李衣菜「梅雨だよ」凛「梅雨だね」 (13)
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李衣菜「いよいよジメジメしてきたね」
凛「……蒸し暑くなってきた」
李衣菜「うん。レッスンの後とか大変だよね」
凛「汗でね……」
李衣菜「ねー……。あ、でも」
凛「?」
李衣菜「冷たいシャワーは最高だと思う!」
凛「ふふっ、うん」
李衣菜「へへ♪」
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凛「とは言っても……一週間も雨が続くと、さすがに気が滅入るね」
李衣菜「しょうがないよ……来週は少し晴れるっぽいけど」
凛「ハナコ、なかなか散歩に行けなくてちょっと不機嫌なんだよね」
李衣菜「あはは、ハナコちゃんも梅雨は嫌なんだね」
凛「毛並みもしっとりしちゃって、あんまりもふもふ出来ないし……はぁ」
李衣菜「落ち込むとこ、そこなんだ」
凛「当たり前だよ、李衣菜は全然分かってない。いい? ハナコのもふもふ感はね――」
李衣菜「あーはいはい……ったくもー、凛はハナコちゃんのことになるとすぐこれなんだから」
凛「ちょっと、聞いてるの?」
李衣菜「聞いてる聞いてる……あ、やばっ! ギターちゃんとしまわないと……!」タタッ
凛「あ、逃げたっ」
李衣菜「だーから逃げてないってば。しっかりやっとかないと湿気っちゃうし、弦も錆びるし……よいしょ」フキフキ
凛「あ……ほんとに手入れしてる」
李衣菜「……なんでウソつかなきゃいけないのさ」ジトッ
凛「………………べ、別に?」
李衣菜「今絶対失礼なこと考えただろーっ」ムニーッ
凛「いひゃいいひゃいっ」
李衣菜「もう」
凛「李衣菜ひどい……」ヒリヒリ
李衣菜「で、なんだっけ? ハナコちゃんの毛並みがどうとか」
凛「あ、そうそう……とにかく梅雨はハナコの大敵なんだよ。倒すべき巨悪」
李衣菜「そこまで言うこともないんじゃ」
凛「李衣菜だって髪の毛、大変なんじゃないの?」
李衣菜「あー、まぁ……朝は寝グセでね」
凛「その割に結構いい感じだよね。もふもふ……」ナデナデ
李衣菜「だぁーっ、だからってなんで撫でるかなぁ!」
凛「んー、やっぱりハナコとは違う感触」ワシャ…
李衣菜「当たり前でしょーがっ」
凛「どっちかと言うと……猫っぽいかな。……あ、いいこと考えた」ゴソゴソ
李衣菜「一応人間なんですけど……って何してんの」
凛「これ、みくにもらった猫耳カチューシャ」
李衣菜「はい」
凛「まず猫耳部分を取る」ブチッブチッ
李衣菜「!?」
凛「で、えっと……接着剤を用意して」
李衣菜「な、な、な……!!」
凛「そして……李衣菜、ヘッドホン貸して」
李衣菜「やだよ! なんかやだ、絶対やだ!」
凛「大丈夫、猫耳付きヘッドホンにするだけだから」
李衣菜「はぁ!? ていうか猫耳をそんな……みくちゃん怒るでしょ絶対!」
猫耳部分「」コロン
凛「このままだと私、みくに処刑されちゃうから……早くヘッドホンを」
李衣菜「知らないよ! なんで後先考えないの!?」
凛「ロックでしょ?」
李衣菜「おぉ、なるほどー」
李衣菜「ちっっがーう! どうすんのそれー!」バンッ
凛「二者択一だよ、李衣菜。一緒に怒られるか、猫耳ヘッドホンにするか」
李衣菜「どっちにしても怒られそうなんですけど……」
凛「ほら、もう接着剤塗っちゃったし……」
李衣菜「じゃあ戻そう? 元の猫耳カチューシャに戻してあげよう?」
凛「これも挑戦だと思って……!」グググ…
李衣菜「い、や、だああああ……!」ググ…
つるっ
猫耳部分「I can fly」
がちゃ
P「おはようございまーす」ヒョコッ
ひゅーん……ぺとっ
P「ん? なんか頭に……」
だりりん「「あっ」」
P「なんだこれ取れないぞ」グイグイ
凛「」
李衣菜「あわわわわわ……!」
がちゃりっ
みく「おっはにゃー♪ 今日もにゃんにゃんお仕事にゃあ!」
P「あ、おはようみく。なぁ、俺の頭になんかくっついたんだけど見てくれないか?」
みく「Pチャンおはようにゃ♪ んーどれどれ――にゃ?」
\にゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!?!!!?!????!!!!????!!!???/
李衣菜(このあと二人に)
凛(めちゃくちゃ怒られた)
おわり
というお話だったのさ
普通に梅雨の話でだらだら会話するだけのSSだったのに……どうしてこうなった
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