天空寺タケル「地獄少女?」 閻魔あい「仮面ライダー?」 (104)

クロスオーバーSS

仮面ライダーゴースト×地獄少女

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1462377645

~大天空寺 庭先~

天空寺タケル「ああ~今日はいい天気だな~」

タケル「早く眼魂(アイコン)集めなくちゃだけど、たまにはこういう日があっても・・・」

??「すみませーん!」

タケル「ん?お客さんかな?」

タケル「はーい今行きまーす!」タタタ・・・

??「ど、どうも・・・」ペコ

タケル(女の子・・・見た感じ中学生くらいかな?)

??「あの、ここ不可思議現象研究所で間違いないですか?」

タケル「そうだけど・・・君は?」

??「わ、私御影ゆずきっていいます、ちょっと助けて欲しい事が・・・」

タケル「助けてって、一体何が・・・」

ゆずき「私、狙われてるんです・・・」

ゆずき「地獄少女から」

タケル「地獄少女?とりあえず詳しい話を聞かせてもらえるかな?」

ゆずき「は、はい・・・」

タケル「じゃあ中に・・・おっと、申し遅れたね、俺は天空寺タケル、よろしくね」

ゆずき「よろしくお願いします天空寺さん」

タケル「タケルでいいよ」

ゆずき「はぁ・・・タケル・・・さん?」

タケル「うん、それでいいよ」

~大天空寺 事務所~

タケル「ごめんね今俺しかいなくて・・・はいお茶」スッ

ゆずき「ありがとうございます・・・」

タケル「それで、どういう事なんだい?それに地獄少女っていうのは・・・」

ゆずき「はい、お話します」

ゆずき「まず地獄少女というのは・・・」

~説明後~

タケル「そんな・・・依頼を受けてその人が恨んでいる相手を地獄に流すだなんて・・・」

ゆずき「私の友達も流されました・・・」

タケル「命を何だと思ってるんだ!」

ゆずき「タケルさん・・・」

タケル「でも、君がその地獄少女に狙われてるって事は・・・君は誰かに恨まれ・・・」

ゆずき「いえ、そうじゃなくて・・・私に次の地獄少女になれって・・・」

タケル「何だって!?」

ゆずき「それで最近私の存在を周囲からいないものにされたりとかして・・・」

タケル「それは酷いな・・・しかし何で君が・・・」

ゆずき「詳しい事はわかりませんが・・・最近まで私地獄少女と一体化してたみたいで・・・」

タケル「そうなんだ・・・」

ゆずき「あ!」

タケル「どうした!?」

ゆずき「だ、誰かが地獄流しを・・・」

タケル「わかるの?」

ゆずき「はい、これも一体化してた影響みたいで・・・」

タケル「よし!俺が止めてやる!案内してくれるかな?」

ゆずき「は、はい!」

タケル「あ、でもここカラになっちゃうな・・・」

タタタ・・・

御成「タケル殿ー!ただいま帰りましたぞー!」

タケル「あ!丁度良かった!ちょっとこの子の依頼で出かけるから留守番頼んだよ」

御成「え?」

タケル「じゃあ後ろに乗って」

ゆずき「はい」スタッ

ブロロロロ・・・

御成「い、いってらっしゃい・・・・」









御成「はて・・・拙僧にはタケル殿しか見えなかったのですが・・・」

~賽河原市~

女A「あは・・・あははははは!!!」

キキーッ!

タケル「あの人?」

ゆずき「はい、胸に契約の印がありますし・・・」

タケル「確かに・・・何か禍禍しい何かを感じる・・・」

ユルセン「ありゃ人間の仕業じゃねーな」

タケル「わっ!いきなり出てくるなよ!」

ゆずき「可愛い・・・」

タケル「ユルセンが見えてる?まぁいいや、それよりアンタは何で地獄流しなんか・・・」

女A「あいつが悪いのよ!あたしの彼を横取りしたから・・・」

タケル「そ、そんな事で人の命を・・・」

ゆずき「すみません・・・よくあるパターンです・・・」

タケル「君が謝る事じゃ・・・でも流した後じゃどうしようも・・・」

ユルセン「何やってる!早く変身して追いかけろ!」

タケル「追いかけろって・・・どうやって行くのさ・・・」

ユルセン「どうやらここは地獄との境界線が緩いみたいだからな・・・なんとかなるだろ」

タケル「そんないい加減な・・・」

ゆずき「変身?」

タケル「ゆずきちゃん、ちょっと離れててね・・・」カチ

ゆずき(何か変なベルトが出てきた・・・それに何だろあの目玉みたいなの・・・)

アーイ! バッチリミナー! バッチリミナー!

