2112年9月3日
猫型ロボット:ドラえもんの製造年月日である。
これはそれより97年も前の話。
野比のび太は小学四年生、夏休みの宿題をひーこら泣きながら、ドラえもんに手伝ってもらいつつ、なんとか間に合わせて先生の怒鳴り声を聞かずに済んだのが一昨日の話である。
のび太は忘れっぽい。だから疲れや恨みなどもすぐ忘れる。昨日もスネ夫に夏休みの海外旅行を自慢され、ジャイアンに特に理由なく殴られ、しずかちゃんはのび太より出木杉と遊ぶことを選び、腹がたって石を蹴ったら野良犬に当たって追いかけ回されたことも、眠ってしまえば大概忘れてしまう。おかげで進歩がない。
でも、今日という日はのび太でも忘れなかった。先生の教科書の朗読の声も上の空に、のび太は今日を想う。
――ドラえもんの、誕生日。
のび太にとって、ドラえもんは家族で、頼れる保護者で、おっちょこちょいで肝心な時に役に立たない、大事な大事な親友だ。
だから、ドラえもんがロボットであろうと、今日はドラえもんの誕生日なのだ。
プレゼントは決まっている。高級ドラ焼きだ。ドラえもんは甘すぎるドラ焼きは邪道だの、なかなか味にこだわっている。その中で、前にお中元でもらった有名なお菓子屋さんのドラ焼きを最高だ最高だと褒めていた。だからその、有名なお菓子屋さんのドラ焼きをたくさん買ってきてあげようと、のび太はランドセルの中になけなしの小遣いの入った貯金箱を入れて、帰りに買おうと決めていた。
(ドラえもん、喜ぶだろうな)
大好きなドラ焼きをむしゃむしゃと頬張り、涙を流しがらありがとうありがとうと喜ぶドラえもんの顔が、今から浮かんでニヤニヤしてしまう。
結果。
当然のように先生に見咎められ、叱られ、廊下に立たされた。
「お兄ちゃん!」
部屋で漫画を読んでいるドラえもんに、呼びかける声がした。だけど姿がない。
「ドラミ?」
ガダガタと引き出しが勝手に動いている。こんなに建て付けが悪かっただろうか。
ぐぅっと、力いっぱい開けようとするが、引き出しは開かない。
引き出しは、開かない。
「おにい……ちゃ……」
ザザッと、声にノイズが走った。
「ドラミ!? どうしたんだ!?」
「ザ……ザ……はなザザザし……あザザザザと……」
ガタガタガタガタガタガタガタガタ!
「逃げて!」
ガタガタ……ガタ。
それきり、引き出しは沈黙した。
「ド、ドラミ?」
引き出しを引っ張ってみる。今度はなんなく開いた。だけど。
それは超空間やタイムマシンなどなにもない、ただの引き出しでしかなかった。
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「ふふふふふ~ん♪」
いつも運がないだの間抜けだののろまだのと言われるのび太だが、今日は放課後になった瞬間にさっとランドセルをとってジャイアンや野良犬から逃げるのと同じぐらい早く素早く学校を出た。いつもこうなら、体育の成績はもう少し上がるだろうに、本人はまったくやる気がない。
「あら、のび太さん」
「あ、しずかちゃん!」
珍しく急いでいるのび太が気になったのか、しずかが呼び止めた。
「どうしたの? 急いじゃって」
「うん。今日は、ドラえもんの誕生日なんだ!」
「あ、そっか。ドラちゃんの誕生日だったわね。そうだ、今日帰ったらケーキを焼いて、のび太さん家に行くわ! いいかしら?」
「もちろんだよ! ボクはドラ焼きをたっくさん買って、ドラえもんにプレゼントするんだ!」
自分のことのように嬉しそうに話すのび太に、しずかの顔も自然と綻んだ。
「少し時間がかかっちゃうかもしれないけど……」
「しずかちゃんが手作りしてくれるんなら、なんだっていいよ! ドラえもん、何でも食べちゃうからさ!」
「まあ。うふふ、じゃあむしろ、パーティにしない? 私の家でよければ」
「え? いいの!?」
「勿論!」
「そうだね……そっちの方が喜ぶよね!」
「武さんやスネ夫さんも呼ばないと」
う、と一瞬固まったのび太だったが、ドラえもんのバースデーパーティーで意地悪されるようなことはないだろうと思い直し、
「わかった、メンバーは多い方がいいもんね! ボク、誘ってくる!」
そう言って、のび太は校庭から校舎へと引き返した。
そして、校舎に入る少し手前で、
のび太の姿が掻き消えた。
「………!?」
しずかは今、見た光景が理解できずにいた。
(消えた、わよね。今)
ただ、今までドラえもんの不思議な道具を散々見てきたしずかは、当然のように『何か不思議なことが起こった』ことを理解した。
(ドラちゃんに言わなきゃ!)
