女「かわい~」 チビ男「…」(12)



チビ男「……」ドキドキ

チビ男「つ…遂に俺にも春が来たっ」

チビ男「大学生になったぞ!!」

チビ男「大学と言えば…恋だろ!」

チビ男「絶対彼女作ってリア充してやるぜっ」タタッ


女「んん?」

女「ん~?あそこに居るの誰だろ…」ジー

女「今日は入学式だから…誰かの弟さんとかかな?」

女「あれ…校舎の方入ってっちゃう…」

女「迷子になっちゃったのかな?一緒にお母さん探してあげなきゃっ」タッ

女「おーい!ぼく~」


チビ男「…ん?何だ?」

チビ男「誰か来る…?何でだ?」

チビ男「もしかして…」

女「ねぇ、ぼくっ」ハァハァ

チビ男「な、何ですか?」(何だこの人…走ってきたから汗かいてんのか)

女「どうしたの?学校の中に用事があるのかな?」

チビ男「え…あの、俺…」

女「迷子になっちゃったのかな?お母さん、校内にいる?」

チビ男「!!」

女「一緒に探そうか?」

チビ男「お…俺…ここの生徒なんですけど…」

女「……えっ?」

女「や、やだ…ぼく、嘘はダメだよー」

チビ男「ほんとです。俺、今日、入学式に来たんです」

女「えっ…」

女「えぇぇぇぇぇええぇぇーーーっ!!」

女「生徒さんだったのぉ?!」

女「嘘ーっ、ご、ごめんなさい!」ペコ

女「あまりにもしょt…小さかったから、つい…」

チビ男「は、はぁ…大丈夫です。もう、慣れてますから」アハハ・・・

女「…っ」キュゥゥン

女(かっ…かわいいぃぃぃぃっ)

女「何学部なの?」

チビ男「経済学部です、けど…」

女「嘘ぉっ、私もその学部なの!よろしくね!」

チビ男「はい…」

女「私は女、2年生だから、いっこ年上だね」

チビ男「俺は…、チビ男って言います」

女「かわいい名前~」

チビ男「…///」

女(はぅぅぅううぅぅっ//)

チビ男「…あ、あの…」

女「なぁに?」

チビ男「入学式終わったあと…どこに行けばいいんですか?」

女「あぁ、それはね…式が終わったら、それぞれ各自の学部の教室に行って、
  先生の挨拶とか、これから一年間の予定表とか配られるから…」

チビ男「とりあえず、経済学部室に行けばいいって事ですか?」

女「あ、あぁ、うん。そうよ」

チビ男「ありがとうございます!じゃ、俺行ってきます。
    これからよろしくお願いします、女先輩!」ペコッ タタッ

女「うん、頑張ってね~」ヒラヒラ

女「久しぶりに男の子と話したわ…」

女「何てぷにぷにした肌…羨ましい」ムニュー(自分のほっぺをつまむ)

女「ったく…可愛すぎ…もー」

女「いくら最近の子はあどけなさが残ってる子が多いからって~」

女「はっ!いけないっ、私も入学式実行委員会じゃねーかーっ」ダダダッ

女「遅刻するーっ」

入学式

ザワザワ ザワザワ

校長「静かに!新入生のみなさん、入学おめでとうございます」

校長「この大学で、ぜびとも素晴らしい大学生活をお送り下さいね」

パチパチパチ

アナウンス『それでは、新入生の紹介です。生徒のみなさんは、
      呼ばれたら返事をして下さい』


アナウンス『男さん』

チビ男「はっ…はいっ」

アナウンス『○○さん』

ザワザワザワ ナニアノコチッチャイヨー カワイイー チュウガクセイ?

チビ男「ぁ…」カァァ

女「チビ男くんッ、負けるなぁぁぁ!!」

チビ男「!?」クルッ

女「あっ!つい…」アハハ・・・

ワハハハハハハ ナニアノセンパイオモアイローイ

女「ははは…」

チビ男「~~~/////」

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