ゆずき「ふ・・・服がそら飛んでる!?」

タケル「変身!」ガコン!

カイガン! オレ! レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!!!

仮面ライダーゴースト「命、燃やすぜ!」

ゆずき「姿が・・・変わった!?」

ゆずき「タケルさん・・・なんですか?」

タケル「ああ、ゆずきちゃんはここで待っててね、連れ戻してくるから」

ゆずき「は、はい!」

ユルセン「おーい、コイツに乗ってけー!」

タケル「おう!」

ゆずき「!?」

~三途の川~

閻魔あい「この恨み・・・地獄に流します・・・」

女B「何で・・・何で私が・・・」

ゴゴゴ・・・

??「見つけたぞ!」

あい「?」

ゴースト(withキャプテンゴースト)「待てええええええ!!!」

あい「何あの船・・・」

ゴースト「その人を離せ!」

女B「助けが・・・来たの?」

あい「それは出来ない・・・というか、貴方は一体・・・何故ここに・・・」

ゴースト「そんな事より、その人を・・・」

あい「だから、無理、契約は完了している・・・私はただ流すだけ・・・」

ゴースト「確かにその人にも落ち度はあったかもしれない・・・だからって命まで奪う事ないだろ!」

あい「あなたがどう思おうと・・・これは当人達の問題・・・彼女が決めた事だから・・・」

ゴースト「そんな・・・」

ゴースト「だったら力づくで!」バッ

あい「邪魔はさせない・・・輪入道」ポイ

ドロン!

輪入道「あい、お嬢」

ゴースト「藁人形が車輪の怪物に!?眼魔じゃないよな・・・」





輪入道「ぬおりゃああああああ!!!」ギュイイイイイイン!!!

ドカッ

ゴースト「ぐわっ!」ザブン

輪入道「悪いな、お前さんが何者か知らないがお嬢の邪魔はさせんぞ」

ゴースト(withガンガンセイバーガンモード)「この!」バン!バン!

輪入道「ぐ・・・そんな武器も持ってんのか・・・」

輪入道「それなら・・・」

ドロン!

輪入道(人間体)「殴り合いといこうか」

ゴースト「人間にも変身できるのか・・・」

輪入道「ぬうん!」バキッ

ゴースト「ぐ・・・この!」ガシャン

ズバン!

輪入道「おっと・・・剣にもなるのか・・・」

輪入道「ならば・・・」ガシ

ギギギ・・・

ゴースト「ぐ・・・凄い力だ・・・」

輪入道「おりゃああああああ!!!」ポイッ

ゴースト「ぐうっ!」バシャン

輪入道「どうした、もう終わりか?」

ゴースト「まだまだ・・・」カチ

輪入道(何だあれは・・・何やら不思議な力を感じるな・・・)

バッチリミナー! バッチリミナー!

ゴースト「俺に力を・・・貸してくれ!」ガコン!

カイガン! ベンケイ! アニキ ムキムキ 仁王立ち!

ゴースト(ベンケイ魂)「行くぞ!」ガシッ

輪入道「ぬ・・・」ガシッ

ゴースト「ぐ・・・」ギリギリ

輪入道「ぬう・・・」ギリギリ

輪入道(力が増している・・・しかもこの力はあの武蔵坊弁慶の物・・・)

輪入道(こいつ、過去の人間の力が使えるのか?)

ゴースト「おりゃ!」ポイ

輪入道「うおっ!」バシャン!

ゴースト「来いクモランタン!」ガシャン

クモ(おk)ガシャン

ゴースト「一気に行くぞ!」ピピ・・・

ダイカイガン! ガンガンミナー! ガンガンミナー!

オメガボンバー!!!

ゴースト「うおおおおおおお!!!」ダッ

輪入道「く・・・」

あい「骨女、一目連」

骨女「あいよ」

一目連「オーケー、お嬢」ギョロ

ビュオオオオオ・・・

ゴースト「わっ!風が・・・あの大きな目玉の奴か・・・」

ザクッ!

ゴースト「おっと!クナイか?あの半分骸骨の女の人かな?」

骨女「大丈夫かい輪入道?」

輪入道「ああ、すまねえな」

一目連「ったく・・・」ドロン!

