黄金バット×とある魔術の禁書目録 (42)

ハハハハハハハハハハ!

黄金バット

どこ、どこ どこからくるのか

黄金バット

かがやくドクロは正義の味方

ヒューッと風切るシルバーバトン

うちゅうのかいぶつやっつけろ

どこ、どこ どこからくるのか

黄金バット

こうもりだけが知っている

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黄金バット

どこ、どこ どこからくるのか

黄金バット

ひみつのマントは正義のしるし

サーッと空とぶマッハのちから

地球の平和をたのんだぞ

どこ、どこ どこからくるのか

黄金バット

こうもりだけが知っている

ハハハハハハハハハハ!

暗い夜道を怪しげな男たちが走っています。
彼らは一体何者なのでしょうか!

マゾ「ええい、一体あの小娘はどこにいったというのだ!」

ナゾー「ローンブロゾー」

マゾ「あっナゾー様!」

ナゾー「何をやっているのだマゾ、早く奴を連れてくるのだ」

マゾ「そ、それがあやつめときたらすばしっこいもので…」

ナゾー「ええい、早く連れてこなければこの計画が遅れてしまうぞ!ローンブローゾー!」

そういいナゾーは通信を切りました。

マゾ「ええい、お前たち!はやく小娘をさがしだすのだ!」

一体ナゾーたちが探しているものとはなんなのでしょうか!?

一方その頃、ヤマトネ博士の研究所では。

ヤマトネ博士「君たち。学園都市を知っているかい?」

マリーちゃん「学園都市?聞いたこと無いわ」

ダレオ「美味しいものですか?博士」

タケル「なーに言ってるんだいダレオ君。学園都市と言ったら日本で超能力を研究している場所じゃないか」

マリーちゃん「超能力ですって?」

ヤマトネ博士「そうだ、今度そこで国連の偉い人の会議が開かれることになってね、私も出席することになったんだ」

タケル「さすがお父さんですね!」

ヤマトネ博士「はっはっは、さあみんな、スーパーカーに乗って出発だ!」

ヤマトネ博士たちが乗ったスーパーカーが学園都市へと到着しました!
一体この場所には何があるのでしょうか!

ヤマトネ博士「ふうむ、この学園都市とやらはかなり科学が進んでいるようだぞ」

タケル「そうですねお父さん。街に入る時のセキュリティーでさえすごいものでしたからねえ」

ダレオ「ああジュース美味しかった」

マリーちゃん「あらダレオさん、缶をポイ捨てしてはいけないわ。ちゃんとゴミ箱へ入れないと」

ダレオ「ああごめんごめん。あれれ?缶が消えちゃったぞ?おっかしいなあ」

ヤマトネ博士「ほら、よく見てごらんダレオ君。あそこのお掃除ロボットが君の捨てた缶を掃除してくれたんだよ」

ダレオ「うわあすごいなあ」

マリーちゃん「それでもポイ捨てはいけないんですからね」

ダレオ「はぁーい、ごめんなさーい」

みんな「あっはっはっはっは」

ヤマトネ博士「さあ、それじゃあ会議の会場まで行かないと」

タケル「そうですね、しかし会場はどこなんでしょうか」

ヤマトネ博士「ううむ…送られてきた資料ではこのあたりなんだがよくわからないな」

マリーちゃん「なら誰かに聞けばいいのよ。ちょうどあそこに人がいるわ」

ダレオ「そうだね。すみませーん」

上条「はい?どうかしましたか?」

ヤマトネ博士「この会議の会場まで行きたいんだけど、どう行ったらいいのか分からないんですよ」

上条「ああそれなら俺もこれから行くところだったんですよ。もしよろしければ案内しますよ」

タケル「ありがとうございます!」

上条「ところで皆さん、学園都市の方じゃないんですか?」

ヤマトネ博士「そうなんだ。ここで行われる会議に出席することになってね、初めて学園都市に来たんだよ」

タケル「学園都市ってすごく科学が発展しているんですねえ」

上条「いろんな最先端技術をこの街で実験してるからね」

ダレオ「ならここにしかない美味しい食べ物もあるのかなあ。楽しみだなあ」

マリーちゃん「まあダレオさんったら。うふふ」

上条「ダレオ…もしかしてオリンピック重量挙げ金メダリストのドコノダレオさんですか!?」

ダレオ「んん?そうだよ」

上条「うわ、俺ファンなんです!握手してもらえますか!?」

ダレオ「いいよー、はい」

上条「やったー!」

その時です!
握手しているダレオ君と上条少年のところに少女がぶつかってきたのです!

上条・ダレオ「うわー!」

インデックス「ああ、ごめんなさいなんだよ」

タケル「ダレオ君、上条さん、大丈夫かい?」

ダレオ「うん、僕は大丈夫だよ」

ヤマトネ博士「一体君はどうしてそんなに急いでいたんだい?」

マリーちゃん「そうよ、ちゃんと前を見て走らないと危ないわ」

インデックス「ごめんなさいなんだよ。それには事情があって…」

白い服を着た少女がそう言ったとき、熱線銃の光線が!

