夕美「ローズマリーと今の付き合い」 (275)
※複数P世界、安価スレ
エロ・鬼畜は安価下
誤字脱字・駄文・亀注意
オリジナル設定注意
花言葉注意
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珠美「珠美がお付き合いしますので大丈夫です!」
珠美「珠美がお付き合いしますので大丈夫です!」 - SSまとめ速報
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悠貴「私でも付き合えますかっ?」
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星花「お付き合いしてくださらなくても……」
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翠「集中力の要るお付き合いです……」
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楓「気合いで付き合います」
楓「気合いで付き合います」 - SSまとめ速報
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亜季「少々お付き合い願います」
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の続きです
キンミズヒキの花言葉を添えて81作目
この事務所人外率高い……(今更)
これも全部乾巧って奴の仕業なんだ……
深夜 夕美の家 風呂場
夕美「……はぁ…………今日は危なかったぁ…………」チャプ…………
夕美「…………………………………」
夕美「………いつかはちゃんと話さなきゃ…………ね…………………」
???「……………………」
夕美「…………勝手についてきちゃ駄目って言ったでしょ?」
???「……………………」シナッ……
夕美「…………………………」
夕美「…………外に出てみたかったの……?」
???「…………………………」
夕美「………………………ごめんね…………」
???「………………………………」
夕美「……君だってたまには思う存分お日様に当たりたいよね……」
???「…………………………」
夕美「……………………次からは気を付けてね?」
???「…………………………」
夕美「…………はぁ………………」
???「……………………」シナッ……
夕美「…………ううん、違うよ。……君の事じゃなくて………………」
???「………………………………」
夕美「………………私も、うっかりしちゃったもん……お互い様って事にしない……?」
???「………………………………」
夕美「……………………」ナデナデ……
???「……………………」
夕美「…………水が美味しいねっ♪」
???「……………………」
夕美「……欲を言えばもうちょっと水浴びしたいけど……贅沢言ったらバチが当たっちゃうよね。」チャプ…………
???「…………………………」
夕美「………こうやって暮らせてる事に感謝しなきゃ…………」
夕美「………………………………」
???「…………………………」
夕美「>>8」
上
夕美「ごめんね…私がもっとキミを表に出せるくらいに有名なら……」
???「……………………」ピト……
夕美「…………………………」
???「…………………………」
夕美「……………大丈夫だよ…」
???「…………………………」
夕美「……きっといつか…キミの事……そして私の事をちゃんと話せる日が来る…………」
夕美「…………もっと有名になって咲き誇れたら……きっと………」
???「……………………」
夕美「…………みんな分かり合えるよ………おんなじ生き物だもん。」
???「…………………………」
夕美「………………………………」
夕美「………………分かり合わなきゃ………………」
???「…………………………」
リビング
夕美「ちゃんとお腹いっぱいになった?」フキフキ
???「……………………」
夕美「水を拭かないと部屋が濡れちゃうんだよ……くすぐったいのは我慢して?」フキフキ
???「………………………」
夕美「……窮屈だけど我慢して……ね…………」フキフキ
???「…………………………」
夕美「………はい、もういいよ♪」
???「……………………♪」パタパタ
夕美「あ、こらこら〜♪あはは……!」
???「……………………♪」パタパタ
「生き物は……きっと必ず分かり合えるんだよ…………夕美……」
夕美「…………………………………」
???「……………………?」
夕美「………………あ、ううん…………な、何でもない………………」
寝室
夕美「………………………………」
???「…………………」 スヤスヤ……
夕美「…………寝れないなぁ…………」
夕美「………………そもそも花は寝なくていいのに私たちはどうして寝なきゃいけないのかな……?」
夕美「…………『寝るって言うのは脳を休ませる時間なんだよー……』だったっけ…………?……一応こうしている以上、私たちにもそんな感じのがあるんだろうなぁ……………」
夕美「……………どっち付かずだね…………」
夕美「>>16」
いっそのこと完全に植物に…いや、「約束」は守らなくちゃ…
夕美「……いっそのこと完全に植物に…いや、「約束」は守らなくちゃ………」
夕美「…………じゃないと………………」
???「…………………」 スヤスヤ……
夕美「…………………………」
夕美「…………………頑張って寝よ…………」
夕美「……………………お休み。」
???「……………………」スヤスヤ……
???
「きっと僕らはね、植物と動物…………どっちの気持ちも理解できる存在だと思うんだ。」
夕美「……どっちの気持ちも…………?」
「……うん……どっちの気持ちも、さ。……僕はね……生き物はみんな分かり合えると思うんだ……」
夕美「……私もそう思うよ。」
???「………………♪」パタパタ
夕美「…………よしよし。」ナデナデ
「…………ふふっ…………」
〜〜〜
「裏切り者め………俺たちは………お前たちを決して許さない…………」
夕美「……………………っ…………」
「…………分かり合う事など出来はしない…………!……裏切り者の………一族め…………!」
夕美「……………………っ…………はぁ………………はぁ…………」
「…………必ず…………報いが……くだ………………」
夕美「…………………っ……………」
朝 夕美の家 寝室
夕美「…………っはぁ…………はぁ………………朝………………」
???「……………………」
夕美「…………おはよう……」
???「………………………………」
夕美「……怖い夢を見ただけだよ…安心して。」
???「…………………………」
夕美「………………………………」
事務所
夕美「おはようございますっ!」
晶葉「おはよう。あー……だからだな、つまりここがこうなるとこうなる訳だ、ここまでは分かったな?」
裕子「あっ、サイキックおはようございます!………………あの……もう一回最初から…………?」
晶葉「ぬあああああ!!これでもう4回目だぞ?!いい加減にしろッ!!」
マキノ「…………ここは論理的に考えるなら諦めるべきね……」
杏「こりゃ無理だね、諦めよう。」
夕美「………………何してるの?」
晶葉「見ての通りコイツに勉強を教えてやってるんだっ!!」
晶葉「あー、もう!私は帰る!もう帰って寝る!」
杏「さんせー。もう帰って寝よう。うん、そうしよう。それがいい。むしろそれしかない。」
裕子「さ、サイキック待ってください!明日までにこのプリントを提出しないと…………」
晶葉「そんな事知るかーっ!勝手にして、教師にでも何でも叱られろっ!」
裕子「ひぃぃぃっ!!」
マキノ「……あなたは一回冷静になりなさい。」
夕美「ま、まあまあ……晶葉ちゃん……」
晶葉「>>26」
これが落ち着いていられるか!だいたい、この程度の問題が分からないようでは茜にも笑われるぞ!
晶葉「これが落ち着いていられるか!だいたい、この程度の問題が分からないようでは茜にも笑われるぞ!」
茜「呼びましたかっ!!!」
夕美「わっ?!」
晶葉「呼んでない!!」
裕子「あっ、茜ちゃん!サイキック助けてくださいっ!」
茜「なんだか良く分かりませんが……分かりました!!」
杏「暑……何か2℃ぐらい気温上がってない?」
マキノ「……1.8℃上昇しているわ……」
裕子「ここの問題なんですけど………」
晶葉「話を聞け!!」
夕美「落ち着いて……ね…………?」
茜「うーん……あっ、ここなんて読むんですか……!!!」
裕子「これはオメガと読んで…………」
晶葉「Ωはオームだこらぁぁぁぁ!!そこから説明しなきゃいかんのか?!あぁん?!」
杏「晶葉が壊れた…………」
マキノ「…………はぁ………………」
〜〜〜
薫P「まず電池を二個つなぐと直流に………………」
裕子・茜「………………」コクコク
杏「教え方上手いねー、さすがは元教師。…………もう薫Pさん1人でいいんじゃないかな?」
薫P「あはは………俺は教師は教師でも小学校の教諭だったから……」
晶葉「ぐぬぬ…………な、何だか納得がいかん……私に不可能などあってたまるか…………!」
マキノ「……意外と不可能はあるものよ。」
晶葉「分かっていても納得できんのだ!!」
薫P「頭の良さはは晶葉ちゃんたちには全然敵わないけど、教え方なら俺の方が上手い、それだけの事だよ。」
晶葉「…………むぅ…………」
薫P「人に教えるのと知ってるのはまた別だからさ。………気持ちだって言葉に表すのは難しいだろ?」
裕子「つまりテレパシーが使えれば………」
杏「ごめん、ユッコ………ちょっと静かにしようか……話が進まないから……………」
夕美「……つまり、誰かに何かを分かってもらうのは難しい……って事。」
マキノ「…………………………」
夕美「>>33」
「僕が」教えてあげるよ、まずは…
安価把握
お休みなさい
再開します
夕美「『僕が』教えてあげるよ、まずは………」
杏「……僕……?」
夕美「……あっ……いや、子供の頃によくこうやってものを教えられてたからつい。 …………あはは……」
マキノ「……………………」ジー……
夕美「………………?」
マキノ「…………いえ、別になんでもないわ。(何かしら……今の違和感は…………?)」
夕美「花の事なら詳しいからさ、こっちの生物のプリントなら手伝ってあげられるかも。」
裕子「本当ですか?!サイキックありがとうございます!お礼にスプーン曲げを…………」
夕美「うん、それはいいかな…………」
薫P「あはは……じゃあ、夕美ちゃんにも手伝ってもらって改めて授業再開だな。」
茜「熱くなってきましたね!!!ボンバー!!!」
杏「…………これだけいたら杏は帰ってもいいよね………?」
昼 撮影スタジオ
スタッフ「はい、オッケーです!お疲れ様でした!」
夕美「ありがとうございましたっ!」
スタッフ「こちらこそありがとうございました!」
スポンサー「……………………」
夕美「…………………………」ペコッ
スポンサー「……………………」ニコッ
夕美P「お疲れ様、マイリトルスイートハニー!今日も君と言う一輪の花は咲き誇っていたよ!」スタスタスタスタ
夕美「あはは、ありがとっ、夕美Pさん♪夕美Pさんもお疲れ様。」
夕美P「ノンノンノン、僕に疲れるなんて概念はない。フッ……何故なら君の美しさで僕の心の井戸は枯れる事はないからね。」
夕美「でも無理したらだめだよっ?この仕事とるの大変だったんでしょ…?」
夕美P「フッ……この仕事はアフロディテも尻尾を巻いて裸足で逃げ出すマイプリンセスにこそふさわしいと思っただけさ。」
夕美「…………本当にいつもありがとう。」
夕美P「>>41」
↑君がいればこんなむさ苦しい仕事場も楽園に早変わりさ
夕美P「ああ、その微笑み…さながらリトルマーメイド……君がいればこんなむさ苦しい仕事場も楽園に早変わりさ。」
夕美「……もー、むさ苦しいなんて言ったら失礼だよっ?」
夕美P「フッ……これは失礼した、マイスイートエンジェル。君の輝きの前では他の全てが霞んで見えてしまうんでね。」
夕美「はぁ………今日も絶好調だね。」
夕美P「当然だろ?マイスイートハニーと一緒にいれるなら、そんなにワンダフォーな事はないのさ!」
夕美「あはは……ま、素直に褒められといてあげるね…」
夕美P「ああ、君を見たら古代の彫刻家たちは何と言うだろうね?何故なら彼らが求めていた美の女神が目の前にいるのだから!まさに!美の!具現化!」
夕美「………いっつも考えてたんだけどさ……」
夕美P「何かな、僕のヴィーナス?
