●00
※登場キャラ……宮本フレデリカ、一ノ瀬志希
(以下それぞれフレ、志希表記)
※レイジーレイジーの二人およびそのほかの皆さんがとりとめなく過ごすだけ
※左……一ノ瀬志希 中……宮本フレデリカ 右……塩見周子
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●01
志希「ねーねーフレちゃーん」
フレ「うーん?」
志希「このプレイヤーって、フレちゃんの私物だっけ? 何かお気に入りの曲とか入ってる?」
フレ「んー、そだねー。じゃあ、プレイヤー君に任せてランダム再生っと♪」
"Tout tout pour ma chérie♪ Tout tout pour ma chérie♪"
志希「あ、これ聞いたことあるよ! とぅーとぅーとぅましぇりーって♪」
フレ「これねー、フレちゃんパパの思い出の曲なんだって。パパがママを口説く時に歌ったんだってよー」
志希「わーお♪ この曲のおかげでフレちゃんが誕生したのかな?」
フレ「歌詞がどういう意味か覚えてないけどねー。パパが教えてくれないんだー」
志希「えーと、フランス語だよねー? たぶん……」
千夏さん(おおむね、それぞれの単語が
tout …… all
pour …… for
ma …… my
chérie…… darling
という意味に相当するわ。
さしづめ、“全てを愛しいあなたのために”という風な感じかしら?)
志希「ま、まぁね。フレちゃんママを口説き落としたんだから、きっとステキな言葉なんだよねー。
一回耳元で言われてみたいかもー」
フレ「とぅーとぅー とぅましぇりーまーしぇーり♪」
志希「んんっ?」
フレ「とぅーとぅー とぅましぇりーまーしぇーり♪」
フレ「とぅーとぅー とぅましぇりーまーしぇーり♪」
フレ「とぅーとぅー とぅましぇりーまーしぇーり♪」
フレ「志希ちゃんもアタシに歌ってよー! とぅーとぅー とぅましぇりーまーしぇーり♪」
志希「えへ、こ、これの意味はねぇ……」
フレ「とぅーとぅー とぅましぇりーまーしぇーり♪」
志希「……とぅーとぅー とぅましぇりーまーしぇーり♪」
フレ「やった♪」
【塩見周子「あの二人、いったい何しとんのよ」】 終
●02
志希「にゃっはは~、ふっふ~♪」
フレ「う~ん、気分は薔薇色フレレリカぁ~♪」
早苗「ピピーッ! こらっ、未成年ども! 事務所で昼間っから呑んだくれてるんじゃなーい!」
フレ「違うよーサナエちゃーん。アルコールは入ってないよ~。シラフだよ~」
早苗「えっ」
志希「これはー、志希ちゃんのステキパフュームでトリップしちゃって~」
早苗「酒よりタチ悪いわ!」
【片桐早苗「普段の様子があれだから、ちょっと迷っちゃったよ」】 終
●03
志希「ねぇ、フレちゃん」
フレ「どしたの、シキちゃん」
志希「あたしね、こー見えても化学畑の人間なんだ。だから、ウソはキライだよ」
フレ「えー、アタシ、ウソはつくけど、悪意はないんだよー。何も考えてないからー」
志希「うん。だからフレちゃんのウソはスキだよ」
フレ「……わっはー♪」
【CuP「地味な本音か、楽しいウソか……」】 終
●04
フレ「フンフンフフーン、フンフフー、フレデリカー♪」
志希「あ、フレちゃんおはよー」
フレ「おはよーシキちゃん……あれれー、せっかくの脳ミソが半分寝てるように見えるけど」
志希「実験で徹夜しちゃってさー。これじゃプロデューサーに怒られちゃうなー」
フレ「アタシもオールしてたよー、ベッドの上でだけど」
フレ「ん? ナニ、シキちゃん……って、あっ、そんなトコ、ハスハスしちゃ……♪」
志希「だってー、気になって昼も眠れないことフレちゃんが言うんだもん! ニオイちぇーっく!」
【喜多日菜子「むふふ♪ 何を妄想したんです?」】 終
●05
周子「……ねえ、フレちゃん。香水、新しいのに変えた?」
フレ「お、シューコちゃんは気づいてくれた? あー良かった! 今日初めてつけてきたんだけどさ……」
周子「シューコちゃん“は”ってことは、あたしの前にスルーしたヒトがいたのか~」
フレ「そうだよー! 信じられないんだってば、聞いて聞いてよ」
~~~~~
フレ「フンフンフフーン、フンフフー、フレデリカー♪」
志希「あ、フレちゃんおはよー、ふんふんふん、スーハースーハー」
フレ「もー、挨拶と同時にハスハスなんてー」
志希「にゃーはっはー! ネコはニオイを嗅ぎ合うのが挨拶なんだよ♪」
フレ「…………」
志希「…………」
フレ(いつもと香水を変えてみたんだけど、早く気づいてくれないかなぁ?)
