鬼柳「ヒャーハッハッハ！！！そいつは満足できそうだぜ」

プラシド「所詮は柚子に似ているだけだろ。騒ぐ事ではない」

ボマー「いや私は楽しみだ」

ジャック「どういう奴かは俺も始めてみるが」

クロウ「まあ遊矢とユーゴ見りゃ外見は一緒でも中身は違うってパターンだろうな」

遊星「牛尾もわざわざ来てくれてすまないな」

牛尾「俺も気になるからよ。あの悪ガキに寄り添ってくれる女ってのが」

ブルーノ「ユーゴが帰って来たよ！」

遊星「みんな、リンに失礼のない態度で礼儀正しくしよう」

ユーゴ「ジャンジャジャーン！」

リン「この人達がよくユーゴが話してる」

遊星「遊星」

ジャック「ジャック」

クロウ「クロウ」

ブルーノ「ブルーノ」

鬼柳「鬼柳」

プラシド「プラシド」

ボマー「ボマー」

牛尾「牛尾」

リン「ジャック・アトラスそっくり！？本当にユーゴの言ってた通り！」

ユーゴ「だろ？でもこのジャックは無職で親しみやすくてよ。ノリいいし」

ジャック「褒めてるのか貶しているのかどっちなんだ」

リン「リンです」

ユーゴ「ですなんて言わなくてもいいんだよ！おっす遊星とかの勢いでいいんだよ！」

リン「だから目上の人にはちゃんと敬語使いなさいって言ってるでしょ！」

ユーゴ「遊星達はダチだからいいんだよ！だよな遊星！」

遊星「そうだ。だからリンも仲間感覚で接してくれればいい」

クロウ「ジャックとかアホジャックとか言ったっていいんだぜ」

ジャック「おい！」

リン「ところでユーゴはいきなりどうしたの？」

遊星「実は」

ユーゴ「アアアアアアアアアアアアアアアア」

クロウ「うるせえよ！叫ぶんじゃねえ！！」

リン「何なの奇声なんて上げて」

ユーゴ「な、何でもねえよ・・・」

鬼柳「しかしよぉ見分けがつかねえな」

遊星「柚子は腋でセレナは太もも、リンは胸と覚えれば簡単だ」

ブルーノ「さすが遊星！」

遊星「ユーゴのDホイールは君との共同開発だとか」

リン「あ、はい」

ユーゴ「そうなんだよ！」

プラシド「遊星は確か」

クロウ「男同士が寄り添って作ったんだぜ」

牛尾「ったく負けてんな遊星も」

プラシド「それでいい。男には男にしかわからぬ世界があるんだ」

ボマー「うむ」

遊星「・・・」

リン「？」

遊星「少し顔色が悪いな。どうかしたのか？」

ジャック「覗かれてるんじゃないか？例えば」

ユーゴ「だからあれは事故だっつってんだろ！」

遊星「何だって相談に乗るぞ」

リン「実は」

遊星「そうか、時々夢に」

リン「誘拐されて助け出されたけど、いつあの人が私を」

ユーゴ「なあ誰が助けてくれたんだ？礼がしてえよそいつに」

リン「うーん顔は見えなかったけど優しい人だった。赤い服着てて白いモンスターと一緒で」

クロウ「それだけじゃわからねえな」

遊星「その話はいいんじゃないか」

鬼柳「そんなにトラウマ物なのか？」

牛尾「そりゃそうだ。いきなり誘拐されて監禁されたりしてよ。とんでもねえ外道集団だぜ」

ユーゴ「あのユーリの野郎だけは絶対に許さねえ！あいつが居る限りリンは」

遊星「なら決着をつけるかユーゴ」

ユーゴ「つけてえけど何処にいんだ？」

遊星「大丈夫だ。あの人なら居場所を知っている」

ブルーノ「あの人って？」

遊星「ああ！」

ブルーノ「十代さんだね遊星！」

遊星「俺です十代さん」

十代「遊星か？どうしたんだ」

遊星「ユーリを一人前お願いします」

十代「ユーリ？」

遊星「ええ一人の男としてデュエリストとして惚れた女を傷つけたあいつとユーゴが戦うそうです」

十代「運がいいぜ。ユーリなら俺の後ろに居る」

遊星「なら十代さん」

十代「わかってるよ。傷つけずに出荷してやるからさ」

遊星「お願いします」

十代「あの子はリンだっけ？元気か？」

遊星「始めて見ましたけどまだユーリの影に怯えているようで」

十代「わかった。じゃあ切るからな」

遊星「はい」

ユーリ「十代」

十代「いきなり背後に立つんじゃねえよ。相変わらず薄気味悪いって言うか常識がねえって言うか」

ユーリ「今日こそは決着をつけよう！君と僕の」

