【ミリマス】P「プロデュース記録、最上静香」 (299)

765プロに入社して三ヶ月…いよいよアイドルをプロデュース出来ることになった

一体どんな子だろうか…不安もあるが今は楽しみだ

P「おはようございます!」

社長「おはよう、今日も元気だね」

P「はい、社長それで…」

社長「うんうんわかっているよ、お待ちかねのアイドルの子はあっちの控え室で君を待っている」

P「わかりました、ありがとうございます」

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この先に俺の担当するアイドルが…

P「失礼します」

「…」

P「君が…俺が担当するアイドルの子かな?」

静香「はい、最上静香です。…よろしくお願いします、プロデューサー」

P「最上さんか、プロフィールには14歳って書いてあるから中学生かな?」

静香「そうですが、それがなにか?」

P「い、いや、特に意味はないんだ」

静香「そうですか」

少しきつそうな子だ…多少不安だが頑張ろう

静香「確かに私は中学生ですが、子供扱いするのはやめてください」

P「あ、ああ…」

静香「…私には時間がないんです」

P「?」

静香「なんでもありません、それでは本日はこれで失礼します」

P「ああ、じゃあ最上さん、また明日」

静香「はい、失礼します」

P「おはよう最上さん」

静香「おはようございます」

P「早速だけど今日は今の最上さんがどこまで出来るか見せてもらうよ、結果によってレッスンの調整を行うから」

静香「調整なんて必要ありません、私は全力でやるだけです」

P「そういうわけにはいかない、まだ中学生なんだ、最初から無理をする必要はない」

静香「子供扱いしないでください!私には私のやり方があります!」

P「…わかった、なんにせよまずはどこまで出来るか見せてくれないか?君の能力がわからない以上どんなダンスにするか、どんな歌にするかも決められないから。…レッスンは君の好きなようにするといい」

静香「はい」





キュッキュッタンッ

やはり体の使い方がなっていない…これではすぐに潰れてしまうだろう

静香「はっ、はっ…」

一旦止めた方がいいかもしれないな

P「ストップ、最上さん、ストップだ」

静香「はあっ…はあっ…なんですか?私はまだ限界じゃありません」

P「体がうまく動いていない、やっぱり少しずつ慣らしていった方が…」

静香「そんな悠長なことをしている暇はありません」

P「悠長なことじゃない、必要なことだ」

静香「私には時間がないんです!」

P「君は一体何をそんなに焦っているんだ?基礎ができていなくては潰れてしまうぞ」

静香「…プロデューサーには関係ありません、とにかく私には時間がないんです、こんなところで立ち止まっている暇はないんです」

P「それでも、だ」

静香「…!プロデューサーでは話になりません」

P「そうか…」

静香「私は、私に出来ることを一人でもやります、やらないとダメなんです」

P「…」

静香「今日はこれで失礼します」

P「最上さん」

静香「…」

P「二週間後にオーディションがある、それに合わせて自分で調整をしてほしい」

静香「…わかりました、失礼します」バタン

P「…」

一応トレーナーさん達や音無さんに手を回しておこう

小鳥「いいんですか、プロデューサーさん?静香ちゃんを一人にして」

P「良くはないですよ、彼女のやり方だとあっという間に限界が来ますから」

小鳥「なら…」

P「だからこそですよ」

小鳥「え?」

P「一人のやり方では限界がある、ならその限界をみせてやるしかない」

小鳥「…」

P「以前社長が言ってました、アイドルとプロデューサーは手を取り合い二人三脚だって」

P「今の俺達は二人三脚のスタートラインにすら立てていません、だから俺達の足並みを揃えるためにも、今は彼女に一人でやらせるしかないんです」

小鳥「なるほど…」

P「感心できる方法じゃないのはわかってます、でも今はこれしかないんです」

P「…」

静香「…っ!」




P「…」

静香「~♪~♪…♪」




P「…」

静香「はあっ…はあっ…くっ」

P「最上さん、今日はオーディションだが…調子はどうかな?」

静香「体調管理は徹底しています、本番当日に体調を崩すなんてプロ失格ですから」

P「そうか、それはいい心掛けだ、でもひとつ間違っている」

静香「はい?」

P「君はプロじゃない、まだデビューすらしていないアマチュアだ。自覚を持つのはいいことだけどね」

静香「…」

P「見せてもらうよ、君がこの二週間やってきたことを」

静香「…言われなくともそのつもりです」

P「今回俺はアドバイスもなにもしない、思うようにやるといい」

静香「最初からそのつもりです」

一旦休憩します

静香⑥「~♪~♪…~♪」

「はーい、もういいよー」

静香「えっ?」

「はい次⑦番の人」




「今回の合格者は⑦番と②番!他の人は帰っていいよお疲れさまー」

静香⑥「そんな…」



静香「…どうして」

P「最上さん、さっきのオーディションの結果表だ」

1⑦
2②
3⑤
4①
5④
6③
7⑥

静香「…っ!」グシャ

P「今回の結果は当然だよ、俺が審査員をしていても君は最下位にしていただろう」

静香「…それは、私があなたの言うことを聞かなかったからですか?」

P「違うな、単純に君が歌もダンスも下手だからだ」

静香「…!」

P「歌に集中すればダンスが、ダンスに集中すれば歌が疎かになっている」

静香「…」

P「君はちゃんとしたトレーナーのレッスンを受けてない、独学だろう?」

静香「はい…」

P「独学であそこまで動けるなら大したものだよ、ただしアマチュアなら、な」

P「でも君が目指すのはプロの世界だ、アマチュアの技術なんか通用しない」

静香「…」

P「君がまだ自分の力だけで上を目指すというなら止めはしないさ、ただデビューオーディションで落ちた…この意味をよく考えて次に来たとき、どうするか教えてくれ」

P「…今日のところはお疲れさま、疲れただろう、家まで送ろうか」

静香「…いえ、大丈夫です、少し一人にしてください」

P「わかった、それじゃあ、また」



静香「…」





P「あああああー……言い過ぎた、絶対嫌われた」

小鳥「そんなに自己嫌悪するくらいならやらなければよかったんでは?」

P「ですが現実を見せないと最上さんは絶対納得しないでしょう?口でこのままじゃダメだと言ってもあの子の性格的にやってみなければわからないって言われるのは目に見えてましたし」

