友「オレはなんて罪深い存在なんだ……」(186)
友「このきめ細やかな白い肌……」
友「艶やかな絹のような黒髪……」
友「思わず口づけしたくなるような桃色の唇……」
友「儚いようでしっかりとした、でも守りたくなるようなこの体……」
友「そして極めつけはそこらへんの女なんか足元にも及ばないこの顔!」
友「オレはなんて美しく、そして罪深い存在なのか……」
男「長々とうざい」
友「このオレの美しさを理解できないとは哀れな……。この超絶美しいオレはお前を含む全てのものに愛でられて当然だというのに」
男「そんなのないわ。それに男を愛でる趣味はない」
友「ふん、どうせオレの美しさに嫉妬してるんだろう?」
男「はいはい、もうそれでいいよ」
友「なんだその態度は」
男「ぶっちゃけ美しいとか言っても男じゃなぁ」
友「そんなものを超越した美しさだとなぜわからん」
男「だってただ女顔なだけだろ?顔面偏差値が異様に高いだけで。男らしさの欠片もないじゃん」
友「お前はオレを美しいとは思わないのか?」
男「別にもう見慣れてるし」
友「」
男「あれだよ。例えどんなに美しくても毎日見てたら飽きる」
友「そんな、ひどい……」
男「女の真似はやめろ。知らない人が見たら誤解されるだろ」
友「お前がどんな損害を被ってもオレは痛くないから。むしろ苦しめ」
男「お前本当に性格悪いよな」
友「この美しさがあるからこそ許されるのさ」
男「僕は許さないけどな」グリグリ
友「やめっ!?痛い痛い痛い!本当に痛い!」
男「ごめんなさいは」
友「ごめんなさい!もうしません!」
男「なら、よし」
友「くそ、この美の化身になんてことを……」
男「おっと、結構時間経ってるな。こんなことしてないで学校に行くぞ」
友「半分はお前せいだろう……」
男「何か言ったか」
友「なんでもないですはい」
男「なら急ぐぞ」
友「は、速いって!」
男「……お前見た目以外のスペックは低いよな」
友「美しさ以外に何が必要だというんだ」
男「……」スタスタスタ
友「あ、おい!待てってば!」
~学校~
男「おはよー」
クラスメート「おはよー」
クラスメート「うーっす」
友「おはよう。今日も究極の美たるオレに会えて良かったな」
クラスメート「お、おはよう」
クラスメート「う、うん。そうだね……」
男「まともに挨拶くらいしろよ」
友「ちゃんとしてるだろ」
男「どこがだよ」
男「毎度のことだけどみんなちょっと引いてるぞ?」
友「オレに声をかけられたんだからな。この美しさを前にして萎縮するのも無理はない」
男「お前本当に幸せな頭してるよ」
女「あ、友くん、男くんおはよう」
男「お、おはよう」
友「……おはよう」
スタスタ……
友「……相変わらずあいつのこと好きなのかよ?」ヒソヒソ
男「……まあな」ヒソヒソ
友「……やめとけ」ヒソヒソ
男「またその話か……」ヒソヒソ
友「なんだよ、その態度」
男「何回も同じこと言われればそうなるさ」
友「とりあえずやめとけ」
男「理由は?」
友「……………」
男「……お前は馬鹿だけどいい奴だからな。本当に大事なことならとっくに言ってるだろ」
友「……まあな」
男「言わないってことは割とどうでもいいってことだろ?」
友「っ!どうでもいいってなんだよ!?」
ザワザワザワザワ
クラスメート「え、なに?」
クラスメート「どうしたどうした?」
男「……僕が悪かった」ヒソヒソ
友「……………」
男「言えないけどお前にとっては大事なことなんだな?」ヒソヒソ
友「……ああ」ヒソヒソ
男「なら聞かない、だけど一つだけ」ヒソヒソ
友「なんだよ」ヒソヒソ
男「お前も女さんが好……「違う」……そうか」ヒソヒソ
友「今は理由は言えない。だけど…いつか必ず答える」ヒソヒソ
男「わかった」ヒソヒソ
~昼休み~
友「やっと昼休みかー」グデー
男「大分疲れてるな」
友「オレに勉強なんて必要ないー」
男「授業くらいはちゃんと受けろよ」
友「うるさい、お前だってそんなに頭良くないくせに」
男「僕は普通だ普通。お前は赤点スレスレの低空飛行だろうが」
友「この美しさがあれば他に必要なものなんてない」
男「はいはい、で今日は購買と学食どっちに行く?」
友「両方混んでるだろ……」
男「そりゃあな、でも弁当持ってきてないから仕方ないだろ。うち親が朝いないからな」
友「一人暮らしだけど料理なんてできないぞ」
男「本当にダメ人間だなあ、お前」
友「しみじみ言うな」
男「だってお前、一人暮らしで料理できないって……」
友「目玉焼きくらいならできる。あとスクランブルエッグ」
男「そんなもん誰でもできるわ」
友「コンビニってすごいよな。あとスーパーのお弁当って安いの多いんだぞ?」
男「そんな食生活してるのにその見た目か……」
友「まあな!」フンス
男「世の中って不平等だな」
友「当たり前だ。オレみたいな美しさがいくつもあったらありがたみがないだろう?その数少ない美を前にしているんだ崇めろ」
男「そぉい!」ペシーン!
友「痛い!」
男「で、今日はどっちに行く?」
友「なんでしっぺなんかするんだ!」
男「だってなんかうっとおしかったし」
友「ふ、ふん!そんなこと言ってこの美しさに僻んだんだろ?」
男「そぉい!」ペシーン!
友「痛い!」
男「で、今日はどっちに行く?」
友「無限ループ!?」
男「そぉい!」ペシーン!
友「痛い!」
男「で、今日はどっちに行く?」
友「待て!さっきのはなんでだ!?」
男「とっとと決めろよ」
友「あ、それじゃあ学食で……」
男「やっと決めたか」
友「……この扱いはひどいだろ」
男「ごめん、ちょっと調子に乗りすぎたな」
友「だろう?もっとこの美の化身であるオレを大事にしろ。あと従え。靴を舐めろ」
男「そぉい!」ペシーン!
