

凛「……加蓮が服だけ脱いで………いや………何でそんな事を…………」

奈緒「………………!」

凛「どうしたの、奈緒?!」

奈緒「加蓮のヤツ……まさか………?!」

医者「加蓮ちゃんが……加蓮ちゃんがどうしたんだい……?!」

奈緒「………加蓮が言ってたんだ…………居なくなるような事があっても………探すなって…………」

凛「何……それ………どういう事………?!」

ピッ………………ピッ………………ピッ

加蓮P「………………………」

医者「……………!!バイタルが……!誰か………強心剤を………いや………強心剤は加蓮Pちゃんには耐えられない…………」

奈緒「………そんな………………」

??????



加蓮「…………そん………な…………どうして…………?」

加蓮「………どうして……………」

加蓮「…………癒しの力は…………癒しの…………力………生命の…………力………………そんな……………嘘………………」

加蓮「…………嫌…………嫌…………」

加蓮「………………加蓮P…………さん………………」

加蓮「>>85

↑+死神「ダメだ」

加蓮「私…どうすれば…? だ、誰か…誰でもいいからお願い……!加蓮Pさんを助けてえっ……!!」

死神「ダメだ。」

加蓮「……?!あなた……誰……?」

死神「名乗る必要も無いし、名乗る名も無いが、強いて言うならば………『死神』のような物だ。」

加蓮「……死……神………?」

死神「お前と会うのは二回目だな。」

加蓮「………………………」

死神「あの女の命は間も無く尽きようとしている。」

加蓮「…………思い……出した………あなたは………」

死神「………あるべき地へ帰るぞ、神の子よ。」

加蓮「…………そうだ………私………………」

死神「この台帳に記してあるのが今日の死者だ。これは覆らない。」

加蓮「……………………………」

死神「お前の業は消えた。喜べ。」

病室



ピッ…………………ピッ…………………

加蓮P「……………………」

医者「死ぬな!!死なないでくれ……!!加蓮Pちゃん!!」
グッグッグッグッグッグッグッグッ…!

凛「加蓮Pさん!!」

奈緒「おい、加蓮は……!!加蓮は何で……?!」

医者「心臓マッサージだけじゃ無理だ!!何故まだ…………院長は本当にこの子を[ピーーー]つもりなのか……!!」
グッグッグッグッグッグッグッグッ…!

加蓮P「………………………」

医者「君に……!!君に死なれたら………私はまた………!!」

ピッ………………ピー……………………

加蓮P「……………………………」

医者「…………………加蓮P………ちゃん……………そんな…………」

凛「………………嘘……………」

奈緒「おい!!勝手に……勝手に行くんじゃねえぞ!!」

加蓮P「…………………………」

医者「私は…………私は…………また……………自分の………娘を……………」

医者「………………そんな………………」

ガラガラッ……!!

