ゆうしゃくん「まおうってなーに?」 (46)
王様「魔物どもを従え、我ら人間たちを襲い、世界の平和を脅かす悪しき存在。それが魔王だ」
ゆうしゃ「むー?よくわかんないや」ムー
王様「げふぉあ!?」バフォ
ゆうしゃ「どうしたの?」
王様「い、いやなんでもない……」
ゆうしゃ「へんなおうさまー」ニパー
王様「ぶへぇお!?」ブフォ
大臣「王様」
王様「わ、わかっておる!!ゆうしゃよ……」
ゆうしゃ「なーに?」
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ゆうしゃ「なーに?」
王様「お主にはその魔王を倒してもらうべく、今日から旅に出てもらう」
ゆうしゃ「旅行って?どこに?」
王様「この町を出て、仲間と共に魔王城を目指してもらうことになった」
ゆうしゃ「仲間ってだれ?」
王様「ルイーダに集めてもらった名高い腕利き達だ。さぞ頼りになるであろう」
ゆうしゃ「ルイーダさんもいっしょに旅行するの!?」
王様「いや、ルイーダは仲間の募集だけだ。あと今回の旅は旅行ではなくて……」
ゆうしゃ「やったー!!」バンザーイ
王様「ばふぁりす!?」ゴボァ
大臣「王様!!」
王様「もえ……もえ……きゅん」ガクッ
大臣「まったく……ゆうしゃくん」
ゆうしゃ「うん?」
大臣「君には本当に申し訳なく思っている。いかに強大な勇者の力を持っているとしても、6歳の子供に魔王の討伐を依頼するなんてことを……」
大臣「しかし、私たち大人がどれだけの抵抗をしたって魔物の侵略の勢いを止めることはできなかった」
大臣「もう君に頼るしか私たちが生き残る術は残されていない。だから……」
ゆうしゃ「大丈夫だよ!ぼくがんばれるよ!」
大臣「ゆうしゃくん……」
ゆうしゃ「それじゃ、ぼくいってくるね!またね大臣さん!王様!」ダッ
大臣「……」
王様「いってしまったか……」ムクリ
大臣「王様、目を覚ましたのですか」
王様「ああ、久しぶりにあの可愛いゆうしゃくんを見たら思わず気を失ってしまったよ」
大臣「あなたって人は……その可愛いゆうしゃくんの旅立ちを口元よだれまみれにして見送ってどうするんですか」ハァ
王様「仕方ないじゃないか!あの可愛さを前にしたら自然と口元もよだれまみれになるわ!というか、町を私のよだれでいっぱいにしても全然足りないくらいの可愛さだわ!」
大臣「意味がわかりません。そして、気持ち悪いのでその例えはやめてください。吐きそうです」
王様「王に向かって気持ち悪いとか言うんじゃない。傷つくじゃないか」
大臣「事実を述べたまでです。いい加減、その重度のショタコンを治してくださいよ」
王様「私はショタコンではない。小さな男の子が大好きなのだ」
大臣「それを世間一般ではショタコンというんですよ」ハァ
【ルイーダの酒場】
ゆうしゃ「こんにちは!」ギィ
町民A「ゆうしゃくん!」ガバッ
ゆうしゃ「うわぁ!」
ルイーダ「こら」ゴン
町民A「うっ」バタッ
ルイーダ「まったく、ゆうしゃくんがびっくりしてるじゃない」
町民A「す、すまない」
ゆうしゃ「あー、ビックリした」フゥ
町民B「ゆうしゃくん……」
町民C「うう……」
ゆうしゃ「あれ?どうしたのみんな?なんで泣いてるの?」