小鳥「まあ、確かに」

P「明日来てくれるかなぁ…アイドル辞めちゃわないかなぁ…」

翌日

P「おはようございます」

静香「プロデューサー、遅いですよ」

P「…最上さん?なんで」

静香「寝惚けているんですか?だらしない、昨日プロデューサーが言ったじゃないですか、どうしたいか報告しろと。もう忘れたんですか?」

P「あ、いや」

静香「…私は、自分だけでなんでもできると思っていました、でも今回デビューすら出来なかった」

P「…」

静香「私は、トップアイドルになりたいです、昔からの夢です」

P「…」

静香「プロデューサー、私を…トップアイドルに導いてくれますか?」

P「ああ、その言葉を待っていたよ、最上さん。一緒に、頂点を目指そう!」

静香「…!ありがとうございます!それで、ひとつお願いが」

P「なんだ?」

静香「名前で呼んでください」

P「えっ?」

静香「二人三脚で行くと決めた以上、いつまでも名字で呼ばれると少し違和感を覚えます」

P「そうか…?」

静香「はい、私が嫌なんです。…なので、名前で呼んでください」

P「…わかった、これからよろしくな、静香!」

静香「はい、よろしくお願いします、プロデューサー!」

一旦ここまで
もがみんの自信をへし折って落ち込んでるところを慰めてあげたい

P「さて、俺達は今から一緒にやっていくわけだが」

静香「はい」

P「まずは何をしようか」

静香「…」

P「あ、やめて、そんな目で見ないで」

静香「まさか、なにも考えてなかった…なんて言いませんよね?」ニコッ

P「いや、違うんだよ」

静香「何が違うんですか」

P「俺の予想では早くて明日、遅くても明後日に答えを出しに来ると思ってたからさ」

静香「それで?」

P「今日はダンスの先生もボーカルの先生も来てないんだよ」

P「いや、いるにはいるんだけど今日は先輩達が使ってるから」

静香「では今日はレッスン出来ないんですね」

P「すまない」

静香「わかりました、では今日は帰ります」

P「待った待った」

静香「なんですか?」

P「せっかく一緒にやっていくんだ、改めて自己紹介をしよう」

静香「私のプロフィールは書類に載っていますが」

P「書面上じゃなくてさ、向かい合って、お互いの言葉で、自己紹介したいんだよ」

静香「…わかりました」

P「じゃあ改めて、君のことを教えてほしい」

静香「最上静香、14歳です。趣味はテニス、特技はピアノです」

P「ピアノが弾けるのか」

静香「はい」

P「どのくらいの腕前なんだ?」

静香「習い事程度ですが…楽譜さえあればほとんどの曲は弾けるかと」

P「すごいな」

静香「…父が命令した習い事の中で楽しかったのはピアノだけでしたから」

P「…なるほど」

静香「好きなものはうどんです」

P「うどん?」

静香「はい」

P「うどんか…どんなうどんが好きなんだ?」

静香「全部です」

P「えっ」

静香「全部です、きしめんも讃岐も団子汁も稲庭も水戸も味噌煮込みもほうとうも全部好きです」

P「そ、そうか…」

P「それじゃあ次は俺の番だな、俺の名前はP、年齢はあずささん以上音無さん未満だ」

P「趣味は仕事で特技はセーブ&ロード、好きなものはπタッチ、以上だ」

静香「???」

P「さて、自己紹介も終わったことだし…静香の目標を聞こうかな」

静香「目標…ですか?」

P「スカウトされたからとか、子役上がりだからとかじゃなく自分からこの世界に入ってきたんだ、なりたいアイドル像があるんじゃないか?」

静香「…私が幼稚園くらいのころ、ある三人のアイドルの人達をテレビで見ました」

静香「かっこよく歌って踊っているあの人達に私は憧れ、アイドルになりたいと強く思いました」

静香「私は、あの人達のようになりたい」

P「その三人の名前は覚えているか?」

静香「いえ…ただ、ユニット名は覚えています。確か…中村ミンキー」

P「芸人みたいだな」

静香「リーダーだった人はトークショーとかだとまさに芸人みたいでした」

P「静香は人を笑顔にするアイドルになりたいんだな」

静香「はい、私はあの人達に笑顔をもらいました、だから今度は、私が」

P「アイドルで…みんなに…笑顔を…か」

静香「プロデューサー?」

P「いや、友人の言葉を思い出してな」

P「現役では誰が好きなんだ?」

静香「千早さんです」

P「即答だな」

静香「私にとってあの三人が夢なら、千早さんは憧れです」

P「ほう」

静香「そういうプロデューサーはどんなアイドルが好きなんですか?」

P「俺か?俺はまあ…やっぱり日高舞だな」

一旦ここまで
もがみんと一緒に生地を捏ねて生地と一緒に踏んでもらってから一緒にうどん食べたい

静香「日高舞…オーバーランクの概念がない時代に仕方なくSランクの枠に収まっていたという伝説のアイドルですね」

P「ああ、彼女がいたからオーバーランクは作られたと言っても過言じゃない」

静香「現在のオーバーランクは一人だけでしたね」

P「ああ、先輩も戦ったと言ってたな、確か…メロンだっけ?」

静香「玲音です」

P「まあゲボンの話は置いといて」

静香「玲音です」

P「二週間だ」

静香「はい?」

P「二週間後にまたデビューオーディションを入れてある」

静香「急ですね…」

P「平日は学校があるだろう、だから土日をメインにレッスンしていくことになる」

P「スケジュールとかは大丈夫か?」

静香「問題ありません、平日も学校が終わり次第すぐに来ますのでレッスンを入れてください」

P「わかった、まずはそれでスケジュールを組むからもし都合が悪くなったら言ってくれ、いつでも修正するから」

静香「はい」

P「よし、それじゃあ今日はこのへんにしておくか」

静香「はい、お疲れさまです」

P「静香、昼は食べたか?」

静香「いえ」

P「よし、ならどこか食べに行くか!何がい」

静香「うどんでお願いします」

P「あ、うん」

静香に教えてもらったうどん屋、なかなか旨かったな…

さて、これからのスケジュールを組まないと

律子「おや、静香のスケジュール決まったんですか?」

P「あ、お帰り律子、一人?先輩は?」

律子「ここでおかえりつことか言わない辺りやっぱりあの人とは違いますね」

P「ああ…先輩なら言いかねない」

律子「あの人なら今伊織についてるはずですよ」

P「伊織についてるってことは今日は帰ってこないか…」

律子「どうしたんですか?なにか伝言があるなら伝えますけど」

P「いや、ちょっと聞きたいことがあったんだけど別に急ぎじゃないから別にいいかと思って」

律子「私でよければ相談に乗りますけど」

P「ああうん、実はさ、年頃の女の子の扱いがよくわからなくてさ」

律子「なるほど、確かに男性には分かりにくいですよね、あの人もそうでしたし」

P「これからシアター計画も本格化していくだろうし、まだ時間があるうちにと思って」

律子「うーん…こればっかりは自分で経験するしかないですね」

P「むう…」

律子「あの人も時間はかかりましたけどようやくわかるようになってくれましたから」

P「先輩でもそれか…」

律子「ただ一つだけアドバイスするなら」

律子「ちゃんと気持ちに向き合ってあげることですね、嘘をついたり、誤魔化したりしないこと。女の子はそういうのはすぐわかっちゃいますから」

律子「大丈夫、プロデューサー殿なら出来ますよ」

P「ありがとう律子、気を付けるよ」

律子「どういたしまして。…あら、プロデューサーからメールだわ…はあ」

P「どうしたんだ?」

律子「あずささんが迷子だから探してきてくれって、すいませんちょっと行ってきます」

P「いってらっしゃい、気を付けてな」

一週間後

社長「ほほう、どうやら流行が変わったようだねぇ」

P「わかりました、確認します」

社長「うむ、期待しているから頑張ってくれたまえよ」



P「静香、ちょっといいか?」

静香「はい、なんですか?」

P「おっと、その前に汗を拭いた方がいいな、ほら、じっとしてろ」

静香「なっ!?じ、自分でできます!」

P「そ、そうか」

静香「ふうっ…それで、なにか用ですか?」

P「ああ、来週のオーディションに向けての曲を選ぼうかと思ってな」

静香「今の曲を変えるんですか?」

P「ああ、実は流行が変わってな、今の流行はこんな感じらしい」

静香「なるほど…」

P「流行に合わせて戦略を変えていかないとな。それで、先輩からオーディション用に使えばいいとAS組の曲を借りてるんだが…どれがいい?」

静香「では、この曲をお願いします」

P「目が逢う瞬間だな、わかった」

静香「プロデューサー」

P「ん?」

静香「私、この歌を貸してくださった千早さんに恥じないように、歌います」

P「…ああ、期待してるぞ!」

一旦ここまで

オーディション当日

P「静香、調子はどうだ?」

静香「問題ありません」

P「よし、前回の経験は今回必ず生きてくる、ちゃんとレッスンもしたんだ、どうせなら1位で通過したいな」

静香「もちろん、そのつもりです、私が目指すのは頂点ですから」

P「ああ、そうだな。…でもひとつ間違っている」

静香「はい?」

P「俺達が目指すのは頂点だ」

静香「…そうでした」

P「よし、行ってこい!」

静香「はい!」

静香「…⑥番、今度こそ!」

「はーい、次は⑥番の人」

静香「はい!」

P「静香」

静香「はい」

P「ちゃんと見てるからな」

静香「…はい!」




静香⑥「目と目が逢う瞬間好きだと気付いた~♪」

「これは…」

「前回とは別人みたいですね」

静香⑥「あなたは今どんな気持ちでいるの?」

P「…」

千早「プロデューサー」

P「千早か…見に来てくれたのか?」

千早「はい、私達のプロデューサーから話を聞いたので」

P「そうか…わざわざありがとう」

千早「最上さん…でしたか」

P「ああ、俺の自慢のアイドルだ」

千早「ふふっ、まだデビューオーディションだけれど、私達もうかうかしてられませんね」

P「千早から見て静香はどうだ?」

千早「そうですね…彼女が本格的にレッスンを始めたのは二週間前でしたよね?」

P「ああ」

千早「それまで独学でやってきたと聞いていますので、たった二週間でよくここまで仕上げれましたね」

P「相応に苦労はしたみたいだけどな」

千早「それでも、独学の人にありがちな癖などがあったのでは?」

P「あった、確かに」

千早「長年やってきたやり方を捨てるのは簡単じゃありません、けれどそれを捨てられるということはそうしてでも叶えたいものがあるんでしょうね…」

P「…」

千早「彼女の成長が楽しみです、同じ765プロの仲間として…ライバルとして」

P「まだライバル認定は早いんじゃないか?」

千早「そんなことありませんよ、彼女は恐らくすぐに追い付いて来ると思います」

P「ずいぶん評価してるな」

千早「私は、夢を必死で追いかける人は好きですから」

P「…」

千早「終わったみたいですね」

「今回の合格者は⑥番と④番!他の人は帰っていいよお疲れさまー」

静香⑥「や、やった…!」

P「静香、お疲れさま」

静香「プロデューサー!私やりました!」ダキッ

P「おう!?」

静香「…はっ!?…こほん、こ、このくらいなら当然です。これは入り口なんですから今更こんなところで躓いてられません!」

P「そ、そうか」

静香「い、いつまで密着してるんですか早く退いてください!」

P「自分から抱きついてきたのに理不尽じゃないかな…まあいいや、今日は静香に会わせたい人がいるんだ」

静香「会わせたい人…ですか?」

千早「…いい歌だったわ、最上さん」

静香「ち、千早さん!?」

P「先輩から話を聞いて見に来てくれたらしい」

静香「そんな…お忙しいのに私なんかのデビューオーディションに…」

千早「今日はオフだったから。…最上さん」

静香「は、はい」

千早「私の歌を歌ってくれて、ありがとう、嬉しかったわ」

静香「い、いえ、私の方こそ、千早さんの顔に泥を塗ってしまわないか不安で…」

千早「そんなことないわ、とても、いいステージだった。あなたと同じステージに立てる日を楽しみにしているわ」

静香「千早さん…ありがとうございます!」

千早「それじゃあ最上さん、また事務所で」

静香「はい!ありがとうございました!」






静香「千早さんが私のステージを見ていてくれたなんて…」

P「先輩もやってくれるよまったく…なにはともあれ、静香、デビューおめでとう」

静香「あ、ありがとうございます」

P「今回のオーディション、とても良かったぞ」

静香「…はい、今の私の全力を出せた気がします」

P「ああ、全身で歌ってたな」

P「デビュー祝いだ、何か食べに行くか!何がい」

静香「うどんでお願いします」

P「あ、うん」




P「さて…」

静香のデビューは成功だ、これから本格的にアイドル活動が始まる

シアターにも徐々に新しいアイドルの子達が入ってきている

目標の37人まであと10人、頑張らないと

一ヶ月後

P「シアター計画、難航してるみたいですね」

このみ「社長がティンと来るような子が中々見つからないみたいね」

P「ティンと来る感覚がよくわからないんですよね」

小鳥「プロデューサーさん」

P「はい、どうしました?」

小鳥「アイドルになりたいって子が来てますので面接してあげてほしいんですが」

P「俺がですか?先輩や社長は…」

小鳥「ASPさんは今日は現場に出てます、社長は…相変わらず所在不明です」

P「あー、二人ともいないのか…わかりました、やってみます」

小鳥「お願いしますね」

P「失礼します」

「♪」

P「君が…今回応募してくれたアイドルかな?」

