にこ「もやし祭り?」 (34)

クロスss
短め

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にこ「よし!学校おわり!今日はスーパーに寄ってから帰りましょうか」テクテク

にこ「はぁ〜夕飯は何にしようかしら…こころ達にはもっと贅沢させてあげたいしね…」

にこ「昨日のカレーは食べ切っちゃったし…今日はシチュー?いや、ハンバーグでもいいかな?」ブツブツ

にこ「うーん…スーパーに行ってみないことにはなんとも言えないわね…」ブツブツ


ドンッ


にこ「いったぁ!?何よもう!」

???「うぅ…いたたた…」

にこ「あ!ごめんなさい!大丈夫ですか?!」

???「あ、私は大丈夫ですけど…」

???「ちょっとやよい!ここは怒るところでしょう!あんたねぇ…どこ見て歩いてんのよ!」

にこ「本当にごめんなさい!」

やよい「伊織ちゃん、心配してくれるのは嬉しいけどお姉さんも謝ってくれてるんだしもう大丈夫だよ?」

伊織「やよいがそう言うならいいけど…次からは気を付けなさいよね!」

にこ「は、はぁ……気を付けます」

にこ(年下に説教されるなんて…面目ないわ)

にこ「まぁ今のはにこが悪かったわ。ちょっと考え事してて前を見てなかったし…じゃあ、にこはこれで」

やよい「あ、はい!引き止めちゃってごめんなさい!気を付けて帰って下さい!」

伊織「ちょっと!やよいが謝ることじゃないでしょ!?引き止めてた訳でもないし……はぁ、まぁいいわ…最近は何かと物騒だからあんたも気を付けなさいよ」

にこ(怒ったり心配したり…面白い子だなぁ)



数日後

にこ「さて、μ'sの活動も増えたことだし今日はちょっと贅沢しようかしら」

にこ「いや、やっぱりもやしを使った鍋にしようかしらね」

にこ「よし!もやしと、肉、あとは豆腐、野菜があれば十分ね!」

にこ「……………………ん?あの特徴的なオレンジの髪の子はもしかして……」



にこ「やよいちゃん?」



やよい「は、はい!…ってこの前のお姉さん!」

にこ「にこでいいわよ?こんなところで何してるの?」

やよい「今日は毎週恒例のもやし祭りの日なんです!だからもやしたくさん買おうかなーって!」

にこ「へぇ…やよいちゃんまだ若いのにお手伝い?偉いね」

やよい「うーん…うちって結構貧乏だからお母さん達の負担を減らさなきゃって家事は私がやってるんです。にこさんもお手伝いですか?」

にこ「実はにこの家も裕福ではないのよねぇ。だからやよいちゃんと同じよ」

やよい「えへへ、一緒です!」

にこ「共通点が貧乏なんて嬉しくないけどね…」

時間的には竜宮小町がデビューしてすぐ
にこがやよいの名前を知ってたのは伊織が読んでたから

説明不足だったなごめん

やよい「でも貧乏ってそんなに悪いものじゃないって思いますよ?川の字で寝たり、たまにする贅沢がすっごく嬉しかったり。あ!にこさんも良かったらもやし祭り来ませんか?」

にこ「もやし祭りかぁ…行ってみたいけどうちの子達を放って置くわけにはいかないわね」

やよい「そうですよね、私も弟達を放って置けないし…」プルルルル

やよい「あ、伊織ちゃんからだ!…もしもし?どうしたの伊織ちゃん」

やよい「うん…うん…でも…うん、わかった。伊織ちゃん、本当にありがとう!じゃあまた明日事務所でね」プツッ

にこ(ん?事務所?…まさかね)

やよい「なんか、伊織ちゃんが私の弟達の面倒を見てくれるみたいです。それは伊織ちゃんに悪いよ〜って言ったんですけど、楽しんできてねって言われちゃいました〜」エヘヘ

にこ(え?ちょっと待って、なんでこのタイミングで?え、まさか遠くから見守ってるとか…?いやいや偶然よね)

