京太郎「よかれと思って」咲「ふぇっ」 (101)
このスレは京太郎を中心としたSSを淡々と投下するスレです
以下の内容が含まれているので気を付けてください
・キャラ崩壊
・京太郎と女キャラの恋愛描写
・どっかでみたようなネタの焼き増し
・過激な下ネタ
・姑息な手
一応前シリーズ達 ※内容の続きとかは特に無いです
【安価ss】京太郎「えこひいきすることにした」咲「えっ」
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【SS】咲「やっぱり京咲がナンバーワン!」京太郎「?」
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清澄
京太郎「咲、一緒にご飯を食べに行かないか?」
咲「え? またぁ?」
京太郎「ダメか? レディースランチをどうしても食べたくてさ」
咲「でも、私は……」
京太郎「そうか……照さんも一緒に食べたいって言ってるんだけど」
咲「へぇ、お姉ちゃんも……」
京太郎「うん、もう来てるから」
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´ ̄ ̄ il : :八: : :|″ ._)::::::hi} ヽ ._)::::::h} |: /: : :/ : : |
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' \ ト、: , _, ─ ノ , : : /
ヽ \:> _ <: /
ヽ: : 〕 ─ 〔: :/l: /
咲「って、ええええ!?」ガタァーン
ヒョコッ
照「久しぶりだね、咲」
京太郎「あ、どうも」
照「うん」
咲「ど、どど、どうしてお姉ちゃんがここに?!」
照「それはね、京ちゃんに呼ばれて……仲直りしてほしいって」
咲「きょ、京ちゃん!? どうしてそんなことを!?」チラッ
京太郎「よかれと思って」
咲「よくないよっ!」
食堂
照「ということで私の方こそごめんね」モグモグ
京太郎「と言ってるんだ、咲の方も謝らなきゃ」
咲「う、うん。ごめんねお姉ちゃん」
照「いいよ。もう許した」
咲「……(なんだろう、釈然としない)」ムムム
京太郎「レディースランチ美味い」モグモグ
照「私の分も食べていいよ」
京太郎「ありがとうございます」スッスッ
照「何してるの?」
京太郎「麻雀のゲームです。最近ルールを覚えたばかりなんですけど」
咲「へぇ……」
京太郎「そういえば咲、お前って部活入ってなかったよな?」
咲「うん。別に入りたい部も無いし」
京太郎「だから俺と一緒に麻雀部に入部届け出しておいたぞ」
咲「あ、そうなんだ。ふぅーん……って、え?」キョトン
京太郎「照さんから聞いたぞ、咲って強いんだろ?」
照「私ほどじゃないけどね」ドヤァ
京太郎「ということだから放課後は部室に行くぞ」
咲「な、何勝手なことしてるの!? やめてよ! どうしてそんなことしたの?!」
京太郎「よかれと思って」
咲「よくないよっ!」
部室
バターン
京太郎「ということで戦力を連れてきましたよー」
咲「だから私はまだ入るって決めたわけじゃ……」
和「お疲れ様です」
京太郎「お疲れ、和」
優希「優希様もいるじぇー!」
京太郎「ああ、優希もお疲れ様」
咲「ねぇ、京ちゃん」
京太郎「ああ、同じ麻雀部の和と優希だよ」
和「須賀君、その人は?」
京太郎「ああ、俺と中学が同じだった咲と……」
照「どうも」
京太郎「インハイチャンプの宮永照さんだ」
和「」
照「この子知ってる。インターミドルのチャンプでしょ?」
京太郎「そうなんですよ」
和「す、須賀君?!」
京太郎「いっちょ実力でも……」
バターン
まこ「なんじゃなんじゃ騒々しいのぅ」
優希「染谷先輩……って、えええええええ!?」
まこ「なんじゃ?」
咲「ね、ねぇ京ちゃん。このストレートヘアーの超絶美少女さんは一体だれ?」
京太郎「二年の染谷先輩だよ。この前までは癖のある髪だったんだけど、俺がストレートにしたんだ」
咲「ええ!?」
まこ「なんじゃと!?」
和「気づいてなかったんですか? ほら、これ鏡です」サッ
まこ「お、おぉ……薄々おかしいとは感じちょったが……」
優希「なんでこんなことをしたんだじぇ! 京太郎!!」
京太郎「よかれと思って」
咲「よくないよっ!」
まこ「いや、これはこれで悪くないのぅ」ウーン
なんだかんだで対局
京太郎「じゃあ俺と咲と和と優希で打とう」
照「見てる」
まこ「手を抜かんようにのぅ」
和「頑張ります」
咲「(プラマイゼロにして早く終わらせよう)」ゴッ
京太郎「……」スッ
和「あ、それロンです」
京太郎「だよなぁ。やっぱこれ当たりだよなぁ」
咲「えっ」
優希「知っていて振り込んだのか!?」
京太郎「ああ。じゃないと咲がよからぬことしそうだからさ」
咲「っ」ギクッ
