志希「ねーねーフレちゃーん」フレデリカ「うーん?」 (16)

●00

※登場キャラ……宮本フレデリカ、一ノ瀬志希
(以下それぞれフレ、志希表記)

※レイジーレイジーの二人およびそのほかの皆さんがとりとめなく過ごすだけ


※左……一ノ瀬志希 中……宮本フレデリカ 右……塩見周子
http://i.imgur.com/SsnO16O.jpg
http://i.imgur.com/vX0yScJ.jpg


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●01

志希「ねーねーフレちゃーん」
フレ「うーん?」

志希「このプレイヤーって、フレちゃんの私物だっけ? 何かお気に入りの曲とか入ってる?」
フレ「んー、そだねー。じゃあ、プレイヤー君に任せてランダム再生っと♪」



"Tout tout pour ma chérie♪ Tout tout pour ma chérie♪"



志希「あ、これ聞いたことあるよ! とぅーとぅーとぅましぇりーって♪」
フレ「これねー、フレちゃんパパの思い出の曲なんだって。パパがママを口説く時に歌ったんだってよー」

志希「わーお♪ この曲のおかげでフレちゃんが誕生したのかな?」
フレ「歌詞がどういう意味か覚えてないけどねー。パパが教えてくれないんだー」
志希「えーと、フランス語だよねー? たぶん……」



千夏さん(おおむね、それぞれの単語が

     tout …… all
     pour …… for
     ma  …… my
     chérie…… darling

     という意味に相当するわ。
     さしづめ、“全てを愛しいあなたのために”という風な感じかしら?)



志希「ま、まぁね。フレちゃんママを口説き落としたんだから、きっとステキな言葉なんだよねー。
   一回耳元で言われてみたいかもー」

フレ「とぅーとぅー とぅましぇりーまーしぇーり♪」
志希「んんっ?」


フレ「とぅーとぅー とぅましぇりーまーしぇーり♪」

フレ「とぅーとぅー とぅましぇりーまーしぇーり♪」

フレ「とぅーとぅー とぅましぇりーまーしぇーり♪」



フレ「志希ちゃんもアタシに歌ってよー! とぅーとぅー とぅましぇりーまーしぇーり♪」
志希「えへ、こ、これの意味はねぇ……」

フレ「とぅーとぅー とぅましぇりーまーしぇーり♪」
志希「……とぅーとぅー とぅましぇりーまーしぇーり♪」
フレ「やった♪」



【塩見周子「あの二人、いったい何しとんのよ」】 終

●02

志希「にゃっはは~、ふっふ~♪」
フレ「う~ん、気分は薔薇色フレレリカぁ~♪」

早苗「ピピーッ! こらっ、未成年ども! 事務所で昼間っから呑んだくれてるんじゃなーい!」



フレ「違うよーサナエちゃーん。アルコールは入ってないよ~。シラフだよ~」
早苗「えっ」



志希「これはー、志希ちゃんのステキパフュームでトリップしちゃって~」
早苗「酒よりタチ悪いわ!」



【片桐早苗「普段の様子があれだから、ちょっと迷っちゃったよ」】 終



●03


志希「ねぇ、フレちゃん」
フレ「どしたの、シキちゃん」



志希「あたしね、こー見えても化学畑の人間なんだ。だから、ウソはキライだよ」
フレ「えー、アタシ、ウソはつくけど、悪意はないんだよー。何も考えてないからー」



志希「うん。だからフレちゃんのウソはスキだよ」
フレ「……わっはー♪」



【CuP「地味な本音か、楽しいウソか……」】 終




●04

フレ「フンフンフフーン、フンフフー、フレデリカー♪」
志希「あ、フレちゃんおはよー」

フレ「おはよーシキちゃん……あれれー、せっかくの脳ミソが半分寝てるように見えるけど」
志希「実験で徹夜しちゃってさー。これじゃプロデューサーに怒られちゃうなー」
フレ「アタシもオールしてたよー、ベッドの上でだけど」



フレ「ん? ナニ、シキちゃん……って、あっ、そんなトコ、ハスハスしちゃ……♪」
志希「だってー、気になって昼も眠れないことフレちゃんが言うんだもん! ニオイちぇーっく!」


