睦月「吹雪ちゃんが赤城さんに恋してるのはおかしいと思うの」
吹雪「え?!どうして?」
夕立「夕立も同意見っぽい」
睦月「だって赤城さんは空母だよ。駆逐艦の吹雪ちゃんが正規空母である赤城さんの事が好きだなんておかしいよ!」
夕立「おかしいのってそこなの…」
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吹雪「そんな!艦種の違いで好きになっちゃいけないなんておかしいよ!」
睦月「空母は空母に、駆逐艦は駆逐艦とじゃないと結ばれないんだよ!」
睦月(だから、吹雪ちゃんは睦月を見て欲しい)
夕立「色んな意味でも突っ込みたくなるし、睦月ちゃんの顔を見てると邪な考えが透けているっぽい」
吹雪「睦月ちゃん、私は艦種の違いで誰かを好きになる事ができないなんておかしい事だと思う」
吹雪「それに、私は障害があればあるほど燃えるタイプの艦娘だからそんな障害は乗り越えて見せる!艦種の違いなんて私がやっつけちゃうんだから!」
吹雪「私は赤城先輩と添い遂げる!」
睦月(どうしよう、吹雪ちゃんをやる気にさせちゃった…)
夕立「そもそも吹雪ちゃんって赤城さんの事、憧れていただけなのに、いつの間に恋しちゃったの?」
睦月「えーと…障害はそれだけじゃないんだよ!年齢の差も吹雪ちゃんと赤城さんにはあるんだよ」
吹雪「年齢の差!?」
夕立「駆逐艦は小・中学生ぐらいとか言われてるっぽい」
睦月「多分、赤城さんは見た目から予想して20代前半ぐらいじゃないかな」
吹雪「うん!私もそれぐらいが好みかな。24歳ぐらいだったら嬉しいなあ」ウヘへへ
夕立(吹雪ちゃん、きもいっぽい)
睦月「吹雪ちゃんは明らかに中学生って感じの見た目だよね」
吹雪「明らかにってのはなんか棘があるなあ」
夕立「でも、否定できないっぽい」
睦月「多分、13歳か14歳ぐらいかな」
睦月「となると赤城さんとは10歳ぐらい年齢が離れている事になるんだよ!この年齢差だと恋愛するのは難しいよ!」
吹雪「え?どうして?」
睦月「え?どうしてって…だって中学生と大学生あるいはOLさんだよ!もし二人が付き合ったら凄くおかしい事にならない?なんだかインモラルな関係だよ!下手したら犯罪扱いされるよ!」
夕立「睦月ちゃん、必死すぎるっぽい」
吹雪「むしろインモラルな関係だからこそ私は良いと思うなあ!年齢差カップル、私は凄く素敵だと思う」キリッ
夕立「吹雪ちゃん、やっぱりきもいっぽい」
睦月「どうして、わかってくれないんだろう…」
夕立「そもそも女の人が女の人を好きになるってのがおかしな事と思うんだけど?」
吹雪・睦月「え!?」
吹雪「何言ってるの夕立ちゃん?その事のどこがおかしいの?」
睦月「そうだよ…おかしいのは夕立ちゃんの方だよ…」
夕立「何、この人おかしな事言ってんの?って感じの目で見られたっぽい!?」ガーン
睦月「吹雪ちゃんの気持ちはわかったよ…それでも、赤城さんが吹雪ちゃんの事を受け入れるとは限らないんだよ?」
吹雪「困難な事だってわかってる…でも、赤城先輩の恋人になるのが私の今の目標だから!」
夕立「護衛艦になるのが目標じゃなかったの?」
吹雪「護衛艦=恋人だからね」
夕立「そんなの初めて聞いたっぽい!?」
睦月「それじゃあ、今から赤城さんの気持ちを確かめにいこう?」
吹雪「今から!?」
睦月「うん、今から」
吹雪「赤城先輩の恋人になるにはまだレベルが足りてないよ!もっと出撃や演習を繰り返さないと」
夕立「艦娘としてのレベルが上がると恋人になれるものなの!?」
赤城「あら?吹雪さん達、こんにちは」
吹雪「こ、こんにちはです!赤城先輩!!」
夕立(吹雪ちゃん、完全に恋する乙女の目になってるっぽい)