照「咲、またプラマイゼロを……?」ゴゴゴゴ
咲「ち、違うよ! そんなこと……」アセアセ
京太郎「咲、真面目に打とうぜ」
咲「うぅ、どうして余計なことを……」ムムム
京太郎「よかれと思って」スッ
咲「よくないよっ! ロン!」
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∟ I斗 ∟ .∟ .∟ L L. _|_____|_____|_____|_____|_____jI斗 L __j抖-------!_____抖
和「気持ちのいい放銃でしたね」
咲「(うん。今の、本当に気持ちよかった)」ドキッ
照「(京ちゃん、まさか咲に麻雀の楽しみを思い出させる為に……わざと!?)」
京太郎「よかれと思って」
久「よくないわねぇ……」フワァ
京太郎「あ、部長!」
久「ふわぁ、よく寝たわ」
和「遅いお目覚めですね」
久「仕方ないじゃない。仮眠のつもりだったのに、誰かがいつの間にか布団をかけていて」
優希「優しい奴だじぇ」
久「その上、リラックス出来る音楽を横で流して……枕を低反発枕の高いのに変えていたの!」
咲「……まさかとはおもうけど、京ちゃん?」
京太郎「よかれと思って」
久「よくないわよ。そのせいで寝坊するところだったじゃない」
京太郎「すみません」
久「それに今の対局、どうして手加減しているのかしら?」
京太郎「俺が手加減? そんなことは……」
優希「そうだじぇ! こいつは元々大したことないんだじょ」
久「……それも、そうね」
照「……」
久「それで、宮永さんは正式に部に入ってくれるの?」
咲「え、わ、私ですか?」
久「ええ。須賀君が手続きしたけど……アナタの意思を聞いてないもの」
咲「……私は、麻雀が嫌いなんです」
久「どうして?」
咲「それは……かくかくしかじかで」
優希「家族麻雀でお年玉を!?」
和「それは、確かに……」
京太郎「でも、そのあとに俺がおじさんとおばさんを説得してお金を取り返しておいたぞ」
照「うん。結局最後には全員お金を返しあっていた筈」
咲「あ、あれ?」
京太郎「だから嫌いになる必要はないぞ」
咲「で、でもお姉ちゃんと喧嘩しちゃって」
照「もう仲直りしてる」
咲「あ、それもそうだね」
京太郎「じゃあ麻雀嫌いじゃないな」
咲「……もう!! なんでいつも勝手に余計なことするのっ!?」
京太郎「よかれと思って」
咲「いいよ!! わかったよ!! 麻雀部入ればいいんでしょっ!!!」
久「(仲いいわねぇ)」
後日
恵「麻雀なんて運が云々かんぬん」
和「そんなことありません!」
恵「とにかく引越しだ」
和「嫌です!」
恵「じゃあ全国で優勝しなければ転校だ」
和「……そ、そんな」グスッ
翌日
和「(こんな話、みんなには話せませんね)」ハァ
京太郎「おはよう和」
和「あ、須賀君」
京太郎「どうしたんだ? 元気無いぜ? せっかく部員が揃ったのにさ」ハハハ
和「……実は、その」ウツムキ
京太郎「辛いことなら無理に話さなくてもいいんだぜ?」
和「で、ですが」
京太郎「それと」
和「?」
京太郎「和のお父さんと話したんだ」
和「え」
京太郎「和は真剣なんだってこと、俺がきちんと説明しておいたから」
和「あの、ちょっと、それは、え?」
京太郎「結構しぶとかったけど、最後はちゃんと分かってくれたよ。だから、全国優勝しなくてもいいんだ」
和「はい?」
京太郎「和はずっとここにいていいんだ。だから、普通に麻雀を楽しんで全国優勝を目指そうぜ!」
和「は、はい……って、どうして勝手にそんなことを!? これは私の問題だったんですよ!?」
京太郎「よかれと思って」
和「……でも、ありがとうございます。お陰で、私……」ポロポロ
京太郎「……」
後日 奈良
穏乃「全国で、和にもう一度会うんだ!」
憧「ふふっ、頑張るわよ」
京太郎「あのー……」スタスタ
穏乃「? えっ、誰ですか?」ビクッ
憧「ナンパ? それなら後にしてくれない?」ギロッ
京太郎「ほら、和。隠れてないで」サッ
和「……ふ、二人共、久しぶりです」モジモジ
穏乃「えっ!?! 和!?」
憧「!??!!??」
和「連絡もしないで、すみません」
穏乃「わ、わわっ!? こ、これで夢!? 夢なの!?」
憧「嘘、でしょ……? どうして、ここに?」
和「須賀君が、みんなが会いたがっていたことを教えてくれて」
穏乃「え!? どうして、そんな!?」
京太郎「よかれと思って」
憧「よくないわよっ! よくも余計なことを!」
京太郎「ごめん」
憧「あ、いや。怒ってるわけじゃないんだけど、急だったから」
穏乃「大変! すぐに玄さん達にも教えなきゃ!」
和「会うのが楽しみです」
京太郎「俺は邪魔しないように、そこらでブラブラしておくよ」
和「はい。ありがとうございました」
京太郎「……」
京太郎「ふぅ……」
スタスタ
?「……」
´ ̄ ̄ ` 、 ‥
. / \ .
