八幡「葉山が女の子になった」 (162)
―教室―
ガラガラ
八幡「……」
結衣「あっ、ひっきーおはよ。風邪は治ったの?」
八幡「もう、大丈夫だ」
結衣「そっか、良かった。部活は出れそう?」
八幡「いや、病み上がりだし、授業終わったら帰るわ」
結衣「わかった。ゆきのんにはあたしから言っとくね」
八幡「頼むわ」
ガラガラ
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結衣「あっ、やっはろー隼美ちゃん」
隼美「おはよう。結衣にヒキタニくん」
八幡「え?お、おはよ……てか、誰?」
結衣「はぁ!?」
八幡「ちょっ、いきなり大声出すなよ。ビックリするだろ」
結衣「ひっきーがアホなこと言うからだよ!」
八幡「いや、俺は別にアホなこと言ってないだろ」
結衣「言ったよ!隼美ちゃんのこと誰って」
八幡「そんなこと言ったって知らないんだからしょうがないだろ」
結衣「ちょっとひっきー、ふざけるのもいい加減にしなよ!」
八幡「別にふざけてる訳じゃない」
結衣「じゃ、なんで隼美ちゃんのこと知らないふりするの?」
八幡「ふりなんてしてない。本当に知らないんだよ」
結衣「ひっきー!」
隼美「ゆ、結衣落ち着いて」
結衣「むぅ……」
隼美「ヒキタニくん、本当に私のこと知らない?」
八幡「あ、あぁ」
隼美「そっか……なら、自己紹介するね。私の名前は葉山隼美」
八幡「葉山……隼美」
隼美「ヒキタニくん」
八幡「なんだ?」
隼美「葉山隼人って人のこと知ってる?」
八幡「知ってるけど……そういえば、あいつまだ、来てないみたいだな。もうそろそろ、チャイムがなるのに」
隼美「……ヒキタニくんちょっと話があるから放課後付き合って貰えないかな?」
八幡「えっ……い、いや……今日は病み上がりだし、真っ直ぐ家に帰らないといけないから」
隼美「お願いヒキタニくん、本当に大切な話なの……もし付き合ってくれたらなんでもするから」
八幡「なんでも……」
結衣「あっ、ひっきー隼美ちゃんにえっちなことお願いする気でしょ」
八幡「し、しねぇよ」
結衣「怪しい」
隼美「別にしてもいいのよ」
八幡 結衣「え!?」
隼美「ヒキタニくんが放課後付き合ってくれるならだけど」
結衣「ちょっ、ちょっとそんなのダメだよ。色々な意味でダメ!」
隼美「じょ、冗談だよ」
結衣「冗談でも女の子がそんなこと言っちゃいけません」
隼美「はい……それでヒキタニくん付き合ってくれる?」
八幡「明日じゃダメなのか?」
隼美「だめ。今日じゃなきゃ」
結衣「ひっきー付き合ってあげたら?」
隼美「お願い」ウルウル
八幡「……はぁ、わかった」
隼美「ありがとう!じゃ、放課後にね」
結衣「隼美ちゃん話って何なんだろうね」
八幡「さぁな」
結衣「えっちなことしたらだめだからね」
八幡「だからしないっての」
結衣「なら、いいけど」
―放課後―
翔「隼美ちゃん部活いこうぜ」
隼美「悪いけど、今日は用事があるから部活には出れないんだ」
翔「え?そうなん?」
隼美「うん、部長にはもう、言ってあるよ」
翔「そっかー。用事があるなら仕方ないか」
優美子「隼美、用事ってなんなん?」
隼美「ヒキタニくんとちょっとね」
優美子「ヒキオと?」
隼美「うん」
優美子「ふーん」
姫菜「隼美ちゃんとヒキタニくん……あれ?」
結衣「どしたの?」
姫菜「いや、なんか物足りないって感じがしたんだよね……なんだろ?」
結衣「?」