夕美「………いや………あの……よく薔薇を口にくわえたままそんなに喋れるよね………」
夕美P「フッ……愛の力さ。LOVE is
POWER…………」
夕美「……………………」
夕美P「そう……そしてこの真紅の薔薇を君に。」っ赤い薔薇
夕美(あっ、今日もちゃんと棘全部落としてある………)
夕美P「赤い薔薇の花言葉は……I LOVE YOU……あなたを愛しています。」
夕美「…………………………」
夕美P「君の事を考えるだけで……僕の胸に溢れる君へのアモーレは……ああ……今にも胸を張り裂きそうだ!………僕と愛の契りを交わしてくれないかな、マイ……ハニー……」
夕美「…………………っ………」
夕美P「……………うーん……どうやら僕のフレイヤは今日もシャイみたいだ…………そこがまたファンタスティック!」
夕美「……………………………」
夕美P「……ところで、マイスイートハニー…君にふさわしい素敵なレストランを見つけたんだけど…………」
夕美「……!あ……ご、ごめん…私お腹空いてないから………ね…?」
夕美P「………マイプリンセス、いつもそう言っているよ?………まあ、いい。じゃあ予約は取り消して置くね……」
夕美「>>49」
花と人って似てるのかな?
夕美「………花と人って似てるのかな?」
夕美P「……ん?」
夕美「いや………その…………夕美Pさんってよく私を花に例えるから……さ…………」
夕美P「……花も人も華麗に咲き誇る、そう言う意味では似ているのかもしれないね。」
夕美「………………?」
夕美P「フッ……ラブリーマイスイートハニー……花は僕らの心を美しさで満たしてくれる………君も、ね、そう言う事さ!」
夕美「……………………………」
夕美P「美しい物は皆好きさ………この答えじゃ満足していただけないかな?」
夕美「…………だったら……さ………」
夕美P「………?」
夕美「……………………何でもない……」
夕美P「………マイエンジェル……?」
夕美「………大丈夫。ちょっと疲れただけだから………(何か……今日の私は変だな………)」
夕美P「………………………」
夕方 事務所 花壇
夕美「………………………」
ゴデチア「…………………」
沙紀「……………………」
夕美「……………わわっ?!」
沙紀「あっ、驚かせちゃったっすか……?」
夕美「はぁ………何だ沙紀ちゃんかぁ………」
沙紀「あはは……ごめんなさいっす。」
〜〜〜
沙紀「綺麗な花っすね!何て名前の花っすか?」
夕美「…ゴデチア。花言葉は『変わらぬ愛』。」
沙紀「へー……ロマンチックっすね!」
夕美「まぁ、『移り気』って花言葉もあるんだけどね。」
沙紀「たはっ……まるっきり逆じゃないっすか……」
夕美「あはは、面白いよねっ♪」
夕美「同じ花なのにまるっきり反対の二つの意味がある………」
沙紀「花言葉って難しいっすね………」
夕美「…………………………」
沙紀「…………………………」
ゴデチア「…………………………」
夕美「………ねえ沙紀ちゃん。」
沙紀「………何っすか?」
夕美「………愛って……なんだと思う………?」
沙紀「>>57」
んー……好きな人が好きでどうしようもないってことっすかね?
こういうことはまゆさんにでも聞いた方がいい気がしますけど
沙紀「んー……好きな人が好きでどうしようもないってこと……っすかね?
こういうことはまゆちゃんにでも聞いた方がいい気がするっすけど………」
夕美「…………………………」
沙紀「あー……なーんか大したことを言えなくて申し訳ないっす……」
夕美「…………それが……沙紀ちゃんが考える愛…なの?」
沙紀「えっ……そ、そうっすけど…………」
夕美「………………………………」
沙紀「……要するにまっすぐな気持ち……じゃないっすかね?ほら、まゆちゃんとか自分の好きな気持ちにまっすぐじゃないっすか?」
夕美「まあ……………まっすぐはまっすぐだね。」
沙紀「あたしも偉そうに言えるような立場じゃないっすけど……誰かを好きになるって気持ちは分かるっすから。」
夕美「………………………………」
沙紀「……何だかんだ言ったところで結局は、言葉で説明できるものじゃない!!……………って気がするっす。」
夕美「……………………………………」
沙紀「…………あっ、『愛って言うのは絵と同じ』……らしいっす!」
夕美「……絵と……同じ……?」
沙紀「……例えば、そこの花の美しさをアートにするとするっす。でも、その花の美しさをどんな風にに捉えるか、それはその人次第っす。」
夕美「………………………………」
沙紀「そしてその捉えた美しさをどうアートに表現するかもその人次第……また、それを見てどう感じるかもその人次第っす。」
夕美「………………………………」
沙紀「……………全部沙紀Pさんが言ってた事なんすけど…………相変わらずアーティスティックな言葉っす…………」///
夕美「…………好き……なんだね?」
沙紀「へっ……あっ…………?!」///
夕美「ふふっ………確かにまっすぐだね。」
沙紀「…………………」///
夕美「>>63」
うらやましいな……そんなに真っ直ぐ人を愛せるなんて
安価把握
一時中断します
少なくとも長編にはなります……
前後編かは………?
再開します
夕美「うらやましいな……そんなにまっすぐ人を愛せるなんて。」
沙紀「………まっすぐなのが……あたしのポリシーっすから………」///
夕美「私にはよく分かんないからさ、そう言うの。憧れちゃうなっ♪」
沙紀「いや……そんな………」///
夕美「………そのまっすぐさを大事にしてね………」
沙紀「………………………」
沙紀「………何だか夕美さんは花に似てるっすね。」
夕美「………あ……え、えっと……」
沙紀「何だか夕美さんと話してると、綺麗な花を見てるみたいな気分になるっす。」
夕美「………………(例え………だよね…………?)」
沙紀「んー………夕美Pさんが花に例えるのもあながち間違ってないっす……………」ウンウン
夕美「…………………………」
沙紀「………夕美Pさんはまっすぐっすよね………変な人っすけど。」
夕美「変な人なのは否定しないけど……まっすぐな人なのも確かだよ。………あの人もとってもまっすぐ………」
沙紀「白のタキシードを着こなしてるところがまた……中々アーティスティック………はっ!」
夕美「ど、どしたの?!」
沙紀「舞台稽古の時間に遅れちゃうっす!え、えっと………」
夕美「……ふふっ……練習頑張ってね♪」
沙紀「あ、ありがとっす!……じゃ!」タッタッタッタッタ!