友「痛い!」
ねる。やる気が続いたらまたやろう
男の娘描写も混じる予定なので苦手な人は気をつけて
~食堂~
ワイワイガヤガヤ……
男「やっぱり混んでるな」
友「全くだな。繊細なオレには人ごみの喧騒なんて耐え難いね」
男「大丈夫だ。お前は大分図太いから」
友「オレのどこを見たらそう思えるんだよ」
男「見た目以外の全部」
友「なっ!?」
男「列が進んだな、前に行こう」
友「おい待てよ」
~
男「うーん、無難にカレーでいいかな」
友「さて、どうするか」
男「すいません、カレー下さい」
おばちゃん「あいよ」
友「じゃあ、この美しいオレに相応しいa定食を頼む」
おばちゃん「あいよ、相変わらず別嬪さんだね」
友「まあな!」
おばちゃん「はい、これカレーだよ」
男「ありがとうございます。おい、先に行って席とってくるから」
友「わかった」
男「(さーて、どこが空いてるかな)」キョロキョロ
男「(あ、ここが空いてるな)」
ストン
男「(待っててやるか。……あ、女さんだ。友達と楽しそうにご飯食べてる)」
男「(…………やっぱりいいなぁ、女さん)」
友「おい!」
男「……なんだよ」
友「オレが来たのに無反応とは何事だ」
男「ちょっとボーっとしてただけさ」
友「…どうせあいつ見てたんだろ」
男「別にいいだろ」
友「あーあー、全くこいつは発情しやがって」
男「発情とか言うな」
友「あんな奴のどこがいいんだかオレには全くわからんな」
男「年中ナルシスト野郎にはわからないだろうよ」
友「そんなものわからなくていいさ。それにオレのほうが美しいしな!」
男「顔だけじゃなくて内面に惹かれたんだよ」
友「はっ!おかしいったらないな」
男「なんだよ」
友「じゃあ聞くけどな」
男「ああ」
友「そんな内面を知れる程お前は親しいのか?」
男「ぐっ……」
友「違うだろ?」
男「…それでも彼女の一面に惹かれたのは事実だ」
友「ふぅん、そうかそうか」
男「それにきっかけなんてどうでもいいだろ。そういうのが知りたいから好きになるんだろ」
友「へぇ?」
男「自分が知らない相手の心を知りたいから好きになるんだ」
友「……」
男「……なんか言えよ、恥ずかしいだろ」
友「だって急に真面目な顔して真面目なこと言われてもなぁ」
男「うるさい」
友「「自分が知らない相手の心を知りたいから好きになるんだ」」キリッ
男「っ!」
友「お前結構くさいセリフ言うんだな」
男「黙れよ」
友「やだね」ベー
男「」ペシーン!!
友「痛い!?さっきよりも痛い!お前本気でやっただろ!?」
男「うるせえよ」ペシーン!!
友「痛い!ほら見てみろ!オレの美しい手首が赤くなってる!」
男「……で?」
友「もうからかわないからしっぺは勘弁してください」
男「なら許す」スッ
友「痛かったよう……」
男「ほら、早く食べないと昼休み終わっちゃうぞ」
友「なんで何もなかったかのように飯を食べてるんだこいつは」
男「」スッ
友「」ビクッ
男「……」
友「……」
男「早く食べろよ」
友「納得いかない……」
男「……」モグモグ
友「………はぁ」モグモグ
男「ため息つくと幸せが逃げるぞ」
友「幸せじゃないからため息ついてるんだよ」
男「わかったわかった、今度宿題見せてやるから」
友「……何回まで?」
男「一回に決まってるだろ?」
友「この手首を見ろ、三回」
男「それは多すぎだろう、一回」
友「この美しいオレに手をあげたんだぞ?三回」
男「お前にも原因はあっただろ。一回」
友「痛いって言ったのに止めてくれなかった。三回」
男「痛くしてたんだから当然だ。一回」
友「………」
男「………」
友「……間をとって二回!」
男「……わかった」
友「よし!」
男「自分でやることも大事だと思うんだが」
友「そんなの提出しちゃえば変わらないだろ」
男「はいはい、そうですか」
友「自分でやると時間かかるし」
男「そういうものだろ」
友「あーもう、うるさい」
男「一応、お前のために言ってるんだからな」
友「わかりましたよー」
男「」スッ
友「」ビクッ!
男「少しずつでいいからな」
友「はい」
男「……ごちそうさま」カチャ
友「もう食べ終わったのかよ!」
男「別に普通だ。お前が遅いだけだ」
友「急ぐから少し待ってろよ!」
男「待ってるから別に急がなくていい」
友「こういう時だけ気がきくんだよな。いつもそれぐらいきかせろ」
男「さて、行くか」ガタ
友「ちょっと待てってば」
男「お前は余計な一言が多いんだよ」
友「……今更だとは思わないか?」
男「確かに今更だけどそのままだとたまにうっとおしいからな」
友「」
男「だから少しはなおせ」
友「……うっとおしいってひどくないか?」
男「安心しろ。それがお前の特徴でもあるから」
友「オレの特徴と言えばこの神に愛された美貌だろう!?」
男「それよりも圧倒的にうっとおしさのほうが目立つな」
友「……お前、そんな風にオレを思ってたのか」
男「気づいてなかったのか」
友「ひどい……!私のことそんな風に思ってたのね!」
男「急に女の真似するな、キモい」
友「キモいって……」
男「見た目だけならまだしもお前の中身を知ってるからな」
友「もっと、こう、オブラートに包んでさ……」
男「それだとお前堪えないだろ」
友「それでも言っていいことと悪いことあるよな!?」
男「……じゃあ、どう言ってほしいんだよ」
友「もう少しやんわりと「友、お前の美しさが眩しすぎるんだ。こんな僕でも君の友達、いや下僕……」」
男「そぉい!」ペシーン!!
ここまで、夜やる確率が微レ存
用事が思いの外早く済んだので続き
~放課後~
友「今日もようやく終わった…」
男「燃え尽きてるな。でも明日は待ちに待った土日だぞ」
友「ようやく来たか……」
男「土日どうする?」
友「金もそんなないしなぁ」
男「一人暮らしって思ったより大変そうだな」
友「うん、結構面倒くさい」
男「ならいつも通りどっちかの家でダラついたりフラついたりか?」
友「そうなるかな」
男「わかった、ならそろそろ帰るか」
友「わかった、……ん?」
男「どうした?」
友「なんかオレの机の中に見知らぬ手紙が」
男「どんなのだ?」
友「んーと」
「友くんへ 伝えたいことがあるので放課後、西校舎裏に来て下さい 女より」
男「…………」
友「…………」
男「僕帰るよ」
友「待て待て待て待て待て」ガシッ
男「離してくれないか?」
友「まあ待て。このままじゃいけないって」
男「なにがだよ」
友「このままなあなあにしたらオレ達の友情に亀裂が入るって」
男「そんなことないですよ美しい友さん」
友「ならその敬語やめろ!」
男「…………」
友「とりあえず落ち着け。ショックなのはわかるから」
男「ごめん、取り乱したな」
友「別にいいから。ほら、深呼吸スーハースーハー」
男「スーハースーハー……で、お前はどうするんだよ」
友「断る」
男「一瞬の迷いもなかったな」
友「だってオレあいつのこと好きじゃないし、どちらかと言うと嫌い」
男「……安心するべきなんだろうに女さんが可哀想になってきたな」
友「それにオレのほうが綺麗だしな!」
