剣崎「はぁー…全財産27円かぁ……」
剣崎「ブルースペイダーのガソリン代と維持費だけでもキッツイなぁ」
剣崎「とりあえず日雇いでも何でも稼げなきゃ」ドン
剣崎「あっ、すいませんボーっとしちゃってて……「ティンと来た!」
剣崎「ウェっ?」
高木「君! アイドルのプロデューサーには興味ないかね」
剣崎「俺がプロデューサー?」
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とりあえず立てただけ。
続きは多分今夜にでも
あ
剣崎(アイドル? プロデューサー? いきなり何言ってんだこの人)
高木「おっと、立ち話もなんだね。 とりあえずうちの事務所に来てくれないかい」
剣崎「ウェッ!? ちょ、ちょっと、いきなり、あのーーー」
〜〜765プロ〜〜
剣崎「……(結局勢いに負けて来てしまった…)」
小鳥「お茶です」
剣崎「あ、ど、どうも…」
剣崎(綺麗な人だなぁ……。 この人がアイドルなのか?)
高木「さて、突然アイドルのプロデューサーになってくれと言われても何のことやらと思うだろうから改めて説明させてもらおう」
高木「ここ、765プロはつい最近できた会社でね。 アイドルは揃っていてもそれをプロデュースする人材が1人しかいなかったんだよ」
高木「因みにアイドルは全員で12人。 恥ずかしながら仕事は全くないから1人でも回していけるんだが……やはり一人一人に対する密度が薄くなってしまう」
高木「だから後もう1人、プロデューサーが欲しかった所に君と会ってね。
君ならばと…、ティン♪と来たんだよ」
剣崎「ティン♪とですか」
高木「ティン♪と」
剣崎「で、でも俺、アイドルのプロデュースなんてした事ないですし…それにこういうのって、求人とか出して面接してから決めるものじゃ…」
高木「求人も出したんだがどうもティンとくる人材がいなくてね〜君のような人にたまたま出会うなんて正に運命だね」
剣崎「運命……ですか」
高木「そう! 運命だよ運命! 君と私がここで出会ったのも、君がプロデューサーをやるのも運命なのだよ!」
剣崎「まだプロデューサーをやるって決めたわけじゃ…」
高木「もちろん福利厚生面や給与の面は心配しないでくれ。 そこはおざなりにししないし、結果を出してくれたら昇給も約束するよ?」
剣崎「うっ…」
剣崎!いちごパスタを作ったぞ!食べよう!
>>9ナディバカナコドゥイッデンダ!
小鳥「社長、それよりも大事なことをまだ聞いてないですよ」
高木「大事な事?」
小鳥「名前ですよ名前。 この人の名前まだ聞いてないでしょ」
小鳥「すいません…社長は一つの事に集中するとそれに向かって突っ走っちゃうところがあって…、突然こんな所に連れてこられて驚きましたでしょう?」
剣崎「は、ははは。 確かにびっくりしましたけど良い人そうみたいでそこは安心しました」
高木「はっはっは。 いや〜すまないね。 自分でも治さなきゃいけないと思うんだがこれが中々ね」
高木「私は高木というものだ。 彼女はここの事務員をやってくれている音無小鳥君だ」
小鳥「音無小鳥です」
高木「遅れてすまないが、君の名を聞かせてもらっても良いかな?」
剣崎「はい。 俺は…剣崎一真と言います」
音無「剣崎?」
高木「一真?」
高木「剣崎……一真…」
小鳥「…」
剣崎「あ、あの〜? 何か気になる事でも……?」
高木「いや何、君の名前が余りにも似ているものでね」
剣崎「似て…いる?」
高木「10年前、世界滅亡の危機を救った男……、『剣立カズマ』にだよ」
剣崎「っ……」
高木「まさかあの災厄を解決したのがたった一人の男だったとはね」
高木「年も今の君ぐらいだったそうだよ」
剣崎「……」
小鳥「社長っ……」
高木「あっ、すまない…君にとって思い出したくもない物を思い出させてしまったのかもしれないね」
剣崎「いえ…そういう訳じゃ」
剣崎(虎太郎の小説だと、確かそんな名前になってたんだよ、な……)
高木「だが言わせて欲しい。 あれから10年という月日が経ち、万遍なく破壊された建物等は直ってもう災厄の面影さえ残っていない」
高木「だが、人々の心の中にはまだ傷が残っている」
高木「大事な人、大切なモノを失った時の心の傷は、時間じゃ癒せない。
だが、そんな人達を笑顔にするのが今のアイドルの仕事だと思う」
剣崎「笑顔にする……仕事…」
高木「今はまだまだ客の前に立つことさえ出来ないが、君と一緒ならば…出来る気がするんだ」
高木「だからどうか頼む。 プロデュー「俺プロデューサーになります!」」
剣崎「良いじゃないですか、人を笑顔にする仕事。 俺に…それを手伝えるって言うんなら、喜んでやりますよ!」
ごめん中途半端だけどここまで
支援支援
しかしあのバイクって原子力で動いてるんじゃ…?