「はい!」

P「元気がいいな、それじゃあ自己紹介してもらおうかな」

翼「はい!伊吹翼、14歳です!アイドルやってもてもてになるために来ました!」

一旦ここまで
昼過ぎ辺りに再開予定

P「も、もてもて?」

翼「ところであなたが社長さん?若くて格好いいかも!」

P「い、いや、俺は社長じゃなくてプロデューサーだよ」

翼「プロデューサーさん?じゃああなたがわたしの担当になってくれるってこと?」

P「いや、まだ決まって」

翼「嬉しいなぁ、わたし頑張っちゃお!」

P「fufu…話を聞いてくれません」

P「と、とにかく、伊吹さんは」

翼「翼」

P「えっ?」

翼「これから一緒にやっていくのに名字呼びはなんだか他人行儀でわたしやだなぁ」

P「いや、だから」

翼「ダメぇ?」

P「ダメじゃないよ」キリッ

翼「やったぁ!」

P「はっ!し、しまった」

ガチャ

静香「プロデューサー、こちらにいると音無さんが…」

翼「ねえねえ、プロデューサーさんはどんな女の子がタイプ?」

P「いきなり聞かれても…というか翼、近い、近いから」

翼「えー、わたしは気にしないのに」

P「俺が気にするの」

翼「けちー」

静香「…」

静香「プロデューサー、随分と楽しそうですね」

P「し、静香、いつからそこに」

静香「ついさっきですが?それとも何か、私に見られて困るようなことをしていたんですかいやらしい」

P「いや、誤解だ」

翼「ねえねえプロデューサーさん、その人は?」

P「あ、ああ、彼女は最上静香、俺が担当しているアイドルだ」

翼「ふーん、プロデューサーさんの担当アイドルなんだ…わたし、伊吹翼、よろしくね、静香ちゃん」

静香「伊吹さんね、覚えたわ」

翼「翼でいいよ」

静香「そう、じゃあ翼、よろしく」

翼「うん!ところで静香ちゃん、ひとつお願いがあるんだけど」

静香「何かしら」

翼「プロデューサーさん、わたしにちょうだい?」

静香「は?」

P「えっ」

静香「ばばば馬鹿なこと言わないで、この人は私のプロデューサーよ!?」

翼「うん、知ってるよ、でもわたしもプロデューサーさんにプロデュースしてほしいし」

静香「だ、ダメよ、絶対にダメ」

翼「えー、なんでー?静香ちゃんずるいよー」

静香「諦めなさい」

翼「むー…」

P「いや、いいぞ」

翼「やったぁ!」

静香「プロデューサー!?まさか私を捨てるんですか!?」

P「いや、そんなつもりはないぞ?俺は静香も翼もプロデュースする」

静香「えっ?」

P「遅かれ早かれこうなる予定だったしちょうどいい」

静香「どういうことですか?」

P「シアター計画の話は聞いてるな?」

静香「はい」

P「俺はシアター組の担当プロデューサーになったんだ」

静香「では私の専属ではなく…」

P「ああ、他のシアターの子達も見ることになる」

静香「…そうですか」

P「心配するな、だからと言って静香のプロデュースを疎かになんてしないさ」

静香「…別に、気にしていません」

P「はは、そうか…」

翼「プロデューサーさん、わたしは?」

P「翼はまずデビューからだな」

翼「デビューってどうすればいいんですか?」

P「オーディションがあるんだ、それに合格しないといけない」

一旦ここまで

一旦乙です

>>53
秋月律子(19) Vi
http://i.imgur.com/Vjpl5X0.jpg
http://i.imgur.com/bqhAjKF.jpg

>>66
如月千早(16) Vo
http://i.imgur.com/kD5HUf4.jpg
http://i.imgur.com/xMoXaWy.jpg

>>72
馬場このみ(24) Da
http://i.imgur.com/umEyExB.jpg
http://i.imgur.com/XqiMsFS.jpg

>>73
伊吹翼(14) Vi
http://i.imgur.com/vlTa9wY.jpg
http://i.imgur.com/RigxM7i.jpg

翼「わかりました!じゃあ早速オーディションしてください!」

P「いきなりは無理だ、まずはレッスンを受けて準備しないといけないし今日いきなり受けられる訳じゃない」

翼「えー」

P「とりあえず今日はみんながどんな風にレッスンしているか、見ていくといい」

翼「はーい」





P「というわけでみんな、今日から新しい仲間が加わる、仲良くしてやってくれ」

翼「伊吹翼です!」

亜利沙「むひょお!今までとは違うタイプのアイドルちゃん!お、お近づきの印に是非一枚…!」

P「亜利沙、後にしろ。…琴葉」

琴葉「はい」

P「翼の世話を頼む、今日は見学だけだから」

琴葉「わかりました」

P「それじゃあ翼、わからないことがあったらどんどんみんなに聞いてくれ」

翼「あれ?プロデューサーさんは?」

P「俺はまだやることがあるんだ、このみさんに押し付けた状態になってるし」

翼「えー」

P「えー、じゃない。静香、スケジュール調整もあるからついてきてくれ」

静香「はい」

このみ姉さんのカードに悪意を感じた、もっといいカードあるやろ…なぜあの可愛いカードにしたんや

二日後

翼「ねえねえプロデューサーさん、わたしそろそろデビューしたいな」

P「そろそろって…まだ二日目だろ?今やっても落ちるだけだ」

翼「んー、じゃあもしわたしが合格したら一つだけなんでも言うこと聞いてくれる」

P「おうおう自信満々だな、じゃあ落ちたらレッスン三倍な」

翼「大丈夫!わたし負けないから!」

P「どこからそんな自信が湧いてくるんだ?まあいい、じゃあ三日後にオーディションがあるから、ちゃんとレッスンするんだぞ」

翼「はーい」

オーディション当日

静香「プロデューサー、流石にまだ無謀では?」

P「俺もそう思う」

静香「はあ…この人は」

P「まあレッスンに顔を出せてないからな、ここで翼の実力を見ておくのも悪くない、スケジュールも組みやすくなるし」

静香「…」

「次③番の人お願いしまーす」

翼③「はーい!」

P「翼の番か…さて、どうなるやら。静香の時みたいに途中終了にならなければいいけどな」

静香「わ、忘れてください!」

翼「♪~♪」

「」

P「」

静香「」



「合格は③番と……①番の人!他の人は…うん、帰っていいよ」

翼③「やったぁ!」

P「つ、翼…」

翼「あ、プロデューサーさんと静香ちゃん!わたしどうだった?」

静香「翼…あなたどこかで練習したり…他のプロダクションにいたとか…そういうのは…」

翼「ないよ?歌って踊ったの今日がはじめてだもん」

静香「」

翼「プロデューサーさん、これでわたしもアイドルだよね?」

P「あ、ああ…翼は今日からアイドルだ」

翼「えへへー、それでプロデューサーさん」

P「なんだ?」

翼「わたしの勝ちだね」

P「うっ…」

翼「なにしてもらおっかなー」

P「お、お手柔らかに」

翼「うーん、今はまだ思い付かないから保留にしといてほしいなー」

P「わかった…」

翼「それじゃあプロデューサーさん、静香ちゃんまた明日ー」

P「気を付けてな」



静香「…」

P「…伊吹翼…とんでもない逸材だ」

一週間後

静香「…おはようございます」

P「おはよう静香、ちょうどいいところに」

静香「…?」

P「おめでとう、今日から静香はDランクアイドルだ」

静香「…!本当ですか!?」

P「ああ、よく頑張ったな」

静香「嬉しいです…本当に」

P「俺も嬉しいよ、そしてこれがDランクに到達した静香へのプレゼントだ」

静香「これは…」

P「『 Precious Grain』、静香の最初のソロ曲だ」

今日はここまで
翼をちょっと強くしすぎた感

乙です

>>89
松田亜利沙(16) Vo
http://i.imgur.com/DrhM01O.jpg
http://i.imgur.com/E2sqAec.jpg

田中琴葉(18) Vo
http://i.imgur.com/HLw76Wz.jpg
http://i.imgur.com/3LiPxfg.jpg

>>91
シアターが出来た当初の話か、なら初期のカードで固めよう!・・・・・・とか単純に考えた結果です
このみさんすみませんでした

静香「これが…私の曲…」

P「ああ」

静香「…プロデューサー、私、この曲をどうしても届けたい人がいます」

P「知ってる」

静香「でも、今の私ではこの曲を届けられません」

P「…」

静香「だから、私がこの曲を届けられるように」

P「ああ、全力でサポートするさ」

静香「ありがとうございます」

P「あ、もう一つ報告があるんだ」

静香「なんですか?」

P「二週間後、ライブだから」

静香「は?」

P「二週間後、ライブだから」

静香「………………!?」

P「おー、驚いてる驚いてる」

静香「あ、あ、当たり前じゃないですか!いきなりライブなんてバカなんですか!?しかも二週間後だなんて!」

P「まあ落ち着け」

静香「そんなまだレッスンも不充分なのに…!」

P「ちなみに歌も決まっている、今渡した曲だ」

静香「は、はあ!?」

P「大丈夫大丈夫、ちゃんとレッスンすれば」

静香「そういう問題じゃありません!」

P「静香なら、大丈夫だ」

静香「…っ、そんな適当な」

P「安心しろ、別にどこかの会場を借りてって訳じゃない」

静香「えっ?」

P「完成したんだよ、765ライブシアターが」

静香「…!ついにですか?」

P「ああ、実は一昨日引き渡しがあってな」

P「それに今回出演するシアター組は静香だけじゃない、琴葉や可憐も出るから安心しろ」

静香「琴葉さんや可憐さんも…」

P「あの二人もライブは初めてだからな」

静香「…私達に、私に出来るんでしょうか、いきなりライブなんて…」

P「さっきも言ったろ?お前達なら…静香なら大丈夫だ」

P「ま、今はレッスンに集中してくれ」

静香「…はい」

P「あ、そうそう、チケットがちょうど二枚あってな、もし良かったら誰かに見に来てもらったらどうだ?」

静香「…私は別にそこまで親しい友人はいませんから」

P「そうか?じゃあ渡しておくから」

静香「人の話聞いてましたか?」

二週間後

静香「なんだか時間が飛んだ気がするんですが」

P「レッスン、忙しかったからなぁ」

静香「いえ、そういう意味ではなく」

P「いよいよ本番だが…緊張してないか?」

静香「するな、というほうが無理があると思います」

P「それだけ喋れるなら大丈夫だな」

P「ちゃんと、見てるからな」

静香「…はい!」

P「…琴葉のステージが終わったみたいだな、よし、行ってこい!」

静香「はい!」

静香「…はぁ…はぁ…」

P「…お疲れさま」

静香「プロデューサー…わ、私…私は…!」

P「すまない、トークもレッスンさせるべきだった…俺のミスだ」

静香「私は…他の人にも…迷惑を…」

P「誰も迷惑だなんて思っていない、春香さんだって客席からフォローしてくれた」

静香「来てくれた春日さんにも…みっともない姿を…」

P「…友達も来てくれていたのか…」

静香「…春日さんは、今日が初めてのライブだと言っていました…なのに」

P「静香、歌は完璧だった、二週間であそこまで仕上げたんだ、誇っていい」

静香「…」

P「あそこのトラブルは俺達スタッフの責任だ、お前達のライブを円滑に進めてやれなかった…本当にすまない」

※魔法の言葉「パラレル」

未来「静香ちゃん!」

静香「春日さん…春香さん…」

P「…俺は少し外すよ」

春香「そうですね、私もプロデューサーさんにお話がありますし」

P「お、お手柔らかに…」







未来「静香ちゃん」

静香「春日さん…ごめんなさい、せっかく来てくれたのに…失望したでしょ?」

未来「そんなことないよ」

静香「でも、あんな醜態を晒して…」

未来「しゅーたいってなに?」

静香「…情けない姿ってことよ」

未来「でも歌ってる静香ちゃんはかっこよかったよ!」

静香「…私が?」

未来「うん!」

P「静香」

静香「プロデューサー…」

P「今回の件は完全に俺達のミスだ、お前が気に病む必要はない」

静香「…」

未来「ねえ静香ちゃん、私今日のライブ、来てよかったよ」

静香「春日さん…」

未来「歌ってる静香ちゃんを見てたらね、自然と笑顔になって楽しかった!アイドルってすごいね!」

静香「私が…笑顔を?」

未来「うん、決めた!」

静香「春日さん?」

未来「私、アイドルになる!」

静香「えっ…」

P「ほう…」

未来「じゃあ私ちょっと用事が出来たから!」

静香「か、春日さん!?…行っちゃった」

P「静香、俺はさっきの子とあったばかりだし言葉も交わしていないから間違っていたら言ってくれ。…彼女は嘘をつけるタイプじゃないよな?」

静香「…はい、私も付き合い始めて日は浅いですが…春日さんは正直者なので」

P「そんな正直な子がお前のステージを誉めてくれたんだ、初ライブの感想としては最高じゃないか」

静香「…」

P「それとも、静香の目指すアイドルは自分のせいじゃない失敗をいつまでも悩むようなアイドルなのか?」

静香「違います!私の目指すアイドルは」

P「みんなを笑顔にしたいんだろ?」

静香「そうです…でも、私は春日さんしか…」

P「分かっていないようだから言ってやる、彼女のフルネームは?」

静香「春日未来です」

P「今日この日、アイドル最上静香は、自分のステージで、春日未来という一人の女の子を…笑顔にしたんだよ」

一旦ここまで
ストーリー物書くときゲッサンの設定が扱いやすすぎて本当に素晴らしい
というわけでアイドルマスターミリオンライブ!第一巻好評発売中!