【喜多日菜子「むふふ♪ 何を妄想したんです?」】 終



●05

周子「……ねえ、フレちゃん。香水、新しいのに変えた?」
フレ「お、シューコちゃんは気づいてくれた? あー良かった! 今日初めてつけてきたんだけどさ……」

周子「シューコちゃん“は”ってことは、あたしの前にスルーしたヒトがいたのか~」
フレ「そうだよー! 信じられないんだってば、聞いて聞いてよ」



~~~~~

フレ「フンフンフフーン、フンフフー、フレデリカー♪」
志希「あ、フレちゃんおはよー、ふんふんふん、スーハースーハー」

フレ「もー、挨拶と同時にハスハスなんてー」
志希「にゃーはっはー! ネコはニオイを嗅ぎ合うのが挨拶なんだよ♪」



フレ「…………」
志希「…………」

フレ(いつもと香水を変えてみたんだけど、早く気づいてくれないかなぁ?)
志希(…………)

~~~~~



フレ「シキちゃんは香水に触れてくれなかったんだよー? せっかくいいと思って選んだのにー。
   あのシキちゃんに、ニオイでスルーされたのは悲しいなぁフレちゃん。触れてくれなかっただけにー」



周子(……あの二人の意地の張り合いとか、レア過ぎでしょ)



【一ノ瀬志希「だってあたしがスキなのは、フレちゃん自身のお花の香りだからー」】 終


あのイラストと劇場を見たら組み合わせずに入られない
外出につき続きは夜に


●06

フレ「シキちゃん! もーすぐお誕生日おめでとー!」

志希「もーすぐって祝い方は予想外だったね!?」

フレ「これがホントのサプライズー♪」



【古澤頼子「ふふっ……明日から、ちょっとだけ同い年でいられます♪」】 終



●07

フレ「でもね、このサプライズにはふかーい理由があるんだよー?」

フレ「もうすぐ海のシーズンだし、今年の水着を選んでプレゼントしちゃおーかなー♪
   なんて思ってたんだけど、下見が必要じゃない? だから先に一回いっしょに行こうかと」
志希「むっふふー、去年の夏の海もステキだったねぇ……そーゆーことなら、お付き合いお願いしよう!」



フレ「と、ゆーわけで。まずハイ! これ試着ね♪」
志希「わーお、これはキワドい……」

フレ「わっはー♪ この水着かわいいでしょー?」
志希「ひゃっ!? カーテン開けるの早いよー!」
フレ「あっ! 中身のほうがかわいいかな♪」



志希「んもー、こうなったらあたしに着せたのはフレちゃんも着てよねー?
   ホラ、入って入って! どうせスタイル似たようなもんだし♪」
フレ「わー、もてあそばれるー♪」



【棟方愛海「その試着室あたしも混ぜてください! なんでもしますから!」】 終


●08

フレ「ふぅー、一通りの勝負水着は物色しちゃったねぇ……」
志希「……フレちゃん。あたし、今思ったんだけどさ……」



志希「海やプールじゃないところで、水着姿を人目に見せるって、けっこうハズかしいよね?
   露出度でいえば、下着と似たようなもんだし」
フレ「でも、アタシたちはアイドルだしー。あ、今はプライベートだからカンケイないか」

フレ「…………あははっ♪」
志希「わぁ、フレちゃんも顔が赤くなったー! 仲間だ仲間だー!」
フレ「いやいや一ノ瀬さん、アタシは平静ですよ?」
志希「試着室だから目の前に鏡があるでしょー?」



【鷺沢文香「み、水着で人前に、なんて……やはり、恥ずかしいですよね?」】 終



●09

志希「東京とパリでは、東京のほうが7時間分、時計が先に進んでるんだよね?」
フレ「んー、そのぐらいの時差だったのかなぁ?」

志希「で、パリとロサンゼルスなら、パリのほうが9時間早い、と」
フレ「おー、さすがはアメリカ帰り!」



志希「じゃあさ、東京であたしが5月30日を迎えて、そこから急いでパリ行って5月30日を迎えて、
   そこからまた急いでロサンゼルス行ったら……誕生日プレゼント3日分貰えないかなぁ?」
フレ「そんなコトしたら、アタシよりシキちゃんのがお姉ちゃんになっちゃうよー」



【安部菜々「な……なぜそこでナナを見るんですか!?」】 終



●10

志希「…………」
フレ「…………」

周子(なんなんかな、今日のあの二人。珍しく黙ってにらめっこの真似かい)



フレ(そんなにジーっと見られたら照れる~♪ アタシも見つめちゃおっ)

フレ(あは、見つめられてドキドキしちゃった? うん、それ分かる~♪)