小梅P「うん、良い感じだ。鮮度は抜群、死にたてホヤホヤだ。心肺停止ってところかな?」

志希P「ククッ……丁度良い。手間が一つ省けた……志希、清良、時間との勝負だ。」

志希「………うん。」

清良「…はい。」

凛「……遅いよ!!何でもっと早く………!!」

志希P「いや……ジャストタイミングだ。」

院長室



院長「許さん……許さんぞ……!三流大出のうだつの上がらないような奴を人が情けで使ってやっていたものを………!」

P「こんにちは、院長さんですね?」

院長「……誰だ?!私は今………!!」

P「私はこの度この病院の新しい経営者とならせていただきましたPと申します。以後お見知り置きを。」

院長「…………は……?」

P「いやー……理事会が中々手放してくれなくてですね………病院買うのって大変なんですね。」

院長「………な、何を……?!」

P「>>94

ご心配なく、非合法な手段は一切使っておりません。
あなたのポストも、ひとまずはお守りいたします

P「ご心配なく、非合法な手段は一切使っておりません。 あなたのポストも、ひとまずはお守りいたします。」

院長「か、買ったとは………?」

P「おや、分かりませんか?お金を出して買ったに決まっているじゃありませんか。結構高かったんですよ?」

院長「………………ば、馬鹿な………」

P「『ひとまず』はポストはお守りいたします。……『ひとまず』はね?この言葉の意味は分かりますか……?」

院長「…………………………」

P「つまりですね……人事権も何もかも私が掌握しているんです。あなたをクビにするも何もかも私の気分一つで好き勝手に出来ると言う事ですよ。」

院長「…………!!!」

P「……ところで、私の友人がこの病院の入院患者なのですが………院長から彼女への治療を中止するように指示が出たと聞きましたが…………?」

院長「あ………ああ……あああ………………」ガタガタガタガタガタ……

P「………俺としてはそんな事をされるとすこぶる機嫌が悪くなるんだがな?」

院長「ひぃぃ…………す、すみま………あああ…………」ガタガタガタガタガタ……

病室



志希P「ククク……お前みたいな澄ました女が苦痛に顔を歪めるのが見たかったんだがな………」

加蓮P「………………………………」

志希P「ククク……まあ今は恩を売っておくとしよう。」

清良「静脈下に500mg…」プス……

医者「き、君たちは一体何を………?!」

志希P「ククッ、医者の癖に見て分からねえのか?……人助けだよ。」

医者「……………だ、だって……彼女はもう……!!」

小梅P「だからまだ死んでないってば。いや、まあ死んでるんだけどさ、あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!」