静香「…!」

P「これ以上まだなにか悩むことがあるか?」

静香「…いえ、ありません」

P「なら顔をあげて、前を見て、次のステージへの糧としろ」

静香「…はい!」

P「よし、いい返事だ!本当なら初ライブ記念にどこかに連れていってやるつもりだったんだが…ちょっと仕事が出来てな、すまないが後日にしてほしい。何かいきたいところは」

静香「うどんでお願いします」

P「あ、うん」

静香「それではプロデューサー、今日はお疲れ様でした」

P「静香も、お疲れ様」

静香「いえ…そ、その」

P「ん?」

静香「あ、ありがとうございました…その…励ましてくれて」

P「気にするな、俺は自分の担当している子にあんな表情させたくなかっただけだよ。…やっぱりアイドルは歌い終わった後自分も笑顔じゃないとな!」

P「…さて、うちのアイドルにあんな表情をさせた原因を探りに行くとしますかね」





三日後

未来「春日未来です!アイドルやるために部活辞めてきました!よろしくお願いします!」

P「彼女が765プロの50人目、最後の仲間だ、みんなよろしく頼む」

小鳥「これでようやくシアター計画も完了ですね」

P「まだまだ、これからですよ」

律子「にしても…」

P「先輩、50人全員集めたのに今日なんで来てないんだろうか」

律子「普段なら出勤してる時間ですからね」

P「まさか何かあったんじゃ…」

小鳥「あ、そう言えばプロデューサーさん宛に手紙預かってますよ?今日渡してくれって」

P「手紙…ですか?」

小鳥「はい」

P「…」ガサッ

P「」グシャア

小鳥「プ、プロデューサーさん!?」

律子「なんて書いてあったんです?」

P「…『社長と玲音と一緒に渡米することになった、一年ほど行ってくるからその間765プロのことよろしく!…追記、言い忘れてたけど俺がいない間AS組のプロデュースもよろしく!忙しくて伝え忘れてたからな、許してクレベース』…だそうです」

