八幡「折本に告白したらOKもらえた」 (81)
折本「いいよ、付き合おうよ」
八幡「へ?」
折本「なんで告白した方がそんな顔してんのよ」
八幡「あ、いや……」
八幡(こ、これは……やばい…か?)
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八幡(年明け向えてからこいつと何度か会うことがあったけど…)
八幡(なんか良くも悪くも変わってなかったよな…)
八幡(で、今冗談半分で中学と時と同じことしてみて、こいつの反応見てやろうと思ったんだけど…)
折本「なに?どうしたの?」
八幡「い、いいのかよ?」
折本「うん」
八幡(まさかOKが出るなんて…な)
折本「んじゃ、早速買い物でも行かない?」
八幡「え、買い物?い、いいぜ…」
折本「ぷっ!比企谷、焦り過ぎ…!あははは!」
八幡「笑うなよ…」
折本「ごめんごめん。とりあえず行こ」
八幡(え?え?これ、どうなんの?)
折本「比企谷さー」
八幡「なんだよ?」
折本「連絡先教えてよ、そういえば交換してないよね」
八幡「あー連絡先か…」
折本「なに?恋人関係なわけだし、普通でしょ?」
八幡「恋人!?」
折本「は?あんたが告白してきたんじゃん」
八幡「あ、ああ。そうだよな…」(とても冗談だったとは言えん……こいつ恐そうだし…)
八幡「じゃあこれ…お前が入力してくれよ」
折本「いいけど、勝手に見ていいの?」
八幡「ああどうせ、ぼっちの俺には見られて困るものなんてねぇよ」
折本「ふーん、確かに…電話登録少ないし……でも」
八幡「ん?」
折本「一色ちゃんの登録あるし」
八幡「ああ、まあ…」
折本「あんたやっぱり、一色ちゃんのこと狙ってたんだ?」
八幡「ちげぇよ……色々手伝わされてるだけだ…」
折本「ふ~ん」
八幡「第一、一色は葉山が好きなんだよ」
折本「へーそうなんだ…あ、そういえばさ」
八幡「なんだよ?」
折本「前に葉山君らと遊びに行ったことあるじゃん?」
八幡「そんなこともあったな…」
折本「あの時、最後にいた二人ってこの雪ノ下さんてのと、由比ヶ浜って人?」
八幡「あ…ま、まあ…」
折本「へーなるほどね」
八幡「……」
折本「あんたってさ…」
八幡「なんだよ?」
折本「ぼっちじゃないよね?かなり可愛い子と仲良くしてるみたいだし」
八幡「いや、別に仲良いってわけじゃねぇし」
折本「ふ~ん、そうなんだ。ま、いいけどね、はい終了」
八幡「お、終わったか」
折本「んじゃ、買い物行くわよ」
八幡「わかったよ…」(こいつと二人で買い物とか…どうすりゃいいんだ…?)
……………
ハンバーガーショップ
折本「いやーセールしててよかったー安く買えたし」
八幡「……」
折本「ていうか、あんた何も買わなかったよね?」
八幡「お前の買い物に付き合っただけだしな、特に欲しい物もなかったし」
折本「なにそれ?つまんない。あんたファッションとか全然興味ないでしょ?」
八幡「まあな興味ねーな」
原作読んでないけどアニメみる限り中学時代にメアド交換して無かった?
折本「ちょっと、私の彼氏の自覚あんの?今日の服とかも地味だしさ」
八幡「悪かったな…お洒落とか気を使ったことないからわかんねーよ…」
折本「なるほどね…」
八幡「……」
折本「しょうがない。私がレクチャーしてあげる」
八幡「は?いや、いいって…」
折本「何言ってんのよ?今後映画行く時とか恥ずかしくないようにしてあげるって」
>>15
高校になってメアドとかも変更したってことでお願いします
八幡「映画行くのは確定かよ……」
折本「当たり前じゃん、ちょうど見たいやつもあるし」
折本「とりあえず、今日はあんたの服選びね、いくらあんの?」
八幡「え?マジですか…折本さん…」
折本「うん」
八幡「拒否権は…?」
折本「あるわけないじゃん」
八幡「横暴…」
それから数日経過
奉仕部の部室
結衣「う~ん、今日も依頼来ないのかな~」
雪乃「そうね、自立を促すという意味では来ないのもいいのかもしれないけど」
八幡「それだと、ここにいる意味ないじゃねーか」
雪乃「そうね、去年の年末のようにはなりたくないものね」
結衣「そうだよ~~もうあんな雰囲気はごめんだよ」
八幡「…俺だって偽物はごめんだっての…」
雪乃「…」
結衣「…」
八幡「ま、あれだな。依頼がさっさとくればいいんだよ」
八幡(去年、本物が~~て言ってしまったんだよな…恥ずかしすぎるだろ…)
結衣「なんかさ、今日のヒッキーって」
雪乃「ええ、良くしゃべるわね」
八幡「はあ?なんだよ?」
結衣「ほら!返答がすぐ返ってくるし、自然に返してくるし!」
雪乃「そうね、コミュニケーションがペンから、袖机に変わった印象だわ」
八幡「失礼な奴だな…ていうか雪ノ下のはただの悪口だからな」
雪乃「あら、これでも以前よりは控えめになってると思うわよ?」
八幡「控えめ?」
雪乃「あなたとも…色々あったわけだし…」
八幡「……」
結衣「ヒッキーのゆきのん見る目、マジきもい!」
八幡「いや、あのな…」
雪乃「……」プイ
八幡(なに?雪ノ下のこの反応…勘違いしちゃうよ?)