十代「逆上せあがるなよ。お前じゃ俺には勝てねえ。融合次元のデュエリストはデュエリストには勝てねえよ」

ユーゴ「待ってろよ。絶対に決着をつけてやるからな」

リン「や、やめた方がいいって！あの人は」

ユーゴ「男が一度吐いた言葉は飲み込めねえよ。俺が守ってやる」

遊星「来た」

十代「おーい！」

リン「あの人は？」

ユーゴ「十代って言ってよ、遊星の先輩で俺らデュエリストの大先輩ってやつだぜ」

リン「あの人どこかで」

ユーリ「場所を変えるとか言って君達か」

ユーゴ「調子来いてんじゃねえぞ」

ユーリ「リン・・・また怯えてるんだね！そういう顔好きだよ僕は！」

クロウ「チッ、やっちまえユーゴ」

ジャック「あいつに鉄槌を下してやれ！」

ユーゴ「デュエル！」

ユーゴ「ちょこまかちょこまか避けやがって！」

ユーリ「どうして怒ってるの？」

ユーゴ「てめえがリンの心を傷つけたからに決まってんだろ！」

ユーリ「ハハハ！これだから別次元のデュエリストはダメなんだ！心とか下らないよ」

ユーゴ「うるせえ！！！」

ユーリ「おっと」

ユーゴ「てめえ！」

ユーリ「ほら来なよ。カッコ良く僕を倒してみなよ？君にはできない絶対にね」

ユーゴ「ぶちのめしてやる」

ユーリ「僕達は選ばれたデュエリストだ！融合とは」

ユーゴ「能書きなんて聞いてねえ！」バキッ

ユーリ「ブッ！？」

ユーゴ「てめえらのやってる事は人間狩りと誘拐じゃねえか、ただのクソ次元だぜ！」

ユーゴ「俺の名前に似てやがる融合ってのはそこに居る十代だ！てめえらはデュエリストじゃなくてただの人殺しだぜ！」

ユーリ「へえ・・・いい拳だね。でも」

ユーゴ「ベラベラ喋りやがって！かかって来い！」

ユーゴ「オラァ！」

リン「ユーゴ！」

ユーゴ「な、何だよ」

リン「もういいよ。もういいから」

ユーゴ「ハァハァ・・・」

遊星「ユーゴの勝ちだ」

プラシド「まだ生きてるぞ。トドメはどうする」

ユーゴ「俺達はデュエリストだ。人殺しをすりゃそこに転がってる野郎と同じだぜ」

プラシド「フッ」

ユーゴ「2度とリンに近づくんじゃねえぞ！リンだけじゃなくて柚子達にもだ！」

鬼柳「ヒャーハッハッハ！！！そういう事だ！てめえらはデュエリストには勝てねえって事だぜ」

ボマー「恥を知れ、そしてデュエリストを名乗るな」

クロウ「雨が降って来やがったな。帰ろうぜ」

ジャック「そいつはどうする」

十代「ん？まあ何やっても反省しねえし雨に濡れりゃ多少はまともになるだろうぜ」

ユーリ「相変わらず嫌われてるね僕は」

十代「それだけ悪事を働いてるんだろうが反省しろ」

ユーリ「嫌だね」

十代「救いようのねえ奴だよお前は」

ユーリ「それが融合スタイルなのさ」

十代「融合使いの恥のくせに」

ユーリ「だったら融合次元ごと君が消滅させればいいんじゃないかな？」

十代「腐ってもセレナの故郷だ。やりたかねえよ」

ユーリ「その甘さが命取りになる。いつか第二第三のアカデミアが生まれる。悪の芽は途絶えたりしない」

十代「悪が栄えた試しはないんだぜ」

ユーリ「それはどうかな」

十代「何が言いたいんだ」

ユーリ「君は僕が倒す。他のデュエリストは・・・」

十代「ゴチャゴチャ言ってないで帰れ、何があっても俺達デュエリストは融合次元に負ける事はねえよ」

十代「デュエルを兵器程度にしか考えてない極悪人に負けるわけねえだろ」

遊星「君はユーゴが守る。それだけは忘れないでくれ」

リン「はい！」

ジャック「何かあったら相談に来い」

クロウ「俺達は何だって解決するぜ！」

ユーゴ「どうだ？頼もしいだろ遊星達って」

リン「うん！さすがユーゴのお兄さん達ね！」

遊星「お兄さん？」

クロウ「兄貴分って事だろ？」

ユーゴ「ああ！」

プラシド「兄・・・家族だな」

遊星「なら今日からリンの兄貴分になるな」

鬼柳「ユーゴの兄貴って事はリンの兄貴だぜ！」

遊星「そういう事だ」

リン「じゃあ遊星さんまた」

ユーゴ「ありがとな遊星、俺を男にしてくれて」

遊星「気にするな。いつか俺達も遊びに行く」

ユーゴ「いいぜ！約束だからな」

遊星「男と男のな」