一目連「アンタが手こずるなんて珍しいじゃないか」

ゴースト(何かイケメンの人が出てきた・・・)

ゴースト「アンタ達は・・・地獄少女の仲間なのか・・・」

一目連「まぁそうだけど・・・」

輪入道「俺達はお嬢の使い魔さ」

ゴースト「えっと・・・俺でいうこいつらみたいなもん?」

クモランタン(やぁ)

バットクロック(どーも)

コンドルデンワー(初めまして)

骨女「何だいそのオモチャ達は・・・」

ゴースト「そうだ!はやく地獄少女を追いかけないと・・・」

一目連「無駄だよ、もうお嬢は彼女を地獄に送っちまった」

ゴースト「そんな・・・目の前の命を・・・俺は救えなかったなんて・・・」ガク

骨女「アンタが落ち込む事じゃないだろ、契約が成立した時点で運命からは逃れられないのさ」

ゴースト「・・・・・何でだよ」

輪入道「ん?」

ゴースト「何で地獄少女・・・閻魔あいはこんな事をしてるんだ!あの子だって辛いだろうに・・・」

骨女「アンタにお嬢のなにがわかるってのさ」

ゴースト「しかもその役目を別の女の子に押し付けるなんて・・・」

一目連「ははーん、お前あの子の差し金か」

輪入道「お前も数奇な運命を背負ってるようだな」

ゴースト「・・・俺の事なんかより、もうあの子にちょっかい出すなよ!いいな!」

骨女「それはお嬢が決める事さ、それとも、力づくで止めてみるかい?」

ゴースト「3対1・・・こっちが不利か・・・それなら・・・」

三藁「?」

ゴースト「一旦引いて体制を立て直す!バットクロック!」

バット(よっしゃ!)バサバサ・・・

キイイイイイイイン!!!

輪入道「うおっ!?」

骨女「何だいこの耳障りな音は!?」

一目連「く・・・」

ゴースト「今だ!船に乗って逃げる!」スタッ

ゴオオオオオオ・・・

輪入道「行っちまったか・・・」

あい「ただいま・・・彼は?」

一目連「あ、お嬢おかえり」

骨女「そういや、きくりと山童はどうしたんだい?」

あい「どこかに遊びにいったわ・・・」

骨女「ああそう・・・」

あい「・・・・・」

あい(さて、これからどうなるか・・・)

~現世~

ヒュン!

