八幡「戸塚とファミレス」
http://elephant.2chblog.jp/archives/52129690.html
の続編です。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1433405457
戸塚「ねえ八幡」
八幡「なんだい天使?」
戸塚「女の子の髪型でどういうのが好き?」
八幡「・・・そうだな。黒髪ロングだな」
八幡「って大抵の男は答えるよな」
戸塚「あー。あるある。正直つまんないよね」
八幡「女の子がこれを聞くときって『私がどんな髪型にしたら喜んでくれる?』って意味なのに。男ってわかってないわよねー」
戸塚「八幡がおネエになっちゃった?!」
八幡「そのせいでどっかのアイドルグループは一時期全員黒髪ロングで見分けつかなかったよな」
戸塚「個性って大事だよね。あれもしかして逆にみんな個性がない女の子が好きなのかも?」
八幡「雪ノ下はまあ黒髪ロングが死ぬほどハマってるけど、毛先にゆるくパーマあてたらそれはそれで雰囲気変わってドキッとしちゃうと思うわ」
雪ノ下「・・・」
雪ノ下(パーマは校則違反なのだけれど)
戸塚「似合うと思うけど、雪ノ下さんは校則とか気にして絶対やらなさそう」
八幡「とはいえ総武高の校則なんてあって無いようなもんだろ」
戸塚「それはそうかも。僕なんていつもジャージだけど全然怒られないもん」
八幡「一年中むさ苦しいトレンチコート着てる[ピザ]もいるしな」
戸塚「[ピザ]は酷いと思うよ?」
八幡「八幡反省中・・・」
戸塚「出た!僕もやっていい?」
八幡「いいぞ」
戸塚「彩加も反省中・・・」
モニタールーム
三浦「あの反省中っていうのなんなの?」
雪ノ下「あれは比企谷くんが考えたお気に入りのギャグよ。主に反省した時や反省したフリをして開き直る時に使うわ」
三浦「ぜんっぜん、おもしろくないんだけど」
雪ノ下「三浦さん」ギロ
三浦「・・・なに」ビクビク
雪ノ下「それについては私も同意見よ。私としても何が面白いのか全く理解に苦しむわ。でもあの二人を見てみて」
キャッキャウフフ
雪ノ下「とっても楽しそうじゃない。つまらないギャグではしゃいでいる比企谷君と戸塚くん、とても可愛らしいわ。それでいいと思うのだけれど」ニコ
由比ヶ浜「・・・」ウンウン
平塚「・・・」ウンウン
小町「・・・」ウンウン
めぐり「・・・」ウンウン
いろは「・・・」ウンウン
三浦(何この一体感!!!八幡会怖っ!!!)
由比ヶ浜「そういえば優美子は八幡会初参加だけど、何で来る気になったの?」
三浦「最近隼人が冷たくてさー。あーしはただの暇つぶし。ヒキオなんか興味ないし」チラッ
雪ノ下「・・・」キッ
三浦(睨んでる・・・)
留美「・・・」スヤスヤ
>>3
ありがとう!
八幡「三浦の縦ロールも強烈だよな」
戸塚「ひっぱたらビヨヨヨーンってなりそう」
八幡「戸塚は考えることまでかわいいなぁ」ホワー
八幡「あと忘れちゃいけないのが由比ヶ浜のお団子だよな」
戸塚「いっつもあの髪型だよね。僕も女の子だったら真似してみたい」
八幡(戸塚のお団子ヘア・・・)ゴクリ
八幡「そう言えば前から気になってたんだけど、ゆいゆいの夏服って首のところ黒い紐みたいなの見えてるよな」
戸塚「うんうん。あれでしょ?あれ」
八幡「あれは一体何なんだ?なんかブラが見えてるみたいでいっつも目のやり場に困るんだけど」
戸塚「あーあれはね。たぶんホルターネックのキャミソールのストラップの部分だと思うよ。ブラではないから見てもいいんだよ」
八幡「ほへー。女子力高い戸塚もとつかわいい!!!」
八幡(いや待てよ、あの紐を使って何かセクハラする方法・・・ブラ見えてるぞってつって)ムフフ
戸塚「八幡いま由比ヶ浜さんにセクハラすること考えてるでしょ」
八幡「ギクッ」
戸塚「で、何の話だっけ?」
八幡「ゆいゆいの髪型の話」
戸塚「そうだった。逆に由比ヶ浜さんって髪下ろしたらどうなるんだろ?」
八幡「それで一個妄想思いついたわ。ホワワワーンやっていい?」
戸塚「いいよ」
ホワワワーン
───
─
奉仕部
八幡「由比ヶ浜の髪型ってちょっと変わってるよな」
由比ヶ浜「えっ。お団子?毎朝セットするの大変だけど結構気に入ってるんだー♪」
八幡「寝るときは髪下ろしてるんだよな」
由比ヶ浜「そうだよー」
八幡「へえ・・・」ジー
由比ヶ浜(ヒッキーがこっち見てる・・・私の寝姿を想像してるのかな///)
八幡「ちょっと触って見てもいいか?お団子」
由比ヶ浜「ちょっいきなり?!ヒッキーマジキモイ///」
八幡「じゃあいいや」ペラペラ
由比ヶ浜「あっ・・・」
八幡「・・・」ペラペラ
由比ヶ浜「ちょっとだけなら触ってもいいよっ」
八幡「・・・じゃあ失礼して」
八幡「・・・」サワサワ
由比ヶ浜「・・・・・・んっ」
由比ヶ浜(変な声出ちゃった///)
八幡「・・・」ニギニギ
由比ヶ浜「・・・」
八幡「・・・」ツンツン
由比ヶ浜「・・・」モジモジ
八幡「・・・」モミモミ
由比ヶ浜(何か触り方がいやらしいよぉ///)
由比ヶ浜「ねぇヒッキー・・・いつまで触ってるの?」
八幡「俺は触ってるんじゃなくて揉んでるんだ」モミモミ
由比ヶ浜「・・・」モジモジ
八幡「・・・」モミモミ
由比ヶ浜(ヒッキーあたしの目をじっと見てる・・・目を合わせられないよ///)
由比ヶ浜(手はお団子を揉みしだいてるけど、心の中では絶対別のもの触ってるよね?!)
由比ヶ浜(胸トカ///)
由比ヶ浜(何か胸触られてるみたいで変な気分になっちゃう・・・)キュンキュン
八幡「やわらけー」モミモミ
由比ヶ浜(ヒッキー絶対わかっててやってるし!絶対あたしの反応見て楽しんでるし!)プンスカ
由比ヶ浜「はい!もう終わり!もう触っちゃダメ」ガシッ
八幡「もう終わりかぁ。じゃあその代わりにちょっとお団子解いてみてもいいか?」
由比ヶ浜「・・・いいよ」
八幡「それじゃあ失礼して・・・」
シュルシュル
由比ヶ浜(なんか今度は服脱がされてるみたいでドキドキする・・・顔近いし///)キュンキュン
八幡「へえ、下ろすとこんな感じになるのか」
由比ヶ浜(こんな感じってどんな感じなの?ねえ?ねえ///)
八幡「なんかかわいい」ボソッ
由比ヶ浜「はうぅ///」
由比ヶ浜(不意打ち!絶対ガッカリさせられると思ったのに、嬉しい///)
由比ヶ浜「ねえ?今日のヒッキーどうしたの?なんかいつもと違うよ?」
八幡「実は俺もお団子ヘアなんだ。しかも二つもある」
由比ヶ浜「???」
八幡「俺も寝るときは下ろすぞ。っていうかブラブラしてる」
由比ヶ浜「・・・・・・?」
八幡「由比ヶ浜も触りたかったら触ってみてもいいぞ」
由比ヶ浜「!」
由比ヶ浜「ヒッキーマジキモイ!!!ヘンタイ///もう口聞いてあげないから!!!」プイッ
八幡「へえ。由比ヶ浜が触らないなら俺一人で触っちゃうもんね」ニヤリ
由比ヶ浜「・・・」プイッ
八幡「由比ヶ浜には触らせてあーげないっ」ニヤニヤ
由比ヶ浜(え・・・私には触らせてくれないの?独り占めするの?)
由比ヶ浜(私も触りたい・・・)
由比ヶ浜「ってその手に乗るかー!!!!!」
───
─
八幡「髪触られて一人で悶々と想像しちゃうゆいゆいかわいい」
由比ヶ浜(ヒッキーのばかっ///あたしこんなバカじゃないし!)
戸塚「はちまんはホント女の子にセクハラすることしか考えてないね。脳内がセクハラ工場だね」
八幡「実際この通りにやったら、この通りになるような気がする。今度やってみるか」
戸塚「はちまん。親友として一つ忠告しとくけど、実行するのはおすすめしないよ。やめときなさい」
八幡「はーい」ショボン
由比ヶ浜(髪触られるぐらいならいいんだけどなぁ・・・むしろ・・・///)
八幡「ところで実は俺もお団子があるんだけど戸塚」
戸塚「八幡はバカなの?今聴いたばっかりなのに僕がひっかかると思うの?」
八幡「ですよねー」
八幡「ゆいゆいってスリーサイズ公表してないよな?」
戸塚「いやしてないでしょ・・・」
八幡「ってことはゆいゆいの公式バストサイズを知ってる男はこの世に俺一人だけだよな。Fの65って」
由比ヶ浜(そういえばそうだね///)
八幡「そう考えると俄然興奮してくる・・・!ただのアルファベットと数字なのに・・・!」
戸塚「でもその時僕もいたから残念ながら2人だね」
八幡「戸塚は男じゃなくって『戸塚』ってカテゴリーだから問題ないな」
戸塚「そうだった」
戸塚「いやそうだったじゃないよ!!!僕男の子なんだけど!!!」プンスカ
八幡「かわいい」ホワー
由比ヶ浜(さいちゃんばっかおいしいとこ持ってってズルい!)ムゥ
戸塚「由比ヶ浜さんのキャラってちょっと損してると思わない?」
八幡「そうか?」
戸塚「基本的に素直でいい子だから、ツンデレとかやっても効果が薄いよね」
八幡「まあ確かにな。だが戸塚よ、よく聞きなさい」
戸塚「はい!師匠!」
八幡「ツンデレの根底はギャップ萌えだ。つまりギャップさえあればそれは全て萌に変換することができる」
戸塚「ふむふむ」ウンウン
八幡「ゆいゆいは基本的に気立てがよくて空気を読みすぎる所があるけど、ああ見えてちょっと強引なところがある」
戸塚「確かに!」
八幡「修学旅行の新幹線で結構強引に俺の隣の席に座ってきたこともあったな」
戸塚「へえ」
八幡「そこから妄想を広げると・・・」
ホワワワーン
───
─
修学旅行、夜
三浦「ちょっとヒキオー」
八幡「・・・何?」
三浦「ユイが話あるって」
八幡「・・・話って何だよ?」
三浦「ユイに聞けし。ホテルの裏の神社で待ってるから、今すぐ行きな」
八幡「いや、あの」
三浦「ヒキオ、絶対逃げんなよ。ユイ本気だから。じゃねー」スタスタ
八幡「・・・」
八幡(あーしさんこええ・・・っていうかこれってもしかして・・・)
八幡「・・・」
八幡(・・・いやないない)
神社
八幡「うーっす・・・」
由比ヶ浜「あ・・・ヒッキーあのね」
八幡「いや待て、俺から先に言わせてくれ」
八幡「おーい!出てこいよー!見てんだろー!」
結衣「ヒッキー!」
八幡「俺は引っかからないからなー!戸部ぇー!お前もグルなん――」
八幡(唐突に肩に手が置かれ、俺の叫びは遮られる)
八幡「」クル
八幡(振り返ると、目の前に由比ヶ浜の顔があった。由比ヶ浜は背伸びして顔の高さを俺に合わせ・・・)
チュ
八幡(振り向きざまのキス。その時、あまりのことに俺は混乱してしばらくは言葉が出てこなかったように思う)
八幡「由比ヶ浜お前・・・」ドキドキ
由比ヶ浜「ヒッキーのことだからそうすると思った。だから先手を打ったよ」
八幡「・・・」
由比ヶ浜「私本気だから。もう逃がさないよ」グイッ
八幡「・・・」
八幡(俺がどう二の句を継ごうか考えあぐねていると・・・)
ザワザワ
八幡(遠くの方で何やら話声が聞こえる)
由比ヶ浜「ヒッキーが大きな声出すから誰かに見られちゃったかも」
八幡「すまん・・・」
