八幡「一色とのラブラブ学園生活?」 (75)
八幡「一夜を過ごした」
八幡「一夜を過ごした」 - SSまとめ速報
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上記のタイトルの後日談になります。よろしくお願いします
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部室
雪乃「……」
八幡「……」
結衣「……」
八幡(さっきから、沈黙がきついんですが…)
八幡(それもこれも、あのフードコートでの一件のせいで…)
回想
ギュウ~~
雪乃「あ、比企谷く……ん…」
八幡「よ、よう…」
雪乃「どうして二人はくっついてるの?」
いろは「雪ノ下先輩、お騒がせしました!痴話げんかに巻き込んでしまってすみません」
雪乃「…」
結衣「あちゃ~~」
八幡「雪ノ下…その…すまん」
雪乃「そういうことね」
いろは「そういうことです、私達ラブラブですから」
雪乃「先ほどの会話で、比企谷君は私を選んでくれたのかと思っていたけれど…」
雪乃「どうやら、勘違いだったみたいね」
いろは「それ、すごく痛いですよ?どう聞いたら、先輩が選んだことになるんですか?」
雪乃「泣きながらこの場から走り去った人の言葉とは思えないわね」
いろは「う…」
雪乃「でも、とても残念だわ」
八幡「雪ノ下…」
雪乃「比企谷君」
八幡「なんだよ…?」
雪乃「ホワイトデー、楽しみにしてるわね」ニコ
八幡(一色と仲直りした後、そんな展開があったわけだが…)
八幡(あれから、雪ノ下のことを妙に意識してしまうというか…)
八幡(というかこいつの気持ちを知ってしまったから当たり前だけど)
結衣「ヒッキー」
八幡「な、なんだ…?」
結衣「ゆきのんをチラチラみる動作、ちょっとキモいよ」
雪乃「え?」
八幡「あ…」
雪乃「あ……」プイ
八幡(顔赤くしてそっぽ向かれた)
八幡「今言わなくてもいいんじゃね?聞こえるように」
結衣「だってホントのことだし」
八幡「なんか由比ヶ浜、機嫌悪くないか?」
結衣「そ、そんなことないよ」
ガラ
いろは「せんぱーい!います?いますよね?」
結衣「あ、いろはちゃん…」
いろは「結衣先輩、やっはろーー!」
結衣「や、やっはろ…」
雪乃「なにか用かしら?」
いろは「先輩に用があって来ました」
雪乃「先輩じゃわからないわ。ここにいる人はみんなあなたの先輩だし」
いろは「八幡先輩に用があって来ました!」
雪乃「…」ピク
結衣「ああ…なんか怖いよ~」
八幡「…で、一色。生徒会の用事か?」
いろは「あ、そうなんです。あと平塚先生も呼んでますよ」
八幡「そっか…じゃあ、ちょっと行ってくるわ」
雪乃「ええ、じゃあここで待ってるわ」
八幡「え、あ、うん」
雪乃「…」フイ
いろは「先輩、行きましょ!」
八幡「お、おい引っ張るなよ、一色!」
廊下
いろは「もう~信じらんないです!」
八幡「何怒ってるんだよ…」
いろは「怒りますよ!なんなんですかあれは…!」
八幡「だから何が?」
いろは「待ってるわって…一緒に帰るって意味なんじゃないですか?」
八幡「あ、いやそうじゃないと思うな…うん」
いろは「それと…どうせ今日も微妙な空気流れてたんでしょ?」
八幡「まあ…」
いろは「で、結衣先輩が不機嫌になると」
八幡「お前、見てたのか?」
いろは「見なくても、なんとなくわかります」
八幡「はあ…ていうか、あの微妙な空気戻してくれって頼まなかったっけ?」
いろは「なんだか、3人のそんなやりとり聞いてたら嫌になってきました」
八幡「どういうことだよ」
いろは「知りません」
八幡「おいおい、一色」
いろは「先輩の彼女は私なんですよ?なんでのけ者みたいになってるんですか?」
八幡「それは…一色が奉仕部じゃないからとか?」
いろは「奉仕部がどうとかじゃないです。3人の対人関係の外なのが嫌なんです」
八幡「つまり、一色は2人と仲良くしたいってことか?」
いろは「そうじゃなくて…私は先輩ともっと意思疎通したいというか…」
八幡「意思疎通?」
いろは「ほら、雪ノ下先輩とはやってるじゃないですか」
いろは「あんまり会話してなくても、お互いのこと分かり合ってるみたいな!」
八幡「いや、そんな簡単にあいつのことわかんねぇよ…」
いろは「雰囲気で分かり合ってます!」
八幡「そ、そうか…?」
いろは「しかも意識し合ってるし、最近は」ジロ
八幡「いや、それは…!」
いろは「ホワイトデー、楽しみにしてますからね先輩!」
八幡「へ?」
いろは「バレンタインの時にチョコあげたじゃないですか、そのお返しです」
八幡「意味くらい知ってるけどな…」
いろは「今まで、縁がなかったですもんね?だから私にしてください」
八幡「あの、葉山に渡したチョコのおまけでくれたやつか…」
いろは「おまけじゃなかったんですけど…まあそれはいいです」
いろは「この前の雪ノ下先輩の発言聞く限り、バッチリお二人からもいただいてるみたいですし」
八幡(しっかり聞いてたよ!恐いよ!助けて小町!)
