八幡「ぼっちやーめた」 (43)
八幡の性格に原作との大きな矛盾があります。
不定期ですがよろしくお願いします!
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俺は、まあ、そこいらの人間と比べて、
そこそこの容姿はしているし、心だって強いし、自分を隠し続けることに胸焼けしてしまわなければ、そこそこの人生を歩めるだろうな。とは、今まで何度も考えたことがあったわけだ。
絶賛断食中、無欲真っ盛りの俺にとってのそこそこの人生、とは、食う分にも寝る分にも、人間関係にも、ちょっとの贅沢にも微動だにしない、それこそ引用だが『永遠の安心感』が与えられた人生を所望している所存である。
俺は人間関係に絶望しているだけであって、不必要だ。と言い切ることはできない。
よしんば、これからの人生がこのままでも、そんなことはしないだろう。
それは、幼、小、中、とそれなりには孤独で諦めのついていた俺が、人生をリセットしようと勉強に励み、中学時代の知り合い?の少ない総武高校に入学したことからもよくわかる。
まあ、その更生及び再構成計画ははにべもなくくずれさった。
今までのは、今回のはきっと、成功させてみせるってだけの前説明だ。
計画の段取りを教えよう。
当然、急に人格が変わると狂人のように思われるため、まずはクラス内から、小規模な範囲で小規模な人脈を使っての計画となる。
小規模ではあるが、スクールカースト精鋭ぞろいのため期待できる。
人海戦術とはいかずとも、権力的な比率なら全然引けをとっていない。
レベル50のポケモン2.3体より、映画館でもらったアルセウスレベル100が一体いた方が心強いのと同じ感じ。
こうして、少しずつ俺がさも昔からそういう人格であったかのように洗脳して行く。
すると、不思議なことに、人は得てして乗っとられてしまうのだろう。
俺に。
この洗脳的な風潮に共感できず、
戸惑っているやつにも集団心理が作用し、
俺は生粋の、生え抜きの、最古参の、当たり前のようなリア充として集団に浮上することができる。
ここまで思い至った過程には、一つの少女の存在があるわけだ。
こんな素晴らしい思想に行きつけたのだから、軽く紹介はしておこうと思う。
彼女の名は、
雪ノ下雪乃、(殺したい)(17)
である。
殺したくて殺したくて仕方がないので、名前を出すのも憚られるが、仕方ない。
何故殺したいのか、なんて野暮なことを聞かれないでもらいたい。
当然の感情だろう。
説明に値しない。
まあ、とにかく、殺しちまうと捕まっちまうわけだから、せめて針の筵くらいには座らせてやろうと考えていたわけだ。
要約すると、
1.
やべえあいつ殺してえ。
2.
やべえでも捕まっちまう。
3.
なら苦しめればいいじゃねえか。
4.
うーん
どうしたものか?
5.
やべえ思いついちまった。
6.
権力を手にして、あいつに嫌がらせすればいいんだ!
あいつは意地でも逃げないから、ラッシュだぜ!←いまここ
かくして、俺がいま計画の確認中というこの状況が出来上がった。
もう少し大雑把に分ければ3つしかない実に短絡的ともいえる発想だが、実に煩悩に忠実である。
銀行強盗だとか、快楽殺人であっても、それは生きるためだとか、ただ単に気持ちいいから、憎いからとか、根底はそんな理由でしかない。
そんなもんだ。
怪盗とかでもない限り。
とかく、構図はできた。
マニフェストも立った。
復讐の構図というよりは、本来の目的がマニフェストという形になってることからしてわかるように、やはり俺は青春ラブコメをあじわっていたい。のであろう。
動機は雪ノ下。(殺してえ)
ここは変わりない。
反対だと、しからば、リア充になりたかったから雪ノ下をいじめた。
になるからな。
おーけーおーけーおーらいおーらい。
風呂入ってくるので一時中断です!
期待してくださってる方ごめんなさい!
なんてこと考えているうちに、眠ってしまっていたようだ。
よし、今日からやっとだ。
俺は、変われる。
ワクワクしすぎて、持ち物だとか昨日はかなり検査したなあ。
さながら遠足前夜だったため。
事情を一切合切、話した小町が、俺の両頬を叩き、鼓舞してくれる。
一昨日買った、マウンテンバイクにまたがり、飛び出た!
降りる気なんてサラサラないよ!