夕美「…………………………」
夜 事務所 駐車場
サイトバッシャー「………………」
夕美「お待たせ、一緒に帰ろ。」
サイトバッシャー「…………………」
夕美「……うん、帰りもよろしくね。」
サイトバッシャー「…………………」
夕美「…………ありがと、あなたも心配してくれるんだね……」
サイトバッシャー「…………………」
夕美「…………………」ナデナデ……
サイトバッシャー「…………………」
ザッザッザッザ……
拓海「よっ、お前も今帰りか?」
夕美「……うん、拓海ちゃんも今帰りみたいだね?」
拓海「……ハァ………仕事が長引いちまってな。…………すっかり暗くなっちまったな……」
夕美「……仕方ないよ、アイドルだもん。それぐらいは我慢しなきゃ。」
拓海「>>75」
そういや、お前んとこのだろ、あの野郎ども近くまで来てんぞ?
拓海「………そういや、お前んとこのだろ、あの野郎ども近くまで来てんぞ?」
ブロンブロンブロン……!!
拓海「……話をすりゃあ…………」
スキンヘッド1「頭ァ!お迎えに上がりやした!!」
スキンヘッド2〜5「っス!!」
夕美「あ、みんなこんばんは♪」
スキンヘッズ1〜5「こんばんはッス!!」
拓海「………ったく……また単車を乗り入れやがって…………」
スキンヘッド1「こんばんはッス!!向井の姉御!!」
スキンヘッズ2〜5「ッス!!」
拓海「………ハァ………本当はこっち側は事務所の関係者以外乗り入れ禁止なんだぜ…?だからよ…あんま目立つな……」
スキンヘッド1〜5「すいやせん!!」
夕美「まあまあ…………ね?」
拓海「……分かってるよ……あながち関係者じゃねえってわけでもねえしな……」
スキンヘッズ1〜5「ッス!!」
夕美「………もー、みんなも仕事で疲れてるんだから送ってくれなくて大丈夫なのに……」
スキンヘッド1「ッス!!でも今夜は凛ちゃんから夕美姐さんが遅くなるって聞いたッスから………夜道は危ないッスから!!」
スキンヘッズ2〜5「ッス!!」
夕美「この子もいるから大丈夫だってば……………」
サイドバッシャー「………………」
夕美「…………でもまあ………心配してくれてありがと………」
スキンヘッズ1〜5「ッス!!」
夕美「…………………………」
夕美(……いろんな人に心配してもらってるな………私………)
スキンヘッド1「今日は夕美Pの兄貴は一緒じゃねえんですかい?」
夕美「……あ、うん。…夕美Pさんならまだお仕事中だよ。」
拓海「……アイツもここ最近夜中までずっと粘ってんな……」
夕美「…私が司会の冠番組の企画を通せるかの大事な時なんだって……毎日遅くまで心配だな…………」
拓海「>>82」
心配しなくても、アイツはそんなヤワな奴じゃねえよ。
拓海「心配しなくても、アイツはそんなヤワな奴じゃねえよ。……毎日振られて何ともないような男だぜ?」
夕美「………でも……………」
拓海「傍迷惑な奴かもしれねえが、誰よりも夕美の事を考えてんのはアイツだ。………今だって夕美の為に働けるって喜んでんだろ。」
夕美「……………………………」
拓海「……きっと残業だろうと何だろうと苦でも何でもねえんだろうな………あーあ、全くうらやましいぜ…」
夕美「……………(私の為に…………私は………………)」
拓海「……アイツもPなんかと同じバカの仲間だよ…………そしてコイツらもな。」
スキンヘッズ1〜5「ッス!!」
拓海「………男を信じてやれ。」
夕美「………………………」
拓海「………………………」
夕美「…………うん……夕美Pさんなら大丈夫だよね………みんな……一緒に帰ろっか♪」
スキンヘッズ1〜5「………!!…ッス!!」
拓海「…………慕われてんな。」
サイドバッシャー「…………………」
夕美「………ふふっ、人徳……かな?」
事務所 オフィス
夕美P「〜〜〜♪」カタカタカタカタカタ
夕美P「ああ……我が愛しのマーイスゥイートハァニー………必ず君に相応しい舞台を用意するよ!」カタカタカタカタカタ
夕美P「……愛の為に働ける……僕は何という幸せ者!!きっと僕は世界一の………oh………世界一の………幸福者!!」カタカタカタカタカタ
夕美P「こんなに幸福に満ち溢れたはない!マイリトルガール………僕は愛の為なら[ピーーー]る………」カタカタカタカタカタ
夕美P「女神が彼女の笑顔に嫉妬してしまわないかだけが心配だ……ああ……彼女の笑顔は何と美しい!!」カタカタカタカタカタ
夕美P「……しかし……僕のエンジェルは一体何を悩んでいるのだろう………今日のスイートハニーはどこかennui……な感じがした………」
夕美P「ああ………彼女は笑顔を曇らす者は何なんだ?!何が彼女を苦しめているんだ………Oh……マイプリンセス………君の苦しみを思うと胸が張り裂けそうだ……!」
夕美P「……こうしている間にも…ダイヤのような吐息をもらして、ヒュプノスの誘いに乗れずにいるかもしれない…………!」
夕美P「………………………………」
夕美P「…………マイスイートハニー…………………」
夕美の家 寝室
夕美「………………………」
夕美「…………私に……心臓はない………だから…胸の高鳴りがわからない…………」
夕美「…………私に………食事はできない…………だから……温かい料理の味がわからない…………」
夕美「…………私は…………人間どころか動物ですらない……………だから………夕美Pさんの…………気持ちに……………」
夕美「…………………………」
夕美「>>95」
ヒトはカラダを求めて恋をするもの…
植物は…ただあるがままに交わるもの…
夕美「ヒトはカラダを求めて恋をするもの… 植物は…ただあるがままに交わるもの…………」
夕美「…………………………」
夕美「…………だから………違う………だって………違いすぎるんだもん……………」
夕美「…………愛って何だろう………分からないや……………」
夕美「……………涙が出るのは一緒………いや……よく似ているだけで………全然違う…………別物…………」
夕美「………きっと……ヒトの愛と……私たちの愛も………全然違う………………」
夕美「…………仲良くなればなるほど分かる……………全然違うモノだって………………」
夕美「………………夕美Pさんが褒めてくれる笑顔だって偽物………それらしい形をしているだけ…………」
夕美「……………………………」
夕美「…………この気持ちも………だから……………だからきっと……………」
夕美「…………………………………」
夕美「…………苦しい………苦しいよ…………………私を…………わかってほしい…………………寂しいよ……………」
夕美「………もしかして………夕美Pさんなら………………………」
夕美「……………………………」
夕美「………………嫌だ………絶対…………気味が悪い………怖い…………嫌…………………………」
夕美「…………夕美Pさんだけじゃなくて…………………凛ちゃんたちや……………みんなにも……………………………」
夕美「……………………………」
夕美「…………………これが………罰なの…………?」
夕美「………………………」
???「…………………」トコトコトコ…
夕美「……………………」ヒョイ ギュッ…
???「………………………」
夕美「………………ごめんね……」
???「……………キュ………」
夕美「………………キミは………もっと寂しいのにね…………」
???「………………キュー………」
夕美「>>102」
苦しいよ・・・夕美Pさん
安価把握
お休みなさい
再開します
夕美「…………苦しいよ…………夕美Pさん……………」
???「………………………」シナッ……
夕美「…………………………」ギュッ…
???「……………キュー…………キュー……………」
夕美「………………………………」
???「……………………………」
夕美「…………………うう………」
???「…………キュゥ…………」
???
???「何故貴様には理解できないんだ?!ヒトは我々の敵だ!!」
???「…そんな事はない……必ずヒトとだって僕らは分かり合える。」
???「まだそんな世迷言を………!共存など出来るわけがない!!俺たちと奴らは違う!!」
???「…僕らだって……ヒトだって同じ地球の仲間、同じ生き物じゃないか……」
???「仲間……?!木を切り倒し、森を焼き、緑を虐げる……それが貴様の言う仲間なのか……?」
???「俺たちは奴らのような他の生命を奪わなくては生きていけないような存在ではない……我々こそがヒトより優れた存在なんだ!!」
???「………生き物に優劣はないよ。……ヒトも花も木も鳥も獣も………僕らはみな平等だ。」
???「……貴様と言う奴は…………相変わらずヒトの肩を持つのか?!奴らは害虫だ、地球についた寄生虫だ!!」
???「………………………………」
???「行動を起こさねば我々は滅ぶ………まだ分からないのか?!」
???「………………………」
???「…………最後の質問だ…考えを変えるつもりはないか?」
???「…………ない。」
???「………………『穏健派』と『行動派』の意見の相違はこれで明白になった。…………最後の通告はした。」
???「………………………………」
???「………俺は民と緑を守る。…………何をしてでもだ。」
???「………………………………」
〜〜〜
???「…………………………」
夕美「………………お父さん……」
夕美父「………………………………」
夕美「……………………今の…………」
夕美父「……ああ………元老院の『行動派』のトップだ………最後の通告をしに来たそうだ……」
夕美「…………………………………」
夕美父「>>112」
夕美…お前は交雑によってヒトに作られた存在だ…それ故一つの人格に男女二つの精神を併せ持ってしまっている…
「二人に」聞きたい…ヒトが、怖いか…?