: / / ヽ :
. / /| | 、 ! :
: ′ 斗匕 :! ` ー-| i .
i /===ヘ. |r==弋 乂爪 i :
: l Ⅳ/:::::::Ⅵ/:::::::`ーl | ` | :
: | }込////ノ込////少リ 川
| { 三 ̄ =ニ三 / ./ リ
〉 廴_ -=====- / /イ{_ :
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: 丁¨¨¨\ 辷才 イ / >::| .
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. 〈 ∧ @ ) } 「@ / ̄ヽ / l::l| .
j/ / ` ̄ 入  ̄ ̄ 〉 / j::l| :
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∧ ...:/=}\ / |:::{| :
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〈::|:::/ `¨¨¨¨¨´ ! |:::}|
宥「あ、あれは!?」バッ
京太郎「ん?」
宥「ち、チン! なぜチンがここに? 逃げたの? 自力で脱出を? チン!」ダダッ
京太郎「!」
ドスッ (無言の腹パン)
玄「彼はチンではないのです」
宥「うっ……玄、ちゃん」
京太郎「あの」
玄「いいから早く行って」
京太郎「……では、この写真を」スッ
玄「!? こ、これは!?」
宥「ど、どどどどうしてこれを!?」
京太郎「よかれと思って」
宥「あったかぁ~い!」バッ
玄「おねーちゃんの病気が、治った……?」
更に後日
女子H「麻雀部ですよ! 麻雀部!」ワッホイ
女子72「私には麻雀しかないんです」くっ
女子Y「卓掘って埋まってますぅ」
女子H「自分麻雀も完璧さー」
女子T「面妖な」
女子M「へへっ、こう見えて結構麻雀得意なんですよ!」
女子A「麻雀ですな→」
女子Y「うっうー! 頑張りますー!」
女子M「麻雀ですぞ→」
女子A「あらあら~」
女子R「麻雀はデータですよ」
女子M「R……さんの話はムズかしいの。麻雀はセンスだってM思うな」
ワイワイワイワイワイワイワイ
久「……これはどういうことかしら?」
咲「あの、京ちゃんが入部希望者をたくさん集めてきてくれたって」
優希「凄い数だじぇ」
まこ「これで大会には困らんが」
和「いくらなんでも多すぎですね」
久「須賀君! どういうつもりなの!?」
京太郎「よかれと思って」
久「……まぁ、いいわ。団体戦はともかく、個人戦なら全員出られるしね」
京太郎「……」
数日後
久「合宿よ!」
まこ「高そうな宿じゃなぁ」
久「そうね……って、ええ!? こんな宿頼んでないわよ!?」
咲「うわー、超高級旅館だって」
和「龍門渕グループと書いてありますね」
優希「こんなの払えるわけないじょ」
京太郎「大丈夫ですよ。俺が既に払ってますので」
久「えぇ!? どうして勝手にそんなことを!?」
京太郎「よかれと思って」
まこ「じゃが、それじゃと京太郎に負担が……」
京太郎「ここは俺の従姉弟の旅館なので格安で借りられたんです。それに俺って……」
和「それに?」
京太郎「わりとお金持ち」
優希「どうでもいいけど、早く入るじぇー!」
京太郎「……」
咲「あれ? この看板はなんだろう?」
和「アルバイトの募集みたいですね」
咲「へぇー、どんな内容なんだろう」
京太郎「どれどれ」
咲「どう? 良さそう?」