町民A「ゆうしゃくん……魔王城にいくというのは本当かい?」
ゆうしゃ「あれ?なんでみんな知ってるの?」
町民D「そんな……」
町民E「まさかルイーダの言ってることが本当だったなんて……」
ルイーダ「私がそんなことで嘘吐いても仕方ないじゃない」
ゆうしゃ「あ、ルイーダさん!」
ルイーダ「こんにちは、ゆうしゃくん」ニコッ
ゆうしゃ「こんにちは!」ニコッ
ルイーダ「王様から話は聞いているわ。もう護衛の人たちも奥に待たせてるわ」
ゆうしゃ「ホント!?どんな人たちなの?」
ルイーダ「それは見てからのお楽しみ。いま連れてくるわね」スタスタ
ゆうしゃ「楽しみだなー」ワクワク
町民A「ゆうしゃくん!」
ゆうしゃ「なーに?」
町民C「本当に行ってしまうのかい!?魔王に戦いを挑むなんて無茶すぎる!!」
町民B「そうだよ!ましてやゆうしゃくんみたいな子供になんて……っ!」
町民D「王様はいったい何を考えているんだ!?」
町民C「みんな!王様にこのことを抗議しにいこう!!」ガタッ
町民s「「「おうよ!!」」」ガタッ
ゆうしゃ「……」ギュッ
町民A「ん?」
ゆうしゃ「みんな王様とけんかしにいくの……?」
町民A「え?いや、けんかじゃなくて……」
町民B「君のことを守るために王様に抗議しにいくんだよ」
ゆうしゃ「やっぱり、けんかしにいくの?」ジワ
町民C「え!?」
町民D「ゆ、ゆうしゃくん!?」
ゆうしゃ「う、うう……」
ゆうしゃ「うわああああああああああああん!!」ビエエエエエン
町民s(泣いたー!?)ガビーン
ゆうしゃ「うえええええええええええええん!!」ビエエエエエン
町民B「な、泣かないでゆうしゃくん!」
町民D「おなかが空いたのかな!?」
町民E「おい誰か!雑貨屋でぷっちんプリン買ってこい!10秒以内だ!」
町民C「買ってきたぞ!」ヒュン
町民A「ほ〜ら、ゆうしゃくん!ぷっちんプリンだよ〜?」
ゆうしゃ「ううっ!!」フリフリ
町民B「おい、ぷっちんプリンじゃないみたいだぞ!?」
町民D「わかった!きっと、ブルボンのみかんゼリーが食べたいんだよ!」
町民E「おい誰か!雑貨屋でブルボンのみかんゼリー買ってこい!5秒以内だ!」
町民C「買ってきたぞ!」ヒュン
町民A「ほ〜ら、ゆうしゃくん!ブルボンのみかんゼリーだよ〜?」
ゆうしゃ「んー!!」フリフリ
町民B「おい!これも違うみたいだぞ!?」
町民D「あとはなにがある!?」
町民E「おい誰か!雑貨屋でありったけのお菓子を買ってこい!1秒以内だ!」
町民C「買ってきたぞ!」シュン
ゆうしゃ「ぼくは……」ヒック
町民A「どうしたんだい!?」
町民D「ゆうしゃくんはなにが食べたいのかな!?」
ゆうしゃ「ぼくは……みんな仲良しがいいの……」
ゆうしゃ「町民さんたちが怒ってるところは見たくないの……」
町民B「ゆうしゃくん……」
ゆうしゃ「王様とけんかなんてしてほしくないの……」グスッ
町民s「……」
ゆうしゃ「うぅ……」
町民A「ごめんね、ゆうしゃくん」
ゆうしゃ「え?」
町民B「俺たちはもう王様と喧嘩なんてしないよ」
ゆうしゃ「ほんと……?」グスッ
町民C「ああ、本当だよ」ピカー
町民D(なんで町民Cは心なしか体が光ってるんだ?)
町民E(さぁ?)