>>14
橘さんと睦月が給油しているシーンと虎太郎がブルースペイダーを直してるシーンがあるんディス…
高木「本当かいっ! 良かった…やはり私の目に狂いはなかったようだね」
小鳥「良かったですね社長!」
高木「うむ。 事務的な手続きは明日にするとして、2、3日経ったら皆の前で紹介しようじゃないか」
剣崎「はい! よろしくお願いしまっ……あ」
高木「ん? 何か気になることでもあったかね?」
剣崎「あの〜……俺スーツとか持ってなくて…それにその、家もないっていうか…」
高木「何!? それでは君は今まで何をしていたっていうんだいっ」
剣崎「えっと……自分さがしの旅と言うか人助けと言うか…」
小鳥(うわぁ)
高木「君は実家はこのへんにないのかい?」
剣崎「その……俺がまだ小さい時に親が死んで……それからはずっと一人で」
高木「何と…ふむ。 しょうがない、スーツは私のお古だがそれを着てもらうとして…住むところも私がなんとかしよう」
剣崎「えっ!? そこまでして貰わなくても俺は大丈夫です!」
高木「ふむ。 では君はどうするつもりなんだね? 家もない。 それにスーツを買う金すらも持ってないんだろ?」
剣崎「うっ…」
高木「未来ある若者への私からの投資とでも思ってくれたまえ。 借りだと思うんなら君が出世した時に返してくれれば良いよ」
小鳥「ここは素直に頼りましょう剣崎さん? 社長は色んなコネがあるんでアパートぐらいだったら直ぐ見つけてくれますよ」
剣崎「……分かりました! 俺、この恩は絶対いつか返します!」
高木「よし。 それでは君を紹介するのは一週間後にするとして後はーーー」
ーーーー
ーーー
ーー
ー
剣崎(あの後前払いって形で給料の半額を貰って適当なホテルに泊まった)
剣崎「俺が…アイドルのプロデューサー……かぁ……」
剣崎(正直言って不安しかない。 アイドルどころか女の子にも、ほとんど関わりのなかった人生だったし、最近の流行りも全然知らない……)
剣崎(でも社長が言っていたように…おれにも……人を笑顔にす……る…てつだ……)
剣崎(なん、か……ねむた…い…な)
すいませんちょっと席を外します
荒野がみえた。
木々は焼き払われ、生きた存在は全て絶えた大地。
見渡す限りの、死体。
ーーーー人間が起こした戦争は、結局自らを滅ぼし、命あるもの全てを滅ぼしただけだった。
「終わりだ剣崎。 人も獣も植物でさえも……全て死に絶えた」
「この世界で生きているのは…俺と、お前だけだ」
剣崎「■■■…」
「お前が…俺達が運命に抗う理由は何もない。 全てを……終わらせよう」
剣崎「待ってくれ! ■■■!」
「俺とお前は………戦うことでしか分かりあえない」
『剣崎……お前は…誰よりも優しくて、そして誰よりもーーー』
剣崎『■■め! ■じめ!!」
ーーー始ェっ!!
剣崎「ーーーハッ」
剣崎「夢……か」
剣崎(あんな未来…俺は認めないっ……!)
剣崎(でも……もし…そうなったら…俺は……)
剣崎「俺と…始は……なにを」
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