八幡「でも、どういうの返せばいいかわかんねぇな…」
八幡「そうだ、今度教えてくれよ」
いろは「だめです」
八幡「え、なんで?」
いろは「これは先輩が考えて選んでください。その方が嬉しいですし」
八幡「そういうもんか?」
いろは「はい!すっごい楽しみにしてますからね!」
八幡「ハードル上げるのやめてもらえませんかね…」
静「ああ、ここにいたか比企谷」
八幡「先生」
静「一色、悪いが少しこいつを借りるぞ」
いろは「はい、じゃあ先輩。先に行ってますね!」
生徒指導室
静「さてと」
八幡「えっと…なんすか?」
静「ん~まあ、掛けたらどうだ?」
八幡「へいへい」
静「さて、何から話そうかな」
八幡「?」
静「まずはおめでとう…か?」
八幡「なんのことですか?」
待ってたぞ
静「一色と付き合っているそうじゃないか」
八幡「知ってるんですか…」
静「よかったな、春が訪れたみたいで」
八幡「あはははは…春ですかね…俺の平穏な休みが奪われてるんですが」
静「童貞も奪われたんだろ?」
八幡「教師の発言じゃないっすね」
静「私は婚活にまた失敗してな、この手の話に敏感なんだ」
八幡「そうなんすか」
静「そのやる気のない髪型も少しマシになってるじゃないか」
静「一色に染められてるな。君らしくもない」
八幡「まったくですよ…なんでプロのボッチの俺がファッション誌なんかを…」
静「そんなもの見てるのか?でも、いいことだ。いい方向に変わるというのは。奉仕部みたいにな」
八幡「………」
静「バレンタインの頃になにかあったというのは当たってたみたいだが、まさか一色とそういうことがあったなんてな。意外だったよ」
静「てっきり、雪ノ下だと決めつけていた」
待ってたで
八幡「あ~~間違ってはないんですけど…」
静「なんだ?そっちもなにかあったのか?」
八幡「…」
静「ま、君なら乗り越えるだろう」
八幡「話ってそれだけですか?」
静「ああ、まあな。あとは…」
静「ホワイトデーを楽しみにしてるぞ、比企谷」
八幡「…」
八幡「俺、先生からなにかもらいましたっけ?」
静「けち臭いこと言うな。そもそもホワイトデーはお返しの日ではないぞ」
静「それにお返しの日とするなら、今までの教育のお返しをだな」
八幡「あ…わかりましたよ。なんか用意しときます」
静「ん、よろしい。楽しみにしてるぞ」
学校の帰り道にて
八幡「…」(なんでこの面子で帰ってんの…?)
雪乃「…」
結衣「あはは、めずらしいよね。4人同時に帰るなんて」
いろは「ほんとですね~~」
八幡(こえーよ、いろはす!顔が笑ってないし、トーンが下がってるし!)
きたよー!!
雪乃「まさか、比企谷君とこうして帰る日がくるなんてね」
八幡「…あれ?初めてだったか?」
雪乃「そういう問題じゃなくて…」
八幡「…?」
雪乃「あなたとこうして帰るのも悪くないと思える日がくるなんてね」
結衣「…」
いろは「…」
八幡「……棘がなくて、逆に恐いんですが、雪ノ下さん…」
雪乃「あら?私の気持は伝えたでしょ?」
八幡「それは、そうなんですが…」
雪乃「今までのあなたへの態度は、照れ隠しもあったと思ってくれればいいわ」
八幡「あ…そすか…」
結衣「う~~~」
いろは「先輩、後で覚えててくださいね!」
八幡「いろはす…怖すぎるんですが…」
雪乃「それじゃ比企谷君、また明日」
八幡「お、おう」
結衣「また明日ね、ヒッキー!」
雪乃「一色さんとあまり、遅くまで残らないようにね」
八幡「わかってるっての…」
結衣「いろはちゃんにもよろしくね~」
>>23
ありがとうございます!