隼美「それじゃ、そういうことだからじゃあね」
結衣「あっ、ばいばい」ブンブン
姫菜「はやはち……はちはや……あれ?あれれ?」
優美子「……」ジー
隼美「ヒキタニくん」ツンツン
八幡「っ!」ビクンッ
隼美「驚かせてごめんね」
八幡「い、いや……大丈夫だ」
隼美「それじゃ、行こっか」
八幡「お、おう……」スッ
優美子「ヒキオっ!」
八幡「ひゃっ、ひゃい!」ビクンッ
優美子「隼美に変なことすんじゃないよ!もし、変なことしたらあーし許さないから!」
八幡「しないから安心しろ」
優美子「ふんっ!」プイッ
隼美「優美子も心配しょうだな」
八幡「まぁ、それだけお前が大事なんだろ」
隼美「そうだね……」ニコッ
八幡「うっ……」ドキッ
隼美「どうしたの?」ニコニコ
八幡「いや、なんでもない」フイッ
隼美「そう」ニコニコ
八幡「い、行くか」
隼美「うん♪」ニコニコ
いろは「あっ、隼美せんぱーい」
隼美「ん?」クルッ
いろは「今から部活ですか?」
隼美「ううん、今日は用事があるから休むよ」
いろは「そうなんですか」
隼美「うん」
いろは「用事ってなんですか?」
隼美「ヒキタニくんとちょっとね」チラッ
八幡「……」
いろは「え?先輩と?ってか、先輩居たんですか」
いろは「あっ、隼美せんぱーい」
隼美「ん?」クルッ
いろは「今から部活ですか?」
隼美「ううん、今日は用事があるから休むよ」
いろは「そうなんですか」
隼美「うん」
いろは「用事ってなんですか?」
隼美「ヒキタニくんとちょっとね」チラッ
八幡「……」
いろは「え?先輩と?ってか、先輩居たんですか」
八幡「お前、絶対わざとだろ」
いろは「そんなことないですよー」
八幡「なんで葉山の隣にいるのに気が付かないんだよ」
いろは「むしろ、隼美先輩が隣にいたからこそ、先輩の存在に気が付かなかったんですよ」
八幡「葉山凄すぎだろ」
いろは「そりゃ、隼美先輩は雪ノ下先輩に並ぶ美人ですし、文武両道、スタイル抜群、オシャレで優しくて男女ともに人気がある」
八幡「葉山どんだけすげぇんだよ……」
いろは「それに引き換え先輩は……」
八幡「な、なんだよ……」
いろは「目が腐ってて根暗でぼっちでひねくれてて目が腐ってて隼美先輩とは月とスッポンの死骸ですよ」
八幡「よく、本人を目の前にそこまでボロクソに言えるな。てか目が腐ってる二回言ってるし」
いろは「大事なことなので二回言いました」
八幡「そうかい」
いろは「あっ、まだありました。シスコンなところもですね」
八幡「なんでだよ。家族を大事にすることはいいことだろ。てかシスコンじゃねぇし」
いろは「隠したってむだです。私しってますよ。先輩は近親相姦上等の変態シスコン兄貴だってこと」
八幡「まて、それは別の千葉の兄だ。つか、だれから聞いたんだよ」
いろは「結衣ちゃんです」
八幡「あいつ……」
いろは「とにかく実の兄妹はダメです。どうしても妹がいいなら……い、妹みたいな存在の女の子で我慢してください」
八幡「意味が分からんし、俺にそんな存在の女の子の知り合いはいない」
いろは「はぁ、そうですか」
隼美「二人とも相変わらず仲がいいね」
八幡「どこがだよ」
いろは「ちょっと隼美先輩、止めてくださいよ」
隼美「そうかな?」
いろは「そうですよ」
隼美「私は仲良しに見えるけどな」
八幡「俺が言うのもなんだがお前目腐ってんじゃないか?」
いろは「ホントになんですね」
結衣ちゃんて…
ガハマさん留年でもして同級生になったか?