由比ヶ浜「優美子に頼んで女子部屋空けて貰ってるから、そこで話そう」
由比ヶ浜「二人っきりで」グイ
八幡「・・・」ドキ
女子部屋
八幡(俺と由比ヶ浜は教師の監視の目をくぐり抜け女子部屋へとたどり着いた)
八幡(女子ルームメイト達の荷物が目に付く。乙女の花園を間借りしての、修学旅行中の禁断の逢引という状況)
八幡(俺は完全のぼせきっていた)
ギュッ
八幡「・・・!」
八幡(部屋に一歩踏み入れるなり、後ろから抱きしめられる)
八幡(まるでずっと溜め込んでた欲求をぶつけるよな熱い抱擁だ)
由比ヶ浜「私ね。ヒッキーの事、大好きだよ。大好き」ギュー
ムニュ
八幡「由比ヶ浜・・・その、胸が背中に・・・」
由比ヶ浜「当たっちゃうんだからしょうがないじゃん///」ギュウッ
八幡「じゃあしょうがないな・・・///」
由比ヶ浜「・・・」パッ
八幡(包容に満足したのか、由比ヶ浜は俺の手を引き、ベッドへと誘った)
由比ヶ浜「えいっ」ドン
八幡(そして由比ヶ浜は両手で俺を突き飛ばし、俺をベットに押し倒す)
八幡(今から一体何されちゃうの俺?///)
由比ヶ浜「♪」
八幡(由比ヶ浜は自らもベッドへと倒れこみ、俺の両脇に手を付いた。ベッドに縫い付けられるこの体勢・・・壁ドンされちゃった///)
由比ヶ浜「ヒッキー♡」
八幡(はだけた浴衣の隙間から、豊満な谷間おっぱいが俺を見下ろしていた)
八幡(いい眺めだ///)
八幡「浴衣の下、何も着てないのか?」
由比ヶ浜「うん。でもブラはつけてるから///」
八幡「ゴクリ」
由比ヶ浜「私、ヒッキーをその気にするためなら、今日は何でもするから。ヒッキーはヘタれだから私が頑張らないとね」
八幡「な、何でもって・・・///」ジー
由比ヶ浜「でもあんまりジロジロ見られると恥ずかしいな///」
八幡(こっちも目のやり場に困るよ///)
由比ヶ浜「よいしょっ」
八幡(由比ヶ浜は姿勢を崩し、俺に体重を預けてきた。いろいろなところが柔らかいし、あったかいし、いい匂い///)
由比ヶ浜「ヒッキー♡」ナデナデ
八幡(甘い囁きが俺の耳をくすぐった。愛おしげな手つきのナデナデまでおまけ付きだ)
由比ヶ浜「ヒッキーはいつも自分を犠牲にして誰かを助けようとするよね」ナデナデ
八幡「それが一番効率がいいんだ・・・」
由比ヶ浜「でもね。あたしはヒッキーが傷ついてるところ見たくないよ」ナデナデ
八幡「それでも俺は・・・」
由比ヶ浜「私が言ってもヒッキーは自分のやり方を変えないかもしれないけど」ナデナデ
由比ヶ浜「私はずっと、何があってもヒッキーの味方だよ?大好きだから」
八幡「・・・」キュン
由比ヶ浜「ヒッキーの気持ちも聞かせて?」
八幡「・・・俺の負けだよ」
由比ヶ浜「ちゃんと言葉にしてっ」
八幡「俺もお前が好きだ。優しくて、かわいくて、ピュアで、ちょっとバカな由比ヶ浜が好きだ」
八幡「いつも俺をちゃんと見ていてくれる由比ヶ浜が好きだ」
由比ヶ浜「そっか・・・嬉しい。あたし今泣きそうだよ?」ウルウル
八幡「・・・///」ドクンドクン
由比ヶ浜「・・・ヒッキー大好き///」ドクンドクン
八幡(しばらく熱い視線を絡ませ合ったあと、由比ヶ浜は髪を耳にたくし上げた。
八幡(静かに目を閉じ唇をすぼめ、そして・・・)
チュッ
チュッ、チュッ・・・レロ、ニュプ
チュー・・・ニュル、ニュル、チュッ
レロ・・・チュッ・・・チュパ
プハァ
八幡「ハァ・・・ハァ・・・///」
八幡(名残惜しそうに唇が離される。っていうか糸引いちゃってるし。エッロ///)
由比ヶ浜「ハァ・・・ハァ・・・///」
由比ヶ浜(目がとろんってなるってこういうことか・・・)
由比ヶ浜「もう少ししたらみんなが戻ってきちゃうから・・・」
由比ヶ浜「それまでいっぱいイチャイチャ、しよ?///」
───
─
八幡「あ~『いっぱいイチャイチャしよ?』ってゆいゆいに言われてみてえ~!!!」
由比ヶ浜(あたしもヒッキーといっぱいイチャイチャしたいよ・・・って恥ずかしいこと言わせんなしっ///)
戸塚「え?これこのあとどうなったの?ねえねえ!」
八幡「ご想像にお任せします!!!」
由比ヶ浜(///)
戸塚「そうきたかー。うん逆にいい。強気でグイグイ来る由比ヶ浜さんもいいよね」
八幡「あー。ゆいゆいのこと考えてたら『由比ヶ浜音頭』を歌いたくなってきた」
戸塚「なにそれ」
八幡「歌ってもいいか?」
戸塚「勝手にどうぞって感じ」
八幡「よし」ゴホン
八幡「強気でグイグイ由比ヶ浜♪イチャイチャラブラブ由比ヶ浜♪」
戸塚「・・・」
八幡「強気でグイグイ由比ヶ浜♪イチャイチャラブラブ由比ヶ浜♪」
戸塚「・・・」
八幡「強気でグイグイ由比ヶ浜♪イチャイチャラブラブ由比ヶ浜♪」
戸塚「・・・」
八幡「強気でグイグイ由比ヶ浜♪イチャイチャラブラブ由比ヶ浜♪」
戸塚「あそーれ!」
由比ヶ浜(さいちゃんもノッってきた?!)
八幡「強気でグイグイ由比ヶ浜♪イチャイチャラブラブ由比ヶ浜♪」
戸塚「あよいしょ!」
八幡「強気でグイグイ由比ヶ浜♪イチャイチャラブラブ由比ヶ浜♪」
戸塚「ふっふー!」
八幡「強気でグイグイ由比ヶ浜♪イチャイチャラブラブ由比ヶ浜♪」
戸塚「ソレソレソレソレ!」
由比ヶ浜(お願いだからやめて~///)
戸塚「怒られちゃったね。うるさいって」ショボーン
八幡「巻き込んでごめんな、戸塚。八幡反省中・・・」ショボーン
戸塚「こんな時こそかわいい女の子の話で癒されようよ!」
八幡「だな!」
戸塚「八幡は年上と年下どっちが好きなの?」
八幡「どっちも好きだぞ」
戸塚「でもストライクゾーンみたいなのあるでしょ?」
八幡「上はアラサーまでだな。平塚先生限定で」
平塚(私限定か・・・///)
戸塚「下は?」
八幡「そうだな・・・ルミルミって覚えてる?」
戸塚「ああ千葉村の・・・ってあの子まだ小6だよね?!」
八幡「ルミルミはやさぐれ幼女具合が可愛いんだよな。ちょっと妄想語ってもいい?」
戸塚「先に言っとくけど内容によっては僕、一生八幡を軽蔑し続けるよ?」
八幡「まあ聞いてくれ。例えば俺がルミルミの家庭教師だったとして・・・」
モニタールーム
由比ヶ浜「ほら、留美ちゃん!留美ちゃんの番が来たよ!起きて!」ユサユサ
留美「んー」
由比ヶ浜「ほらほら!」ユッサユッサ
留美「・・・お姉ちゃん別のところがゆさゆさしてるよ」
雪乃(鶴見さんが寝ていてくれて助かったわ。小学生には少々刺激的なシーンが多かったもの///)
八幡「まあ聞いてくれ。例えば俺がルミルミの家庭教師だったとして・・・」
ホワワワーン
───
─
留美「・・・終わった」カタ
八幡「おう。もうできたのか。頑張ったから今日はもう終わりにするか」
留美「・・・ねえ八幡」
八幡「八幡先生だろ?」
留美「八幡」
八幡「ガン無視かよ・・・」
留美「八幡は彼女いるの?」
八幡「逆に聞くけどいると思う?」
留美「だよね。いないよね」
八幡(小学生に見下される俺・・・)
留美「じゃあさ。私とデートしない?」
八幡「・・・いいぞ。勉強頑張ったらな」
留美「具体的にはどのぐらい頑張ったら?」
八幡「100点取ったらな」
留美「八幡も私のこと子供扱いするんだ」
八幡「だって子供だろ」
留美「まあいいや。・・・でも約束だからね」
後日
留美「八幡。ほら」ピラ
八幡「ん?おお、100点とったのか!」
留美「八幡約束したよね。100点取ったらデートするって」
八幡「いいけどよ、パパとママはなんて言ってる?」
留美「八幡となら暗くなる前に帰ってくるならいいって」
八幡(俺とだったら暗くなる前ってどういう意味ですかね・・・)
留美「あとそのパパとママって言うのやめて。ガキみたいだから」
八幡「・・・わかったよ。で、どこ行きたい?」
留美「森ビル」
八幡「お洒落なOLかよ。って流石に六本木は背伸びしすぎだろ」
留美「じゃあ千葉市動物公園」
八幡「こんどは思っきり近場じゃねえか」
留美「本当はディスティニーランドがいいけど暗くなる前には帰ってこれなさそうだもん」
八幡「動物公園って、あそこ確か直立するレッサーパンダがいるとこだろ。まあ近場だし行くか」
後日・動物公園
留美「風太くん全然立たないね・・・つまんない」ジー
八幡「そうだな。もう年みたいだから中々立たないらしいぞ」
留美「なんか八幡みたい。グデーってしてるし、全然仕事する気とか感じないし」
八幡「うるせーよ」
八幡(でも動物園の動物ってちょっと羨ましいな。働かなくても三食昼寝付きだし。うん俺の進路決まったな)
留美「ちょっと八幡肩車して」
八幡「えっ?」
留美「何キョドってるの?キモい。高校生の癖に、まさか小学生相手に変な気起こしてないよね?」
八幡「小学6年生は肩車してとか言わないぞ」
留美「いいから早く」グイ
八幡「へいへい」ガシッ
留美「うわっ高いっ」ギュッ
八幡(小学生ってなんか体温高いな。ふとももモチモチあったかい)
留美「風太ー。立ってよー」
シーン
留美「風太ー。寝てばっかだと八幡みたいになっちゃうぞー。仕事しろー」
ムクッ
八幡(立っちゃうのかよ・・・)
留美「すごい!立った!」ポカポカ
八幡「いてぇいてぇ」
留美「立ったよ八幡!見て見て!」キャッキャ
八幡「こらこら揺らすな、危ないぞ」
八幡(ルミルミめっちゃはしゃいでるじゃん。やさぐれてるけどやっぱり年相応にかわいいとこもあるんだな)
八幡「うまいか。ソフトクリーム」
留美「・・・おいしい」パタパタ
八幡(ムスっとしているように見えて足をパタパタさせちゃって内心ご機嫌なルミルミかわいい)
留美「八幡、ほっぺにクリーム付いてる」
八幡「えっどこどこ?」
留美「そっちじゃない、私が取ってあげる」
チュッ
八幡「なっ」
留美「八幡今わたしに欲情しまくったでしょ?」
八幡「どこでそんな言葉覚えてくるんだよ・・・」
留美「八幡。私が八幡の彼女になってあげてもいいよ。私今フリーだし」
八幡「・・・」
八幡「そんなことしてお父さんとお母さんにバレたら、俺クビになっちゃうぞ。そうしたらもう会えなくなるぞ」
留美「それは・・・嫌だ」
八幡「じゃあ我慢しろ」
留美「・・・つまんない」
帰りのバス
八幡「思ったより楽しかったな。また100点取ったら連れてきてやるぞ」
留美「・・・」スヤスヤ
八幡「って寝てるし。はしゃいで疲れたのか」
留美「・・・」クター
八幡(寄りかかってきた・・・)
八幡「お前はかわいいんだから、俺じゃなくても中学入れば彼氏ぐらいすぐできるのに」ナデナデ
留美(ガキは嫌なんだもん。はちまんは私のことわかってくれるもん)
八幡「でもほっぺにチューされたときはちょっとドキドキしたな」ナデナデ
留美(・・・///)
八幡「まあお前が大人になったら彼女にしてやってもいいけどな」ナデナデ
留美(なにそれーっ)ムゥ
留美(でも見ててね八幡。いつか大きくなって絶対振り向かせてやるんだから。胸もお尻も大きくなって欲情しまくるんだから!)
