島風「連装砲ちゃんが壊れちゃった……」 (204)

タイトル通りです。
にわか提督ですが頑張ります。

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提督「何? 島風の連装砲が壊れた?」

明石「はい……それで島風ちゃん、凄く落ち込んでいて……」

提督「……」

夕張「今、修理中なんですけど……正直、時間がーー」

明石「提督? どちらへ?」

提督「何。少し風と走りたくなってな(意味不明)」

明石「は?」

提督「二人とも自分に力を貸してくれ」

夕張「はい♪」

明石「え、え……?」

島風「……」

天津風「島風? こんな所に居たのね」

島風「うん……」

天津風「アレは仕方なかったのよ」

島風「仕方なくなんかない! 連装砲ちゃんは私を庇って……! 私が無茶なんかしたから……うぅ……」

天津風「違うわ。あそこで島風が追い打ちかけたから敵は倒せて、その敵に最後の悪足掻きをする力が残ってただけよ」

島風「わ、私が……ちゃんと避けられてたら……!」

天津風「……島風」

天津風(無力ね……私には何もできない……悔しいわ)ギリッ

「島風ちゃん!」

島風「!?」

島風「明石……さんに……夕張さん……?」

夕張「連装砲ちゃんは無事に修理しましたよ!」

島風「え!? ほ、本当?」

明石「え……あ……はい……じゃなくて……ええ!」

天津風「良かったじゃない! 島風!」

島風「うん! ね、ね! 早く連装砲ちゃんに会わせて! 謝らないと、私!」

夕張「明石さん」

明石「わ、わかってます……つ、ついでにパワーアップしたから驚かないでね?」

島風「ん?」

夕張「はい。連装砲ちゃんさん~良いですよ」

提督式連装砲ちゃんさん「問おう。君が自分のマスターか?」ジャキーン

島風「」

明石(駄目でしょ……これ。砲台を二つ背中につけたパワードスーツにしか見えないもん。良くて提督ってバレないだけだもん)

天津風(可愛い……)きゅん

夕張(我ながら完璧ですね!)

提督式連装砲ちゃんさん「? 返事が無いようだが……その反応には疑問で返そう」

夕張(彼には連装砲ちゃんが治るまで時間を稼いで貰います)

明石(無理でしょ!)

島風「」

天津風(良いなぁ……私も欲しいわ)

提督式連装砲ちゃんさん「む。どうしたかね?」

島風「こ……」

明石「こ?」

島風「こんなの連装砲ちゃんじゃない! うわーん!」

こんなの「」

明石(ですよねー)

天津風「ちょっと! 自分の連装砲くんに向かって何って事いうの!?」

明石(この子……もしかして……)

島風「みんな馬鹿にして! 提督も夕張さんも、明石さんも……ばかーっ!」走り去り

天津風「提督? どこに居るのよ?」きょろきょろ

明石(この子マジだ!)

夕張「連装砲ちゃんさん!」

提督式連装砲ちゃんさん「その指示には了解と返そう」ダッシュ

夕立「ぽいっ」

提督式連装砲ちゃんさん「何? 島風が一人で海に出た? それも思いつめ、泣いてるようだった、っと」

夕立「ぽいっぽい」

提督式連装砲ちゃんさん「彼女の涙を止めて欲しい。先に行って、すぐに私たちも追いつく……島風ちゃんの友達なんでしょ? ……か……君の気遣いにはありがとうと返そう」敬礼

夕立「ぽいっ」敬礼

提督式連装砲ちゃんさん「ああ。君の激励には感謝を返そう……連装砲出るっ!」シュバー!

夕立「ぽいっ……」

時雨「昔を思い出すようだ。私達……いや、私にもこんな時があったな。だが、彼女は一人じゃない……それがかつての私との違いか、だって」

ここまで。因みにこの話短めです。

島風「……何やってるんだろ……一人で飛び出して……」

島風「みんな……心配しているよね……」

島風「……」

島風「……帰ろう」

ドーン!

島風「え? 何!?」

レ級「……」

島風「何で!? 鎮守府正面海域なのに!」

イ級(姫達のプリンを食べたから飛ばされたなんて言えない!)

レ級「そんなの知ったことじゃないわね!」

イ級「……」

島風「……はぁ……はぁ……」

レ級「なかなかやるね……でもこれで終わーー」

ズドーン!

レ級「きゃっ! な、何!?」

提督式連装砲ちゃんさん「……」

レ級「誰、っていうかアレ何!?」

島風「……あ」

提督式連装砲ちゃんさん「後は自分に任せて貰おう」チャキ

レ級「……く、こんなはずじゃ……」中破

提督式連装砲ちゃんさん「……」小破

レ級「……残念だけどここまでかな。君たちのお仲間も来たようだし」

提督式連装砲ちゃんさん「……」チャキ

レ級「そっちの子を気をつけてあげた方が良いと思うよ」

提督式連装砲ちゃんさん「!」

島風「……う」ふらっ

提督式連装砲ちゃんさん「……」だきっ

提督式連装砲ちゃんさん「……逃げられたか、見逃がされたと取るべきか」

提督「そうか。島風は無事か」

夕張「連装砲ちゃんさんの活躍のお陰ですね」

明石「え、ええ……」

長門「提督。島風の処分はどうするつもりだ?」

提督「島風は自分の命令で出撃しただけだ。処分も何もない」

長門「ふっ……そうだったな。確かに提督の指示だった……失礼した」

島風「……あれ……?」

提督式連装砲ちゃんさん「……」

島風「……側に居てくれたの?」

提督式連装砲ちゃんさん「……」こくっ

島風「……ありがとう」

提督式連装砲ちゃんさん「ああ」

島風「て……連装砲ちゃんは私の側に居てくれるの?」

提督式連装砲ちゃんさん「……」こくっ

島風「んじゃあ、一緒にお風呂はいろっか?」

提督式連装砲ちゃんさん「!?」

提督式連装砲ちゃんさん「すまない。連装砲会議があるので、一時席を外す」

島風「あ……」

島風「あ~あ……逃げられちゃった」

島風「……」

島風「本当に……ありがとうね」

島風「えへへ♪」

???