ゴースト「よっと」スタッ

ゆずき「あ、帰ってきた!」

ゴースト「ふぅ・・・」パカッ

オヤスミー

タケル「ハァ・・・疲れた・・・」

ゆずき「あの・・・流された人は・・・」

タケル「ゴメン、救えなかった・・・」

ゆずき「そうですか・・・」

タケル「本当にゴメン・・・」

ゆずき「そんな、タケルさんが謝る事じゃ・・・」

タケル「くそっ!これ以上は地獄流しなんてさせないぞ!もちろん君にもそんな事はやらせない・・・」

タケル「それが君の依頼だね?」

ゆずき「はい、お願いします・・・」

タケル「よし!俺に任せろ!」

タケル「まずは地獄少女についてもっと調べないとな・・・」








~物陰~

ビデオ眼魔「ケケケ・・・こいつはいい事聞いたぜ!」

~再び大天空寺~

タケル「地獄少女・・・午前0時にアクセスして恨んでいる相手の名前を送信すると地獄少女が現れ・・・」

タケル「渡された藁人形の赤い糸を解けば契約が完了して相手を地獄に流す・・・か」

御成「しかし拙僧昨夜やってみましたがそんなサイト影も形もありませんでしたぞ!」

タケル「うーん・・・やっぱり本気で恨んでないと応えてくれないのかな?」

御成「しかしこの地獄少女の噂も長い歴史があるようですな、昭和、いや江戸や安土桃山時代まで遡るとか・・・」

タケル「マジかよ・・・当時ネットとかないだろ・・・」

御成「おそらく別の連絡手段をとっていたのでしょう」

タケル「あの子は・・・そんな昔から地獄流しを・・・」

御成「こんな噂もありましたな、10年程前にラブリーヒルズという住宅街が一瞬にしてゴーストタウンと化した事件があったのですが・・・」

御成「それも地獄少女の仕業かもしれないとか・・・」

タケル「町1つが・・・使い方によってはそんな恐ろしい事が・・・」

アカリ「ただいま~あったわよ!」

タケル「あ、アカリお帰り、見つかったんだ」

アカリ「も~何件本屋と図書館ハシゴしたと思ってんのよ!」

アカリ「最終的に古本屋の棚の隅っこにあったのよ」

タケル「そこまでしてくれたんだ・・・ありがとう」

御成「しかし意外ですな、アカリ君がこんな話を否定せずに協力してくれるとは・・・」

アカリ「ま、ウチの大学でも噂になってたしね、実際に消えた人がいるって話も・・・」

タケル「そうなんだ・・・で、例の本は?」

アカリ「はいはい、これでしょ?」スッ

タケル「『真実の地獄少女』・・・これだ!」

アカリ「その本の著者の柴田一って人もちょっとおかしいのよね・・・」

タケル「おかしいって?」

アカリ「その本、その人の自費出版なのよ」

御成「それは真ですかな!?」

アカリ「うん、どうしてもって出版社に頼んだらしくて・・・」

タケル「その人は地獄少女とどんな関係が・・・」

アカリ「さぁ?その人奥さんに先立たれてしばらくは幼い娘さんと2人暮らしだったけど、その本出したら行方知れずになっちゃったみたいで・・・」

御成「ま、まぁとりあえず読んでみましょうぞ!」

タケル「そうだな、何かわかるかもしれないし」

アカリ「眼魂も眼魔も関係なさそうだけど、女の子が困ってるなら助けてあげなきゃね」

タケル「じゃあ早速・・・」

仙人「ちょいちょい」

タケル「わっ!何だよおっちゃんいいところで・・・」

御成「おっちゃん殿が来ているのですかな?」

仙人「ヤバそうな本を見る時は~ちゃーんと周りを確認しないとね!」

タケル「そんなエロ本じゃあるまいし・・・」

仙人「いいからいいから」

タケル「ったく・・・何が・・・」キョロキョロ

目玉「・・・・・」ジー

タケル「あ・・・」

目玉「」フッ

アカリ「どうしたの?」

タケル「デカイ目玉がこっち見てた・・・」

御成「なんと・・・」

タケル「多分地獄少女の仲間だと思う」

アカリ「監視されてるのね・・・ゆずきちゃん大丈夫かしら・・・」

タケル「お泊りセット持ってくるって家帰ったけど・・・ついていけばよかったかな・・・」

タケル「それにしてもサンキューな、おっちゃん」

仙人「へへへ・・・」

~大天空寺前~

一目連「くそっ!バレた!何者だあのおっさん・・・」

あい「それで、何かわかった?」

一目連「そうだな・・・この間のあいつ・・・どうやら眼魂って道具であの姿になってたみたいだぜ」

輪入道「そいつに昔の偉人って奴の力が込められてるわけか・・・俺らからしたらどっちも人間には変わらないんだがな・・・」

骨女「お待たせ、色々調べて来たよ」

あい「どうだったの?」

骨女「残念だけどアイツ関連の事はわからなかったけど、面白そうな事がわかったよ」

一目連「面白うそうな事?」

骨女「アイツが変身した姿にそっくりなヤツら・・・仮面ライダーの事さ」

あい「仮面ライダー・・・」

輪入道「随分御大層な名前じゃねえか、どういう奴等なんだ?」

骨女「そいつは今から40年前から存在が確認されててね・・・」

一目連「随分古いな、俺らほどじゃないが」

骨女「ある悪の組織から逃げ出した人ならざる力を得てしまった人間が変身して悪と戦う・・・そいつが仮面ライダーさ」

あい「人ならざる・・・力・・・」

骨女「そっからいろんな所でそいつに酷似した奴らが人知れず戦っててね、それが今でも続いてるって訳さ」

輪入道「それは凄えな・・・」

骨女「最近だと・・・風吹く町で戦ってたりとか、欲望の器とか、宇宙への架け橋とか、そんな奴らいたらしいよ」

一目連「色々いるんだな・・・」

骨女「ああ、何か神になった奴までいるらしいよ」

あい「・・・・・」

輪入道「とんでもねぇ奴に目えつけられたかもな、お嬢」

あい「それでも、私のやる事は変わらないわ・・・」

骨女「そうだね・・・流石お嬢だ」

一目連「にしても骨女、そんな情報どこ潜入して仕入れた?」

骨女「ああ、財団Xって組織なんだけどね・・・」

パシャ

あい「!」

一目連「誰だ!」

ビデオ眼魔「ケケケ・・・悪いが嬢ちゃん、アンタの記憶『録画』させてもらったぜ!」

タタタ・・・

骨女「ま、待て!」

輪入道「逃げやがったか・・・大丈夫かお嬢」

あい「ええ・・・」

あい(何か頭の中覗かれたような・・・まさか)