───
─
八幡「やっぱり小学生は最高だぜ!!!」
戸塚「言うと思ったそれ」
八幡「では戸塚。判定を頼む」
戸塚「どぅるるるるるるるるるる・・・」
八幡(巻き舌ができてないよ)
戸塚「じゃん!!!」
戸塚「セーフ」
八幡「うぅっし!」
戸塚「いやはや小学生ならではのかわいさが見事に表現されてたよ。ちょっと背伸びしたい年頃なんだよねきっと」
八幡「ルミルミは絶対美少女に成長すると思う。後俺が3年ダブって1年待てば高校生同士でキャッキャウフフできる!!!」
戸塚「それ小町ちゃん大学生になってるからね?」
八幡「俺は『兄としての尊厳』を生贄に捧げ『学園ラブコメ』を召喚!」
戸塚「トラップカード発動!『青少年保護条例』!八幡は未成年に攻撃することはできないよ!」
八幡「ぐわあああああ!!!」
LP4000→0
留美(やっぱりはちまん私を子供だと思ってるんだ・・・)
留美(でもちょっとは脈アリだよね///)
葉山「やあ」
八幡「うわっ、ビックリした・・・」
戸塚「あ、葉山くん!どうしたの?」
葉山「外から楽しそうに話してるのが見えてね。ちょっとだけ俺も混ざっていいか?」
戸塚「もちろんだよ!座って座って」
葉山「じゃあお邪魔するよ。・・・すいませーん!アイスティーひとつー!」ポスン
八幡(俺と戸塚の二人だけの時間を邪魔しやがって)ギロ
葉山(めっちゃ睨んでる・・・)
戸塚「僕と八幡は女の子のかわいさについて語ってたんだけど、葉山くんは誰か気になる人いる?」
葉山「そうだな・・・」
戸塚「じゃあじゃあ!一色さんとはどうなの?」
葉山「いろはは無いな。大体サッカー部のマネージャーなんてろくな女いないぞ」
葉山「まあ一回振ったけど、まだ諦めてないみたいだから一応キープってとこだな」ハハハ
戸塚「葉山くんって意外とクズだね~」
八幡「いろはすはお前みたいなクズ野郎には絶対渡さん!!!」
いろは(独占欲とか見せられても引きますからぁ・・・///)キュン
葉山「戸塚。コイツ本当に比企谷か?何かいつもとキャラが違うんだけど」
戸塚「八幡はファミレスに来ると女の子大好き人間になっちゃうんだよ」
八幡「そのとおり。俺は女の子大好き、妄想の恋愛戦士、比企谷八幡だぜ!!!」
葉山「ファミレスってすごいなー」
戸塚「三浦さんはどうなの?」
葉山「優美子はなぁ・・・。俺ギャルっぽい女好きじゃないし。何か付き合ってもめんどくさそうだし」
三浦(隼人ぉ・・・)ドヨーン
葉山「そもそも"あたし"の"た"をダルすぎて発音しないっていうのがな」
葉山「ご飯にする?お風呂にする?それともあーし?とか言われても苦笑いだろ。ハハハ」
八幡「このクズ野郎!あんなかわいい子に言い寄られてそりゃないだろ。あーしさん超可愛いのに!」
三浦(キモッ)
葉山「モテる方もいろいろ面倒くさいんだよ比企谷。分かってくれ」ポンポン
戸塚「葉山くんはファミレスに来るとクズになる体質なのかな?」
戸塚「じゃあ八幡。いつものやったげてよ。八幡の力でドクズの葉山くんの目を覚まさせてあげて」
八幡「任せとけ戸塚」
八幡「おいインポ野郎!耳の穴中耳炎になるまでかっぽじってよく聞きやがれ!!!」
ホワワワーン
───
─
葉山「おーい優美子~。パチンコ行くから金くれ~」
───
─
葉山「比企谷!なんで君はそんなやり方しか出来ないんだ」ガシッ
八幡「すまんすまん言わせてみたかっただけ。じゃあ気を取り直して・・・」
ホワワワーン
───
─
三浦「あんさー隼人ぉ」
葉山「何だい?」
三浦「何で隼人あーしと付き合わないの」
葉山「何でって、いつそんな話になったんだよ」ハハハ
三浦「あーし、あんま人間関係に頭使う方じゃないけど、わかるよ隼人のこと見てれば」
葉山「・・・」
三浦「あーしと付き合ったら自分の周りの人間関係が変わっちゃうと思ってるっしょ?」
葉山「いや、そんなことは」
三浦「あーしは何にも変わらないと思うけどね。今までどおり隼人はみんなの中心的存在にいられると思う」
葉山「いや別に俺は自分の立場なんか・・・」
三浦「じゃあ何が不満なのぉ?」
葉山「・・・」
三浦「もしかしてあの雪ノ下とかいう女のこと?昔何があったかしんないけどさ。昔のことじゃん?忘れなよ」
葉山「・・・っ」
三浦「隼人ぉー。あーしをフりたいんだったら、せめて理由ぐらいハッキリさせてよ」
葉山「俺は優美子を傷つけたくないんだ」
三浦「あーしを傷つけたくないんじゃなくて、誰も傷つけたくないだけでしょ!!!」
葉山「黙れよ!!!」
三浦「」ビクッ
葉山「さっきから何なんだ!!!人の心に土足で踏み入るような真似をして」
三浦「あーしはただ隼人のことをわかろううと・・・」ビクビク
葉山「そういうのありがた迷惑なんだよ」
三浦「・・・うぅ」ヒッグヒッグ
葉山「じゃあな。もうこの話は終わりだ」
翌日
葉山「おはよう」
由比ヶ浜「あ、隼人くんやっはろー!」
海老名「はろはろー」
由比ヶ浜「今日優美子休みだったんだってー。珍しいねー」
葉山「そうなのか」
海老名「優美子どうしたんだろうねー」
葉山「・・・」
戸部「ハヤトくん。昨日もしかして優美子となんかあったー?」
葉山「いや何も」
戸部「何かあったんならーいってくれよー?それ水くさいでしょー。俺たち友達じゃんよー?」
葉山「・・・」
サッカー部部室
葉山「・・・ってことが昨日あったんだ」
戸部「いやハヤトくーん」
戸部「それは流石にハヤト君が悪いでしょー?」
葉山「戸部がそういう言い方するのは珍しいな」
戸部「だってさーあ?上手く言えねーけど、優美子マジ隼人くんにゾッコンラブつーかさぁ。マジラブ2000%って感じ?」
戸部「バンドやった時なんか優美子チョー頑張ってたべ?」
戸部「あれほとんど全部隼人くんにマジなとこ見せよーつって毎日必死こいてギター練習してたん知ってる?」
葉山「そうだったのか・・・」
戸部「ヒキタニくんとテニスしたときハヤト君がイケメンキャッチ決めたじゃん?」
葉山「あったなそんなこと」
戸部「あんとき、超ノロけまくりんぐで大変だったわ。あんときの優美子のデレっぷりハヤト君に見せたかったわー」
葉山「・・・」
戸部「ぶっちゃけるとさーあ。優美子割と真剣にオレとか結衣に隼人君のこと前から相談してたんよー?」
葉山「・・・」
戸部「ディスティニー行った時なんてチョーピリピリキてたべ?」
戸部「いろはすが来るーっつーから。優美子、ハヤト君が取られるんじゃねーかってギャン泣きしてたっつーか。打たれ弱いところもあるんよ」
戸部「俺なんていろはすがコクることも知ってから、マジ複雑でよー」
葉山「・・・」
戸部「昨日もさー。ハヤト君に告るっつってすんげーブルってたんだわ」
戸部「優美子も半分振られるって分かってたっぽいけど、それにしてもそのフリ方はないでしょーお?」
葉山「・・・」
戸部「俺、テキトーな人間だけど、マジで神とキリストに誓って一つ言えることがある」
戸部「あんなイイ女を泣かせる奴は最低だ。ハヤト君」
葉山「俺は今までなんてことを・・・」ワナワナ
戸部「ここまで言えば何をするべきかわかるっしょ。片付けは俺がやっとくべ」
葉山「すまない・・・!戸部!」
戸部「いいってことよ。友達ならこんな時助けてやらないなんて・・・」
葉山「”まじないわぁー”・・・だろ?」ガシ
葉山(優美子・・・!)ダッ
三浦邸
三浦「・・・ヒッグ・・・っはやとぉ・・・っ」ボロボロ
ピンポーン
三浦「・・・っうぅ・・・嫌われたぁ・・・」ボロボロ
ピンポーン
三浦「・・・ヒッグ」
コツン
三浦「・・・何・・・窓?」
コツン
三浦「小石・・・?」
コンコン
葉山「・・・」
三浦「隼人?!」
葉山「(あ・け・て)」
三浦「・・・」
ガラガラ
三浦「何で・・・っ」
ギュッ
葉山「すまない優美子っ・・・俺が本当に悪かった」
三浦「・・・えっ///」
葉山「俺は本当に馬鹿だったよ。失って初めて好きって気持ちに気付くこともあるんだな」ギュー
三浦「隼人ぉ・・・」ボロボロ
葉山「優美子が俺のことをそんなに想ってくれててたなんて気が付かなかった」
三浦「重い、女だって・・・っ思われたくなかったしっ」ボロボロ
葉山「もう泣かないでくれ。これからは優美子だけを傷つけないで生きてく。そう誓うよっ・・・」ボロボロ
三浦「隼人が泣いてんじゃん///」フキフキ
葉山「拭いてくれるのか?」ポロポロ
三浦「ほら、目つぶって」フキフキ
葉山「こんな時でも優美子はやさしいな。そんなところも好きだ」ボロボロ
三浦「うん///」
葉山「優美子、俺のこと好きか?」
三浦「好き///大好き///」ギュー
葉山「じゃあこれでやっと両思いだな」チュッ
三浦「・・・んっ///」チュー
───
─
八幡「ってな!!!」
戸塚「やれば出来るじゃん八幡!!!」
葉山「・・・」
戸塚「でどうだった葉山くん?」
葉山「何かすごく、優美子がかわいく思えてきた・・・。あぁ今すぐ優美子に会いたい」キュンキュン
三浦(隼人ぉ)キュンキュン
戸塚「やったね八幡!はいたーっち!」
八幡「イェア!」
バッチーン!
八幡「どうだ思い知ったか天パー野郎!!!」
戸塚「そうだそうだ!!!」
葉山「俺、帰るよ。やらなきゃいけないことができた・・・!」
戸塚「おっ?」ワクワク
葉山「今すぐ家のおふとんに潜って優美子とイチャラブ妄想したい」
戸塚「えー・・・」
八幡「妄想力を鍛え直して出直してきな!!!イケメン野郎!!!」
葉山「ありがとう比企谷」
葉山「というわけで帰る!じゃあね!」ドッヒューン
戸塚「いやそこは三浦さんにアタックする流れじゃないの・・・と言いたいところだけどまあいっか」
三浦(ヒキオいいとこあんじゃん。ちょっと見直したかも)
戸塚「って言うかあの戸部くんがすごくいい味出してたじゃん。どうしたの八幡」
八幡「実はこの話は続きがあってだな」
戸塚「なんか嫌な予感がする・・・」
ホワワワーン
───
─
戸部「行ったか葉山のヤツ」
戸部「さーてこの暑苦しいマスクもぬぐかな」
ベリベリベリ
八幡「・・・」
八幡「バカのフリするのは大変だったぜ。神とキリストに誓ってってなんだよ」
八幡「まあ、葉山もこれでやっと素直になれるな。やれやれ」フフッ
───
─
戸塚「何自分の手柄にしようとしてんの?!」
八幡「戸部にあの役は勿体なさすぎる」
戸塚「いやちょっと色々台無しだよ!その後日談いらないよ!!!」
戸塚「二人がキスしてエンダァァで良かったのにー!!!」プンスカ
八幡「まあ、何はともあれ良かったな、葉山」フフッ
戸塚「それ!『フフ』ってなにその俺いいことしたぜみたいな。むかつくー!これ絶対葉山君に言っちゃダメだからねっ!!!」
八幡「あぁ。俺たちだけの秘密にしとこうな」
戸塚「うん!まあそもそもが妄想だけどね!」
八幡「折本かおりって言うのがいてな」
戸塚「うん。前八幡が話してくれた子でしょ?中学の時フラれたっていう」
八幡「そうそう。勘違いしてストーカーまがいのメール攻撃をした挙句勢いで告白して撃沈だ。苦い記憶だよ・・・」
八幡「思春期の俺の人格形成に多大な影響を及ぼしたまである」
戸塚「まさかまだ引き摺ってるの?」
八幡「いやもう吹っ切れたよ。最近その折本と会う機会があったんだよ」
戸塚「複雑だねー」
八幡「だけで今改めて合ってみるとかわいいし、やっぱいい女なんだよな」
八幡「昔色々あったっていうのに気さくに接してくれるし、それでいてそのことを完全に忘れてるってわけでもないみたいんなんだ」
八幡「いろはすに関係を聞かれたときちょっとバツの悪そうな顔をしててな」
戸塚「いい人だね!」
八幡「喋り方がビッチっぽくてウザイけどな」
ホワワワーン
───
─
八幡「・・・」テクテク
折本「あ、比企谷じゃーん!レアキャラー!」
八幡「折本か・・・最近よく会うな」
折本「それあるー!」
八幡「今暇か?」
折本「ブラブラしてただけだからまあ暇かなー」
八幡「せっかくだし、そこのカフェで茶でもしてかないか」
折本「比企谷が『茶でもしてかないか』って何それウケるー!」
八幡「ウケねーよ・・・」
折本「じゃあいこっか♪」
折本「ってか~比企谷ホント変わったよねー」
八幡「そうか?」
折本「なんか仕事デキる系?っていうか、オドオドしてないし。女の子と普通に喋ってるみたいだし」
八幡「まあな俺もあれから色々考えて成長したんだろ」
折本「あれからって?」
八幡「お前に振られてから。最初はマジで落ち込んだけど、あれはやっぱり俺が一方的に勘違いして傷ついただけだったわ」
八幡「ごめんな、気持ち悪い思いさせて」
折本「いや正直キモイとは思ったけど、2%ぐらいは嬉しい気持ちもあったかもねー」
八幡「2%って少ねーな・・・」
折本「実は今考えると私もちょっと悪いことしたなーって思ってるんだ・・・」
八幡「お前が?」
折本「さすがに私も頭空っぽじゃないんだから・・・なんていうか、色んな子にベラベラ喋っちゃったし・・・」
八幡「それはもういい。お互い中学生だし、幼かった」
折本「あ、ありがと」
八幡「おう・・・そんな風に思ってたとは意外だ」
折本「・・・」
八幡「・・・」
折本「なんかこういうの・・・照れるわー///」
八幡「だな///」
折本「今の私たちオナ中の子達がみたらビビるだろうねー」
八幡「付き合ってるの、とか思われちゃうかもな」
折本「それはさすがにないわー」
八幡「いや、それある~」
折本「それ私の真似?似てないし~ウケる~」ハハハ
八幡「ウケる~」ハハハ
八幡「振られたのが本当にお前でよかったよ。折本」
折本「なにいきなり///口説いてんの?」
八幡「うん」
折本「・・・っ///」
八幡「なんてな///」
折本「っマジないわ~!///」ムゥ