提督式連装砲ちゃんさん「すまない。遅れた」シュタ

連装砲ちゃんA「」シュタ

連装砲くんA「」シュタ

連装砲ちゃんB「」シュタ

連装砲くんB「」シュタ

連装砲ちゃんC「」シュタ

連装砲くんC「」シュタ

連装砲様「良い。特に赦す」シュタ

提督式連装砲ちゃんさん「それでは例の件からーー」

提督「む……ポーキサイトが少し心許ないか。遠征部隊を編成するか」

明石(夕張さん)

夕張(何ですか?)

明石(提督大丈夫なんですか?)

夕張(大丈夫じゃないですね)

明石(そんなあっさり!?)

夕張(提督のお務めをしながらですし、負担は半端ないと思います……私たちは連装砲ちゃんの修理を急がないと)

明石(……そうですね)

明石(提督……)

島風「連装砲ちゃん!」

提督式連装砲ちゃんさん「命を無駄にするな」ズドーン!

島風「てやー!」

提督式連装砲ちゃんさん「うぬでは役不足だ」ズドーン!

吹雪「すごーい! 島風ちゃんの連装砲ちゃんまたMVPだね!」

天津風「私たちも負けてられないわ! 連装砲くん!」

連装砲くん「!」こくっ

戦鬼「……奴ラカ?」

レ級「……はい」こくっ

戦鬼「面白イ。仕掛ケテ見ルカ」

レ級「……」ギリッ

レ級(彼奴らは私の獲物だ……なのに……!)

戦鬼「フフフ」

レ級(ジェンガで負けたりしなければ……!)ギリリッ

提督ってつえー!

吹雪「……!? 全員散開!」

ズドーン!

吹雪「み、みんな……大丈夫?」

天津風「……え、ええ」

夕立「ぽいっ」

吹雪「消えた筈の傷が疼く……この感じは奴だ」

島風「嫌な感じがする……」

戦鬼「ヒサシブリネ……ソロモンノ悪夢」

夕立「ぽい」

戦鬼「エエ……モウ少シデ死ヌ所ダッタワ……フフフ」

レ級「……久しぶり」

提督式連装砲ちゃんさん「……あの時の」

戦鬼「アナタガ……ソロモンノ悪夢二アナタ……他モ悪クハナイ子達……今日ハイイ日ネ」

戦鬼「サア……始メマショウ」チャキ

吹雪「みんな! 気をつけて!」

天津風「嫌でもわかるわよ……二体とも今まで戦ってきたのと全然違う!」

夕立「ぽいっ!」

島風「今度は負けないんだから!」

レ級「ふふっ……やってみたら?」

吹雪「てっー!」

天津風「喰らいなさい!」

夕立「ぽいっ!」

島風「行っちゃってー!」

提督式連装砲ちゃんさん「……」

ズドーン!

吹雪「や、やった!」

夕立「ぽいっ!」

戦鬼「ソウマダマダヨ……ウフフ……ホラ、砲撃ハコウスルノヨ」

吹雪「うっ……さ、散開!」

吹雪「な、何とか避けられてるけど……」

天津風「こんなの……反撃する暇もないわ!」

ズドーン

戦鬼「アハハハ……」

島風「……!」

吹雪(島風ちゃんが後ろに回りこんで……!)

レ級「させる……」

夕立「ぽい!」バキッ

レ級「やってくれるね……!」

島風「五連装酸素魚雷!いっちゃっ……」

戦鬼「ウフフ」チャキ

島風「あ……」

戦鬼「後ロニ砲撃ガ出来ナイナンテ……思ッテタノ?」

戦鬼「紙飛行機ガドンナニ速クテモ……壁ハ突キ破レナイデショウ?」

ズドーン!

吹雪「島風ちゃん!」

>>27
嫌だなぁ。提督が戦場に立って戦うわけ無いじゃないですか。

島風「うっ……」中破

戦鬼「耐エ切レタト思ウ? 勿論……違ウワ」

島風「あ……」

ズドーン!

提督式連装砲ちゃんさん「……」

島風「て……連装砲ちゃん……?」

戦鬼「……私ノ砲撃ヲ受ケテ無傷……イイワ……イイ玩具ネ」

ズドーン!

提督式連装砲ちゃんさん「……」

ズドーン!

提督式連装砲ちゃんさん「……」

島風「やめて……」

ズドーン!

提督式連装砲ちゃんさん「……」

島風「もう良いから……!」

ズドーン!

提督式連装砲ちゃんさん「……」小破

戦鬼(思ったより本当に堅い)

ズドーン!

提督式連装砲ちゃんさん「……」小破

ズドーン!

提督式連装砲ちゃんさん「……」小破

島風「何で……何で逃げないの……!」

提督式連装砲ちゃんさん「逃げる……?」

ズドーン!

提督式連装砲ちゃんさん「君が後ろに居るのに……」小破

ズドーン!

提督式連装砲ちゃんさん「何処に逃げろと言うんだ、っと自分は返そう」中破

島風「!」

戦鬼(ヨーシ、ヤット……半分削ッタワ!)