夕美父「夕美…君は交雑によってヒトに作られた存在だ…そのせいで一つの人格に男女二つの精神を併せ持ってしまっている… 「二人に」聞きたい…ヒトが、怖いかい…?」
夕美「………………………………」
夕美父「………………………………」
夕美「………………怖くない……って言えば…………嘘になっちゃう………」
夕美父「…………そうか…………」
夕美「………………………………」
夕美「…………された事は…………忘れられないし…………今でも………夢に見る…………から…………」
夕美父「………………………………」
夕美「…………私の体は…………私にももうよく分かんない………………」
夕美父「………………………………」
夕美「………………………………」
夕美父「…………………夕美………」
夕美「………ヒトとは……同じと思えない…………なのに……お父さんたちとも違う……………」
夕美父「………………………………」
夕美「…………私と同じ生き物は…………私しか………………」
夕美父「……………………」ギュッ……
夕美「………………お父……さん…………」
夕美父「…………夕美………君は僕にとってかけがえのない家族だ……お母さんやあの子たちだってみんなそう思ってる。」
夕美「…………………………………」
夕美父「…………嫌な事を思い出させてしまってすまなかったね………」
夕美「……………………………………」
夕美父「…………でもね…ヒトを憎まないで欲しいんだ………憎んでしまったら…………また憎しみが生まれてしまう………………」
夕美「…………………………」
夕美父「…………僕の言っている事は現実味のない……馬鹿げた……夢みたいな話かもしれない…………だけど………………」
夕美「……………分かってるよ…………お父さん…………」
夕美父「………………………………」
夕美「…………私はお父さんたちが間違ってるとは思わない…………うん…………必ず分かり合えるよ…………」
夕美父「…………………………」
夕美「>>118」
私も、そのために頑張るから……たとえこの身を滅ぼしたとしても……
↑(わかり合ったとしても…私達をわかってくれる存在なんて…だったらいっそこの手でヒトを…)
連取ダメなら安価下で。
夕美「私も、そのために頑張るから……たとえこの身を滅ぼしたとしても…………(分かり合ったとしても…私達をわかってくれる存在なんて…だったらいっそ…………この手でヒトを……………) 」
夕美父「………………………………」
夕美「………(お父さんは……大好きだけど……………やっぱりヒトは………………)」
夕美父「………………夕美。」
夕美「……………………何……?」
夕美父「…………一つだけ……約束して欲しいんだ。」
夕美「…………約……束…………?」
夕美父「……………うん……」
夕美父「………君の力を……出来たらみんなを幸せにする事に使って欲しいんだ…………」
夕美「………………あ…………」
夕美父「……間違っても誰かを傷つけるような事をしたらいけない…………それは…………とっても悲しい事だから…………」
夕美「…………………………………」
夕美父「……そして………きっとみんなが仲良く暮らせるような………………ううん…………夕美は夕美が幸せなように生きてくれ…………」
夕美「……………………………………」
〜〜〜
サイドバッシャー「…………………」
夕美「…………皮肉だよね……私はヒトからもらった力でヒトから逃げられた。」
サイドバッシャー「…………………」
夕美「……あなたに乗れるのもこの力のおかげだしね……」
サイドバッシャー「…………………」
夕美「…………動物でも植物でも…………アルラウネでもヒトない………どっちつかずの化け物…………」
サイドバッシャー「…………………」
夕美「……あなたもヒトに作られたモノなのに…………どうして私と一緒に来てくれたの…………?」
サイドバッシャー「…………………」
夕美「………………自分でも分かんない…………か…………」
サイドバッシャー「…………………」
夕美「……………優しいんだね…」
サイドバッシャー「…………………」
夕美「>>124」
↑男性人格「なら、『僕』に身を任せればいいじゃないか」
夕美「…私は、分からない。人に優しく有りたいのか、それとも……」
「なら、『僕』に身を任せればいいじゃないか。」
夕美「…………っ!!」
「僕は君を理解出来る。だって僕は君なんだから。」
夕美「…………うるさい!」
サイドバッシャー「…………………」
「おいおい、そう怒らないでくれよ。僕はただ君の手助けがしたいんだ。」
夕美「……あなたに用はない…!出てこないで……!」
「ずいぶん嫌われたものだ。『僕」が君を自由にさせてあげたのに。」
夕美「………………っ…………!」
「まだ感触が残っているよ、強化ガラスを破って、青ざめた研究員を…………」
夕美「……やめて!!…………やめてよ…………」
「……注文が多いなあ、全く。」
夕美「…………………………」
「つまり僕が言いたいのはね、また同じようにすればいいじゃないかって事さ。」
夕美「…………何が言いたいの……?」
「……邪魔な枝は払えばいいし、雑草が生えたら抜けばいい、花に悪い虫が着くなら除けばいい。」
夕美「…………………っ………!!」
「君と君の大切な者を苦しめる奴らなんて居なくなれば問題は解決する。…………簡単だろ?君にはその力があるんだから。」
夕美「…………黙れ!!」
「……君だって一瞬そう思っ…………」
夕美「黙れ!!私は……お前とは違う!!」
「…………………………ま、いいさ。僕は君には逆らえないからね。…………くれぐれも後悔しないように。」
夕美「………………………………」
サイドバッシャー「……………………」
〜〜〜
夕美「……今日は何だかお父さんに帰りが遅いね……いつも暗くなるまでには帰ってくるのに…………」
???「……………………」
夕美「…………レオゴンもお父さんが心配なの?」
レオゴン「………………キュー……」
夕美「……大丈夫だって。きっと何か用事で遅れてるだけだよ。」
レオゴン「…………………………」
夕美「……お父さんが帰ってきたらお母さんたちも一緒にみんなで水浴びしよっ?」
レオゴン「………………♪」
夕美「………………それにしても遅いね……」
レオゴン「……………………」
夕美「……………………何だか…………すごく嫌な感じがする……」
レオゴン「………………?」
夕美「…………多分…………気のせいなんだけど…………でも…………」
夕美「………………何だろう…………一体………………」
ガタガタガタ…………ドサッ………
夕美「……………………!」
!?
〜〜〜
夕美「…………お父さ……!」
夕美父「………………っ…………ゴホゴホッ………!」ベシャッ…
夕美「……………………えっ………………?」
夕美父「……………………夕…………美……………?」
夕美「……………どう…………した……の…………?その……大怪我…………」
夕美父「……………………逃げて…………」
夕美「…………………………お父…………さん…………?」
夕美父「………………みんなを…………連れて……………………なるだけ遠くに………………」
ヒュッ!ドスッ!!
ヒュッ!ヒュッ!ヒュッ!ヒュッ!ヒュッ!ヒュッ!
ドスドスドスドスドスドス!!
夕美「……………………えっ………?」ダラ…………
フラッ…………ガシャッ……
夕美父「…………………っ……!!」
夕美「……………………………」
夕美父「ああ…………ああ………………」
ザッザッザッザ……
行動派1「……………………」
行動派2「………………馬鹿が。」
夕美(…………………行動…………派………………)
〜〜〜
夕美「………………うっ…………(…………痛い…………痛い……………何が……一体…………?)」
行動派指揮官「裏切り者どものはこれで全員か。」
行動派3「はい。……これで主な『穏健派』議員とその一族の粛清は完了しました。」
夕美「……………………(粛………清…………?)」
行動派指揮官「…………フン……ヒトと分かり合おうなどと…………」
夕美「>>138」
↑「俺」が思ってるのは……ニンゲンもお前たちも等しく有害ってことだけだ……!
(全身が蔦に覆われた、人間にもアルラウネにも見えない奇怪な怪物に変身)
ユルサナイ
安価把握
相葉ちゃんの設定がどんどん複雑に……
一時中断します
レオゴンが分かる方は南条君と話が合う方です
この回は内容もですがサブタイトルも何とも言えず……新マンは暗い…………
再開します
夕美「……………ユルサナイ…」
行動派指揮官「…………?!」
夕美「………………ユル………サナイ………………」
行動派3「……な、コイツまだ生きていたのか……?!」
行動派4「…………おい?!」
夕美「…………………………」
行動派指揮官「慌てるな!…どうせ断末魔だ。」
ドヨ……ドヨ………
行動派指揮官「……狼狽えるなと言うのが分からんのか!!………おい、念の為にコイツに止めを刺せ!」
行動派1・2「はっ!!」
夕美「………………………………」
行動派指揮官「…………全く…一々くだらん事で狼狽えるな!」
シーン………
行動派指揮官「……家の中に隠れている者が居ないかもう一度捜索し、それを終え次第本隊と合流する……いいな?」
行動派隊員「はっ!!」
行動派指揮官「…………お前たちもすぐに来い。」
〜〜〜〜
行動派1「………………哀れだな。」
行動派2「フン……裏切り者に相応しい最後だ。」
夕美「………………………………」
行動派1「………許せよ、お前たちが居ては一族の意志を統一できん。」
行動派2「…………馬鹿な父親に付き合わされなければ死なずに済んだものを。」
夕美父「………………………………」
行動派2「……親が馬鹿なら子も馬鹿か。」
夕美「…………………………………」
行動派2「…………まあ、お前もすぐに同じところに…………」ザシュッ!
