春香「黒いラブレター(全七巻)?」 (25)
小鳥「そうよ、春香ちゃん。黒いラブレター(全七巻)は、2003年3月号から2007年7月超特大号まで月刊ジャンプで連載されてたギャグ漫画よ」
春香「そんなウィキペディアで調べたような知識を持ち出さないでくださいよ」
小鳥「実際ウィキペディアで調べたばっかりだもの」
春香「仕事してください」
小鳥「メモ帳を開いたまま、マインスイーパばっかりやってるどこかのSS書きよりマシよ」
春香「怒られますよ」
小鳥「SS書きがメモ帳を開いてすることなんて、マインスイーパかソリティアかスパイダーソリティアくらいよ」
春香「なんでパソコンに最初から入ってるゲームばっかりなんですか!案外そんな人多いんですから気をつけてください!」
小鳥「それくらい恐れてたら黒いラブレター(全七巻)ネタはできないわ」
小鳥「というか、春香ちゃんも大概失礼なこと言ってるわね」
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春香「それはさておき。どうして小鳥さんは事務所の机で、そんな漫画を読んでたんですか?」
小鳥「昨日、古い漫画……んん、ゴホン。古書の整理をしていたときに見つけちゃって」
春香「今更漫画をそれっぽく言い直さなくてもいいですよ」
小鳥「ここは譲れないの!大人のレディーとして!」
春香「大人のレディーは、アイドル事務所でそんな表紙の漫画を読まないと思います」
小鳥「二巻の表紙にキモオタを持ってくるあたり、ロックよね」
春香「346プロのアイドルから訴えられますよ!」
春香「それをどうして事務所に持ってきちゃったんです?」
小鳥「売る前に読もうかと思って」
春香「売るの!?」
小鳥「大人のレディーとして、こんな漫画を家に置いておいたら大変だもの」
春香「漫画の作者から恨まれますよ!」
小鳥「彼氏が家に来た時にうっかり読まれちゃったら大変じゃない」
春香(無用な心配すぎる……)
小鳥「よかったわね。これが黒いラブレター(全七巻)だったら、殴っているところよ」
春香「心を読まれた!?」
春香「(全七巻)は必要なんですか、邪魔くさいんですけど」
小鳥「これ、販促SSだからしつこく巻数を推していくわよ」
春香「二人きりのぐだぐだな会話で販促してるつもりだったんだ……」
小鳥「事務所を盗聴してる悪徳記者向けへの宣伝よ」
春香「ここ、盗聴されてるんですか!?」
小鳥「仕掛けようとしたら既に仕掛けられてたの」
春香「小鳥さんも仕掛けたんですか!?」
小鳥「アイドル同士の百合イチャボイスが撮れないかなってピヨピヨ」
春香「この発言が一番の不祥事だよ!語尾を可愛くしても許されませんよ!」
小鳥「まあまあ、乗ってくれてもいいじゃないの」
春香「終わったら盗聴器破壊しますからね。え、えーと、どんな漫画なんですか?」
小鳥「基本は一話完結型のギャグ漫画ね」
小鳥「キャラクターも話毎に入れ替わっていたんだけど、3巻辺りから続編的な話が収録されるようになって、同じキャラクターが度々登場したり、数話で完結する話も出るようになったの」
小鳥「最後の方には、違う話のキャラクター同士が絡んだりもするようになったのよね」
春香「へえ、ずいぶん細かい説明ですね」
小鳥「ウィキペディアに書いてあったわ」
春香「ここでまたそれに頼っちゃったの!?」
春香「しかも、微妙に言い回し変えてる!小癪な!」
小鳥「これじゃウィキペディアの宣伝SSよねえ、アッハッハ」
春香「アッハッハじゃないよ!日本国民の9割はたぶんウィキペディア知ってますよ!」
小鳥「春香ちゃんは黒いラブレター(全七巻)に出演してそうないいツッコミをするからボケ甲斐があるわ」
春香「微塵も嬉しくない!」
春香「……話を戻しましょう。で、どんなキャラクターが出てくるんです?」
小鳥「えーっとね」
春香「またウィキペディア見たら怒りますよ」
小鳥「ギギギギクーッ!見るわけないピヨ!」
春香「ギクーってわざとらしく擬音言ってるじゃないですか」
小鳥「そんなことないピヨ!動揺するじゃない!」
春香「なんで動揺してるんですか」
小鳥「じゃあ、私の偏見と独断で大まかにキャラクターを分類して紹介すると」
春香(ようやくマトモな流れに入れた……)
小鳥「変態とムキムキのオッサンと小汚いオッサンと気持ち悪いオッサンと変態なオッサンとオッサンよ」
春香「悪夢のような紹介!」
春香「それもう変態とオッサンでいいじゃないですか!」
小鳥「この漫画、オッサンが多すぎるのよね」
春香「だからってそこを分類しなくても!」
小鳥「ちなみに、大体が半裸よ」
春香「雪歩が読んだらら卒倒しそうですね」
小鳥「錯乱して引きちぎる可能性もあるわ」
春香「アイドルが錯乱して引きちぎるような漫画を持ち込まないでくださいよ」
小鳥「望むところよ」
春香「望まないで!」
春香「女の人は出ないんですか?」
小鳥「女キャラは、ババアと心か身体のどちらかが醜いのが基本ね」
春香「醜い……」