折本「あ~でも今告られたらどうかわかんないなー。私OKしちゃうかもー」
八幡「勘違いするからヤメろ///」
折本「もう私に勘違いしてくれないんだー?」
八幡「しちゃうかもなー?」
折本「ってか私も別に比企谷が思うほどいい女ではないからね?///」
八幡「いやいい女だぞ?今だって俺と仲良くしてくれるし。なかなかそんな奴いないぞ?」
折本「ちょっとこの流れもうマジでやめよ?ハズいから///」
八幡「いやいやめねーよ?次は折本が俺を口説く番だぞ」
折本「比企谷って今まで気がつかなかったけど顔も結構・・・」
折本「って調子のんなー///」
───
─
八幡「って感じで絶妙な距離感でイチャイチャ駆け引きしてみたい」
戸塚「なんか、すごくこそばゆいよー。確かにこの雰囲気は八幡と折本さんじゃないと成り立たないかもね」
八幡「あー。俺の体調が万全で折本とエンカウントしたら口説きまくってやるんだけどな~」
戸塚「あ!折本さんだ!!!」
八幡「マジで?!やべっ」ガタ
戸塚「机の下隠れちゃった。口説きまくるんじゃなかったの」
八幡「・・・まだいる?」
戸塚「いや嘘だから」
八幡「また騙されたー!!!」ウワーン
戸塚「てへぺろ♪」コツン
八幡「かわいい!!!けどマジでやめて!!!」
戸塚「はーい♪」
折本(アイツそんなこと考えてたんだー)
折本(でも正直ちょっといいかも///)
八幡「いきなりだけど、いろはすのかわいいエピソード言っていい?」
戸塚「本当にいきなりだね。いいよー」
八幡「いろはすが『ヤバイですぅヤバイですぅ本当にやばいですぅ』って言いながら奉仕部に飛び込んできたとき」
八幡「めっちゃ目がウルウルしてて守ってあげたくなっちゃった」
戸塚「八幡女の子の涙に弱いもんね」
八幡「まぁでもあれもよく考えたら・・・」
戸塚「あー・・・」
八幡「たぶん目薬とかなんだよなー」
戸塚「一色さんプロ意識高いね」
八幡「でも逆に俺を騙せると思って、しめしめとか言いいながらわざわざ目薬差してるとこ想像するとかわいいよな」
戸塚「八幡さんのプロ意識も高かった・・・」
八幡「お仕事モードの頑張り屋さんいろはすもかわいい」
戸塚「仕事してる最中もかわいい女の子なんてそうそういないしね。大抵イライラしちゃうもん」
八幡「サッカー部に入っていろはすに汗拭いて貰いたい」
戸塚「みなみけのホサカ先輩?!それ一生空回りするパターンだよ?」
八幡「そんないろはすがバレンタインにチョコをくれるとしたら・・・」
ホワワワーン
───
─
八幡「最近生徒会の仕事、頑張ってるみたいだな」
いろは「なんですかいきなり。先輩にしては直截な物言いですね」
八幡「いや一応お前を推したのは俺だからな」
いろは「まあでも、それもこれも先輩のおかげですよ♪先輩が褒めてくれるならもっと頑張っちゃいます」ビシ
八幡「はいはいあざといあざとい。で、もう一つの案件の方はどうだ?順調か?」
一色「?」
八幡「明日バレンタインだろ。葉山を落とす絶好の機会だ。何か考えはあるのか?」
いろは「先輩の方から焚きつけて来るなんて珍しいですね。なんか面白くないです・・・」
いろは「ハッ?!」
いろは「もしかして私が葉山先輩にフられたら繰り上げで自分に順番が回ってくるとか思ってますか」ジト
八幡(ギクッ)
八幡「・・・俺に回って来るの?」
いろは「///」ドキ
いろは「ごめんなさいそれはまだありえないですむしろ今ので繰り下がりました」
八幡「これで振られるの何回目だよ・・・」
いろは(いけないいけない、危うく素直になっちゃうところだった。ちゃんと拒絶しとかないと)
いろは(アタックするのはあくまで先輩の方からなんですから♪)
八幡「というかその言い方だと、葉山が一位だとしても、第二第三の候補はいるわけだよな」
いろは(2位までしかないですけどね///)
いろは「女の子は同時に二人の男の人を好きになることもありますよ?あくまで"一般論"ですけど」
八幡「何も言ってないのに釘刺された・・・」
いろは「でもそれって、男の人から見れば全然かわいくないじゃないですかぁ」
八幡「ビッチっぽいな」
いろは「先輩はそんな私を好きになってくれますか?」
八幡「・・・」
いろは「・・・///」
いろは(やばいやばい本音出ちゃった)アワアワ
いろは「今のはナシです!忘れてください!」
八幡「ビッチは嫌いだけど、お前のことは別に嫌いじゃないぞ?」
いろは「ナシって言ったじゃないですか!何で真面目に回答してるんですか///」
八幡(めんどくせー・・・けどかわいい)
いろは「じゃあ私は帰ります。これから作業に取り掛かるんで♪」
八幡「手作りか」
いろは「先輩も期待していいですよ。ちゃんと義理チョコ作ってくるんで」
八幡「義理かよ・・・」ショボーン
いろは「・・・」
バレンタイン当日
八幡(俺ぐらいのぼっちになるとバレンタインというイベントはほぼ他人事レベルでどうでもよくなる)
八幡(決して帰り支度をノロノロやったり、下駄箱を念入りに確認したりはしない)
八幡(むしろ年賀状感覚で友チョコの受け渡しがある分女子って大変だな、と同情してしてしまうまである)
八幡(・・・嘘です。それでも俺はチョコが欲しい・・・)
いろは「・・・」
八幡「おう・・・」
いろは「・・・ん」ズイ
八幡「くれるの?」
いろは「・・・ん!」ズイ
八幡「いやお前トトロでカンタが傘渡すシーンみたいになってるから・・・全然あざとくねえ・・・」
八幡「まあ、義理チョコでもありがとよ。一応、今まで貰ったチョコの中で断トツで嬉しいぞ・・・///」
いろは「・・・///」モジモジ
八幡「今開けてみてもいい?」
いろは「ダメですっ」
八幡「あそう・・・なんかよくわからんけどあんがと」
八幡(なんかコイツ今日絶対おかしいよな・・・)
いろは「・・・」
比企谷家
八幡「さてと一色のチョコ食べるか」パカ
八幡「・・・箱詰めされたトリュフか。如何にも義理チョコっぽいな」パク
八幡「味は・・・うん・・・義理チョコっぽい味だな」モグモグ
八幡「いや一色の様子からしてこのチョコ絶対なんか裏があるぞ・・・」
パカッ
八幡「おっ。箱が2重底になってる。なんか手紙出てきた。いろはすは新世界の神なの?俺を第二のキラにしてくれるの?」
八幡「・・・」ペラ
『大好きな先輩へ♡』
『私がその気になるまでちゃんと見ててください、待っててください』
『私の方も心の準備ってものがあるんです!』
『それまでは先輩をずっと楽しませてあげます。掌で転がしてあげます』
『先輩は大人しくコロコロされてればいいんです!』
『先輩がそれで満足できないなら・・・・・・♡』
『最後に!』
『このチョコは本命じゃないけど、一応愛情を込めときましたから☆』
『あなたのかわいい後輩より』
八幡「いろはすうううううううううううううううう!!!!!」キュン
いろは(さて、先輩は今頃私のチョコを嬉し涙流しながら食べてる頃かな)フフフ
いろは(私に何かを期待してるならあの手紙を見つける。そうじゃないなら読まれることはない・・・)
いろは(・・・我ながら完璧なトリック。完璧すぎて自分が怖い)
いろは「ハァ・・・」
いろは(あたしちょっと本音で書きすぎたかも・・・///)
いろは(今更になって恥ずかしくなってきた・・・)
いろは(やっぱり読まないでー///)ジタバタ
いろは(私の中のランキングがグチャグチャになっちゃうからー!///)ドタバタ
翌日
八幡「一色ー義理チョコありがとなー」
いろは(・・・!)
いろは「で、どうでしたか?」
八幡「何が?」
いろは「おいしかったですか!」
八幡「まあ、愛情はこもってたと思うぞ」
いろは「・・・///」
いろは(それどっちなんですかー!///読んだんですか読んでないんですか?!)
いろは(私が先輩を転がすはずだったのに、私が先輩にコロコロされちゃってる///)
───
─
八幡「複雑な乙女心を空回りさせちゃって一人悶々としちゃういろはすかわいい」
一色(私をそんなに甘く見てると痛い目みますよ♪)
戸塚「策士策に溺れるとはこのことだね」
戸塚「この一色さんは素直になれなくて本当は八幡にアタックされたがってるのかー」
八幡「まあ今年は小町が受験だからチョコの内定数がついにゼロになっちゃうな・・・」ショボーン
戸塚「え?一個は確実にもらえるじゃん」
八幡「そうなの?」
戸塚「僕から・・・///」
八幡「・・・イヤッフウウウウウウウウウウ!!!」
戸塚「八幡がマリオになっちゃった?!」
八幡「ハッハー!!!オーキードーキー!!!」ピョンピョン
戸塚「友チョコだからね?ちょっとお菓子作りしたくなっただけだからね?」
八幡「ホッ!ホッホーウ!!!プーン!!!」ピョンピョン
戸塚「はちまんうるさいっ///甲羅ぶつけるぞ!!!」
いろは(まあ私もチョコあげますけどね///)
八幡「めぐりんって最近かわいさにより磨きがかかったと思わないか?」
戸塚「元々かわいいけど最近?」
八幡「具体的に言うと体育祭の後だな。なんていうか髪型がかわいくなったっていうか」
戸塚「そんなに変わったかな?」
八幡「上手く言えないけど・・・こうアニメだとすると作画が良くなったみたいな?」
戸塚「そう言われると何故か納得できる・・・!」
八幡「まあでも、めぐりんのかわいさは見た目だけじゃないよな」
戸塚「うんうん!癒し系お姉さんキャラだもんね」
八幡「めぐりんはたぶん俺がどんなバカなことをやらかしても見捨てないでいてくれる気がする。体育祭で反則負けになった時も怒らなかったし」
戸塚「八幡が頭に包帯巻いちゃったもんね」
八幡「そんなわけで行ってみよう!」
ホワワワーン
───
─
八幡「しょぼーん」
めぐり(あ。比企谷君がしょぼくれてる!)
めぐり「どうしたの比企谷くん?お腹痛いの?」
八幡(よっしゃ釣れた!相変わらずチョロかわいいな!)
八幡「城廻先輩。ちょっと今落ち込んでるんでいつものヤツやってもらっていいですか?」
めぐり「めぐりんぱわー☆はもうやらないよ?あれ恥ずかしいんだもんっ」
八幡「えー・・・」ショボーン
めぐり「そんなわざとらしく落ち込んだふりしてもやらないよ?」
八幡「じゃあ『やっぱり君は不真面目で最低だね』って言ってもらっていいですか?」
めぐり「それならいいけど・・・それ嬉しいの?」
八幡「耳元で囁く感じで、ちょっと意地悪に言って貰っていいですか?」
めぐり「注文多いよー」
八幡「じゃあ俺が前フリするんで、それに答える感じでお願いします」
めぐり「わかった!」
八幡「いきますよー?」
八幡「はぁ。昨日の夜抜きすぎて力が出ない・・・」
めぐり「やっぱり君は不真面目で最低だね?」ボソッ
八幡「あっひいぃぃいいいいぃぃいん!!!」ビクンビクン
八幡(めぐりんにゴミ扱いされてるよお!そうです!俺はどうしようもないゴミです!!!)ゾクゾク
八幡(実際に本当にやってもらえる日が来るとは。感無量だ)
八幡(まあ妄想だけどな!!!)
めぐり「ところで”抜く”って何を抜くの?」
八幡「ムダ毛です」
八幡「城廻先輩。パピコ買ったんで半分どうぞ」パキッ
めぐり「いいのー?ありがとう♪」チュー
八幡(めぐりんが浅黒くて棒状のパピコをチューチューしてる)ゴクリ
八幡「美味しいですね」
めぐり「おいひいねー♪」
八幡(しゃぶりながらのおいしい発言頂きました!!!)
八幡「あっ!あんなところにUFO!!!」ビッ
めぐり「?!」キョロキョロ
八幡(咥えたまま上見上げちゃダメですって。そういう風にしか見えませんて!・・・よし今だ!)
八幡「・・・」カシャ
めぐり「あ!今比企谷君写メ撮ったよね?!」
八幡「騙された先輩がかわいかったのでつい」
めぐり「もうっ!」ムゥ
八幡(むくれるめぐりんかわいい)
八幡(後はこの写真をモザイクアプリで加工してっと・・・)ポチポチ
八幡(・・・できた!)
八幡(茶色い何かを上目遣いで咥えるめぐりん・・・これは・・・)ゴクリ
めぐり「私にもみせてー」ズイッ
八幡「あっ」
めぐり「あれ?これ何でパピコにモザイクかかってるの?」
八幡「・・・それはその・・・」
めぐり「・・・・・・?」
めぐり「・・・・・・!」
めぐり「・・・・・・///」
八幡(いや気付くのおそ)
めぐり「比企谷君!!!また君セクハラしたね!!!」プンプン
八幡「ごめんなさい・・・」
めぐり「ねえ?この前もうセクハラしないって約束したよね?」
八幡「はひ・・・」
めぐり「まさか他の子にもこういうことしてないよね?!」
八幡「してないです・・・城廻先輩だけです・・・」
めぐり「私っだったら許してもらえると思ったの?それとも私が比企谷くんを最低って言ったことを怒ってるの?」
八幡「それはもういいんです」
めぐり「私も悪いと思ってるけど、それにしたって酷いよ!私怒ってるんだからねっ?!」
八幡「ごめんなさい・・・」
めぐり「君はどうして私との約束守ってくれないの?私がっかりだよ・・・」
八幡「だって好きな人ほどちょっかい出したくなるって言うじゃないですか・・・」ウルウル
めぐり「・・・///」
めぐり「そんなこと言ったって許してあげないんだからね?」
八幡「うぅ・・・」
めぐり「もう比企谷君なんか知らない。もう話しかけないでっ」
八幡「・・・」グスグス
めぐり「・・・」
八幡「・・・ヒッグ」ボロボロ
めぐり「・・・」
めぐり(どうしよう・・・比企谷君が泣いちゃった・・・すっごい落ち込んでるよ)オロオロ
めぐり(そんなに私に嫌われたことがショックだったのかな?)オロオロ
めぐり(ちょっと悪戯したかっただけなのかも・・・私怒りすぎちゃったかな)
めぐり(慰めてあげなきゃ・・・)
めぐり(・・・よし、こうなったら!)