行動派2「…………は……?」
夕美「………………ユルサナイ…………ユル…………サナイ………ユルサナイ……!」ユラ………
行動派1「……なっ…………?!」
夕美「…………………………」
シュルシュルシュルシュルシュルシュル…………
行動派2「……………あ…………がふ…………」バタッ……
行動派1「…………………………」
夕美「…………脆いね。」
行動派2「………………………」
夕美「……ふぅ………『僕』が表に出るのは久しぶりだなぁ……」
行動派1「……………っはぁ…………っはぁ………(な、何だ……コイツは…………?!)」
夕美「……せっかく……『僕』の出番はもうなくて済むと思ってたのに……代償は高いよ?」
行動派1「…………お、お前は…………何…なんだ………?」
夕美「…………汚れ役さ。……夕美は『僕』が守る…………花は汚れなくていい。」
行動派1「…………何を…………言っている…………?」
夕美「>>150」
花・太陽・雨か
夕美には憎まれるだろうけど…影はこの僕、「朝美(あざみ)」が背負う
夕美「夕美には憎まれるだろうけど…影はこの僕、「朝美(あざみ)」が背負う。」
行動派1「…………何を…………?」
夕美「……………………」ヒュンッ!!
行動派1「ガハッ………!!」メギャッ!!
夕美「……君達がヒトだろうと何だろうとどうでもいい。………夕美は……幸せを見つけていたのに…………」
シュルシュルシュルシュル……
行動派1「アッ………………ガッ………………」
夕美「…………許さない。」
ブチッ……
〜〜〜
行動派指揮官「始末したのは何名だ?」
行動派3「…夕美父、その妻、娘が3名、計5名です。」
行動派指揮官「ここに三体ある。先程の2名と合わせて5名、間違いはないな?」
行動派3「はっ!他の部屋の捜索も終了しました!」
行動派指揮官「…そうか。ならば次の目標に…………」
ギャアアアアアア!!
行動派指揮官「………何事だ?!」
夕美「…………………………」
シュルシュルシュルシュルシュルシュル…………
行動派指揮官「………………な、何だ…………あれ……は…………?」
夕美「…………フン…」ヒョイッ ヒョイッ
ベシャッ…ベシャッ…
行動派4・5「……………………」
行動派3「……………なっ……?!」
夕美「………………………」
夕美「……………脆い………脆すぎる………………」
行動派隊員「…………?!?!」
夕美「…………夕美に比べて…………何て他の生き物は脆いんだ………………」
行動派指揮官「…………あ…………ああ………………」
夕美「……………………どうして『僕』を起こした……?………どうして……………」
行動派指揮官「………こ、殺せ!!誰でもいい!なんとかしろ!!」
行動派隊員「……………………!」
夕美「…………………夕美…………君は何も知らなくていい…………いや、頼むから知らないでくれ…………」
〜〜〜
夕美「…………………………」
夕美「……………僕を憎んでくれ…………『僕』はその為にいる…………」
ガサ……
夕美「………………!」
レオゴン「……………………キュ…………」トコトコ……
夕美「…………君は…………」
レオゴン「………………キュー………………」
夕美「…………そうか……君は…………無事だったか…………」
レオゴン「…………………………」
レオゴン「…………………………」
夕美「…………………………」
レオゴン「……………………キュ…」トコトコトコ……ピト……
夕美「……………………………」
レオゴン「………………キュー……………………」
夕美「…………君は強いね………君だって…………辛いはずなのに……」
レオゴン「……キュゥ…………キュゥ………………キュゥ………………」
夕美「……………………………」
レオゴン「……………キュ…………」ポタッ………ポタッ……
夕美「>>160」
いいな…君は涙を流すことができて…『僕』はそれも出来ないんだ…
夕美「……いいな…君は涙を流すことができて…『僕』はそれも出来ないんだ……」
レオゴン「………………キュー…………キュー………………」
ポタッ………ポタッ……
夕美「……………こんなに……悲しいのに………………」
レオゴン「………………キュー………………」
夕美「…………………………」
ヒョイ……ギュッ………
レオゴン「…………………………」
夕美「……………ごめん…………」
レオゴン「………………キュ……」
夕美「…………これから……夕美をどこか遠くへ逃さなくちゃならない………………ついてきてくれるかい…………?」
レオゴン「……………………」ピト……
夕美「…………ありがとう……」
レオゴン「………………キュ…………」
夕美「…………早く…………遠くへ…………うんと……遠くへ…………」
レオゴン「…………………………」
夕美「…………………………さようなら…………」
〜〜〜
夕美「…………………………」
スタスタスタスタ……
夕美父「…………………………」
夕美「………………………………」
夕美父「……………………………」
夕美「……………………さよなら…………お父さん…………」
夕美父「…………………………」
夕美「………………あなたたちと居た時間は…………夕美にとっては宝物だった。」
〜〜〜
夕美「…………………」スタスタスタスタ……
サイドバッシャー「…………………」
夕美「………………君も傷だらけだね…………」
サイドバッシャー「…………………」
夕美「………………乗せてくれるかい…………?」
サイドバッシャー「…………………」
夕美「……………………………」
もしや555本編のアフターなのか
夕美「……結界を抜けて………出来るだけ遠くへ…………遠くへ…………遠くへ…………行ってくれ…………」
サイドバッシャー「…………………」
夕美「………少し……時空も飛ぼう…………出来るだろう…………?」
サイドバッシャー「…………………」
夕美「………………はぁ…………………少し血を流しすぎた………………」
レオゴン「……………………キュー…………」
夕美「……………夕美に…………謝っておいてくれ……………ああ………………夕美…………僕の…………大事な…………………ごめん…………」
サイドバッシャー「…………………」
夕美「>>168」
(夕美の声で)誰か・・・助・け・て
夕美「……誰か……助…け……て………」
「…………時間切れだ……後を……よろしく頼む…………」
サイドバッシャー「…………………」
夕美「………………っ……あ………」
バタ…………
「……あーあ…………嫌われ役は………………辛いな…………」
サイドバッシャー「………………」
「………………………さよなら………ゆ……………み………………」
夕美「…………………………」
ある森の奥
夕美「………………はぁ…………はぁ………………」ドサッ…………
夕美「………………………………」
夕美「…………私は………………私は…………………」
サイドバッシャー「…………………」
夕美「…………私は…………どうして………………生まれてきちゃったんだろう……………………」
サイドバッシャー「…………………」
夕美「………………………もう………………疲れちゃった……」
夕美「…………………… 私は…………何……………?」
サイドバッシャー「…………………」
夕美「………………………………」
ザッザッザッザ
夕美父「……………………!」
夕美「………………………………」
夕美父「…………おい、君!しっかりしろ!大丈夫か?!」
夕美「…………………………?」
夕美父「…………っ……誰か!!誰か来てくれ!!」
夕美「………………………………」
夕美「…………あなた…………誰…………?」
夕美父「………喋っちゃ駄目だ!!……傷だらけじゃないか………!」
夕美「…………………………?」
夕美父「……くっ…………とりあえず手当を…………!」ギュッ……
夕美「……………………っ……!」
夕美父「……どうした……?!」
夕美「…………暖かい…………触られるって………………こんな…………感じ………………だったんだ………」
3年前 事務所 医務室
夕美「……………………」パチッ……
凛「ねえ……本当に病院に連れて行かなくていいの…?!」
菜々「……この子は見たところ訳ありです………病院に連れて行くのはマズイかもしれません。」
夕美「………………………………」
凛「で、でも…………!」
菜々「凛ちゃん、いいからナナの言う通りにしてください。」
凛「………………っ…………」
夕美「…………………………」
夕美「……………………ここ……は…………?」
凛「…………あっ…!菜々さん!!」
菜々「…はい……」
夕美「……………あなたたちは………誰…………?」
凛「え、えっと…………私たちは……事務所の前に血塗れで倒れてるあなたを見つけて…………!えっと…………そ、それで…………!」
夕美「…………あっ………お父さんは…………?!……みんな……みんなは…………?!」
凛「……!動かないで!今目が覚めたばっかりで…………」
夕美「お父さんは……?!お母さんは……?!家族のみんなは……?!ねえ…………どこ…………?!みんなを…………どこへやった…答えろ!!」
菜々「>>179」
落ち着きなさい(ウサミン径絡秘孔を突く)
「……………」ぎゅっ
>>171からの場面は今際の際に見た過去の映像的な感じかな?
安価把握
レオゴンは小型犬ぐらいの大きさです
…チャコ…………
植物型怪獣と言えばソリチュラ
怪人ならキーラー
ホラーならマンドレイクたんがまず思い浮かびます
お休みなさい
>>180
その解釈でお願いします
分かりづらくて申し訳ありません……
キーラーってデンジマンの?