男「本当にブレないなお前」
友「ちゃんと断るから安心しとけ。オレがあいつに靡くことは絶対に有り得ないから」
男「……そうか」
友「……もうそろそろ行ってくる。どうする?覗くか?」
男「そんなことしない。校門で待ってることにするよ」
友「ん、わかった。じゃ、行ってくる」
男「ああ」
男「はぁ……、やっぱりショックだなぁ」
男「……でも今まで話しかけられた時っていつも友がいたし。……一人相撲だったのか」
~校舎裏~
友「あ、いた」
女「と、友くん。急に呼んでごめんね?」
友「そういうのどうでもいいから早くしろよ。男待たせてるから」
女「…う、うん。その…前から友くんが気になってて」
友「……」
女「それでもうこの気持ちが我慢できなくなったの。……友くんのことが好きです!付き合ってください!」
友「やだ」
女「……え」
友「オレ好きな奴がいるから」
女「……私じゃだめなの?」
友「無理。で、もういい?」
女「あ、うん」
友「それじゃあな」
友「あ、それと」
女「な、なに?」
友「オレが好きな奴に振られたとしてもお前とはいやだ」
女「っ!?」
友「それだけ」スタスタスタ
女「ひ、ひどい……」シクシク
友「ったく、どうせこのオレの容姿に惹かれたんだろうな。うっとおしい」
友「……八つ当たりしちまったな。別に嫌いだからいいけど」
~校門~
友「おーっす」
男「ん」
友「どうしたどうした暗い顔しやがって。だけどこのオレの美しさでほら、癒やされるだろう?」
男「……どうだった?」
友「……別に。普通に断っただけ」
男「僕に気を遣って断ったとかないよな?」
友「……怒るぞ」
男「……すまん」
友「ただ単に好みじゃなくて嫌いだったから断っただけだ。安心しろ」
男「わかった」
友「それでいいんだ。そして感謝したならオレの下僕になっても構わないぞ」
男「うるせえ馬鹿」
友「はははっ」
男「……それにしても」
友「なんだ?」
男「本当にお前の眼って肥えてるんだな。どんなのが相手ならいいんだよ」
友「……別に今はそういうのじゃなくてお前と馬鹿やってるほうが楽しいからさ」
男「……言ってて恥ずかしくないか?」
友「うるせー」
男「……お前と友達で良かったと久しぶりに思ったよ」
友「……それっていつもはどうなんだ?」
男「さて、帰るか」
友「誤魔化してんじゃねえ!……お前はこれからどうする?」
男「…………」
友「高嶺の花だと思って諦めるか?」
男「どうなんだろうな。女さんがお前を好きだと知ってショック受けたけど、多分まだ好きだと思う」
友「……そうか」ギリッ
男「……じゃあどこか寄ってくか?」
友「あんまんが食べたいな」
男「わかった、今日はおごってやるよ」
友「別に今日だけと言わずにいつでもいいぞ?」
男「調子にのるな」
友「はいはい」
男「ほら、行くぞ」
友「待てってば、お前足速いんだからさ!」
男「お前が鈍いんだ」
友「この美しいオレにもっと優しくしてもバチはあたらないと思うぞ」
男「お前はただひたすらつけあがるからダメだ」
友「いじわるだなお前」
とりあえずここまで
なんかキリのいいところで終わったな
でも一応まだ書くつもり
なんか予想以上に書き込みがあるのでやる気出た。やろう
~男の家~
ぴーんぽーん………
男「はーい」ガチャ
友「遅い!オレを待たせるな!」
男「はーい」ガチャン
友「………」
シーーン……
友「開けろーー!」ピンポンピンポンピンポン
男「」ガチャ
友「急に閉めるなアホ!」
男「そぉい!」ペシーン!
友「痛い!」
友「なんでお前はいきなりしっぺするんだよ……」
男「お前はなんでそんなに偉そうなんだ」
友「このオレが美しいからだ!」
男「はいはい、美しい美しい」
友「なんだその態度は!元々のこのオレの美貌にこの雑誌からそのまま選んだ服!パーフェクトだろう!」
男「……それ女ものじゃないか?」
友「似合うから問題ない」
男「オレは女装野郎の隣にいるのは嫌なんだけど」
友「……なんだと?」
男「見た目問題なくても中は問題だろ」
友「あの、私の服装……変ですか?」
男「変」
友「」チッ
男「そんなのに引っかかるわけないだろうが」
友「何も知らない野郎は引っかかるんじゃないか?やったことないけど」
男「意外だな、やったことないのか」
友「……男だとバレたときが怖すぎる」
男「そりゃあバレたらひどい目に合うだろうな」
友「キレて殴られるかもしれないし、本当に怖いのは男でもいいと襲われたときだ……」
男「……もしかしてお前」
友「今のところ大丈夫だから変なこと考えるなよ」
男「……そうか。でも実際そういうのも大変なんだろうな」
友「そうなんだよ。ああっ、美しすぎる自分が怖い!」
男「はいはい」
友「……あ、思いついた」
男「どうしたよ?」
友「あの、恥ずかしいこと言うけれど……私、処女なんです!」
男「そぉぉぉぉぉい!!」ペシーン!!
友「痛ーーい!?」
男「お前は!何を!言ってるんだ!」ペシッ!ペシッ!ペシッ!
友「痛い!ごめん!やめて!」
男「言い訳があるなら聞くだけ聞いてやろう」
友「た、ただのお茶目なジョークじゃないか……」
男「ご近所さんに変な噂が流れたらどうしてくれるんだっ!」
友「別にオレには関係ないし?」
男「」スッ
友「ごめんなさいでした」
男「ったく、ほら、中に入れよ」
友「お邪魔しまーす」
~
母「あらいらっしゃい、友くんだったの」
男「うん」
友「こんにちはおばさま、今日も綺麗ですね」
母「あらやだ友くんったら、そういう友くんも綺麗ね」
友「そんな、照れます……」
男「キモい」
母「こら男、親しい仲にも礼儀あり。そういうこと言っちゃだめでしょ」
友「いいんですおばさま。その……言われ慣れてますから」
母「男……どういうことなの?」
男「なんだこれ」
母「誤魔化してないで、友くんに謝りなさい」
友「いいんですおばさま。私にも至らない点があってそう言われてしまったんですから」
母「友くん……」
友「それに男さんは大切な友達ですから!すぐに仲直りしちゃいます!」
母「……男は本当にいい友達を持ったわね」
男「別にそうでもない」
友「それじゃあ、いつもの通りに男の部屋で遊んでますね」
母「ええ、わかったわ。男、友くんの仲良くするのよ?」
男「……わかったよ」
友「それじゃあ行きましょうか、男さん」
~男の部屋~
男「」グリグリグリ
友「痛い痛い!本当に痛いって!」
男「」グリグリグリ
友「ごめんなさいもうしません!」
男「」グリグリグリ
友「反省してるって言ってるだろこの野郎!」
男「」ギリギリギリ
友「痛い痛い!ごめんなさい!調子にのりました!許してください!」
男「……もうそろそろいいか」スッ
友「うあー、本っ当に痛かった……」
男「猫被るの止めろよお前。無駄に外見がいいせいで周りは信じるんだからな」
友「……だから面白いのに」ボソッ
男「聞こえてないと思ってんのか?」
友「ごめんなさい」
男「謝るときだけ素直なんだよな」
友「……それにしてもお前、最近手加減してるのか?本気で痛いんだぞ?」
男「……最近忘れてたかもしれん」