めぐり「比企谷君。見て」
八幡「?」
めぐり「め、めぐめぐめぐりん♪めぐりんぱわー☆」ズオオオオオ
八幡「!!!」シュウウウ
めぐり「・・・どう?元気出た?」
八幡「はい!完全にめぐりっしゅされて魂を持ってかれかけました!!!」
めぐり「ごめんね。私ちょっとムキになりすぎたよね?」ナデナデ
八幡「ごめんなさい。俺も酷いことしました」
めぐり「私、比企谷くんは本当はちゃんと周りの人のこと考えられる子だって、知ってるよ」ナデナデ
八幡「そんな買いかぶり過ぎですよ///」
めぐり「今回は特別に許してあげるけど、次やったら本当にはるさんにも言いつけちゃうからねっ!!!」
八幡「もうしません!!!」
めぐり「いい返事だね。じゃあ仲直りしよっか♪」
八幡「はい♪」
めぐり「じゃあ、パピコ溶けちゃうから食べよ?」
八幡「はい!」
めぐり「チューチュー♪」
八幡「チューチュー♪」
めぐり(よかった比企谷くんと仲直りできて)
めぐり(でも比企谷君って本当に私のこと好きなのかな?///)
めぐり(そうだったらちゃんとアタックしてほしいな///)
───
─
戸塚「いやーいろんな意味でパピコって便利だね」
八幡「今度半分こしような」
戸塚「って言うかこれは流石に城廻り先輩も甘すぎでしょ!セクハラの内容がゲスすぎるよ!」
八幡「八幡反省中・・・」
戸塚「もう八幡なんでもそれやればいいと思ってるでしょ」
八幡「バレたか。妄想とは言え城廻先輩ごめんなさい・・・」
八幡「あー。めぐりんぱわーを魔法瓶に入れて持ち歩きてえ」
戸塚「前もそんなこと言ってたよね・・・」
八幡「この前な、魔法瓶にめぐりんぱわーを詰められるか、象印に問い合わせてみたんだ」
戸塚「問合わせちゃったの?!」
八幡「したら、めぐりんぱわーについて説明してる最中にガチャ切りされたよチクショウ」
戸塚「もうバカすぎて何も言えない」
戸塚「城廻先輩。八幡は救いようのないバカだけど、何卒ご容赦を・・・もし何かあったら僕が責任もって処分するので」
八幡「処分?!」
めぐり(もう。比企谷くんは本当にしょうがない子だなー)
めぐり(でもダメな子ほどかわいいよね♪)
八幡「逆に戸塚は憧れのシチュエーションとかないの?」
戸塚「そうだね・・・僕は八幡と小町ちゃんみたいな関係羨ましいと思うな」
八幡「妹?」
戸塚「だってさ、八幡達の歳でこんなに仲いい兄妹いないと思うよ?」
八幡「確かに普通なら一日中家にいる兄貴とか嫌だろうな・・・。友達呼びづらいだろうし」
戸塚「八幡はふとした瞬間に小町ちゃんを異性として意識することとかないの?」
八幡「ないな。小町は俺の前でいきなり着替え始めることとかあるけど、特にないな。あんな色気のないスポブラ見せられても」
戸塚「えー?八幡それでも妄想恋愛戦士なの?頑張ってみてよ」
八幡「むむむ」
ホワワワーン
───
─
小町「お兄ちゃん」
八幡「んー?」
小町「人生相談があるんだけど」
八幡「妹に言われてみたいセリフナンバー1だけど嫌な予感しかしない・・・」
小町「小町ね。そろそろスポブラじゃなくてかわいいブラが欲しいなって」
八幡「俺じゃなくて母ちゃんに言えよ」
小町「だってお母さん仕事で忙しくてあんまり家にいないんだもん」
八幡「どっちにしろ、お兄ちゃんはお金を貸すことしかできないぞ」
小町「貸すだけなんだ。せっかく小町の胸が成長したのにポイント低ーい」
八幡「ブラなんて言葉言うだけで恥ずかしくなっちゃうし。専門的な知識が必要ならパイヶ浜にでも・・・」
小町「お兄ちゃんに選んで欲しいんだもん!!!」
八幡「・・・」
小町「・・・///」
八幡「お兄ちゃんはスポブラが好きだからな。ビッチ嫌いだし」
小町「うわぁ・・・。かわいいブラぐらい誰でも持ってるのに・・・」
小町「小町悲しいよ・・・せっかく勇気出して恥ずかしいお願いしたのに・・・ごみいちゃんは聞いてくれないんだ」ウルウル
八幡「・・・」
小町「お兄ちゃんのバカ!ボケナス!八幡!」プンスカ
八幡「わかったよ。付いてくだけな」
小町「やったー!お兄ちゃん大好き!!!」ギュー
八幡「胸が当たって・・・"る"だと?!」
小町「なにその小町の胸は小さすぎて今まで感知できなかったみたいな言い方・・・」
八幡「比企谷八幡108の特技の一つ肌色感圧センサーにようやく小町もヒットするようになったか」
小町「で、感想は?」ワクワク
八幡「特に何も」
小町「もうっ!お兄ちゃん妹のおっぱい触り過ぎ!とか言われてみたいでしょ」
八幡「妹に言われてみたいセリフナンバー2なのに唐突すぎて全くしっくりこない」
小町「妹に言われてみたいセリフナンバー3は何なの?」
八幡「"流石ですお兄さま"だな」
小町「流石ですお兄さま☆」きゃるん
八幡「ダメ。早見沙織感が足りない」
小町「じゃあナンバー4は?」
八幡「ゴニョゴニョ」
小町「なにそれすごく変態ちっくなんだけど///」
小町「でも・・・恥ずかしいけど言ってみるね・・・」
小町「お兄ちゃん・・・そろそろおしっこ、させて///」ウルウル
八幡「・・・///」
小町「どうだった?」
八幡「かわいかったぞ///」
小町「やったー///」
ブラ屋
小町「なんでそんなとこつっ立ってるのお兄ちゃん。早く行くよ」
八幡「俺が入ったら通報されちゃうだろ」
小町「確かに」
八幡「納得しちゃうのかよ」
小町「・・・でも大丈夫」ピコーン
小町「お兄ちゃんが小町の彼氏のフリすればいいんだよ!」
イラッシャイマセー
小町「ほらお兄ちゃんもっとくっつかないと恋人っぽくないよっ♪」ムギュー
八幡「ピンクの内装と腕にへばりつく小町・・・すげえ落ち着かない」
八幡「というかお前もお兄ちゃんて呼んでたら変態プレイ中のバカップルに見られちゃうぞ」
小町「じゃあじゃあ・・・八幡くん♪」きゃるん
八幡「なんかむず痒い///」
小町「サイズは後で店員さんに測ってもらうとして、どの色がいいー?」
八幡「白」
小町「やだやだ!せっかくならピンクとかがいいのにっ」
八幡「小町は・・・うーん・・・この水色とか似合うんじゃないか。地味目だけど」
小町「じゃあそれにする!!!」
八幡「そうか」
小町「あ、小町お兄ちゃんが選んでくれたやつならどんなエロいのでも着るよ?///あ、今の小町的にポイント高ーい!」
八幡「マイクロビキニ・・・」ゴクリ
比企谷家
小町「お兄ちゃん!見てみて!」
八幡「うわっ」
小町「買ってきたやつ、着てみたよ!かわいい?」
八幡「しまえしまえ!」
小町「☆」きゃるん
八幡「ポーズとるな」
小町「お兄ちゃんが褒めてくれるまでやめないよっ♪」
八幡「かわいい」
小町「もう一声♪」
八幡「嫁にしたいぐらいかわいい///」
小町「こ、小町もお兄ちゃんのお嫁さんになりたいよ///」
深夜
ガチャ
小町「お兄ちゃん寝てるー?」
八幡「・・・寝てるぞ。すやすや」
ガバ
小町「お兄ちゃん、一緒に寝よ///」ギュー
八幡「うおっ」
小町「えへへ♪」スリスリ
八幡「なんだよもう・・・今日はデレデレじゃねーか」
小町「実はね・・・小町とお兄ちゃんは本当の兄妹じゃないんだよ」
八幡「・・・」
八幡「ってことは俺は小町を一人の女として見ていいってことか?!今まで我慢してたけど千葉の兄妹ルート突入していいのか?!」
小町「///」
八幡「・・・とでも言うと思ったか。バカなこと言ってないで寝ろ」
小町「全然引っかかってくれないねー」
八幡「当たり前だろ。小町は何があっても俺の大好きなただ一人の妹だからな」
小町「・・・///」
小町「ちょっと物足りないけど、小町的にポイント高いよ///」
八幡「前から思ってたけどポイントが貯まるとどうなるんだ?お米券とかもらえるのか?」
小町「内緒♪」
八幡「・・・」グースカピー
小町「もう何でこんなかわいい妹が隣にいるのに寝るれるの?信じられない!」
小町「ドキドキして寝られないはずでしょ?」
八幡「こまちー・・・あいしてるぞ・・・」ムニャムニャ
小町「なんか寝言言ってるし///」
小町「さて、今日ついにポイントが貯まりきったよ」
小町「小町からご褒美あげちゃうね」
モミン ムニュ
小町「・・・あっ///」
小町「これもおまけ♪」
チュー
小町「・・・お兄ちゃん大好き///」キュン
───
─
八幡「くぅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
小町(お兄ちゃんのこと好きだけど・・・流石に恥ずかしすぎるよ///)
戸塚「いい"くぅ~"頂きました!八幡ビールのCM来ちゃうんじゃない?」
八幡「CMならビールよりまずMAXコーヒーをだな・・・」
ホワワワーン
───
─
『アザレアを咲か~せ~て~♪』
ゴクリゴクリ
八幡「プハァアアアアアアアアア」
八幡「くぅ~~~~~~~~~~~」
八幡「練乳たっぷり!アホみたいな甘さが五臓六腑に染み渡るぜ!」キリ
雪ノ下「これを飲んで私もGカップになりました!」ボイーン
八幡「人生は苦いから、コーヒーぐらいは甘いほうがいい」ドヤァ
折本「それあるー!」ドーン
ゴクゴク
玉縄「行き詰った会議でも・・・ブレイクスルーの突破口が見えてきた・・・!」コネコネ
葉山「スポーツのあとはMAXコーヒーのシャワーに限る」ザバァァァ
戸部「うめぇ~」アーン
サブレ「ワンワン」
材木座「キャンペーン中!!!ポイントシールを集めて比企谷八幡等身大フィギアをゲットするのだ!!!」ケプコン
「MAXコーヒー!!!」
八幡「いやー。やっぱ小町かわいいわ~」
戸塚「僕も小町ちゃんみたいな妹欲しくなっちゃった」
八幡「じゃあ俺がなる」
戸塚「八幡が?!」
ホワワワーン
───
─
八幡「彩加お兄ちゃん」きゃるん
戸塚「なんだい?」
八幡「抱っこして///」
───
─
戸塚「いや流石の僕もフォローできないなこりゃ」
八幡「うん。なんかごめん」
戸塚「ジュース飲みすぎてトイレ行きたくなっちゃった」モジモジ
八幡「行っといれ」
戸塚「いってきまーす」スタスタ
八幡「知らない人に付いてっちゃダメだぞー」
八幡「・・・いきなり一人にされると冷静になっちゃうな」
八幡「今までの会話をもし誰かに聞かれてたと思うと・・・恥ずかしくなってくる///」
モニタールーム
ガチャ
戸塚「さて、そろそろ陽も落ちたしアレやるよ」
由比ヶ浜「アレって・・・『闇八幡』やるの?!」
小町「『闇八幡』ってなんですかー?」
戸塚「ファミレスを一分だけ停電させて、真っ暗になってる間に八幡に悪戯するんだよ」
戸塚「真っ暗になってる間は八幡に抱きつき放題、揉み放題。キスもほっぺまでならOKだよ」
小町「でも停電って、そんな大掛かりなことできるんですか?」
雪ノ下「店には"サプライズをしたい"って話を通してあるわ。姉の権力とかアレをゴニョゴニョしてホニャホニャしたのよ」
由比ヶ浜「オブラートに包んでもゲス感が滲み出てる?!げすのんだ!!!」
戸塚「でも、実際にいたずらできるのは一人だけだよ。何回もやると八幡にバレて八幡会自体が消滅しちゃうからね」
戸塚「じゃあその一人を今からくじで決めるよー!」
ガラガラ
由比ヶ浜「・・・」ヒョイ
三浦「まあ、あーしが当たったら結衣にあげるから」ヒョイ
平塚「・・・」ヒョイ
いろは「・・・」ヒョイ
留美「・・・」ヒョイ
めぐり「・・・」ヒョイ
小町「・・・」ヒョイ
雪ノ下「・・・」ヒョイ
いろは「・・・」ヒョイ
折本「・・・」ヒョイ
いろは「・・・!」
戸塚「一色さん当たり?おめでとう!じゃあこのインカムと暗視ゴーグルつけてスタンバイしてね」
いろは「やった♪」グッ
戸塚「スピーカーは骨伝導だから八幡にはバレないと思うけど気をつけてね!」
いろは「じゃあ皆さんいってきまーす!ごめんあそばせ♪」
八幡「さいちゃんおそいなー。早く帰ってこないかなー」
ド――z_ン
八幡「何?!停電・・・?!」
いろは(おはようございまーす・・・♪)
サワ
サワサワ
八幡「うわ?!今なんか触った?!」ビク
サワサワ
八幡「え?!何?!誰かいるの?!」アタフタ
いろは(先輩かわいいい♪)
ダキ
八幡「えっ///ちょっ何?!誰?!大丈夫ですか?!」
いろは(いろはちゃんですよー♪)