それが真っ先に思いつくのもすごいな
>>127で逃げ出したとありますね、失礼しました
しかし…「彼」が報われる時は来るのだろうか…
次に浮かぶのがプラントアンデットと言う…………>>1の思考は謎です……
再開します
菜々「……………………」ぎゅっ
夕美「…………なっ…?!何を…………!!」
菜々「…………落ち着いて、大丈夫。私はあなたの味方よ。」
夕美「…………………………」
菜々「………………大丈夫………大丈夫……………」
夕美「…………………………」
菜々「…………………………」
菜々「………すみません……あなたの家族については私は分かりません…………」
夕美「………………………………」
凛「………………菜々さん……」
菜々「……この子は人に危害を加えるような子じゃありません。今も少し混乱してるだけです。」
凛「…………………………………」
夕美「………………あ…………」
菜々「………長く生きてると色々経験するんですよ。」
数日後 凛の家 寝室
夕美「…………………………」
コンコン
凛「……入るよ。」ガチャ
夕美「…おはよう、凛ちゃん。」
凛「うん、おはよう。調子はどう?」
夕美「……おかげでかなり良くなったよ。2、3日もしたら動けるようになるかな。」
凛「そう。………よかったね…」
凛「無理しないでゆっくり寝てなよ。お父さんとお母さんもいいって言ってるし。」
夕美「…………………………」
凛「まだお腹は空かない?…あ、着替えも用意しないとね、汗かいたでしょ?体も拭いて…………」
夕美「………………ねえ…凛ちゃん。」
凛「何?」
夕美「…………どうして私を……助けてくれたの……?」
凛「>>193」
↑夕美「じゃあヒトじゃなかったら見捨てるの?」
凛「だって……人が倒れてるのを無視する人っていないと思うけど?」
夕美「……じゃあヒトじゃなかったら見捨てるの?」
凛「いや…………別に人じゃなくても、犬とか猫だったとしても助けるけど…………」
夕美「…………………………」
凛「…とにかく、人じゃないからって見捨てたりなんかしないよ。」
夕美「……………そう……」
凛「………………………………」
凛「……もし……えっと…あなたが…………」
夕美「………………夕美。」
凛「えっ…………?」
夕美「…………夕美…………相葉夕美。…………私の名前。」
凛「………じゃあ、夕美…さん。」
夕美「…………うん……そうだよ。……凛ちゃん。」
凛「………………………………」
凛「…………もし夕美さんが、人以外の何かだったとしても……全然気にしなくていいから。」
夕美「えっ……えっと…………」
凛「……そう言う知り合いも居るから、別に気にする必要は無いよ。」
夕美「…………………………………」
凛「…………何かあるぐらいはさすがに分かるよ。……今は何も聞かないね。」
夕美「……………………………………」
凛「あ、今日は花を持って来てみたんだけど…………」
アマドコロ「…………………………」
夕美「………あ、綺麗なアマドコロ…………」
凛「知ってるの……?」
夕美「…………うん、花には詳しいんだ……アマドコロ、花言葉は『元気になりなさい』……ふふっ……ありがと。」
凛「………そ…………早く元気になって欲しいから……さ。」///
夕美「……その花、あなたが育てたの?」
凛「…………まあ………そうなるかな。」///
夕美「>>199」
ヒトは…お花を育てるんだ…知らなかった…
夕美「ヒトは…花を育てるんだ…知らなかった……」
凛「……………………?」
夕美「………いや…私たちも似たような事をしていたから…………」
凛「似たような事……って…夕美さんも植物を育ててたの?」
夕美「………うん。私は花を育てるのが得意でね、いっつも褒められてたんだよ。(……ヒトも…………植物を…………)」
凛「……………ふーん……そうなんだ……」
夕美「………………………」
凛「………あの…さ、夕美さんはどこか行く当てとかある?」
夕美「…………無いよ。どこにも………ね……」
凛「…………だったらさ、うちで働いてみない?ここさ、花屋なんだ。」
夕美「…………だから………花の香りが……………」
凛「…………花育てるの、得意なんでしょ?」
夕美「………………………………」
2年前 凛の実家の花屋
夕美「ありがとうございましたっ!また来てね♪」
婦人「ええ、またここにお花を買いに来るわね。ここのお花は綺麗だから……ふふっ……」
夕美「愛情を込めて育てると綺麗に咲くんだよ。あなたもその花を大切にしてあげてね。」
婦人「…………大切にするわ。……それでは、またね。」ニコ
夕美「…………………」ニコ
〜〜〜
凛「夕美ももう、うちの大事な一員だね。」
夕美「あはは、そう言ってもらえると嬉しいなっ♪」
凛「夕美より花を上手く育てられる人は見た事がないもん。……あ、そうだ、うちの事務所に………」
スキンヘッド2「頭!!」
夕美「わわっ?!」
スキンヘッド3「頭!!ちょいと聞きてえ事が!!」
スキンヘッド4「あ、ずりいぞコラ!!頭、俺も頭に教えを請いてえ事が!!」
夕美「ちょ、ちょっと…みんな何?!」
スキンヘッド2「土作りについて二三教えを請いてえ事が……!!」
スキンヘッド3「俺の胡蝶蘭ちゃん、どうでしょうか?!」っ胡蝶蘭の鉢植え
スキンヘッド4「あっ、俺の竜舌蘭はどうっスか?!」っ竜舌蘭の鉢植え
夕美「え、えっと…………」
スキンヘッド1「辞めろお前ら!ヘッドが困ってるじゃねえか!!」
スキンヘッズ2〜4「すいません兄貴!!」
スキンヘッド1「………ったく……すいやせん……」
夕美「ううん、別に謝らなくていいよ!」
スキンヘッド1「……ッス!!」
スキンヘッド1「………あ、ところでフラワーブーケの作り方で………」
スキンヘッド2〜4「兄貴!!」
凛「はぁ………………」
夕美「あーもー!みんな喧嘩しちゃだめ!順番に並んで!」
スキンヘッド1〜4「す、すいやせん、ヘッド!!」
夕美「ちゃんとみんなにアトバイスしてあげるから………あと私なんかがヘッド?……で………」
スキンヘッド1「>>207」
kskst
ティンと来たんです!
スキンヘッド1「ティンと来たんス!!」
スキンヘッド2〜4「ッス!!」
夕美「てぃ、ティンと………?」
凛「…………あ、いらっしゃいませ。」
紳士「こんにちは、今日もあの子たちは元気だねぇ。」
凛「あはは……もうちょっと声が小さいと嬉しいんだけどね……」
紳士「何、元気なのはいい事さ。妻の誕生日に花を送りたいんだけど何がいいかな?」
凛「ふーん、誕生日に花のプレゼント。ま、悪くないかな。それなら…………」
スキンヘッド1「一目見た時からこの人こそがヘッドに相応しいって思ったッス!!」
スキンヘッド2〜4「ッス!!」
夕美「……あー……道理でいきなりヘッドって………」
スキンヘッド1「実際にお花への想い、育て方、知識、走り、器、どれをとってもヘッドにこそ相応しい物だったッス!!マジリスペクトッス!!」
スキンヘッド2〜4「ッス!!」
夕美「あはは……照れちゃうな〜………」
スキンヘッド1〜4「一生着いていくっス!!」
夕美「…………あはは……………」
夕美「……ねぇ……みんなは私の事どう思う………?」
スキンヘッド1「ッス!!俺たちの最強で最高のヘッドッス!!あと美人で笑顔が素敵ッス!!」
スキンヘッズ2〜4「ッス!!」
夕美「………………………」
スキンヘッド1「……俺らバカだから難しい事は分かんねえッスけど……チームは家族みてえなモンだって、親父に教わったッスから………ヘッドの事は家族も同然ッス!!」
スキンヘッズ2〜4「ッス!!」
夕美「…………家族……………」
スキンヘッズ1〜4「…………………」
夕美「……………ありがと、みんな………」
スキンヘッズ1〜4「ッス!!シャーッス!!」
〜〜〜
夕美「…………ヒトって…………いいな……………………みんな優しくて………いい人ばっかり………」
夕美「………………………………」
夕美「………………でも………」
夕美P「もしもし、そこのマドモァゼル?真っ赤な薔薇を売ってくれないかな?」
夕美「………………………」
夕美P「………マドモァゼル?」
夕美「……………あ…すみません!」
クルッ……
夕美P「………!!!!」
夕美P「…………Oh……僕は………夢を見ているのか………?!」
夕美「…あの……薔薇だったら……」
夕美P「ああ!ああ!きっとこれは夢に違いない!美のイデアが!目の前に現れるなんて!!アンビリーバボォ!!」
夕美「…………あ、あの………?」
夕美P「夢ならば永遠に醒めないでくれ!!……フンッ!!」ゴツッ
夕美P「………痛い!痛い!夢じゃない………ああ……ああ……!!」
夕美「……………………(な、何だろこの人………)」
夕美P「…………ああ………えっと………マドモァゼル…僕はあなたに恋をしてしまいました!!」
夕美「…………へっ………?!」
夕美P「>>214」
このブーケをくれ、君に贈りたい!(アザミのブーケ)
安価把握
一時中断します
再開します
夕美P「このブーケをくれ、君に贈りたい!」
アザミのブーケ「………………」
夕美「………えっ………あっ…………そ、その…………ど、どうぞ………?」
夕美P「ありがとう、我が愛しのアフロディテ!………改めて告白しよう!僕は……あっ……!君に恋に落ちてしまったんだ!!フォーリンラ…ヴ……!!」
夕美「………あ、あの………?」
夕美P「ああ、君は何と恐ろしい女性だろう!!一目で僕の心を捉えてしまった!!もう僕は……!僕は……!僕は君しか考えられない!!」
夕美「…………………は、はあ……」
夕美「……………(あれ………ひょっとして……これって………)」
夕美P「…アザミの花言葉は、権威、厳格、独立……そして『満足』!!僕は今ほど魂が満足した事はない!」
夕美「…………あ、あの………?」
夕美P「アザミには人を傷つける棘がある……何故?!Why?!それは……それは花を守る為だ!!美しい花を守る、その為の棘……ああ……美しさの……美しさの……っ!!守り人……!!」
夕美「…………………あのー…………」
夕美P「アザミは僕の母方の祖母の国の花なんだ……!国を守った花…………僕もアザミのように君を守りたい……いや、守らせてくれ!!」
夕美「……………………………」
夕美P「人によってはアザミには良いイメージはないかもしれない……だが僕は違う!!アザミは強くて気高く……美しい!自然を……強く生き抜く強さ!!…………まさに、『高潔な人格』!!」
夕美「………………………………」
夕美P「僕は君を見た瞬間何故だかアザミを思ったんだ……何故だかは分からない……ただ………とにかく君はアザミなんだ………!!」
夕美「…………アザミ………私……が……………?」
夕美P「ああ………ああ………それから……ああ………それから………っ!!君を讃える言葉が思いつかない………」
夕美「……………アザミ…………」
夕美P「………っく………うう………情けない………僕の気持ちを微塵も君に伝えられない………ああ…………」
夕美「…………………………」
夕美P「………ああ………胸が張り裂けそうだ………だから………その…………僕と結婚してくれ……!」……スッ……
カッコウアザミ「…………………」
夕美「……………………………」
夕美P「……………………………」
夕美「…………………む、無理です………」
夕美P「………………えっと…………………」
夕美「>>222」
わからない…わからないけど…ひっく…ぐすっ…
(えっと、こういう時は……そうだ!前に
凛ちゃんが言ってたっけ)まず……お友達から始めませんか?
