モバP「帰省だ!」マキノ「.....」 (97)
のんびりと書いていきます
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1377086438
カタカタカタ....
P「よっしゃおわったー!」
ちひろ「はい、お疲れ様でした」
P「これで今回のフェスに関する全ての業務は終了です!」
ちひろ「なんだかテンション高いですね」
P「そりゃそうですよ、盆も関係なく仕事してたし」
ちひろ「あっ、そういえば明日から休暇を取ってましたっけ」
P「ええ、久々に実家に帰るつもりです」
ちひろ「いいと思いますよ、働きづめでしたしゆっくり休んできてください」
P「そうさせてもらいます、では今日はこれでお先に失礼しますね」
ちひろ「お疲れ様でした」
バタン
マキノ「.....」
---翌日---
P「ふぅ、やっとここまで来た....」
P「あとはここからバスで移動だな.....」
P「おっ、次のバスまで15分か、ちょっとジュース買ってこよっと....」テクテク...
コソコソ...
P「元気ハツラツ、オロナ....」
マキノ「.....」ペラッ
P「...なにやってんだ、マキノ?」
マキノ「あら、奇遇ね?」
P「いや、奇遇とかじゃなくてさ....」
マキノ「貴方こそこんなところで何をしているの?」
P「昨日言ったじゃん、俺明日から一週間帰省するって」
マキノ「知ってるわ、だから私もちひろさんにお願いしてその間のレッスンをお休みにしてもらったの」
P「な、なに!?」
マキノ「あっ...大変だわ、せっかくのお休みだからこんなところへ旅行に来てみたけど泊まるところがないわ」
マキノ「誰か私を泊めてくれるような優しい人はいないかしら?」
P「...わざとやってるのか?」
マキノ「わかった、そんなに迷惑そうな顔をするなら帰るわ」
マキノ「でももう手持ちもないし、こんな見知らぬ場所でウロウロしてたら変な人に襲われてしまうかも....」
P「わかったわかった!もう負けました!私の家でよければ泊まってください!」
マキノ「じゃあお言葉に甘えるわ」
P「お前、これが狙いだったろ?」
マキノ「.....」
P「....ところでお前、どうやって俺の実家の住所知った?」
マキノ「個人情報をあんなところに放置しておくのはどうかと思うわ」
P「まったく....もう少しでバス来るから待ってろ」
少し中断します 続きはのちほど
ちょっとずつ再開します
最初に書き忘れましたけど一応続きものです
八神マキノ「仕方ないわね...」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1375876232/)
マキノ「ええ、そうさせてもらうわ」
P「ああ、ちょっと電話してくる」
マキノ「どうぞ」
P「あっ、もしもしちひろさんですか?」
ちひろ『はーい、どうしたんですか?』
P「どうしたじゃないですよ!マキノの休みのことどうして教えてくれなかったんですか?」
ちひろ『だって急なことでしたし、トレーナーさんたちに聞いたら....』
マストレ『まあライブも終わったばかりだ、確かに休養も必要だな、よろしい!許可しよう!』
ちひろ『...って言ってたので』
P「なんと....」
ちひろ『マキノちゃんは普段から真面目なのでトレーナーさんたちからの信用はバツグンですね!』
P「いや、でもあいつウチの実家まで来ちゃってるんですよ?」
ちひろ『でしょうねぇ』
P「でしょうねってアンタ....」
ちひろ『だってマキノちゃんプロデューサーさんの帰省するのを知ってから....』
マキノ『どうかしら.....実家なら安心....いえ、でもダラダラしてたらそれが原因で夏バテに....』ブツブツ...
ちひろ『みたいな感じで....』
P「あいつは俺の母親かよ....」
ちひろ『今さらじゃないですか、通い妻みたいなことまでさせておいて』
P「ぐっ、そう言われると反論できん....」
ちひろ『とにかくそういうことなんで何とかしてあげて下さいね、それじゃごゆっくり』ブツン!
P「大丈夫...かな?」
マキノ「プロデューサー、バスが来たわよ」
P「ああ、今行く」
ブロロロロ...