レ級「アンタ達は私が相手だよ」

吹雪「退いて! 退いてよ!」

天津風「島風! 島風の連装砲くん!」

夕立「ぽい……!」

夕立「ぽい! ぽい!」

レ級「力強くでどうぞ? 駆逐艦如きに出来たら、だけど♪」

吹雪「この……!」

天津風「こいつ……!」

レ級「あはっ♪」

夕立「……」

夕立「調子に乗るなよ。小娘(ぽいっ)」

レ級「!?」ぞくっ

夕立「ぽいっ!」

シュイーン!

夕立改「ぽいっ!」

レ級「へぇ? 面白いじゃん」

吹雪「あれ?」

天津風「何よ?」

吹雪「ううん。多分、気のせいだと思う」

レ級「まだ奥の手があるんじゃない? モタモタしてたら……お仲間が死んじゃうかもね」

夕立「……」

夕立「ぽい!」

シュイーン!

夕立改二「……そろそろ終わりにしましょう」

夕立改二「吹雪ちゃんと天津風ちゃんは島風ちゃんの方に行ってあげて」

夕立改二「……あ、ぽい」

吹雪「……わかった。後でね!」

レ級「足手まといを行かせた、ってわけ?」

夕立改二「夕立の友達に足手まといなんて居ないわ! ……ぽい!」

提督式連装砲ちゃんさん「ふんっ!」

ズドーン!

戦鬼「フフフ」

島風「バリア? 障壁? あんなの反則~!」

ズドーン!

吹雪「島風ちゃん!」

天津風「待たせたわね!」

戦鬼「……流石ニイライラシテキタワ」

提督式連装砲ちゃんさん「高密度な障壁……何かしら制限がある筈だ」

吹雪「みんな! 集中させるよ!」

レ級(ここで彼奴が沈んだら、その分御飯のオカズが増えるかな?)

戦鬼(ン? 不穏ナ空気ガ……)

レ級「早く終わらせたら?」キリッ

戦鬼(気ノセイカシラ)

ズドーン!

吹雪「きゃっ!」

天津風「吹雪!」

戦鬼「サヨウナラ」

ズドーン!

吹雪(あれ? 周りがやけに遅く感じる……そうか……私……死ぬんだ……)

提督『……吹雪』

吹雪(司令官……)

吹雪(嫌だ……嫌だよ……)

吹雪(司令官……!)

提督式連装砲ちゃんさん「くっ……ふんっ!!」

天津風「片手で……」

戦鬼「弾イタ? 良イ玩具ダコト」

提督式連装砲ちゃんさん「……無事か?」

吹雪「は、はい……で、でも……腕が……!」

提督式連装砲ちゃんさん「……装甲が優秀で助かった。中身は無事だよ」

提督式連装砲ちゃんさん「それよりも今は目の前の敵に集中したまえ」

吹雪「はい!」

提督式連装砲ちゃんさん(しかし、あの障壁を現段階では突破出来ない上にあの火力……どうする?)

提督式連装砲ちゃんさん(弱気になるな。連装砲仙人との修行を思い出せ……!)

提督式連装砲ちゃんさん「……」

吹雪「……」こくっ

戦鬼「ウフフ」

提督式連装砲ちゃんさん「集中放火だ!」

吹雪「はいっ! みんな!」

天津風「くらいなさい!」

島風「行けーー!」

戦鬼「無駄ヨ……」

島風「またバリア!? 反則だって!」

提督式連装砲ちゃんさん「……!」

戦鬼「!?」

提督式連装砲ちゃんさん「連装砲魂を胸に」

提督式連装砲ちゃんさん「連装砲闘術・月蹴」

駆逐イ級「障壁で止められた砲弾を……」

イ級「無理やり蹴り入れた!?」

連装砲魂

一つ、付き従う艦娘の安全を最優先。

二つ、連装砲は影。光である艦娘を影から支える存在でなくてはならない。

三つ、中破した姿を見たいが為に手を抜いてはならない。

四つ、主より目立たない。

五つ、予告なくこれらは変更、或いは更新される場合があります。ご了承下さい。

戦鬼「コレハ忌々シイ連装砲仙人ノ技……!!」小破

レ級(知ってるんだ!?)

戦鬼「私ヲ捨テタ……アノ忌々シイ……!」

レ級(なんか複雑な事情!?)

戦鬼「消エロ、消エロ、消エテシマエーー! 全部! 全部!」

イ級「ヒイ……」撃沈

イ級「ありがとうございます! ありがとうございます! ありがーー」撃沈

イ級「無茶しやがって」撃沈

イ級「ま、悪党の終わりなんざこんなもんさね……悪らしい最低で最高の最後だったよ」撃沈

レ級「ちょっ……」

夕立改二「あ……」

レ級「やばいってば! ちょっと、頭の中まで砲弾詰まってんの!? 仲間に当ててどうすんの!」

提督式連装砲ちゃんさん「連装砲仙人を知って……まさか……君が……」

戦鬼「憎イ、憎イ、憎イ……!」

レ級「ちょっ……」

チャキ

レ級(こんなんだったら……冷凍庫に取っておいたガリガリ様……食べといたら良かったなぁ……進撃の阪神も読むの忘れてたや……)

戦鬼「死ネ、シネ、シネエェェェ!」

レ級(じゃあね。戦鬼……私は消えるけどアンタは悪くない……嫌な記憶が悪いんだ)

ズドーン!

レ級(好きな順位はかなり落ちるけど……わりと好きだったよ。みんな)

レ級(次生まれる時は……普通の女の子が良いなぁ……普通に生きて、普通に恋して、普通に結婚して……普通に死んでいく……)

戦鬼「……」

レ級(戦鬼……アンタはどうなの……?)