律子「ちょ、な!?」

小鳥「し、資料!引き継ぎ資料は!?」

P「ちくしょうあの人絶対こうなるってわかっててわざとやっただろ!」

ドタンバタン


静香「…ああ、もう頭痛いわ…」

未来「賑やかだねー」

翼「大人って大変だねー」

静香「ほら、暢気なこと言ってないで、私達も手伝いに行くわよ」

「はーい」

P「えー、改めて、765ミリオンスターズのプロデュースを担当することになった」

P「先輩のようにいかないことも多いと思うけど、精一杯みんなをプロデュースしていくつもりだ、みんな、よろしく頼む」

律子「私もあの人が帰ってくるまではプロデューサーに徹したほうが…」

P「それだけはダメだ、先輩は俺を信じてAS組のみんなを任せてくれたんだ、それなのに俺が律子のアイドル活動を阻害したら先輩が帰ってきたときに殺されるよ」

律子「まあ帰ってきたらプロデューサー殿を殺す前に私達に袋叩きにされますけどね」

P「とにかく、律子はアイドル活動を頼む、本当に回らなくなる前には手伝ってもらうから」

律子「…わかりました、でも体力とか大丈夫なんですか?」

P「…まあまだ若いしなんとかなるだろ」

小鳥「その点なら大丈夫です!」

P「音無さん?」

小鳥「あたしがずっと暖めていた計画、とうとう実行に移すときが来ました!」

P「どうするんです?」

小鳥「これです!」ドン

P「…飲み物?」

小鳥「はい!スパークドリンクです、飲むと体力が回復しますよ」

P「どんな原理ですか…」

今日はここまで
一年目とか社長空気だったし外国に飛ばしても誰も文句言わないよね

P「ま、必要になったら貰いますよ」

小鳥「ちなみに一本100円です」

P「お金取るんですか…」

小鳥「大丈夫ですよ、13本で1000円のお得なセットもありますから!」

P「なにが大丈夫なのかは知りませんが、必要になったら買わせて貰いますよ」





P「さて、みんな、聞いてくれ」

P「これからのミリオンスターズとしての展開なんだが…月に一回、ライブをしようと思っている」

小鳥「メンバーはどうするんです?」

P「それも決めてあります」

P「今から名前を呼ぶから呼ばれた子は前に出てくれ」

P「天海春香」

春香「プロデューサーさん♪」

P「…さん」

春香「良くできました♪」

P「七尾百合子」

百合子「は、はい!」

P「箱崎星梨花」

星梨花「はい!」

P「天空橋朋花」

朋花「はい」

P「最上静香」

静香「はい」

P「この5名が765ライブシアター最初のユニットだ」

静香「プロデューサー」

P「なんだ?」

静香「いきなりユニットと言われても私達は何をすればいいんですか?」

P「そこも説明する」

P「まずは一年、ミリオンスターズのみんなのことを世間に知ってもらうために月一ライブを考えた」

P「ライブの内容としてはそれぞれにソロ曲を披露してもらい、最後にユニット曲を披露することになる」

P「ただそれではあまりにもライブとして短い、だから本来のライブなら区切りごとに挟むトークを開始と最後、そして各自のソロ曲の後に行うんだ」

P「ライブの全体の流れとしてはこんな感じだが…何か質問はあるか?」



P「…特にないみたいだな、それじゃあ最初のライブは一月後、最初のメンバー達は戸惑うことも多いと思う、だけどそれが後のみんなに繋がるんだ、張り切っていこう」

「はい」

P「ライブシアター計画第一弾…ライブシアターパフォーマンス、全体に成功させるぞ!」

P「静香」

静香「はい」

P「静香にはライブシアターユニットの他に俺の担当アイドルとしてユニットを組んでもらいたい」

静香「…」

P「メンバーは静香、翼、未来の三人だ」

静香「翼と春日さん…しかし春日さんの実力はまったくわからないのでは?」

P「実は未来の面倒を見てほしいっていうのもあるんだ、この先50人全員を見ないといけなくなるからこれまで以上に付きっきりっていうのが出来なくなってしまうからな」

静香「…」

P「静香、やってくれるか?」

静香「…わかりました、何にせよ翼のステージを間近で見られるのは私にとっても勉強になりますので」

P「すまないな、ユニット名は『ミリオンスパーク』だ、静香任せたぞ」

静香「はい」

少し経った日

P「ライブ当日なんだが」ズルズル

静香「はい」ズルズル

P「俺は会場に長くはいれそうにないんだ、育と環の仕事があってな…」ズルズル

静香「わかりました、私達でなんとかしてみせます」パチン

P「頼む」パチン

静香「今度こそ、私は私に出来ることを…ただ、前だけを向いて、走り抜けてみせます」

P「ああ、いい報告を待ってるよ」

P「そうだ静香、バラエティ番組への出演が決まったぞ」

静香「バラエティ…ですか?」

P「ああ、最後にはステージも用意されているそうだ」

静香「…そうですね、出てもいいですよ」

P「おう、助かる」




「ゲストの最上静香さんです」

静香「本日はよろしくお願いいします」

収録後

P「ぷっ、くっくっくっ…お、お疲れ様…」

静香「…」プルプル

P「す、ステキなステージ…あ、あんなので笑うのは…くくっ」

静香「なんでですか!?あんなに面白いのに!」

P「ま、まあいいや、ところで静香、饂飩の字、間違えてたぞ」

静香「え、ええ!?」

P「まあ難しい字だからな、仕方ない」

静香「うう…恥ずかしい」

P「それにしても…」

静香「…なんですか?」

P「酷い絵だったな」

静香「うっ…」

P「いや、まさか静香にあそこまで絵心がなかったとは…本当にごめん」

静香「な、なんで謝るんですか!?」

P「うん、絵を描かせた俺のミスだ…本当にごめん」

静香「や、やめてください!なんでみんな私の絵を認めてくれないの!?未来だって静香ちゃんないわーとか言ってくるし!」

P「うん、ごめんな、これからは気を付けるから」

静香「な、納得いかない…!」

ライブ当日

P「とうとうこの日が来たか…」

静香「プロデューサー、もうみんな集まってますよ」

P「ああ、すぐ行く」




P「とうとうこの日が来た、ライブ慣れしてる春香さんはともかく他のみんなはほぼ初ステージになると思う」

P「だけど気後れする必要はない、春香さんだっているから胸を借りる気持ちでぶつかってこい」

「はい!」

P「春香さん」

春香「なんですか?」

P「みんなを頼みます」

春香「わかってますよ」

春香「みんな、いつものやるよ!」

春香「765プロー!ファイト」

「オー!」

P「よし、みんな、ライブシアターパフォーマンス、開幕だ!」










環「おやぶん」

P「ん?どうした、環」

育「プロデューサーさんずっとさわさわしてる」

環「ちがうぞいく、こういうのはそわそわって言うんだ」

育「環ちゃん物知り!」

P「…?」

環「おやぶん、しずかたちのことが気になってるんでしょ?」

育「あとは私たちだけでも大丈夫だから、行ってきていいよ!」

P「お前達…」

P「いや、だけどお前達だけにするわけには」

環「もー、うるさいなーいかないとおやぶんのこと嫌いになるぞ」

P「すぐ行ってくる」

P「二人とも、ありがとう。…律子に引き継ぎしたから迎えに来てくれるはずだ」

育「はい」

P「ライブが終わったらどこか遊びにつれてってやるからな」

環「やったー!」

P「本当にすまん!」

環「おやぶん、しっかりねー!」








P「はっ…はっ…」

春香「それじゃあこれが最後の曲です!聞いてください!」

「Legend Girls!!」

「ここからはじまる伝説へ Let's join みんなで目撃者になろう」

P「…」

「 一緒に感動したいね 忘れられないステージWe'll be legend!!」

P「…そうだ、ミリオンスターズの伝説は、今日、ここから始まるんだ」










静香「それでは、お疲れ様でした」

春香「お疲れ様ー」

朋花「ふふっ、今日は楽しかったですね~」

星梨花「私、まだどきどきしてます…」

百合子「ステージってあんなに広かったんですね…でも、私も楽しかったです!」

P「静香」

静香「プロデューサー!?仕事はどうしたんですか」

P「環と育に嫌われたくないからこっちに来たんだ」

静香「…?」

P「ライブ、お疲れ様、最後のステージ見てたぞ」

静香「そうですか…」

P「改めてステージから見る客席はどうだった?」

静香「はい…お客さん、笑顔でした」

P「そうか」

静香「私、アイドルやってて良かったです」

P「それなら良かったよ」

静香「私だけではきっとここまで来れなかったと思います」

静香「誰にも頼らず…一人で悩んで、ぶつかって…」

静香「プロデューサーのお陰です、本当にありがとうございます」

P「まるで終わりみたいな言い方してるが…まだまだ、この先沢山の仕事があるぞ、終わるにはまだ早い」

静香「…」

P「ま、一区切りついたのは間違いないな、お疲れ様」

静香「はい」

P「今日は疲れたろ、車回してくるからちょっと待ってろ」

静香「プロデューサー」

P「ん?」

静香「今日は、歩いて帰りませんか?もうちょっと、この気持ちを噛み締めていたいんです」

P「…そうだな、そうするか」

少し経った日

P「静香、新しい仕事だ」

静香「なんですか?」

P「ラジオのメインパーソナリティだ」

静香「ラジオ…ですか」

P「未来、星梨花と一緒にやることになる、出来そうか?」

静香「私に出来ることをやります」

P「それでいい、日程はまた伝えるから」

静香「はい」




未来「静香ちゃん静香ちゃん、ラジオだって!」

静香「未来、はしゃぎすぎよ」

星梨花「静香さん、未来さん、私楽しみです!」

静香「そうね星梨花、私も楽しみよ」

未来「あれ、なんか反応が」

このP春香をプロデュースするようになってから一ヶ月程度じゃないの?それにいくら大先輩と言っても未成年しかいないうえにほとんどの面子がライブ慣れしてないんだから心配にもなるだろ

律子待ちに関してはまあ

一ヶ月程度じゃないの?×
一ヶ月程度だし○

律子待ちに関してはまあ正直自分でも書いててどうかと思った

P「ライブシアターパフォーマンスももう第五幕か…時間が経つのは早いな」

小鳥「そうですね~二十代はあっと言う間ですよ」

P「すごい説得力だ」

律子「それはそうとプロデューサー殿、最近毎日来てません?」

P「…気のせいじゃないか?」

律子「最後に休んだのはいつです?」

P「せ、先週の日曜日」

律子「その日は確か瑞希と茜の仕事についてましたよね?」

P「そうだっけ…」

律子「はぁ…頑張るのもいいですけど、ちゃんと休まないと倒れますよ?」

P「大丈夫、実はとある計画があるんだ」

律子「計画?」

P「ああ、765プロのみんなで温泉に行こうと思ってな」

律子「温泉…ですか」

P「一泊二日でな」

小鳥「温泉!いいですねー」

律子「それはいいですけど…予算はどこから?」

P「実はボーナスが出てな、今までより一桁多かったからさ、こんなにあっても使わないしちょうど良いかなって思ってな」

律子「えっ、じゃあプロデューサー殿のポケットマネーなんですか?」

P「ああ、だから遠慮しなくていいぞ」

律子「わかりました、日程はどうしますか?」

P「この日だな」

律子「わかりました、調整しておきます」

P 「大丈夫、その日はみんな休みだから」

律子「いつの間に…」

P「音無さんもどうです?」

小鳥「いいんですか!?行きます行きます!」

未来「静香ちゃん、温泉だって」

静香「温泉…私温泉にはあまり興味ないのよね。…周りと比べられるし」

未来「何の話?」

静香「何でもないわ」

千早「最上さん」

静香「千早さん」

千早「調べてみたんだけれど、旅行に行く温泉には…大きくする効能があるらしいわ」

静香「…!」

千早「最上さん、一緒に頑張りましょう」

静香「…はい!」

P「みんな荷物は下ろせたみたいだな、じゃあ宿に移動するぞ」





亜美「荷物は置いた!」

真美「自由時間になった!」

亜美「ということは!」

真美「やることは一つ!」

亜美真美「探険だ-!」

律子「こらー、走らないの!」

環「たまきもいくー!」

育「桃子ちゃんもいこっ!」

桃子「もう、温泉なんかではしゃいじゃって、みんな子供なんだから。し、仕方ないから桃子が着いていってあげる」

P「奈緒、莉緒、ついて行ってくれるか?」

奈緒「はいはい、任せといて」

莉緒「ふふっ、一つ貸しだからね、プロデューサーくん」


未来「静香ちゃん、翼、はやくー」

翼「うん、今行くー。あ、プロデューサーさんも一緒にはいる?わたし、プロデューサーさんならいいよ?」

静香「ちょ、つ、翼!?ダメに決まってるでしょ!プロデューサーも何鼻の下を伸ばしてるんですかいやらしい!」

P「えー…」

静香「ほら、行くわよ!」

未来「ちょ、ちょっと静香ちゃん!」

翼「押さないでよー」





P「さて、俺もぶらぶらするかな」

P「温泉街のこの雰囲気…良いものだ」

伊織「何爺くさいこと言ってんのよ」

P「伊織か」

伊織「ま、温泉が良いってのは同意するわ、別荘でも建てようかしら」

P「良いかもな」

伊織「ほんと、のんびりできるわねー」ズズッ

P「ああ」

「アタシの団子返せよー!」

P「…」

伊織「…」

P「行ってくる」

伊織「お疲れさま」

P「何故だ…リフレッシュに来たはずなのに、逆に疲れが」

P「どこかに浸かろうかな…」

静香「プロデューサー?」

P「ん?お、静香か」

静香「どうしたんですか、疲れた顔をして」

P「いや、何でもない。足湯か…」

静香「ここなら、プロデューサーと一緒にお湯に浸かれますよね?この後も一人で温泉街を回るのは寂しいと思うので、今だけは私が相手をしてあげます」

P「そりゃどーも…あ゛あ゛~…効く」

静香「プロデューサー…親父くさいですよ」

P「ま、まだそんな歳じゃない!」

静香「まあ、いいですけど」

P「…」

静香「…」

P「…z」

静香「プロデューサー?」

P「z…z…」

静香「もう、こんなところで寝るなんて…よっぽど疲れていたのね」

静香「…いつもありがとうございます、目が覚めるまでは、一緒にいてあげますね」

一旦ここまで
二日も開けた割には短くてごめんね
許してクレベース

P「ん…寝てたのか、今の時間は」

静香「すぅ…すぅ…」

P「静香…そうか、一緒にいてくれたんだな」

静香「ん…プロデューサー…」

P「…」

静香「ダメです…うどんに生クリームは…ああ」

P「どんな夢見てるんだ」

静香「カ、カロリーが…カロリーが」

P「夢の中でもカロリーに悩まされてるのか…アイドルも大変だ」

美奈子「今カロリーが足りないって聞こえましたけど」

P「言ってねえよ」

静香「ん…」

P「あ、すまん、起こしたか」

静香「」ボー

静香「…はっ」

P「静香?」

静香「おはようございますプロデューサー寝ているプロデューサーを一人で放置するのも可哀想だったので一緒にいてあげました感謝してください」

P「お、おう」

静香「いい時間ですね、宿に戻りましょう」

P「おう」

調べたら材料に生クリーム使うカレーうどんもあるらしい......

>>97
『 Precious Grain』
http://www.youtube.com/watch?v=xsAfp5wIk5Q

>>115
春日未来(14) Vo
http://i.imgur.com/PcYAfHF.jpg
http://i.imgur.com/DFROumw.jpg

天海春香(17) Vo
http://i.imgur.com/0siSkPU.jpg
http://i.imgur.com/bqFXMxt.jpg

>>141
七尾百合子(15) Vi
http://i.imgur.com/bEfzo1e.jpg
http://i.imgur.com/T0VlWzU.jpg

箱崎星梨花(13) Vo
http://i.imgur.com/OKGecqu.jpg
http://i.imgur.com/orloIhP.jpg

天空橋朋花(15) Vo
http://i.imgur.com/YMNg8sx.jpg
http://i.imgur.com/9UShQA4.jpg

>>158
大神環(12) Da
http://i.imgur.com/HJi4oTJ.jpg
http://i.imgur.com/liMXPmv.jpg

中谷育(10) Vi
http://i.imgur.com/bWxDTya.jpg
http://i.imgur.com/RGwd6OR.jpg

>>165
『Legend Girls!!』
http://www.youtube.com/watch?v=3_m8lFUAhp0#t=98

>>183
双海亜美(13) Vi
http://i.imgur.com/t51KYIN.jpg
http://i.imgur.com/Tcsro7U.jpg

双海真美(13) Vi
http://i.imgur.com/dvQ2owR.jpg
http://i.imgur.com/jbb8EG7.jpg

周防桃子(11) Vi
http://i.imgur.com/7LZfkGt.jpg
http://i.imgur.com/7LZfkGt.jpg

>>184
横山奈緒(17) Da
http://i.imgur.com/BUTFrPL.jpg
http://i.imgur.com/qxQJT0S.jpg

百瀬莉緒(23) Da
http://i.imgur.com/3n2XsbT.jpg
http://i.imgur.com/LrVx2Rg.jpg

>>185
水瀬伊織(15) Vo
http://i.imgur.com/aMaxUTV.jpg
http://i.imgur.com/z5jxOnt.jpg

>>194
佐竹美奈子(18) Da
http://i.imgur.com/49Fe45N.jpg
http://i.imgur.com/uRd85aA.jpg

>>141
LTP02静香
http://i.imgur.com/oDltmeQ.jpg

LTP02春香
http://i.imgur.com/ZmxQeWN.jpg

>>150
ステージの静香
http://i.imgur.com/dfKm2f0.jpg

>>152
ステキなステージ
http://i.imgur.com/H03Bz3W.jpg

饂飩の誤字
http://i.imgur.com/klKKkvI.jpg

アルパカ?の絵
http://i.imgur.com/UlMwPkr.jpg

>>168
静香、未来、星梨花のラジオ
http://i.imgur.com/h8hkB1n.jpg

>>183
温泉の環
http://i.imgur.com/29TMugX.jpg
http://i.imgur.com/SgPQbWV.jpg

温泉の育
http://i.imgur.com/9Q3JGRJ.jpg

>>186
静香の足湯
http://i.imgur.com/KMVk40w.jpg

>>136
スパークドリンク
http://i.imgur.com/IKquBkO.jpg

P「…ふう」

いーっき!いーっき!