夕美「(えっと、こういう時は……そうだ!前に 凛ちゃんが言ってたっけ……)まず……お友達から始めませんか?」
夕美P「……………お友達………」
夕美「……お互いまだよく知りませんから………ね……?」
夕美P「…………………………」
夕美「…………あの…………」
夕美P「……………………」スッ……
ノアザミ「…………………」
夕美「…………………………」
夕美P「……そうだね、マイスイートハニー。僕らはあまりに互いのことを知らない。」
夕美(ま、マイスイートハニー………?)
夕美P「………僕とした事が焦りすぎてしまった……すまない。」
夕美「……………………………」
夕美P「………君の言う通りお友達から…………いや………そうだ……!」
夕美「………………?」
凛「………夕美、何だか表が騒がし………………あっ……!」
夕美P「…………アイドルに…興味はないかい……?」
現在 夕美の家 寝室
夕美「…………あれが……最初の出会いだったんだ………最初は……ただただ変な『ヒト』だなって………」
夕美「………それからすぐあとに……凛ちゃんから新しく事務所に入ったプロデューサーさんだって聞いて………気がついたら私もアイドルになってて……………」
夕美「………何だかとっても昔の事みたいだけど…まだ2年前の事だったんだ………」
夕美「…………………………」
レオゴン「…………キュ……?」
夕美「………………………………」
夕美「…………いつから………大切な………『人』になっちゃったんだろ……………」
レオゴン「………………………」
夕美「……明るくて……何があっても前向きで……絶対にめげなくて………そして花が好きで………私はもっと好きって…………………」
夕美「………毎日愛してる、結婚しようって言ってくれて…………最初は冗談かと思ってたけど…………全部心の底から言ってくれてるって分かって……………………」
レオゴン「………………………」
夕美「………………いつからか…………夕美Pさんの事を…………私…………も…………」
レオゴン「………………………」
夕美「>>228」
↑どこまで行っても花は花……まして、花でも人間でもない化け物には……
夕美「………でも…私は人と繋がることは出来ない………どこまで行っても花は花……まして、花でも人間でもない化け物には……」
レオゴン「……………………」
夕美「……苦しい………苦しいよ……………レオゴン…………」
ギュッ………
レオゴン「……………キュー………」
夕美「……………どうして………なの………?」
レオゴン「………………キュゥ………」
夕美「…………どうして…………私は…………………」
夕美「…………どうして………私は化け物に生まれてしまったんだろう…………」
バキ…………バキバキバキバキ……
レオゴン「…………………」
夕美「………こんなに苦しいなら…………生まれたくなかった……………せめて………お父さんたちと一緒が………良かった…………」
バキバキバキバキ…………
レオゴン「……………キュゥ…………キュゥ……………」
夕美「…………嫌だ………こんな体…………もう嫌だ!!」ザシュッ!!
夕美「…………っ……!!」
バキバキバキバキ…………
夕美「………痛くない………何で………何で……痛くないの………?何で…………何ともないの……!!」
夕美「………うわあああああ!!ああ……!!あああああ!!」
ザシュッ!! ザシュッ!! ザシュッ!! ザシュッ!! ザシュッ!!
レオゴン「……………………」
夕美「………うわあああああ!!……ああ………ああ……………ああああ!!」ザシュッ!! ……ザシュッ!! ……ザシュッ!! ……………ザシュッ!!
夕美「……………うあ…………うああ…………傷が………治って………いく………また…………再生力が………………」
バキバキバキバキ…………
夕美「………どんどん………化け物になっていく……………死ぬ事も………出来ないないなんて……………」
夕美「…………やだ………やだよ……………誰か…………お願いだから…………私を殺して…………みんなに会わせて……………」
レオゴン「………………………」
訂正
夕美「………うわあああああ!!ああ……!!あああああ!!」
ザシュッ!! ザシュッ!! ザシュッ!! ザシュッ!! ザシュッ!!
レオゴン「……………………」
夕美「………うわあああああ!!……ああ………ああ……………ああああ!!」ザシュッ!! ……ザシュッ!! ……ザシュッ!! ……………ザシュッ!!
