猿娘「食い物をよこせえぇぇええ」(17)
みたいな感じで駆除される猿を
猿娘「その胡瓜ぃぁ寄越せぇぇぇえッ!」
婆「させるかぁあッ!」パラララララッ!
猿娘「イタッ!いだだだっ!」
爺「………」ガチャコンッ!パンッ!
猿娘「いっ……たぁぁいッ!」
婆「とっとと出てお行きッ!このえむ一六式歩兵銃……だったかの?爺さん」
爺「東京〇イ colt m16a1 vietnamver ……」
婆「それそれ!それの錆になりたくないのならばなッ!」
猿娘「くそぉ……」
爺「………」ガチャコン……
猿娘「うぅ……お、覚えてろよぉ!」
ズダダダダダッ!
婆「ったく……馬鹿猿には困ったものじゃ!のう爺さん!」
爺「………」
婆「人の畑さ荒らしおってからに……」
爺「………」
婆「去年はやられ放題だったが……今年はそうはいかん!」
爺「………」
婆「クケケッ……なんせのぅコレを手にいれたからのぅ……」
爺「………」
婆「この手にしっくりくる重量感……堪らんの爺さんや!」
爺「………」
婆「どうした爺さん?」
爺「飯……」
婆「はいはい……」
ー
猿娘「いたぁ……なんなんだよあれ……」
猿娘「なんかちっこい玉飛ばしてきて……」
猿娘「………」
猿娘「去年は楽勝だったのになぁ……」
猿娘「……どうしよう。他の土地行っちゃう?」
猿娘「ん……この辺りの土地から出た事無いから……怖いな……」
猿娘「………」
猿娘「夜にまた行ってみようかな……」
猿娘「………」
ーー
婆「………」ワナワナ……
爺「………」
婆「わしらが丹精込めて作った胡瓜が……」
爺「………」
婆「……真ん中だけ一かじりだと」
爺「………」
婆「せめて全部喰えやッ!」
爺「………」
婆「おのれ馬鹿猿め……許さん……」
爺「………」
婆「めにもの見せてくれる……」
爺「飯……」
婆「はいはい……」
ー
男「………」
婆「来たかッ!待っとったぞッ!」
男「婆ちゃんさ……猿討伐隊招集じゃあ!って朝4時に電話してくるの止めてくれるかな……」
婆「さあ!これを持てッ!」
男「人の話を聞いてよ……」
婆「行くぞ孫よッ!馬鹿猿討伐隊出撃じゃあ!」
男「……俺を数に入れないでよ」
爺「………」
男「爺ちゃん……婆ちゃんに何とか言ってよ……」
爺「知ってるか?民間人を撃って最初に感じるのは何か」
婆「ライフルの反動、愚問だ 」ニタリ
男「民間人撃つなよ……」
ー
男「………」
爺「使い方はわかるか?」
男「何となく……なんか凄い本格的だね……」
爺「………」
男「迷彩服とか……これは……」
爺「迷彩簑だ。スワガー軍曹を真似してみた」
男 (誰だ……スワガーって……)
爺「………」
男「……婆ちゃんは?」
爺「観測手だ……」
ピーガー……ブッ……
婆『ナンシーより緊急連絡ナンシーより緊急連絡!』
爺「……来たか」
男「………」
婆『手配犯は前方300メートルより接近中ッ!』
爺「………」ガチャコン……
男「……相手は猿だよね?」
爺「そうだ」
男「……何でここまでやるの?」
爺「ゆっくりはスムーズ……スムーズは早い……」
男「……意味わからないよ」
爺「……これをセットしてこい」
男「何これ?」
爺「手製ナパーム弾だ……」
男「………」
爺「これも……スワガー軍曹を真似してみた」
男「駄目だよッ!そんな物使ったら……それにスワガーって誰だよッ!」
爺「軍曹だッ!……後、それは中身水だから平気だ」
男「……意味無いよね?」
爺「雰囲気を楽しみたくてな……」
男「………」
爺「………」
男「……良いけど」
爺「もうそろそろか……」
猿娘「シャァァァアッ!」
男「……え?」
爺「………」パスッ!ガチャコンッ!
猿娘「イタッ!」
婆「馬鹿猿がぁぁぁあッ!」パラララララッ!
猿娘「イダダダダッ!」
男「………」
婆「爺さんッ!援護じゃあ!」
爺「………」ガチャコンッ!パスッ!
猿娘「痛いよッ!」
婆「わしの土地でわしの胡瓜を喰ちゃぁ死ぬことになるッ!」パラララララッ!
猿娘「ギャァァアッ!」
男「婆ちゃんッ!爺ちゃんッ!」
婆「なんじゃ!ノッてきたところなのにッ!」
男「やめてやれよ……」
猿娘「………」ガタガタ……
男「なにやってんだよ……こんな女の子に……」
婆「どけ……孫よ……」ガチャ……
男「……やだよ。可哀想じゃないか……」
婆「お前わかってないな。わしの畑が荒されたんだ」
男「だからって……人を猿呼ばわりして玩具の銃で射つこと無いだろ!」
婆、爺「………」
男「……なに?」
猿娘「……あたし人間じゃ無いです」
男「………」
婆「流石に人など射たんわ」
男「……え?ええ?」
猿娘「………」
婆「……良く見ろ」
男「シッポ……毛深い……」
猿娘「ジロジロ見るなぁ……」
男「……おっぱい大きいね」
猿娘「キャァァァッ!」
男「………」
猿娘「た、助けて……」
婆「……後ろへ下がっておれ」ガチャ……
男「ここここっちへ銃口向けるなよ!」
婆「今朝の孫は昼間の敵……という訳か……」
男「………」
婆「………」
男「じ、爺ちゃん……助けて……」
爺「うむ……」チラ
猿娘「何……」
婆「………」パラララララッ!
男、爺「イダダダダッ!」
婆「孫は色気付くなッ!爺さんは氏ねッ!」
爺「な、何を言ってるんだぁ……」
婆「………」パラララララッ!
爺「やめんかぁぁ!」
ーー
男「………」
爺、婆「………」
猿娘「うきゃぁぁ!」バリバリッ
男「……連れて帰って来ちゃったけどいいの?」
婆「捕獲成功じゃ……」
男「捕獲って言うか……餌付けって言うか……」
婆「最初からこうすればよかったんじゃな……」
猿娘「……?」バリバリ……
男「え?飼うの?」
婆「仕方無いじゃろ……畑を荒らされるよりましじゃからな……」
爺 (ひゃっほぉぉぉぉおッ!)
男「………」
婆「おい、猿娘!」
猿娘「……なに?胡瓜あげないよ」
婆「いるか!……今日からお前はここで暮らすんじゃ!いいな?」
猿娘「……いいの?」
婆「気に食わんが……餌はちゃんとやるけぇ畑を荒すなよ?」
猿娘「………」
爺「……服も買ってやろうな婆さん」
婆「チッ……」
爺「舌打ちやめんか……」
婆「……わかったのか?」
猿娘「うん……わかった」
ー
男「婆ちゃん本当にいいのかよ……」
婆「構わん」
男「婆ちゃんが良いって言うなら俺は文句無いけど」
爺 (ゴスロリかッ!ゴスロリなのかッ!)
男「……じゃあ俺帰るよ。もう用事無いだろ?」
婆「またな」
男「うん。じゃあ」
爺 (いや……ホットパンツだッ!)
婆「………」
猿娘「……今のはここに住んでないの?」
婆「そうじゃ。お前……風呂入れてやる」
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