これも当然の帰結として、しずかはのび太の家に急いだ。
シン、となった机の前で、ドラえもんは立ち尽くしていた。
(逃げろ、って……?)
だが今優先して考えないといけないのは、タイムマシンが、ひいては亜空間に繋がる入口が理由もわからずに消えてなくなったことだ。
時間、空間に関するあらゆる道具を取り出し、点検する。
「あ、え、え、え、え、えええええええええ!!?」
全滅だった。タイムテレビなど時空間の情報を受信するタイプの道具はかろうじて、過去は見ることは出来たが、未来は全く見えなくなっていた。
どこでもドアのように時間が直接関係していないタイプの道具もダメだった。時間、空間において、何らかのノイズが発生している。
それも大規模なノイズが、おそらくここより未来のどこかで。
(……時空乱流?)
真っ先に思い付いた可能性だったが、しかしそれならば空間のみに作用するどこでもドアまで壊れる理屈にならない。亜空間と今ここにいる空間は直接関係がないからだ。
四次元ポケットの機能が生きているのは幸いだった。四次元ポケットは四次元空間に繋げる道具だが、このノイズはこの空間から四次元を行き来する分には関係ないらしかった。出入り口が極めて限定的だからか、それともほかの理由があるのか、それはよくわからない。
(……ドラミは逃げて、と言ってたけど)
移動系の道具が全滅しているのだから逃げようがなかった。さらに言うなら、逃げてとは、一体何から逃げるのだろう?
「ドラちゃーん!」
「ん? しずかちゃん!?」
ずいぶん焦った声に聞こえた。慌てて玄関まで転がるように(というか転がって落ちた)走り、扉を開ける。
「どうしたの!?」
「のび太さんが消えちゃったの!!」
「きき、消えたぁ!?」
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう……!
「ドラちゃん! 落ち着いて! ねえ、一体何があったの!?」
「え、えっと、ボクも良くわからないんだ」
「わからない?」
「うん。実は……」
ドラミからの連絡、それから亜空間に関する道具が使えなくなっていることを説明したドラえもんは、自分も説明することで落ち着きを取り戻したようで、「こうしちゃいられない」とタケコプターを取り出した。
「しずかちゃん、のび太君が消えたのはどこ!?」
「学校の玄関よ!」
そして二人はタケコプターで一直線に、学校まで飛んで行った。
――――――――
――――――
――――
何も感じない。寒くも暑くもない。
あえて言うなら、耳を手で閉じた時に聞こえる轟々という音が聞こえているような気がする。水の中でさらに泡の中に閉じ込められたような、曖昧さで世界を遮断したような感覚。
視界は白かった。どっちが上でどっちが下で、自分はどこにいるんだろう?