にこ「わざわざ家に来てもらってまでもやし祭りしなくてもいいわよ?」

やよい「ううん、私がにこさんにご馳走したいんです!」

にこ「そ、そう…ありがとうね(もやし祭り…美味しかったらメニューを聞くとしましょう)」

にこ宅

にこ「ここがにこの家よ」

やよい「おじゃましまーす!」

こころ「お姉さま!お帰りなさい!」

ここあ「お姉ちゃんおかえり!」

こたろう「おかえり〜」

やよい「うわぁかわいい妹さんですね!」

こころ「お姉さま、この方はお姉さまのお友達ですか?」

にこ「ん?ん〜まぁそんな感じ」

にこ「今日はね、このお姉ちゃんが夜ご飯をご馳走してくれます!」

ここあ「わぁい!ねぇねぇ何作るの?」

やよい「今日はもやし祭りをしに来ましたー!」

こころ「もやし?」

こたろう「祭り〜」

にこ「まぁまぁ、出来てからのお楽しみってことよ。さ、あんた達は遊んでなさい」

「「「はーい」」」

にこ「さて、と。とりあえず材料以外の荷物は私の部屋にでも運んじゃいましょうか」

やよい「ありがとうございます!」

にこの部屋

やよい「あ!竜宮小町のポスターだ!」

にこ「あら?竜宮小町を知ってるのね。なかなか見る目があるじゃない」

にこ「まだデビューしたばっかりだけどすごくいいわよねぇSMOKY THRILL!このポスターも数量限定の店舗購入特典なのよ?」ドヤッ

やよい「伊織ちゃんもすっごく好きだって言ってました!」

やよい「伊織ちゃんと亜美とあずささんがポスターになってるなんて信じられません!」

にこ「ん?伊織ちゃんも好きだって言ってた?まさか、水瀬伊織の知り合いなの?」

やよい「はい!伊織ちゃんはとーっても大切な友達です!」

にこ「う、うそでしょ…いや、ちょっと待って…確かこの前ぶつかった時…」

〜〜〜

「伊織ちゃん、心配してくれるのは嬉しいけどお姉さんも謝ってくれてるんだしもう大丈夫だよ?」

「やよいがそう言うならいいけど…次からは気を付けなさいよね!」

〜〜〜

にこ(あの時確かに伊織ちゃんって言ったわよね…ってことはまさか)

にこ「あの時いたのは水瀬伊織!?」

やよい「??あの時?この前ぶつかった時ですか?」

にこ「そうよ!あの時やよいちゃんといたのって水瀬伊織?」

やよい「そうですよ?伊織ちゃんはとってもいい子なんですよ〜」ニコニコ

にこ(う、うそでしょ〜!?水瀬伊織は、いや、竜宮小町は将来絶対に有名になるはず…そうと知っていればサインくらいは貰ったのに…)

にこ「くっ…帽子を目深に被ってたからわからなかったわ…それに伊織なんて名前の子は沢山いるし…一生の不覚…」

やよい「どうかしましたー?」

にこ「ううん、何でもないわ。さ、夕飯の支度するわよ。何か手伝うことはある?」

やよい「そんな、今日は私が好きでやることですからにこさんは手伝わなくていいですよ」

にこ「そう?ならお言葉に甘えてたまにはこたろう達と遊んであげようかしら」

やよい「はい!夜ご飯のことは任せて下さい!」

にこ「任せたわよ!」

やよい「うっうー!頑張りまーっす!」

にこ(うっうー?にっこにっこにーみたいなものかしら?可愛らしいわね)

数分後




やよい「さぁ!出来ましたよー!」

にこ「お疲れ様〜飲み物用意するわね。お茶でいい?」

やよい「はい!大丈夫です」

こころ「今日はもやしだけ…ですか?」

ここあ「えーお腹空いちゃうよー」

にこ「こら!せっかく作ってくれたんだから文句言わない!」

にこ(でも確かにもやしだけで美味しいのかしら)

やよい「皆さん遠慮しないで食べて下さい!」

にこ「い、いただきます」

こころあ「いただきまーす…」

こたろう「いただき〜」



パクッ

にこ「な、なにこれ…もやしってこんなに美味しいの!?」

こころあ「ムシャコラムシャコラ」

こたろう「もやしー」

やよい「お口に合って良かったです」ニコニコ

にこ(これはレシピを聞き出さねば…)