いつも通りの天井も、幾分か華やいで、宮廷のような音楽が聞こえてくるような気がする。
これがリア充か…
と、感慨に浸っていると、
じきに教室のドアの前へと辿りついた。
俺は、大きく、大きく息を吸い込み、
ゆっくり吐くと、一息にドアを開いた。
すると、すかさず、待っていたのかのように、「おはよう」の挨拶が。
そして、顔はこちらを向いてはいない輩も、つられて「おはよう」の挨拶をする。
うちゅうの ほうそくが みだれる!
八幡「おはよう!」
何年待ったことであろうか?
こんな眩しい一日の始まりを。
雪ノ下(殺してえ)に、心から感謝した。
八幡「よお、由比ヶ浜、葉山、三浦。
これからまたよろしくな。」
葉山「ああ…よろしく……な…。」
八幡「そういえば、俺、サッカー部に入るつもりなんだ。」
葉山「入部!?
2年生のこの時期にか?
比企谷は、サッカーの経験ないんじゃなかったのか?」
八幡「大丈夫だって。
お前も、うかうかしてられなくなるぜ。」
葉山「すまないが、サッカーだってそんなに甘いスポーツじゃないんだ。
オレはもう10年近くやってるんだぜ?」
八幡「まあ、それも奉仕部とのしがらみを取っ払ってからだけどな。」
葉山「おい比企谷!」
俺は葉山と馴れ合うつもりはない。
由比ヶ浜も、三浦も、戸部も、海老名さんも、大岡だってそうだ。
俺がこのグループに手助けをしてもらえているのは、俺とこいつらの間に多少のギブアンドテイクの関係があるからだ。
ギブはいつか終わり、テイクも終わったころ、平たく言えば契約切れになる頃には、俺一人でこの学校のトップカーストと相成っているだろう。
みんなとはしゃいでいるように見えたとしても、実は全てを統括している。
それは、まるで陽乃さんのような存在である。
俺が何故ここまで自信を持っているのか、
そう、この俺はポスト陽乃となるべく、他ならぬ陽乃さんの協力を受けている。
八幡「授業が始まるぜ。
ハヤト君。」
俺は、リア充よろしく、言ってやった。
表面上だけで良いのだ。
この反吐が出る奴らとの付き合いは。
何かしら見返りを求める奴らである。
思いっきり挫折したことがないから、なんだって頑張れば救われると考えている。
まあ、あまり険悪な仲になりすぎても、うまくいかないセンシティブな計画である。
焦ることは許されないだろう。
俺は今まで味わってきた幸せの総量を、一日で体感すると、決着を付けるため、奉仕部部室に足を向ける。
今日はここまでで一旦中断します!
よければ感想など下さい!
では、また明日。
一応、少しだけ
時間あったので載せて行きます。
八幡「やあ、雪ノ下。」
爽やかに。落ち着いて。
雪ノ下「比企谷くんは本当に女心がわからないのね。
女の子は普段から男性の8倍のストレスを感じながらも、気丈に振舞っているそうよ。だから相手にもそれを理解した態度と節度が必要なのよ。
Twitterに書いてあったわ。
全く、腐った男のくせに気安く私に挨拶するなんてね。」
うぜえ…マジで殺してえ……
八幡「俺なんか怒らせちゃったかな?
ごめん。
それだったら謝るよ。
なんなら帰ってもいい。」
雪ノ下「何をいっているの?
話の流れというものがわからないのかしら?
猿だって、ダンゴムシだってわかるわよ。」
八幡「猿だってダンゴムシだってわからないだろう…」
雪ノ下「例え話よ。
よくそれで文系名乗っていられるわね。
一家揃って品格が疑われるわ。
妹さんも庇護のしようがないほどのおバカさんですものね。」
八幡「今日は帰るな…」
雪ノ下「あら、逃げるの?
あなたの8倍辛い思いをしている女の子の愚痴も聞いてやれないの?
いいわねえ男は?
8分の1でいいんだから。」
言うまでもなく前々からこのような調子ではあったのだが、最近はツイッターがなんだとか言い出してもう血管がもたない。
Amazonでガチのブーメランの購入を真剣に父親と話し合っているところだ。
妹の悪口も黙って聞いていられるものではないが、それ以上の復讐のため、小町には我慢してもらうしかない。
八幡「………分かった。
少しくらいなら聞こう。」
雪ノ下「かーーらーーのーー?」
八幡「は?」
雪ノ下「は?