友「ふざけるなよ!オレはお前と違って繊細なんだからな!」
男「少し気になるところがないでもないけど、これからはちゃんと加減しよう」
友「ったく!ちゃんと気をつけろよ!」
男「……お前が余計なことをしなければいいんじゃないのか?」
友「えー?私わかんなーい?」
男「」スッ
友「これからは気をつけます」
男「で、何する?」
友「ゲームしようぜ、ゲーム」
男「何やる?」
友「適当に決めてよ」
男「わかった」
~
友「あー、止めだ止め!」
男「お前負けるとすぐそう言うよな」
友「本気だしてないだけだし!」
男「そうですか」
友「何も賭けてないから本気を出せないんだよ!」
男「それじゃ何か賭けるか?」
友「いいのか?負けても知らないぞ?」
男「今のところ勝ち越してるしな。で、何賭ける?」
友「金ならないぞ」
男「僕だってないさ」
友「金以外か……」
男「……んー、思いついた」
友「なんだよ」
男「弁当作るのはどうだ?」
友「弁当?」
男「材料費は割り勘して、負けたほうが次の月曜に作ってくる。これなら問題なくないか?」
友「んー、乗った!」
男「いいのか?」
友「だって他に思いつかないし」
男「よし、なら始めるか」
友「負けないからな」
~
男「勝った」
友「ちくしょう!」
男「ていうか負け越してるのに勝負を挑むか普通」
友「追い詰められたら何か変わると思うだろ!?」
男「わからなくもないな」
友「あー、これで月曜早起きしなくちゃいけないのか」
男「ご愁傷様」
友「あーあ、あそこで操作ミスらなきゃなー」
男「それじゃあ、弁当の材料を買いに行くか」
友「そうしますかね」
男「近所のスーパーでいいよな?」
友「ああ、ついでに晩飯の弁当も買おう」
男「それじゃ行くとしますかね」
男「母さん、出掛けてくる」
友「おばさま、行ってきますね」
母「あらそう、行ってらっしゃい」
~移動中~
男「あー、最近寒くなってきたな」
友「そうだなー」
男「でも昼は暖かいから上着着てると暑いんだよな」
友「中途半端だよなー」
カップル「手、冷たいよー」
カップル「ほら、手貸せよ。手をつないで温めてやる」
カップル「……うん!」
男「…………」
友「…………」
疲れたので今日は終わり
友「………」ギュ
男「てい」ズビシ
友「あいた!」
男「なんで急に手を握る」
友「いや、なんか羨ましそうに見てたし」
男「余計なお世話だバカ」
友「そんなこと言って、このオレの手を握れて少しは嬉しかっただろ?」
男「?」
友「そんな真顔で不思議そうにされると少し傷つくんだけど」
男「だってお前が急に変なこと言い出すから」
友「この美の女神に愛されたオレから手を握ったんだぞ?嬉しそうにしろよ」
男「野郎と手をつないで喜ぶ趣味はないんだ」
友「この美しさの前には性別なぞ些細なことだ」
男「お前の中ではそうなんだろうな。お前の中では」
友「美しさを理解できないなんてかわいそうな奴だ」
男「別に理解できないなんて言ってないだろ?お前が綺麗なのはわかる」
友「だろう?」フフン
男「でも別にお前と手をつないでも嬉しくはない」
友「どういう意味だそれ」
男「さっきも言ったけど野郎と手をつないで喜ぶ趣味はない!」
友「はいはい、そうですか」
男「だけどもし、お前が女の子だったら……」
友「女の子だったらなんだよ?」
男「……やっぱりないな」
友「どういう意味だよ!?」
男「別に?そういや全然関係ないけど性格って大事だよね。ナルシストとかいやだよな」
友「お前遠まわしにオレの性格否定してるだろ?」
男「友達にそんなことするわけないだろう。考えすぎじゃないか?」
友「……こんな性格でもお前よりはモテるけどな」
男「」
友「やっぱり見た目って大切だよな。ああ、美しすぎる自分が怖い」
男「うるせえよ」
友「ははは、聞こえんなあ」
男「いいさ!アタックしまくって絶対女さんと彼氏彼女の関係になってやるから」
友「………ふぅん」
男「……なんだよお前。そんなに気にいらないのか?」
友「別にー?それにしてもお前にできるのか?」
男「やってみせるさ」
友「オレに告白してきたんだからあいつ、相当な面食いだぞ?」
男「…………」
友「それにお前を見たらオレを思い出して辛くなるかもなー、あいつ」
男「不安になるようなことばかり言うなよ……」
友「さっきの仕返し」ンベ
男「こういうときはお前が本当に憎たらしいよ」
友「ご、ごめんなさい!少し言い過ぎてしまいました……」
男「おちょくってるだろ?」
友「わかる?」
男「」プチーン
友「あ」
男「そぉい!」ペシーン!
友「痛い!」
~近所のスーパー~
男「さーて何買うかね」
友「全部冷凍食品じゃだめか?」
男「手抜きすることしか考えてないなお前」
友「それもあるけどさ」
男「ん?」
友「オレ目玉焼きくらいしかできないぞ?」
男「……そういやそんなこと言ってたな」
友「だろ?このまま適当に食材買ったら悲惨なことになるって」
男「……お前のせいで早くもこの計画が挫折しそうだな」
友「うるせえな、偉そうに言ってるけどならお前は料理できるのかよ?」
男「チャーハンならできる」
友「オレと大して変わらないじゃん」
男「お前が作るんだから関係ない」
友「そうだけどさ」
男「……サンドイッチくらいはできるだろ?」
友「多分な。パンに挟むだけだろ?」
男「ならそういう方向で」
友「わかった」
男「無難なものを買っていこうか」
友「余ってもそのまま食べれるのだと楽なんだけど」
~
夫婦「あー、これ食べたいかな」
夫婦「そう?ならこれにする?」
夫婦「うん。それに旬だしね」
友「………………」
男「パンと、ハム、レタスに……」
友「男さん、今日のご夕飯、何にします?」
男「……何してんのお前?」
友「ちっ、ノリが悪いな」
男「何してんのお前」
友「夫婦ごっこ?」
男「なんで」
友「なんとなく。暇だったし」
男「お前が作るんだからお前もちゃんとやれよ」
友「はいはい」
男「なんか入れたいのとかないのか?」
友「普通のサンドイッチでいいよ。ハム、レタス、チーズの」
男「わかった」
友「それじゃあ売り場に行きましょう男さん」
男「やらないからな」
友「…本当にノリが悪いな」
~
男「よし、買い忘れたものはないな」
友「オレの弁当もしっかり買ったしな」
男「で、お前月曜にちゃんと作ってこいよ?」
友「わかってるって。このオレが作ったものを食べられる幸福にむせび泣いて感動しろ」
男「サンドイッチでそこまで言うか」
友「人に作ったものを食べさせるなんてお前が初めてなんだからな。感謝しろ」
男「はいはい」
友「本当に感謝してるのか?」
男「賭けに負けたのはお前だろ。負けたら僕が作ってたんだから」
友「……つまらん」
男「つまらなくて結構」
友「本当につまんねーの。今日なんかノリ悪いし」
男「今までお前の女の真似に付き合ったことなんてないだろうが」
友「そりゃそうだけど」
男「放置しないでツッコむだけマシだろ」
友「お、男さんたらこんな往来の道でツッコむだなんて……」
男「そぉい!」ペシーン!