ズドーン!

レ級(……)

レ級「……?」

提督式連装砲ちゃんさん「……」大破

レ級「な、何で……?」

提督式連装砲ちゃんさん「さて、自分が移動した所にたまたま君が居ただけの事」

提督式連装砲ちゃんさん「仲間を想う少女に心を動かされた馬鹿な男など何処にも居らんよ」

レ級「え……あ……」

提督式連装砲ちゃんさん「さて……」

戦鬼「……今度ハ殺ス」

提督式連装砲ちゃんさん「仙人は君を捨てた訳じゃない」

戦鬼「黙レ! オマエ二何ガワカル!?」

提督式連装砲ちゃんさん「わかる。仙人から君の事は聞いている」

戦鬼「!?」

提督式連装砲ちゃんさん「……あの時は事情があって仙人は行けなかったんだ」

戦鬼「嘘……嘘、嘘、嘘!!」

戦鬼「提督ハ私ヲ捨テ……」

提督式連装砲ちゃんさん「わかっている筈だ。仙人はそんな連装砲じゃない。君の好きになった連装砲はそんな事をしないぐらいは」

戦鬼「!?」

寝ます。

初めて出合った時は……よくわかりませんでした。

男「ふむ……これが艦娘か」

「……あなたは……?」

男「失礼。私はーーだ。君の提督。司令官になる男だ」

無愛想で無口なんですもの。

……でも、これだけはわかりました。

海の向こうの更に向こうを見つめているような真っ直ぐな眼。

とても真っ直ぐな人なんだなぁって……それぐらいだけど。

いつからでしたっけ。

男「撤退だ。あの馬鹿を縛り引き摺ってでも撤退しろ」

貴方の姿を目で追う様になったのは。

男「勝って当然の戦いだった。褒めるまでもない……が、君の動きはなかなかだった」

いいえ。多分、初めから貴方の事が好きだったのかも知れませんね。

男「うおぉぉぉぉ! 那珂ちゃーーん!!」

貴方のその真っ直ぐな瞳を見ていると、私も道に迷ったりなんかにしない気がして。

男「私は撤退命令を出した筈だ! 何故、従わない!? 自分を何だと思っているんだ!」

好き……愛してます。提督。

男「あ、これ指輪。結婚しようか?」

なのに。

悪徳提督「本日より君達は私の指揮下に入る事になる」

……え?

悪徳提督「よろしく頼む」

あの人に何があったの?

悪徳提督「君が……成る程。美しい」

提督に、提督に何が……。

悪徳提督「ああ……そうだ。前の提督から君に伝言があるんだった」

提督から?

悪徳提督「ああ。すぐにこの場所へ向かってくれたまえ……彼はそこに居る」

悪徳提督「……ふふふ」ニヤ

パンパンパーン!

え……?

提督に会える。

そう思うと私はそれだけを考えて走り出していた。

会いたい。

あの人に。

会いたい。

>>71は無しで


パンパンパーン!

え……?

パンパン!

何で……?

痛い、痛い、痛い。

何で、何で、何で?

「……あの男はここには居ない……優秀過ぎる……お前も……も」

「まあ、待て」

「……?」

「君は彼に捨てられたんだ」

捨て……ステラレタ?

「……チッ……悪趣味な奴だな」

「彼は君を捨てる代わりに上へ行く事が出来る。どちらを選ぶかなんて、わかりきっているだろう?」

嘘……うそ、ウソ……!

「海の底で眠りたまえ」

提督、ていとく、テイトク……!

すみません。今回はここまでで。

パンパンパーン

なんで……?

男「誕生日おめでとう」

え……?

悪徳提督「こいつが適当に指輪を渡したって聞いてな。それではあんまりだからやり直しをさせることにした」ニヤリ

男「……そういう訳だ。一度返してくれ」

は……はい……

男「改めて結婚してくれ」

……提督

男「ん」

……バカ

男「ああ」

……私でよければお願いします。

男「……ああ」

の予定でしたが、こうすると恨んでた理由がよく分からなくなるので却下しました。

提督はそんな事しない。

ーーソウカナ?

そうよ。

ーーテイトクハ、ホントウ二ウラギッタノカモ

違う。

ーーチガワナイ

違う、違う、違う。

ーーチガワナイ、チガワナイ、チガワナイ。

ーーダッタラ、ナンデアノヒトハソバニイナイノ?

ーーツライトキハ

一緒に居てくれたのに。

ーーナンデ?

どうして?

ナンデドウシテデスカ? テイトク……。

戦鬼「……!」チャキ

提督式連装砲ちゃんさん「くっ……言葉では伝わらないか。なら!」

ズドーン!

提督式連装砲ちゃんさん「連装砲闘術奥義……魂同交術!」

夕立改二「あれは……! 連装砲一族に伝わる奥義の一つで、魂同士で交わることで、意識、想いを伝える。戦いではなく、互いに分かり合う為の奥義! ……あ、ぽい」

天津風(やっぱりあの連装砲くん、欲しいなぁ……)

島風「てい……連装砲ちゃん……」

男「……これは一体……何のつもりですか?」

小物提督「ん〜……貴方の席を空けて貰おうと思いまして」

男「席?」

小物提督「惚ける気ですか? 君が今、座っている大将の席ですよ」

男「……下らん。欲しいならくれてやる」

小物提督「欲しいならくれてやるだと!? 舐めやがって! 無事に帰す訳ないだろうが!」

男「……下衆が」

小物提督「逃がすな!」

男「……」

小物提督「漸く追い詰めましたよ……まさか、私の部下が半数近くもやられるとは」

男「……何故、私が貴様を狙わなかったかわかるか?」

男「殺す価値もないからだ」

小物提督「……っ! 舐めやがって! あの艦娘もすぐに後を追わせてやる!」

男「……」バキッ

小物提督「がはぁっ!?」

男「……彼女に手を出すのなら話は別だ。貴様等はここで殺してやる」

男「……お国を愛する同士だと思っていたというのに、残念だ」

小物提督「いつまでも見下してんじゃねえよ! やっちまえ!」

連装砲幼女「わーい!」

ドーン!

