短いですが、完結しているので一気に投下します。
エロ展開はありません。
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平塚「なぁ、比企谷。私が授業中に課した小レポートの題は何だったかな?」
八幡「えーと…確か現代社会のペットのあり方についての評論を読んで思った事だったと思いますが」
平塚「その通りだ。で、君が書いたものは何だ?」
八幡「お題に沿ったレポートだと自負してますけど…」
平塚「はぁ…。良かろう、私もいい加減君を叱るのに疲れた」
八幡「それは御愁傷様です」
平塚「煽っているのかね?」
八幡「い、いえ!そんな事は全然無いのでその握った拳を降ろしてください」
平塚「比企谷、この件についての処置は追って連絡する。君に愛の鞭は届かないみたいなのでな、少し搦手を使わせてもらう」
八幡「え、なんスかそれ。超怖いんですけど…」
平塚「もう良い、今日は下がれ。君といると若さを吸い取られる気分だよ」
八幡「ははは…。もう吸い取るもん無いんじゃ無いですかね」
平塚「何か言ったか?」
八幡「いえ!失礼します!」
八幡「はぁ…」
小町「あ、お兄ちゃんお帰り~。どうしたの、何時もより目腐らせて」
八幡「おう、ただいま。平塚先生にお説教食らってきたんだよ」
小町「お兄ちゃん、また何かやらかしてきたの?」
八幡「今回俺は何も悪くねぇ!ちゃんとしたレポート出したのに呼び出されたんだよ」
小町「ふ~ん…。ま、何でも良いけどご飯までにはその目何とかしてね!」
八幡「おい、それは言外にこの目を見ながらは飯が食えんと言いたいのか」
小町「相変わらず捻てるなぁ。お兄ちゃんが小町の料理を美味しそうに食べるのが小町の癒しだからだよ!あ、今の小町的にポイント高い!」
八幡「へーへ、じゃあ飯出来るまでカマクラに構ってもらってくる」
次の日
八幡(さて、平塚先生の事だ。昨日の件を無罪放免って事はないだろう。清掃活動位じゃ奉仕部での放課後ティータイムを削る口実が出来て、俺の気持ちが逆にフワフワしてしまう事も恐らくバレてる)
八幡(とすると…何をさせられるのだろうか。まぁ、あの人の事だから本当に嫌な事はしてこないだろう)
由比ヶ浜「あ、ヒッキーやっはろー」
八幡「おう、と言うか朝はおはようじゃないのか」
由比ヶ浜「そう言うヒッキーだっておはようって言ってないし!」
八幡「あぁ、そうだったな。おはようさん」
由比ヶ浜「…エヘヘ、おはよ!」
八幡(何でこんなに嬉しそうなんだよ)
由比ヶ浜「あ、所でさ、ヒッキーってその…」
八幡「ん?どした?」
由比ヶ浜「なんて言うか…ぺ、ペットになりたいってホント?」
八幡「…は?何言ってんだお前。俺は養われる気はあっても飼われる気はないぞ」
由比ヶ浜「ふーん、そっか…。養われる気はあるんだ…」ボソッ
八幡「あ?今日のお前変だぞ、大丈夫か?」
由比ヶ浜「大丈夫大丈夫!じゃ、また放課後ね!」
八幡「何だったんだ、一体…」
八幡(全く、さっきの由比ヶ浜のあれは何だったんだ…?)
川崎「ちょっと良い?」
八幡「いや、今ちょっと忙しいから」
川崎「は?何が?」
八幡(怖ぇよ!なんでちょっとジョーク挟んだだけで喧嘩腰なんだよ!)