志希「志希Pさん、どんだけ?!」

志希P「ククッ、使い惜しみせずに毒してやれ。何、死体は死なないんだ、ククク………」

奈緒「ど、どういう事だよ……?!」

小梅P「だーかーらー……まだ助かるって言ってるの。ね、小梅ちゃん?」

小梅「う、うん………まだこっち側にいる…よ………」

凛・奈緒・医者「?!」

小梅P「そぉう?じゃあ、頼んでもいいかな?」

小梅「………………」コクッ……

医者「そ、その子はどこから………?!」

小梅P「あー……小梅ちゃん今から集中するからさぁあ、ちょーっと静かにしててくれる?」

小梅「………………………」

医者「………………………………」

志希P「ククク……星花、よろしく頼むぜ?」

星花「はい………」
パリ……パリパリパリ……

凛「…………星花さん……まで……」

星花「………………………」
パリパリパリ……パリパリパリパリ…………

志希P「ククク……俺たちの開発したコイツ用の薬には致命的な欠陥があってな………」

加蓮P「……………………」

志希P「……ククッ…治るには治るんだか、劇毒のカクテルがあまりに刺激的すぎて注射された瞬間に激痛でショック死してしまう………クククク………」

志希「………だからつまり………逆転の発想…………ふぅ………」

小梅P「先にまず死んどいてもらうの、どう、斬新でしょ?」

医者「………そんなの…………………滅茶苦茶だ……出来る訳がない………………」

志希P「>>104

出来るかどうかじゃない、やるか、やらないかだ

志希P「ククッ……出来るかどうかじゃない、やるか、やらないかだ?」

医者「………………………」

志希P「お前はこの女を助けたいか、助けたくないか、どっちだ?」

医者「………………助けたい……」

志希P「ククッ……偉い偉い。よく言えました。なら、手伝え。」

医者「…………分かった。私に出来る事を教えてくれ。」

清良「なら、私たちを手伝ってください。時間次第で蘇生の確率が変わってきます。」

医者「………ああ。」

小梅P「この方法はとあるお客様の司法解剖の結果から得られた物でね、あひゃ……おっと。」

小梅「………………………」

小梅P「世の中何がどこで役に立つか分からないよねぇえ、って言う話。」

凛・奈緒「………………………」

志希P「ククッ……ガキには少し荷が重い。外に出ておくといい。」

凛・奈緒「………………………」

志希P「ん?どうした?」

凛「わ、私たちに何か出来る事は……?!」

奈緒「な、何かねえのか……?!」

志希P「………………………」

凛・奈緒「……………………」

志希P「……ククク…………クハハハハハハ!お前ら面白いな!いいぜ……志希、教えてやれ。」

志希「……凛ちゃん、奈緒ちゃん。」

凛・奈緒「…………………」コクッ……

小梅P「星花ちゃんは僕たちの仕事が終わったら、死人もびっくりして飛び起きちゃうようなのをお願いね。」

星花「………はい………ふぅ………」
パリ……パリパリパリ……

志希P「ククク……間違えて消し炭にしないでくれよ、お姫さん?」

星花(出来るだけ弱く……繊細に…………)パリパリパリ……

志希「志希Pさんうるさい!」

志希P「ククク……悪い悪い。」

星花「>>111

守り抜いてみせます…人に愛され、姫と呼ばれた天使のために…

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お休みなさい

再開します

星花「守り抜いてみせます……人に愛され、姫と呼ばれた天使のために…………」パリパリパリ……

清良「拍動が回復するかどうかが勝負の分かれ目ね……」

志希「…やるっきゃないでしょ。」

凛「…………加蓮Pさん……」

奈緒「……………………………」

医者「………君を……助ける…!」

星花「……………………………」
パリパリ……パリパリパリパリ………

どこまでも続く花畑



加蓮P「………ここは…………?」

加蓮P「…………綺麗………そして………とっても良い香り…………」

加蓮P「………ああ………そっか………私……………………」

加蓮P「…………………………」

加蓮P「………長いようで………短かったな…………………」

加蓮P「………………………そっか………………そうなんだ…………」

加蓮P「……………………」

加蓮P「…………ごめんなさい………加蓮ちゃん……凛ちゃん……奈緒ちゃん………みんな……………」

加蓮P「………ごめんなさ………」

少女「謝らなくて……大丈夫だよ。」

加蓮P「………えっ…………?」

少女「あなたは………帰れるから。」

加蓮P「………………………………」

少女「………それまで……少しお話しない?」

加蓮P「………それ…って………?」

少女「ほんの少しの間だけ………付き合って……いいかな……?」

加蓮P(何でだろう………知らないはずの子なのに………懐かしい感じが………………)

少女「……………………………」

加蓮P「………ええ……いいわよ…」

少女「…………ありがとう……」

加蓮P「>>120

……どこかで会ったこと、ある…?

加蓮P「………どこかで会ったこと、ある…?」

少女「……直接は……ないかな………」

加蓮P「…………………………」

少女「………初めまして……だね………」

加蓮P「…………でも………何だか……懐かしい感じがするの………」

少女「………そう…………それは……ちょっとだけ正解……かな……」

加蓮P「………………?」

加蓮P「………お名前を……教えてもらえる………?」

少女「……名前……………名乗るほどの者じゃ……ないかな……………」

加蓮P「………………………」

少女「………私はただ………あなたと………一度お話してみたかっただけだから…………」

加蓮P「…………………………」

少女「…………良かった………大丈夫…………だったんだ…………」

少女「………私には……できなかったから………あなたは………そばにいてあげてね…………」

加蓮P「………………あなたは…………」

少女「………あなたの事………とっても大切に思ってくれている人が………いるから…………」

加蓮P「………………………」

少女「…………帰って………あげてね………?」

加蓮P「……………………うん………」

少女「………お花は………好き………?」

加蓮P「……ええ………好きよ……」

少女「………私も……好き………」

加蓮P「……………………………」

少女「………………………………」

加蓮P「………どんな花が……好き………?」

少女「…………カスミソウ………ありかとうの………花…………」

加蓮P「……………………………」

少女「……………………………」

少女「………早いな………もう………時間みたい…………」

小梅「………………………」

加蓮P「……小梅………ちゃん………?」

小梅「………加蓮Pさん………帰る……よ………ま、まだ………だから………」

加蓮P「………………………」

小梅「……………帰ろう……」

加蓮P「………………帰って………いいの…………?」

小梅「>>128


死神「そうはいかん」

小梅「帰らないと…皆…悲しい…よ…?」

加蓮P「…………………………」

小梅「…………帰ろ…………」

死神「そうはいかん。」

小梅「…………………………!」

死神「……その女の命は尽きる。」

少女「……………………………」

死神「まだそちら側に居るようだが……長くはあるまい。」

小梅「………渡さない………」

死神「何故だ?」

小梅「………台帳を……確認してみて………?」

死神「…………………………!」

小梅「……………………………」

死神「な、名前が………消えている………何故だ………?!」

少女「……………………………」

死神「……どう言う……事だ……?」

小梅「……た、確かに……加蓮Pさんは一回………死んだけど…………」

死神「……………まさか……?!あり得ない………!!」

小梅「……その………まさか……だよ………」

少女「……その子は……また生きる……………」

死神「…………確かに………台帳に……………いや………過去にも例はあるが…………!だが…………!!」

加蓮「……奇跡は……起きるんだよ………」

死神「?!」

加蓮P「か、加蓮………ちゃん……なの…………?」

加蓮「………うん……『私』…だよ…………」

加蓮P「…………………………」

加蓮「……良かった………………」

加蓮P「………………………………」

小梅「………………………」

死神「………な、何故お前がここに………?!」

加蓮「>>136

…妹が姉を助けるのに、理由がいる?…私の…あたしのお姉ちゃんに手出しさせない!