連装砲爺「フォフォフォ……これこれ、撃ち回りながら走るんじゃない。転んだら危ないぞい」

連装砲幼女「はーい」

連装砲爺「……平和な空の下であの様に駆け回る時代が来れば良いんじゃが」

連装砲幼女「じいちゃーん! 人が倒れてる!」

連装砲爺「何じゃと!?」

男「……」

連装砲爺「軍人か? 孫よ。若いもんを呼んで来るんじゃ!」

連装砲幼女「うん!」

あれ? 島風の話じゃなくて連装砲の話になってないですか?

男「……う……あ……」

連装砲幼女「あっ!」

男(なんだ……この子? は…… )

連装砲幼女「おじいちゃん! おじちゃんが起きたよー!」ドーン!

男(天井に穴が……)

連装砲爺「フォフォフォ……若いの。目を覚ましたか」

男(同じ様な物が……此方は白髭を生やしているが)

連装砲爺「この娘が山道で傷ついて倒れておるお主を見つけたんじゃよ」

男「そうですか……」

連装砲幼女「えらい? えらい?」

男「ああ。助かったよ」

連装砲幼女「えへへ♪」ドーン!

連装砲爺「これ、家の中で撃つんじゃない」

連装砲幼女「ごめんなさい……」ドーン!

連装砲爺「やれやれ……」

男「……」

連装砲爺「時に、お主の名は?」

男「……」

男「……?」

連装砲爺「名前じゃよ。名前」

男「……」

男「……思い出せない」

連装砲爺「何と」

連装砲幼女「? おじいちゃん迷子なの?」

連装砲爺「……ある意味ではな」

連装砲爺「まあ、落ち着くまでここに居ると良い……焦らずとも思い出すじゃろうて」

男「……ありがとうございます」

連装砲幼女「あそぼっ!」

連装砲爺「これ、この人は怪我人じゃ」

連装砲幼女「むぅ……じゃ、治ってから!」

連装砲爺「これ……」

男「いや……傷が治ったら遊ぼう」

連装砲幼女「本当?」

男「ああ」

連装砲幼女「やったー!」ドーン!

連装砲爺「……すまんの」

男「……いいえ」

男「……治療してくれたのは」

連装砲爺「ああ。それはもう一人の孫じゃよ」

連装砲幼女「ねえちゃん!」

男「……お礼を言いたいのですが」

連装砲爺「まあ、後で包帯を変えに来るじゃろうて……今は休むが良い」

連装砲幼女「おじちゃん、おねんね! おやすみなさい」ドーン!

男「……ああ」

しゅるしゅる

男「……?」

???「……あ」

男「……君は……?」

???「連装砲娘……包帯を変えてました」

男「……ありがとう」

連装砲娘「おじいちゃんと妹の頼みですから」

男「……」

連装砲娘「人間は嫌いです。軍人はもっと嫌いです。ごめんなさい……あなたには優しく出来ません」

男「……隠されるより、本心で言ってくれた方が助かる」

連装砲娘「……変な人」

不思議で奇妙だが、優しい時間。

男「……」ぴー

連装砲幼女「おー」

男「草笛っと言う」

連装砲幼女「……」すー

男「少しコツがいるんだ」

物陰

連装砲娘「……」こそこそ

連装砲娘「……」ふー

連装砲幼女「……」ぴー

連装砲娘「!?」がーん

男「お、上手いな」

しかし……。

男「だるまさんが……」

連装砲幼女「……」さっさ

連装砲娘「……」さっさ

男「転んだ」

連装砲幼女「!」ぴたっ

連装砲娘「……!」ぴたっ

男「……連装砲娘。足下に蛇」

連装砲娘「え? きゃ!?」

蛇「見つかった! どうすれば良い!?」

男「おっと」だきっ

連装砲娘「……あ」

すみません。投下する順番間違えました。

それから男は不思議な生活を送ることになる。

連装砲幼女「抱っこ!」

連装砲娘「我が儘言わないの」

男「……ほら」

連装砲幼女「わーい!」ドーン!

男「……」

連装砲娘「……すみません」

男「え? なんだって?」

連装砲娘(鼓膜が破るているんじゃあ……)