ゆうしゃ「……」
ゆうしゃ「よかった!」ニパー
町民s「らふぁす!?」ブハッ
ゆうしゃ「あれー?どうしたのみんな?」
町民A(涙目上目遣いからの純真無垢な明るい笑顔……)グファ
町民B(目のふちに残ってる涙で可愛らしさ倍増だぜ……)ガクッ
町民C「」シュー
ルイーダ「あら?」
??「なんだこの惨状は?」
??「全員口元よだれまみれね」
ルイーダ「またゆうしゃくんに落とされたみたいね」
ルイーダ「ゆうしゃくん」
ゆうしゃ「ルイーダさん!」
ルイーダ「紹介するわね。この二人があなたの護衛を務める戦士さんと僧侶よ」
戦士「はじめまして。君がゆうしゃくんだね?」
僧侶「きゃー!!なにこの可愛い子!!予想以上のかわいさなんですけど!!」ガバッ
ゆうしゃ「うわぁ!」
ルイーダ「こら」ゴンッ
僧侶「あいたっ!」
ルイーダ「まったく……そんな調子でゆうしゃくんを守ってあげられるのかしら?」
僧侶「無問題ですよ!こんな可愛いゆうしゃくんに魔物の指一本触れさせません!」
ルイーダ「頼りにしてるわ」クス
ゆうしゃ「よろしくね!二人とも!」
戦士「それではルイーダさん。そろそろ私たちは出発しますね」
ルイーダ「ええ、大丈夫だと思うけど気をつけてね?」
戦士「はい。私に任せておけば魔物なんてちょちょいのちょいですよ!」
ルイーダ「そういう意味で言ったのではないのだけれど」ボソ
戦士「え?」
ルイーダ「なんでもないわ」
僧侶「早くいきましょうよ戦士さん!」
ゆうしゃ「いってきます!ルイーダさん!」フリフリ
ルイーダ「いってらっしゃい。ゆうしゃくん」フリフリ
バタンッ
ルイーダ「さてと……」
ルイーダ「ほら、さっさと起きなさいあんたたち!いつまで寝てるつもり?」
町民s「ん……」ムクリ
ルイーダ「ほら、目が覚めたらさっさと口元のよだれを拭く!大の大人がみっともない」
町民B「ああ、すまない」フキフキ
町民D「ゆうしゃくんが可愛すぎてつらい」フキフキ
町民E「上に同意」フキフキ
町民A「ほら町民Cも……おい」
町民B「ん?……あ?」
町民A「こいつ……真っ白に萌え尽きてやがる……」
こんな感じでやっていきたいと思います。
あらかじめ言っておきますと>>1はZX氏ではありません。
某スレのとあるレスを見てこんな感じで話を進めたら面白いんじゃないかと思って建てました。
>>1はスレ建て自体初めてなので、クソスレにしないように頑張ります。
>>20
イイーーャッホウ!!
最高だね!!あのレス書いたの俺だよ!
あのスレに書き込んでよかった!最高に楽しみだ!
>>23
あなたでしたか!!
あのレスを見た瞬間、言い知れぬ気力が沸いてきてこれの執筆を始めました。
期待にこたえられるように頑張りますのでよろしくお願いします。
乙
戦士は男?女?
そういや文だけだと戦士の性別ってわかりにくいんだよな
なんにせよ期待
【フィールド】
戦士「さて、フィールドに出たから気を引き締めていかないとな」スタスタ
ゆうしゃ「まおうじょうってどこにあるの?」トコトコ
僧侶「ここから北にずっと進んだ場所にあるんですよ」スタスタ
戦士「道中魔物が飛び出してくることもあるから、ゆうしゃくんも気をつけて……」
スライムが あらわれた ∇
スライム「」ブヨブヨ
戦士「っ!ゆうしゃくん!」
僧侶「私たちの後ろにっ!」
ゆうしゃ「わー、なにこのブヨブヨしたのー?」ツンツン
スライム「」ブヨブヨ
戦士「ゆうしゃくーん!?」ガビーン
僧侶「あぁん!スライムをツンツンしてるゆうしゃくん可愛い!」
戦士「ゆうしゃくん離れて!そいつは魔物だよ!」
ゆうしゃ「えー?こんなかわいいブヨブヨが魔物なわけないよー」ツンツン
スライム「///」ブヨブヨ
戦士「ゆうしゃくん!」
僧侶「ハァハァ」
ゆうしゃ「あはは!ブヨブヨー!」ツンツン
スライム(もうあかん///)ブヨブヨ
スライムが なかまになった ∇
戦士「え?」
僧侶「うっ……ふぅ……」
ゆうしゃ「ねえねえ!ブヨブヨもいっしょに旅行していいよね!?」
スライム「坊ちゃんに一生ついていきまっせ」ブヨブヨ
戦士「どういうことだ……?」