そう、野比のび太は、思考とすら言えない揺らめきの中で、夢の中のようにふわりふわりと存在が拡散していくのを感じていた。
「ここだね?」
「ええ」
ドラえもんはしずかに再度確認する。下校途中の生徒たちが訝しげにこちらを見ているが、気にしてはいられなかった。
四次元ポケットから測定器を取り出し、数値を図っていく。
「やっぱり……時空の揺らぎがある……」
「時空の揺らぎ?」
「前に、時空乱流で突然人が行方不明になった話をしたこと、覚えてるかい?」
しずかは頷いた。
世界中で起きている、突如人が忽然と消えてしまう神隠しの現象。古今東西で起きているその現象の数パーセントは、時空乱流に巻き込まれ、過去や未来に飛ばされてしまうことで起きている。
「のび太さんも、時空乱流に巻き込まれたの?」
「わからない。でもだとしたら大変だぞ……!」
「ククルさんは、七万年の時間を移動したのよね……のび太さんも?」
「わからない。ククルは運良く出口がこの時間に繋がったけど、ほとんどの場合は永久に亜空間を彷徨うことになる」
「そんな……! 早く助けに行かないと!!」
「無理なんだよ!!」
ドラえもんは泣きながら時間や空間に関する道具が使えなくなっていることを、しずかに説明する。
事態を理解し、しずかも顔が真っ青になっていった。
「そんな……!?」
「うわああああん!! のび太くーん!! バカでドジでのろまで運が悪いのは知っていたけど本当に運が悪すぎるよぉぉぉ!!」
泣き叫んで衆目を集めてしまっていたドラえもんだったが、ピタ、と動作が止まった。
「待てよ……? 運の問題なのかな?」
「ドラちゃん?」
「…………」
ドラえもんは考え込んでしまった。しずかは声をかけるにかけられずにいる。
「おーい、何やってんだ?」
「あ、武さん! スネ夫さんも!」
ジャイアンとスネ夫が駆け寄ってくる。学校の玄関にドラえもんがいるという滅多にない状況に加え、ドラえもんが難しい顔で考え込んでいるのを見て、『何かよくわからないけどとりあえず大変なことが起こったらしい』というのは雰囲気で分かったようだった。
「のび太はどうしたんだよ?」
「それが……」
しずかが断片的に説明をしている間にも、ドラえもんは考え込んでいる。
「……というわけなの。詳しいことはまだ全然わからないんだけど」
「そ、それって大変じゃねぇのか!?」
「ったく、なんでいつもいつもあいつはワケわかんないことに巻き込まれるんだよ!」
「みんな! ボク達の家に来てくれ!」
突然、ドラえもんが声を張り上げ、ジャイアンとスネ夫にも当然のようにタケコプターが渡された。
飛び立ったドラえもんを追いかけるように、三人はタケコプターのスイッチを押した。
「………?」
のび太が目を覚ました時、壁や天井全体がほんのりと光る不思議な部屋の中のベッドに眠っていた。窓はなく、家具もベッドぐらいしかない。唯一ある扉に向かって立ち上がろうとした時、
『目を覚ましましたか?』
突然、どこからか声が聞こえてきた。水のように澄んだ、女性の声だった。
『すぐに向かいますね。少しお待ちください』
本当にすぐに来た。
銀髪に紫の瞳という、アニメやゲームのキャラクターのような整った顔立ちの女性だった。年齢は16,7歳ぐらいのように見える。
「お身体は大丈夫ですか?」
「えっと。ここ、どこですか?」
状況の把握がついていかず、名乗ったりするよりもまず一番の疑問が口を突いて出た。
女性は答える。
「ここは亜空間内に建設された基地です。亜空間というのは、普段あなたたちが住んでいる世界の次元と位相のずれた……そうですね、本の中のページがずれた世界と理解してください。亜空間を移動することによって、過去や未来に行くことも可能です」
ただ、欲しい答えとは若干ずれていた。タイムマシンを使った冒険を何度も経験しているのび太にとって、今更亜空間の説明は必要なかった。
しかし、女性が誠実に答えようとしていることはわかった。微笑みも優しく、悪い人ではないんだろうとのび太は楽観的に考える。
「えっと、あなたはだれなんですか?」