不思議で奇妙だが、優しい時間。

男「……」ぴー

連装砲幼女「おー」

男「草笛っと言う」

連装砲幼女「……」すー

男「少しコツがいるんだ」

連装砲娘「……」こそこそ

連装砲娘「……」ふー

連装砲幼女「……」ぴー

連装砲娘「!?」がーん

男「お、上手いな」

しかし……。

男「だるまさんが……」

連装砲幼女「……」さっさ

連装砲娘「……」さっさ

男「転んだ」

連装砲幼女「!」ぴたっ

連装砲娘「……!」ぴたっ

男「……連装砲娘。足下に蛇」

連装砲娘「え? きゃ!?」

蛇「見つかった! どうすれば良い!?」

男「おっと」だきっ

連装砲娘「……あ」

肝心の記憶を取り戻したのは……。

男「……」

連装砲娘「……あの」

男「……ん?」

連装砲娘「人間は嫌いです。軍人はもっと嫌いです」

男「ああ」

連装砲娘「でも……あなたはちょっとだけ……好きです」

男「……自分もだ」

全てが手遅れになった後だった。

寝ます。

男が記憶を取り戻したのはあらから1年後のことだった。

連装砲爺が集めていた那珂ちゃんグッズを見て全ての記憶を取り戻したのである。

しかし、かつて鎮守府だった場所は廃墟と化していた。

記憶を全て取り戻した男は全てを失っていたのだ。

男「……」

艦娘達と共に生き、共に笑い、共に泣いたあの場所は何処にもいない。

男は何度も辺りを見渡すが艦娘の声など聞こえず
、風が虚しく鳴き声のように響きながら通り過ぎた。

男「……皆、すまなかったな」

男「随分と待たせた」

男「……最早、自分は司令官でも何でもないが……責任は果たさなくてはな」

男は小さく笑いながら懐から拳銃を取り出す。

自決用の拳銃だ。

男「……」

拳銃を自分の頭に突きつる。

……そして。

静かな動作で引き金に指をかけた。

>>111
突きつる×

突きつける◯

目を閉じる。

艦娘達の笑い声、駆け回る姿、あの時の日常が……。

「駄目ーー!」ガチャ

男「……?」

ズドーン!

男「ぐは……!?」小破

連装砲娘「どうして……どうして……こんなバカな……!」

男「……痛い」

連装砲娘「死なないで……!」

男(……聞こえん)

連装砲娘「あなたに死んで欲しくない……だって……!」

男(何とか唇の動きで把握するしかあるまい)

連装砲娘「あなたが居なくなったら……あの子は、妹はどうするんですか……!」

男(あの子達は俺の死を望まない……か)

連装砲娘「いいえ……違う……あの子の為じゃない……これは私だけの気持ち……! お願いします! 生きて!」

男(私にはわかる……いいえ。あなたが一番知ってるはず……あの娘達は何があってもあなたの死は望まない。優しい人達だと言うことを……か)

連装砲娘「あなたは十分に苦しんだ……! だから、もうあなたは自分を許して……お願いだから……!」

男(あなた十分……わからん)

連装砲娘「それでも……辛いなら……!」

男(……この子が必死に自分を止めてくれているのはわかった)

男(すまん)

連装砲娘「私があなたを守ります……! 悲しいことからも、苦しいことからも……!」

男「……」すっ

連装砲娘「……あ」

男(もう少しだけ、自分は生きていて良いだろうか……)

男(今回はもっと皆を待たせることになりそうだ)

そして男は人間を捨て、連装砲の道を進むことになる。

後の連装砲仙人である。

連装砲仙人となった彼は秘術の何たらでかつて愛した艦娘が生きている事を知り、会いに行くが……。

彼を待っていたのは深海凄艦となった彼女だった。

憎しみで支配された彼女には言葉は通じず、その力は絶大だった。

どうしても彼女を討つ事が出来なかった彼は現地の艦娘と協力し、彼女を退けることに成功したのだった。

戦鬼「……ソンナコトガ……提督ハ……ワタシヲ……捨てタワケジャなかった……ワカッテタ……わかってたのに……!」

レ級「……止まった?」

提督式連装砲ちゃんさん「……」

戦鬼「……ありがとうございます……でも、逃げて……私の意思に関係なく、私はあなたたちの敵になってしまう……」ガチャ

ズドーン!

提督式連装砲ちゃんさん「……その様だ」

島風「て……連装砲ちゃん!」

夕立改二「いよいよマズいわ! 退くにしてもしないにしても決めないと!」あ……ぽい!

吹雪「……私は……」

天津風「……私達は吹雪に従うわ」

吹雪「司令官なら……放っておかないと思う」

提督式連装砲ちゃんさん「……ふっ」

戦鬼「早く! 早く逃げて!」ガチャ

ズドーン!

提督式連装砲ちゃんさん「逃げる? 涙を流す女を前にしての逃げ道などない……」

戦鬼「!?」

天津風「考えはあるの!?」

提督式連装砲ちゃんさん「……さて、こんなケースは初めてでな」

ズドーン!

島風「危なっ!」回避

提督式連装砲ちゃんさん「ふん」手刀

吹雪「と、とにかく回避に専念して!」

夕立改二「……キツイわね。近づくことも出来ないわ」

戦鬼「……!」

ズドーン!

レ級「……」

ズドーン!

吹雪「レ級が……砲弾を撃ち落として助けてくれた……?」

レ級「あんな奴でも仲間だから……見捨てたら、後味悪いっての」

レ級(人間に協力したのバレたら……最悪オヤツ抜きかなぁ……)

レ級「アンタ等一発でDeathる紙装甲なんだから、正面は私が引き受けてあげる」

提督式連装砲ちゃんさん「感謝する」

レ級「いや、アンタも……って、いいや。どうせ聞かないだろうし」

吹雪「無理しないで下さいね!」

提督式連装砲ちゃんさん「……障壁が邪魔だな


レ級「さっきまでは遊びだったからね。今は暴走モードの障壁だから、破るのは簡単じゃないよ」

島風「一発でダメなら!」

天津風「何発でも撃ち込むまでよ!」

吹雪「もう少しだよ! みんな、頑張って!」

夕立改二「素敵なパーティーにしましょう! ……なんて言ってる場合じゃないわね」

島風「あきらめないもん!」

吹雪「ポジションを維持するのも……」

天津風「いい加減キツイわね!」

戦鬼「お願い……逃げて!」チャキ

提督式連装砲ちゃんさん「……今しかないか」

夕立改二「!?」

レ級「ちょっ……」

島風「あ
吹雪「ポ
天津風「い

提督式連装砲ちゃんさん「連装砲一族の魂、想いを込めて!」

吹雪「障壁に手を……」

提督式連装砲ちゃんさん「ふんっ!」

提督式連装砲ちゃんさん「はぁっ!」

天津風「障壁をこじ開けた!?」

レ級「いや、出来るなら早くしろよ」

夕立改二「でも、これで近くに……!」

提督式連装砲ちゃんさん(正直。自分が一番驚いている)

戦鬼「……」ジャキ

レ級「いけない! 離れて!」

提督式連装砲ちゃんさん「む……!」

ズドーン!