友「痛い!……そういうツッコミは要らないんだけど」
男「ならそういうことをするな」
友「楽しいからいやだ」
男「なら諦めろ」
友「ううっ、ひどい。オレの手首は毎日赤くなっているというのに」
男「それだけお前がバカことをしているということだろ」
友「ああ言えばこう言う……」
男「それはお前だろ」
友「昔はもっと優しかっただろ」
男「お前の本性を知ったからな。優しくしなくていいことがわかった」
友「……」
男「どうした?」
友「お前、オレの本性知ったつもりでいるんだな」
男「どういう意味だよ」
友「別に」
男「………」
友「道こっちだから」
男「あ、ああ……」
友「…………」
男「…………」
友「……はぁ。ちゃんとサンドイッチ作っていくからその日は頭を地面に押し付けて感謝しろよ!」
男「……誰がそんなことするか!」
友「はははっ、じゃあな」
男「ああ、じゃあな」
男「なんだったんだ、いったい?」
集中力切れてきたので休憩
~学校~
男「おはよー」
クラスメート「おはよー」
クラスメート「おはよう」
男「(……まだあいつ来てないみたいだな)」
男「……あ」
女「……あ」
男「お、女さんおはよう」
女「う、うん、おはよう。」スタスタ
男「(……やっぱり避けられてる。友の言う通りになったか)」
男「(でも、諦めないぞ)」
ガラララ
友「よし、間に合った」
男「友、おはよう」
友「おはよう。今日もオレは美しいだろう?そんなオレに今日も会えたことを感謝しろ」
男「朝から絶好調だな、お前。それにしても遅かったな」
友「まあな、めったにやらないことをしたから時間の配分とかわからなくてな」
男「お疲れさま」
友「そう思うのならもっとオレを労れ」
男「はいはい。……それでさ」
友「なんだ?」
男「女さんのことなんだけどさ」ヒソヒソ
友「………あいつなんかのことかよ」ヒソヒソ
男「……お前本当に女さんのこと嫌いなんだな。何かあったのか?」ヒソヒソ
友「別に。……で、なんだよ?」ヒソヒソ
男「ああ、それが今日挨拶したら少し避けられてさ」ヒソヒソ
友「よかったな」ヒソヒソ
男「お前……」ヒソヒソ
友「もう諦めたらどうだ?」ヒソヒソ
男「諦めない」ヒソヒソ
友「……そうかよ」ヒソヒソ
男「……でさ」ヒソヒソ
友「この話はやめだやめ。そんなどうでもいいことを話すくらいならオレの美しさについて語れ」
男「どうでもいいって……」
友「他人の恋路なんてどうでもいいんだよ」
男「……お前が恋に悩んでも相談受けてやらないからな」
友「お前にはそんなの最初っから話すつもりはありませんー」
男「なんだよその態度」
友「オレは今彼女とかに興味ないしな。それどころか言い寄られたりして困ってるよ」
男「くそ!その余裕がむかつく」
友「僻め僻め。この美しさにな!」
男「やはり男は顔なのか……」
友「わ、私は男さんのいいところ沢山知ってますから!」
男「うざい!」
友「な?諦めてオレと二人でバカやってようぜ?」
男「そんなこと言われたって諦めないからな」
友「無駄な努力を……」
男「無駄とか言うな」
友「そんなことよりもっと有意義なこことに時間を使えよ」
男「例えば?」
友「オレの美しさを愛でるとか」
男「うっとおしい。僕は真剣なんだよ」
友「……そうかよ」
男「お前本当にこの話題になると絡んでくるよな」
女の真似をしてる時は声を高くしてるのか
それとも素で高いんだろうか
友「…………」
男「なんか理由があるなら言えよ」
友「…………」
男「な?」
友「……言えたら苦労しねえよ」
男「……そうか」
ガラララ
先生「ほらー席につけー、shr始めるぞー」
>>88
高くしてる
~体育~
友「体育かー、面倒くさいな」
男「そうか?ずっと勉強続きよりはマシだろ」
友「お前にとってはそうだろうよ」ヌギヌギ
男「…………」
友「何見てんだ、この野郎!変態!」
男「いや、やっぱり男なんだなって。あと男同士なのに変態はないだろ」
友「そんなこと言って油断させようとしてるな?」
男「………」テキパキ
友「待て待て」
男「変態扱いされるから早く行きたいんだが」
友「言い過ぎた言い過ぎた」
男「ったく、お前の冗談はたまにしゃれにならないからな」
友「反省してまーす」
男「ほら、早くしろよ」
友「はいはい。ところで今日からなんだっけ?」
男「長距離走」
友「……うわぁ。……サボろっかな」
男「お前ただでさえギリギリなのに授業に出ないでどうすんだよ」
友「だってさあ…」
男「ま、頑張れ」
友「……頑張るから一緒に走らないか?最後一人で走るのいやだ」
男「別にいいぞ」
友「あー、憂鬱」
男「ほら、行こう」
友「途中で雨降らないかな……」
男「そんなわけないだろ。すごく晴れてるし」
友「みたいだな……」
男「一緒に走ってやるから、頑張ろう」
友「……わかった」
~
男「ほら、頑張れ。あと一周ちょっとだ」
友「ぜぇ、はぁ、ぜぇ、はぁ」
男「あと一周か……頑張れよ。じゃあな」タタタ…
友「えっ、おい、先に行くな……」
友「ぜぇ、ぜぇ、はぁ、ひぃ」
クラスメート「がんばれー」
クラスメート「あともう少しだぞー」
クラスメート「ファイトー」
男「頑張れー」
友「ぜぇ、はぁ。くそ…くそ…」
先生「はい、ゴール」
友「はぁ、はぁ」
クラスメート「おつかれー」
クラスメート「お疲れさん」
男「よく頑張ったな、お疲れ」
友「てめえ!」
男「どうした」
友「こういうのが嫌だったから一緒に走ろうと頼んだのに!」
男「知ってた」
友「この野郎!」
男「僕もこういうの嫌だったし。それに途中までは付き合っただろう?」
友「途中までじゃ意味がないんだよ」
先生「ほらー並べー」
男「先生もああ言ってるしこの話はあとだ」
友「……覚えてろよ」
先生「久しぶりの長距離走だったがどうだ?体がなまってやしないか?特に友」
友「はーい……」
先生「もう少し頑張ろうな。あと男!」
男「はい」
先生「ああいうのは今度からするなよ」
男「わかりました」
先生「まあ、こんなもんかな。それじゃあ解散!」
ありがとうございましたー
~昼休み~
友「疲れた……」グテー
男「大分疲れてるな」
友「長距離走なんて大嫌いだ……」
男「これから何回もあるけどな。まあ頑張れ」
友「うあぁぁぁ」
男「それより弁当は?」
友「ちゃんと持ってきたぞ」
男「おお」
友「男くん、貴方の為に朝早起きして作ってきたんです。食べて、くれますか?」
男「そぉい」ペシー
友「痛ー…くはない」
クラスメート「……まさか」ヒソヒソ
クラスメート「いつものネタだろ……多分」
男「それやめろ」
友「なんで」
男「勘違いされたらどうする」
友「どうでもいい。美しくないもののことなんか知らん」
男「僕は困るんだよ」
友「そんな、私のこと……迷惑でしたか?」
男「迷惑だから言ってるんだよ」
友「心の狭い奴だなー」
男「狭くて結構」
友「はいはい」
男「……それよりもお腹空いてきたんだが」
友「それじゃどうぞ。これがサンドイッチだ」カパ
男「……普通だな」
友「どんなの期待してたんだよ」
男「味も普通」モグモグ
友「当たり前だろうが」
男「まあ一応、料理お疲れさん」
友「ん」
男「実はお前がちゃんとできるかちょっと不安だった」
友「サンドイッチくらいできるさ」
男「そうようで安心したな」
友「……それにしても」
男「なんだよ」
友「このオレが作ったものを食べているのに反応がつまらないな」
男「いや、反応も何も普通だし」
友「もっと感謝しろよ」
男「はいはい」
友「全く……」モグモグ
男「……普通だろ?」
友「……普通だな」
2日で100いったか。頑張ったな
やる気がでたら夜もやる
眠いので今日はもう無し
よかったら前作でも読んで待っててくれ。作風でわかったらだけど
男「でもサンドイッチって結構喉が乾くな」
友「そりゃあパンだしな」
男「飲み物が欲しくなるな」
友「オレの分もよろしく」
男「なんで僕が買ってこなきゃいけないんだ。じゃんけんだじゃんけん」
友「んじゃ」
「「じゃんけんポン」」
男「くそ」
友「ほらな、最初っからお前が行けばよかったんだよ。オレ紅茶系で」チャリン
男「わかったよ」
友「2分な」
男「無理言うな」
友「でもなるべく早くな」
男「はいはい、わかったよ」
友「行ってらー」
男「おう」
ガラララ
~
男「(何買おうかな…)」
チャリン、チャリン、ピッ、ガトン
男「(さてあいつになんか言われないうちに戻るか)」
男「あ」
女「……あ」
