男「ねえ、神崎さんの趣味ってなに?」神崎麗「最近は、小物集めかしら」 (34)


男「ふーん」

麗「なによ」

男「いや、神崎さんにしては意外とかわいい趣味だなと思って」

麗「悪い?」

男「いえべつに」

男「小物ってお菓子のおまけとか?」

麗「あなたと一緒にするんじゃないわよ」

男「ひどい」



※「あのこどこのこ」
http://i.imgur.com/g4e4eAj.jpg
1998年サクセスより発売された恋愛SLG、本SSはこちらを元にしています。形式上ネタばれありきです。

神崎麗
http://i.imgur.com/5HoI1ly.png
http://i.imgur.com/giK9S66.png


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1431070595


男「最近のお菓子のおまけってけっこうすごいのに…」

麗「やだ変なもの買ってこないでくれる?あなたとコンビニなんて場所に寄り道するので精一杯なのに」

男「僕と寄るのはまあいいんだ」

麗「あなたなんかとコンビニなんかに」

男(言い直された…)


男「ほら。はい」

麗「?…あ、かわいい…動物のミニチュア?」

男「でしょ。あげるよ」

麗「え」

麗「い、いいえ。けっこうよ、私がもらっても、他のものと並べても、ひ、貧相だし」

男「まあまあ。僕もいらないし。捨てちゃってくれてもいいし」

麗「じゃあなんで買ったのよ…」


麗「ま、まあ…」

麗「そこまで言うなら、しょうがないわね。もらっておくわ」

麗「…あ、ありがとう」

男「こちらこそ」

麗「ほら、用が済んだならもう帰るわよ」

男「うん」

男「ところで、どうして僕なんかとコンビニなんかに寄り道してくれたの?」

麗「…根にもつのは男らしくないわよ…」


麗「……」

麗「べつに」

麗「私くらいになると、友達を選んだりはしないのよ。庶民のあなたを無下にしたりもしないわ」

男「いい人だね」

麗「ま、まあね」

男「じゃあまた明日!」

麗(……お人よしね)

麗「…会えばね。おやすみなさい」


・・・・・


男「あ、神崎さーん」

麗「こんにちは」


パネル【食べ物】※


男「ねえ、神崎さんの好物ってなに?」

麗「フライドチキンかしら」

男「…………」

麗「なによ」

男「いや、なんかわりと庶民的な…」

麗「なにか文句でもある?」

男「ありません」



※ゲームでは、マップ上の女の子に会いに行く→手持ちの会話パネルを選んで仲を深めて行く、というのが基本の進め方です。
マップhttp://i.imgur.com/tkDEv4q.png
あいさつhttp://i.imgur.com/QBvjRS8.png
パネルえらびhttp://i.imgur.com/A19Sfxq.png
このSSも一部この会話パネル選択時の会話を元に進めます。


男「じゃあ、ちょうどよかった。はい」

麗「?なによこれ」

男「フライドチキン。ほら、今日も僕なんかとコンビニなんかに寄り道してくれたから、お礼に」

麗「…だから悪かったわよ……」


麗「ま、まあそこまで言うなら…もらっておくわ」

男「ありがとう」

麗「おいしい」

男「よかった」

男「よかったよ、僕にも買えるようなもので」

麗「本当に好きなのは和食だけれどね。高級な料亭で出てくるようなものだけど」

男「僕のバイト代でどうにかなるかな…」

麗「そのまえにあなたは身だしなみのせいで入らせてもらえなえなさそうね」

男「グサ……」


男「ほ、ほら。神崎さんが僕のぶんもちゃんとしてくれていれば」

麗「……」ドンビキ

男「すいません…」

麗「はいはい」


麗「じゃあね。ごちそうさま」

男「うん」

男「家まで送ろうか?」

麗「……」

麗「けっこうよ。用があるから」

男「そっか。じゃあまた明日!」

麗「はいはい」


・・・・・


男「あ、神崎さん」

麗「おはよう」

男「一緒に駅まで歩いて大丈夫?」

麗「べつに…かまわないわ」

男「よかった」

麗「今日は何の用?」

男「……えっとね」

今日はここまでです。こんな感じでのんびりやりますので、またそのうち


パネル【映画】



男「ねえ、神崎さんは、映画をよく観に行くの?」

麗「あまり観ないわ」


男「そうなんだ」

麗「機会がないし、チケット代も安くないから」

男「え?神崎さんくらいならチケット代なんて…」

麗「はっ」

麗「ち、違うわ。ほらどうせ映画館に行くくらいならうちのホームシアターで観た方が気楽だし、わざわざ映画館に足を運ぶ必要がないのよ。うん、そうそう」

男「あ、なるほど」

麗「え、ええ……」ホッ


男「ホームシアターかー。すごいなー」

麗「すごいでしょう」ふふん

男「すごいすごい」

男「今度よかったら映画観せてよ。僕がなにか借りて行くからさ」

麗「あなたがうちに来ようなんて百年早いわ」

男「百歳まで生きてられるかな、僕…」

麗「そういう意味じゃないわよ…」


パネル【彼女の話題】



男「ところで」

男「ねえ、神崎さんの苦手な物ってなに?」

麗「掃除かしら」

男「掃除」

麗「掃除」

男「今度僕が掃除に行ってあげようか」

麗「千年早いわ」

男(のびた…)