志希(…………)
~~~~~
フレ「シキちゃんは香水に触れてくれなかったんだよー? せっかくいいと思って選んだのにー。
あのシキちゃんに、ニオイでスルーされたのは悲しいなぁフレちゃん。触れてくれなかっただけにー」
周子(……あの二人の意地の張り合いとか、レア過ぎでしょ)
【一ノ瀬志希「だってあたしがスキなのは、フレちゃん自身のお花の香りだからー」】 終
あのイラストと劇場を見たら組み合わせずに入られない
外出につき続きは夜に
●06
フレ「シキちゃん! もーすぐお誕生日おめでとー!」
志希「もーすぐって祝い方は予想外だったね!?」
フレ「これがホントのサプライズー♪」
【古澤頼子「ふふっ……明日から、ちょっとだけ同い年でいられます♪」】 終
●07
フレ「でもね、このサプライズにはふかーい理由があるんだよー?」
フレ「もうすぐ海のシーズンだし、今年の水着を選んでプレゼントしちゃおーかなー♪
なんて思ってたんだけど、下見が必要じゃない? だから先に一回いっしょに行こうかと」
志希「むっふふー、去年の夏の海もステキだったねぇ……そーゆーことなら、お付き合いお願いしよう!」
フレ「と、ゆーわけで。まずハイ! これ試着ね♪」
志希「わーお、これはキワドい……」
フレ「わっはー♪ この水着かわいいでしょー?」
志希「ひゃっ!? カーテン開けるの早いよー!」
フレ「あっ! 中身のほうがかわいいかな♪」
志希「んもー、こうなったらあたしに着せたのはフレちゃんも着てよねー?
ホラ、入って入って! どうせスタイル似たようなもんだし♪」
フレ「わー、もてあそばれるー♪」
【棟方愛海「その試着室あたしも混ぜてください! なんでもしますから!」】 終
●08
フレ「ふぅー、一通りの勝負水着は物色しちゃったねぇ……」
志希「……フレちゃん。あたし、今思ったんだけどさ……」
志希「海やプールじゃないところで、水着姿を人目に見せるって、けっこうハズかしいよね?
露出度でいえば、下着と似たようなもんだし」
フレ「でも、アタシたちはアイドルだしー。あ、今はプライベートだからカンケイないか」
フレ「…………あははっ♪」
志希「わぁ、フレちゃんも顔が赤くなったー! 仲間だ仲間だー!」
フレ「いやいや一ノ瀬さん、アタシは平静ですよ?」
志希「試着室だから目の前に鏡があるでしょー?」
【鷺沢文香「み、水着で人前に、なんて……やはり、恥ずかしいですよね?」】 終
●09
志希「東京とパリでは、東京のほうが7時間分、時計が先に進んでるんだよね?」
フレ「んー、そのぐらいの時差だったのかなぁ?」
志希「で、パリとロサンゼルスなら、パリのほうが9時間早い、と」
フレ「おー、さすがはアメリカ帰り!」
志希「じゃあさ、東京であたしが5月30日を迎えて、そこから急いでパリ行って5月30日を迎えて、
そこからまた急いでロサンゼルス行ったら……誕生日プレゼント3日分貰えないかなぁ?」
フレ「そんなコトしたら、アタシよりシキちゃんのがお姉ちゃんになっちゃうよー」
【安部菜々「な……なぜそこでナナを見るんですか!?」】 終
●10
志希「…………」
フレ「…………」
周子(なんなんかな、今日のあの二人。珍しく黙ってにらめっこの真似かい)
フレ(そんなにジーっと見られたら照れる~♪ アタシも見つめちゃおっ)
フレ(あは、見つめられてドキドキしちゃった? うん、それ分かる~♪)
志希「…………にゃはっ、ダメだよー、笑っちゃうよー!」
フレ「…………♪」
【塩見周子「メヂカラはフレちゃんのほうが上手、と」】 終
●11
フレ「あま~いのがいいでしょ?」
志希「からーいのがいいんだよー♪」
翠「も、もう志希さんもフレデリカさんもっ! これは料理タッグバトルの番組なんですよっ!」
フレ「だいじょーぶ! フレちゃんママ流のフリーダム・キュイジーヌを披露しちゃうから♪」
志希「あたしだって、香水作りで培った魅惑のフレーバーを散りばめて……」