夕美「……………うあ…………うああ…………傷が………治って………いく………また…………再生力が………………」
バキバキバキバキ…………
夕美「………どんどん………化け物になっていく……………死ぬ事も………許されないなんて……………」
夕美「…………やだ………やだよ……………誰か…………お願いだから…………私を殺して…………みんなに会わせてよ………………苦しいよ…………」
レオゴン「………………………」
夕美「………お父さん………私…………分からなくなっちゃった………………教えてよ……お父さん……………」
夕美「………どうして…………生きていなくちゃならないの……もう…………やだよ……………」
夕美「………………早く………楽になりたい…………こんな力いらない…………………」
夕美「…………………………助けて………誰か…………………」
夕美「…………助けて……………………夕美Pさん…………」
夕美P「………ハニー。」
夕美「………………………えっ………………」
夕美P「……………………」
夕美「…………………なん………で…………?」
夕美P「…………ハニーの様子がおかしかったから心配で………来てみたら玄関の鍵が空いていて………それで…………」
夕美「……………………………」
夕美P「………………………………」
夕美「……………………あ…………」バキ…………バキバキバキバキ……
夕美P「………………ハニー……」
夕美「……………お願い…………見ないで………………私………は…………」バキバキバキバキ……
夕美P「……………………………」
夕美「…………ああ…………やだ…………そんな………うう…………うう………………嘘…………」
バキバキバキバキ…
夕美P「………………………」
夕美「……………罰が………当たったんだ…………ずっと…………みんなを騙していた罰が………うう…………ああ…………………私は………………」
夕美P「………………泣かないで……ハニー…………君が泣いたら………僕は………僕は胸が破れそうになる……………」
夕美「……………夕美P…………さん……………?」
夕美P「…………だから………泣かないでくれ…………僕の大好きな……ハニー…………君の涙は…………何より………………辛い……………」
夕美「>>239」
一時中断します
↑行動派刺客「いいザマだな、この死神が!」
再開します
夕美「なんで……なんで私を見て引かないの!?なんで怖がらないの!?夕美Pさんはおかしいよ……!!」
夕美P「………………………」スタスタスタスタ……
夕美「……おかしい……ありえない………!!だって………だって私は………………」
シュル………シュルシュルシュルシュル
夕美P「………………………」
スタスタスタスタ……
夕美「………ああ…………あああ…………」シュルシュルシュルシュル
夕美P「……………………」
スタスタスタスタ……
行動派刺客「いいザマだな、この死神が!」
夕美「…………っ…………!!」
行動派刺客「お前の周りからは誰も居なくなる。全部お前の所為だ、化け物!」
夕美「…………………あ……………」
行動派刺客「これは罰だ。一族を裏切り、我らの血に染まった体で生きている事のな!お前は永遠に許される事はない。お前は永遠に孤独だ。」
夕美「……………や…………やだ…………………」
行動派刺客「バケモノ。」
夕美「………………う…………っ…………あ………うう……………」
行動派刺客「お前を憎まない者などいる者か。お前はバケモノなんだ……誰からも理解されない……悍ましいバケモノ。」
夕美「………………やめて…………」
行動派刺客「死神。悪魔。裏切り者。お前に幸福など最初から有りはしない。お前など生まれて来なければ良かったのだ。」
夕美「…………………あ…………ああ…………………」
行動派刺客「どうした?同じ様にしろ、我々にしたようにそのヒトにも……!!」
夕美「…………………うあ……ああ……………」
ギュッ……
夕美「………………………………」
夕美P「……………………………」
夕美P「……………………………」
夕美「………………………………」
夕美P「……………ハニー………僕の………僕の大事な…………大好きな…………ハニー…………………」
ギュッ……
夕美「………………………………」
夕美P「……………辛かったね………ごめんね………ごめんね……………本当に…………ごめん……………」
夕美「………………夕美………P………………さん……………」
夕美P「…………………………」
ギュッ……
夕美「………………私……が………」
夕美P「いい………いいんだ…………何も話さなくていい……………」
夕美「………………どう…………して………………」
夕美P「愛しているから……………」
夕美「…………………………!」
夕美P「………だって…………君の事が…………好きなんだ………愛してる…………愛して………いるんだよ……………」
夕美「………………………………」
夕美P「>>249」
……ハニーが人でなく怪物であろうと、僕が本当に愛した女性は君だけなんだ。この気持ちに嘘偽りはないよ……
なんか765推しの人いるな…
彼にとっては夕美が一番だから人と比べてこうならないか?とかは言わなそうだが
夕美P「…………ハニーが人でなく怪物であろうと、僕が本当に愛した女性は君だけなんだ………この気持ちに嘘偽りはないよ…………」
夕美「…………………だって……………だって………………」
夕美P「……………最初に出会った時から………僕は君しか考えられなくなってしまった……………今も…………」
夕美「…………………っ…………」
夕美P「…………好きだよ…………大好きだよ…………………だから…………だから……………悲しい顔をしないで…………………」
夕美「…………………………………」
夕美「…………私……………私………………………」
夕美P「……………………………」
ギュッ……
夕美「………………………本当に………………いいの……………?」
夕美P「……………君が………いいんだ…………君しか考えられない…………!」
夕美「…………………あ……………ああ………………私…………化け物だよ……………?」
夕美P「………だったら何だ?!………どんな問題も愛の前ではくだらない!!………ハニー……………ハニー……………………」
夕美「………………………………」
夕美「………………………私ね……………っ………………あ……………………」
ポタッ………ポタッ……
夕美P「……………………………」
夕美「うわあああああん………うあ………うう………うわあああああん…………」
夕美P「……………うう………」
夕美「うわあああああん………うわあああああん………………あああああ……………」
夕美P「………………ハニー………」
ギュッ……
夕美「……………好き…………好き…………ずっと………言いたかった………………」
夕美P「……………………」ギュッ……
夕美「………でも…………怖くて……………だって…………化け物だから……………夕美Pさんに………みんなに知られたら……………うああああ………ああ…………」
夕美P「…………………………」
夕美P「でも…………愛してるって…………言ってくれた………………私を………知っても………愛してるって……………………」
夕美P「……………………………」
夕美「…………私…………私……………私……………………」
夕美P「………………………………」
夕美「>>256」
「…「夕美」……よかったね」
夕美「…「夕美」……よかったね……」
夕美「……………………………」
夕美P「………………………………」
行動派刺客「………っ!!化け物がァァァァ……!!」ガシッ……
「黙れよ。」
行動派刺客「なっ………?!き、貴様………」
「………夕美の幸せを………邪魔するな!!」ギリギリギリギリ……!!
行動派刺客「…………ガ…………カ………………ガァァァァァッ………!!」
「…………………」ギリギリギリギリ……!!
行動派刺客「バ、……バケモノォォォォォ……!!」
「…『僕』は化け物さ。……ただ、お前らよりはずっとマシさ。」
行動派刺客「貴様ァァァァァァァァ!!」
「……『化け物』には……『化け物』の役割がある………」
行動派刺客「ァァァァァァァァッッッ!!」
「………消え失せろ!!」
行動派刺客「ァァァァ…………………」
「……………………………………」
「………………………………」
夕美「……………………」ギュッ……
夕美P「………………………」ギュッ……
「……………やっと………終わった………………………夕美…………僕の大事な…………………………花…………」
夕美「………………………………」
「………守れた………良かった…………良かった………………」
「…………夕美………君は汚れちゃいけない…………花は……美しく咲いてなきゃいけないんだ………」
「………はは………『僕』は…随分汚れちゃったな………もう………どれだけ汚れたかも覚えてないや………」
「…………研究所で生まれた『バケモノ』………………………」
「……………………『僕』が居なくなれば…………後は全部上手くいく……………あーあ…………何て有意義な生涯だったんだろう……」
夕美「…………………………」
「…………………今度こそ…………本当にじゃあね………ゆ……」
夕美「……………待って。」
「…………?!」
夕美「……………待って。」
「……………………………」
夕美「…………ずっと私を守っててくれたんでしょ…?」
「………………………………」
夕美「…………自分だけが汚れて……私が………ずっと綺麗なままでいられるように…………」
「…………さて、何の事かな。僕はただ好き勝手にやらせてもらっただけで………………」
夕美「…………ありがとう。」
「……………………………………」
夕美「……………あなたも………大切な『私』の一部だよ……」
「………何でだい……夕美……?!『僕』と言う化け物さえ切り離せば君は……優しい『夕美』として………」
夕美「………もう誰も失いたくない…………私も……汚れる。あなただけに辛い思いはさせない。」
「…………………………………」
夕美「>>263」
↑一人だけで何もかも背負って、誰にも顧みられずに消えるなんて……悲しすぎるよ……!
夕美「……お願い、お兄ちゃん………一人だけで何もかも背負って、誰にも顧みられずに消えるなんて……悲しすぎるよ……!」
「………それでいいんだ………僕は君の………言わば「闘争本能」………そんな風に呼ばれる………資格なんてないんだよ………」
夕美「………私は……あなたとも一緒がいい……今まで……ごめん……………………お兄ちゃん………」
「…………やめろよ………………辛くなるじゃないか……………今までみたいに…………憎んでくれ…………」
夕美「…………………………」
「…………………………………」
夕美「……………………………」
「………………………………」
「…………君は救いようのないバカだ!大バカだ!!」
夕美「…………知らなかった?」
「………………後悔するよ?」
夕美「…………いいよ。」
「…………………………………」
夕美「………………………………」
「…………やれやれ………せっかくバカな妹の面倒を見なくて済むようになると思ったのに………………あーあ…………残念残念!」
夕美「…………………………」
「………全く…………世話が焼けるよ……………」
夕美「…………………夕美Pさん…」
夕美P「………何だい、マイリトルスイートハニー………」
夕美「…………本当にありがとう…………」
夕美P「………………だったら…………代わりに僕と………結婚してくれますか………?」
夕美「……………はい……喜んで……」///
夕美P「………必ず幸せにするよ。」
夕美「………………………………」///
レオゴン「キュー…………♪」
夕美P「…………おや、可愛らしい同居人だ………」
レオゴン「キュキュキュー♪」
夕美「……………レオゴン…って言うんだ…………」///
夕美P「……………よろしく、レオゴン。」
レオゴン「キュー…………♪」
夕美P「…………………」ナデナデ……
レオゴン「…………………………♪」
夕美「………………(お父さん………………お父さんの言ってた通りだったよ………………)」
夕美P「>>269」
夕美…「彼」と話をさせてくれないかな(気付いていた)
癒しの花、励みの太陽、恵みの雨……君はそのどれでもあるんだ。何が欠けても、僕は生きていけない……
夕美P「……癒しの花、励みの太陽、恵みの雨……君はそのどれでもあるんだ。何が欠けても、僕は生きていけない………………」
夕美「…………………………」
夕美P「…………どんな君も愛するよ…………………夕美。」
夕美「……………………………」///
「お熱いことで。」
夕美「ちょっ………?!」///
レオゴン「キュー♪」
夕美P「…………これからずっと一緒だよ…………」
夕美「……………………うん……」///
「………………ま、精々嫌味を言わさせてもらうよ、我が愛しの妹。」
レオゴン「キュキュキュー♪」
夕美「…………………一緒だよ……」///
相葉ちゃん
相葉ちゃんに関する安価を全て描写したつもりですが………キャラ濃いとか言うレベルじゃない事に…………
一躍アイドル戦闘力トップクラスに……
アイドル戦闘力って……アイドル握力みたいな…………?
皆様ありがとうございました……
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