マキノ「いい所ね....」
P「そうか?何もない所だぞ」
マキノ「私はこういうのどかな場所は嫌いじゃないわ」
P「ふーん、お前はもっと高層ビルの立ち並ぶ所で働いてそうなイメージあるんだが」
マキノ「ふむ、それも悪くないわね....」
P「よくわからんやつだ....」
『次はー○○~、○○~』
P「次で降りるぞ」ピンポーン♪
マキノ「ええ、わかったわ」
テクテク....
マキノ「ずいぶん歩くのね....」
P「ああ、車がないと買い物に行くのも不便さ」
マキノ「プロデューサーはこういう所で育ったから、営業で歩き回っても平気なの?」
P「うーん、そうかもな....おっ、ここだ」
マキノ「ここがプロデューサーの実家...」
P「なんて言い訳しようかな....」
マキノ「入らないの?」
P「ちょっと待っててくれ、俺がいいって言うまで入るなよ?」
マキノ「ええ、そうするわ」
ガラガラガラ....
P「ただいまー」
母「お帰りなさい、もう!言えば迎えに行ったのに」
P「いいよ、いい運動になるし」
母「暑かったでしょ?とにかく早くあがってあがって」
P「ああ、でもちょっとさ...」
母「どうしたの?」
P「父さんと母さんに頼みごとがあるんだ....」
母「頼みごとって?」
P「友達...いや、部下...とにかく知り合いが一緒なんだけど...泊めてくれないかな?」
母「知り合い?」
P「うん、ダメかな?」
母「いいわよ、一人なの?」
P「ああ、一人だけだ」
母「じゃあ大丈夫ね、さあその人にも入ってもらってちょうだい」
P「ありがとう...マキノ、いいぞ」
テクテク...
マキノ「お邪魔します、八神マキノです」ペコリ
母「....っ!!」
P「母さん、彼女は...」
ドタドタドタ!!
母「お父さん!Pが、Pが!女の人を!」
P「ちょ、ちょっと母さん!?」
マキノ「今のがプロデューサーのお母さん....やはり貴方に似てるわね」
P「どういうところがだ?」
マキノ「人の話を聞かないところ」
P「....お前、俺のこと嫌いなのか?」
マキノ「とんでもないわ」
ドスドスドス...
父「オ、オホン!」
P「と、父さん....」
父「えー....あー....」
マキノ「初めまして、八神マキノと申します」ペコリ
父「ああ、これはどうも御丁寧に.....Pの父です」
父「お嬢さん、こいつはどんな感じかな?」
P「はっ?」
マキノ「そうですね...少し...いや、かなりだらしないところもありますけど....素敵な人だと思います」
父「そ、そうですか!P、お前こんなよく出来たお嬢さんを捕まえて!」
母「これでようやく孫の顔が....」
P「ちょ、ちょっと待てー!!」
-----
マキノ「にぎやかな御両親ね」
P「まったく、二人とも早とちりして....」
マキノ「プロデューサーは結婚を急かされてたのね、初耳だわ」
P「まあ、別に言いふらすことでもないしな」
マキノ「ふむ、確かに長男である以上ご両親が孫の顔を見たがるのは論理的に破綻していないな....」
P「忙しくてそんな暇ないっての....さっ、この部屋を好きに使っていいぞ」
マキノ「ここは....」
P「俺の部屋だよ、昔のな」
マキノ「プロデューサーはどうするの?」
P「俺はもう一方の空き部屋を使うよ」
マキノ「貴方がここにいればいいじゃない、空き部屋は私が使うわ」
P「いいよお前がここで、ここなら本もいっぱいあるし退屈しないと思うぞ」
マキノ「でも.....」
P「反論はなしだ、とにかくここで寝ろ!いいな?」
マキノ「....わかったわ」
P「今日はとりあえず荷物降ろしてゆっくりしてろ、夕飯できたら呼ぶからな」
マキノ「プロデューサーはどうするの?」
P「俺ものんびりしてるよ、何かあったら呼べよ?布団はあとで母さんが出してくれるからな」
マキノ「ええ、ありがとう....」
P「じゃあな、ライブ終わったばかりで疲れてるだろうからしっかり休むんだぞ」
マキノ「....ねえ、プロデューサー?」
P「なんだ?」
マキノ「その....貴方のご両親の前までプロデューサーと呼ぶのは...論理的にどうかと思うの」