吹雪「な……あんなのを近くで受けたら……!」

島風「嫌だ……!」

天津風「島風!?」

島風「もうあんなのは嫌だ!」

夕立改二「……」

島風「痛っ!」

天津風「ちょっと……大丈夫?」

島風「何かに躓いちゃった……え?」

天津風「それ……島風の連装砲くんの……腕……?」

島風「……嫌だ……嫌だよぉ……て……連装砲ちゃん……!」

吹雪「……? 待って! 向こうから何か……!」

島風「t……連装砲ちゃん!」

戦鬼「……」

レ級「無事だったのね……」

島風「……?」

戦鬼「……」

島風「……連装砲ちゃんは?」

戦鬼「ごめんなさい……ごめんなさい……」

島風「嘘……だよね……?」

島風「約束したもん! ずっと一緒に居てくれるって! 結婚してくれるって!」

吹雪「……島風ちゃん」

天津風「島風……」

夕立改二「……」

沈んでいく。

暗い海に落ちていく。

死ぬ時はこんなものなのか。

……自分はやり切れたのか。

あの子達は無事だろうか。

今までの出来事が頭に浮かび上がる。

連装砲仙人『うぬに最終奥義を確かに伝授した』

提督式連装砲ちゃんさん『はっ』

連装砲仙人『そしてこれをうぬに……貴方に授けよう』

提督式連装砲ちゃんさん『こ、これは……!?』

連装砲仙人『那珂ちゃんのファーストアルバム大破進撃は止められない! 初回購入特典のポスターじゃ。その他全てのグッズも授けよう』

提督式連装砲ちゃんさん『これは……いりません』

連装砲仙人『』

島風『速きこと島風の如し、です!』

島風『提督のマリオ、はやーーい!』

島風『連装砲ちゃん知らない?』

島風「提督! 連装砲ちゃんと何話してたの? え? 人類が歩んでいく先について?』

提督式連装砲ちゃんさん「……そうか……」

提督式連装砲ちゃんさん「そうか……そうだったのか……」

提督「自分は……彼女を……」

衝撃的な事実が判明した所で寝ます。

提督「ご苦労。報告は彼から聞いている」

吹雪「……」

夕立「……」

天津風「……?」

夕張「ああ、あの子にはとある機能が付いていまして」

島風「え?」

夕張「つまり、緊急時は重要な部分だけを切り離して鎮守府に帰投するようになっていたんです……まあ、回収は潜水艦の子達にお願いしましたけど。」

「58は己等に問うでち! 汝等なんぞやでち!」

「「「我らは怒・苦留! 怒・苦留のユダなり!」」」

やべ、貼り間違えた。

>>154の前にこれが入ります。

明石「お帰りなさい!」

島風「……」

吹雪「……」

天津風「……」

夕立「……」

明石「? ……どうかしましたか?」

島風「……連装砲ちゃんが……」

明石「え?」

あ、文字化けしてる……。

以下と差し替えよろです。

提督「ご苦労。報告は彼から聞いている」

吹雪「……」

夕立「……」

天津風「……?」

夕張「ああ、あの子にはとある機能が付いていまして」

島風「え?」

夕張「つまり、緊急時は重要な部分だけを切り離して鎮守府に帰投するようになっていたんです……まあ、回収は潜水艦の子達にお願いしましたけど。」

「58は己等に問うでち! 汝等なんぞやでち!」

「「「我らは提督「ご苦労。報告は彼から聞いている」

吹雪「……」

夕立「……」

天津風「……?」

夕張「ああ、あの子にはとある機能が付いていまして」

島風「え?」

夕張「つまり、緊急時は重要な部分だけを切り離して鎮守府に帰投するようになっていたんです……まあ、回収は潜水艦の子達にお願いしましたけど。」

「58は己等に問うでち! 汝等なんぞやでち!」

「「「我らはの怒・苦留のユダなり!」」」のユダなり!」」」

変わらねぇ、もういいや。このまま行きます。

島風「うわーん! てーとくー!」

夕張「それと島風ちゃんに謝ることがありまして……実はあの連装砲ちゃん。島風ちゃんの連装砲じゃないんです」

島風「あ、知ってた」

天津風「え」

吹雪「知ってました」

夕立「気づかない方が可笑しいんじゃない?」

天津風「!?」

夕張「な……んだと……?」

明石(そりゃあ、そうでしょうよ)