加蓮「…妹が姉を助けるのに、理由がいる?…私の…あたしのお姉ちゃんに手出しさせない!」

加蓮P「…………………加蓮ちゃん……………」

加蓮「………あたしが守るからね……………加蓮Pさん………」

加蓮P「……………………………」

死神「そんな事が許されると思っているのか……?」

加蓮「……思わないよ……だから…責任は取る。」

死神「………………!」

加蓮「………あたしの…『神』としての命を………あなたにあげる。」

死神「……馬鹿な………何故だ?!ようやく輪廻からまた神の世界へ帰れたと言うのに………!!」

加蓮「……………………………」

死神「……た、たかが……たかが1人の人間の生の為に……神である事を捨てるというのか………?!」

加蓮「…………そうだよ。」

死神「……………………あり得ない………」

加蓮「…それで、数は合うでしょ?」

加蓮「………こんな力なんか……加蓮Pさんに比べたら何の価値もない。さあ、早く持っていって。」

死神「………………………………」

加蓮「……聞こえなかったの…?」

死神「……そんな事をしたら………お前の存在は今度こそ完全に………」

加蓮「……だったら何?」

死神「…………馬鹿げている………」

少女「……………………………」

加蓮「……………………………」

死神「……………………………」

加蓮「……………さあ。」

死神「………お前はただの…人になるんだぞ………?」

加蓮「…………いいよ。」

死神「…………………………………」

加蓮「………………………………」

死神「>>144

もう二度と、この世界に来れないんだぞ

死神「もう二度と……この世界に来れないんだぞ………?」

加蓮「………ごめんね……」

死神「…………………………」

加蓮「…………………………」

死神「……………分かった。[ピーーー]のはお前にしよう。」

加蓮P「…………………ま、待っ…!」

加蓮「………大丈夫だよ……大丈夫…」

加蓮P「………………っ…………」

??????



死神「止めろ!そんな事をしたら……ただでは済まないぞ……!」

加蓮「………人を守るのが私の仕事だから。」

死神「…………輪廻へと落とされるぞ………」

加蓮「…………大好きな人たちが………傷付いてるのを………黙って見ているなんて出来ない………」

死神「……………………………」

加蓮「…………ごめんね……」

死神「……………………………」

加蓮「………こずえも芳乃も………いつかまた………どこかで………」

こずえ「……………かれん………」

芳乃「………………………………」

加蓮「………早く行かなくちゃ………みんなが待ってる………」

死神「……………っ……!」

加蓮「………………………」フ…………

死神「…………行って………しまった……………」

どこまでも続く花畑



死神「………お前は昔から……馬鹿だった………」

加蓮「…………………………」

死神「………命を刈り取る私から見て………お前は……憧れだった……」

加蓮「…………………………」

死神「………………馬鹿が……」

『光の翼』「…………………」

死神「……………さようならだ………加蓮………」

加蓮「>>151

さよなら……永遠に

加蓮「…さよなら……永遠に………」

死神「…………………………」

加蓮「…………ごめんね………」

死神「…………もう一度だけでいい………最後に私の名前を呼んでくれないか……?」
スゥ………………

加蓮「………いいよ…。……………………さん………」

死神「……………………さようならだ………加蓮……………」フ…………

加蓮「……………………………」

〜〜〜


加蓮「………………………」

加蓮P「………加蓮ちゃん………加蓮ちゃん……………」

加蓮「………もう…終わったよ。……………加蓮Pさん………」

加蓮P「…………………………」

小梅「…………魂を……わ、渡しちゃったから…………」

加蓮「………今はただの……幽霊ってとこかな………」

小梅「………………………………」

加蓮「あーあ……………じゃあ…行かなきゃ………」

加蓮P「……………え……?」

加蓮「………もう……エネルギー切れ…って言うか………あはは……」

加蓮P「………………………………」

加蓮「……小梅ちゃん……皆によろしく。」

小梅「……………………………」

少女「……待って。………私の……力をあげる……」

加蓮「……………君は………?」

少女「……私はもう……向こう側だから………帰れないから…………使って。」

加蓮「…………………………」

少女「……神様には……戻れないけど………半霊としてなら………大丈夫なくらいには………あるから………」

加蓮「…………いいの………?」

少女「…………うん………だってあなたも…………大切な人だから………」

加蓮「……………………………」

少女「………足りる……?」

小梅「………う、うん……」

少女「……………そう…………」

少女「…………その代わりに……一つだけ……お願いしていい………加蓮Pさん………」

加蓮P「………なぁに…?」

少女「…………お父さんに………ありがとう………大好きだったよって………伝えて……………」

加蓮P「……………やっぱり………あなたは……先生の……………!」

少女「>>158


(光の玉になって加蓮の中に吸い込まれていく)