P「はぁ...」
マキノ「だから...その...な、名前で呼んでも構わないかしら?」
P「ああ、別にいいぞ?」
マキノ「じゃ、じゃあ....P?」
P「おう」
マキノ「.....ふふっ♪」
P「それじゃ」
マキノ「あっ、P?」
P「今度はなんだ?」
マキノ「.....なんでもないわ」
P「変なやつだな?じゃあな」バタン
マキノ「布団は別なのね....」
P「うーん....」ゴロン
P「久々に心の底からゆっくりできるなぁ.....」
P「まっ、帰ったらまたプロデュースの日々が待ってることだし....」
P「この一週間は思いっきり羽を伸ばすとするか....」
P「にしてもやはり実家は落ち着く....」
P「こうして寝転がってるだけで.....」
P「移動の疲れもあって眠気が.....」
P「Zzz...」
-------
「...きて」
P「むにゃ....」
「....起きなさい、夕飯が出来たわ」ユサユサ
P「わかってるよ母さん....」
「貴方、寝ぼけてるの?」
P「えっ?」パチッ
マキノ「もう夕飯の時間よ」
P「マ、マキノ!?すまん、勘違いしてて....」
マキノ「やっぱり疲れが溜まってたのね、無理もないわ」
P「あ、ああ....悪いな...」
マキノ「別に構わないわ、それより行きましょう、もう料理が出来てるわよ」
P「すまんすまん、俺が呼びに行くはずだったのに...」
マキノ「いいのよ、あなたは疲れてるんだからゆっくり休むべきだわ」
P「わかったよ、じゃあ行くか」
父「まあまあ、P!お前もっと飲め!」
P「父さん、飲みすぎだよ....」
母「ふふっ、お父さん嬉しいのよ♪あなたがこんな綺麗な人を連れてきたんだもの」
P「そりゃアイドルだし、綺麗なのは当然だよ」
母「マキノさんたら偉いのよ、自分から進んで『何かお手伝いできることはありませんか』って言ってきたんだから!」
父「そうだぞ、こんな気の利くお嬢さんなら嫁にはもってこいだ!」
P「嫁じゃなくて担当アイドルだってば」
母「申し訳ないわねぇ、マキノさん」
P「マキノ、お前もフェスが終わったばかりで疲れてるんだから無理にやらなくても....」
マキノ「いえ、泊めていただいてるのだからこれくらいしないと、だから気にしないで下さいお母さん」
母「本当によくできた子ねぇ♪」
父「いやぁ、久しぶりに帰ってきたと思ったらこんな人を連れてくるなんてな!」グビグビ...
P「あーあ、すっかり出来上がってる....」
マキノ「お注ぎします」ススッ
父「おっ、こりゃあすまないねぇ!」
P「マキノ、父さんはそうなるとしつこいぞ、注意しろよ」
マキノ「大丈夫よ、むしろ楽しいわ」
P「ホントかよ...」グビッ
母「P、このから揚げマキノさんが作ったのよ?」
P「ああ、もらうよ」モグモグ
マキノ「どうかしら?」
P「うん、美味しい」
マキノ「そう、よかった...」
母「Pは昔からしょっぱいのが好きなの」
マキノ「だからしょうゆを少し多めに、ですね」
母「あなたの好みの味をしっかりわかってるのね♪」
P「やれやれ、すっかり意気投合しちゃって...」
父「P!飲んでるか!?」
P「はいはい、飲んでるよ」
------
P「はぁ、すっかり飲まされたな....」
P「あんなに機嫌のいい父さんを見るのは久しぶりだ....」
マキノ「ふぅ....いいお湯だったわ....」
P「おっ、あがったか、どうだったうちの風呂は?」
マキノ「ええ、とても気持ちよかった....」
P「移動でだいぶ汗かいたからな、そうだろうと思ったよ」
マキノ「P、怒ってない?」
P「なにがだ?」
マキノ「....勝手についてきて」
P「ああ、もういいよ、たまにはこういうのも悪くないからな」
マキノ「そう、ありがとう...」
P「じゃ、俺はこっちの部屋で寝るからな、おやすみ」
マキノ「あっ....」
P「なんだ?」
マキノ「その....なんでもないわ、おやすみなさい」
P「おやすみ、ゆっくり寝ろよ?」バタン
マキノ「はぁ......」
チュンチュン....