京太郎「いや、俺には無理そうかな」
優希「なんのアルバイトだったんだじぇ?」
京太郎「えっと」
和「?」
京太郎「三助のアルバイト」
久「……須賀君、最近露骨過ぎじゃないかしら?」
京太郎「よかれと思って」
久「まぁ、人が気にしないレベルにしておきなさい」
咲「??」
温泉
カポォーン
久「……ねぇ、宮永さん」
咲「はい?」
久「思うんだけど、須賀君って一体何者なの?」
咲「京ちゃん、ですか?」
和「それは、私も気になっていました」プルン
優希「アイツは気が利きすぎるじぇ!」
まこ「それに、自分のことは最後尾にしとるしのぅ」サラサラヘアー
久「部員だって、女の子より男の子を集めるべきでしょう?」
咲「そう言われると……京ちゃんって何者なんだろう」ウーン
和「昔からの知り合いでは?」
咲「うん。そうなんだけど……京ちゃんっていつも、どこか自分を隠しているというか」
久「それに、麻雀の強さも怪しいわ。役を覚えた程度で、あんな振込ができるものなの?」
まこ「何か裏がある。そう思うんじゃな?」
久「ええ。でも、彼が私達にとって欠かせない存在なのは事実よ」
和「恩人でも、ありますし……何より、私は須賀君のことが嫌いではありません」
優希「それには同感だじぇ!」
咲「……」
男湯
カポォーン
ブクブクブク
男1「俺からしたらこの温泉は温すぎるぜ! もっとお湯を足すとかさ!」
男2「ガッチャ! いいお湯だったぜ!」ザパァーン
男3「なぜ湯船と合体しないんだ……」ブクブク
男4「かっとびんぐだぜ! 俺!」バシャーン
男5「……先輩達って、変な人ばっかだな」
京太郎「……じゃんじゃじゃーん」ボソッ
久「それ、ロンよ」
京太郎「あちゃー」
まこ「これで十連敗めじゃな」
久「須賀君。アナタは個人戦に出るんだから、仲間の援護は無いのよ?」
京太郎「すみません」
優希「そうだじょ。そんなんじゃ全国に連れていけないじょ」
和「……」
京太郎「悪い」
咲「だ、大丈夫だよ。これから強くなればさ!」アセアセ
久「そうね……ここで少し休憩にしましょう」
まこ「そうじゃな。テレビでも見てのんびりするとええ」
優希「やったじぇー!」ピッ
和「何かニュースでもみましょう」
優希「のどちゃんぇ……ここは映画に決まってるじょ」
和「?」
ピッ
テレビ「超融合! 時空を越えた絆!」
久「なんだかパラドックス起こしそうだから別のにしなさい」
優希「えー?」ピッ
テレビ「突然ですが、ニュースをお伝えします」
まこ「?」
和「なんでしょうか?」
テレビ「これまで、高校生麻雀大会は男女別の団体戦、個人戦と四つの枠に分けられていました」
久「大会のことみたいね」
テレビ「しかし、もうすぐ行われる今年度の大会より、その四つの枠に変更が起きるようです」
久「え?」
京太郎「……」クスッ
テレビ「男子団体戦、女子団体戦、そして――男女合同の個人戦の計三つの枠になるとのことです」
咲「!?」
優希「じぇじぇー!?」
和「これは、どういうことでしょうか?」
久「しっ、黙ってて」
テレビ「この件に関し、大会の管理責任者である雀連理事長、丼紗卯座運土氏の言葉は――」
ドン千『男女に実力の差が有りすぎると、世間では騒がれております』
記者『つまり、その実力差を確かめる為だと?』
ドン千『よかれと思って』
テレビ「スポンサーであるK○NAMIはこの件に関して全部丼氏の独断であるとして……」
ドン千『はいはいワシのせいワシのせい』
ピッ
咲「……」チラッ
京太郎「……」
和「あの、これってつまり」
久「ええ。そうなるわね」ハァ