翠「だからチームで1コースの料理を作るんですってば!?」
フレ「だからあま~いのがいいでしょ?」
志希「からーいのがいいんだってばー♪」
フレ「だいたいミドリちゃんは相手チームでしょ? あ、チーム・レイジーレイジーの偵察に来たんだね?」
志希「え、そーなの? そんなら大歓迎だよー♪ どんどん見てって味わって!」
翠「あなたたちが料理を作ってくれないと、勝負にも番組にもならないでしょう!?」
【水野翠「あんなに適当なのに、結局完成はするんですね……」】 終
●12
マキノ(このプロダクションにおいて、きらりんルームと並ぶ……)
"アンタッチャブル"
マキノ(極秘空間――フレちゃんルームに、今日私は諜報活動を挑む)
マキノ(……どうやら、今日は来客が居るようで……珍しいわね)
志希『うわー♪ さすがフレちゃんルーム、フレちゃんフレーバーに溢れてるね!』
フレ『ふふーん、フレちゃんに包み込まれてる気持ちはどうだー!』
フレ『せっかくだから記念写真撮ろうよ。ほらほら、両手でハートマークつくって、パシャリ♪』
フレ『両手がふさがってて撮れなーい♪』
マキノ(……そりゃ、ねぇ)
フレ『カメラのセルフシャッターって、ちょっと独特の緊張感あるよねー。
チカチカーってランプがだんだん早くなって、こっちも強張っちゃう気がするー』
志希『うんうん。そこらへんはやっぱり機械だねぇ。カメラマンさんみたいに、
イイ表情のときに勝手にシャッター切ってくれるカメラがあればいいのにー』
フレ『じゃあ、そこにいるマキノちゃんに頼もう♪ ねーマキノちゃーん、出ておいでよー!』
マキノ(!? どうしてバレたの……?)
【八神マキノ「いい? 私が『フレデリカ~♪』って言ったらシャッターを押すわ。では……」】 終
マキノ「フンフンフフーン♪ フンフフー♪」
マキノ・志希・フレ「「「フレデリカ~♪」」」
マキノ「……ハッ!?」
フレ「よーし、次はマキノちゃんの記念写真の番だよー♪ ほらほら、両手でハートマークつくって?」
マキノ「え、これ私も……?」
志希「そそっ、三人いるんだから三人で撮らなきゃ!」
マキノ「……シャッターはどうやって切るの?」
フレ「…………」
【八神マキノ「いい? 私がこのカメラのセルフシャッターに合わせて『フレデリカ~♪』って言うから」】 終
●13
フレ「……ぽんぽん、ぱふぱふーっと」
志希「……んんっ」
フレ「どしたの、くすぐったい?」
志希「せっかく、メイク教えてもらってるところなんだけど……なんか、顔がムズムズするー」
フレ「んー、何かが肌に合わなかったのかな?」
志希「いや、これは……もう少ししたら、一雨来るね……」
フレ「えー、シキちゃんホントにネコみたいー? だいじょーぶだよ、アタシってすっごい晴れ女だから!」
志希「そういえばプロデューサーにもそんなコト言ってたよね、フレちゃん」
フレ「まぁ、そんなにムズムズするなら、ここまでにしておこうか?
メイクよりも表情のほうが大事だからねー」
フレ「……あっ、外が……雨?」
志希「…………」
フレ「それも、けっこう強いかな、アハハっ」
志希「……休憩終わりっ! フレちゃんセンセイ、続きお願いっ」
フレ「んー? 顔がムズムズするんじゃなかったの?」
志希「気のせいだったよ。だから、ね?」
フレ「ふぅー、いっぺんにいろいろやっちゃったから、フレちゃんセンセイも疲れちゃったよー♪」
志希「どうもありがとっ! やっぱフレちゃんと一緒だと、楽しく覚えられるわー♪」
フレ「……あ、外が……晴れてる? あ、見てみて! 虹だ、虹が見えるよ!」
【一ノ瀬志希「土砂降り雨ほど早く止む」】 終
(おしまい)
読んでくれた人どうも
この二人のテキトー感スキなんだが、出すのが難しい
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