少女「ふふ………」ポウ…………

加蓮P「…………………………」

少女「………お父さんの娘に生まれられて………幸せだったって……伝えちて……………」

加蓮P「………分かった…………お姉ちゃん………」

少女「…………ありがとう………加蓮Pちゃん………」

ポウ…………パァァァァ……

加蓮「………………ありがとう………………………」

加蓮P「…………………………」

加蓮「………あたし…………生きるね………」

加蓮P「…………………………」

小梅「……………帰ろう…」

加蓮P「………うん…………うん…………帰りましょう…………」

加蓮「……………………」ギュッ……

小梅「…………………………」

加蓮P「…………さよなら……お姉ちゃん………」

病室



加蓮P「……………………」

医者「加蓮Pちゃん……!!加蓮Pちゃん………!!……加蓮Pちゃ………!!」

ピッ……ピッ……ピッ……ピッ……

医者「………………!!!」

加蓮P「…………聞こえてますよ………先生…………」

医者「………ああ………ああああ…………加蓮P……ちゃん………」

加蓮P「………………お父さん。」

医者「……ううう……………生きてる………………生きてる…………!」

凛「加蓮Pさん!!」

奈緒「………加蓮Pさん……」

加蓮P「………おはよう………ふふっ………」

凛・奈緒「…………!!」

志希P「ククク……お目覚めはいかがですか、眠り姫さんよ。」

志希「………や、やった………!」

清良「……………ふぅ………まずは検査ですね。」

小梅「…………あっ………」ヨロ……

ギュッ

小梅P「……お疲れ様、小梅ちゃん。」

小梅「………………………」

ドサッ…!

加蓮「……………うう……………」

奈緒「加蓮………!!」

加蓮「………………ただいま…」

凛「……………おかえり……」

加蓮P「…………………………」

加蓮「……………………………」

一週間後 病院 ロビー




医者「……検査の結果、どこにも異常は無かったよ……車椅子は手放せないだろうが………他はいたって健康だ………」

加蓮P「………まさか………こんな日が来るなんて………………」

加蓮「…………………………」

医者「………退院………おめでとう…………加蓮Pちゃん………」

加蓮P「……………はい……お父さん……」

医者「>>169


彼らの人知を越えた姿を見ていたら、自分のようなちっぽけな人間には何ができるかと考えてしまってね……
そこでだ、私はこれから修行の旅に出ようと思う

医者「……これでもう、思い残すことはない……実は医者を辞めようと思っていてね……」

加蓮P「えっ……?」

医者「……彼らの人知を越えた姿を見ていたら、自分のようなちっぽけな人間には何ができるかと考えてしまってね…… そこでだ……、私はこれから修行の旅に出ようと思うんだ………」

加蓮・加蓮P「…………………」

医者「………本当はもう楽隠居するつもりだったんだけど…………………」

加蓮「………ふふ…………あはははは!」

加蓮P「ふふふふふ………!」

医者「…………?」キョトン…

加蓮「ごめんごめん………!だって真面目な顔で修行の旅に出るなんて言うから…………」

加蓮P「ふふふふ………先生ってやっぱり面白いですね♪」

医者「………………………」

加蓮P「もう、先生より立派なお医者さんなんて居ませんよ………ちっぽけなんかじゃないです。」

加蓮「そーだよ!そんな修行の旅なんて別にいいよ。第一もうそんな無理の効く歳じゃないでしょ?……だからさ…………………さ………」

加蓮P「………一緒に暮らしませんか………先せ……じゃなくて……お父さん……」

医者「………………!」

加蓮P「………アフターケアはしてくれないんですか?ふふっ♪」

加蓮「いっつも楽隠居して野菜作りたいなーって言ってたじゃん……今なら可愛い娘二人付きだよ?」

加蓮P「でもお高いんでしょう?」

加蓮「何とそれがお値段そのまま!」

加蓮P「まあ!………ふふふ……あはははは!」

加蓮「あははははははは!」

医者「……………………………」

医者「………いいのかい……?」

加蓮P「修行と思えば日常生活もまた修行……って武道Pさんが言ってましたよ?」

加蓮「………行こう。先せ……お父さん………」

医者「…………………」ゴシゴシ……

加蓮「…………帰りに三人でポテト食べよ?」

医者「……じゃあ……そうしようか……」

加蓮「やったー♪」

加蓮P「ふふっ……♪」



後日談へつづく

一大シリアス長編・加蓮P編、ひとまず完結となります
次回は85-2、後日談をお送りさせていただきます……

思えば長期企画でした………
色々あったなぁ…………

次回から日常に戻ります

皆様本当にありがとうございました

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