男「……こ、こんにちは」
女「……こんにちは」
男「あの、えっとさ」
女「……なに?」
男「……僕、なにかしたかな?今日、避けられたから……」
女「……別に男くんは悪くないよ」
男「そ、そうなんだ」
女「……うん」
男「もしかして、友に振られた……から?」
女「っ!」
男「ご、ごめんねデリカシーなくて!それにあいつも言いふらしてるわけじゃないんだ!ただあいつとは仲がいいからあいつから……」
女「……そうなんだ」
男「……はい」
女「………」
男「………(話題間違えたな。すごく気まずい。友以外の話題がないことに腹が立つ)」
女「好きな人、いるんだって」
男「えっ?」
女「好きな人がいるんだって、言われちゃったんだ」
男「(あれ?)」
女「男くんには関係ないのに嫌な気持ちにさせちゃったみたいでごめんね」
男「いやいいよ、気にしないで。それにしても……」
女「なに?」
男「いや、あいつに前聞いたら好きな人なんていないって言ってたから」
女「……うそ、つかれてたのかな」
男「いや!そんなことないと思う!多分僕に言うのは恥ずかしかっただけだと思うよ」
女「……そうかもね」
男「あいつ今は彼女よりも僕と遊んでるほうが楽しいって言ってたのに、好きな人いたんだなー」
女「………」
男「あ、なんか引き留めちゃってごめんね」
女「ううん。大丈夫」
男「それじゃあ」
女「うん」
女「まさか、ね。考えすぎだよ。ばかなこと考えちゃってるなー。……やっぱり結構堪えてるみたい」
~
男「(話題選びは失敗したけど仲直りできたはず!)」
男「(それに思ったより女さんと喋れたし、一歩前進したな、うん)」
男「(まだ知り合いレベルだけど頑張ろう)」
ガラララ
男「おーっす、買ってきたぞ!」
友「遅い!……それにしてもなんか機嫌いいな。なにかあったのか?」
男「んー、わかるか?」
友「わかるって。あとその顔キモい、美しくない」
男「うるせえ奴だな。でも今の僕は機嫌がいいから許してやろう」
友「何があったんだよ?」
男「いや、さっき女さんに会ってさ」
友「…………へぇ」
男「おいおい、人の恋路に興味はないだろうけどそこまで露骨に嫌そうな顔するなよ」
友「別に」
男「でさ、少し話したら仲直りできたんだよ。喧嘩もしてないのに仲直りって言うのも変だけど」
友「……良かったな」
男「だろう?」
友「うざい。それくらいのことでそんなに喜ぶな」
男「そんなこと言われたって今までもあんまり喋ったことなかったしさ。やっぱり好きな人と喋るのってこう、胸がドキドキして幸せな感じがするのな」
友「…………そう、かよ」
男「そういやお前さ、好きな人いるらしいな」
友「は?」
男「女さんが言ってたぞ。お前僕にはいないって言ったのにな」
友「………」
男「誰なんだよ?」
友「…………」
男「……言いたくないなら別にいいよ。気が向いたら教えてくれ、応援するからさ」
友「っ!!」
男「どうした?」
友「……なんでもねえよ」
男「そうか。でもいつでも相談しろよ?お前とはずっと友達でいたいからさ」
友「……わかった」
~放課後~
男「今日もようやく終わったな」
友「……ああ」
男「……昼休みからずっとその調子だけど大丈夫か?」
友「大丈夫だ」
男「何か悩みがあるなら聞くし、具合が悪いなら保健室まで付き添うが」
友「いらねえよ」
男「なら、いいけど」
友「……あのさ」
男「どうした?」
友「今日、オレの家で遊ぼう」
男「そりゃいいけど休まなくて大丈夫か?」
友「心配しすぎだお前は」
男「悪かったな心配性で」
友「悪いなんて言ってないだろ」
男「はいはい」
友「……早く行こう」
男「そうだな、最近暗くなるのも早くなったし」
友「そうだな」
男「それじゃ、行きますか。あ、帰りコンビニ寄る?あったかいもの食べたい」
友「いやだ」
男「……なあ、やっぱりお前体調悪いんじゃないか?」
友「うるさいっ!!」
シーーン……
友「…………」
男「…………」
友「……悪かった」
男「……いや、僕も少ししつこかったかもな」
友「……行くぞ」
男「ああ、なんか急いでるけどなにかあるのか?」
友「……行けばわかる」
男「そうか」
友「………………行けば、わかるさ」
~
男「お前の家に行くの久しぶりじゃないか?」
友「そうだな」
男「相変わらず、普通だなぁ。ここ」
友「ボロくはないからいいだろ」
男「そりゃそうだな」
ガチャ
友「……入れよ」
男「お邪魔します」
バタン、ガチャ
友「オレしかいねえよ」
男「それでもな」
ちょっと休憩。疲れた
友「律儀なやつ」
男「はははっ。で、急いで来たわけだけど一体何があるんだ?」
友「……………」
男「……どうかしたのか?」
友「……お前、さ」
男「ん?」
友「オレのこと、どう思ってる?」
男「悪友」
友「……それだけか?」
男「それだけだけど」
友「……そう、か。そうだよな」
男「どうしたんだよ?」
友「別に、再確認しただけさ。……お前にとってオレは友達でしかないんだと」
男「え?」
友「ふざけんじゃねえよ!」
男「お、おい」
友「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ、もう嫌だ!ずっとこのままなんて嫌だ!」
男「………友?」
友「もう、我慢できない」
男「な、おい!」
ドサ
友「男、お前のことが好きだ。愛してる」
男「な……、はあ!?」
友「ずっとこうしたかった……」ギュ
男「……今なら冗談で済むぞ」
友「冗談なんかじゃ、ない」
男「と、とりあえず離せ!」バッ
友「あ……」
男「お前、前聞いた言えなかったことって……」
友「お前が好きだってことだよ、男」
男「僕に好きな人はいないなんて言ったのも……」
友「好きな人がお前だったから」
男「僕が女さんのことについて話すと機嫌が悪くなったのも……」
友「お前をとられたく、なかったから」
男「……嘘、だろ?」
友「嘘なんかじゃない。もう一度言う、お前のことが大好きだよ」
男「……………」
友「本当はまだ言いたくなかった。……だけどお前があの女のことをあんな楽しそうに話すから!」
男「ぼ、僕達は男同士だぞ!?こんなのおかしいって!」
友「わかってるよそんなこと。何度も諦めようとしたさ。何度も、何度も何度も何度も何度も何度も!」
男「」ビク
友「それでも諦めきれなかった……」
男「お前……」
友「男、いっしょになろう?恋人同士になろう。お前が望むなら出来うる限りのことはするから。もっと女らしくなってほしいのならそう振る舞う。直してほしいところがあるのなら直すから」
男「……………」
友「男……」
男「今のままじゃ、ダメなのか?」
友「ダメだ」
男「なんでだよ」
友「オレはお前が好きなんだ。友達同士だと愛は育めないだろう?」
男「……はっきり言ってお前をそんな風には見れない」
友「……だろうな。お前ならそう言うと思ってた」
男「でも今の関係が心地よくて、お前のことも友達として好きなんだ。」
友「……はやく答えろよ。オレと恋人となるのか、ならないのか」
男「……もし、ならないを選んだらお前はどうするんだ?」
友「……今までの関係ではいられないだろうけど諦めない。必ずお前がオレを見るように頑張るさ」
男「……そうか」
友「……さあ、どうするんだよ」
男「僕は……」
友「…………」
男「僕は……!決められない……」
友「……おい、ふざけるなよ?」
男「……ふざけてなんかいないさ。僕はこのままでいたいんだ」
友「オレがどんな気持ちでお前に好きだと言ったかわかるか?」
男「ごめん……」
友「ごめんじゃねえよ。くそ」
男「本当にごめん…」
友「……ならオレにも考えがある。オレとお前で恋人ごっこをしよう」
男「恋人ごっこ?」
友「そうだ。オレが恋人になる素晴らしさを身を持って味あわせてやる。それでも……その、嫌だと言うなら一旦諦めてやるよ」
男「……すまん」
友「謝るな!」
男「……わかった」
友「実行日は明日だ!」
男「学校でか!?」
友「そうだ」
男「……それは流石にやめてくれ」
友「……なら、学校は人がいなければで」
男「…………」
友「……恋人同士なら学校でも別にいいだろ」
男「……わかった」
友「よし、決まったな。ならとっとと出ていけ」
男「いきなりなんだよ」
友「察しろよ馬鹿」
男「ああ、今頃になって恥ずかしk……」
友「うるせえよ!」
男「おい、痛いって」
友「はやく出ていけよ馬鹿!」
男「ちょっと待っ……」
バタン!