川崎「暇なんでしょ?だったらちょっと聞きたい事があるんだけど…」
八幡「はひ、何でしょう?」
川崎「アンタってさ、その…ペットとか飼ってる?」
八幡「はぁ、一応猫を飼ってるが…。一体どうしたんだ?」
川崎「いや、それが、なんて言うか…。そう、大志が!」
八幡「お前の弟がどうかしたのか?」
川崎「男は皆、女性にペットみたいに飼われたいものなんだ、って言い出して…。あ、アンタはどうなのかな、と。参考までに!」
八幡(大志…。お前どんだけ変態なの?もう小町に近付くのも話しかけるのも一切許さん)
八幡「俺にそんな特殊性癖はねぇ。お前の弟が異常なだけだ」
川崎「大志の事悪く言うんじゃないよ」ギロッ
八幡(先に言ったの貴女じゃないですかー…。何で俺が怒られるんでしょうかね)
八幡「そ、そろそろホームルーム始まるんじゃないか?席に戻った方が良いぞ?」
川崎「…解った。アンタはペットになりたいとかは思ってないのね?」
八幡「だから最初からそう言ってんだろ」
昼休みーベストプレイスー
八幡(おかしい…。今日は朝から変な絡まれ方ばかりだ)
八幡(これは戸塚のテニス姿を眺めて癒されるしかない)
八幡(あぁー今日も戸塚わいいなぁ」
一色「先輩後半口に出てますキモいです」
八幡「…いきなり現れて罵倒って酷くないか」
一色「罵倒だなんて私が先輩にそんな事するわけないじゃないですか~!」
八幡「何でちょっと怒ってんの?キレはすなの?」
一色「上手くもないし面白くもないので黙ってください。そんな事よりもですね、面白い噂を聞いたんですよ!」
八幡「噂?おかしいな、俺は誰にも認識されていないはずだから噂も立たないはずだが」
一色「またまた~、文化祭で盛大にやらかしたじゃないですか~!アレから結構時間が経ったとは言え、ヒキタニ君最低、と言う認識はまだ消えてませんよ」
八幡「…もういいだろ、その事は。若さ故の過ちだよ」
一色「何ちょっと気取ってんですかキモいです」
八幡「さっきからキモいキモい言い過ぎだろ!俺じゃなかったら自殺してるまであるぞ」
一色「大丈夫です!その辺はちゃんと言う人選んでますから!」
八幡(何それ俺なら言っても大丈夫だと思ってんの?そんな特別扱い全然嬉しくない)
八幡「何、お前俺を傷つける為だけにここに来たの?」
一色「あ、忘れてた!噂の件を確かめに来たんでした。先輩、女の子の奴隷になりたいって本当ですか~?」
八幡「ちょっと待て、朝からの件で大体予想はしていたが、朝より質わるくなってんじゃねぇか…」
一色「で、どうなんですか?」
八幡「どうもこうもねぇだろ。普通に考えてそんな奴居ないだろ」
一色「えー、でもぉ、先輩普通じゃないですしぃ、先輩が私の奴隷になったら滅茶苦茶使え…嬉しいなぁって思ったんですけどぉ…どうですか?」
八幡「今更俺に上目遣いとかあざとさしか見えねぇよ。それに本音隠す気ねぇだろ」
一色「酷ーい!こんな可愛い後輩を主人にできるんですよ?先輩にはこの先こんなチャンス二度とやってきませんよ?」
八幡「俺じゃなくても奴隷になる機会なんてほとんどねーよ。用件が済んだなら帰れ帰れ」
八幡(あってもそんなチャンス掴みたくないが)
一色「良いんですか?私には噂の証拠もあるんですよ?」
八幡「は?証拠も何も俺が今否定しただろ」
一色「被疑者の証言だけでは証拠能力は認められません!」
八幡「…そんなに言うならその証拠とやらを見せろ」
一色「えぇー…。私にとって何のメリットもないじゃないですかー?」
八幡「仕方ない、このマッ缶をやろう」
一色「…仕方ないですね、先輩の飲みさしなら考えてあげましょう」
八幡「二本に増やそう」
一色「ダメです♪逆に私の飲みさしを先輩が飲むって事でもOKですよ?」
八幡「…解った、このさっきまで飲んでたや」
一色「あ、先輩が先に飲む場合は私の目の前で口付けて下さいね?先輩の事だから開けただけとか、中身ちょっと捨てただけのとか、小癪な真似をしそうなので」
八幡(…何故解った。何、この子ニュータイプなの?)