P「んんっ....」
P「あれ?ここは....」
P「そっか、実家に帰ってきたんだ....」
P「......寝よ」
P「Zzz....」
P「ふわぁぁぁ....もう昼か....」
母「あら、起きてきたの?」
P「ああ、久しぶりにこんなに寝た」
母「ちょうどよかったわ、今お昼ごはんが出来たの、食べる?」
P「ああ、もらうよ」
マキノ「今日はそうめんよ」
P「おっ、いいな」
父「P、顔くらい洗ってこい」
P「へいへい...」テクテク...
母「いつまでたっても面倒くさがりねぇ.....」
マキノ「でも、たまの休みですしこれくらいは....」
母「あら、やさしいのね♪」
マキノ「いえ.....」
-------
コンコン
マキノ「どうぞ」ペラッ
ガチャッ
P「よっ、なにしてた?」
マキノ「貴方の部屋にあった本を読んでいたわ」
P「感想は?」
マキノ「マンガばかりね、小説とか活字の本が少ないわ」
P「ま、まあ学生時代なんてそんなもんだ.....で、なに読んでたんだ?」
マキノ「これよ」
P「おっ、キン肉マンか!どうだそれ?」
マキノ「よくわからないわ、話に矛盾点が多すぎて論理的に破綻してるし....」
P「いやいや、これはそういうのを楽しむものなんだよ」
マキノ「ロビンマスクは二度とリングに立てなくなったはずなのにどうしてアトランティスと戦えるの?」
P「まあその...ゆでだから」
マキノ「やっぱり論理的じゃないわね.....」
P「他にもこれなんか面白いぞ、えーっとな....」
マキノ「フフッ♪」
P「なんだ?」
マキノ「....なんだかこんなにゆっくりするのも久しぶりね」
P「うーん、レッスンやったりライブやったり、最近はフェスもあったからな」
マキノ「そうね、とても充実していたわ、だけど....」
マキノ「Pとこうしてのんびりしているのも、悪くないわ....」
P「そうかもな....」
マキノ「ねぇ、P?」
P「んっ?」
マキノ「.....」ポンポン
P「えっと....」
マキノ「速くして」
P「わ、わかったよ....じゃあ失礼して....」
ポスン
マキノ「どう?私の膝、硬くないかしら?」
P「いーや、とっても柔らかいぞ」
マキノ「いつもご苦労様....」ナデナデ
P「いやいや、お前のほうが頑張ってるよ」
マキノ「いいえ、私は事務所の誰よりも貴方のことを知っているつもりよ」
P「いつの間にかそうなってたなぁ....」
マキノ「毎日色々なところへ出向いて、頭を下げて....」
マキノ「帰ってきたかと思えばご飯も食べずに資料や企画書作りだもの」
P「今はお前が料理や掃除をやってくれるからとても助かってるぞ」
マキノ「私は....貴方が頑張れるなら...それでいいわ」
P「そうか....」
マキノ「本当にお疲れ様」ナデナデ
P「ありがとな....」ウトウト...
マキノ「寝てもいいわよ、ここにいるから」
P「じゃあ...お言葉に....甘えて....」
マキノ「ええ、おやすみなさい」
P「Zzz...」
マキノ「......」ナデナデ
P「ふぅ、ご馳走様」
母「マキノさん、お料理上手ねぇ」
マキノ「いえ、それほどでも」
父「いやいや、その歳でこれだけの味が出せればいうことない!」
マキノ「ありがとうございます」
父「P、早いとこ決めたらどうだ?」
P「な、なにがだよ....」
母「やーねえ、言わせる気?」
P「あーもう!なに言ってるかわからないな!風呂入ってくる!」
母「もう、照れちゃって♪」
マキノ「そうなんですか?」
母「あの子は都合の悪いことがあると、目をそらすのよ」
マキノ「ふむ...なるほど」
母「ごめんなさいねぇ、どうしようもない子で」
マキノ「....いいえ、そんな...」
-----
P「まったく、悪酔いするといつもこうだ」
マキノ「でも楽しい御両親だわ」
P「気をつけろよ、あれで結構スケベだからな」
マキノ「大丈夫よ、貴方のお父さんだもの」
P「どこからその信用が出てくるんだか....」
P「それじゃ今日もお疲れさん、おやすみ」
マキノ「.....」
P「どうした?」
マキノ「いえ.....おやすみなさい」
P「おう、おやすみ」
-----
P「Zzz....」
カチャッ...
