セレナ「だ、大丈夫よ」
ユリーカ「サトシたちに言ってきた方がいい?」
セレナ「ほんとうに大丈夫。でもありがとう、心配してくれて」
ユリーカ「うそじゃない? さっきからずっと苦しそうだったけど……」
セレナ「心配しないで」
ユリーカ「……うん。セレナがそう言うんなら……いいけど……」
セレナ「ほら、寝ましょう。あんまり夜更かししてると、背が高くならないぞ」
ユリーカ「うんっ。おやすみ、セレナ」
セレナ「おやすみ……」
セレナ(あっぶねえ、オナニーしてるのばれかけた)
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セレナ(ユリーカのまえじゃ、ちょっと出来ないなあ)
ユリーカ「……すぅ……すぅ……」
セレナ(もう寝たかな……)
セレナ「ユリーカ?」
ユリーカ「……むにゃむにゃ……」
セレナ(よし、これなら大丈夫だ。オナニー再開しよう)
セレナ(やっぱりおかずはサトシよね)
セレナ(舞台は、気持ちのよさそうな木陰。シトロンたちはお料理中で、とおくの方にちいさく見えるの)
………………………
…………………
……………
………
……
妄想中
サトシ「ピカチュウ、シトロンたちの様子を見てきてくれないか?」
ピカチュウ「ピカチュウ」タタタタ
セレナ「サトシ、いきなりどうしたの?」
サトシ「二人きりになりたかったんだ」
セレナ「え?」
サトシ「もう少しでバッチもあつまるし、そのまえにどうしても言わなくちゃいけないことがあるんだ」
セレナ「……大切なことなの?」
サトシ「ああ」
セレナ「それってなに?」ゴクリ
サトシ「……俺さ、セレナのことが――――」
――――まだ眠らないの、セレナ?
セレナ「はっ!?」
ユリーカ「今度はにやにやしてたけど、大丈夫?」
セレナ「いいところだったのに……」
ユリーカ「?」
セレナ「な、なんでもない。すこしトイレがしたくなっただけ」
ユリーカ「じゃあ、行ってくればいいじゃん」
セレナ(この小娘が。わたしの一番のたのしみを奪いやがったくせに、この口の利き方はなんだ)
ユリーカ「セレナ?」
セレナ「き、気にしないで。――――じゃあ、すこし用を足して来るわね」
ユリーカ「うん」
とある湖畔
セレナ(ションベン垂れる気はなかったけど、ここに来たら急に尿意が……)
セレナ「ふぅ……」
ガサガサ
セレナ「!?」
セレナ(まだ、小便おわってないのに――――うう、仕方ない!!)
???「なにか音がしますね」
セレナ(やばい、来たっ。あそこの物陰に隠れようッ)
シトロン「だれか篠突くように放尿していたようですが……」
セレナ(シ、シトロン?)
シトロン「くんくん、くんくん。やはり尿のかおりがしますね。なんだかうっとりします」
シトロン「しかしちょうどよかったです。今夜のおかずを探し歩いていたら、こんなすばらしいものがあったとは……」
セレナ(おかずって……)
シトロン「」ボロン
セレナ(――――ッ!?)