優希「??」
まこ「つまり、京太郎は……」
京太郎「……みんなとも、戦うことになりそうですね」
lヽト、
ト、ノ;;;;;;;;;;ヽ}}
|::;;;;;;;;;;;;;;::イ 〉 __
,ィ三ニ≧ l;;;;;:::::::::;;;;;;;/ -三ニ ニ三ニ
ノ三ニ三〉ノl l\ iノ;;;< >:::< >} ,ィ /ニl -ニ三三三 -‐
-ニ二三三三 マム l;;;; ≧/〉 l|::;;;;;;::::::;;;;/-ニ ,r≦〈 _ - ニ三三二三三ニ
,ィ二─ ニ三 マムヽ三二≧ 、 ヽ;;;;;;:::: / ,ィ幺三三〉二 二三三 三三
≦三ニニーァ彡ヽ〉 ,イク' 〉三三/r-イニ‐ {_ノ三三‐ -}ノ ─二三三二二 二三ニ
}l ,ィ幺三ニ/_ /"__/::-ニ─ニ三三ニ─ニ三/ :::ニ-  ̄ニ二 二三 ニ三ィ/
,勿三二ニ/ ,勿ニ〉 ニ三ニ三二三三二ニ二三 ヾ -ニ三ニ ─ニ二ニ 三三
ノ三二ニ/ ,勿ニノ ニ三ニ‐ 二ニ三二三三ニ ニ 二::::-  ̄ニ─二三ニ
〈二三三{ ニ二三ニ  ̄三二 二三 -二二二 二ニ二三ニ
∨ニ/ ヽl ニ─ 三三三三ニ _ ニ三ニ ニ─二ニ-‐
{ニ{ _ _-、 ノlノ三二二三/ -、 三─三 `ヾl||
l|ニ〉 }ニ三ニ ニ三三二二三三ニニ -ニ三三 `l
|/ l/}三ニ ニ二三三二 二──ニ -ニ- }}
ニニ l| ニ二三三 ニ二三三 |l-‐
ニ- -ニ 三ニ-'' ニ三二三 |l
l| -ニ三三ニ 二─ニ
.. 二-三 ─ 三三
:::: 三─三 -ニ 三 |l
..::: 三三ニ 二ニ ニ|l ;;,
::: -ニ三ニ三ニ -ニ─ニ ;;
::::: 三二三ニ .:: ::. -二ニ ニ
:::: 二- -三ニ ,,;; ::: ‐ニ三ニ三 |l
ニ三 ニニ ニニ三ーヽ
-三三ニ -ニ三三
_二二ニ ニ三-
三二三 ─ニ ニ三
二ニ三 -ニ ニ三
ニ三ニ ニ 三
ニ|l 〉ノ 二二l
ニ|l -ニ|l
京太郎「楽しみだなァ」
咲「っ!」ゾクッ
咲「(今、京ちゃんから感じた嫌な感じ……なんだろう)」
京太郎「……」
咲「(お願い、この嫌な予感――当たらないで)」
こうして、私達清澄高校の大会は幕を開けることになります
私達は団体戦での全国大会優勝を目指して
京ちゃんは、個人戦での優勝を
京太郎「……」
でも、この時の私達はまるで気づいていませんでした
京ちゃんの本当の目的
そして――
?「……見せてあげる。最高のファンサービスを」
京ちゃんを取り巻く、環境の闇の深さを
【遊戯王パロ? 違う、俺は英雄王だ】 予告
それは、一体いつからだったのか
衣「当意即妙、衣に敵う筈も無し!」
透華「出直すことですわね」
優希「うぅっ……」
久「強過ぎる……」
私は一体、この人の
京太郎「力及ばず何の結果も残せませんでしたぁ~、許してくださいってかァ! ヒャハハハハ! 許してやるよォ!」
咲「京、ちゃん……?」
京太郎「さあ! よからぬことを始めようじゃないか!」
何を知っていたのだろう?
透華「な、なんですの……?」
京太郎「ジャンジャジャ~~ン! 今明かされる衝撃の真実ゥ!!」
衣「な……なんだ、お前は……?」
京太郎「はぁ……」
透華「!」
京太郎「……粋がるなよ雑種」ゴゴゴ
衣「っ!?」ゾクッ
京太郎「この世の贅と快楽を貪り尽くした男の言葉だぞ。まぁ黙って聞いておけ」
ー‐‐‐==≦\
r'} ィ ` ̄ `メ}
/ / -=彡 / >、
/{ / / // / ヽ、!
