神谷奈緒「あれから10年・・・か・・・」 (30)
雰囲気だけシリアスです。雰囲気だけ。
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奈緒「やあPさん。久しぶりだね。」
P「久しぶり、奈緒。」
奈緒「アイドルを引退してからだから・・・5年ぶりかな。」
P「そっか・・・もうそんなに起つのか・・・」
奈緒「最初に出会ってからは10年か・・・早いね・・・」
奈緒「みんなどうしてるのかな・・・」
P「うちの事務所にもほとんどのメンバーは居なくなったしな。」
奈緒「でも凛とか今でも大活躍じゃん。モデルだっけ?」
P「そうだなメインの活動はモデルになってる。元々クールビューティー系ではあったが年々美しさが増して行ってるな。」
奈緒「雑誌やテレビで良く見てるよー。」
P「でもあれから凛も変わったぞー。」
奈緒「そうなのか?」
P「まずあの頃よりちょっと背が大きくなったな」
奈緒「それは見てても分かるよ。170位有るんじゃない?」
P「だいたいそれ位だな。まあモデルとしては悪い事じゃないんじゃないかな。」
奈緒「まあな。」
P「あと割とお酒好きだな。ちょいちょい誘われる。」
奈緒「ん・・・?」
P「あとダジャレめっちゃ言う」
奈緒「・・・それって」
P「変わったなあ。」
奈緒「かえd・・・」
P「変わったなあ。」
奈緒「・・・・・・」
P「・・・・・・」
奈緒「たかがk」
P「変わったなあ。」
P「あと・・・加蓮な・・・」
奈緒「加蓮・・・・・・」
P「・・・・・・辛いな。」
奈緒「・・・・・・あの時・・・もっと早く対応してれば・・・」
P「奈緒は悪くないよ。」
奈緒「でも・・・」
P「みんなで病院で脇目もふらず皆で号泣したな・・・」
奈緒「・・・・・・」
P「・・・・・・」
奈緒「・・・・・・ただの風邪だったけどな。」
P「3日で退院したな。」
奈緒「んで結局加蓮今なにしてるの?」
P「うち専属のスタイリスト&ネイリスト。」
奈緒「納得だわ。」
P「あと事務所に残っているのはきらりくらいかな?」
奈緒「きらりは残ってるんだ。ちょっと意外かな?どういう事してるの?」
P「受付兼事務員してる」
奈緒「・・・・・・違うなぁ。」
P「違うよな。」
奈緒「前にはもう出ないのかな。」
P「因みに黒髪で凄く電話対応が丁寧だ。」
奈緒「・・・・・・違うなぁ。」
P「違うよな。」
P「あとは杏とか」
奈緒「杏は何してるの?」
P「株で大儲けしてニート満喫してる。」
奈緒「・・・・・・違うなぁ。」
P「違うよな。」
奈緒「ああいうタイプは途中で改心して真面目になったりするべきだろ。」
P「資産4億有るらしいぞ今。」
奈緒「大富豪じゃん。」
P「因みにロリコンでも金目当てでも無い本当の愛してくれる人を見つけて近々結婚する予定らしい。」
奈緒「・・・・・・違うなぁ。」
P「違うよな。」
P「そうだ、楓さんも大きく変わったな。」
奈緒「あー、それこそテレビで出てるね。」
P「・・・・・・」
奈緒「・・・・・・」
P「・・・・・・市議会議員だもんな。」
奈緒「・・・・・・違うなぁ。」
P「違うよな。」
奈緒「美人過ぎる市議会議員として時の人だもんな。」
P「しかもなぁ・・・和光市だもんな。」
奈緒「・・・・・・違うなぁ。」
P「違うよな。」
奈緒「なんで和光市なんだろうな。出身地でもなんでもないのに。」
P「今や和光市は第二の故郷らしい。」
奈緒「まあ和光市は何も悪くないんだけどさ。」
P「あと衝撃だったのは菜々さんだな。」
奈緒「ああ。まさか実年齢を公表するとはね。しかも結構あっさり。」
P「ずっと17歳って言ってたのにな。」
奈緒「そうだね・・・。」
P「・・・・・・28歳だったな。」
奈緒「めっちゃ妥当だったね。」
P「狂おしいほど妥当だったな。」
奈緒「って事は今38歳か。」
P「言うな言うな。菜々が開設したアイドルカフェでは改めて17歳と言ってるらしい。」
奈緒「一部のファンはその方が良いと大狂乱だったみたいだね。」
P「一部どころか殆どがそうらしい。」
P「あと年齢つながりで言うと瑞樹さんとか。」
奈緒「瑞樹さんは今なにしてるの?」
P「・・・・・・今もまだアイドルしてる。」
奈緒「・・・・・・違うなぁ。」
P「違うよな。」
奈緒「そこはステップアップしてて欲しかったね。」
P「遠回しに何回か言ったんだがな。聞く耳を一切持たなかった。」
奈緒「らしいっちゃらしいね。」
奈緒「じゃあ私はそろそろ帰るね。明日も仕事あるし。」
P「そうか。今の仕事は楽しいか?何かあったらいつでも相談に来なよ。」
奈緒「ありがとう。でも安心して。ちゃんと楽しんで、そして誇りをもってやってるよ。・・・・・・餅つき職人。」
P「・・・違うよなぁ。」
奈緒「じゃあまたね。今度はみんなで会おうな。」
P「おうじゃあな。5年経ってもまだ納得してないけど。」
~事務所~
P「ただいま戻りましたー。」
きらり「おかえりなさいませ。奈緒ちゃんは元気でしたか?たまには事務所にも顔を出してほしいですね。」
P「違うよなあ。」
きらり「さあ、お仕事お仕事。Pさんもそろそろお仕事再開してくださいね!」
P「よーし!じゃあちょっとスカウトに行ってきますね!今日も良い女子プロレスラーの原石を見つけてくるぞ!!」
きらり「・・・・・・違うよなぁ。」
おわり
奈緒の突いた餅を食べたいだけの人生だった・・・
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