シトロン「いつもはセレナのナプキンを使っていますが、誰ともつかない出来立てのションベンもまた乙なものですね」
セレナ(シトロン……)
シトロン「さあ、ぼくのサイホーン。固くなってください」
セレナ(ああ、あんなにたくましくなるものなの……男の子って)
ユリーカのテント
ユリーカ「おそいなあ、セレナ……」
ユリーカ(もしかしてお兄ちゃんの方に行ってるのかも)
ユリーカ「あたしだけ仲間外れなんてずるいっ」
サトシのテント
ユリーカ「こっちに来てみたけど、サトシしかいない……」
サトシ「……むにゃむにゃ……ピカチュウ、十万……」
ユリーカ「ねえ、サトシ。はやく起きて」
サトシ「へぇ?」
ユリーカ「ユリーカだよ、ユリーカ」
サトシ「ああ、ユリーカか……こんな夜遅くにどうした?」
ユリーカ「お兄ちゃんたちがいないの」
サトシ「セレナもいないのか?」
ユリーカ「なにかあったんじゃないかな?」
サトシ「……よし、すこし探してみるか」
湖畔
サトシ「ちょっと待て、ユリーカ」
ユリーカ「?」
サトシ「人の声がする」
ユリーカ「ほんと?」
サトシ「耳をすませてみろ」
???「ハリマロン、口の中でいきますよ!!!!」
ユリーカ「お兄ちゃんの声!!」
サトシ「おどかしちゃ悪いから、そっと近づこうぜ」
ユリーカ「ぬきあし、さしあし、忍びあしだね」
湖畔
セレナ「シトロン、あんな乱暴にハリマロンを使って……」
セレナ(わたしもあんなことをされたいなあ……サトシのでっかいやつで……)
セレナ「お、オナニーしよう」
ガサガサ
セレナ「!?」
サトシ「(あ、セレナ)」
セレナ「(さ、サトシ!? ユリーカも)」
ユリーカ「こんなところに居たんだ」
サトシ「なんかシトロンの叫び声が聞こえてさ」
セレナ「そ、そうなんだあ……。ははは……」
セレナ(やばい、ここは回れ右して貰わないと、シトロンの沽券にかかわるわ)
サトシ「っで、シトロンは何をしてるんだ?」
セレナ「バ、バトルの練習」
サトシ「こんな夜おそくに……。シトロン、隅に置けないぜ。おれもこうしちゃいられないな」
セレナ「ちょっと待ってッ」
サトシ「どうした?」
セレナ「バトルと言ってもふつうのバトルじゃないの」
サトシ「?」
テント
サトシ「これがマンコなのか?」
セレナ「うん。指を入れてみて。バトルのときはもっと大きなものを使うけど、今は練習だからね」
サトシ「おお、呑みこまれゆく」
セレナ「ん……ん……あっ……」
サトシ「ユリーカもいれてみろよ」
ユリーカ「じゃあ、失礼します……」
セレナ「――――!?」
ユリーカ「三本の指はさすがにキツかったかな」
セレナ「だ、大丈夫。ふう……大丈夫よ」
サトシ「ユリーカのマンコをみせてくれよ」
ユリーカ「いいよ。でもセレナのとは違って、もじゃもじゃしてないのよ」
サトシ「ほんとだ……。セレナのやつよりずっときれいで、舐めてもよさそうな感じ」
セレナ「な、舐めるのはわたしのやつにして。こっちのほうがよく熟れていて、いい味が出てるの」
サトシ「だけど、なんだかションベン臭いぜ?」
セレナ「レディーにそんなこと言わないで」
サトシ「でも味は好きだ」ペロン
セレナ「くっ……」
セレナ「サ、サトシ。サトシのも見せてほしい」
サトシ「おれにはマンコはないぜ」
ユリーカ「ちんちんのことだよね、セレナ?」
セレナ「え、あ、うん」
サトシ「そう言われても、みんなに見せるのは、はずかしいな……」
セレナ「わ、わたしもはずかしいわ……だけどサトシのためだから……」
サトシ「なんだって?」
セレナ「な、なんでもない!! とにかくはやく見せて!!」
サトシ「せ、急かすなよ」ヌギヌギ
セレナ(も、もうすこしでサトシのおちんぽ……)
サトシ「こ、これでいいか?」
セレナ「え……あ……」
ユリーカ「わっ、でっかい!! ユリーカの片腕ぐらいあるよ!!」
サトシ「そ、そうか? でももっとデカくなるぜ。こうやってしごいてやれば……」
セレナ(わあ……見る見る大きくなってゆく……あんなのぶち込まれたら、子宮どころの騒ぎじゃないわ)
ユリーカ「サトシのミロカロス、すごいね……」
サトシ「そ、そんなに見ないでくれよ」
セレナ「えっとサトシ……申し訳ないんだけどね、しまってくれないかな?」
サトシ「わるい、セレナ。そうしたいのは山々なんだけど、一度こうなった以上は、しばらく時間を待たないといけないんだ」
セレナ「べ、べつにわたしは厭じゃないんだけど、そんなのぶち込まれたら……」
サトシ「ぶち込む?」
セレナ「もちろん子どもを産みたいと思っているし、そのあとも情熱的でいたいけど……今はね……」
ユリーカ「サトシ、なんだか頭のほうがヒクヒクしているよ」
サトシ「ここからションベンが出るんだぜ、ユリーカ」
ユリーカ「あたしはこのマンコがびゅーって出るんだ」
サトシ「へー、ユリーカのションベンはさぞかし美味しいんだろうな」
セレナ(!? 美味しい!