雪乃「こほん」
雪乃「ところで比企谷君、なにかいいことでもあったのかしら?」
八幡「どういう意味だよ?」
雪乃「ここ数日のあなたは少しいつもと違うわ」
八幡「な、いや…なにもねぇよ…」
雪乃「そうかしら?」
結衣「ヒッキーなにか隠してない?」
八幡「なにも隠してねーよ」(冗談で告白して、OKもらったとか言いにくすぎるだろ、笑われそうだし…)
ガラ
いろは「すみませ~ん!遅れちゃいました~~!」
雪乃「遅れてはいないわ、あなたは部員じゃないから」
いろは「そんな~細かいことはいいじゃないですか~」
結衣「いろはちゃん、やっはろー!」
いろは「やっはろーです、結衣先輩!」
いろは「先輩もやっはろー!」
八幡「その挨拶、うぜーからやめろ…」
結衣「ヒッキー、ひどい!」
いろは「先輩、私の分の椅子だしてください」
八幡「なんで俺が、そんなことやらないといけねーんだよ…」
いろは「え?でも雪ノ下先輩が、備品は雑用をしないといけないって言ってましたよ」
八幡「俺、もう備品が公式で決まってしまってるの……?泣こうかな」
雪乃「こんなところで泣かないでほしいわね。泣くなら家に帰ってからでお願い」
八幡「真面目に返されちゃったよ…」
いろは「先輩Mですもんね」
八幡「違うわ!」
結衣「………」
雪乃「どうかしたの?由比ヶ浜さん?」
結衣「うん…校門のところにね、違う高校の人がいるみたい」
雪乃「あら、ほんとうね」
八幡「………げっ」
いろは「どこですか~~?あ、いますね…あれあの人って…」
ブルルルルル
八幡「うわ…俺の携帯か…」
八幡「……もしもし」
折本『あ、比企谷?まだ学校いるよね?』
八幡「ああ…」
折本『そ、私あんたの学校の校門のところまできてるからさ。一緒に帰らない?』
八幡「いや、でも部活中だしな…」
折本『あ~前に聞いたよね、なんて部活だっけ?』
八幡「奉仕部」
折本『そうそう、それ!いや~~マジウケる!なにそのネーミングセンス!今聞くとちょっとエロいし…』
八幡「いや、エロくないから…だからまあ」
折本『大丈夫、大丈夫。待ってあげるし、サイゼでも寄ってこ』ピッ
八幡「て…あいつ…」
雪乃「……」
結衣「…」
いろは「……」
八幡「ん?」(なに?この雰囲気…)
場所変わって、サイゼ
折本「……なに?このメンツ…」
八幡「いや、これはなんというのか…」
結衣「えっと、何頼もうか~」
いろは「あ、結衣先輩!私パスタがいいです!」
結衣「ゆきのんはどうするの?」
雪乃「そうね、ドリアをもらおうかしら」
結衣「あ、じゃあ私もそれにしよっと」
折本「一色ちゃんは、まあいいとしてさ。他の二人も来るとか…あんま気分よくないんだけど」
八幡「お前がいきなり来るからだろ…タイミング悪いし」
折本「タイミングの問題じゃなくない?あんた、いつも一緒に帰ってんの?」
八幡「そんなわけないだろ…」
折本「この状況見てたら信用できないんだけど…」
雪乃「私たちの目の前で、よくそんなことが言えるわね」
折本「いやいやいや、普通だし。横恋慕とかの方がよっぽどだと思うよ」
雪乃「横恋慕…」
結衣「えっと…なに?」
いろは「結衣先輩…」
結衣「え?なに?その憐れんでる目は…」
雪乃「折本さん、以前葉山君といた人よね?」
折本「そうだけど?」
雪乃「あの時の状況はよく知らないけど、私にはあなたが比企谷君を馬鹿にしていたように見えたわ」
八幡「おい、雪ノ下…」
雪乃「あなたは黙っていて」
八幡「……」
雪乃「それで、葉山君も怒っていたのでしょう?」
折本「………」
雪乃「どうなの?」
折本「あってるよ、馬鹿にしてた」
八幡「…」
雪乃「そう、それで?ではなぜ付き合ってるいるのかしら?」
雪乃「なにか比企谷君を騙そうとしているの?」
結衣「ゆきのん…」
いろは「雪ノ下先輩…」
折本「…そんなわけないじゃん、比企谷に興味があったからOKしたのよ」
折本「そりゃ、あの時は馬鹿にしてたと思うけどさ」
八幡「馬鹿にしてたのかよ、やっぱり…」
折本「あのとき、雪ノ下さんみたいな人と交流あるってわかったし、葉山君も怒ってたし」
折本「そのあとも、合同の行事で一緒になったし、年明けてから何度か会って…」
折本「ちょっと頼りになるんじゃね?みたいに思うようなったかな~」
八幡「………」
折本「で、比企谷から告白されたってわけ」
雪乃「…………」