志希「…………にゃはっ、ダメだよー、笑っちゃうよー!」
フレ「…………♪」



【塩見周子「メヂカラはフレちゃんのほうが上手、と」】 終



●11

フレ「あま~いのがいいでしょ?」
志希「からーいのがいいんだよー♪」

翠「も、もう志希さんもフレデリカさんもっ! これは料理タッグバトルの番組なんですよっ!」

フレ「だいじょーぶ! フレちゃんママ流のフリーダム・キュイジーヌを披露しちゃうから♪」
志希「あたしだって、香水作りで培った魅惑のフレーバーを散りばめて……」



翠「だからチームで1コースの料理を作るんですってば!?」

フレ「だからあま~いのがいいでしょ?」
志希「からーいのがいいんだってばー♪」



フレ「だいたいミドリちゃんは相手チームでしょ? あ、チーム・レイジーレイジーの偵察に来たんだね?」
志希「え、そーなの? そんなら大歓迎だよー♪ どんどん見てって味わって!」

翠「あなたたちが料理を作ってくれないと、勝負にも番組にもならないでしょう!?」



【水野翠「あんなに適当なのに、結局完成はするんですね……」】 終


●12

マキノ(このプロダクションにおいて、きらりんルームと並ぶ……)
   "アンタッチャブル"
マキノ(極秘空間――フレちゃんルームに、今日私は諜報活動を挑む)

マキノ(……どうやら、今日は来客が居るようで……珍しいわね)



志希『うわー♪ さすがフレちゃんルーム、フレちゃんフレーバーに溢れてるね!』
フレ『ふふーん、フレちゃんに包み込まれてる気持ちはどうだー!』



フレ『せっかくだから記念写真撮ろうよ。ほらほら、両手でハートマークつくって、パシャリ♪』

フレ『両手がふさがってて撮れなーい♪』

マキノ(……そりゃ、ねぇ)



フレ『カメラのセルフシャッターって、ちょっと独特の緊張感あるよねー。
   チカチカーってランプがだんだん早くなって、こっちも強張っちゃう気がするー』
志希『うんうん。そこらへんはやっぱり機械だねぇ。カメラマンさんみたいに、
   イイ表情のときに勝手にシャッター切ってくれるカメラがあればいいのにー』



フレ『じゃあ、そこにいるマキノちゃんに頼もう♪ ねーマキノちゃーん、出ておいでよー!』
マキノ(!? どうしてバレたの……?)



【八神マキノ「いい? 私が『フレデリカ~♪』って言ったらシャッターを押すわ。では……」】 終




マキノ「フンフンフフーン♪ フンフフー♪」

マキノ・志希・フレ「「「フレデリカ~♪」」」



マキノ「……ハッ!?」



フレ「よーし、次はマキノちゃんの記念写真の番だよー♪ ほらほら、両手でハートマークつくって?」

マキノ「え、これ私も……?」

志希「そそっ、三人いるんだから三人で撮らなきゃ!」

マキノ「……シャッターはどうやって切るの?」

フレ「…………」



【八神マキノ「いい? 私がこのカメラのセルフシャッターに合わせて『フレデリカ~♪』って言うから」】 終


●13

フレ「……ぽんぽん、ぱふぱふーっと」
志希「……んんっ」



フレ「どしたの、くすぐったい?」
志希「せっかく、メイク教えてもらってるところなんだけど……なんか、顔がムズムズするー」

フレ「んー、何かが肌に合わなかったのかな?」
志希「いや、これは……もう少ししたら、一雨来るね……」



フレ「えー、シキちゃんホントにネコみたいー? だいじょーぶだよ、アタシってすっごい晴れ女だから!」
志希「そういえばプロデューサーにもそんなコト言ってたよね、フレちゃん」

フレ「まぁ、そんなにムズムズするなら、ここまでにしておこうか?
   メイクよりも表情のほうが大事だからねー」



フレ「……あっ、外が……雨?」
志希「…………」
フレ「それも、けっこう強いかな、アハハっ」



志希「……休憩終わりっ! フレちゃんセンセイ、続きお願いっ」
フレ「んー? 顔がムズムズするんじゃなかったの?」
志希「気のせいだったよ。だから、ね?」



フレ「ふぅー、いっぺんにいろいろやっちゃったから、フレちゃんセンセイも疲れちゃったよー♪」
志希「どうもありがとっ! やっぱフレちゃんと一緒だと、楽しく覚えられるわー♪」

フレ「……あ、外が……晴れてる? あ、見てみて! 虹だ、虹が見えるよ!」



【一ノ瀬志希「土砂降り雨ほど早く止む」】 終


(おしまい)

読んでくれた人どうも
この二人のテキトー感スキなんだが、出すのが難しい

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