ギュースリスリ
八幡「何?!こわいこわい!」ビクビク
いろは(嬉しい癖に・・・♪)
モミモミ
いろは(ハァ・・・ずっとこうしたかったんですよ先輩///)キュン
八幡「ひゃうっ///誰か知らないけどもうやめてっ///」
ストン ギュー
八幡「ちょっ・・・膝の上乗ってる?!ダメだってば・・・///」
いろは(リアクションが完全に女の子じゃないですか)
八幡「マジで誰・・・?!小町・・・じゃないよな・・・相手間違えてない?!///」
いろは(そろそろ時間かな・・・もう終わりかー)
いろは(じゃあ最後に・・・///)
チュ
八幡「ちょっともうっ・・・ほんとうに何なの?!///」
いろは(キスしちゃった///ほっぺだけど)
パアアアア
八幡「あれ?誰もいない・・・?」ゾワ
戸塚「八幡。停電あったね?ビックリしたねー」
八幡「戸塚!聞いてくれ!さっき女の子が俺の膝に乗ってきたんだよ!」
戸塚「えー?なにそれ」
八幡「本当だって!すげーいい匂いした!!!」
戸塚「暗くて誰かが転んじゃったんじゃない?」
八幡「いや違う!すげーすりすりしてきた!比企谷八幡108の特技感圧センサー的にはおっぱいは中ぐらいだった!!!」
戸塚「まあよかったじゃん」
八幡「俺その人のこと好きになっちゃったかも///・・・やばい・・・」キュン
戸塚「ひょっとして幽霊かもよ?」
八幡「この際幽霊でもいい!!!」
いろは(ニヤニヤしちゃうよぉ・・・///)キュンキュン
>>65を修正
八幡「さいちゃんおそいなー。早く帰ってこないかなー」
ド――z_ン
八幡「何?!停電・・・?!」
いろは(おはようございまーす・・・♪)
サワ
サワサワ
八幡「うわ?!今なんか触った?!」ビク
サワサワ
八幡「え?!何?!誰かいるの?!」アタフタ
いろは(先輩かわいいい♪)
ダキ
八幡「えっ///ちょっ何?!誰?!大丈夫ですか?!」
いろは(いろはちゃんですよー♪)
ギュースリスリ
八幡「何?!こわいこわい!」ビクビク
いろは(嬉しい癖に・・・♪)
モミモミ
いろは(ハァ・・・ずっとこうしたかったんですよ先輩///)キュン
八幡「ひゃうっ///誰か知らないけどもうやめてっ///」
ストン ギュー
八幡「ちょっ・・・膝の上乗ってる?!ダメだってば・・・///」
いろは(リアクションが完全に女の子じゃないですか)
八幡「マジで誰・・・?!小町・・・じゃないよな・・・相手間違えてない?!///」
いろは(そろそろ時間かな・・・もう終わりかー)
いろは(じゃあ最後に・・・///)
チュ
八幡「ちょっともうっ・・・ほんとうに何なの?!///」
いろは(キスしちゃった///ほっぺだけど)
パアアアア
八幡「明るくなった!・・・あれ?誰もいない・・・?」ゾワ
戸塚「八幡。停電あったね?ビックリしたねー」
八幡「戸塚!聞いてくれ!さっき女の子が俺の膝に乗ってきたんだよ!」
戸塚「えー?なにそれ」
八幡「本当だって!すげーいい匂いした!!!」
戸塚「暗くて誰かが転んじゃったんじゃない?」
八幡「いや違う!すげーすりすりしてきた!比企谷八幡108の特技感圧センサー的にはおっぱいは中ぐらいだった!!!」
戸塚「まあよかったじゃん」
八幡「俺その人のこと好きになっちゃったかも///・・・やばい・・・」キュン
戸塚「ひょっとして幽霊かもよ?」
八幡「この際幽霊でもいい!!!」
いろは(ニヤニヤしちゃうよぉ・・・///)キュンキュン
八幡「ところで戸塚は幽霊に萌える妄想する?」
戸塚「んー」プクプク
八幡「すげえ興味なさそう。この子オレンジジュースをストローでブクブクやっちゃってるし・・・」
八幡「いいもん。八幡一人で勝手にやっちゃうから」
八幡「次は世にも奇妙な物語風で行くか」
八幡「ッテッテテレレ、テレレ、テレレ」
八幡「呪いのビデオ」
八幡「それは死んでいった人間の怨みや憎しみが封印されたビデオ」
八幡「ときににそれは死後の世界と現世を繋ぎ」
八幡「奇妙な現象を引き起こすのです」
八幡「今宵、一人の男が呪いのビデオの魅力に取り付かれたようです」
戸塚「・・・」プクプク
ホワワワーン
───
─
八幡『同窓会?行かねーよそんなの。欠席に丸して送っといてくれ』
八幡『・・・だって行っても意味ねーだろ』
八幡『は?雪ノ下や由比ヶ浜には割といつでも会えるだろ。行く意味がねーんだよ』
八幡『とにかく俺にはやることがあるから。じゃあ切るぞ小町』
ガチャン
八幡(さてと・・・)
八幡(やっとこの呪いのビデオを手に入れた)
八幡(内容はある女性が井戸に身を投げて自殺する映像が収められているらしい)
八幡(まあこの手のビデオなんてTSUTAYAに行けば好きなだけ見れるが)
八幡(あんなのは所詮子供だましだ)
八幡(だけどこいつはわけが違うらしいからな。期待して見てみよう)
八幡「・・・」ゴクリ
八幡(部屋の電気を消して、テレビをつける)
八幡(再生・・・!)
ガチャ
パチ
ジジジ・・・
八幡(うわっ。いきなり井戸じゃん。リングかよ・・・)
八幡(手ブレが全くないからカメラは固定かな)
八幡(うわうわ。女出てきた)
八幡(髪長っ。顔見えねーし・・・)
八幡(背高いな・・・)
八幡(ってこれ、死装束?自殺する気満々かよ・・・)
八幡(・・・)
八幡(で、背を向けて井戸の前に移動・・・と。歩くの遅っ)
八幡(・・・)
八幡(で、どうすんの?・・・飛ぶの?飛んじゃうの・・・?)
八幡(・・・あ)
ボチャン
八幡(落ちた・・・死んだのかな)
八幡「・・・」ジワ
八幡(これで終わり・・・?)
八幡(でもずっと井戸が写ったまま映像続いてる)
八幡(残り再生時間は・・・)
八幡(・・・おい、カウンター止まってるじゃねえか)ゾワ
八幡(でも風で木が揺れてるし画面がフリーズしてるわけじゃねえよな・・・)
八幡(怖っ!なんだこれ・・・停止停止停止・・・)ポチポチポチ
八幡(止まらない・・・?)
八幡(・・・)
八幡(・・・!)
八幡(井戸から)
八幡(手が・・・!)
八幡(うわ出てきた・・・女出てきた)
ジリジリ
八幡(ヤバイヤバイヤバイ停止停止停止)ポチポチポチポチ
ジリジリ
八幡(止まんねえ!ヤバイこっち来た)
ジリジリ
八幡(これもしかしテレビから出てくる・・・?!)
ジリジリ
八幡(来るな来るな来るな来るな近いチカチカ近い)
ニュ
八幡(え)
八幡(画面から)
八幡(手出てる)
ズニュウウウ
ドサ
アアアアアアアアアア
八幡「うわああああああああああああああああ」
八幡「・・・なんてな!」ニヤリ
八幡「こういう時のために通販でさすまたを買っておいたぜ!」
ガシガシ
八幡「どうだオラ幽霊女ァ!大人しく捕まりやがれ!」
ガシガシ
「アアアアアアアアアアアア」
ドタバタ
八幡「めっちゃ暴れるなコイツ・・・このっ・・・」
「アアア・・・」
八幡「やっと大人しくなったな・・・どれどれ・・・顔見るか」
八幡(・・・)
八幡(・・・)
八幡(顔、グロっ)
八幡(なんだこれ・・・ブラクラじゃねえか・・・元が美人だったかブスだったかもわかりゃしねえ・・・)
「アアアアア」
八幡「でもコイツ結構いいおっぱいしてるじゃねえか」
八幡「せっかくだし揉んどくか」ゴクリ
モミモミ
ジタバタ
八幡「うわっ暴れんな」
「アアアアア」
ドタバタ
ドゴォ!
八幡「ふべ?!コイツ力強っ!」
スルッ
八幡「やべっ逃げられた・・・!」
ズニュウ
八幡「テレビの中戻っちまった・・・」
八幡「でも、いいおっぱいだったな・・・」
八幡(あれから俺はあの呪いのビデオを見まくって、出てきた幽霊女の乳を揉みまくった)
八幡(俺が夢中になっていると女は俺を殴り、隙を見てテレビに戻る)
八幡(そんなことを何回か繰り返すと、女に変化が現れ始めた・・・)
八幡「・・・」モミモミ
「アアアアアア」イヤイヤ
八幡「ん?嫌なのか?」
「・・・」ウンウン
八幡「ちょっとずつ意思疎通できるようになってきた・・・」
八幡「こころなしか顔色もちょっとずつよくなってきてるような・・・」
数日後
八幡「はちまん。言ってみろ」
「・・・アシマン」
八幡「・・・足マンって、世紀末リーダー伝かよ」
「・・・ハシマン」
八幡「だんだんコイツがかわいく思えてきた・・・」
「・・・ヒキガヤ」
八幡「うん?苗字は教えたっけ・・・」
「・・・ハチムン」
八幡「まあいいや、今日はもう帰っていいぞ」バイバイ
「・・・アシマン」フリフリ
トテトテ
ゴツン
八幡「テレビに頭ぶつけてやんの」
「・・・アシマン」ショボーン
八幡「あれ、ひょっとしてテレビに戻れなくなった?」
「・・・・ハヒマ」ウンウン
八幡「人間らしくなりすぎて、戻れなくなっちまったのかもな・・・」
「・・・」
八幡「まあいいや、俺もちょうど話し相手が欲しかったところだし」
「・・・」
八幡「実はな。俺には好きな人がいた。過去形なのはその人がある日突然消えちまったからだ」
八幡「俺が困難にぶつかったり、道を間違えたときはいつもちょっと難解だが頼もしい言葉を授けてくれた」
八幡「って言ってもお前にはわからないか」
「・・・」
八幡「女のくせいにやけにオヤジっぽい人だったな。時々見せる女らしい仕草や態度にドキドキしたりもした」
八幡「全く気丈な人だと思ったのに心には闇を抱え込んでいたなんてな。まさか失踪するなんて」
八幡「だけどあの人はもういない。もう謝ることも、慰めてやることもできない・・・」グス
八幡「・・・う・・・くっ」ポロポロ
「・・・ハチマン」ナデナデ
八幡「・・・慰めてくれるのか?」
「・・・ヒキガヤ」ナデナデ
「・・・」トテトテ
八幡「ん?どうした?」
「・・・」バキ グシャ
八幡「ああーっ!何すんだバカ!ビデオ壊しやがったな!!!」
「・・・」
八幡「壊しちまったら本当に戻れなくなっちまうぞ!」
「・・・キーシテ」
八幡「ん?」
「・・・キスシテ」
八幡「キス・・・するのか?・・・いいぞ」
「・・・」
八幡「最近見てなかったけど、お前顔が大分人間っぽくなったな・・・って言うか美人だ・・・」
八幡「・・・美人だ」
「・・・ン」
チュ
平塚「・・・久しぶりだな比企谷」ギュッ
八幡「やっぱり先生だったんですか・・・」ポロポロ
平塚「私を見つけてくれて・・・ありがとう・・・」ポロポロ
病院
平塚「謝るよ。心配かけてしまって」
八幡「ずっと、探したんですからね・・・!」
平塚「面構えが変わったな比企谷。なんていうか老けたな」ナデナデ
八幡「俺、もう25ですから・・・先生はビデオに引きこもってたからか全然変わってないですね」ポロポロ
平塚「そうか・・・私はそんなに長く・・・」
八幡「でもこれで上手い具合に年の差が縮まりましたね」
平塚「というか・・・あまりよく思い出せないのだが、私の胸を好き勝手揉みまくってなかったか///」
八幡「いいじゃないですかそれくらい。これからも毎晩揉みまくりますよ」
平塚「・・・ハァ?!///」
八幡「先生」
八幡「結婚しましょう」
平塚「・・・嬉しい。でももう先生じゃないだろ///」
八幡「静///」
平塚「は、八幡///」
チュッ
『呪いのビデオ』
───
─
八幡「って感じで最終的に俺が平塚先生を貰ってあげたい」
戸塚「ホラーかと思ったら平塚先生の話だったね!」
平塚(なるほど呪いのビデオに閉じ込められれば比企谷と結婚できるのか///)ピコーン
八幡「実際平塚先生って貞子っぽい感じするよな。なんかたまに病んでるっぽい発言するし。たまに怖いメール送ってくるし」
戸塚「髪長いし、白衣もちょっと白ワンピースっぽいかも」
八幡「そう言えば、なんで国語教師なのに白衣着てるんだろ?」
戸塚「キャラ付けじゃない?」
ホワワワーン
───
─
平塚「ウワーハッハッハッハア!!!狂気の鉄拳マァッドサイエンティスト降臨!!!」バサァ
───
─
八幡「わかった!タイトなスーツの上に白衣を着るとおっぱいの部分が盛り上ることで空間ができてエロいからだ。着衣エロ表現のためか」
戸塚「テクニックが高度すぎるよ・・・僕は職員室のエアコンが寒いからだと思う」
ホワワワーン
───
─
平塚「ふえぇ・・・エアコン寒いよぉ・・・八幡があっためて///」