~ゆずきの家~

ゆずき「ふぅ・・・準備はこれでいいかな・・・」

ゆずき「・・・きっと、何とかなるよね」

ゆずき「私が地獄少女になんて・・・」

ビデオ眼魔「よお嬢ちゃん」ヒョコ

ゆずき「!?」

ゆずき「ば、化け物・・・」ガクガク

ビデオ眼魔「おいおい、つれねぇなぁ」

ビデオ眼魔「折角嬢ちゃんに見せたい物があるってのに」

ゆずき「見せたい物?」

ビデオ眼魔「嬢ちゃん、地獄少女になりたくないんだろ?」

ゆずき「あ、当たり前でしょ!」

ビデオ眼魔「でもな、ああいうのも必要なときだってあるんだよ」

ゆずき「そ、そんな事・・・」

ビデオ眼魔「ま、とりあえずこれ見てみろって」ガシャン

ビデオ眼魔「閻魔あいから録画した記憶を・・・『再生』する!」

ピピピ・・・

ゆずき「こ、これって・・・」

眼魔がゆずきに見せた映像・・・それは・・・

閻魔あいがこれまで見てきた、地獄流しの映像だった・・・

ゆずき「あ、ああ・・・」

ビデオ眼魔「どうだ?確かに理不尽な理由で流された奴もいるだろう」

ビデオ眼魔「でもな?流されて当然の極悪人、流しても結局スッキリしない奴、色々いるんだ」

ビデオ眼魔「地獄少女は世界の一部、あっていいもんなんじゃねーか?」

ゆずき「で、でも・・・」

ビデオ眼魔「しょーがねーな、じゃあもう一ついいもん見せてやる」

ビデオ眼魔「お前の心の奥底に封印された記憶を・・・再生する!」

ピカアアアアアア・・・

ゆずき「!?」

あい「・・・呼んだ?」

ゆずき「・・・うん、話があるの」

あい「あのことね・・・」

ゆずき「そう、私は・・・」


~物陰~

ビデオ眼魔「よしよし・・・」

~大天空寺~

タケル「地獄少女の過去に・・・そんな事が・・・」

アカリ「柴田さん親子・・・大変だったのね・・・」

御成「うう~」グスッ

タケル「と、とりあえず俺はゆずきちゃん迎えに・・・」

一目連「ちょっと待った」

骨女「それには及ばないよ」

タケル「アンタ達は・・・」



アカリ「誰この人達・・・」

タケル「地獄少女の・・・仲間だ」

御成「何と・・・という事は人間では・・・」

骨女「まぁそうなるかね」

タケル「それで、それには及ばないってまさか・・・」

一目連「ああそうさ」

骨女「あの子・・・御影ゆずきは地獄少女になったんだよ」

タケル「そんな!あんなに嫌がってたのに!?」

一目連「さぁな、急な心変わりって奴じゃないのか?」

骨女「ま、お嬢と違って「この世を清める」とかお門違いな事言ってたからあたしらは離れたんだけど」

タケル「それで・・・閻魔あいは?」

骨女「地獄に戻ったよ」

タケル「とにかくゆずきちゃんを止めないと・・・あの子にはまだやりたいことがたくさんあるはず・・・」

骨女「まだ?あの子にはまだなんてないよ」

タケル「え?」

一目連「お前も薄々感づいてるんじゃないのか?」

タケル「まさか・・・」

骨女「そう」





骨女「あの子は大分前に、死んでるんだよ」

タケル「な・・・それじゃ俺と同じ・・・」

アカリ「嘘・・・」

御成「道理でタケル殿にしか見えなかったのですな・・・」

一目連「それも周囲から爪弾きにされた挙句の死・・・報われないだろ?」

タケル「そうだったのか・・・」

骨女「そういう所もお嬢に選ばれた理由かもね・・・」

タケル「とにかくゆずきちゃんを探して止めないと!」ダッ

アカリ「お願いねタケル!」

御成「急ぐのですぞ!」

骨女「でも行くんだね・・・まぁ止めないけど」

タケル「どうして?」

一目連「まぁ俺達もあまり気乗りしてないからな」

タケル「そうか・・・じゃあ行ってくる!」

ブロロロロ・・・

~賽河原市~

タケル「とはいったもののどこを探せば・・・」

あい「ねぇ」

タケル「わっ!いつの間に横に!?というか地獄帰ったんじゃ・・・」

あい「あの子が暴走しかけてるから戻ってきたのよ・・・」

タケル(バイクと並走しながら飛んでる・・・)