レストラン
八幡「えっと、ここはこうでだな…」
いろは「あ~なるほど~」
八幡(最近、こうやってレストランとかで、一色に勉強教えることが多くなってきたかな)
八幡「一色、生徒会の仕事とかで忙しいだろ?その上勉強もって、大丈夫か?」
いろは「大丈夫ですよ、これくらい。デートみたいなものじゃないですか」
八幡「ならいいんだけどな」
いろは「でも、やっぱり先輩って賢いんですね。なんか、生徒会選挙の時を思い出します」
八幡「ああ、あの時もこうやって対面で作業してたっけ」
いろは「はい!でもまだそんなに前じゃないんですよね」
いろは「あの時はまだ、先輩のことなんてなんとも思ってなかったんですけど」
八幡「はあ、ま、そうだろうな」
いろは「せいぜい、戸部先輩みたいに荷物持ちって感じで」
八幡「それ戸部かわいそうだから、超泣くよあいつ?多分」
いろは「人の気持ちってわからないですよね」
八幡「そうだな…」
いろは「先輩」
八幡「ん?」
いろは「雪ノ下先輩のこと、まだ未練あるんですか?」
八幡「な、なんだよ突然…」
いろは「突然じゃないです」
八幡「真顔にならないでくれますかね…超恐いんで…」
いろは「さっきも仲良さげに話してましたし…」
八幡「別に、未練もなにも付き合ってたわけでもないのに…」
いろは「じゃあ、好きでもなんでもないんですね?」
八幡「…」
いろは「私と先輩は身体から入っちゃいましたけど」
いろは「歪な関係から始まってますけど…私浮気にはうるさいですよ?」
八幡「わ、わかってるって…浮気とかしないっての」
いろは「信じてますよ、先輩?」
八幡「…」
いろは「じゃあ、今の微妙な部活の空気でも問題ないですよね?」
八幡「なんで?」
いろは「だって~そっちの方があの二人共会話が減るじゃないですか」
八幡「ああ…そういうことね」(あれ?なんだか…)
いろは「でも、雪ノ下先輩へ意識向けるのは我慢できないんで、自重してくださいね?」
八幡「いや、でも…」
いろは「自重してくださいね?」
八幡「は、はい…」(あれ?いろはすシャレにならん…?)
いろは「じゃないと~生徒会の権限使っちゃいますよ~?」
八幡「…?」(なにすんの?ねえ?国家権力?)
いろは「ちなみに、わたしを色々いじってくれてた同級生の一人に使ったことあるんですけど…」
いろは「その子どうなったか聞きます?」
八幡「やめときます」
いろは「そ、それでせんぱい…この後どうします?」
八幡「は?この後って帰るだろ、そりゃ…」
いろは「そ、そうじゃなくって…!」
いろは「エッチしないのかな~って」
八幡「……いや、俺たち制服だし」
いろは「あ~~それもそうですね。スリリングでいいですけど」
八幡「いや、そりゃまずいだろいくらなんでも」
いろは「はあ~~じゃあ、帰るしかないですね…残念」
一色いろはと別れてから
八幡「んじゃ、コンビニ寄って帰るか…」
ウイーン コンビニエンスストア
八幡「…」
八幡「そういや、ホワイトデーのお返しか…どうするか」
八幡「こういう週刊なんちゃらとかに載ってるよな、確か」ペラペラ
八幡「ん?」チラ
三浦「ん?」チラ
三浦「あんた…ヒキオじゃん。なにやってんの?」
八幡「いや…こっちの台詞なんだが」
三浦「あんた、なに読んでんの?は?ホワイトデー?」
八幡「無視ですかね、ま、ホワイトデーのお返しを考えてたんだよ」
三浦「へ~~あんた、バレンタインもらってたんだ」
八幡「……悪かったな」
三浦「なんも言ってないし。あんた付き合ってる子いるっしょ」
八幡「!なんで知ってんの?」
三浦「現生徒会長に彼氏ができたって噂流れてるし。あれあんたのことでしょ」
八幡「そんな噂流れてんのかよ…」