男「そっかー」

男「神崎さんの家なら、家政婦さんがいたりするのかな。だから僕が行っても意味はないと」

麗「ポジティブね…」

男「えへへ」

麗「褒めてないわよ」


男「家政婦さんかわいい?」

麗「知らない」


パネル【学校の話題】



男「……」

男「そういえば、今日も偶然、登校中に神崎さんに会ったからこうして話してるんだけど」

麗「つけてるんじゃないでしょうね」

男「ソンナマサカ」

男「神崎さんは、クラスの人と遊ばないの?放課後もそうだけど、一緒に通ったりとか」

麗「いいえ」

麗「あの人たちの話ってつまらないから、遊んでないわ」

男「ふーん、じゃあ僕の話は面白いってことか!」

麗「ポジティブバカね」

男「まあね!」

麗(肯定した…)メンドクサイ…


麗「……」

麗「あなたこそ、最近放課後はよく私に話しかけてくるけれど」

麗「…友達いないの?」

男「辛辣だなぁ」

麗「大丈夫よ。私は友達を選んだりしないから。庶民のあなたでもちゃんと相手してあげるから」

男「そのフォローやめて。…むしろ神崎さんの場合は選んだりされる側なんじゃ…」ボソ

麗「なにか言った?」

男「なにも」


男「というか、その理屈だと神崎さんこそ友達がいないことに」

麗「うるさい」

男(否定しないんだ…)

麗「友達なんてべつにいなくても困らないわ」

男「うん。そうだね」

麗「ええ」


男「おっともう駅だ」

男「じゃあ神崎さん、また放課後」

麗「偶然、会えばね」

男「またねー、友達を選ばない神崎さん」

麗「……はいはい。友達を選ばない男くん」

今日はここまでです。またそのうち


男「あ」

麗「あ」

麗「じゃないわよ。なにその失礼な声のかけ方」

男「こんにちは」

麗「はいこんにちは」

男(小学校の先生みたいな返しだ)


男「また会ったね」

麗「そうね」

男「運命かなー」

麗「たまたま会ったくらいでなに言ってるのかしら」

男「たまたまも、もう何日も続いてるしね!」

麗「たまたま、ねえ」

男「?」ニコニコ

麗(……調子、狂うわね)


男「今日も神崎さんと話すことを考えて来ました」

麗「はあ」


パネル【夢の話題】


男「ねえ、神崎さんはよく、夢を見るの?」

麗「いいえ、あまり見ないわ」

男「…会話が終わった!」

麗「し、質問が悪いんでしょ」


男「じ、じゃあ、えっと…神崎さんは、夢って、叶うと思う?」

麗「強引に話を変えたわね」

男「夢つながりだからセーフ」

麗「はいはい」

麗「…叶うんじゃない?」

男「おお。意外。あなたは能天気でいいわねーくらい言われるかと」

麗「あなたの中の私のイメージってどうなっているのかしら…」


麗「努力すればね」

男「う、なるほど」

麗「……、なんだか男らしくない反応ね」

男「…いや、べつにロマンチックでもないし、いじわるな答えでもない正論だなぁと虚をつかれた」

麗「格好悪い」

男「ぐぅ」


・・・・・次の日


男「あ」

麗「…」

男(神崎さんだ)

男(おっと。あ、って聞こえちゃうとまた怒られる)

男(……わざと言って、今日は先生って呼んでみようかなー)ナンテ…

男「?」


麗「もう会いに来ないでって言ったでしょ」

「つれないこと言うなよな、麗」

麗「…………」ムスッ

男「…」

男(…麗さんと……だれだろう?)


「またな」

麗「……」

麗「……」ハァ

男「神崎さーん」

麗「!」

麗「……あ…」

男「あ」

麗「?」

男「失礼な声のかけ方だ」

麗「…………ごめんなさい」

男(素直だ)メズラシイ

麗「…なによ」

男「い、いえ何でも」


男「冗談だよ」ケラケラ

麗「そ、そう」

麗(……見られてた、のかな…)

男「…」

麗「……」

男「……」

麗「……」

男「…、」

男「ねえ、神崎さん」

麗「な、なに?」

男「麗さん」

麗「どうして言い直したのよ。って、名前」

男「デートしようよ」

麗「は」

今日はここまでです。またそのうち投下しますー

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