長門「アルバイトをしてみたい」 一同「「「「ッ?!」」」」ガタッ(11)

長門「アルバイトをしてみたい」
一同「「「「ッ?!」」」」ガタッ

ハルヒ「えっ?ゆ、有希、えっ、バイト?えっ?えぅっ?」アセッ

古泉「これは・・・」

みくる「あ、あわわ」アセッ

キョン(お、落ち着け俺。今長門は何て言った?アルバイト?あの長門が?)

キョン(信じられん、が、ハルヒですら言葉を見付けられず口を酸素不足の金魚の如くパクパクさせている。)

キョン(古泉も久々に気持ち悪い微笑を崩し呆けてやがるし、朝比奈さんに至っては湯呑みを乗せたお盆を落とさなかっただけでも僥幸だ。)

キョン「長門、今お前はアルバイトがしたいと、そう言ったのか?」

長門「そう」コク

古泉「聞き間違えじゃなかったみたいですね」

キョン「そうか。あー、急にどうしたんだ?お前がそんなこと言うなんて


キョン(もしや天蓋領域とやらの関連じゃあるまいな。それと長門がバイトをするのがどう関係するのか判らんが。)

長門「貴方が考えているようなことは関係無い。私という個体がアルバイトというものに興味を抱いている、許可を。」

キョン(ここまで長門が何かしたいと言ったことがあっただろうか?パソ研の時は与えられて興味を持ったが今回は違う。ならば・・・)

キョン「長門お前n」ハルヒ「だ、ダメよ、ダメったらダメー!!」

ハルヒ「有希!何かしたいなら平団員その1じゃなくて団長である私に相談しなさい!こいつじゃ録なこと言わないんだから!」

キョン()

長門「・・・判った。涼宮ハルヒ許可を。」

ハルヒ「だ、ダメよ!」

長門「何故?」

ハルヒ「有希はsos団団員だもの!活動の妨げになるものはこの私が許さないわ!」

長門「そう」シュン

ハルヒ「うぅ」タジ

長門「」ペラ ペラ シューン ペラ

みくる「長門さん可哀想ですぅ」ボソッ

ハルヒ「み、みくるちゃん何か言った?!」キッ

みくる「ふぇぇ、なんにも言ってません~」アセッ

キョン「ハルヒ!」

ハルヒ「あによ!」

キョン「ちょっとこっち来い。朝比奈さんとそれから古泉も」

古泉「分かりました」ガタッ

みくる「は、はい」カチャ

キョン「長門はここに居てくれ」

長門「判った」シューン ペラ

バタン

ー廊下ー

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「絶対嫌よ」プイッ

キョン「第一声がそれかい!まぁお前の気持ちは分かるが」

古泉「長門さんから何かをしたいとおっしゃったのは初めてですからね。貴方はそれを尊重したいのでしょう?」

キョン(当たり前だね。それに長門にはどれだけ世話になったと思ってる。これからの人生を恩返しに費やしても返せる気がしないくらいだ。それはお前もだぜハルヒ)

ハルヒ「でも、ぅー・・・やっぱりイヤ、絶対イヤ!」

キョン(とうとう『ダメ』じゃなくて『イヤ』になったな)

みくる「涼宮さん・・・」

キョン「でもな、古泉の言った通りあの長門が明確に何々をしたいと言ったんだぞ。それを応援するのも団長の仕事なんじゃないか?」

ハルヒ「でも団活が疎かになったら・・」

キョン「なら条件をつければ良い。週に二回くらいのバイトなら団活にも支障は出ないだろう」

キョン(そんな条件で雇ってくれるとこなんて無いだろうがハルヒが首を縦に振ればどうとでもなるだろう)

古泉「僕の知り合いにも時間の都合がつくようなバイト探してもらいますよ」

みくる「長門さんすごく落ち込んでましたよ」

ハルヒ「わ、わかったわよ!私だってね、ちょっとびっくりしただけで本当は有希のこと考えてたわよ!」

キョン(知ってるさ、その結果長門には部室に居て欲しいって欲求が勝ったこともな)

ハルヒ「良い?あくまでも団活の支障をきたさない範囲でバイトを認めるけど、支障をきたすようならすぐ止めさせるからね!」

キョン「仰せのままに。さて、そうと決まれば早速教えてやらんとな」

ハルヒ「そうね、有希には悪いことしちゃったしね」

みくる「そういえば長門さんどんなバイトしたいんでしょうね?」

ハルヒ「そうね、有希何でも出来るけど積極性には欠けるから意外と選択肢少ないかも」

キョン(お前も少しは長門を見習ってくれればな)

ハルヒ「あんた失礼なこと考えなかった?まぁいいわ。まさかファミレスのホールとかじゃないだろうし、有希ならちゃんと考えてるはずよ」

―――――――

―――――

―――

長門「ファミレスのホール」

一同「「「「ッ?!」」」」ガタッ

ハルヒ「えっ?ゆ、有希、えっ、ファミレス?えっ?えぅっ?」アセッ

古泉「これは・・・」

みくる「あ、あわわ」アセッ

キョン(お、落ち着け俺。今長門は何て言った?ファミレスのホール?あの長門が?)

ー三分前ー

バタンッ

ハルヒ「有希!待たせたわね!」

長門「別に、良い」ショボーン

ハルヒ「有希!喜びなさい!」

長門「何?」スーン

ハルヒ「バイトを認めるわ!」

長門「本当?」パァ///

ハルヒ
「ただし団活に支障をきたさない範囲でよ!良いわね?」

長門「わかった、頑張る」グッ

古泉「良かったですね」

みくる「それで長門さんはどんなバイトするつもりなんですか?」

長門「それは――

キョン(折角ハルヒを説得してつつがなく終わる予定だったのにどうしてこうなった)

ハルヒ「ゆ、有希?ファミレスのホールって大変なのよ?メニュー覚えたりレジ打ち覚えたりは有希なら余裕だろうけど、接客があるのよ?」

みくる「そうですよ?いらっしゃいませ~とかするんですよ?」

長門「? 問題はないはず」キョトン


一同「「「「なっ?!」」」」

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