三浦「なに?その子に返すの?」
八幡「いや、一色だけじゃないんだが…?」
三浦「なに?他にもいんの?あんたさ、そりゃ良くないっしょ」
八幡「そうも言ってられないんだよ…お礼だしな…だからどうしようかと思ってんだよ」
三浦「どういうことだし」
八幡(こいつに話して大丈夫か…?いや、この際だ…)
八幡「実は……」カクガクシカジカ ツーカー
三浦「へえ、そういうことがあったん」
三浦「つーか、結衣がヒキオにチョコあげてたわけ?信じられないんだけど?」
八幡「まあその辺りは飛ばしてくれよ…」
三浦「つまり、お返しの差をつけるだけでいいじゃん」
八幡「差ね…つってもな、どういうのがいいとかわかんねぇし…」
三浦「単純に高いものと安いものだけでも差になるしね。この雑誌もあるんだから後は自分で考えな」
八幡「そうだな…一色にも言われてるし…」
三浦「例をあげると…定番の手作りチョコレートとか~」
八幡「俺の手作り…気持ち悪いな…」
三浦「きもい」
八幡「…」
三浦「別にチョコレートに限る必要ないし」
八幡「そうなのか?」
三浦「うん、ただ物によっては逆に嫌がられるのもあるから、その辺は勉強しな」
八幡「…わかった。ま、ありがとな」
三浦「ヒキオに礼言われるとか…キモイ」
八幡「ひど過ぎませんかね…」
三浦「ヒキオあんたさ…結衣にも返しなよ」
八幡「わかってるっての…」
三浦「他に雪ノ下さんにも返すわけ?」
八幡「おう…まあ、そりゃあな…」
三浦「うわ…ヒキオあんた刺されるんじゃないの?」
八幡「やめてくれよ…怖いんですよマジで…」
三浦「ま、自分で蒔いた種だし自分でなんとかしな」
三浦「言うまでもないだろうけど」
八幡「……」
三浦「じゃ、あーし帰るから」
八幡「おう、じゃな」
それから数日経過
教室
八幡(よし、購入する店も完了したな…しかし、金が湯水の如く無くなっていく…)
八幡(これはあれか?専業主夫志望の俺に、バイトさせるという試練なのか?)
戸塚「ねえ、八幡」
八幡「あ、戸塚か」(天使戸塚か、よしこいつにもお返しをしよう!)
八幡(いや待て。戸塚は男だぞ?あぶないあぶない、色々踏み外すところだった)
八幡(一色に聞かれたら、戸塚に生徒会長権力が執行されちゃう)
戸塚「もうすぐホワイトデーだよね」
八幡「ああ…そうだな」
八幡「戸塚は返す当ては多そうだな…」(八幡的には悲しいけどね…グスン)
戸塚「う、うん義理チョコだけどさ…テニス部の子からもらったりしたんだ」
八幡「へ~そうか…」
戸塚「うん、八幡は?」
八幡「俺は…ま、色々と…」
戸塚「あ~なんとなくわかっちゃった、大変だね」
八幡「え?今のでわかんの?」
戸塚「まあ、多少わね…あはは」
八幡「というか、平塚先生にもねだられてるんだぞ…」
戸塚「先生からも?それは複雑だね…」
葉山「比企谷」
八幡「葉山か…」
葉山「すまない、少しだけ話せないか?」
八幡「??」
別の場所
八幡「なんだよ、話って?」
葉山「いや、いろはとはうまくいってるのか気になってね」
八幡「そのことか。まあうまくいってると思うぞ」
葉山「そうか、なによりだ」
葉山「それに、大分彼女のお眼鏡に叶う形で染められてないか?」
八幡「これってそうなのか?俺も適当に整えてるんだが…」
葉山「俺もそこまではわからない。彼女からしたら、比企谷の場合外見はあまり関係ないのかもな」
八幡「…」
葉山「実は雪ノ下さんから相談を受けてね」
八幡「なに?」
葉山「君に告白して玉砕したことなどを聞いた。それでも、忘れられないとか…」
八幡(なんでよりによって、葉山に相談するかね、あいつは…)
八幡(葉山の気持考えてんのか?)