/ .| ./ / / / / , イ } l l|
∧ / |/ / ,′/ / / / イ /} / l|
/〉∧ /, |\._ レ´}イ{/ヾソ>.//-=≦,_ / 从
/// .∧/ 〉 |ノ .> -‐…{ | ´ ゞ' /} 八| (\
/ /〉 .∧′ |_/ V八 ' / ヽ ヽ >、
/ / ∧/〉 | ̄ ` ,r「ヽ__ Ⅵ ` ァ イ「)「) \ 卍}
/ / _ -= // .| _{「/卍Y | |:「 ー<「)「)< 卍}
// -=ニ二  ̄\ 〈 l卍´ ! { }:l ()()() / \ 卍}
/ 〉 __ -=彡 (⌒ {卍 ',/ V::/ i} /、 ハ r卍}
ー――――┬一 {卍 {卍> ∨ r=≦、_` --- } r卍}
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京太郎「さぁ、仇討ちだ」
つ づ く
ゲス賀期待した人ごめんね、その要素はほとんどないので
こっから先は京太郎が英雄王になる過程を淡々を描いて終わるだけのスレです
たぶん1スレで終わります、早ければ次の更新で終わります
ほとんど一発ネタなので長引かせられないってのもあるけどね
もう少しだけお付き合いください
オカルト麻雀
それは異能の中で進化した麻雀
/: : : : : : : : : : : : : : : \
,.' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ /.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
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r;='"´//i: : : ://ーメ<_ ! /__,..」:! : | : |::::::ヽ,.::::::::::::::::::::::/ 〉.Y\{ マリ , | | / ∧
リ / !イ: : : ハ! .,ィ=≧ミ、 ,/._,∠二/!|: : !: :|::::::::ノ::::::::::::::::::::,'. /.:./ .∧ ー ' ,./ |__./ ∧
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.../ ヽ ヽヾ ト、 ` i / ̄/ // | . / `¨ ´|ィ´ .八 \ / i! \ \\ \
r'"´ \ ト、、 ! フノ―/ /// i | ./ У \ ニ=‐< ̄`i ヽ ヽ \ ヽ
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そこに命を賭ける、伝説の痣を持つ者達を――
人達は5G'sと呼んだ
清澄
久「いよいよ大会一週間前ね」
優希「なんだか緊張してきたじぇー」
まこ「そう気負うな。完成された麻雀を見せるだけの話じゃ」サラサラヘアー
和「流石はバランスのいい染谷先輩ですね」
咲「あの、今日は京ちゃんいないんですか?」
久「あら? そういえば見ないわね」
優希「京太郎のことだじぇ、また何かよかれと思って行動してるに決まってるじょ」
和「……果たしてそうでしょうか?」
久「何か心あたりがあるの?」
和「いえ、昔こんな噂を耳にしたことがありまして」
咲「噂?」
和「はい。野良の雀荘を荒らす、ストリート雀士のチームがありまして」
まこ「ストリート雀士じゃと?」
久「聞いたことがあるわ。賭博麻雀なんかの集まりでしょう?」
和「その中でも、伝説と言われたチームがあるんです」
咲「伝説……?」
和「それが、チーム――愉悦(ギルガメッシュ)」
長野 雀荘ビル郡 サテライト
京太郎「……」スタスタ
照「……待って」ヌッ
京太郎「あ、照さん」ピタッ
照「ここに何しにきたの……?」
京太郎「そういう照さんこそ、わざわざ東京から来たんですか?」
照「私は……今でも」
京太郎「今やチャンプとなった照さんと、タダの一部員である俺とじゃ格が違いますよ」
照「!」
京太郎「すみません。俺は探し物があるので」フラフラ
照「京ちゃん。もう全てが手遅れ――あの子はもう」
京太郎「……」ピタッ
照「お願い京ちゃん、ネオ白糸台に来てよ。淡も、それを望んでる」
京太郎「淡のインチキ能力も懐かしいですね」
照「……京ちゃんほどじゃないよ」
京太郎「それでも、俺は――」
照「どうして?」
京太郎「!」
照「私はあの日……京ちゃんから大切な【力】を奪った」
京太郎「違いますよ。アレはあげたんです」
照「……アレを取り戻せば、京ちゃんは【真祖のアラサー】にも勝てる」
京太郎「その役目は照さんに託しました」
照「勝手だね」
京太郎「よかれと思って」
照「あはは、変わらないなぁ。その言葉――昔から、ずぅっと一緒」
京太郎「……俺は、変われないって思ってました」
照「え?」
京太郎「抜け落ちた記憶を取り戻す度に、誰かが傷つく光景が浮かんで――それを解決しなきゃって」