一色「さぁ、どうします?あ、もちろん私の奴隷になるっていう選択肢もアリですよ?寧ろ推奨します」
八幡「…ちょっと待ってろ」グビッ
一色「ちょっ先輩、飲み過ぎです!私の分無くなるじゃないですか!」
八幡「微量残ってる。もっと欲しけりゃ自分で買え」
一色「もぅ…仕方ないですね。これでオッケーにしてあげます。重要なのはマッ缶のコーヒー部分では無いですし」
八幡「それは俺も同感だ。マッ缶は練乳と砂糖がメインだからな」
一色「…そういう事では無いんですが。まぁ、先輩に気付けって方が無理ですかねー」ボソッ
一色「じゃあ約束通り証拠をお見せします。このメールです」
『from平塚静
to一色いろは
cc川崎沙希
cc比企谷小町
cc由比ヶ浜結衣
cc雪ノ下雪乃
title ペットを飼うということ 比企谷八幡
本文
ペットを飼う人間は少なからず彼らを見下すことで心の平穏を保っている。家族の様に扱う人もいるが、その根底にあるのは「世話をしてあげないとダメだ」という至極上から目線な考え方だ。しかし、飼われている動物達からしてみれば、無理矢理連れてこられなければ自分達だけで生活することが出来たのだ。つまり、人間のエゴの為に「飼われて貰っている」と表現した方が正しい。それを理解しているからこそ動物達も人間を見下した様な態度を取るのだろう。にも関わらず、人間は甲斐甲斐しく彼らの世話をする。これは最早立場が人間<ペットという構図になっていると考えても良いだろう。ペットは飼われているのに立場が上であると言うならば、養われている人間にも同じ事が言えるのでは無いだろうか。だから私は、将来養ってくれる女性を探そうと思う。』
八幡「何だ、これは…」
一色「何だじゃないですよ、ご自分で出したレポートでしょ?まぁ、内容は酷いですが」
八幡(搦め手ってこれの事ですか、先生…っ‼︎してやられた…これは今日の奉仕部は休んだ方が良いな、うん。放課後にはお腹が痛くなる予定だし)
一色「どうです?他の人に言い寄られる前に私のモノになっといた方が楽ですよ?言っちゃ何ですが、このメンツの中じゃ一番マトモである自信があります」
八幡「お前のモノになる位なら由比ヶ浜とかのが多少マシだ」
一色「へぇ…だそうですよ、結衣先輩!」
八幡「なっ…‼︎」
一色「なーんて、嘘です♪あれれ、顔真っ赤にして振り返ったまま固まってますけど、大丈夫ですかぁ?」
八幡「…もうすぐ昼休みが終わる。戻った方が良いぞ」
一色「何事もなかった様に振舞ってもダメですよ?とりあえず、考えておいてくださいねー?奴隷の件」
八幡(最悪の1日だ…)
八幡「…って言うか奴隷なんて一言も書いてねぇだろ」
教室
戸塚「八幡!今日はお昼ご飯長かったね」
八幡「あぁ、ちょいと面倒なのに捕まっててな」
戸塚「あぁ、そう言えば一色さんと話してるのコートから見えてたっけ」
八幡(そういやメールリストの中に戸塚は居なかったな。戸塚のペットとかだったら喜んで立候補するんだが)
戸塚「そういえばね、さっき教室に平塚先生が来て葉山君を連れて行っちゃったんだよね」
八幡「へぇ、道理であの辺が静だと思ったわ」
戸塚「珍しいよね、先生に呼び出されるなんて。普段から優等生なのに」
八幡「優等生だからこそ呼ばれる事もあるんじゃないか?ほら、推薦の話とか」
戸塚「そっか!いつも八幡が平塚先生を怒らせて呼び出されてたから悪い事したのかと思ってた」
八幡(え、何この違和感…戸塚に罵倒されるとか新し過ぎて脳が追いつか無いんだけど。心はトキメイちゃってるが)
戸塚「あ、葉山君帰ってきた」
八幡「本当だな」
八幡(心底どうでも良いが)
戸塚「なんか、八幡の事見てるよ?」
八幡「はぁ?何で俺の方を…」
八幡(いや待て、嫌な予感がする。今葉山を見てはいけない。俺のゴーストがそう囁いている)
葉山「やぁ、戸塚、比企谷」
八幡「何の用だ?俺は今戸塚と話すので忙しいんだが」
葉山「まぁそう言うなよ。実は二人きりで話したい事があるんだ。放課後ちょっといいかな?」