ユリーカ「お兄ちゃんはよく褒めてくれるのよ。『芳醇なアンモニアのかおり、ユリーカのエキスが満点です』って」
サトシ「うちのママは、おれのちんこを咥えて、直にのんでたなあ……。おれのションベンでよく溺れかかったもん」
ユリーカ「じゃあサトシのおしっこでプールが出来るね」
サトシ「今度、シトロンにたのんでやってみようぜ」
ユリーカ「さんせー」
セレナ(なんだか頭が痛くなってきた)
セレナ「わたし、寝るね……」
サトシ「おう、風邪ひくなよ」
ユリーカ「あたしはもうちょっとサトシのちんちん弄ってるね」
セレナ「うん……」
次の日の朝
シトロン「今日の出来栄えはどうですか?」
サトシ「このスープおいしいぜ、シトロン!!」
ユリーカ「なに使ってるの?」
シトロン「そこは企業秘密です。ぜったいにおしえられませんっ」
セレナ(ひみつ……まさか、ね)
サトシ「またサイエンスの力かッ?」
シトロン「いえいえ、この味はヒューマンパワーですよ」
セレナ「え?」
シトロン「おやおや、セレナも知りたいんですか?」
セレナ「いや、えっと……一応、後学のために教えてもらえると、うれしいかなあ……」
シトロン「ふふふ、そんなに言うんなら仕方ありません、教えてあげましょう」
セレナ(ごくり……)
シトロン「それというのも……」
セレナ(だ、大丈夫よ。まだ、口にしてないもの。わたしは大丈夫なの)
シトロン「人間の愛のパワーですッ」
セレナ「へ?」
ユリーカ「なーんだ、それならわたしだって出来るよ」
シトロン「ノンノンノン。料理はなによりも愛が必要なんですよ」
サトシ「愛ってスゲー」
セレナ(はあ……取り越し苦労みたいだったようね)
シトロン「セレナなら分かってくれますよね、愛?」
セレナ「う、うん」
シトロン「っで、味はどうですか?」
セレナ「すこし待って、まだ飲んでないから。……………うん、おいしい」
シトロン「そうですか……グフフフ」
セレナ(おい、待て。グフフってなんだ)
シトロン「やはり、かくし味が効いているみたいですね」
ユリーカ「えー、やっぱり使ってるじゃん、かくし味!!」
シトロン「だから、ひと手間加えることが愛なんですよ。ねえ、セレナ?」
セレナ「そ、そうだね」
セレナ(やばい、吐きそう……)
次の街
ユリーカ「わーすごい!! 人がいっぱいいる!!」
シトロン「こうやって人中に出るのもひさしぶりですね」
サトシ「ずっと野宿だったもんな」
セレナ「そうね……」
ユリーカ「なんだか、顔が真っ青だよ?」
セレナ「悪いものでも食べたのかしら」
シトロン「」ビクッ
サトシ「セレナ、お腹が空いてたって、道ばたの木のみを食べちゃダメだぞ?」
ユリーカ「セレナって意外と食いしん坊なんだね」
セレナ「あははは……。そうみたいね……」
サトシ「? もしかして、体調がわるいのか?」
セレナ「ぜ、全然元気よ」
サトシ「きのうは早く寝たし、シトロンの料理もとくに問題なかったけどなあ……」
セレナ(きのうは早く寝た?)