友「」ハーッ、ハーッ
友「……明日、か」
友「……もうやるって決めたんだ。後悔しなくていいように」
疲れた。続きは夜ね
長時間出来る人は本当にすごいわ
あと誰も過去作がわからないようだな。……もっと人に見てもらえるよう頑張ろう
もう外が暗いので夜だな
例え6時になってなくても夜に違いない
~男の家~
ぴーんぽーん……
男「はーい、こんな朝から誰ですかっと」ガチャ
友「おはようございます男さん!」
男「……なんだお前か」
友「その言い方はひどくないですか?」
男「……口調元に戻せよ。調子狂う」
友「なんだ、お前こっちのほうが好きなのか?せっかくそれっぽく振る舞ってるのに」
男「たださえお前は女顔に男子学生服でアンバランスなんだからそういうの止めろよ」
友「……男っぽいほうが好きってことか?」
男「お前らしくないってことだよ」
友「こっちが作ってるほうかもしれないだろ?」
男「……もしそうだとしてもこっちのほうがいい」
友「あっそ。ほら早くしろよ、学校行くぞ?」
男「わかった、準備してくるから待っててくれ」
友「おう」
ガチャン
友「こっちのほうがいい、か……」
~
男「それにしても出迎えに来るなんてな」
友「恋人っぽいだろ?」
男「……で、今日は僕はどうしたらいいんだ?」
友「いつもどおりでいい」
男「それでいいのか?」
友「いい、オレもこういうのんびりとした雰囲気が好きだから」
男「でもこのままの関係じゃ嫌だって……」
友「オレの目指す恋人関係は今の関係にプラスして恋人っぽいことをするだけだからな」
男「……そうなのか」
友「オレと一緒にいろ。最後までお前の隣はオレのもの、ただそれだけさ」
男「…………」
友「そんな急に変わっても戸惑うだけだろ?」
男「……まあな」
友「だから恋人になるんだったら少しずつ歩みよって行きたい」
男「……思ったよりまともだった」
友「どんなの想像してたんだよ」
男「だって昨日はすごかったしな……」
友「あ、あれはオレも動揺してたんだよ!」
男「へぇ?」
友「なんだよ」
男「別にー」
友「たくっ!……なあ」
男「なんだ?」
友「……手、繋ぎたい」
男「お、おう」
友「……ダメか?」
男「…………」
友「………ダメ、か」
男「……人が来たらやめるからな」ギュ
友「……!わかった」
男「もしかして今までもさ……」
友「……気づくのがおせえよ」
~教室~
男「おはよー」
クラスメート「おはよー」
クラスメート「おはよう」
友「おはよう」
クラスメート「お、おはよう」
クラスメート「えっ、おはよう」
友「普通に挨拶してもこの反応なんだが」
男「そりゃ今までが今までだったからだろ」
友「ふん」
男「それにしてもどういう心境の変化だ?」
友「……前にお前がちゃんと挨拶しろって言ったんだろ」
男「……そっか」
男「あ」
女「お、おはよう」
男「おはよう女さん」
友「…………」
男「おい」ヒソヒソ
友「……おはよう」
女「うん、おはよう」
スタスタ……
男「……よくできました」
友「……そう思うんならほめろ」
男「はいはい」ナデナデ
友「……ん」
いつもと同じように時間が流れていく
少し戸惑うこともあったけどいつもどおりに1日の終わりは近づいてきた。
~帰り道~
男「……なあ?」
友「なんだよ」
男「こんなので良かったのか?」
友「……いいんだよ。お前の隣にいるのがオレだけなら」
男「そっか」
友「ああ。で、どうだった?」
男「……いつもと変わらなすぎて、よくわかんないな」
友「……そうか。……なあ」
男「ん?」
友「……オレの家に寄ってってくれ」
~友の家~
ガチャ、バタン
友「男」ギュ
男「……いきなりか」
友「いいだろこれくらい、恋人ごっこはまだ終わってないだから」
男「そうだけどさ……」
友「男、こういう毎日を二人で送っていこう?」
男「…………」
友「……少なくとも迷ってはいるようで安心した」
男「……そんなの有り得ないと思ってたけど、僕は思ったよりお前をそういう対象に見てたのかもしれない」
友「…………なあ?」
男「ん」
友「このままオレは眼を閉じる。……恋人になってもいいなら、オレにキスをしてほしい」
男「なっ!?」
友「……」スッ
男「おい、いきなりそんなこと」
友「………」
男「おい……」
シーン……
男「………」
男「………………」
男「…………………………」
男「………っ!」
ガシッ
チュッ
友「信じてたぞ、男」
~end~
はい、これでおしまい!
これ以上続けると終わり方に迷う、てか書けない
いやー、それにして駆け抜けたな。
読んでくれたみんなありがとう
乙ありがとう。続き見たい人がいるみたいだね
なら気が向いたら(思いついたら)書こうと思う
1は前回「女「どこを見てるの?」」を書いてたけどgdgdになったからこれはすっぱりと終わらせたかったんだ
改めてssを書くのって難しいと思いました。
ピコーン!閃いた!