八幡「部活で忙しいから無理だ」
葉山「俺も部活があるからそれに影響しないようにはするよ」
戸塚「八幡、特に問題ないなら行ってあげたら?」
八幡「戸塚が言うなら仕方ない。戸塚の為に行くとしよう」
葉山「ありがとう、恩に着るよ」
八幡「…着なくていい、気色悪い」
葉山「ははは…相変わらず手厳しいな」
八幡(ここで話せないこととなると、やはり…。平塚先生に呼び出された直後という事もある。葉山にそんな趣味はないと思いたいが…)
葉山「じゃ、また放課後に」
八幡「おう、いい加減海老名さんが失血死しそうだからさっさと戻れ」
海老名「は、はやはち…キマシッブフォ」
放課後
由比ヶ浜「ヒッキー部活いこ!」
八幡「悪い、先に用事があるんだ。用件次第じゃ今日は部活行けないかも知れん」
由比ヶ浜「えぇー⁉︎あ、朝の事色々、聞こうと…思ったのに…」
葉山「大丈夫だよ、結衣。用事っていうのは俺が頼んだんだ。ちゃんと彼を部室に返しに行くさ」
八幡「おい、ナチュラルに奉仕部の備品扱いすんのやめてくんない?一応人権はあるぞ」
由比ヶ浜「でもヒッキー、ゆきのんにたまにジンケン?剥奪されてるじゃん」
八幡「由比ヶ浜、今人権の発音が怪しかったが…まさか人権の意味が解らん訳じゃあるまいな」
由比ヶ浜「馬鹿にしすぎだしっ!アレでしょ、人間の顔した犬…みたいな?」
葉山「ははは…。それは、人面犬じゃないかな?」
八幡(じゃあ俺は雪ノ下から人面犬を剥奪されてたのか?そしてさっきは人面犬の所有権を主張してたのか…。由比ヶ浜からみた世界って謎だらけなんだろうなぁ…)
由比ヶ浜「え?あ、ま、間違えた!間違えただけだから!」
葉山「とりあえず、話が終わったら部室まで連れて行くよ。放っておくと帰りそうだし」
八幡「別に帰ってもいいだろ。部外者に活動を強制されたくはない」
由比ヶ浜「じゃあ私から隼人君にお願いする!これなら部外者とは言えないでしょ!」
八幡「くっ、面倒臭い事を…」
由比ヶ浜「じゃーね、ヒッキー!先に行ってるねー」
葉山「さて、比企谷。二人きりになれた事だし、早速本題に入ろう」
八幡「本題と言われてもな。俺には全く心当たりが無いんだが」
葉山「誤魔化さなくてもいいさ。いろはから聞いてるんだろう?君のレポートが出回っている事は」
八幡「何故それを…と今更言うまでもないが、どうして一色のことまで知っている?」
葉山「本人から聞いたのさ」
八幡「その上で俺に話ってのはなんだ?お前には養われるのだって勘弁だぞ」
葉山「誤解しないでくれ。俺は忠告をしに来たんだ。あのメール、送信者と送信先を見たんだろう?」
八幡「あぁ、だから今日は部活をサボろうと思ってたんだがな。雪ノ下にも送られているみたいだし」
葉山「君はあのメンバーだけ回避すれば良いと思っているのかも知れないけど、メールの宛先の種類にはbccもあるのを忘れていないか」
八幡(なん…だと…‼︎ここに来てまさかの隠しキャラの存在とは…。平塚先生と俺の共通の知人となるとかなり限られてくる。そして葉山が態々忠告に来たってことは…)
八幡「雪ノ下さんか…」
八幡(葉山は肩をすくめるだけで何も答えない。口止めでもされているのだろうか)
葉山「俺に出来るのはここまでだ。じゃ、ちゃんと部活に行けよ。じゃないと結衣に嘘をついたことになってしまう」
八幡「なら宣言通りお前が連行すればいいだろ」
葉山「君がここで、雪ノ下さんに会わずに帰って陽乃さんに会ったらどうなるか、解らないはずはないだろ?」
八幡「そんな大袈裟な事にはならんだろ。あの人は俺の事からかって面白がっているだけだ」
葉山「そうか…忠告はしたからな」
八幡「余計なお世話だ」
八幡(とは言ったものの確かにこのまま帰るのは怖い。恐らく雪ノ下さんは俺が奉仕部を避けて帰ろうとしている事を見通しているだろう。だからここは敢えて寄って行こう)
陽乃「ひゃっはろー、比企谷君」
八幡「…はぁ、どうも」
八幡(何で居るんだよ。この人の裏を掻くのは無理なのか?)