八幡「うっせ」
隼美「ほら、今みたいなのとかさ」
八幡 いろは「……」
隼美「ちょっと妬けちゃうな」チラッ
八幡「っ!」
いろは「……え?ん?は?」
隼美「そろそろ行こっか。ヒキタニくん」
八幡「お、おう……」
いろは「ちょっ、ちょっとまて下さい。先輩」ボソボソ
八幡「なんだよ」ボソボソ
いろは「なんか隼美先輩の様子が何時もと違うんですよ」ボソボソ
八幡「それがどうした?」ボソボソ
いろは「女の勘が言ってます。隼美先輩に気を付けろと」ボソボソ
八幡「何を気を付けるんだよ」ボソボソ
いろは「分かんないですけどとにかく気を付けてください」ボソボソ
八幡「へえへえ」ボソボソ
隼美「おーい、ヒキタニくん早くー」
八幡「おー」
いろは「さっき言ったこと忘れないで下さいよ」
八幡「ん」スッ
隼美「いろはと何を話してたの?」
八幡「ん?いや、お前と二人きりだからって変なことするなよって釘を刺されてたんだよ」
隼美「……そっか」
いろは「大丈夫かな……結衣先輩と雪ノ下先輩のところに報告しに行こっと」
>>40
ミスです。ごめんなさい。
結衣先輩で脳内変換してください。
それからレスしてくれた人ありがとうございます。とても嬉しいです。
さよなら
ん?完結ではないよね?
今日の投下終わっただけだよね?
>>45
はい、完結ではないです。紛らわしい書き方をしてすみません。
完結の時は'完結'と書きます。
さよなら
八幡「……」
隼美「……」
八幡「……因みに行き先は何処だ?」
隼美「私の家だよ」
八幡「そうか」
隼美「……以外だね。ヒキタニくんなら私の家って言ったら行き先を変えろって言いそうだけど」
八幡「まぁ、今回はことがことだからな」
隼美「……そっか」
八幡「あぁ」
―葉山家―
隼美「ここが私の家だよ」
八幡「でかいな」
隼美「まぁね……因みに今日は両親とも帰って来ないんだ」ニッコリ
八幡「……そ、そうか」
隼美「大丈夫?顔真っ赤だよ?」
八幡「ねぇ、そんなに俺をからかって楽しい?」
隼美「うん、楽しい♪」ニコッ
八幡「そうですか」
隼美「今なら君をからかう陽乃さんの気持ちが分かるよ」
八幡「そんな気持ち分からなくていいから」
隼美「ふふ、どうぞ」
ガチャ
八幡「お、お邪魔します」
隼美「はい、私の部屋は二階だから二階に行こ」
八幡「なぁ、葉山」
隼美「ん?なに?」コテン
八幡「いい加減、その演技辞めたらどうだ?ここには俺とお前しかいないから女の振りをする必要はないぞ」
隼美「いきなり、本題に来たね」
八幡「回り道するのはあまり好きじゃないからな」
隼美「君の人生は回り道ばかりしてそうだけどね」
八幡「うるせ」
隼美「ごめん、ごめん。でも女の子の振りは止められないよ」
八幡「は?」
隼美「今、男口調に戻したら、きっと私はこの辛すぎる現実に耐えきれなくて頭がどうにかなっちゃうからね……」
八幡「葉山……」
隼美「元に戻りたいって思ってる……けど……こんなこと……耐えきれなくて……うっ……ひっく……どうしたらいいの?……なんでっ……なんっ、でっ……私なのぉ……うぅ……」
八幡「お、おい。大丈夫か」
隼美「くうっ…… ううっ ……うっ、うっ
あ……」ポロポロ
八幡「えっと……あっ、……その……」アタフタ
隼美「うっ……ひっく……」ポロポロ
八幡「ど、どうしよう……ぐすっ」
―部屋―
隼美「……」
八幡「いつ女の子になったんだ?」
隼美「君が学校を休んだ日の朝、私は女の子になってたの」
八幡「そうか、前の日とかに変わったことは?」
隼美「なかったよ。いつも道理の変わらない日常だった」
八幡「俺以外にお前が男だったことを覚えてるやつはいるのか?」
隼美「私の知る限りでは君一人だよ」
八幡「そうか……ってかなんで俺なんだ?」
隼美「そんなの私に聞かれても分からないよ……」
八幡「一応聞くが雪ノ下さんが関わってるってことは……」