葉山「自分は未練がましい女だと言ってたよ。でもどうすることもできなかったと…」
八幡「…そうか」
葉山「なんとか彼女を元気づけてくれないか?俺にはできそうもない」
八幡「そんな簡単にできたら、あいつも相談なんかしねぇだろ」
葉山「……そうだな…」
さらに数日経過
八幡「ま、一通り用意できたよな、うん」
八幡「明日ホワイトデーかよ…なんか実感できんというか…今までスルーしてたしな」
小町「お兄ちゃん、用事ってなに?」
八幡「おう、まだ前日だけどな。これ」
小町「えっ?もしかしてホワイトデー!?信じられない、お兄ちゃんが?」
八幡「その希少動物を見るような眼は勘弁してくれませんかね…」
小町「ふ~ん、あけていい?」
八幡「おう」
小町「おお~チョコレートじゃん。しかもハート型!」
八幡「ど、どうなんだ?」
小町「いいと思うよ?うん。ハート型ってのがどうかと思うけど…小町的にはポイント高いよ」
八幡「そっか、よかったよ」
小町「ありがと、お兄ちゃん!」
八幡「お、おう…どういたしまして」
小町「妹相手にきょどるのはポイント低いよ…」
八幡「ほっとけ」
次の日
八幡「…」
川崎「あ、比企谷」
八幡「おう」
川崎「ん…て、なにその袋」
八幡「いや、これはなんでもない…てか、川崎。バレンタインのときチョコくれなかった?」
川崎「え?あ~そういえば、そうだっけ」
八幡「そっか」ゴソゴソ
八幡「はいこれ」
川崎「え…?」
八幡「お返しだ、お返し」
川崎「……」
教室
川崎「…」キョロキョロ
川崎「クッキーかよ、意外とこじゃれてるなあいつ…」
川崎「安物だろうけど、まいっか」
八幡「こんなんでいいのか、大丈夫か…?」ドキドキ
八幡「ま、大丈夫だよな…」
結衣「ヒッキー?なに?」
八幡「由比ヶ浜…三浦にこれ渡してきてほしいんだが…」
結衣「ええ~~優美子に?
結衣「ねえ、優美子」
三浦「ん~なに?」
結衣「これ…その、ヒッキーから」
三浦「…は?」
結衣「ヒッキーから渡してくれって…」
三浦「……」ギロ
八幡「ビク」
戸部「うわ~~ヒキタニ君どういう心境の変化よ?これマジやばいっしょ」
葉山「戸部…」
三浦(メッセージカード?)
『この前のコンビニの礼 そんだけ』
三浦(うっわ、色気もくそもない、馬鹿じゃん)
三浦「ふ~ん、クッキーか…ヒキオならこんなもんでしょ」パク
結衣「え、え?優美子…どういうこと…?」
三浦「ま、色々あるってこと。結衣もがんばんな」
結衣「はあ…?」
生徒指導室
八幡「平塚先生、これ」
静「覚えてたか、さすがだな…てなんだこれ?」
八幡「ランドのチケットですよ。2枚あるんで誰かとどうぞ」
静「…」
八幡「去年、4枚俺らにくれたじゃないですか?そのお礼ってことで…」
静「そうか…なら、お前を連れていくとしよう比企谷」
八幡「は?いや、俺は…」
静「まさか断るなんて言わないよな?ん?」
八幡「お気に召しませんでしたか?」コワイ
静「そんなことないぞ~?」
八幡(お気に召さなかったんだ…)
奉仕部の部室
ガラ
八幡「うっす」
いろは「あ、先輩。遅いです~!」
八幡「な、一色?もういたのか?」
いろは「ええ、今日は早く来れました!」
雪乃「こんにちは」
八幡「お、おう…」
結衣「優美子にクッキーあげた、ヒッキーやっはろ~!」
八幡「…お、おう…」
雪乃「比企谷君?どういうことかしら?」
いろは「三浦先輩ですよね…?そうですよね?」
結衣「うん」
八幡「…」(あれ?これ公開処刑?)
八幡「ちょ、ちょっとな…世話になったから、お返ししただけ、うんそれだけ」
いろは「まあ、いいです。あとでたっぷり聞きますから」
八幡「一色…怖いから、ね?」
雪乃「…」
結衣「…」
八幡「…ホワイトデーで…その、お返しを持ってきた…」
雪乃「!」
いろは「!」
結衣「!」
八幡「あのこれだ」ドン
いろは「これって…」
雪乃「ケーキ…ね」
結衣「ケーキだね」
八幡「あの、俺なりの気持だ…」(うわ~~~!俺、なに言っちゃてんの!?はずかしい~~~!)