───
─
八幡「わざわざ厚着してOLみたいな冷え性女子力アピールか。もっと他にすることあるだろ」
戸塚「あとは保健室の先生を意識してるとか?平塚先生のスタイルならまあ様にはなるけど」
八幡「エロ保険医的な?!」
ホワワワーン
───
─
平塚「全く君はまた怪我をしたのかしょうがないな。ほらヌギヌギして見せてみろ」
平塚「君はどこを見てるんだ?いけない子だなぁ」
平塚「今なら誰も見てないし・・・私に悪戯するなら今のうちだぞ///」
───
─
八幡「他には・・・白衣の下は裸っていうプレイをいつでも楽しめるように準備してるとかもあるな」
ホワワワーン
───
─
平塚「全く野外で恥ずかしい格好をさせおって///」
平塚「わ、私は楽しんでなんか・・・濡れてなんか・・・///」ビクンビクン
───
─
戸塚「いやぁどうかな・・・」
八幡「しかし本当に謎だな。あの白衣」
平塚(私で遊びすぎだ///)
八幡「戸塚は女の子にストーカーされたいととか思ったことないか?」
戸塚「えっ。なにそれ怖いし嫌だよ」
八幡「もしかして実際にされたことある?難だったらそいつ殺しに行くけど」
戸塚「ないってば!八幡が怖いよ!」
八幡「まあ、俺ぐらいになるとどんな歪んだ愛情でも向けられてみたいんだよ」
戸塚「へぇ・・・」
八幡「それにストーカーってこじらせた乙女の究極形とも言えないか?」
戸塚「確かにそれはそうかも」
八幡「例えば・・・」
ホワワワーン
───
─
奉仕部
八幡「うーす」ガララ
由比ヶ浜「やっはろー」
雪ノ下「あら比企谷君。今日のあなたの目の腐り方はシュールストレミング並ね」
八幡「それもう腐ってるどころか発酵してヤバいガスが出ちゃってるじゃねえか・・・」
八幡「そもそも俺の目が腐ってるのは昔、サイバーカウボーイで荒稼ぎしてたとき、雇い主に目の神経を焼き潰されたんだ」
八幡「それで俺はこの目の治療法を探しにチバシティにやって来たってわけだ」
由比ヶ浜「?」
雪ノ下「ウィリアム・ギブスンのニューロマンサーかしら。分かりづらい千葉ネタはやめて頂戴」
八幡「ユキペディアさんの守備範囲どうなってんだよ・・・空振り覚悟だったのに」
由比ヶ浜「また二人でよくわかんない会話してるし!」
八幡「なあ、雪ノ下。奉仕部に俺から依頼を出すってのはアリか?」
雪ノ下「まあ下らない悩みだとは思うけれど、取り敢えず聞いてあげるわ」
八幡「実は俺最近、ストーカーされてるんだ」
由比ヶ浜「ヒッキーが?」
雪ノ下「比企谷くん。あなた女性に相手にされないあまり、とうとうおかしな幻覚を見るようになってしまったのね」
八幡「そうだと思いたいんだけど見てくれよこれ・・・」
ズラリ
由比ヶ浜「うわすごい数の着信・・・」
八幡「全て非通知だ。ひどい時だと一分おきとかにかかってくる」
雪ノ下「相手に心当たりは?」
八幡「残念ながらこんなに熱い愛情をぶつけてくるやつなんて思い当たらない」
雪ノ下「そうね。着信があった時間から察するに、比企谷くんが学校にいる間は電話をかけて来てないようね」
八幡「確かに」
雪ノ下「ということは相手も同じ高校生か、もしくは無職でかつ比企谷君の行動人物パターンを把握している人物という線が濃厚ね」
由比ヶ浜「ゆきのん頭いい!」
八幡「とは言ってもな・・・」
次の日
八幡「よくよく思い返してみると、私物もなくなってる・・・。ペンとか体育館シューズとか。今日も折りたたみ傘が無くなってた」
由比ヶ浜「うえっ。一体何に使う気なの・・・?」
雪ノ下「ストーカーの行動がエスカレートしてるわね」
由比ヶ浜「っていうか今日雨降ってるよ?傘無いならあたしがヒッキーの家まで一緒に///」
八幡「まさか由比ヶ浜お前が・・・」
由比ヶ浜「違うし!私はただ・・・///」
八幡「まあ仮に由比ヶ浜が犯人だとしても、露骨に嫌疑がかかるような真似はしないだろうな。いくら由比ヶ浜とはいえ。それを逆手にとっての演技なんて尚更有り得ない」
由比ヶ浜「いくら由比ヶ浜とは言えってなんだし!私がバカってこと?」
雪ノ下「傘なら私の置き傘があるわ。2本あるから今日は私のを持って行きなさい」
八幡「助かる・・・」
由比ヶ浜「むー!」
雪ノ下「でもこれはチャンスね。物を盗むならその瞬間を押さえてしまえば話は早いわ」
八幡「つまり、何かを囮にしてストーカーをあぶりだすって事か」
雪ノ下「そういうことよ。取り敢えず比企谷くん。体操服は持っているかしら」
八幡「あるぞ・・・今日、体育あったからな」
いろは「せんぱーい♪いますかー?」
いろは「あれ、誰もいない・・・」
いろは(ん?なんか体操服置いてある)
いろは(・・・)サワ
雪ノ下「一色さん・・・」
いろは「ゆ、雪ノ下先輩?!何で隠れてたんですか?!」
雪ノ下「あなた比企谷くんの体操服をどうしようとしてたのかしら」
いろは「うわっこれ先輩のなんですか?」ポイ
八幡「実はな一色。俺が最近ストーカーに遭ってるってんで体操服を餌にそいつをおびき出そうとしてたんだ」
いろは「違います違いますっ!私はただ先輩に生徒会のことでお話があってそれでなんとなく部室に入ったら・・・」
由比ヶ浜「まあいろはちゃんは割と普段から出入りしてるし違うんじゃないかな?」
いろは「大体何で私がストーカーなんかしなきゃいけないんですか。アタックするなら・・・」
八幡「・・・」
いろは「先輩今、私に気があるって思いませんでしたか?仮定の話に決まってるじゃないですかごめんなさい無理です」
八幡「また振られちゃった・・・」
雪ノ下「まあいいわ。でも一色さん。これであなたも容疑者リスト入りしわね。この意味わかるかしら」ニコ
いろは「マークされてるから、身の振り方を考えろと?」
雪ノ下「同時に疑いを晴らすチャンスが与えられたということでもあるわね」ニコ
次の日
雪ノ下「比企谷くん。見て欲しいものがあるの」
八幡「うん・・・?」
『これ以上私の八幡に近づくなコロス』
由比ヶ浜「ひっ?!」
雪ノ下「この怪文章が今朝私の靴箱に投函されていたわ。ご丁寧にカミソリが同梱されていたせいで手を切ってしまったわ」
いろは「うっ・・・痛そう」
雪ノ下「恐らく何を勘違いしたのか、私と比企谷くんの関係に嫉妬しているのね」
八幡「すまない雪ノ下俺のせいで・・・」
雪ノ下「いいのよ。あなたのせいではないのだし」
由比ヶ浜「ゆきのん大丈夫?」
雪ノ下「由比ヶ浜さんの靴箱には何か入っていなかったかしら」
由比ヶ浜「私は何も入ってなかったよー」
いろは「私もないです」
雪ノ下「そう・・・」
八幡「とにかくこうなると小町や戸塚にまで被害が及ぶ可能性があるな」
雪ノ下「そうね。親しい人との外出はしばらくは避けるべきだと思うわ」
次の日
ブブブ
八幡「また無言電話か・・・非通知を着信拒否しても公衆電話からかかってくるからな・・・」
『着信:雪ノ下』
八幡「なんだ雪ノ下か・・・」
八幡『もしもし?』
雪ノ下『比企谷くん。今公衆電話の前に不審な人物がいるのを見つけたわ』
八幡『本当か?!』
雪ノ下『少し話してみるわ。まあ私の"話す"というのは"言うことを聞かせる"ことと同義なのだけれど』
八幡『よせ!なにかされたらどうする?!』
雪ノ下『私はもう我慢ならないのよ。卑劣なストーカーを許せないわ・・・!』
八幡『俺も行くから待ってろ!』
雪ノ下『その必要はないわ。でも比企谷君、3分経ったらあなたの携帯から電話をかけてくれるかしら。それで私がでなければ警察に連絡して頂戴。いいわね?』
八幡『だから待てって・・・』
ブツン
八幡「切りやがった」
少し前・・・
雪ノ下「んっ・・・あっ・・・比企谷君っ♡」ニュプニュプ
雪ノ下(比企谷君のペンでするの気持ちいいわ)
雪ノ下「・・・ぁん♡・・・んっ♡・・・好きよ・・・大好き♡」ニュプニュプ
雪ノ下「・・・あっ♡・・・」ニュプニュプ
雪ノ下(今比企谷君に電話をかけて声を聞きながらしたらどうってしまうのかしら・・・)
ピポパポ
『もしもし?』
雪ノ下(んっ♡・・・これとってもきもちいい・・・比企谷くんは声もかっこいいもの///)
『本当か?!』
雪ノ下(声が漏れてないかしら・・・)
『よせ!なにかされたらどうする?!』
雪ノ下(私がこんなことしてる変態女だって知ったら比企谷くんどう思うかしら・・・///)
『俺も行くから待ってろ!』
雪ノ下(いいこと思いついたわ・・・3分後に電話をかけさせるようにして・・・///)
『だから待てって・・・』
ブツン
雪ノ下「うふふ♪」
3分後
ブブブ
雪ノ下「来たわね♪」
雪ノ下「携帯をここに当てて・・・」
ブブブ
雪ノ下「んっ♡・・・ハァ・・・比企谷くんにいじられてるみたいで気持い♡・・・ん♡」ビクンビクン
ブブブ
雪ノ下「はっ♡・・・んあっ♡・・・・これ・・・しゅごいぃ・・・♡」
ブブブ
雪ノ下「あぁ♡・・・んんっ♡・・あ♡・・・そろそろイけそうなのに・・・ん♡・・・電話に出ないと・・・」
ブブブ
雪ノ下『もしもし』ハァハァ
八幡『雪ノ下?!大丈夫か』
雪ノ下『私は大丈夫よ』ハァハァ
八幡『なんか息上がってるみたいだけど』
雪ノ下『心配ないわ。ストーカーも上手く論破できたわ』クチュクチュ
八幡『そうか・・・それはよかった』
雪ノ下『詳しいことは明日説明するわ』クチュクチュ
八幡『おう・・・気をつけてくれよ』
ブツン
雪ノ下(はぁ・・・私はいつまでこんなことを続けるつもりかしら・・・)
雪ノ下(比企谷くんや由比ヶ浜さんまで騙して・・・)
雪ノ下「でもやっぱり、私は比企谷君が好き・・・」
翌日
八幡「それで・・・昨日はどうなったんだ?」
雪ノ下「それより・・・紅茶飲まないの?冷めるわよ」
八幡「お、おう・・・」ズズ
雪ノ下「・・・」
雪ノ下(飲んでる・・・比企谷君が私のあそこから出たアレを・・・///)キュン
由比ヶ浜「ゆきのん?」
雪ノ下「・・・ええ。昨日電話ボックスの女を捕まえてストーカーの浅ましさ卑劣さをみっちり説いて諭してあげたわ」
雪ノ下「そうしたらその女むせび泣いて土下座して、金輪際しないって確約したわ」
雪ノ下「もうこれからは気を揉む必要もないわ比企谷くん」
雪ノ下「それと・・・一色さんも疑ってしまって本当に申し訳なかった」
いろは「いいんですよ♪」
八幡「いや、すまなかったな雪ノ下。本当に。お前のおかげで本当に助かった」
由比ヶ浜「よかったねヒッキー!」
雪ノ下「・・・」
放課後
雪ノ下「比企谷くんの家に来てしまったわ・・・」
ピンポーン
小町「はーい♪」ガチャ
八幡の部屋・クローゼットの中
雪ノ下(比企谷君は今の時間戸塚くんとファミレスで盛り上がってるから、しばらく帰ってくることはない)
雪ノ下(小町さんには大事な話があると言って部屋に上げて貰ったわ)
雪ノ下(ご両親はお仕事で今晩は不在)
雪ノ下(やるなら今日しかないわね)
雪ノ下(後は隣の部屋で勉強している小町さんにメールを)
『今日は急用ができてしまいました。比企谷君とのお話はまた別の機会にさせてもらいます。用事の方が急用なので直接言えなくて申し訳ないのだけれど、お邪魔しました。受験勉強頑張ってくださいね』
雪ノ下(これで私は座敷わらしのようにこの家に隠れていることができるわ)
雪ノ下(比企谷君のベッドでごろにゃ~んして匂いも満喫できたことだし・・・あとは比企谷くんが帰ってくるのを待って・・・)
ガチャ
八幡「ふーっ」ドサ
雪ノ下(来たわね・・・私の比企谷君・・・)
八幡「・・・」
雪ノ下(今すぐシたいのだけれど、今は物音を出してはまずいわね)
八幡「・・・ゆきの~ん」
雪ノ下(?!)
八幡「・・・」
雪ノ下(独り言かしら・・・それにしても私の名前を無意識に呟いてしまうなんてもしかして比企谷くんは私のことが・・・///)キュン
雪ノ下(ああ、こんなに近くでリラックス八幡を鑑賞できるなんて幸せだわ・・・///)
深夜
八幡「・・・」グースカピー
雪ノ下(やっと寝たわね・・・)
雪ノ下(今日は八幡の八幡を一人で慰めないのかしら・・・是非とも見たかったのだけれど、残念ね)
雪ノ下(とにかく比企谷君の寝顔を見ながら思う存分楽しめるわね)
雪ノ下(取り敢えず全裸になるわよね?)