隼美「私も最初に思って連絡したけど違ったよ。それに彼女は他の人よりも優れているけれど、流石に人の性別を変えるようなことはできないよ」
八幡「それもそうだな。てか出来たら怖すぎる」
隼美「君の方は何か変わったことはなかったの?」
八幡「ん?」
隼美「誰も私が……お……おと……だったことを覚えてないのに君だけは覚えてたから」
八幡「あぁ、……風邪引いて辛かったって以外は特にないな」
隼美「そっか……」シュン
八幡「役に立てなくて悪いな」
隼美「ううん、気にしないで」ニコ
八幡「……」
隼美「……」
八幡「これからどうする?」
隼美「実はね。昨日、元に戻る方法をネットで調べてたんだけどね」
八幡「ネットで?」
隼美「……うん」
八幡「で?結果はどうだったんだ?」
隼美「元に戻る方法を何個か見つけたんだ」
八幡「マジでか……ネットすげぇな」
隼美「確証はないけど試してみる価値はあると思う」
八幡「そうだな」
隼美「それでね。その方法には君の協力が必要なんだけど……」チラ
八幡「俺にできることなら協力するぞ」
隼美「ありがとう比企谷くん!」ギュッ
八幡「お、おぅ……」カァ
隼美「まず一つ目の方法なんだけどね」
八幡「ああ」
隼美「ちょっと恥ずかしいなぁ……」
八幡「?」
隼美「えっとぉ……そのぉ……」モジモジ
八幡「……」ドキドキ
隼美「……比企谷くん、私とキスしてください!」
八幡「」
隼美「比企谷くん?」
八幡「……もう一回言ってくれないか?」
隼美「だ、だから私と……キスしてくださぃ」カァ
八幡「」
隼美「あれ?比企谷くん?」
八幡「あの葉山さん」
隼美「なに?」
八幡「なぜキスなのですか?」
隼美「ん?そんなの簡単だよ。昔から呪いを解く方法っていったら王子さまのキスって決まってるからね」
八幡「いや、確かに決まってるけど……キ、キスは流石にぃ……」
隼美「お願い比企谷くん私とキスして」ウルウル
八幡「い、いやぁ……」オロオロ
隼美「お願いだからぁ……」ウルウル
八幡「べ、別に俺じゃなくてもぉ」オロオロ
隼美「比企谷くんとじゃなきゃダメ、ううん比企谷くんとキスしたいの」
八幡「……しょ、しょうでしゅか」
隼美「だから、ね?キス、しよ?」ンー
八幡「い、いったん!いったん待ってください!」
隼美「むぅ……」プクー
八幡「お、お前は俺とキスしても平気なのかよ」
隼美「平気だよ」ニコッ
八幡「俺から見たら美少女とキス出来るから願ったりだけど、お前から見たから男同士のキスなんだぞ?」
隼美「ふぎゃぁぁぁああ!」
八幡「っ!」
隼美「そ、それを言うなよ!反則だろ!折角意識しないでいたのに!比企谷がそんなこと言うから意識しちゃうじゃないか!」
八幡「す、すまん」
隼美「すまんじゃない!俺の努力を返せ!」
八幡「お、男言葉になってるよ。隼美ちゃん」
隼美「お前のせいだぁぁぁあ」グワングワン
八幡「く、苦しっ……ギ、ギブ……」
隼美「うぅ……比企谷のぼっち」
八幡「……ぼっちは関係ねぇだろ」
隼美「ちょっと気持ちを切り替えてくるから待っててくれ」
八幡「どのくらいかかるんだ?」
隼美「なんとか一時間で切り替えるよ」
八幡「それなら今日は止めてまた明日ってのは」
隼美「だめだっ!」
八幡「っ!」ビクッ
隼美「比企谷のせいでこうなったんだからちゃんと責任を取ってくれよ」ジッ
八幡「わ、わかったよ」
隼美「待ってる間、暇だと思うから本棚にある本、好きなの読んでいいから」
八幡「あいよ」
ガチャン
八幡「……」
八幡「……」
八幡「すぅ……これが女の子の部屋の匂いか」
八幡「……」
八幡「何やってんだ俺は……」
八幡「はぁ……本でも読ませて貰うか」
八幡「流石は葉山だな。色々な本がある」
八幡「これにするか」
八幡「……」ペラッ
八幡「……」ペラッ
八幡「……」ソワソワ
八幡「だめだ。女の子の部屋にいると思うと落ち着けない」
八幡「……パズドラでもするか」