「この基地を拠点としてある活動を行っている者です。その中には、時空乱流……時の乱れですね、そういったものに巻き込まれた人の救助活動もあります」
「うーんと、えっと。つまり、タイムパトロールの人なんですか?」
「…………」
微笑はそのままに、女性は固まった。何かまずいことを言ったのかなとのび太は考えるが、よくわからない。
「あなたは21世紀の初め頃の人ではないのですか? 持ち物からそう判断させていただいたのですが」
「あ、はい。ボクはそうなんですけど。あ、あの持ち物は」
「すみません、危険物がないか検めさせていただきました。後ほど返却いたしますので」
女性は後ろを向き、そのまま部屋を出ようとする。のび太は慌てて呼び止めた。
「す、すみません! あの、ボクは? あと、お姉さんの名前は?」
女性は一瞬の間を置いた後、後者の質問のみに答える。
「私はA。アルファベットのAです。呼びにくければアルトとお呼びください」
そう言って、アルトはのび太を振り返ることなく出て行った。
ЖЖЖ
「……申し訳ありません。身元の確認を本人からとしたのが失敗でした」
アルトはリーダーに向かって頭を下げる。
「キミは何も失敗していないし、謝るようなこともしていないよ」
リーダーは柔らかい声でアルトの謝罪を流す。それでもアルトは黙って頭を下げていた。
「しかし、野比のび太君だったか。そういえば、キミは日本語は話せても、文字の読み書きは出来ないんだったね」
「地球の日本語は得意でなくて……」
「それだけ話せたら十分だよ。今は翻訳こんにゃくで言語学者は寂しい思いをしているからね。コミュニケーションとしては素晴らしい発明だが、相手の文化を知るにはやはりまず初めに言語を学ぶべきだよ」
そこでリーダーの言葉が止まった。彼の話が脱線するのはよくあることで、だからアルトは黙る。
「そうだね。相手を知るためにはまず自分を紹介しないといけないか。ボク達は野比のび太君やドラえもんというロボットに危害を加えたいわけではないからね」
リーダーは立ち上がる。
「野比のび太君に会いに行こう。彼にとっては時の裂け目にハマってしまったのは、何も理解できずに事態が終わるよりはずっといい事だったかもしれない」
アルトも当然、リーダーについていく。
ドラえもんはタイムテレビで何とか過去の映像を探ろうとしていた。学校の玄関に場所を設定し、時間設定を弄っていく。だが普段ではあり得ないほどにノイズが多く、殆ど受信できていないに等しかった。
「ダメだ。やっぱりこのあたりは時空の揺らぎが強すぎて、タイムテレビで確認することもできない」
三人は不安げにドラえもんを見る。
「のび太は結局、どこに行ったんだ?」
ジャイアンは先ほどから置いてきぼりを食らっていたので、作業が中断したのを見計らって真っ先に質問した。
「多分、時の裂け目に嵌ってしまったんだと思う」
「鮭の目? なんだよそれ」
「ジャイアン、裂け目。シャケの目じゃないよ」
「んなことわかってるっつーの!!」
スネ夫の横やりをゲンコツで黙らせた後で、また質問が繰り返される。
「なんか、しずかちゃんはククルの時みたいなことがのび太に起こったって言ってたぞ」
「似ているけど、少し違う。時空乱流が原因じゃないんだ」
「というと?」
スネ夫が問い返す。ジャイアンは頭を悩ませていた。
「時の裂け目っていうのはね、亜空間に干渉した時に起きるものなんだ」
ドラえもんは時間に関する知識を丁寧に説明していく。
「時空乱流は、歴史が大きく変わりそうな時に起こる。起こる現象は似ているけど、根本的な原因は違うんだよ」
「それがどうしたんだ?」
「時空乱流は自然に発生する場合もある。これは未来の世界でもメカニズムはよくわかっていない。けどね、時の裂け目は必ず人災なんだよ」
「人災?」
「うん。……亜空間で何かが起きているんだ」
「何かって……」
しずかが心配そうに机の引き出しの方を見る。引き出しは相変わらず沈黙したままだ。
「亜空間に大規模な干渉を起こすと、時々亜空間への裂け目が出来てしまうんだ」
「大規模な干渉?」