陽乃「比企谷君、ちょっといいかな?」
八幡「いや、ちょっとこの後忙しいんで…」
陽乃「部活だよね?だったら私も付いて行こうかな。雪乃ちゃんにも会いたいしー」
八幡(それだけは避けなければ…。雪ノ下姉妹と由比ヶ浜、3人一度に相手するのはマズイ)
八幡「それが、生徒会から仕事の依頼が来てまして、このまま生徒会室行くとこだったんですよ。だから、雪ノ下さんはそのまま部室にいって雪ノ下と会ってきたらどうです?」
陽乃「ふーん…。いろはちゃんの所行くんだ?雪乃ちゃんや私よりもそっちを選ぶのね」
八幡「いや、意味が解りませんが…。選ぶとかじゃなくて、ただ仕事をしに…」
陽乃「まぁ、本当に仕事があったとしても、昼にいろはちゃんと会ってるよね?その上で会いに行ったら相手がどう思うかくらいは想像つくと思うけど?」
八幡(何で知ってんだよ。何、この人どんだけ俺の事好きなの?)
八幡「はぁ、でも俺は誰にどう思われようと変わりませんから」
陽乃「じゃあ、比企谷君。おねーさんのモノになりなよ」
八幡(何がじゃあなんですかね?あと近い近い!こんな所誰かに見られたら…)
由比ヶ浜「ヒッキー‼︎遅いから探しに来てみればまた女の人とイチャイチャして‼︎」
八幡「…またって何だよ。あと、今のは雪ノ下さんが一方的に近付いてきただけだ」
陽乃「ひっどーい!比企谷君だって満更じゃなさそうだったじゃん」
由比ヶ浜「お昼だっていろはちゃんとイチャイチャしてたし、今も私が来なかったら陽乃さんに連れ去られそうだったじゃん‼︎」
八幡「見てたのかよ…」
八幡(じゃあひょっとしてあの時の一色の言葉は…。いや、それよりもどうやってここを切り抜けるかだ。部室も生徒会室も危険だ)
陽乃「へぇー。いろはちゃんとイチャイチャねぇ…。おねーさん、興味あるなぁ」
八幡(アンタ知ってただろ。どうやって知ったかは知りたくもないが)
由比ヶ浜「それが、いろはちゃんより私のが良いって…」テレテレ
陽乃「でも、さっきは比企谷君、奉仕部じゃなくて生徒会に行こうとしてたような…?」
由比ヶ浜「…ヒッキー?どういう事?あんな事言ってくれたのにいろはちゃんの所行くの?」
八幡(がはまちゃんのハイライトが仕事してねぇぞ、おい。このままここに居るのはヤバイ。何がヤバイってもう俺のメンタルが削られてヤバイ)
八幡(でも逃げるにしたって何処に…はっ!今ここに雪ノ下さんがいるって事は直帰してもエンカウントは無い‼︎ そうと決まれば帰る!帰って小町に癒してもらおう)
八幡「ちょっと急用思い出したので帰ります。じゃ」
八幡(そう言うや否や駐輪場へダッシュ。全力でチャリを漕いで帰った)
比企谷家
八幡「…ただいま」
小町「お帰りー!ってどったの、そんな疲れた顔して。昨日より目の濁り酷いよ?」
八幡「いや、まぁ何だ。色々あったんだよ。だから早く小町に会いたくて急いで帰ってきた」
小町「うわぁ…シスコンすぎるのはポイント低いよ?」
八幡「何か今日の小町ちゃんは辛辣過ぎませんか…」
小町「お兄ちゃんの事思えばこそだよ!あ、今の小町的にポイント高い!」
八幡「あー高い高い。高過ぎて天元突破しそうだな」
小町「小町のお兄ちゃんへの愛はあんなアニメよりずっと熱いよ!」
八幡(小町のいつも通りさに癒される。やっぱり我が家最高。妹さえいればいい。そう思いました)
八幡「なぁ、小町。お前に相談があるんだが…」
小町「え、何急に改まっちゃって…。気持ち悪いよ?」
八幡「一言多く無いですかね…。まぁ、いい。実は小町にも届いてると思うんだが、平塚先生のメールのせいで酷い目にあったんだ…」