モゾモゾ....
ちょっと中断します 少ししたら再開すると思います
ちょびっとずつ再開します
チュンチュン...
P「うーん...」モゾモゾ...
モミッ
P(あれ?なんだこれ?すごく柔らかい...)モミモミ...
「あっ....」
P「んんっ....」パチッ
P「....えっ?」
マキノ「Zzz....」
P「うおおっ!?」バッ!
マキノ「うーん....」
P「な、なにやってんだよお前!?」
マキノ「おはよう......はっ!?」
P「おはようじゃないよ、何で俺の布団にいるんだ?」
マキノ「.....しまった、起きる前に抜け出すつもりだったのに...」
P「えっ、なに?」
マキノ「あ、貴方が寝坊しないように...近くにいたほうが合理的だし...」
P「いや、昨日は休みだからゆっくり寝てていいみたいな事言ってたじゃないか」
マキノ「で、でも....あんまり怠惰な生活をして、夏バテにでもかかったら...」
P「だからさ.....」
P「....ひょっとしてお前、一緒の布団じゃないと眠れないとか言うんじゃないだろうな?」
マキノ「......////」カアァァァァ
P「もしかして図星か?」
マキノ「い、いけない?」
P「いや、いけないっていうか....」
マキノ「.....昨日はあまりよく眠れなかったの」
マキノ「貴方の傍だとよく眠れるなら、そうしたほうが論理的じゃない...」
P「いやいや、なんか変だぞそれ」
マキノ「どこが変......あっ、いけない!そろそろ朝ごはんの時間だわ...」
P「別に母さんに任せてていいんだぞ?」
マキノ「泊めてもらってるのだからこれくらい手伝うわ、じゃあ出来たら呼ぶからまだ寝ててね」バタン
P「....びっくりした、起きたら目の前に谷間があるんだからな」
Prrrr♪
P「んっ、電話だ」ピッ
P「もしもし?」
ちひろ『おはようございます、あなたのちひろです♪』
P「なんだちひろさんか」
ちひろ『なんだとはなんですか!?それより....ゆうべはおたのしみでしたね?』
P「....なにもしてませんよ」
ちひろ『なーんだ、つまんない』
P「俺はプロデューサー、マキノはアイドル、OK?」
ちひろ『わかりませんよ、なんだかんだ言っても男女ですからね』
P「あなたそんなこと言う人でしたっけ?」
ちひろ『あなた方に関してはもう諦めてるだけです、それはそうとしてお休みできてますか?』
P「ええ、おかげさまで」
ちひろ『それならよかったです、戻ったら仕事が待ってますからね♪』
P「はーい....」
ちひろ『マキノちゃんはどうです?』
P「なんだかんだで結構エンジョイしてるみたいですよ」
ちひろ『なら心配いりませんね』
P「ええ、ちゃんと連れて帰ってきますので安心してください」
ちひろ『にしてもマキノちゃんは大胆というか無用心というか、男性の家に転がり込むなんてすごいですねぇ....』
P「うーん、それはちょっと思いましたけど....」
ちひろ『プロデューサーさんじゃなかったら襲われてるかもしれませんね、それじゃゆっくり休んでくださいね』
P「はい、じゃあ失礼します」ピッ
P「....確かに慣れすぎて何も言わなかったがいくらなんでも無用心だよなぁ...」
P「これじゃ将来大変なことになるかもしれん」
P「少し、男の怖さを教えてやるか.....」
---夕方---
P「おーいマキノー」
マキノ「どうしたの?」
P「ちょっと来てくれないかー?」
マキノ「ちょっと待ってて....」
ガチャッ
マキノ「P?なにかあったの?」
バタン!
マキノ「!?」
P「マキノ....」
マキノ「ど、どうしたの?」
P「お、お前が悪いんだぞ....」
マキノ「P...」
P「はぁ...はぁ....」
マキノ「あっ....」
ドサッ
P「ふっふっふ....」
P(どうだ?こうすればさすがのマキノでも...)