かーーらーーのーー?」
八幡「何を言ってんだ?」
雪ノ下「何を言ってんだ?
かーーらーーのーー?」
出た、伝家の宝刀【かーーらーーのーー?】
オウム返しと何ら変わりないただの煽りだ。
クレバーだと思っていた雪ノ下も堕ちたものだ。
雪ノ下「何?
無視するわけ?」
俺は雪ノ下の一切を黙殺し、奉仕部部室のドアを開ける。
すると、いきなり雪ノ下のすすり泣く声が聞こえた。
無視は流石にひどかったか。
書き置きだけでもしておくべきだったな。
八幡「すまん。
冗談だよ。雪ノ下。」
俺はそっと雪ノ下の背中をさすった。
雪ノ下「嫌いだわ………
本当に嫌いだわ………。
こんな時だけ優しくして。
下卑た下心が丸見えなのよ。
なんで私は無視なんてされたの?
比企谷くんは本当に自分のことしか考えないのね!
都合の悪いことは全部きこえないふりなの?
8分の1の男のくせに!
八倍は女の子に気を使いなさいよ!
女は強い生き物なのよ。
あなたは未だに男尊女卑とかいう世代のつもりなのかしら。
男なんてぞんざいで、自分一人じゃなんだってできやしないじゃない!
女の子のことなんて道具としかおもってないじゃない!
力が強いだけの欠陥人種なのよ!」
黙って聞いてられないな。
八幡「男だって、確かにぞんざいなやつもいるかもしれない。
でも、世の中、そんな男ばかりじゃないだろう!
きっとお前のことも考えてくれるやつもいるはずだ。」
雪ノ下「ふざけないでよ……
帰ってよ。
痛みを分かち合おうとせずに私にそんなに偉そうに意見するだけの男だなんて、価値ないじゃない!
結局自分の気持ちしか言わないあなたなんかは適当にあのバカ妹の股間でもまさぐってればいいのよ。」
我慢できねえな。
俺はたまらず私情で雪ノ下の頬を殴り抜いた。
私情が史上、至上の行動原理なのだ。
毒を食らわば皿まで!ええい!
俺は雪ノ下の顔面にラッシュを入れる。
最後の一撃。腰のひねり、肘のひねりによる回転エネルギーを加えられた渾身の右ストレートを食らった雪ノ下はもんどりうって積み重ねられた机の方へ転がって行き、ぶつかり、慣性がなくなる。
へっへっへっ。
我慢していい奴ぶって聞いてやったかいがあったぜ。
リセットした後はすげえ罪悪感とか虚無感とかに襲われるんだけどな。
賢者タイムの俺は、じっくり状況を整理する。
まあ、結論として雪ノ下は失神している。
やべえな。
性欲なんて一切ないそれはそれで、それはそれは凶悪な男に顔面だけに執拗なダメージを与えられている。
先に手を出した方が負けだぜ。
俺は雪ノ下の死体、もとい、肢体をお姫様抱っこの形で持ち上げると、証拠隠滅することにした。
ややもすると、二重の罪に問われることになるのだが……。
記憶を消す術の心得もない俺は、
とりあえず拉致の方針で行くしかないと結論づけた。
とりあえず、この女が目覚めてすぐ記憶を失っていれば問題はない。
逆説的に、それは目の届く範囲に置いておかなければならないということを意味していた。
面倒な事この上ないが、まあええか。
俺は雪ノ下(殺してえ)を音楽室にあったお琴?のケースに入れ、冗談じゃないほど重いがケースにベルトが着いてあるので背負い、マウンテンバイクを押してまずは雪ノ下家へと向かった。
坂道がきついぜ!
はあ…でもやっぱり、マニフェストは実現されないんだなあ。
エロありますか!?
>>1に俺ガイルのキャラは出ませんってはっきりと書いとけよ
誰だよこのゆきのん
雪ノ下って何で好かれてんだろうな 毒舌なヒロインとか誰得なんだよ
>>22
すんまへん
ちょっとキチ幡にならないように意識し過ぎて雪ノ下がなおざりになってました。
このSSまとめへのコメント
キチガイルということですね!
よみにくい
ゴミスレ
雪ノ下がウザいのは事実だよな
雪ノ下嫌いだからいいわ
文章力なさすぎだろ…