タケル「で暴走ってどういう事?」

あい「初仕事のターゲットが彼女の親友を流した人だったんだけど・・・結局契約破棄になってね、それで・・・」

タケル「そうか・・・とにかく急がないと!」

あい「・・・・・」コクリ

ビデオ眼魔「おっと!そうはさせねーぜ!」

タケル「何!?」

タケル「眼魔・・・まさかお前がゆずきちゃんを・・・」

ビデオ眼魔「ま、ちょーっとつついただけだよ」

タケル「何でそんな事・・・」

ビデオ眼魔「地獄少女・・・気軽に相手を葬れる・・・凄いじゃねーか!」

ビデオ眼魔「上手くコントロール出来れば今後色々役に立ちそうだしな!」

タケル「こいつ・・・」

あい「・・・・・」ゴゴゴ・・・

タケル「う・・・表情変わってないけどメッチャ怒ってる!」

あい「地獄少女を・・・あなた達の好きにはさせない・・・」

ビデオ眼魔「まさかお前が先代の地獄少女・・・」

あい「あなたには制裁が必要のようね・・・」ゴゴゴ・・・

タケル「よし、コイツは俺に任せて君はゆずきちゃんを・・・」

あい「でも・・・」

タケル「相手は眼魔、俺の仕事だ」

タケル「それに、君じゃなきゃゆずきちゃんを止められないだろ?」

あい「・・・・・そうね、わかったわ」ヒュッ

ビデオ眼魔「待て!」バッ

タケル「させるか!変身!」ガコン

カイガン!オレ!レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!

ゴースト「さらに!」ガコン

カイガン!ニュートン!リンゴが落下!引き寄せまっか!

ゴースト(ニュートン魂)「おりゃ!」ギュオオオオオ・・・

ビデオ眼魔「うおっ!引き寄せられる!」

ゴースト「早く行って!」

あい「・・・ええ」ヒュン

ビデオ眼魔「くそ・・・邪魔しやがって・・・行け!」バッ

眼魔コマンド軍団「うおおおおおおおお!!!」

ゴースト「行くぞ!」ガコン

カイガン!ビリー・ザ・キッド! 百発!百中!ズギューン!バギューン!

ゴースト「うらああああああ!!!」バキュンバキュン

眼魔コマンド軍団「ぐわああああああ!!!」

骨女「へぇ、ホントに過去に人間の力が使えるんだねぇ」ザシュッ

ゴースト「あれ?どうして・・・」

一目連「お嬢が動いてるなら、俺らもやらないとな」ビュオオオオオ・・・

ゴースト「そっか、じゃあ一気に行くぜ!」ガコン

カイガン!ベートーベン!曲名!運命!ジャジャジャジャーン!

カイガン!ロビンフッド!ハロー!アロー!森で会おう!

眼魔コマンド軍団「ぎゃあああああ!!!」

ビデオ眼魔「おのれ・・・」

ゴースト「後はお前だ!」ガコン

カイガン!ムサシ!決闘!ズバット!超剣豪!

ゴースト(ムサシ魂)「行くぞ!」シャキン

一目連「おお、宮本武蔵か・・・」

骨女「何だい、随分テンション高いじゃないか」

一目連「ま、元刀としては・・・な」

ビデオ眼魔「こうなったら・・・お前の心の奥底にあるトラウマを『再生』してやる!」ピピピ・・・

シュウウウウウ・・・

刀眼魔(幻影)「ククク・・・またこの刀のサビになりに来たか・・・」

ゴースト「な、そいつは・・・」

ビデオ眼魔「そうだ、お前を殺した奴だ、更に!」

バッチリミロー! バッチリミロー!

ゴースト「そ、それは・・・」

レディゴー!覚悟!ド・キ・ド・キ・ゴースト!