マキノ『や、やめて...誰か....』
P『ぐへへへへ....今日は父さんも母さんも町内会の集まりで留守だ!誰もいないぞ!』
マキノ『い、いや.....』
P『ウソだよ、怖がらせてゴメン、でもこれでわかったろ?下手に男のことを信用しすぎるのも考え物だぞ?』
マキノ『え、ええ...』
P「今度からはもう少し気をつけるんだ、男に家に軽々しく上がっちゃいけない」
P「特に知らない男にはな、そうしないと将来困ると思うぞ」
マキノ「そうするわ....」
P(ってなるはずだ、そうすれば少しは男に対して警戒心を持って接するだろう)
マキノ「P....」
マキノ「......」ギュッ
P(あ、あれ?抵抗しない....)
P「お、襲っちゃうぞー....」
マキノ「......」カアァァァ
P(んっ?なんか予想と違う...)
P「えーっと.....」
マキノ「.....しないの?」
P「えっ?あれ?いやいやいやいや!」
マキノ「....どうしたの?」
P「だ、だってお前....何で抵抗しないんだよ!?」
マキノ「わ、私も....ヒトの身体のことならば....一般的な知識を持っているわ...」
マキノ「Pくらいの健康な男性ならば、異性に対して性的な欲求を持つのは...論理的に自然なことよ...」
マキノ「そ、そのことについて私は...別に偏見や嫌悪感を持ったりはしないし....」
マキノ「だから....つまりね....」
マキノ「貴方がその.....したいのなら....私は構わないわ....」
P「マ、マキノ...」
マキノ「ただ....その....や、優しくしてくれると....嬉しいのだけど...」
P「....っ!!」
マキノ「P....んっ!?」
P「マキノ....マキノ.....」
マキノ「ちゅっ...ぷはっ...あんっ....」
--------
マキノ「はぁ...はぁ.....」
P「や....」
P「やってしまった.....」
P(プ、プロデューサーが自分のプロデュースするアイドルを....)
P(ていうかマキノはまだ未成年...)
P(プロデューサーとして、いや人として....)
マキノ「P...?」
P「す、すまーんマキノ!」ガバッ!!
マキノ「.....っ!」
P「自分のアイドルに手を出してしまうなんて....」
P「ほ、本当はお前があんまりにも俺に対して警戒心がなさ過ぎるから....」
P「それじゃ危ないぞってことを教えるつもりで....」
P「で、でもお前は何も抵抗しないし....」
P「いつものクールな感じじゃない甘えるような表情をしてて....」
P「それを見たら理性が吹き飛んでて....」
P「本当にすまない!警察に通報するなり、訴えるなり好きに....」
マキノ「....バカね」
チュッ
P「んっ...」
マキノ「そんなことするわけないでしょう」
P「で、でもお前に....」
マキノ「本当に鈍感な人ね...」
マキノ「私も色恋に明るいほうではないけれど...」
マキノ「す、好きでもない男性の家まで家事をしに行くほど奇特な人間ではないの」
P「と、ということは...」
マキノ「....その、とても...フワフワしてて...よかったし....」
マキノ「怒ったりしてないわ....」
P「そ、そうなのか?」
マキノ「もしかして....私では不足だった?」
P「い、いや!そんなことはない!」
P「すごく柔らかくて最高だったし、それに....」
マキノ「な、なに?」
P「その...ああいう声も出せるんだな...マキノは....」
マキノ「.....っ!!」カァァァァ
Prrrrr♪
P「おっ、家の電話が...」ガチャッ
P「はい、もしもし?」
母『P?母さんだけど』
P「ああ、どうしたの?」
母『ごめんなさいね、お父さんたら飲み会でベロンベロンに酔っぱらっちゃって今日は帰れそうにないのよ』
P「あ、ああ....」
母『お父さん一人残しておけないから、母さんも今日は他のところに泊まるわね』
P「そ、そうなんだ....」
母『まあ、マキノさんがいれば大丈夫よね、冷蔵庫の中の物は好きに使っていいからって言っておいてくれる?』
P「わかった、伝えとくよ....」
母『それじゃあね、悪いけどよろしく』ブツン
マキノ「誰から?」
P「母さんからだ、今日は...二人とも帰らないって...」
マキノ「そ、そうなの....」
P「ああ、だから...今日は俺たちだけだ....」
マキノ「.....」
ムクムク...