~説明中~
小町「成る程ねぇ…。じゃあ、ここはお兄ちゃんの為に小町が一肌脱いであげましょう!」
八幡「おぉ!小町、頼りになるな!」
小町「でもでも、その前にお腹空いたからご飯にしよ?」
八幡「そうだな、腹が減っては…って言うしな」
小町「お腹一杯だと逆に動きたくなくなるけどねー」
八幡(結局どっちにしろ人間動かねぇじゃねぇか。やっぱり人間に働くというのは根本的に合わないんだな。働いたら負けだ)
小町「ほら、そんな目腐らせてないで早く食べるよ」
八幡「お前は俺の母ちゃんかよ。…頂きます」
八幡(母ちゃんに一言一句違わぬ言葉を言われた事がある。母親としてどうなんですかね)
八幡「ん?なんか、変な味しないか?昨日の残りのカレーだからか?」
小町「えーお兄ちゃん酷い!小町が愛情込めて作ったご飯が不味いって言うの⁉︎」
八幡「いや、確かに昨日は美味かったんだが…。ちゃんと温めたか?」
小町「もー、小町が何年家事やってると思ってるの?そんなお兄ちゃんみたいなミスしないよ!」
八幡「おい、それ俺をディスる必要なかっただろ」
小町「良いから食べなさい!残したら相談乗ってあげないから!」
八幡(まぁ、正直解決してくれるなんて期待してないので構わないが…。小町の飯を残すのは自分が許せないので食べる事にした)
八幡「ご馳走さん。…今日色々あったせいか眠くなってきたわ」
小町「仕様がないなぁ…。一時間したら起こすからね!そうしたお風呂はいってね」
八幡「おう、スマンが頼むわ…」
八幡「…ん?今何時だ?小町が起こさなかったって事は一時間未満なのか…?」
八幡(しかし、時計を見るともう天辺を回っていた)
八幡「四時間くらい経ってんじゃねぇか。さては小町も寝やがったな」
小町「あ、お兄ちゃん起きたの?」
八幡「おう、何で起こさなかったんだよ?あれ、って言うか俺リビングで寝たはずじゃ…」
小町「うん、小町が運んだんだよ!それと、起こさなかったのは色々準備があったからで…」
八幡「は?ちょっと待て。態々運ぶ必要も無かっただろ。それに準備ってなんの準備だよ?」
小町「何ってお兄ちゃんを飼う準備だよ!お兄ちゃんを飼うならやっぱお兄ちゃんの部屋じゃないとだし、その鎖とか着けなきゃいけなかったし」
八幡(良く見てみると俺の両手両足には鎖が繋がれていた。多少余裕は有るものの、扉までは届かない、計算された長さだった)
八幡「ちょっと待て、意味が解らない。冗談にしちゃ手が込みすぎだろう」
小町「冗談じゃないよ?小町が、お兄ちゃんの問題解決するって言ったじゃん。ここにずっと居れば他の人に言い寄られる心配もないし、お兄ちゃんの大好きな自宅だよ?」
八幡「だから、俺は飼われたいんじゃなく養われたいって…」
小町「うん、だから小町が一生養ってあげるからね!あ、今の小町的にポイント高い!」
八幡(いつの間にか、小町のハイライトも仕事をサボっていやがる。どうしてこうなった)
小町END
まぁ本当はもうちょっと膨らませる予定だったので…
オチがアッサリしてるって言う指摘は耳が痛いばかりです。
続きも別ルートも今の所考えてないです。
やるにしても後日別スレ立てますのでこのスレはhtml出してきます。
え…飲みさし通じないのん?
まだ20代前半ですよ…
東海地方は普通に使ってたはず…
ではこれで本当にさようなら
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