仮面ライダースペクター(幻影)「・・・・・」

ゴースト「う、嘘だろ・・・」

ビデオ眼魔「さぁ!恐怖に怯えるがいい!」

刀眼魔「フフフ・・・」

スペクター「お前の眼魂をよこせ・・・」

ゴースト「あ、ああ・・・」ガタガタ

骨女「だ、大丈夫かい?」

ゴースト「・・・何て言うとでも思ったか!」ピッ

ダイカイガン!オメガスラッシュ!

ズバン!

刀眼魔「ぐああああああ!!!」

スペクター「・・・・・」

パキイイいイイン!!!

ビデオ眼魔「な、何だと・・・」

ゴースト「確かにあの時の俺は弱かった・・・でもその度に乗り越えてきた!」

ゴースト「俺は・・・俺を信じる!」

ビデオ眼魔「くっそ~」

ゴースト「後はお前だけだ!」バッ

ビデオ眼魔「まだまだ・・・自分を『早送り』!」ビュン

ゴースト「くそ~ちょこまかと・・・」

あい「ただいま」

骨女「お嬢!」

輪入道「随分面白い事になってるじゃねえか」

ゴースト「ゆ、ゆずきちゃんは?」

あい「大丈夫・・・危うく処罰される所だったけど、何とかなったわ」

ゆずき「タケルさん・・・私思い出しました・・・自分の事・・・」

ゴースト「そっか・・・よかった」

あい「代わりに私が永遠の地獄少女になることになったわ」

ゴースト「え・・・」

あい「それより、手間取ってるようね、私も手伝うわ」

ゴースト「手伝うって何を・・・」

あい「・・・今回は特別よ」

ピカアアアアアア

ゴースト「え、体が光って・・・」

ユルセン「何やってる!印を描け!」

ゴースト「え?あ、うん・・・」シュッ

シュオオオオオ・・・

一目連「な!?お嬢がベルトに吸い込まれた?」

ポン

輪入道「あの目玉みたいなのが出てきたが・・・お嬢か?」

エンマゴーストアイコン「さぁ、行くわよ」

ゴースト「こ、こんなのアリ?」

ユルセン「特別って言ってたからな、いいんだろ?」

ゴースト「わかったよ・・・じゃあやってみるか」パカッ

バッチリミナー!バッチリミナー!

骨女「お嬢がパーカーに・・・」

ゴースト「行くぞ!地獄少女!」ガコン

カイガン!エンマ! 即決!判決!シンデミ~ル?

ゴースト(エンマ魂)「おお・・・こうなるのか・・・」

ゆずき「凄い・・・」

ビデオ眼魔「ふざけやがって・・・」

輪入道「じゃあ俺達も・・・」

骨女「手伝うとしますかねぇ」

一目連「行くぜ!」

ガシャン

ゴースト「ガンガンセイバーと・・・あの人達が一体化していく・・・」

ゴースト「一気にケリをつける!」ピッ

ダイカイガン!オメガファントム!

ズバアアアアアアアアン!!!

ビデオ眼魔「ハハハ!何処を狙って・・・」

ヒュオオオオオ・・・

ビデオ眼魔「な・・・空間に裂け目が・・・うわあああああ!!!」

スポン!

ゴースト「ふぅ・・・」

~異空間~

ビデオ眼魔「くそ、何処だここは・・・」

仮面ライダー1号「ライダーキーック!」ドカッ

ビデオ眼魔「ぐわっ!何だお前は・・・」

仮面ライダー2号「ライダーパーンチ!」バキッ

ビデオ眼魔「ゴフッ!」

仮面ライダーV3「V3逆ダブルタイフーン!」

ライダーマン「ロープアーム!」

ビデオ眼魔「何なんだお前らは・・・」

仮面ライダーアマゾン「大切断!」

仮面ライダーBLACK RX「リボルケイン!」

ビデオ眼魔「ぐおおおお・・・」

ビデオ眼魔「何だこれは・・・痛みはあるがダメージはないな・・・」

仮面ライダー電王「答えは聞いてない!」バキュン!

その後も、様々なライダーの攻撃は続いた・・・

プトティラーノヒッサーツ!

オールドラゴーン!

ビデオ眼魔「も、もう勘弁してくれ・・・幻とはいえこれは・・・」

一目連「だってさ、お嬢」

あい「・・・変身」シュルル・・・

輪入道「変身?」

あい「我が名は、仮面ライダーエンマ・・・」

骨女「って、いつもの着物に着替えただけじゃないか・・・」

あい「闇に惑いし哀れな影よ・・・」

あい「人を傷つけ貶めて・・・」

あい「罪に溺れし業の魂・・・」

あい「いっぺん、死んで見る?」

あい「・・・ライダー・・・地獄流し・・・」

ビデオ眼魔「う・・・うわあああああ!!!」

ドカアアアアアアン!!!