ワーワーガヤガヤ

ーーー
ーー




にこ「ふぅ…今日はありがとうねやよいちゃん」

やよい「私こそ今日はとっても楽しかったです!」

にこ「もう暗いから送って行くわ」

やよい「それは嬉しいですけど、にこさんだって危ないですよ?」

にこ「いいからお言葉に甘えなさい。まだ中学生でしょうが」

やよい「にこさんは違うんですか?」

にこ「うぐっ…あ、あんたねぇ…私はれっきとした18歳よ!」

やよい「ええーっ!そうだったんですかぁ!?私てっきり伊織ちゃんと同じくらいかなって思ってました!ごめんなさい…」

にこ「別にいいわよ。ほら、家まで案内しなさいよね」

やよい「はい、私の家はこっちです!」

にこ「……………」テクテク

やよい「………………」テクテク

やよい「………あの」

にこ「ん?どうしたの?」

やよい「にこさんはアイドル、好きなんですか?ほら、部屋にポスターがあったから好きなのかなって」

にこ「アイドル?好きだけど、それがどうかした?」

やよい「好きなだけですか?にこさんとーっても可愛いからアイドルになれると思いますよ!」

にこ「にこが可愛い?わかってんじゃないの!」

にこ「でもにこはもうアイドルよ?スクールアイドルだから三年限定だけど」

やよい「スクールアイドル???」

にこ「そ、スクールアイドル。μ'sっていうグループなんだけど、知らない?」

やよい「みゅーず…なんか春香さんがこの前動画を見てました!私なんかよりもずっとアイドルだなって凹んでました」ニガワライ

にこ「その春香って子もアイドルなの?」

やよい「はい!まだまだお仕事は少ないけどみんなとっても頑張ってます!」

にこ「やよいちゃんもアイドルの卵なの?若いのに大変ね。家事も忙しいのに」

やよい「たしかに弟達の面倒を見ながらお仕事やレッスンするのは忙しいですけど、弟達の笑ってる顔見ると疲れとかもパーッてどっかいっちゃうんです!」

にこ「その気持ちわからなくもないわ。にこもこころ達が楽しそうに遊んでるのを見ると何でも頑張れそうな気がしてくるの」

やよい「家族っていいものですよね!いるだけで力になるんです!………それに、まだ少しだけど、私のことを応援してくれてるファンの人達のためにも頑張らなきゃって。えへへ、私なんてまだまだですけど」

にこ「やよいちゃん…いや、やよい、あんたもう十分アイドルよ…にこが保証するわ」

にこ「あんたはいつか必ずトップアイドルになる。その優しくて頑張り屋な姿は必ずみんなの目にとまるわ。だから頑張りなさいね。なんて、にこが偉そうなこと言えないけどね」

やよい「そんな、とんでもない!にこさんにそう言ってもらえてすっごく嬉しいです!」

にこ「そう、なら良かったわ。ほら、家に着いたわよ?ここでしょ?」

やよい「あ、いつの間に…えへへ、にこさんと話してたらあっと言う間でしたね」

にこ「そうね、やよい、頑張って。私はあんたのファンなんだから…ふふっ」

やよい「はい!トップアイドル目指して頑張ります!うっうー!なんだかやる気がメラメラーってでてきました!」

にこ「じゃあにこはこれで。おやすみ」

やよい「にこさん、気を付けて帰って下さいね?」

にこ「わかってるわよ」

やよい「じゃあ、また!」

にこ「…………ふふっ。『また』ね」



ーーー
ーー

数ヶ月後…の希の家




テレビ『高槻やよいの!お料理さしすせそ!』

穂乃果「にこちゃんってさーほんとお料理さしすせそ好きだよねー」

凛「ほんとにゃ。ただでさえ料理上手なのにこれ以上上手くなってどうするつもりにゃ」

にこ「うるさいわねー別にいいでしょ?」

穂乃果「もしかして真姫ちゃんのためかなー?」ニヤニヤ

にこ「はぁ?なんで真姫ちゃんが出てくるのよ?」

真姫「そうよ!私は関係ないでしょ!」

希「そうやね〜にこっちはやよいちゃん目当てで見てるもんなぁ〜」ニヤニヤ

にこ「は、はぁ!?そ、そんなわけないでしょ!?」

凛「え〜にこちゃんロリコンだったの〜?」

穂乃果「やーいロリコン!」

にこ「うぐっ…あんた達、覚えときなさいよ!……………はぁ、今日は帰るわね」

希「え?もう帰るん?」

にこ「ちょっと予定があるのよ。じゃあまた明日学校でね」

穂乃果「うん、じゃあね〜」

凛「また明日〜」

にこ「希、お邪魔しました」ガチャバタン

にこ「ふぅ〜まったくあいつらは人をからかわないと生きていけないのかしら」

にこ「…………っと、確かここで待ち合わせだったわね」




「にこさーーーーん!!!」




にこ「相変わらず騒がしいわね」

やよい「はぁ…はぁ…お仕事が長引いちゃって…」

にこ「わかってるわよ…さ、行くわよ」




「「毎週恒例のもやし祭り!」」




ア、ソウイエバウチノプロデューサーガスカウトシタイッテイッテマシタ
エ!ホント!ツイニニコノジダイガキタワネ

おわり

終わり
拙い上に短い文章だったが読んでくれてありがとう

伊織って呼んでる時点で分かるだろうという意見があったが、伊織なんて名前の子は沢山いる訳だし。あと、ただの高校の部活がデビューする前のアイドルの卵の存在まで知ってる訳がないかなと俺なりに思った。それだけ

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