P「あの酔っぱらい共…明日地獄を見ても知らんぞ」

P「少し夜風に当たるか」




静香「…」

P「よ」

静香「プロデューサー…プロデューサーも休憩ですか?」

P「ああ、酔っぱらいの相手も大変でな」

静香「そうですか…」

P「そっちの様子はどうだ?」

静香「みんな持ち寄ったゲームで遊んでいます。私は少し疲れたので少し外していますが」

P「そっちも元気だな」

静香「みんなでこうやって遊んで、泊まって、私には時間がないから無縁だと思ってましたけど…楽しいですね」

P「そう思ってもらえたなら、企画したかいがあったよ」

静香「このまま…」

P「ん?」

静香「このまま…時間が止まって、楽しいままでいられたらいいのに」

P「…」

静香「…何も言ってくれないんですね」

P「言う必要がないからな」

静香「…」

P「俺が何か言ったとしても、静香は止まる気はないだろう?なら俺は、お前と一緒に歩くだけだよ」

静香「そうですか」

P「ああ」

静香「…もし、私が止まってしまったら、プロデューサーは背中を押してくれますか?」

P「当たり前だろ?」

静香「ふふっ、ありがとうございます。じゃあ私はプロデューサーが追い付けないくらい、先に進んでみせますよ」

P「なら俺は、そこに追い付き追い越すだけだよ」

P「あ、追い越したらダメか」

静香「そうですよ、私を置いていく気ですか?」

P「そんなつもりはないぞ」

静香「…」ブルッ

P「少し肌寒くなってきたな…俺は戻るけど、静香はどうする?」

静香「私はもう少しここにいます」

P「そうか、風邪、引かないようにな」

静香「大丈夫ですよ、子供扱いしないでください」

P「悪い悪い、もう少しいるなら上着を着るか?俺の上着だから嫌かもしれないが、ないよりマシだろ」

静香「いえ、大丈夫です、お借りしますね…暖かい」

P「それじゃあ静香、お休み」

静香「はい、お休みなさいプロデューサー」

P「さて…」

このみ「」

莉緒「」

あずさ「」

風花「」

小鳥「」

P「こいつらどうしようか…このままじゃ寝るスペースがないな」

千鶴「律子さんとわたくしで始末…ごほん、なんとかしますわ、プロデューサー」

P「俺も手伝おうか?」

千鶴「寝ているレディーの体に許可なく触るのはマナー違反ですわよ」

P「レディー…?」

風の戦死として散った私にもう失うものは何もないのだ
ちょっとだけ更新

翌日

P「なんか久しぶりに二時間以上寝た気がするな…」

P「帰るまでまだ時間はあるし今日はもう少し寝るとするか」

バンッ

P「」ビクッ

静香「プロデューサー!」

P「し、静香か、どうしたんだ?」

静香「ここの名物、温泉卵うどんを食べに行きますよ!1秒で支度してください!」

P「いや、俺は今日は」

静香「遅いですよプロデューサー!仕方ないから私が着替えさせてあげます!」

P「いやー!やめてー!帯を引っ張らないでー!」

少し経った日

9月14日

静香「…」そわそわ

P「…」

静香「…」チラッ

P「そうだ、今日は確か」

静香「!」

P「あとで打ち合わせに行かないとな」

静香「…」

P「あ、そういえば今日は」

静香「!」

P「音無さんに頼まれてた物が届く日だな」

静香「…」

P「…」

静香「プロデューサー」

P「なんだ?」

静香「意地が悪いですね」

P「すまん、昨日からそわそわしてる静香が面白くて」

P「静香」

静香「はい」

P「誕生日、おめでとう」

静香「べ、別に…誕生日くらいではしゃぐような歳ではありませんので」

P「はは、そうかそうか」

静香「でも…私の誕生日を祝ってくれて、ありがとうございます」

P「ん。用意してあるから後でプレゼントも渡すよ、未来たちが誕生日パーティのセッティングしてるはずだし」

静香「ありがとうございます」

P「こうやって、来年も…また次の年も、誕生日を祝ってあげたいよ」

静香「…」

とある日

バァン!

静香「…もう一回言ってください」

P「お、落ち着け…」

静香「もう一回言ってくださいって言ってるんです、聞こえなかったんですか」

P「今回の撮影…静香はうどん屋の役じゃないんだ」

静香「ありえません!」バンバン

P「机を叩くな」

静香「何で私がうどん屋じゃなくてそば屋なんですか!」バンバンバンバン

P「仕方ないだろ?麺を茹でるなら誰でもよかったんだから」

静香「だったら私でも良いじゃないですか!納得いきません!」ベコンベコン

P「机を叩くな、凹んでるから」

静香「とにかく、納得できません」

P「といわれてもなぁ」

静香「直訴します、行きますよプロデューサー」

P「待て落ち着け」

静香「私は落ち着いてます」

P「スタッフさんには俺から言っておくから」

静香「…」

P「な?」

静香「…わかりました、プロデューサー、信じてますから」

P「スタッフさんに掛け合った所、結局静香はうどん屋役になった」

P「正直ライブが成功したときより喜んでいた気がする」

P「結局、アイドル学園文化祭は静香のうどん屋によって朋花のチームが圧勝した」

P「ミスコンの後に突如始まった麺類戦争は大好評を博し、またアイドル学園をやるときも何かしらの麺屋役を入れることになったらしい」

P「途中百合子が死んだり貴音が乱入したりとトラブルもあったが…」

P「無事に終わったし良いかな」

2月某日

P「…」

静香「プロデューサー」

P「ん、どうした?」

静香「プロデューサーは、どんなチョコが好きですか?」

P「なんだ急に?」

静香「いえ、少し気になったもので」

P「あー、もうすぐバレンタインか…誰かにあげるのか?」

静香「プロデューサーの好みを聞いてファンの方たちに配るのに参考にしようかと…別に深い意味はないですけど!別に深い意味はないですけど!」

P「バレンタインか…」

静香「プロデューサーは…その…誰かにチョコを貰ったりしたんですか?べ、別に興味はありませんけど!参考までに!」

P「ん、まあ貰ってたなぁ」

静香「そうですか…何人くらいに?」

P「そこまでだぞ?大体毎年8~10くらいしか貰えなかったから」

静香「…………………そうですか」

P「静香、なんでむくれてるんだ?」

静香「別に、なんでもありません」

P「…?まあいいや、俺の好みを教えてほしいんだったな」

静香「はい」

P「俺は基本的にチョコに好き嫌いはない感じだな、ビターでもミルクでも食べるから」

静香「…」

P「ただコンビニとかで買うのはミルクが多いかもしれない」

静香「なるほど…」

P「参考になったか?」

静香「はい」

P「そうかそうか、誰に送るのかは知らないけどバレないようにやるんだぞ」

静香「…にぶちん」

2月14日

静香「はい未来、これ」

未来「わ!チョコだ!静香ちゃんありがとー!」

静香「一応みんなのぶん作ってきたから」

未来「ん?静香ちゃん、この妙に気合い入ったチョコは?」

静香「べ、別に気合いなんか入ってないわよ?」

未来「んー?あ、もしかしてプロデューサーさんの」

静香「ち、違うわよ」

未来「うんうんそうだよねー、入ってるのは気合いじゃなくて愛情だもんねー」

静香「み、未来!」

未来「あはは!じゃあ静香ちゃん頑張ってねー!」

静香「もう…!」

P「相変わらず仲良いな」

静香「プ、プロデューサーいつからそこに」

P「?今さっきだが」

静香「そうですか…」

P「?」

静香「プロデューサー」

P「ん?」

静香「みんなのチョコを作っていたら材料が余ったので仕方なくプロデューサーの分も作って上げました。あ、ありがたく食べてください」

P「はは、ありがとう」

静香「う…ううっ…」

P「じゃあ静香の愛情の入ったチョコ、ありがたく食べさせてもらうよ」

静香「!?や、やっぱり聞いてたんじゃないですか!」

P「ははは」

静香「もう!私の周りはこんな人ばっかり!」

一旦ここまで
作中時間大きく飛んだけど許してクレシェンド

素直になれないもがみんカワイイ、乙です

>>205
三浦あずさ(21) Vo
http://i.imgur.com/Oxnhv3U.jpg
http://i.imgur.com/RABqsVL.jpg

>>205
豊川風花(22) Vi
http://i.imgur.com/5yLTS9I.jpg
http://i.imgur.com/EwUcS4Y.jpg

>>205
二階堂千鶴(21) Vi
http://i.imgur.com/qhEmjbe.jpg
http://i.imgur.com/SSvse2i.jpg

>>205
このみさんの温泉と酔っぱらってる姿
http://i.imgur.com/bnKrLwI.jpg
http://i.imgur.com/2mVJyKD.jpg
http://i.imgur.com/c04EgCx.jpg

>>219
饂飩屋をする静香
http://i.imgur.com/mhgeUGU.jpg

3月14日

P「静香ー、今時間あるか?」

静香「はい、なんでしょうか」

P「先月のお返しをな」

静香「先月?な、何かありましたか?」

P「はいはい、誤魔化さない誤魔化さない」

静香「ううっ…」

P「本来ならお返しはクッキーなんだろうが…静香がクッキーで喜ぶとは思えなかったからさ」

静香「別に私は…プロデューサーからならなんでも…」

P「うどんを作ってみたんだ」

静香「」

P「ちょうど茹であがったな、食べてみてくれ」

静香「…いただきます」

ズルッ

静香(コシはないし塩振りすぎだしちょっとのびてる…)

静香(正直美味しくはない、でも…)