雪乃「ありがとう、比企谷君…すごくうれしいわ。チーズケーキなのが気になるけど」
結衣「うん、そこ気になるよね」
八幡「まあ、あんま気にしないでくれよ。俺もよくわからん…」
いろは「…」
いろは「あの、先輩…」
八幡「ん?」
いろは「私の分は…?」
八幡「一色の分な…え~と……ない」
いろは「え?」
八幡「すまん…考え付かなかった…」
いろは「…そんな」
八幡「彼女に返す物は、もっと上の物がいいとは思ってたんだが…俺のセンスでは何がいいのか期日までに考え付かなかったんだよ」
八幡「だからその……すまん、本当に…」
いろは「……」
雪乃「……」
いろは「そうですか、しょうがないですね」
八幡「…」
いろは「じゃ、私が選んであげます!早速今日探しに行きますよ!」
八幡「一色………わかった」
雪乃「なんだかとても暑いわね、そう思わない?由比ヶ浜さん?」
結衣「うん、そうだね。なんでだろうね~?」
雪乃「とりあえず、部員じゃない人を追い出せば、収まると思うのだけれど」
八幡「おい…雪ノ下…」
いろは「雪ノ下先輩、嫉妬してるからって、強行手段に出ないでください」
八幡「いや、お前が言うなよ…」
雪乃「聞き捨てならないわね。誰が嫉妬してるのかしら?」
結衣「あの~収集つかなくなるよ~~」
ワイワイワイワイ
その後
いろは「じゃあ先輩。なに買うか見にいきましょう!」
八幡「へいへい」
いろは「先輩が悪いんですからね、しっかり付き合ってもらいますよ!」
八幡「わかってるっての」
いろは「でも、三浦先輩にクッキーあげて、雪ノ下先輩と結衣先輩にはケーキっていうことはそこで差をつけてたんですね」
八幡「まあ、あの二人は奉仕部だし、世話になってたしなずっと…」
いろは「本物がほしい二人ですもんね」
八幡「やめろ」
いろは「じゃあ、私にはもっといい物じゃないと駄目ですからね」
八幡「へいへい」
いろは「先輩自信っていうのもありますけど…」
八幡「何言い出すんだよ…」
いろは「冗談ですよ、それに付き合ってるんですからそれはもう手に入ってます」
いろは「だったら、なにか別の物じゃないと!」
八幡(金がマジで底をつきそうだな……)
いろは「じゃあ行きましょう、先輩!」
後日談 おわり
後日談も終了です。ありがとうございました
>>ん>>771
>オティヌス「ん、ん~~。お前を紹介するヤツについてはあの飛行機の中で言ったとおりだ、だから探す人のことを話そう」
>
>あの従来の飛行機はおろか、戦闘機でもあり得ない動きの超音速旅客機の中で、やはり上条はグレイプニルを切ってしまったので通常の飛び方をして貰い、
>
>学園都市に着くまでの少しの間に上条を会わせる人についての話は済ませたのだ。
>
>上条「そういえばまだ聞いてなかったな。一体誰を探してるんだ?また組織のメンバー探しか?」
>
>オティヌス「いや今回の探すヤツは組織に入れるつもりはない。依頼みたいな感じだ。本音を言えば入れたいところだが戦争は起こしたくないんだ」
>
>上条「戦争の引き金になるほどやばいヤツなのか…」
>
>オティヌスの人探しの手伝いはよくしている。
>
>戦闘が得意な魔術師だったり、物を作るのが得意な黒小人だったり、前科のある科学者だったりと様々だ。
>
>今回もそういう感じだろうと思っていた上条だがどうやら違ったらしい。
>
>オティヌス「ではまず私が調べた情報を言っていくぞ」
>
>上条「おう」
>
>オティヌスと向き合うようにして座る上条。その距離は10cmも離れていないが、今のこの二人の距離感はこれくらいなのだ。
>
>オティヌス「第一に性別は”女”だ、ついでに年齢は14歳らしい」
>
>上条「らしい?正確には分からなかったのか」
>
>オティヌス「調べようと思えば調べられたんだが…別に大体の年齢が分かればいいかなと妥協したんだ」
>
>上条「お前が妥協するなんて珍しいな。他の特徴は?」
>
>オティヌス「長い銀髪とエメラルド色の瞳をしていて小柄だそうだ、そして衣服は”歩く教会”を常時着用しているらしい」
>
>上条「歩く教会を着用?……まさか今回の探し人って」
>
>嫌な予感がする上条。
>
>そして、上条の嫌な予感は百%当たる。
>
>オティヌス「誰だか分かったようだな。そうだ今回の探し人はIndex-Librorum-Prohibitorum、通称”禁書目録”だ」
このSSまとめへのコメント
なぜとある魔神の上条当麻の一スレが!?