八幡「くそっ、光を作り損なった」
八幡「はぁ、だめだ。集中できない」
八幡「……」
八幡「ここが男の部屋だったらエロ本探しでもするんだがな」
八幡「暇だ……」
八幡「きっと、リア充男子ならタンスをあけて下着を見たりベッドに飛び込んで匂いを嗅いだり、みたいなことをするんだろうな」
八幡「そんでちょうどその時に部屋の主が帰ってきて怒られるみたいな展開か……バカらしい」
隼美「ふぅ、思ったよりも時間が掛かっちゃったな」
隼美「比企谷くん暇してるだろうな、早く戻ろ」
ガチャ
隼美「ごめんね。遅くなっ……て」
八幡「……お、おう」
隼美「……」
八幡「……」
隼美「何してるの?」
八幡「ちょっ、ちょっと眠くなってきたから仮眠をとろうと思いまして……」アセアセ
隼美「へぇ……」
八幡「……あの」
隼美「今、私の枕の匂いを嗅い出たよね」
八幡「……いや、これはですね。その……」
隼美「嗅いでたよね」ニコッ
八幡「すみませんでした!」ズバァ
隼美「比企谷くんがそんなことする人だなんてガッカリだよ」
八幡「すみません。出来心だったんです。リア充への憧れが俺にあんなことをやらせたんです」
隼美「……」ニコニコ
八幡「お願いします。なんでも言うことを聞きます。だから通報するのだけはどうか勘弁してください」
隼美「……今、何でもするって言ったね」
八幡「えっ、いや……何でもっていって本当に何でもするわけではなくてですね」
隼美「言ったよね?」ニコッ
八幡「は、はひ」
隼美「そっか。なら許してあげる」
八幡「それで俺に何をさせる気だ?」
隼美「私が元の体に戻るまで私の言うことを聞くこと」
八幡「いや、それはいくらなんでも……」
隼美「……」スッ
八幡「わかりました。聞くからスマホをしまってもらえますか?」
隼美「まったく」
八幡「い、痛いのとかは無理だからな?あと恥ずかしいのも」
隼美「大丈夫、大丈夫。そんなことはさせないよ」
八幡「ならいいけどよ」
隼美「よし!決まりだね」ニコニコ
八幡「……やっぱり……何でもないです」
隼美「そんな酷いことはさせないから安心してよ」
八幡「ああ」
隼美「それじゃ、さっきの続きをしようか」
八幡「わかった」
隼美「あれ?素直だね」
八幡「まぁ、お前を待ってる間に覚悟を決めたからな」
隼美「そっか、なら早速やろうか」
八幡「お、おお」
隼美「……」
八幡「……」
隼美「こ、こういうのは男の方からするもんじゃないのかな?」
八幡「ば、ばっか。彼女いない歴=年齢の俺にそんなこと出来るわけないだろ」
隼美「それもそうか……ってことは比企谷くんはファーストキス?」
八幡「悪いかよ」フイッ
隼美「ううん。そうじゃないけど……その、初めての相手が私でごめんね」
八幡「別に謝る必要ないだろ。女子とは違って大抵の男はファーストキスとかそんなこだわらないだろ。むしろお前みたいな美人がファーストキスの相手でラッキーなまであるからな」
隼美「ありがとう」ニコ
八幡「その……」
隼美「ん?」
八幡「お前はどうなんだよ」
隼美「私?私は違うよ」
八幡「まぁ、そうだろうな」
隼美「ちなみに雪ノ下さんじゃないからね?」
八幡「な、なんで雪ノ下が出てくるんだよ」
隼美「一応ね。比企谷くんは私と雪ノ下さんが昔からの知り合いだって知ってるから変な勘違いしないようにね」
八幡「そうかよ」
隼美「ちなみに童貞でもないよ」
八幡「流石はリア充の中のリア充だな」
隼美「なにそれ」フフ
八幡「別に」
隼美「ファーストキスじゃなくてガッカリした?」
八幡「はぁっ!?な、なんで俺がガッカリするんだよ」
隼美「なんとなく?」
八幡「ちっ、俺よりも色々と経験してんだからお前からしろよな……キ、キスを」
隼美「わかったよ」
八幡「……い、いつでもこい」
隼美「あの目は閉じてもらえるかな?」
八幡「へ?……あぁ、そうだな。んっ、瞑ったぞ」
隼美「じゃあ、いくね」