照「……」
京太郎「でも、俺の中にはそれを望まない声もある。どす黒い何かが、世界を――みんなを壊そうとするんです」
照「それは」
京太郎「俺の傍にいると、みんなおかしくなっちゃうから。オムライスを頼んで、漏らして、狂って――もう、あんな夢は見たくない」
照「……それはわりと女子力高いと思う」
京太郎「うあぁああああああああああっ!!!」ダダダダ
照「京ちゃん!! ごめんね、よかれと思って!」
京太郎「ああああああああああああああああああああああああああ!!」ダダダ
京太郎「はぁっ、はぁ……」
まただ
またあの光景が頭に浮かぶ
破滅の未来――大会が、終わった後に続くのは混沌の世界だ
京太郎「変えなきゃ、俺が――うぷっ、なんと、しても――」
その為だけに、ガキの頃から強さだけを求めた
でも、俺は救えなかった
アイツを――
京太郎「……」フラフラ
清澄
咲「聞いたことあるよーな、ないような……」
和「とても強かったそうですよ。でも、リーダーが脱退したとかで、空中分解してしまいましたが」
久「それで? 和はそのチームと須賀君が関係してると思うの?」
和「以前、ネトマ仲間から噂を聞いたことがありまして、須賀君がそのメンバーの一人の特徴と一致するんです」
まこ「とてもそんな実力には見えんがのぅ」
優希「貧弱そのものだじぇ!」
和「……」
久「でも、須賀君のどこか未来を見据えたあの行動力は侮れないわ」
咲「昔からそうなんです。あと、なぜかオムライスに怯えて」
久「オムライス……臭うわね」
和「……それに、最近変なんです」
まこ「?」
和「私、須賀君の声を聴いていると――どこか、おかしく」ハァハァ
久「あー、それなんか分かるわ。私もこう、なんていうか中学二年生の頃を思い出すというか」
優希「私もだじぇ」
まこ「わしは何もないんじゃが?」
咲「私もです」
久「とにかく、須賀君の過去を探る必要がありそうね」
和「でも、いいんでしょうか?」
まこ「あまり疑うようなことはしたくないがのぅ」
久「あら、これは須賀君の為でもあるのよ」
咲「そうでしょうか?」
久「それに、仮にやり過ぎたとしてもこう言えばいいじゃない」クスクス
優希「え?」
/: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . \
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〃: . : . 7 ヘ___`` ' ゙_) :::: ハ 7 !ソ: .i: . : . : .,
/ i: . : . :.{, イ {_笈沁 弋 :::,乂 .川: .!: . : . : .,
. / .!: . : . :iヘ ', v’:::: リ ¨´ ノ: . :.リ: . : . }:.:}
. ,' i: . : . :{: ヘ ゝ-'’ /: . : ./: . : . :i: .,
{ ',: . : .:.', :.ハ ' /イ: . : /: . : . :.リ: ,
’、 V: . : .ヘ: .ハ _, 〃´ハ: . /: . : . :.ノ:.7
∨: . : . : 込 ー '" .{! 人: .:7: . : ../:.:/
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,': . :/ /'"/ /./ /: . : . : >" \
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久「よかれと思って、ってね♪」
サテライト周辺
京太郎「……やっぱり、もう」
あの人の姿は影も形も無いのか
俺の最大の力になってくれた――あの人はもう
ジャリッ
京太郎「!?」
????「おやおや……こんな場所にいらしたのですか?」
京太郎「まさか!?」バッ
????「……」タタタッ
京太郎「今の人影は――まさか!?」
久「ということで靖子。何か事情を知っていたら教えて」
靖子「急だな」
久「いいからいいから」
靖子「まぁ、知らないわけではないが」
久「え?」
靖子「あれは数年前か――」
当時、まだ中学生と高校生だった若者達が雀荘荒らしを始めたらしい
理由なんてあって無いようなものだったんだろうが……
ただ、奴らは強すぎた
数年前
????「ご無礼。ロンです」
男Y「ば、馬鹿な……この代打ちの俺が」ガクッ
照「暇つぶしにもならなかった」
淡「いぇーい! あっがりー」
京太郎「流石だな淡」
淡「ぶぃー! えへへっ、ご褒美に頭撫でさせてあげるー」
京太郎「いや、いいよ」
淡「なんだとー!」
照「京ちゃん。私、私」クイクイ
京太郎「はいはい」ナデナデ
照「えへへっ♪」
淡「こんちくしょー!!!」
????「さて、では賭け金を頂きましょうか?」
男A「おいテメェ、ここが誰のシマか分かってんのか?」
????「知りませんよ。さぁ、壊されたくなければ」ジャキン