小鳥「あとは幼女」
春香「幼女は流石に変態じゃないんですね」
小鳥「ええまあ。女キャラについては自爆の可能性が否めないから、さっさとスルーしていきましょう」
春香(醜い……)
春香「オッサンと変態意外にはいないんですか、本当に」
小鳥「いることはいるけど」
春香「この高校生くらいの男の子とか、普通の顔してますよね」
小鳥「貴夫くんかぁ……」
小鳥「彼は高校生にもなって大量に漏らすキャラよ」
春香「な、何を!?」
小鳥「尿を」
春香「にょ……っ!アイドル事務所でなんて単語出してるんですか!」
小鳥「漏らしてないシーンを偶然開く春香ちゃんはなかなかセンスがあるわ」
小鳥「このSSの作者なんて、漏らしてないページあったっけって確認したくらいだもの」
春香「そんな裏話どうでもいい!」
小鳥「オムツに出してるのは漏らしてないと考えていいのかしら」
春香「高校生でオムツしてるんですか!?」
小鳥「温泉旅館に行く回でね」
春香「関連性がまったくわからない」
小鳥「掘り下げて話していく?」
春香「遠慮します」
春香「もう少し、セーフなラインのキャラクターを選んでいきましょうよ」
小鳥「うーん。大体がギリギリアウトなのよねぇ……」
春香「ギリギリどころか、敬遠レベルで越えてるんじゃ」
小鳥「そうとも言えるわ」
小鳥「そうだ。ミュージシャンもいるのよ。インパクトモーションっていうバンドなの」
春香「おおー。やっと無難な話ができる」
小鳥「略してインモーと呼ばれているわ」
春香「アウトー!」
春香「もうこの話はやめ!はいさいやめやめ!」
小鳥「えー。ようやく興が乗ってきたところなのに」
春香「こんな話で乗ってこないでください!」
小鳥「春香ちゃんは清純派ねえ」
春香「アイドルですから!」
小鳥「あんまり突っ込みで遮ると、プロデューサーさんを太らせてブヨデューサーって呼ぶわよ」
春香「史上最低の行為!」
春香「私のプロデューサーさん、女性なんですからやめてあげてくださいよ!」
小鳥「そうだったわね。作者の趣味で」
春香「趣味!?」
春香「販促したいだけなら、小鳥さんの友達にすればいいじゃないですか!」
小鳥「既にしたのよね」
春香「したんだ!」
小鳥「舞ちゃんに読ませたら、教育に悪いから二度と家に来ないでねって言われたわ」
春香「伝説のアイドルから出禁くらうアイドル事務所の事務員って相当ヤバいんじゃ」
小鳥「泣いて謝ったら許してくれたし、大丈夫よ」
春香「うっわぁ……。その現場に居合わせたくない」
小鳥「まあ、そんなこんなで販促はうまくいかなかったの」
春香「舞さん以外にも絶交されかけたんですか?」
小鳥「舞ちゃん以外には見せてないのよねえ」
春香(……友達、いないのかな……)
小鳥「いないわけじゃないのよ。設定がないからおいそれと出せないだけで」
春香「また心を読まれた!?設定ってなんですか!?」
小鳥「ちなみに、作者に友達がいないのは事実よ」
春香「言わなくてもいいメタネタやめましょうよ」
小鳥「結構重要よ。友達いないから、こんな販促SS書くなんて滑稽なことしてるのよ」
春香「滑稽とか言わないでください!ただでさえ小鳥さんにこんなん言わせていいものか頭抱えてるんですから!」
小鳥「春香ちゃんが暴力に訴えないあたり、だいぶ日和ってる方だけどね」
春香「訴えてもいいなら、今すぐにやってるところですが」
小鳥「ごめんなさい」
春香「もう、本気で販促するつもりあるんですか?」
小鳥「ありまくりよ」
春香「マジですか」
小鳥「マジよ。この漫画、天下のamazonだと1円で買えるし。送料の方が高いくらいよ」
春香「やっすい……」
小鳥「これだけ安いと逆に胡散臭く思えてくるわよね」
春香「元から死ぬほど胡散臭いから大丈夫ですよ」
小鳥「それもそうね」
小鳥「とにかくそれっぽいことを言ってシメにしましょう」
春香「結局中身についてはあんまり触れませんでしたね」
小鳥「触れるのもギリギリなネタが多かったうえに、触れづらかったのよ」
小鳥「律子さんを虐楽椎宇宙子に改名させるとか、仕事中にネタ考えてたのにね」
春香「仕事してくださいよ」
小鳥「でも、こうして話してたら懐かしくなってきたわ。やっぱり売るのやめようかしら」
春香「散々話した結果がそれですか」
小鳥「魔王のシリーズとか結構好きだったのよねえ……」
小鳥「雪歩ちゃんの前では間違っても読めないけど」
春香「私の目の前でも読まないでほしいです」
春香「まあ、気を付けてくださいね」
小鳥「そうするわ」
雪歩「おはようございまーす」
春香小鳥「あ」
雪歩「いやあああああなんですかこれえええええええ!!!!」ビリビリビリビリ
小鳥「黒いラブレター(全七巻)がぁーーーーー!!!!」
春香「amazonで買い直しましょう」
ついでだからと事務所の全員分買ったら、律子さんに全部焼き払われたそうです。 春香
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