八幡「おう」
隼美「んっ」
八幡「んっ」
隼美「はい、終わり」
八幡「……」ポォ
隼美「比企谷くん?」
八幡「へ?あぁ、終わったな」
隼美「もしかして物足りなかった?」
八幡「ちげぇよ。思ったよりもあっさりだったから拍子抜けしただけだ」
隼美「ふーん」
八幡「それよりも元に戻ってないぞ」
隼美「直ぐには戻らないのかも」
八幡「それもそうか」
隼美「今日はありがとう」
八幡「ん」
隼美「明日の朝、起きて戻ってなかったら、また協力してね」
八幡「あぁ、俺に出来ることならな」
隼美「うん!」ニコッ
八幡「っ!」サッ
隼美「?」
次の日
ガラガラ
八幡「……」
結衣「ヒッキー!」
八幡「うわっ!いきなり大声で話しかけるなよ」
結衣「ごめんごめん」
八幡「で、なんだ?」
結衣「あっ、そうだ。えっと……あれからどうだった?」
八幡「……」
結衣「ヒッキー?」
八幡「色々頑張った」
結衣「ん?色々って?」
八幡「色々は色々だよ」
結衣「そっか。……よしよし」ナデナデ
八幡「……あの」
結衣「ん?」ナデナデ
八幡「何してるんですか?」
結衣「なでなでだよ?」ナデナデ
八幡「なんで、なでなでしてるんだよ」
結衣「ご褒美みたいな?」ナデナデ
八幡「そうか、ありがとうな」
結衣「なでなで♪なでなで♪」ナデナデ
隼美「おはよっ」ピョコッ
八幡「うわっ!」
結衣「わっ!」
隼美「何してるの?」ニコッ
結衣「ヒッキーになでなでしてあげてたんだよ」
隼美「へー」チラ
八幡「……いや、これは」
隼美「なら、私もなでなでしてあげるね。なでなで♪」
結衣「なでなで♪」
八幡「いや、もういいです。回りからすげぇ見られてるから止めてください」
隼美「なでなで♪」ニコニコ
八幡「ちょっ、いたっ、痛いって」
結衣「?」
隼美「なでなで♪」ニコニコ
八幡「は、禿げる、そんなに激しくしたら禿げちゃう」
隼美「ふふ……」
結衣「は、はやみん、その辺にしてあげないと本当に禿げちゃうよ」
隼美「ごめんね。なんだか分からないけど、心がモヤモヤして激しくしすぎちゃった」ニコニコ
八幡「……」
結衣「あはは……」
キーンコーンカーンコーン
隼美「あっ、チャイムなっちゃったね。ヒキタニくん昨日のことで話があるから昼休み空けといてね」
八幡「お、おぉ」
結衣「ヒッキーの場合は空けるんじゃなくて空いてるんだよね」ドヤッ
八幡「わざわざ言わなくていいからね。それと全然上手くないからどや顔やめろ」
結衣「し、してないし!」
八幡「ほら、先生来たから席つくぞ」
結衣「むぅ……」
久しぶりの続き投下
>>122
遅くてごめんなさい。
エタらないように頑張ります。
―昼休み―
隼美「やぁ、こんにちは。ヒキタニくん」
八幡「おお。場所移動するか?」
隼美「いいよ。ここで、それにまだ食事中でしょ?終わるまで待つよ」
八幡「なら、遠慮なく」
隼美「……」ジー
八幡「……」ハムハム
隼美「……」ジー
八幡「……」ハムハム
隼美「……」ジー
八幡「なぁ、そんなに見られたら食べ辛いんだが」
隼美「ごめん、ごめん。人が食べてるところってつい見ちゃわない?」
八幡「まったく」
隼美「つれないなー」
八幡「いいから、取り合えず見るな」
隼美「はぁーい」
八幡「……」
隼美「なに?」
八幡「別に」
隼美「そう」
5分後・・・
八幡「ふぅ、食い終わったし話をするか」
隼美「うん」
八幡「てか、こんなところで離して良いのかよ。誰かに聞かれたらどうすんだ?」
隼美「大丈夫だよ。こんなところなんてヒキタニくんくらいしか来ないよ」
八幡「こんなところ言うな。静で良い場所だろ。あとさりげなく俺をディスるな」
隼美「えへへ」
八幡「笑って誤魔化すな」
隼美「そこはさらっと流してよ」
八幡「はぁ、もういい」
隼美「あれ?拗ねちゃった?」ツンツン
八幡「つんつんすんな。ええい、鬱陶しい」
隼美「ヒキタニくんって肌綺麗だね」