【初めてのデート】
男「よし、こんなものかな」
男「母さん、出かけてくるよ」
母「あら、お出かけ?」
男「うん、友と遊んでくる」
母「あらそうなの、友くんと仲良くね」
男「はいはい、それじゃ行ってくるよ」
ガチャ、バタン
母「やっぱり仲がいい友達がいるっていいわねえ」
~
男「よし、晴れたな」
男「…………」
男「デート、か……(あの時キスして付き合い始めたけどこのままでいいのだろうか?)」
男「(周りの人には隠さなくちゃいけない、打ち明けても理解を得られるかもわからない)」
男「(あそこで恋人同士になることが一番穏便だったと思うし、けどそれはベストな選択だったのか……)」
男「…………意気地なしだなぁ、僕は」
男「(なるようになるしかない、か)」
男「……あいつも不安なのかな」
男「告白するのも……」
男「……あいつ、すごいな」
~友の家~
ぴーんぽーん
友「遅い!」ガチャ
男「時間には遅れてないだろ」
友「そういう時は気をきかせて早く来るもんだろ!」
男「なら最初っからそう言え」
友「……来るかどうか不安だったんだ」
男「……僕はそんなに信用がないか?」
友「うるせえ。……まだ不安なんだよ」
男「……そうか」
友「……おい」
男「ん?」
友「慰めろよ」
男「えっと……」
友「恋人が不安がってるんだぞ!?慰めろよ!」
男「普通自分から言うか?」
友「お前が自分からやらないからだろ!?」
男「はいはい」
友「……ん」
男「…………」
友「早くやれよっ!」
男「ど、どうやってやるんだ?」
友「~~っ!!抱きしめたりとか!頭撫でたりとか!いろいろあるだろ!」
男「……あーあー!えっと、ごめんな」ナデナデ
友「遅いんだよこの野郎……」
男「悪かったって、機嫌をなおしてくれよ」
友「なら……」スッ
男「……なんだよ両手をつきだして」
友「抱きしめてほしいんだよ!」
男「口で言えよ……」
友「察しろバカ!」
男「はいはい、気がきかなくてごめんな」ギュ
友「……鈍いんだよお前ぇ」ギュ
男「仕方ないだろ、こんなの初めてなんだから」
友「……お前さ」
男「なんだよ?」
友「恋人できた時にああしようとかこうしようとか考えなかったわけ?」
男「…………」
友「……付き合うことしか考えてなかったんだな」
男「そのとおりだ」
友「偉そうにするなバカ。感謝しろよ?相手がオレじゃなかったら間違いなく愛想つかされてたな」
男「うぐぐ……」
友「この美しく心優しいオレに心から感謝するんだな!」
男「そぉい!」ペシーン
友「痛い!」
男「あ、つい」
友「言い返せなくなったからってこれか!?この野郎!」
男「すまん……」
友「しかも恋人にこんなことするか普通!?」
男「あ、そこらへんは恋人になっても変えるつもりはない」
友「なんでだよ!」
男「恋人だからって遠慮なんかしないぞ?いや、恋人だからこそ厳しくいく」
友「ちくしょう……」
男「それにしても……」
友「なんだよ、このオレに見とれたか?」
男「……スカートなんだな」
友「どこか変か?」
男「性別的には変だけど見た目なら変じゃない」
友「素直に似合ってると言えよ」
男「今まで女装してもズボンで通してきたのに、どうしたんだ?」
友「……スカートのほうが嬉しいだろ?」
男「別に」
友「」カチーン
友「オレの足が見えてるんだぞ?」
男「そうだな」
友「こう……ぐっと来るものがあるだろ」
男「……」
友「……とりあえず中に入れ、たっぷり話し合うぞ」
男「え、デートは?」
友「デートもするけどその前に!ほら!」
男「おい、ちょっと待てって」
ガチャ、バタン
男「急になんだよ」
友「……お前はオレの恋人だよな?」
男「そうだよ。それとも違うのか?」
友「なら!なんで!自分から綺麗とか可愛いとか言ってくれないんだよ!?」
男「(なんか地雷踏んだか?)」
友「このスカートだってお前に「綺麗だね」とか「似合ってる」って言ってほしくてはいてるんだよ!わかるか!?」
男「……はい」
友「なのに……なのに……」
男「…………」
友「……楽しみにしてる自分がバカみたいだ」
男「……ごめん」ギュ
友「……不安になるようなことばかりするなよ」
男「ごめん」
友「……それともオレが面倒くさいだけなのか?」
男「……違うよ。ごめんな、デートだもんな、いつも通りに接してたらダメだよな」
友「…………」
男「ちゃんと恋人らしく振る舞うから許してくれ、な?」
友「……ちゃんとしろよ」
男「わかった、わかった」
友「……なら、許す」
男「ああ、ありがとう」
友「………」
男「……もういいか?」
友「……ああ」
男「……」フゥ
友「……お前」
男「ん?今度はどうした?」
友「「ちょっと面倒くさいな」って思っただろ?」
男「………………」
友「今度はわからないようにしろよ」
男「…………はい」
友「よし、ならもう一度だ!このスカートどう思う?」
男「ああ、似合ってるんじゃないか?」
友「当然だけどな!」
男「(こいつちょっと面倒くさいな)」
友「おい」
男「はい!」
友「他に言うことは?」
男「あーっと、えーっと」
友「………………」
男「ぼ、僕のためにしてくれたかと思うとすごい嬉しいよ」
友「恋人だからな!」ムフー
男「……野郎に言われて嬉しいか?」
友「お前だからな。沢山の人に賞賛されるよりもお前一人に綺麗だと言ってもらいたい」
男「……っ!……恥ずかしいこと言うなよ」
友「どうした?照れてるのか?んん?」
男「……別に」
友「照れてるんだろー?顔を背けてもわかるぞ」
男「…………」
友「ほら、顔を見せてみろよ。ほら、なーなーなー早くー」
男「そぉい!」ペシーン!
友「痛い!」
男「調子にのるな」
友「……やっぱり照れてたんじゃないか」
男「うるせえよ」
友「男さんたら、照れ屋さんなんですね」
男「もう一度いくか?」
友「それは勘弁」
男「……もうそろそろ行かないか?」
友「誰のせいでこんな遅くなったんだと……」
男「本当に悪かったって」
友「お前とオレは恋人なんだからな」
男「ちゃんとわかったよ」
友「浮気とかするなよ」
男「しないさ」
友「やっとの思いでお前の恋人になれたんだからな!」
男「わかってるよ」
友「すごい苦労したんだぞ!?地味にアピールしてるのにスルーされるし!」
男「それはごめん」
友「だからもう絶対離さないぞ」
男「……それは重くないか?」
友「あ?」
男「………」
友「…………」
男「とりあえずお前が飽きるまでは付き合うよ」
友「それならずっと一緒だな」
とりあえずこんなもので一旦おしまい
また閃いたら書きます。おやすみなさい
なんか今日はピコーン!しないので多分ないです
少し燃え尽きた感がある。書き慣れれば1日100レス投下とかできるのかな?
投下がそんなに速くなくてごめんなさい。おやすみー
男「はいはい」
友「ったく………。……なあ男、オレのこと好きか?」
男「好きだよ」
友「恋人としてもか?」
男「…………それは」
友「……お前がまだ迷っているのもわかってる。オレと付き合うことに戸惑ってるのも」
男「……やっぱりわかるか」
友「ああ、でも」
男「…………」
友「絶対メロメロにしてやるからな」
男「……そっか」
友「………」プイッ
男「……照れるくらいなら言うなよ」
友「うるさい!黙れバカ!」
男「お前から言ったんだろ……」
友「うー……」
男「でもさ、とりあえずはずっとそばにいてやるから安心しろ」
友「……絶対だぞ」
男「ああ」
友「絶対に絶対だからな」
男「わかってる」
友「……もう一回聞くけどさ」
男「うん」
友「オレのこと、好きか?」
男「ああ、好きだぞ」
友「…………」
男「安心したか?」
友「……とりあえず」
男「そっか、ならそろそろ出掛けるか?」
友「……ちゃんと恋人らしくするんだぞ」
男「はいはい」
友「……じゃ、手」
男「ん、それじゃあ………行くか」
本当におわり
もう書きたいことがない!
1日かけて何も思い浮かばなかった
見てくれてありがとうございました。それじゃあノシ
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