男B「わ、わかったよ……」
快進撃はいつまでも続き、連中は勝ち続けた
そして――気が付けば、裏でその名を知らない者はいないほどに大きくなっていった
しかし、ガキにいいようにやられたままの甘い世界じゃない
元々賭け麻雀が違法だということを逆手にとり、連中はチーム愉悦を捕まえようと躍起になる
それが、破滅を招くとも知らずに
雀荘を狩り尽くしたチーム愉悦を受け入れる雀荘は何処にもなかった
仕方なく、彼らは非合法の雀荘を訪れるようになったが――
京太郎「もう無理ですよ。これ以上やると、ヤクザを敵に回しちまいます」
淡「面倒事はパース」
照「同感。強い相手もいないなら、やる意味は無い」
????「何を言っているんですか? それなら、私達はこれから一体誰と戦うんです?」
京太郎「リーダー。俺達は戦争屋じゃない、雀士だ」
????「アナタだけは、わかってくれると思いましたが……」
京太郎「俺はみんなのことを守りたいんです。その為の修行と、資金集めができればそれで」
????「腑抜けましたね。分かりました、ならこのチームももう終わりですね」
淡「ごめんね」
照「……」
京太郎「馬鹿な真似はやめましょう。麻雀はみんなで楽しむモノですよ」
リーダーの男一人ならまさかヤクザを相手にする事はない
そう思っての発言だったのだろう
????「……」ギリッ
だが奴は……弾けた
久「弾けた?」
靖子「ああ。どうやら、雀荘に爆弾を仕掛けたそうだ」
久「!?」
靖子「恐るべき行動力だ」
久「狂ってるわ。一体、賭け麻雀にどれだけの価値があるっていうのよ」
靖子「さぁな。だが、奴は本気だった」
久「……」
靖子「……そんな奴にも年貢の収め時が訪れてな」
数年前
照「京ちゃん、こっち!」
淡「ぐわー、話せー!」
インパルス警察「警察だ!」
京太郎「ぐっ……みんな!!」
インパルス警察「もう抵抗しても無駄だぞ……」
????「くっ……」
京太郎「待ってください! 悪いのはリーダーだけでしょう?」
????「!? まさか、須賀君!!!」
京太郎「だから、捕まえるのはリーダーだけにしてください!」
????「嘘だ! 君が、そんなことを!!!」
警察2「黙ってろ!」ガンッ
????「うっ……」ガクッ
インパルス警察「確かに、逮捕状が出ているのはリーダーだけだな」
京太郎「そして、そのリーダーは俺です! だから!」
照「!?」
淡「キョウタロー!?」
インパルス警察「残念だがリーダーがそこの男だというのは知っている」
京太郎「!」
インパルス警察「連れていけ!」
京太郎「そんな……」
????「う、うぅ……?」パチッ
インパルス警察「これに懲りたら悪さするんじゃないぞ」ポン
京太郎「ぐっ、くそ……」
????「須賀、君……?」
警察2「ほら、乗れ!」グイグイ
????「裏切ったん、ですね? 私を!!!」
京太郎「え?」
????「許しませんよ!! 必ず!! 必ずアナタに復讐を!!!」
京太郎「違う!! 俺は、俺はただ!!」
????「須賀くん!!」
京太郎「よかれと、思って……」ガクッ
????「必ず、私はアナタを――!!」
警察2「黙れ!!」ガンッ
????「がっ、は」バタン
ズルズル バタン
京太郎「……」
現 在
久「……」
靖子「その後、須賀は麻雀を辞めたそうだ。大星淡は親が転校させて――宮永照は知ってのとおり」
久「リーダーだった男は?」
靖子「さぁな。未成年だったこともあり、軽い罰で済んだとは思うが。風の噂ではどこかの屋敷に拾われたらしい」
久「そうなの。よかったわ」
靖子「それで? この情報を聞いて、お前はどうするんだ?」
久「……分かんない」
靖子「おい」ガクッ
久「だって、話が意味不明過ぎるじゃない!」
靖子「確かにな」
久「大体元ネタがどっちなのよ……ああもう面倒くさい」
靖子「なんにせよ、お前のところにあの須賀京太郎がいるとすれば――」
久「?」
靖子「長野の大会は荒れそうだな」
龍門渕
透華「……あら? まだ起きてましたの?」
????「はい」
透華「そう。アナタを苦しめた男への復讐を、もうすぐ遂げられるのですものね」
????「興奮して眠れぬと?」
透華「あら? 違うんですの?」
????「ええ。恐ろしく冷ややかですよ、この胸を渦巻く彼への想いは」クス
透華「怖い顔。アナタにそんな顔をさせるなんて、私も――少々興味がありますわね」
????「……とても、素晴らしい青年ですよ」
透華「ええ。だからこそ、潰し甲斐があるんですのね」
????「……」
透華「さぁ、就寝前にもう一度打ちますわよ――ハギヨシ」
ハギヨシ「はい。透華お嬢様」
休憩、というか今日はもう終わるかも
Fateネタで京太郎無双で速攻終わる予定だったんですが、バックボーンもなしに無双はまずいと判断
一応過去ネタ持ってきましたが、ネタ分かる人いなそうですねサーセン
今後は遊戯王ネタほぼ無くしますんで、許してつかぁさい
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