八幡「どうも、それよりも話をするぞ」
隼美「はぁーい」
八幡「……」
隼美「ん?どうしたの?」
八幡「お前だんだんキャラがおかしなことになってきてるぞ。無理に女のふりとかしなくても良いんじゃないか?」
隼美「……だって」
八幡「?」
隼美「だってキャラを演じてないと素の自分が出てきちゃうんだもん」
八幡「……」
八幡「……」
隼美「自分でもなんか変になってるなって思ってたよ」
八幡「そのキャラはモデルとかいるのか?」
隼美「…………いろはと陽乃さん」
八幡「おふ……」
隼美「二人ともキャラを演じてるし素の女の子よりは真似しやすいかなって思ったんだけど、結構難しいね」
八幡「あの二人はな」
隼美「……まぁ、もうちょっと頑張ってみてだめだったら他の人にしてみる」
八幡「まぁ、頑張れ」
隼美「うん。それで話だったね」
八幡「あぁ」
隼美「今日も家に来てくれる?」
八幡「いいぞ」
隼美「ありがとう。何をするかは家に来てから説明するね。学校だと、その……えっと……は、恥ずかしくて言えないから」
八幡「恥ずかしくて言えないことをするのかよ……」
隼美「……いや?」ウルウル
八幡「い、嫌って訳じゃない。ただどんなことするのかなってな」
隼美「別に変なことはしないよ?気持ち良いことしかね」ニコッ
八幡「そうですか……」
キーンコーンカーンコーン
隼美「あっ、チャイムがなったね。それじゃ放課後ね」
八幡「お、おう」
―放課後―
優美子「隼美、今日も用事あんの?」
隼美「うん」
優美子「……ヒキオと?」
隼美「うん」
翔「っべーわ!また、ヒキタニく」
優美子「うっさい!」
翔「……はい」
―放課後―
優美子「隼美、今日も用事あんの?」
隼美「うん」
優美子「……ヒキオと?」
隼美「うん」
翔「っべーわ!また、ヒキタニく」
優美子「うっさい!」
翔「……はい」
―放課後―
優美子「隼美、今日も用事あんの?」
隼美「うん」
優美子「……ヒキオと?」
隼美「うん」
翔「っべーわ!また、ヒキタニく」
優美子「うっさい!」
翔「……はい」
ごめんなさい
優美子「ねぇ、ヒキオになにか弱味とか握られてるとかじゃないよね?」
結衣「ちょっ!優美子!」
優美子「だって、今までそんなに交流が無かったのにいきなり二人で出掛けたりしたら怪しいじゃん」
姫菜「だからってヒキタニくんが可哀想だよ。確かに目が腐ってるし、性格悪いし、数学出来ないけどさ」
八幡「(全然、フォローになってないんだが)」
結衣「ヒッキーは態度が悪いから誤解されちゃうけど、本当は誰よりも優しくてカッコいいんだから!」
八幡「(どふっ!?)」
優美子「……」
姫菜「だからってヒキタニくんが可哀想だよ。確かに目が腐ってるし、性格悪いし、数学出来ないけどさ」
八幡「(全然、フォローになってないんだが)」
結衣「ヒッキーは態度が悪いから誤解されちゃうけど、本当は誰よりも優しくてカッコいいんだから!」
八幡「どふっ!?」
優美子「……」
隼美「優美子、結衣の言った通りだよ。比企谷くんは取っても優しくて便りになる男の子だよ。間違っても人の弱味を握って脅すような人じゃないよ」
優美子「……みんながそんなに言うなら信じるし」
このSSまとめへのコメント
続きはよ観たい
上に同じく(´・_・`)
面白い^^*
隼美……はやみ……早見s(ry)
ハヤXハチ!
これヲチが実は材木座が書いた小説の内容でしたってなりそう
期待
いやこれは最終的に男に戻れたけど戻っても八幡のことが好きっていう海老名さんの同人誌パターンだな
葉山隼人は嫌いだが葉山隼美は好きになれそうだから続きはよ
面白いです!
続き頑張って下さい!
続きが気になる
葉山は好きじゃないが隼美のことは好きになれるかもしれん
期待してます!
あーしさんとのレズあったら嬉しいです
ハヤ×ハチもアリだけど、はや×はちもありだから
全然おっけー!