ヤマトネ博士「危ないっ!これはまさか!」

ダレオ「うわあ、学園都市って危ないところなんだなあ」

上条「俺も狙撃されるなんて初めての体験ですよ!」

タケル「二人とものんきなこと言ってないではやく隠れるんだ!はやくー!」

ヤマトネ博士たちが物陰に隠れた時、現れたのはナゾーの手下たちでした!
手下たちは熱線銃を手に何かを探しているようです。

マゾ「ええい、あの小娘めー!こっちの方に来たのは分かっているんだ!」

ヤマトネ博士「やはりナゾーの仕業だったのか」

インデックス「私はあの人たちから逃げてきたんだよ」

ヤマトネ博士「ふうむ、つまりこういうことかい?インデックスさんはとてもたくさんの書類を頭の中に記憶していて、それをナゾーに狙われていると」

インデックス「なんだか細かいところがあやふやだけどそうなんだよ。助けてほしいかも」

上条「ううん、なんて悪い奴らなんだ!許せない!」

タケル「お父さん、どうにかしてあげられませんか?」

ヤマトネ博士「うん、つまりインデックスさんが狙われているのはその記憶した書類のためだ。ならその記憶を消してしまえばいいのさ」

ダレオ「さすが博士!で、どうやって消すんですか?」

ヤマトネ博士「そうだね、一度研究所に連れていかないと」

タケル「ならお父さんの会議が終わったらですね!」

ヤマトネ博士「そういうことになるね。さあ上条君、会場まで案内してくれるかな」

上条「わかりました!」

親切な上条少年のおかげでヤマトネ博士たちは会議の会場へ到着しました!
ヤマトネ博士は会議に、上条少年は会場近くの高校で補習にいきました。

タケル「じゃあ僕たちはどうしていようか」

マリーちゃん「私は観光がしたいわ。だって初めて来たんですもの。めずらしいものもたくさんあるし」

ダレオ「はーいはーい!僕は美味しいお菓子が食べたいなあ」

マリーちゃん「まあ、ダレオさんたらそればっかり」

インデックス「私も走っていたからおなかがぺこぺこかも!」

タケル「じゃあみんなで観光しながら何か食べようか」

ダレオ「さんせーい!」

タケル君たちは一通り遊んで休憩のために昼下がりの公園へとやってきました。

タケル「ふう、疲れたなあ」

マリーちゃん「すごいのね、学園都市って!私あんなの初めてみたわ!」

インデックス「私もこんなに遊んだの初めてなんだよ!」

ダレオ「あ、あんなところに自販機があるぞ!どんなジュースがあるのかなあ」

インデックス「ダレオ、行ってみるんだよ!」

マリーちゃん「あら、インデックスちゃんはダレオ君と仲良しなのね」

タケル「インデックスちゃんもああ見えてたくさん食べるからね、まるで兄妹みたいだ」

マリーちゃん「まあ、タケルさんったら。うふふ」

ダレオ「うわあ、カツサンドドリンク!?へんなのー」

インデックス「あったかいイチゴおでんってなんなのか気になるかも…」

その時です!
公園のそこかしこからナゾーの手下たちがやってきました!

マゾ「はぁーはっはっはっは!こんなところにいたのか小娘!そしてヤマトネの息子たち!」

タケル「お、お前はマゾ!」

マゾ「ええいお前たちはいつもいつも私たちの邪魔をしよる!」

マリーちゃん「インデックスちゃんを利用なんてさせないわ!」

ダレオ「そうだそうだ!」

そう意気込んだダレオ君の足元に銃弾が撃ち込まれます。

ダレオ「ひゃあ」

インデックス「みんな関係ないんだよ!狙うなら私だけにして欲しいかも!」

マゾ「そうはいかない。お前は知らないだろうがこやつらには何度も煮え湯を飲まされているのだ。ここで殺してしまおう」

マゾの手にキラリと光る熱線銃!
タケル君たちは一体どうなってしまうのでしょうか!

マゾ「お前たち、やってしまえー!!」

マゾが号令をかけると、手下たちが一斉に熱線銃を撃ちます!
タケル君たちは必死の思いで光線を避けていきます!

タケル「ううむ、運のいいことにここは公園だ。よし、なるべく障害物の多い方に逃げよう!」

ダレオ「ええい!このやろー!」

タケル君は冷静に逃走ルートを、ダレオ君は果敢にもナゾーの手下たちを攻撃します。

マリーちゃん「インデックスちゃん、こっちよ!」

インデックス「うん!」

なんとか逃げ続けていたタケル君たちでしたが、ついに公園の端に追い詰められてしまいました!

マゾ「フッフッフ、ついに年貢の納め時だぞ。さあお前ら!やってしまえー!」

ああ、危ない!タケル君たちはこのままやられてしまうのでしょうか!