ゴースト「や、やった・・・のか?」

あい「ええ」

ゴースト「そ、そうか・・・」

あい「この恨み・・・地獄に流すがいい・・・」

ゆずき「それじゃ、そろそろお別れですね・・・」

ゴースト「もう行っちゃうの?」

ゆずき「はい、これ以上皆さんにご迷惑はかけられないので・・・」

ゴースト「そっか・・・」

ゆずき「タケルさんは・・・生き返りたいんですよね・・・」

ゴースト「うん、まだまだやり残した事があるからね」

ゆずき「そうですか・・・色々お世話になりました、それでは・・・」

ゴースト「うん、じゃあね」

ゆずき「さようなら」

ヒュウウウウウウ・・・

ゴースト「行っちゃったな」

あい「ええ・・・」

ゴースト「じゃあ、俺も帰るか、また眼魂集めなきゃならないし」

あい「私の事はいいの?」

ゴースト「正直、地獄少女の事は認めてない」

あい「そう・・・」

ゴースト「でも、だからって君がいなくなっていいわけじゃない、だから・・・」

ゴースト「次地獄流しを見かけたら、止めてみせるから」

あい「肝に銘じておくわ・・・」

ゴースト「でも永遠の地獄少女なんて・・・」

あい「私が決めた事だから、それに・・・」

ゴースト「かつて理不尽に殺されてその恨みを晴らした代償・・・だろ?」

あい「そういえば彼の本読んだのよね・・・」

ゴースト「ま、お互い頑張ろうな、それじゃ」

ブロロロロ・・・

あい「行っちゃった・・・」

あい「またね・・・仮面ライダー」






~少し離れた場所~

柴田つぐみ(柴田一の娘)「こんな事になるとは・・・意外だったんじゃない?はじめちゃん?」

輪入道「さて、これから大変だな、お嬢」

一目連「厄介な奴に睨まれちまって・・・」

骨女「奴らは厄介だよ、時間を操作したり、人の心に入り込んだり、別の世界に移動する奴もいるんだから・・・」

あい「でも・・・私のやる事に変わりはない・・・だから・・・」

??「らいだーきーっく!」ゲシッ

あい「!?」

骨女「お嬢!?」

輪入道「おいきくり!今までどこに行ってやがった!」

きくり「あははは!きまったー!」

あい「・・・・・」ズキズキ

山童「すみません・・・姫が最近仮面ライダーという都市伝説にハマってしまって・・・」

きくり「そいつらをさがしにいってたの~」

山童「心配なので僕も一緒に・・・」

一目連「ったく、こっちは大変だったってのに・・・」

骨女「で?会えたのかい?」

きくり「うん!いろんなやつがいたな~」

山童「皆さん中々個性的な人達で・・・」

きくり「いちばんおもしろかったのはほんのひとかな~」

あい「本の人?」

きくり「うん!あいのはなししたら「きょうみぶかいねぇ」とかいってねちゃったよ」

骨女「変わった奴だねぇ」

きくり「さぁ!おまえのつみをかぞえろ~」

あい「・・・今更数えきれないわ・・・」







~とある町の探偵事務所~

探偵(右)「地獄少女・・・ドーパントに変わる町の脅威になるかもしれないねぇ」

探偵(左)「そうか・・・?」

~おわり~

~おまけ~

あい「さぁ、ショータイムよ」

ショッカー他各シリーズの怪人達「待てええええええ!!!」

仮面ライダーをバカにしてマニアに恨まれて流された男「助けてくれえええええええ!!!」

骨女「だってさ、お嬢」

あい「さぁ、地獄を楽しみなさい・・・」

一目連「結構影響受けてんじゃねーか」



~地獄~

大道克己「俺の台詞をとるなああああ!!!」

泉京水「今年のライダーもイケメンなのね、嫌いじゃないわ!」

~本当におしまい~

これでお終わりです

地獄少女は恐いながら中々惹かれる作品でした

4期あったら最初からさいごまであいちゃんには傍観者を貫いて欲しいですね

ちなみにビデオ眼魔のCVは千葉繁さんな感じで設定してました

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