僧侶「おそらく、魔物がゆうしゃくんの可愛さに魅せられて敵対心をなくしたのではないでしょうか?」キリッ
戦士「それで仲間になったってことか?」
僧侶「はい」キリッ
戦士「……」
ルイーダ「ええ、大丈夫だと思うけど気をつけてね?」
戦士「はい。私に任せておけば魔物なんてちょちょいのちょいですよ!」
ルイーダ「そういう意味で言ったのではないのだけれど」ボソ
戦士(なるほど……そういうことか……)
ゆうしゃくん「ブヨブヨー!」
スライム「あんま触らんといてな坊ちゃん///」ブヨブヨ
戦士「凄いなゆうしゃくん」
僧侶「そうですね」キリッ
戦士「あと僧侶。お前ゆうしゃくんの半径5m以内に近づくの禁止な」
僧侶「えっ」
ゆうしゃ「あはは!おもしろい顔!」
ドラキー「///」
ドラキーが なかまになった ∇
ゆうしゃ「宝箱からべろが出てる!へんなのー!」
ミミック「///」
ミミックが なかまになった ∇
ゆうしゃ「おおきーい!かたーい!かっこいい!」
ゴレーム「///」
ゴーレムが なかまになった ∇
僧侶「うっ……ふぅ……」ハァハァ
戦士「おい」
戦士「ふぅ……ゆうしゃくんのおかげで思っていたより楽に進むことができたな」
僧侶「そうですねー」
戦士「ドラキー」
ドラキー「おらぁっ!」バキ
僧侶「痛い!なにするんですか戦士さん!」
戦士「気安く話しかけてくるんじゃない」
僧侶「」
戦士「いま俺のなかでお前は魔物よりも危険人物になっているからな」
ドラキー「あんま俺らのこと甘くみるんじゃねえぞ姉ちゃん」バッサバッサ
ゴーレム「なめた真似してっと俺の豪腕を味わうことになるぞ?」ゴゴゴゴーレム
ミミック「俺は舌で体中をベロンベロンに舐めてやるな」カタカタ
スライム「そんならわいはこの自慢の柔らかボディで姉ちゃんのおっぱいを弄んでやるわい」ブヨブヨ
僧侶「あっ……えっ……」カア
ミミック(さすがに堪えたらしいな)カタカタ
スライム(ああ、これで坊ちゃんに対する被害も多少は減るやろ)ブヨブヨ
僧侶「そ……」
ミミック&スライム「?」
僧侶「そのときはよろしくお願いします///」
魔物s「」
戦士(なんでルイーダさんはこいつを護衛に選んだんだろう?)
ゆうしゃ「……」チョンチョン
戦士「ん?どうしたんだい?」
ゆうしゃ「おしっこ……」
戦士「えーっと、もう少しで村につくから、そこまで我慢は……」
ゆうしゃ「……」フルフル
戦士「無理か……じゃああっちの茂みでしてこようか」
ゆうしゃ「……」コクリ
僧侶「じゃあ、ゆうしゃくん。お姉ちゃんが連れていってあげるね!」ハァハァ
ゆうしゃ「えっ!///」
戦士「ゴーレム」
ゴレーム「どっせーい!」ドゴン
僧侶「危ない!」ヒョイ
戦士「お前は荷物を見ておけ。いいな?」
僧侶「でも」
戦士「い い な ?」
僧侶「はい」
戦士「それじゃいこうか」スタスタ
ゆうしゃ「……」トコトコ
僧侶「」チラッ
魔物s「」ジー
僧侶「」ゴホン
僧侶「私もちょっとお花摘みにいってきますね」ヨイショ
魔物s「待てや」
僧侶「ちょっ!本当ですってば!」
ミミック「それを信じろってことに無理がある」
スライム「姉ちゃん、こっそり陰から見にいくつもりやろ」
僧侶「そんな滅相もない!」
スライム「じゃあわいが付き添いでいったる」
僧侶「やめて!誰も見てないところで私に乱暴する気でしょう?エロ同人みたいに!」
スライム「なに言うとんねん」
僧侶「わかりました!じゃあゆうしゃくんとは反対方向のところでしてきます!」スタスタ
ドラキー「まったく」ヤレヤレ
ゴーレム「魔物でもあんな変態はそういないぞ」
ミミック「あー、でもヤバい噂は聞いたことあるな」
スライム「どんな?」
ミミック「なんでも、ゾーマ様は権力をたてにバラモス様に対していかがわしい行為を強制していたらしい」
ドラキー「おいおい、それってつまり……」
ミミック「ああ、ゾーマ様はホm」
マジカヨ オエェー オレモウマモノヤメルワ
盗賊「……」ジー
今回はここまでです。
未だに改行の間隔をどのくらい空ければいいのかわからない。
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