タケル「うう…」

ダレオ「くそー」

インデックス「もうおしまいなんだよ…」


マリーちゃん「コウモリさん、コウモリさん。お願い助けて…」

その時です!
キラキラ光る黄金のコウモリが現れ、マゾたちの眼をくらましました!
そしてどこからか高らかな笑い声が聞こえてきます!

ハハハハハハハハハハ!

マゾ「お、お前は!」

黄金バット「正義の味方、黄金バット!」

タケル「あっ、バットさんだ!」

マリーちゃん「バットさんよ!」

ダレオ「うわーいバットさーん!」

インデックス「黄金バットさんが来てくれたからにはもう安心なんだよ!」

黄金バットがつぎつぎとナゾーの手下たちを倒していきます。
秘密のマントで空を飛び、シルバーバトンで打倒してゆくその姿はまさに一騎当千です。

黄金バット「てぇーい!」

手下「うわー!」

黄金バット「たぁーっ!」

手下「ぐぇええ!」

タケル「頑張れー黄金バットさーん!」

インデックス「やっちゃえなんだよー!」

つぎつぎと手下を打倒され、追い詰められたマゾが青ざめています。
手下たちをいつの間にか現れたナゾータワーに避難させながら熱線銃を撃ち続けるマゾは上司のかがみと言えるでしょう。

マゾ「ええい、怪獣を呼べー!出てこい、怪獣ビリビリー!」

マゾの声にこたえ、怪獣が学園都市の地面を割りながら出てきました!
体中が放電しており、とても強そうな怪獣です!

怪獣「ビリビリッテイウナー!」

黄金バット「出たか、怪獣!」

マゾ「この怪獣ビリビリは学園都市の技術を駆使して作られた電撃怪獣なのだ!黄金バットなぞやってしまえー!」

黄金バット「てぇーい!」

怪獣「ギャース」

黄金バット「とぁーっ!」

怪獣「ギャー」

その時です!怪獣の足が黄金バットを踏みつけます!
危ない黄金バット!絶体絶命です!

タケル「ああーっ!黄金バットさんが!」

ダレオ「黄金バットさーん!」

マゾ「フッフッフ、今のうちだ!来い、小娘!」

インデックス「うわー助けてなんだよ!」

マリーちゃん「インデックスちゃんを放して!」

マゾ「ええいうるさいうるさい!さあ黄金バットをやってしまえ!」

怪獣の攻撃が黄金バットに届く、その時、かろうじて黄金バットが脱出しました!
そしてマゾへシルバーバトンを投げつけます!

マゾ「うわあ!」

インデックス「助かったんだよ!」

黄金バット「さあ早く逃げなさい」

インデックス「ありがとうなんだよ黄金バットさん!」

マゾ「ええいビリビリは何をやっているのか!早く黄金バットを倒してしまえ!」

その声にこたえるように怪獣が黄金バットに攻撃します!

黄金バット「シルバーバトンの威力を見よ!」

黄金バットがそう叫び地面にシルバーバトンを突き立てると、大きな地割れが起き怪獣が飲みこまれていきました。

マゾ「ちくしょー、おぼえていろー!」

マゾはナゾータワーに逃げ帰りました。

黄金バット「ハハハハハハハハハハ!」

タケル・マリーちゃん・ダレオ「ありがとう黄金バットさーん!」

ヤマトネ博士「ふうむ、私がいないところでそんなことがあったのか」

インデックス「黄金バットさんが助けてくれたんだよ」

上条「いいなあ、俺も黄金バットさん見たかったなあ」

ヤマトネ博士「さあ、それじゃあみんな出発するよ。スーパーカーに乗り込みなさい」

タケル・マリーちゃん・ダレオ・インデックス「はーい」

上条「おーいインデックス!頭の中の書類が消えたら学園都市に遊びにこいよー!」

インデックス「うん!また絶対くるんだよ!」

上条「じゃーなー!」

強い!絶対に強い!正義の味方 我らが黄金バット!


黄金バット「ハハハハハハハハハハ!」

お わ り

一つ ひとっとび うちゅうをかける

黄金バットはきょうもゆく

黄金バットはきょうもゆく

ソレ ヒュッヒュッヒュッ

ソレ ヒュッヒュッヒュッ!

ゆけよゆけゆけ 黄金バット

せかいのへいわがくるひまで

せかいのへいわがくるひまで

ソレ ヒュッヒュッヒュッ

ソレ ヒュッヒュッヒュッ!

次回予告

見滝原市へとやってきたヤマトネ博士一行。

そこではナゾーたちが魔女と呼ばれる怪獣を使って世界征服の準備をしていたのです!

魔女を倒すために現れた魔法少女とは一体!?

うなるシルバーバトン!

黄金バットは勝てるのでしょうか!?

次回お送りする『黄金バット×魔法少女まどか☆マギカ』にご期待ください!

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