時雨「あ、お帰り」

夕立「ただいま!」

時雨「?」

夕立「? ただいま!」

時雨「……?」

夕立「た・だ・い・ま!」

時雨「ごめん。それは何処かの言葉かな?」

夕立「え!?」

吹雪「ただいま~」

時雨「やあ、お帰り」

夕立「!?」

時雨「吹雪。夕立はどうかしたの?」

吹雪「さっきからその調子だけど……」

夕立「ぽ……ぽい!」

時雨「うん。お帰り……何だ。ちゃんと喋れるじゃないか」

吹雪「私たちの勘違いだったみたいだね」

連装砲ちゃんと連装砲くんはまた別の物だということに今気づいた。天津風が島風の連装砲ちゃんを連装砲くんと呼んでいるのは私の責任だ。だが私は謝らない。

天津風「え? あの連装砲くん故郷に帰っちゃたの?」

明石「帰ったっていうか、帰ってはいないっていうか」

天津風「お別れぐらいしたかったな……」

夕張「手紙書きますか? きっと読んでくれますよ」

提督「自分に渡してくれたら必ず届けよう」

天津風「早速書いてくるわ!」

北方棲姫「ダーク・クレセントを二マス進ませて攻撃……絶対成功により……ダーク・クレセントの効果発動……獅子王をブレイク」

レ級「あ〜!? 私の獅子王がぁ!!」

北方棲姫「プリンは貰う……」うまうま

戦鬼「うふふ……」

レ級(あれから変わったのは良いけど)

レ級(キモい。何か娘を見守るようはあの優しい笑顔がキモい)

戦鬼『泣イテ、叫ンデ、私ヲ愉シマセテネ」

戦鬼『みんなー♪ アップルパイが焼けたわ〜♪」

レ級(キモい通り越して怖い)

戦鬼「私の分あげるから気を落とさないでね?」

レ級(大好き!)

那珂「那珂ちゃんだよー!」

連装砲仙人「うお~~!! 那珂ちゃーーん!」

連装砲仙人(儂以外のファンが居ないのは気になるが、今は那珂ちゃん!)

??「お隣……良いですか?」

連装砲仙人「おお、勿論……」

戦鬼「……」

連装砲仙人「……」ちらっ

提督式連装砲ちゃんさん「……ふっ」

連装砲仙人「……若僧が」

連装砲仙人「……久しぶりだな」

戦鬼「……はい」

連装砲仙人「……」

戦鬼「……」

連装砲仙人「……あれからどうだ?」

戦鬼「前より……皆と仲良くなれました」

連装砲仙人「……そうか」

那珂(歌いづらい……)

連装砲仙人「……お前達はどうするつもりだ?」

戦鬼「……少なくとも、私の所は戦うつもりはありません」

連装砲仙人「ふむ。一枚岩ではなかったか」

戦鬼「好戦的な者も居ればお前達みたいな者もいるか……ふふっ」

那珂(歌っていいのかな? 待ってた方がいいのかな?)

連装砲ちゃんさん「……」くいっくいっ

那珂(え? 恋の完全勝利理論を歌うの? この雰囲気で?)

連装砲ちゃんさん「……」くいっくいっ

那珂(こうなったら破れかぶれだよ!)

〜〜♪

連装砲仙人「……この歌は」

戦鬼「私が提督にお願いして初めてライブに連れて行って貰った時の……」

那珂(マジで!?」

提督式連装砲ちゃんさん「……ふっ」

戦鬼「提督……」

連装砲仙人「……何だ?」

戦鬼「この指輪はまだ有効ですか?」

連装砲仙人「……」

戦鬼「……提督」

連装砲仙人「ダメだな」

戦鬼「え……」

連装砲仙人「今の私は君が知るかつての男ではない」

連装砲仙人「今の私はただの連装砲……ただの仙人だ」

ーーだから。

ーーもう一度誓わせて欲しい。

ーー君を守り、君と生き、愛し続ける事を誓う。

ーーだから……私と結婚してくれないか?

……。

……。

……はい……!

……愛してます……提督……!

那珂「お〜〜い」

島風「かけっこしませんか?」

提督「しない」

島風「あそぼ~よ~」

提督「最近……よく自分にくっ付いてくるが……」

島風「だって約束したもん!」

提督「いや。その約束したのは自分では……ま、良いがな」

島風「?」

提督「ほら」

島風「指輪……? え? え? え?」

提督「嫌なら突き返すなり、捨てるなりしても結構だが

島風「返さないし捨てるないもん!」

提督「そうか」

島風「でも……渡し方って物が……う~……」

提督「ケッコンカッコカリ用の指輪を渡すのに雰囲気も何もないと思うが……」

島風「む~」

提督「……今はそれで我慢してくれ」

島風「む~……え?」

提督「愛してるぞ。島風」

島風「え? ……あ……う~……」

提督「どうした?」

……私も……。

……。

……!

……私も提督が大好きです!


end

「ぽ〜い」

悪徳提督「何!?ひと~つ 人の世、生き血をすすり……だと!?

「ぽい!」

小者提督「何!?ふた~つ 不埒な悪行三昧、だと!?」

夕立「みぃ~つ 醜い浮き世の鬼を、退治てくれよう夕立……」

悪徳提督「何言ってんだ? わかる言葉で喋れや」

小者提督「人様にわかる言葉でな」

夕立「ぽ〜い……」ぐすん

ズドーン!

悪徳&小者「ぎゃーー!」

夕立「誰!?」

提督式連装砲ちゃんさん「通りすがりの連装砲だ」

夕立「!」きゅん

夕立「……」

夕立「……」

夕立「……」

夕立「……」

夕立「……?」

夕立「……!」

夕立「……」

夕立「……」にこっ

夕立「ぼい!」


True End


これで放置してたやつの続きを書ける! 依頼出して来ます。

夕立「……」

夕立「……」

夕立「……」

夕立「……」

夕立「……?」

夕立「……!」

夕立「……」

夕立「……」にこっ

夕立「ぽい!」


True End

此方でよろしくお願いします。

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