静香「プロデューサー」

P「お、どうだ?」

静香「正直美味しくないです」

P「ぐぬっ」

静香「でも…」

P「?」

静香「プロデューサーがうどんに込めた気持ちは伝わってきます、その気持ちは、とても美味しいです」

P「…そっか」

静香「ご馳走さまでした」

P「早いな!…お粗末さま」

静香「プロデューサーのうどん、また食べさせてくださいね」

P「おう、もう少し勉強してみるよ」

静香「その必要はありません」

P「えっ?」

静香「今日から私がみっちりうどん作りを仕込んであげますから」

P「えっ」

静香「さ、行きますよ」

P「待って!まだ仕事があぁぁ!」

静香「仕事とうどんどっちが大切なんですか!」

P「仕事に決まってるだろ!?」

静香「ならばその考えをひっくり返してあげます」

P「ちょっ、誰か助けてくれぇ!」

学園文化祭の百合子コミュにて、静香に後を託し退場する役と書いてましたので

あの学園なら作中人が死んでもなんら不思議ではない

P「ライブシアターも一周年か…長いようで短かったな」

小鳥「そうですねーいちねんははやいですねー」

P「音無さんまた目が死んでるけど何かあったのか?」ヒソヒソ

律子「また同級生に先を越されたそうですよ」ヒソヒソ

P「なるほど…」

小鳥「ことしはたのしいことあるといいなー」

律子「そういえば今年うちはどうなるんでしょうね?」

P「社長や先輩と相談しないといけないんだけど…」

社長「それには及ばんよ」

律子「社長!?」

P「いつ帰国を?」

社長「昨日帰ってきたんだよ」

P「社長が帰ってきたってことは先輩も帰ってきたんですよね?」

社長「あー、その事なんだが」

P「?」

社長「彼はまた一年の間他のプロダクションに出向することになっていてね」

P「は!?」

社長「今年も君に頑張ってもらうことになる」

P「」

社長「ところで今年の765プロなんだが…」

社長「ライブシアターパフォーマンス、大好評だったみたいだね?」

P「え、ええ…みんな頑張ってくれましたから」

社長「そこでだ、ライブシアターシリーズの第2弾を考えた!」

P「第2弾ですか?」

社長「うむ、前回のライブシアターパフォーマンスが12のユニットで毎月ライブ…だったね」

社長「だから今回は二月に一度、5人一組のユニットを二つ、計10人でライブを行う」

P「10ヶ月かけてライブを行うわけですね」

社長「うむ、ただ今回は前回と違い明確な目標を設けさせてもらうよ」

P「目標ですか?」

社長「そう、ライブシアターシリーズ第2弾の目標は、これだ!」

P「動員数100万人ライブ…!?」

社長「実は私には夢があってね」

P「夢…ですか?」

社長「ドームを作り、そのドームをお客さんで一杯にすることが夢なんだよ」

P「なるほど…」

社長「ただ、私が目指すのは普通のドームではない」

P「というと?」

社長「私の夢…それは100万人の観客を収容できる海上ドーム、その名も『ミリオンメガフロートドーム』だ!」

P「ず、ずいぶん大きな夢ですね…」

社長「今回の100万人ライブは私の夢に確実に近づけるだろう、期待しているよ」

P「は、はい!全力を尽くします」

社長「ありがとう。…それで、ライブシアターシリーズ第2弾をプラチナスターライブと名付けようと思う」

P「プラチナスターライブ…」

社長「彼女達の輝きを光輝く星に例えてみたんだが…どうだね?」

P「いいと思います!」

社長「そうかそうか、では決まりだね。それでは、ライブシアターシリーズ第2弾、ライブシアターハーモニー プラチナスターライブ!開幕だ!」

P「というわけでだ、今説明したのが765プロの今年の動きだ」

静香「プロデューサー」

P「なんだ?」

静香「そのプラチナスターライブのユニットメンバーは決まっているんですか?」

P「一応1stのメンバーだけは決まっている、後で名前を呼ぶから前に出てくれ」

静香「はい」

P「他に何か質問はあるか?」

「…」

P「ないみたいだな、なら次の話に移ろう」

P「まずはシアター組の話からしようか」

P「今年の6月、シアター組単独のライブが決定した」

未来「単独ライブ!?」

静香「私達が…」

P「場所は中野サンプラザだ」

静香(中野サンプラザ…アイドルの聖地と呼ばれるあの場所で、ライブを…)

P「今回、先輩達の力を一切借りない初めてのライブだ、もちろん不安もあるだろうけど…俺は、みんなにライブを楽しんでほしい」

「…」

P「みんな、頼んだぞ!」

「はい!」

未来「静香ちゃん、単独ライブだって!」

静香「気が引き締まるわ」

翼「楽しみだな~、大成功したらプロデューサーさんにデートしてもらおー」

静香「だ、ダメよ!」

翼「えー」

P「さて、次はAS組の話なんだが…」










静香「プロデューサー」

P「ん、どうした?」

静香「私、1stライブ頑張ります、アイドルとしてあそこに…中野サンプラザに立つ以上、決して恥ずかしいステージは見せたくありませんから!」

P「静香ならそう言うと思ったよ。俺たちが全力でサポートするから、静香たちは全力でぶつかってこい」

静香「はい!では私は自主レッスンしてきます」

P「あんまり根詰めて体壊さないでくれよ?」

静香「大丈夫です、そこまで子供じゃありませんから」

翼「ねえねえ静香ちゃん聞いた?」

静香「どうしたの?」

翼「わたし達で先輩達の曲をカバーするんだって」

静香「…本当に?」

翼「うん」

静香「…なら先輩達の顔に泥を塗らないように、もっと練習しないといけないわね」

翼「あれ、静香ちゃんどこいくの?」

静香「レッスン場よ」

翼「えっ?でもプロデューサーさんが今日はレッスンは休みだって」

静香「さっきも言ったでしょ?先輩達の顔に泥を塗らないように、やれることをやっておきたいの」

翼「静香ちゃん…」

静香「…っ!」

未来「静香ちゃん、一旦休もうよ」

静香「まだ…ダメ…!まだ完璧じゃない…!」

奈緒「あかんで静香、一旦休み」

静香「でも!」

奈緒「でもも案山子もない、顔色良くないから休み」

静香「…わかりました」

奈緒「日にちがないから焦るのはわかるけどな?ちょっと根詰めすぎやで」

静香「…」

P「…わかった、ありがとう三人とも」

琴葉「いえ…」

奈緒「私らも見れる範囲で見てますから」

恵美「プロデューサーもちゃんと静香のこと、見ててあげなよー?」

P「ああ」




恵美「ね、ね、この後ファミレス行かない?おもしろいドリンクバー見つけてさ」

琴葉「本当に恵美はファミレス好きね」

奈緒「どんなドリンクバーなん?」

恵美「たこ焼味のドリンクとかそば味のドリンクが出るところなんだけど」

琴葉「えっ」

奈緒「わ、私はパスするわ」


P「…」

P「静香」

静香「プロデューサー…?」

P「根を詰めすぎだ、このままだと倒れるぞ」

静香「プロデューサーだって人の事言えないじゃないですか」

P「俺はいいんだよ」

静香「良くないです」

P「とにかく、今のペースのまま続けるならライブに出すことはできない」

静香「どうしてですか!私はまだ歌もダンスも完璧じゃないんです!みんなに迷惑をかけないためにも、完璧に仕上げないと」

P「…頼む」

静香「…っ、わかり…ました、今日はこれで、終わりにします」

P「ありがとう」

静香「いえ、怒鳴ってしまってすいませんでした」

ライブ二日前

P「音無さん、スパドリください」

小鳥「毎度ありー」

P「ング、ング…ぷあっ、効くなぁ」

小鳥「今月に入って何本目です?」

P「さあ…100から先は数えてませんね」

小鳥「あんまり根詰め過ぎないでくださいね」

P「わかってますよ、静香にあれだけ言ったのに俺が倒れたらギャグにもなりませんからね」


バタン

未来「はあっ…はあっ…」

P「未来!どうしたんだ?」

未来「プ、プロデューサーさん…静香ちゃんが…静香ちゃんが!」

P「静香がどうしたんだ?」

未来「熱を出して倒れたって!」

一旦ここまで

P「…」

律子「静香、今は薬が効いて眠っているみたいです」

P「そうか…」

律子「熱は明日には下がるみたいですが…」

P「すまない、俺が静香をちゃんと見ていなかったから…」

律子「別にプロデューサー殿の責任じゃありませんよ、PSLに今回の1st、私達のツアーライブと大きい仕事を三つも抱えてるんですから。あえて責任を問うなら静香自身です」

P「それでも、本来なら俺がやらなきゃいけなかったアイドルの体調管理を疎かにしてしまったのは事実なんだ…結果的に静香は倒れてしまった」

律子「…」

P「他のみんなにも迷惑をかけてしまっている、静香が抜けることで1stライブのセットリストを変える必要もある、当然人数が減るわけだから他の子の負担も増える」

P「彼女達は何があっても全力で頑張ってくれると思う、だけどそこに更に負担をかけてしまう。するとどうなる?もしかしたら静香みたいに体調を崩して倒れてしまう子もいるかもしれない…俺はそれが怖いんだ…」