スルスル
雪ノ下(私、比企谷くんの部屋で全裸になっちゃってるわ///)ゾクゾク
雪ノ下(あとはこのゴミ箱から拝借したスンバラシイ用途に使用されたティッシュを嗅ぎながら)クチュクチュ
雪ノ下「ん♡・・・」クリクリ
雪ノ下「ぁ♡・・・んっんっ♡」クチュクチュ
雪ノ下「ぃ♡・・・ぁ♡・・・はぁっん・・・♡」クリクリ
雪ノ下「ハァ♡・・・んんっ♡・・・ん♡」クチュクチュ
雪ノ下「ぁ♡・・・ぁっ!・・・んー!」クリクリ
雪ノ下「あっ♡・・・ぁぁ♡・・・ああっ!」クチュクチュ
雪ノ下「ぃ♡・・・いっ♡・・・ハァ・・・ハァ」クリクリ
雪ノ下「あっ♡・・・あっ♡・・・あっ♡・・・あっ♡」プシャァ
雪ノ下「あ・・・あ♡・・・」クター
雪ノ下(イってしまったわ・・・///)クター
ガチャ
八幡「・・・」
雪ノ下「・・・」
八幡「・・・」
雪ノ下「・・・」
八幡「・・・」
雪ノ下「・・・」
八幡「・・・」
雪ノ下「・・・」
八幡「・・・」
雪ノ下「ああああああああああああ」
八幡「ちょっ」ガバ
雪ノ下「むぐっ?!」
八幡「デカイ声出すなよ・・・」
雪ノ下(見られた・・・終わりだわ・・・裸も見られてる・・・)ポロポロ
雪ノ下(比企谷くんに見られた・・・もう全部終わった・・・嫌われたわ)ポロポロ
雪ノ下(ストーカーのこともバレてしまった・・・もう・・・何かも終わりなのね)ポロポロ
雪ノ下(逃げなきゃ・・・逃げなきゃ・・・)ジタバタ
八幡「落ち着け、落ち着け!」
雪ノ下(逃げなきゃ・・・逃げなきゃ・・・)ジタバタ
チュ
雪ノ下「?!?!」
雪ノ下(あれ、私比企谷君にキスされちゃってる・・・?!)
レロレロ
雪ノ下(舌が入ってきてる・・・だ、だめぇ///)
レロレロ
雪ノ下(頭の中がグチャグチャだったのに・・・とても安心する・・・)
レロレロ
雪ノ下(ダメってわかってるのに・・・舌が勝手に動いてしまうわ・・・///)
雪ノ下「んっ///」
プハァ
八幡「落ち着いたか?」
雪ノ下「待って、まだ何も言わないで・・・混乱しすぎて頭が破裂してしまいそう」
八幡「今のが俺の答えであり、赦しであり、本当の気持ちだ。不器用なのはお互い様だろ?」
雪ノ下「~~~!?」ジタバタ
八幡「今の答えで不満ならもう一回するか?」
雪ノ下「待って、待って///私を許してくれるの?」
八幡「見たところ、反省してるみたいだしな。ストーカーにしては行儀がいい」
雪ノ下「ねえ、比企谷くんは・・・その・・・私のことが・・・"好き"なの?」
八幡「そうだぞ。俺もお前のことが好きで好きでたまらない」
雪ノ下「~~!///」
ジタバタ
ゴロゴロ
ピョンピョン
八幡「ゆきのんが感情を制御しきれず暴れていらっしゃる・・・」
雪ノ下「ハァ・・・ハァ・・・うふふ///」モジモジ
八幡「正直今の今まで分からなかったけど、ここ数日の行動を振り返ると納得がいくな。最近手を出したウィリアム・ギブスンも把握されてたみたいだし」
雪ノ下「こんな時におこがましいこととは思うのだけれど、私はあなたのことをどうしようもなく好きになってしまったのよ。比企谷君」
雪ノ下「あなたのことは全て知っておきたいの///」
八幡「・・・その指の傷はどうしたんだ?」
雪ノ下「これは・・・自分でやったのよ。疑いがかからないように」
八幡「むしろ、変態行為より俺はそっちの方が引いたわ。自分の指を切ってまで・・・」
雪ノ下「心配してくれているなら、私にはその資格はないわ」
雪ノ下「私のした事は最低の行為よ。あなたのプライバシーを土足で踏み荒らし、挙句、自作自演してあなたに取り入ろうとした。不快な思いをさせた。本当にごめんなさい」
雪ノ下「何よりあなたは欺瞞を良しとしない。私が嘘をついたことに失望した?」
八幡「むしろ好きになっちまったかな」
雪ノ下「あなた異常よ。どうして私を嫌いにならないの?」
八幡「嘘ぐらい俺もつくしな・・・例えば、ずっとお前のことが好きだったのに素知らぬ顔してたとか」
雪ノ下「・・・///」
八幡「正直ストーカーは怖かったけど・・・相手が雪ノ下でよかった」
雪ノ下「狡いわ///そうやってあなただけ自分の気持ちをあけすけに語って。私だってちゃんと罰を受けたいのに・・・」
八幡「罰ねぇ・・・」
雪ノ下「・・・そろそろ服を着たいのだけれど///ずっと裸は恥ずかしいわ///」モジモジ
八幡「ダメ」
雪ノ下「えっ///」
八幡「悪い子にはお仕置きが必要だからな・・・お前俺のペンとか傘持ってって何に使ったんだ?俺の体操服隠れて嗅いでなかったか?」
八幡「電話越しに聞こえた荒い息遣いはなんだったんだ?紅茶になんか変なモン入れてなかったか?」
雪ノ下「それは・・・///」
八幡「言ってみろ」
雪ノ下「ひ、比企谷くんのことを考えながら自慰行為をしていたのよ///」
八幡「自慰行為?もっと今の雪ノ下にピッタリの言葉があるだろ」
雪ノ下「おなにーしてました///あそこをイジイジしてました///これで満足かしらっ?///」ウルウル
八幡「よろしい・・・発情期のメス猫っぽくてかわいいぞ」
雪ノ下「///」ジタバタ
八幡「だが服は制服じゃなくて俺が用意したのを着ろ」
雪ノ下「・・・?」
八幡「貧乳の方が似合う服ってなんだか知ってるか?」ニヤリ
雪ノ下「比企谷くん。着てから言うのも難だけれど・・・何かしらこれは///」モジモジ
八幡「マイクロビキニだ。サイズもピッタリだな」
雪ノ下「裸よりも恥ずかしい///比企谷くんにこんな趣味があったなんて・・・」モジモジ
八幡「ストーカーでも把握してなかったか?」
雪ノ下「・・・」
八幡「この猫耳も付けてみてくれ」
雪ノ下「・・・これでいいかしら///」カチャ
八幡「最後にこの猫しっぽを俺がつけてやろう」ヌリンヌリン
雪ノ下「ローション?・・・ねえ、まさか比企谷くん・・・」
八幡「そうだよ。今からこれをお前の尻の穴にねじ込んでやるよ」
雪ノ下「そんな・・・それは流石に恥ずかしいのだけれど///」
八幡「罰が欲しいんだろ。ほら四つん這いになれ」
雪ノ下「うぅ・・・」
雪ノ下(比企谷くんにお尻の穴を見られてる・・・一番汚いところを見られてる///)ヒクヒク
八幡「行くぞ」
ツプ
雪ノ下「ひゃうっ?!」ビク
八幡「まずはほぐしてやらないとな」グニグニ
雪ノ下「だ・・・め・・・///」ビクンビクン
雪ノ下(ローションがヒンヤリしてて・・・比企谷くんの指が・・・お尻の入口でグニグニ動いてる///)
八幡「気持ちいいか?」グニグニ
雪ノ下「気持ちよくなんてないのっ・・・ん・・・だけれど///」アヘ
八幡「性感帯を刺激してるんだから、気持ちよくないわけがないだろ」グニグニ
雪ノ下「あ♡・・・んっ♡」ヒクヒク
ヌポン
トロォ
雪ノ下「ハァハァ///」
八幡「そろそろだな・・・この猫しっぽを装着すれば、お前は俺の立派な愛玩動物だ」
ヌプ
雪ノ下「~~~!!!」
ヌププ
雪ノ下「ら・・・めぇええええ・・・」ビクンビクン
チョロチョロ
雪ノ下「だ・・・め・・・」
ジョォー
ジワァ
雪ノ下「あ・・・あ・・・」クタァ
八幡「おもらししちゃったな」
雪ノ下「うぅ・・・ひっぐ・・・もう恥ずかしすぎて生きていけない・・・」グス
八幡「人は羞恥心と快感を同時に味わうと、羞恥心を快感と錯覚してしまうようになる。お前はもう変態羞恥プレイから一生抜け出せないぜ」
ヌプ
雪ノ下「ハァ・・・んっ・・・ハァ」
八幡「さて、最後のひと押しだ」
ヌプププ
雪ノ下「あ――――――――――――」ビク
八幡「猫になった感想はどうだ、ねこのん?」
雪ノ下「はしないねこのんを・・・もっと可愛がってくだしゃいニャ///」フリフリ
───
─
八幡「最終的に調教されちゃうストーカーゆきのんかわいい」
雪ノ下(お尻がムズムズするのだけれど・・・///)
戸塚「八幡のマイクロビキニに対するこだわりは何なの」
八幡「あー。コトブキヤとかマイクロビキニverでゆきのんのフィギア作ってくれねーかなー」
戸塚「なんか言ってるし」
戸塚「って言うか雪ノ下さんの妄想だけ変なのばっか・・・かわいそう・・・」
雪ノ下(全くもって私も不満だわ///)
戸塚「じゃあそろそろお開きにしよっか」
八幡「やっぱり語り足りないな。俺の妄想に地球の自転速度が追いついてない」
戸塚「なんか名言っぽいのでた」
八幡「次は材木座も呼ぼうぜ・・・ってこれ前も言ってたな」
戸塚「次は絶対呼ぼう!」
戸塚「最後に聞くけど、今まで語ってきた女の子の中で誰が一番好きなの?」
八幡「一人選ぶとするならそれは・・・」
雪ノ下「・・・」ゴクリ
由比ヶ浜「・・・」ゴクリ
平塚「・・・」ゴクリ
小町「・・・」ゴクリ
めぐり「・・・」ゴクリ
いろは「・・・」ゴクリ
三浦「・・・」ゴクリ
留美「・・・」ゴクリ
折本「・・・」ゴクリ
八幡「戸塚だな」
雪ノ下・由比ヶ浜・平塚・小町・めぐり・いろは・三浦・留美・折本「ってやっぱりかーい!」
ズッコケー!
戸塚「まあ今はそれでもいっか。でも誰かが八幡のことを好きって言ってくれたらちゃんと向き合ってあげてね」
八幡「おう。俺だって妄想じゃなくて本物が欲しいからな」
戸塚「最後に締めにあれやっこうか」
八幡「だな。やるか」
戸塚「彩加反省中・・・」
八幡「八幡反省中・・・」
戸塚「・・・と見せかけて反省の色まるでなし!!!やはり八幡の妄想ラブコメは間違っていない!!!」
八幡「せいぜい幸せになれよ!!!葉山!」
モニタールーム
ガチャ
バタン
戸塚「あー。楽しかった」
雪ノ下「ゆきのん反省中・・・」
由比ヶ浜「ゆいゆい反省中・・・」
平塚「しずか反省中・・・」
小町「小町反省中・・・」
めぐり「めぐりん反省中・・・」
いろは「いろはす反省中・・・」
三浦「優美子反省中・・・」
留美「ルミルミ反省中・・・」
折本「かおりん反省中・・・」
戸塚「うわっ!みんな何やってるの?!」
由比ヶ浜「あ!彩ちゃんお疲れ!」
雪ノ下「ちょっと反省したくなったのよ」
いろは「葉山先輩が来たのはびっくりしましたねー」
戸塚「あれは偶然だね。面白そうだから次回呼んでみようか」
雪ノ下「ところで三浦さん。あなたはどうだったかしら?」ニコ
三浦「まあヒキオもなかなかいいとこあるなーって見直したかも。隼人もあーしのこと・・・///」
雪ノ下「これであなたも八幡会の一員ね」ニコ
三浦「あーしはこれからヒキオがユイとくっつくように応援するけどね」
由比ヶ浜「優美子///」
戸塚「他のみんなどうだった?八幡は今日もキレッキレだったけど」
由比ヶ浜「私は今日は大満足です!!!ヒッキーの口からイチャイチャする妄想を聞けるなんて///」
小町「小町もです!」
留美「はちまんがデレデレしてる顔見れて楽しかった」
折本「あたしは今度比企谷に会ったときちゃんと話してみようかなー・・・とか思った///」
めぐり「比企谷君かわいかったけど、またセクハラだったからねー・・・///」
平塚「私は何より『結婚しようって』セリフが聞けて十分だな///」
雪ノ下「私は今回も性倒錯的///・・・なエピソードだったから少し不満が残るわ・・・闇八幡も楽しみにしてたのだけれど」
由比ヶ浜「そうだよー。いろはちゃんだけずるーい」プンスカ
折本「それあるー!」
いろは「えへへ///」
戸塚「闇八幡は八幡がピュアすぎて全然バレる気配なかったし、次回もやろっか」
由比ヶ浜「やったー!!!」
戸塚「でも今回当選した一色さんは一回休みだね」
いろは「しょうがないか」トホホ
戸塚「じゃあみんな。これにて第二回『八幡会』解散!」
大好きなあの人の話を盗み聞きしていると・・・私のことをしゃべっている?!
そんな乙女の願いを叶えてくれるのが八幡会。
八幡少年の妄想は思い惑う乙女の心に束の間の安息をもたらし、ときには少年と少女の枯れかけた恋心に優しい愛の雨を降らせる。
しかし、八幡少年も妄想ではなく、いつかは現実の恋愛に一歩を踏み出すのである。
果たして彼の青春ラブコメの行方や如何に───
おわり
このSSまとめへのコメント
続編に期待
前作に続いて面白い!
また書いて欲しいです!
この人のなにがいいってちゃんと完結させるとこ!
前作と同じく面白い!
続編も頑張ってほしいです!