睦月「赤城さんに質問があります!」
赤城「何かしら?」
睦月「好きな人は誰ですか?」
赤城「好きな人ですか…」
吹雪・睦月・夕立(ドキドキドキ…)
赤城「ごはんが好きです」
吹雪・睦月・夕立「はぁ!!??」
吹雪「ごはんってまさかドラゴンボールの孫悟空の息子の事ではなく…」
赤城「もちろん。食べるごはんの事です」
赤城「といっても、白いお米が好きなのではなく食べる事全体を指して“ごはん”ですよ。もちろんお米も好きだけど」
夕立「好きな“人”って聞いたのに、答えにごはんが出てくるとかおかしすぎるっぽい!!」
吹雪「おのれー!!ごはんめー!!ちくしょーめっ!!」
加賀「さすが、赤城さんです。略して、さす赤」
夕立「加賀さん、いつの間に!?どこらへんがさすがなのかも意味不明っぽい!」
睦月「一航戦は凄い人たちだったね」
夕立「凄く意味不明だったっぽい」
睦月「さすがに吹雪ちゃんも赤城さんの事をあきらめたかな?」
吹雪「ううん、私はあきらめないよ!これからはごはんに負けないように吹雪、がんばります!」
夕立(よくあれで赤城さんに幻滅しないか不思議っぽい…)
睦月「そもそも吹雪ちゃんは赤城さんのどういうところが好きなの?」
吹雪「年上のお姉さんでカッコイイところ」
夕立「安易すぎるっぽい」
睦月「年上のお姉さん!?」ガーン
睦月(それじゃあ、おそらく同い年であろう睦月の事を吹雪ちゃんは好きになってくれない!?)
睦月(あれ?よく考えたら私…)
睦月「私、吹雪ちゃんより年上だった」
吹雪・夕立「え!?」
睦月「私の元ネタである日本海軍の駆逐艦『睦月』の進水は1925年7月23日なの」
吹雪「へー、そうなんだ」
夕立「ぽいー」
睦月「対して吹雪ちゃんの元ネタ、駆逐艦『吹雪』の進水は1927年11月15日。つまり導きだされる結論は…」
吹雪「睦月ちゃんの方が年上だ!!」
夕立「睦月ちゃん、さっきまで見た目で年齢を決めてたのに…」
吹雪「睦月ちゃんが年上のお姉さん…」
睦月「これからは睦月の事を先輩と呼ぶが良いぞ」
吹雪(いつも、私の事を心配し応援してくれてた睦月ちゃんが年上だったなんて…そう思うと睦月ちゃんが凄く素敵なお姉さんに思えてきた!)
吹雪「はい!睦月先輩!!」
夕立「吹雪ちゃん、ちょろすぎるっぽい…」
睦月(こうして吹雪ちゃんは睦月を先輩として慕うようになり、やがてその気持ちは恋慕へと変わっていきました)
睦月(そして、二人は恋人になったのです。めでたし、めでたし)
夕立「もう勝手にしやがれっぽい」
終わり
おまけ
大和「吹雪ちゃん、私の事も先輩として憧れて下さい!」
吹雪「えー…大和さんはなんか年上って感じのキャラじゃないですし」
大和「でも、吹雪ちゃんと私の身長差は凄いですよ!」
吹雪「確かに身長差萌ってのは良いですね!大きな大和さんに憧れます!」
大和「ですよねー!」
睦月「待って吹雪ちゃん」
睦月「大和さんの元ネタ戦艦『大和』は進水が1940年8月8日なんだよ」
吹雪「という事は大和さんは私より年下!」
大和「ガーン!」
吹雪「ごめんなさい、大和さん。それじゃあ大和さんの事、先輩として憧れる事はできません」
大和「ガガーン!!」
大和「うぅ…」
大和「いや、待って…吹雪ちゃんが私より年上なら、逆に私が吹雪ちゃんを先輩として憧れればいいのでは」
大和「吹雪ちゃん先輩///」ウットリ
夕立「どいつもこいつも馬鹿っぽい…」
終わり
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
キャラ崩壊が凄まじく、睦月がゲームともアニメとも全然違うキャラになってしまい、ごめんなさいです。
このSSまとめへのコメント
提督も金剛も如月も浮かばれない