折本「まあ、そんなに重苦しく考えないでよね。軽い気持ちでOKしたっていうか…」
折本「比企谷とそういう関係も悪くないかなって思ったのは事実だし」
八幡「……」(折本って、こんな奴だったのかよ…まあ、こいつのことは全く知らんけどな…)
折本「ま、そんなわけなんだけど、納得してもらえた?」
雪乃「納得……そうね、奉仕部の部長として見届ける義務があったから」
織本「なにそれ?意味わかんない、比企谷渡したくないだけでしょ?」
雪乃「………!!」
八幡「は?折本、なに言ってんだよ…?」
折本「あんたわかんないの?どんだけ鈍感なわけ?」
雪乃「折本さん…もういいわ。やめましょう」
折本「……」
雪乃「由比ヶ浜さん、言いたいことがあれば…」
結衣「ええ!?わ、わたし…?」
由比ヶ浜「わ、私は……ヒッキーがいいならそれで…」
八幡「…」
折本「…」
結衣「いろはちゃんは…?」
いろは「私は…入り込む余地なさそうですし…大丈夫です」
雪乃「…折本さん、ごめんなさい。いきなり押しかけてしまってこんなことをして…」
折本「う~ん……まあ、いいけどさ…なんか、鼻が高いというか」
雪乃「……?」
折本「こんなに愛されてる奴の彼女なんだなって思うとさ」
…………
折本「は~~もうお腹いっぱい」
八幡「…ていうか俺の奢りかよ…」
折本「彼氏が奢るのは普通でしょ」
八幡「つーか、雪ノ下が終始顔合わせてくれなかったんだが…怒らしたかな…」
折本「あーまあ、恥ずかしかったんだろうけどさ」
八幡「恥ずかしい?」
折本「別に、深く考えなくていいでしょ」
八幡「……折本」
折本「なに?」
八幡「あ、あのな……えっと、あーなんだ…」
折本「…?なによ?」
八幡「え、映画行かないか?」
折本「今から?……どういう風の吹き回しよ…?」
八幡「……」
折本「ま、いいけど。じゃ、行こっか」
折本「あ、でもその前に」
八幡「ん?」
ムギュ
八幡「いてっ!……な、なにすんだ…!」
折本「なにすんだじゃないでしょ…はあ…なにあれ?」
八幡「あれって…」
折本「私がいなかったら、女3人連れてたってことでしょ」
八幡「いや…そんなことは…」
折本「とにかく、あんたは距離おいてよね」
八幡「…怒ってんのか?」
折本「うっさい」
折本「比企谷」
八幡「…なんだよ?」
折本「私、あんたのことまだ良く知らないけどさ、別れるつもりとかないから」
八幡「…折本…」
折本「この前の告白ってさ、本気…じゃなかったんでしょ?」
八幡「……」
折本「やっぱり…」
八幡「気づいてたのかよ…」
折本「比企谷の態度見てたらなんとなくね…」
八幡「…おまえがどういう反応するか試してみたんだよ…」
折本「え……そ、それはさすがに傷つくかも…」
八幡「いや、その…悪かったよ…一蹴されて終わるかと思ってたからよ…」
折本「ま、中学の時の私はもっとひどいことしてたしね…責められないわね」
八幡「………」
折本「比企谷、私から言うけど…」
折本「比企谷のこともっと知りたいし、友達からとか……どう?」
八幡「……」(これって…そういうことだよな…?さすがに疑う余地ないよな…)
八幡(なんか…中学の恋愛が今になって成就したのかよ…遅いっての…)
八幡「はあ…わかった。じゃあ、そういうことで」
それから時は流れて 春
八幡「…遅い…どんだけ待たせるんだよ…」
折本「比企谷~!」
八幡「おまえ…30分以上遅れてんぞ…」
折本「まあまあ、女子は準備に時間かかるのよ」
八幡「それ理由になんねーし」
折本「それよりもさ、あんたそういうファッション似合うじゃん」
八幡「お前が選んだ奴だけどな…」
折本「結構イケメンだし、目以外」
八幡「俺の個性返して、ほんと返して」
折本「そっちの方が絶対いいって、あとさ…」
折本「私たち、付き合ってもう1か月になるわけだし?」
八幡「それが?」
折本「そろそろ、下の名前で呼ぶのがいいと思うんだけど」
八幡「は?な、なに言ってんだよ…!」
折本「あんた、キョドり過ぎ…ウケる!」
八幡「ちっ……えっと、かおり」
折本「……!…いきなり反則でしょ…」
八幡「お前だってキョドってるじゃねーか」
折本「そ、そんなことないわよ…!」
八幡「嘘つけ、ほら行こうぜ、かおり」
折本「……!う、うん…八幡」
終わり
終了しました。ありがとうございました!
このSSまとめへのコメント
短いけどあり‼︎
書けないヤツが言う事じゃないけど
もうちょい何かあっても良かった