セレナ「きのうは早く寝たの?」
ユリーカ「セレナ?」
セレナ「だってきのうは……」
宿
シトロン「居心地のよさそうな部屋ですね」
ユリーカ「あっ、ここから海が見えるよ」
シトロン「ほんとうです、オーシャンビューですよ」
サトシ「すげー。ほら、セレナ、こっちに来いよ」
セレナ「…………」
サトシ「セレナ?」
セレナ「頭がすこし痛いんだ。横になってもいいかな?」
サトシ「う、うん」
ユリーカ「セレナ……病院に行く?」
セレナ「大丈夫よ。ほんのちょっと横になれば、また元のとおりになるから」
シトロン「ならぼくたちは、すこし席を外しましょう」
サトシ「セレナ、自分の身体なんだから大事にしろよ。自分で大変だと思ったら、おれにしっかり言うんだぞ?」
セレナ「うん……」
セレナ「ふう」
セレナ(きのうのことがもし夢だったとしたら、わたしはよほどどうかしているわね)
セレナ「ほんとにアタマが痛い、はやく寝よう」
――――ガチャ
セレナ「?」
サトシ「もう寝てるか、セレナ?」
セレナ「さ、サトシ」
サトシ「やっぱり起きてた」
セレナ「どうして戻ってきたの? ユリーカたちは?」
サトシ「ふたりは街中をめぐってくるって」
セレナ「そうなんだ……でもどうして、サトシが?」
サトシ「いつもお世話になってるからさ。それに、ひとりじゃ心細いんじゃないかと思って」
セレナ(サトシ……)
サトシ「ほら、はやく横になってゆっくり休めよ。おれがずっとそばにいるから」
セレナ「うん」
サトシ「欲しいものはあるか?」
セレナ「ううん、いまが満足」
サトシ「ほんと?」
セレナ「うそじゃないの。サトシとふたりっきりになれることなんて、そうそうないから」
サトシ「でも、こうやった方が眠りやすいだろ?」
セレナ(さ、サトシがわたしの手を……ッ)
サトシ「おれも眠れないとき、よくこうやってもらったんだ」
セレナ「ありがと……」
サトシ「こちらこそ、いつもありがとう」
セレナ(……なんだか、ほんとうに眠れそう)
……………………………
…………………
…………
……
シトロン「セレナ、薬をのみませんか?」
セレナ「え? あ、うん」
シトロン「ほら、ぼくの蛇口から直接ながれる流動食ですよ」
セレナ「ごくごくごく」
シトロン「苦味がいいアクセントを出してませんか?」
セレナ「ほんと、シトロンの作るものはおいしいわね」
シトロン「じゃあ、ぼくの噴火山から吹きだした溶岩石はどうです?」
セレナ「ああ、とってもたくましいわね。――――いただきます」
シトロン「ぼくの胃のなかで絶妙な混合をはかったものです。夕餉のフレーバーがかすかに残っているでしょう?」
セレナ「むしゃむしゃむしゃ」
シトロン「さあ、お待ちかねのメインディッシュは、ねっとりと絡みつくおしいいミルクを――――」
セレナ「――――はっ!?」
セレナ(ゆ、夢?)
夕食
セレナ「みんな、おはよう」
サトシ「もう大丈夫なのか、セレナ?」
セレナ「うん。みんなサトシのおかげ」
サトシ「いつも迷惑かけてるから、それのお返しだよ」
セレナ「でもありがとう」
サトシ「まあ、メシを食おうぜ」
シトロン「あっ、セレナ。もう起きて大丈夫なんですか?」
セレナ「し、シトロン」
セレナ(あれがたとえ夢とはいえ、こうやって顔を合わせるのは気まずいな……)
ユリーカ「セレナ、おはよう」
セレナ「おはよう、ユリーカ」
サトシ「――――そうだ、セレナ」
セレナ「なに?」
サトシ「きょうの夜、すこし時間が欲しいんだけど、いいかな?」
セレナ「う、うん」
サトシ「話しておきたいことがあるんだ」
夜、橋のたもと
セレナ「…………」
サトシ「…………」
セレナ(なんだかロマンチックなところに来ちゃたけど、サトシは一体なにを話そうとしてるんだろう)
サトシ「なあ、セレナ」
セレナ「は、はい」
サトシ「かしこまらなくていいよ、そんな」
セレナ「う、うん」
サトシ「あのさ、おれがもし今回のリーグで優勝したら、旅はもうやめようと思うんだ」
セレナ「え?」
サトシ「もちろんずっとじゃないぜ。あついバトルをしたいと思ったら、すぐに家を飛びだすさ」