マキノ「っ...」
P「ゴ、ゴメン....」
マキノ「気にしないで...生理現象なんだから...」
P「そ、そうだな...」
マキノ「...仕方ないわね」
マキノ「もう一回....する?」
------
ガチャッ
P「お疲れさまでーす、ただ今戻りました~」
ちひろ「お帰りなさい!どうでしたかお休みは?」
P「おかげさまでゆっくりできましたよ、これお土産です」
ちひろ「あら、クッキーですね♪ありがとうございます」
マキノ「今回はどうもありがとうちひろさん、お休みの調整をしてくれて」
ちひろ「いえいえ、お気になさらずに♪ところでマキノちゃん?」
マキノ「なに?」
ちひろ「どうでしたか、プロデューサーさんとの夏休みは?」
マキノ「ええ、とても楽しかったわ、海へ行ったり...ね」
P「何もなくて退屈じゃなかったか?」
マキノ「いいえ、Pのご両親がいたもの、退屈なんてしなかったわ」
P「それならよかったけどな」
ちひろ「ふーん....せっかくなのでこのクッキー召しあがっちゃいましょうか」
P「はい、どうぞご自由に」
ちひろ「じゃあちょっとお茶淹れてきますね」
P「お願いします」
ちひろ(『プロデューサー』、じゃなくて名前呼びですか...)
ちひろ(これは一週間の間になにかありましたねぇ....)
ちひろ(デート...いや、もしかするとキスまで...)
P「バレたかな....」
マキノ「大丈夫よ、堂々としてればわからないわ」
P「なんていうか....今回の休みで一つ学んだんだけど....」
P「その、一回しちゃうと...タガが外れたようにやっちゃうな....」
マキノ「そ、そうね....」
P「あの後はずっと一緒の布団で寝てたし...」
マキノ「.....ええ」
P「....海でしちゃったり」
マキノ「....お風呂でもしたわ」
P「ああ、そうだな....」
マキノ「私も今回の休みで学んだわ...」
マキノ「男性の性欲と言うものは....想像以上に強いものなのね...」
マキノ「あと、貴方が加虐趣味を持ってるということも...」
P「人聞きの悪いことを....」
マキノ「だ、だってそうじゃない...」
マキノ「私の弱いところばかり責めてきたり....」
マキノ「す、すごく卑猥な事を言わせたり....」
P「そ、それは....」
マキノ「反論できるの?」
P「...マキノが普段と全然違う声を出すから、もっと聞きたいって思って...」
マキノ「そ、そんなの....」
P「それに、お前だって朝起きてから一度するまで離れなかったじゃないか!」
マキノ「あ、あれは....」
P「朝起きるといつも股の間へ移動してるし...」
マキノ「し、仕方ないでしょう!あんなになってたんじゃPがズボンを履けないじゃない!」
マキノ「だから一度発散させておかないと...」
P「ふぅ...やめようこの話は...」
マキノ「...そうね、不毛だわ」
P「マキノ...俺、責任取るからな」
マキノ「それは....」
P「俺との関係が原因でアイドルを続けられなくなったとしても....」
P「その時は必ず責任を取る、約束する」
マキノ「....ええ、お願いするわ」
P「妙に素直だな?」
マキノ「....私だって、好きな人にそんなこと言われて嬉しくないわけが...ないじゃない」
マキノ「本当なら今にもここで泣き出したいくらいよ...」
P「そっか...」
マキノ「クスッ、一応聞いておくけどそれはプロポーズと取っていいのね?」
P「ああ、その通りだ」
マキノ「ねえP?」
P「んっ?」
マキノ「これからもよろしくね」
P「ああ、こちらこそ」
マキノ「あと....」
P「なんだ?」
マキノ「さっきの言葉、本当に嬉しかったわ....」
マキノ「だから....」
マキノ「....今夜もたくさんしてあげる」
おわり
駄文失礼しました~
ほのぼのとした日常を書こうとしたのにどうしてこうなった...
やっぱりマキノはいいキャラだなぁ...
でもこれ以上は再登場してくないとキャラがつかめません
はよこい!
ではまた~
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