律子「…」

P「律子、俺はどうしたら」

パチン

P「うぷっ」

律子「しっかりしなさい!プロデューサーがそんなんでどうするんですか!」

P「り、りづご」

律子「起きてしまったことはしょうがないでしょうが、今はいかにそれを挽回するかなんですよ!」

P「…」

律子「失敗したことをいつまでも悩んでないで今できることをやりなさい!」

律子「それともプロデューサー殿は自分が静香に対して言ったことを忘れるほどボケてるんですか?」

P「…!」

律子「顔を上げて、前をみて、次のステージへの糧にするんでしょう?」

P「…ああ!」

律子「よろしい!お礼はツアーライブの大成功でお願いしますよ」

P「ああ、任せてくれ」

律子「私達もできる限り手伝いますから」

P「頼りにさせてもらうよ」

律子「さ、ここは私に任せて事務所に戻ってください、仕事が山ほどありますよ」

P「ああ…律子」

律子「なんです?」

P「ありがとう」

律子「気にしないでください、私達は765プロなんですから」

翌日

P「調子はどうだ?」

静香「…」

P「熱は下がったのか?」

静香「…はい」

P「そうか、それなら良かった」

静香「…して」

P「ん?」

静香「どうして…怒らないんですか」

P「なんで怒らないといけないんだ?」

静香「私は…プロデューサーやみんなの忠告を無視して…倒れて…色んな人や765プロのみんなに迷惑をかけたんですよ。…なのにどうして怒らないんですか…」

P「…」

静香「私は!一人で先走って躓いて!みんなの足を引っ張って!みんなに迷惑をかけただけなのに!なんで…」

静香「なんでみんな私に優しくするんですか…倒れたのは私の自己責任なのに…なんでみんな私を心配するんですか…」

静香「いっそお前のせいだと責めてくれたら…」ギュッ

P「静香…」

静香「うっ…くっ…」

P「…今、静香を責めたところで状況が変わる訳じゃない、それに今」

P「後ろを向いて静香を責めるより、みんな前に進もうとしているだけだ」

静香「…」

P「今日は帰るよ、ゆっくり休むといい」

静香「プロデューサーも、私を叱ってはくれないんですね…」

P「…今の静香に、構っている暇はない」

静香「!」

P「叱られて、責められて楽になりたがっている…後ろをみている今の静香に、構っている暇はないんだ」

バタン

静香「プロ…デューサー…」

静香「ううっ…うっ…」



ガンッ

P「くそっ…すまない、静香…」

少し経った日

社長「以上が、次のPSLのメンバーだ」

P「社長…これは」

社長「君の言いたいことはわかっているよ、何故最上くんをこのタイミングでリーダーにしたかと聞きたいんだろう?」

P「はい」

社長「私は理由は言わないよ、このユニット…クレシェンドブルーを見て、自分で考えたまえ」

P「し、しかし」

社長「話はそれだけだよ、さ、戻った戻った」

P「…これが、今回のユニットの概要だ、何か質問はあるか?」

静香「…プロデューサー」

P「どうした」

静香「何故…私がリーダーなんですか」

P「社長が決めたからだ」

静香「どうして社長は私をリーダーにしたんですか」

P「さあな…そこは教えてくれなかったよ」

静香「そうですか…」

P「他に質問がないならこれで解散だ、クレシェンドブルーとエターナルハーモニー、頑張っていこう」

静香「…っ」

「最上さん、遅れてるわよ!」

静香「は、はい!」






「はい、今日はここまで」

静香「はあ…はあ…ありがとうございました」

星梨花「静香さん、大丈夫ですか?」

静香「はあ…ありがとう星梨花、大丈夫よ」

ジュリア「まだ本調子じゃないんならあまり無理するなよ~?」

静香「は、はい…」

風花「後で疲労回復の体操を教えてあげるわね」

静香「ありがとうございます」

茜「茜ちゃんは風花ちゃんのたわわなお胸で疲労回復するのだー!」むにゅん

風花「ひゃああ!?」

千早「」

ジュリア「チ、チハ?チハしっかりしろ!チハー!」

志保「…」

ジャアァァァ

静香「…やっぱりまだ鈍ってるわね、早く取り戻さないと」

キュッ

静香「…私、リーダーなんて出来るのかしら」

志保「そう思うなら早めに引けばいいんじゃない?」

静香「志保…」

志保「いつまでも迷っていられると迷惑だから」

一旦ここまで
この世界では静香は1st両日とも不参加の36人ライブとなっております

静香「私は別に迷ってなんか…」

志保「あなたがどう思っていようが関係ないわ、周りから見て迷っているように見えるのよ」

静香「…」

志保「そんな曖昧な状態でリーダーなんて務まるはずがない、また足を引っ張られたら困るの」

静香「…っ」

志保「また足を引っ張るくらいなら大人しくリーダーをやめて」

静香「…私はそんなつもりはないわ」

志保「何度も言わせないで、あなたがどう思っていようが関係ないわ。…足を引っ張るつもりがないなら態度で示しなさい」

静香「…」

志保「ま、今の後ろ向きの静香じゃ無理だと思うけど」

静香「私は…後ろを向いてなんか…」

志保「…ふぅ、プロデューサーさんも可哀想ね、静香なんかの担当で」

静香「…なんですって?」

志保「いつまでも過ぎたことをぐちぐちと…プロデューサーさんに前を向いて歩けと言われたにも関わらず」

静香「でも、私が沢山の人に迷惑をかけたのは事実なのよ、だからしっかり反省しないと…」

志保「別に反省するなとは言っていないわ、ただ、静香は反省することを逃げ道にしてるだけでしょ」

静香「私は逃げてなんか…!」

志保「そう、じゃあちゃんとやりなさいよ」

静香「私はちゃんとレッスンを受けてるわ、PSL2ndは1stよりも盛り上げなくちゃいけない…だから精一杯」

志保「あんな動きで精一杯?笑わせないで」

静香「っ!」

志保「あれから一ヶ月も経っているのにまだ体が本調子じゃないなんて言わせないわよ」

静香「それは…」

志保「どうせまた本番前に調子を崩したらどうしようとか考えてるんだろうけど…今の静香に合わせているせいで全体のレッスンを中断させているのよ、わかってるの?」

静香「…」

志保「だから言っているのよ、やめるか、本気を出せって」

静香「…」

志保「他の人よりも早くプロデューサーさんに見てもらえて…プロデューサーさん直属のユニットのリーダーにも選ばれて」

志保「そんな恵まれた環境にありながら周りを停滞させるなんて、最低よ」

静香「…」

志保「…本当にプロデューサーさんも見る目がない人ね」

静香「…志保、それ以上のプロデューサーの侮辱は許さないわよ」

志保「ならこれ以上プロデューサーさんの評価を下げないためにも、本気になることね」

さて、どうなるか.........

>>253
所恵美(16) Vi
http://i.imgur.com/D2EoHit.jpg
http://i.imgur.com/mQd6B5K.jpg

>>267
ジュリア(16) Vo
http://i.imgur.com/Pp8h1am.jpg
http://i.imgur.com/IsncoQI.jpg

>>267
野々原茜(16) Da
http://i.imgur.com/M8WjMsk.jpg
http://i.imgur.com/SAf6kAI.jpg

>>267
北沢志保(14) Vi
http://i.imgur.com/Aa85Bfk.jpg
http://i.imgur.com/8jDA2cy.jpg

>>264
クレシェンドブルー
http://i.imgur.com/MxYMCuh.jpg

>>265
エターナルハーモニー
http://i.imgur.com/IH86kfX.jpg

志保「言いたいことはそれだけだよ」

静香「志保!」

志保「これ以上腑抜けたものを見せるなら…容赦しないわ」

静香「…」






志保「…」

茜「しほりんお疲れちゃーん」

志保「茜さん」

茜「静香ちゃんが凹んでるからハッパかけてあげたんだよね!しほりんは素直じゃないな~このこの!」

志保「別に、そんなんじゃありません。私はただ、誰にも恥ずかしくないステージにしたいだけです」

茜「うんうんそうだね~茜ちゃんにもよーくわかるよ!」

志保「では、私はまだやることがあるので」

茜「プロちゃんのところに行くんでしょ?茜ちゃんもいくー」

志保「…どこまで見据えてるんですか?」

茜「野々原茜に不可能はないのだよ」





茜「プーロちゃーん!」

P「おう茜か、ちょうどいい」

茜「なでなでし」ガシッ

ミシミシミシミシ

茜「がああああああ!」

おうやらかした

まだそんなに仲良くないから静香ちゃん呼びってことで勘弁してください

茜「あ、頭が砕けりゅうう!」ジタバタ

P「俺がみんなのために買ってきたプリン50個、一人で食ったそうだな、ん?」

茜「あ、うん、美味しかったよプロちゃん!ぎゃああああ!」メキメキメキメキ

コキャッ

茜「」ドサッ

P「まったく…」

志保「プロデューサーさん」

P「志保か、どうした?」

志保「PSLについて、相談が」

P「…なるほどな」

志保「どうでしょうか」

P「いい考えだ、しばらく実行してみるか」

志保「ありがとうございます、ではしばらくの間、よろしくお願いします」

P「ああ」



志保「…ふふっ」

茜「しほりん嬉しそうだねぇ、なんだかんだ言ってしほりんプロちゃんのこと好きだもんねぇ」

志保「ええ、やりがいのある仕事を取ってきてくれるし相談にも乗ってくださるので」

茜「うまくいくかな?」

志保「これでうまくいかないならもうどうしようもないですね、失敗したら本当に私と担当を変えてもらおうかしら」

それから

静香「あ、プロデュ」

志保「プロデューサーさん」

P「どうした?」

志保「ここなんですけど…」

P「ああ、ここはこのポジションで…」

志保「わかりました、ありがとうございます」

静香「…」



静香「プロデューサー、ちょっと」

志保「プロデューサーさん、今いいですか?」

P「大丈夫だぞ、どうした志保?」

志保「ダンスで少しわからないところがあるので練習に付き合っていただけませんか?」

P「わかった、じゃあ行こうか」

志保「はい、ありがとうございます」

静香「…」

静香「…ふう」

未来「静香ちゃん、どうしたの?」

翼「未来、静香ちゃんは志保ちゃんにプロデューサーさんが取られちゃって寂しいんだよ」

静香「別に、そんなんじゃ…」

未来「そっかー、静香ちゃん寂しがりやだもんね」

静香「わ、私は寂しがりやなんかじゃないわ」

翼「うんうんそうだねー」

未来「わかってる、わかってるよー静香ちゃん!」

静香「二人とも!」

みらつば「きゃー♪」

静香「まったくもう…」

翼「でも静香ちゃん」

静香「何かしら?」

翼「そろそろ本気出さないと、本当に志保ちゃんにプロデューサーさん取られちゃうかもよ?」

静香「…」

「はい今日はここまで」

静香「…ふう」

星梨花「静香さん凄いです!」

ジュリア「調子を取り戻したみたいだな」

静香「はい」

千早「良かったわ、最近辛そうだったから」

静香「ご迷惑をおかけしました」

エミリー「でもどうされたんですか?急に調子が良くなるなんて…」

志保「…」

静香「負けたくない相手ができただけですよ」

千早「ふふっ、そうなのね」

まつり「ライバルがいるというのは良いことなのです、若人よ、精進するのですー!」

麗花「するのですー!」

ワイワイガヤガヤ



P「…」

志保「プロデューサーさん、どうでしたか?」

P「ああ、静香も完全に調子を取り戻したみたいだな」

志保「作戦成功ですね」

P「しかし志保、静香の負けず嫌いなところを利用するなんてよく思い付いたな」

志保「静香はああ見えて扱いやすいですから。…それに負けず嫌いなところだけを利用したわけじゃありませんから」

P「どういうことだ?」

志保「秘密です、自分で悩んでください」

P「いよいよ本番だ、静香、やれるか?」

静香「はい」

P「よし、頑張ってこい」

静香「プロデューサー」

P「ん?」

静香「志保と一緒に、背中を押してくれてたんですよね」

P「…なんのことやら」

静香「嘘が下手ですね」

P「…」

静香「ありがとうございます、約束、覚えててくれたんですね」

P「まあな」

静香「おかげで、前に進めます」

P「また何度でも、背中を押してやるさ、俺はお前のプロデューサーだからな」

静香「はい」

茜「モガミンはやくはやくー!」

星梨花「静香さん、みんなが待ってますよ!」

麗花「思いっきり楽しんじゃお!」

志保「リーダーなんだから、ちゃんと私達を引っ張って」

P「さ、みんなが呼んでるぞ」

静香「はい、行ってきます!」

静香「みんな、お待たせ!クレシェンドブルー、いくわよ!」

「おー!」

千早「最上さん」

静香「千早さん」

千早「あのときの約束、果たすときがきたわね」

静香「はい、私、千早さんと一緒にステージに立てる日を夢見ていました」

千早「嬉しいわ、それじゃあその夢を最高の形で思い出に残しましょう」

静香「はい!」

千早「さ、行きましょう、私達のステージへ」

静香「はい!」

「…」

「プロデューサー、何を見てるんですか?」

「昔のアルバムをな」

「ああ、懐かしいですね」

「あれから何年になるかなぁ…あの頃の静香は尖ってたな」

「わ、忘れてください」

「最初のオーディションの時は本当にやばかった」

「…プロデューサーは私を選んで後悔してますか?」

「まさか、俺は静香と一緒に歩いてきて良かったと思ってるよ」

「ふふっ、ありがとうございます」

「静香ちゃーん!」

「プロデューサーさーん!」

「おっと、もうそんな時間か」

「行きましょうか」

「そうだな」

「プロデューサー」

「ん?」

「これからも私をずっと、プロデュースしてくださいね」

「…ああ、任せとけ」

「ありがとうございます、それじゃあ」

「行こうか!」

「はい!」

終わり

お付き合いありがとうございました

乙でした

>>288
徳川まつり(19) Vi
http://i.imgur.com/kk2XVWg.jpg
http://i.imgur.com/Pobh29o.jpg

>>288
北上麗花(20) Da
http://i.imgur.com/1ya84zt.jpg
http://i.imgur.com/LXO9luZ.jpg

>>291
ステージに立つ千早
http://i.imgur.com/4nTWG9D.jpg
http://i.imgur.com/v07m6dH.jpg

>>291
ステージに立つ静香
http://i.imgur.com/ConUQmk.jpg
http://i.imgur.com/swBLrxV.jpg

>>287
エミリー(13) Da
http://i.imgur.com/UtYfwcX.jpg
http://i.imgur.com/gk5mRAb.jpg

ぬけてた

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