「例えば、建物を建築したりね」
「建物を建築?」
「あまりないよ。キミたちも、タイムマシンで亜空間を移動しているときに、タイムマシンとすれ違ったことはあっても建物を見たことはないでしょ?」
「ああ、確かに」
三人は納得した。確かに見たことはない。
「亜空間に建物を作るっていうのは、こちらの世界にほとんど影響を及ぼしたりはしないことなんだ」
「のび太が思いっきりやられてるじゃねーか!」
「相当な例外だよ。やっぱりのび太は運が悪いんだけどね。でも」
「でも?」
「亜空間で人が住み続ける環境を作るのってね、すごくコストがかかるんだ。そんなことをするのはタイムパトロールか、組織的な時空犯罪者ぐらいだ」
「組織的な、時空犯罪者……」
「うん。多分、ドラミも、そいつらから逃げてって言いたかったんだと思う。けどね」
ドラえもんはゆっくり息を吸い、吐いた。目を閉じると、決心は固まっていく。
「ボクはのび太くんを助けに行くよ」
「あったりまえよぉ!」
「わたしも、もちろん手伝うわ!」
「あ、あのボク……」
「ああ!? またお前は塾がとかママがとか言うんじゃねぇだろうな!?」
「わわわ、わかったよ! けどさ!」
スネ夫は涙目になりながら、それでも現実的に問題を上げていく。
「どうやって助けに行くの? のび太はどこにいるんだよ」
「…………」
誰も答えは持っていなかった。
ЖЖЖ
「やあ。僕はこの組織のリーダーをしている者だ」
のび太は青年と対面していた。
20代ぐらいに見える。
しかしそれ以上に見覚えがある。
「……出木杉くん!?」
「やっぱり覚えていてくれたんだね。嬉しいよ」
リーダーと名乗り、青年になった出木杉と出会い、ようやくホッとした。
知っている人間がいる。それだけで、人は安心できる。
「出木杉くんも、タイムマシンを知ったんだね」
「小学生の時、一度乗せてもらったね。あの体験がなければ、ボクはきっと、今の人生を生きていないと思うんだ」
「……のび太くん」
出木杉君は、真剣な目で、少年ののび太を見ていた。
「今の、大人のキミと会ってみないかい?」
「え……会うのはいいけど」
「何度か見たことのあるのは、きっと静香くんを嫁にして、二人の子が生まれて、家族の大黒柱になったのび太くんだろう?」
出木杉は厳しい目をしたままだった。
「ここにいるのび太くんは、そうじゃない未来を歩んでしまったんだ。それは子供のキミにはショックかもしれないけど、でも……のび太くんの親友として、ボクはキミたち二人は出会うべきだとも思う」
「……ボクに、何が、あったの?」
当然の質問に、出木杉は――
「…………」
頭脳明晰な出木杉が、何も答えようとはしなかった。
「目を閉じて、このままの世界に返すことも出来る」
「何も知らないまま、ドラえもんの道具で、夢のような時間を過ごしていけばいい」
「それでもいいんだ。ボクはそれでよかったと、のび太くんにも言ったんだよ」
だんだんと、当事者以外の事情が混ざって、部外者である子供ののび太には伝わらなくなってくる。
だけど、わかってきたこともある。
未来のボクに、問題が起きている。
今は部外者だから、何も知らないから、何もわからないまま、置いてきぼりにされている。
多分、ボクはいらない。子供の力なんて大したことはなくて、ボクがいなくてもきっと何とかなるんだ。
だけどボクはここにいる。ここにいるなら、問題の前にいるなら……問題に向かわなくちゃ。
先生も、ママも、ドラえもんも、みんながみんな言ってたこと。
宿題は、問題は、先に片付けるものだって、みんなが言ってた。
後半書けたらまた投下します。
【安価で】希望ヶ峰学園スクールライフ!【ダンガンロンパSS】
【安価で】希望ヶ峰学園スクールライフ!【ダンガンロンパSS】 - SSまとめ速報
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興味ある方は遊びに来てみてください。ではではノノ
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