セレナ「伝えたいことってそれ?」
サトシ「ああ」
セレナ「わ、わたしと離れるってこと?」
サトシ「…………」
セレナ「ねえ、答えてよ、サトシ」
サトシ「セレナ……。おまえの気持ちはよく分かってる」
セレナ「そんなはずない、サトシは全然わかってないのよっ。だから、そんな冷たいことが言えるの」
サトシ「だけど、ごめん」
セレナ「そんな……」
寝室
セレナ(橋のたもとでサトシの言ったこと……)
サトシ「むにゃむにゃ……」
セレナ(シトロンたちも寝てる……)
セレナ「サトシ……」
サトシ「むにゃむにゃ……」
セレナ「サトシっ」
サトシ「ん? な、なんだ」
セレナ「わたしのお願いを聞いてほしいの」
サトシ「こんなところに連れだして、一体なんだよ」
セレナ「わたしね、ずっとサトシのこと想ってたんだよ」
サトシ「セレナ……?」
セレナ「わからないかな?」
サトシ「…………」
セレナ「わからないんなら……ありがとう、いままで」
サトシ「セレナっ」
セレナ「――――」
寝室
シトロン「サトシはようやく行きましたね」
シトロン(さて、そろそろ準備にかかりますか)
橋のたもと
セレナ「き、キスしちゃったね……」
サトシ「ふたりっきりだから」
セレナ「バカ……」
サトシ「そういえば、あっちの物陰は……」
セレナ「うん。ひと目につかないよね」
寝室
シトロン「ここをこうやって、こうすれば」
シトロン(よし、あとはセレナの枕カバーを)
ユリーカ「お兄ちゃん?」
シトロン「ユ、ユリーカ!? お、起きてたんですか!?」
ユリーカ「トイレに行っていい?」
シトロン「う、うん」
シトロン(なんだ、トイレか……。肝を潰すをとはまさしくこのことですね)
セレナ「すこし暗いけど、ここは大切なところだよ」
サトシ「しっかり割れてるんだな」
セレナ「サトシを受け入れるために……ね」
サトシ「じゃあ、すこし痛いかもしれないけど……」
セレナ「わたしにも見せて、サト……シ……の?」
セレナ(う、うそでしょ。あれは夢だったんじゃないの?)
サトシ「じゃあ、いれるぞ」
セレナ「ま、待って」
サトシ「セレナ?」
セレナ「夢だよね?」
サトシ「おれはここにいるよ」
セレナ「夢じゃないの?」
サトシ「おれはずっと傍にいるよ」
寝室
サトシ「シトロン、出来たか?」
シトロン「グッドタイミングです、いまちょうど準備が整いました」
サトシ「それにしても重いな。いつも持ち上げてるけど」
シトロン「にしても大変ですね、サトシは」
サトシ「なにが?」
シトロン「こんな手間を掛けないとならない――――その代物が」
サトシ「ママのことがあるから、すこしごまかさないとならないんだよ」
シトロン「ママのこと? それは初耳ですね」
サトシ「なに、めずらしいことじゃないさ。カスミもハルカもヒカリも、あとアイリスも、みんなそうだったんだ」
シトロン「旅がやめられない理由がそこにあるんですね」
サトシ「そうだけど今回の……は違う。おれはほんとうに愛しいから、こんなふうに小細工を使ってるんだ」
シトロン「しかし夢ですか……」
サトシ「さて、セレナのベッドはどこだ?」
シトロン「ここです。この枕にアタマを置いてください。すこしずれると、大変なことになりますから」
サトシ「たとえば?」
シトロン「ぼくの変態疑惑がね……」
サトシ「どのみちこんなことを協力するんだから、世間一般の男じゃないだろ」
シトロン「お互いさまですよ、それは」
寝室
サトシ「じゃあ夢のなかで復習をしてくれよ、セレナ」
シトロン「おそらく苦痛しかないでしょう」
サトシ「そのおかげで、いつもの変わらないセレナを守れるなら、どんなものよりも代えがたい」
シトロン「膣が壊されるか……想像するだけでぞくぞくしますね」
サトシ「サイエンスの力で、明日には新品のからだに戻ってるんだから、セレナにとってそれは夢のなかの話だ」
シトロン「やっぱりあれですね」
サトシ「サイエンスの力はすげー」
おわり
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