遊矢「遊星さん!俺に喧嘩デュエルを教えてくれ!」 遊星「何!?」 (10)

クロウ「どうしたんだ酷い顔してんぜ」

遊矢「・・・殴られた。知らない奴らに」

ジャック「殴られただと?やり返したのか?」

遊矢「・・・」

ユーゴ「やり返してねえのか!?やれよ!」

遊矢「教えてくれよ遊星さん!」

ブルーノ「喧嘩デュエルか・・・どうする遊星」

遊星「教えるしかないだろ」

遊矢「ありがとう遊星さん!」

遊星「早速、練習と行こうか」

ジャック「知っていると思うが俺達は手荒いぞ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1430996221

鬼柳「何で負けちまったんだ?あいつ」

遊星「遊矢はやればできる。優しすぎる故に本来の力を普通のデュエリストには使えんのだろ」

クロウ「黒咲やカイト相手に正面きってやりあって勝ったくせにな」

プラシド「俺を相手にしても恐る事はなかった。情けない奴だ」

ユーゴ「殴るんだよ!こうやって!」

遊矢「先手必勝?」

ユーゴ「そりゃそうだろうが!殴り方ぐらい知ってんだろ!?」

遊矢「でもな・・・」

ジャック「相手がカイトなら立ち向かえるのにか?」

遊矢「真剣なデュエルと喧嘩デュエルは違うからさ」

ユーゴ「そんなもんか?」

遊矢「そんなものだろ。じゃあユーゴはいきなりジャックさんに喧嘩売れる?」

ユーゴ「俺はいつでも上等だから、ほらこんな風に」ドスッ

ジャック「貴様!」バキッ

クロウ「とまあ喧嘩デュエルってのはいきなりぶん殴る。たまーに武器使う奴もいるけどな」

遊矢「落ちてる武器を拾う・・・アクションカードみたいなものか」

遊星「じゃあこれを使ってみるか」ゴソゴソ

遊矢「それは?」

遊星「これは戦いたい相手の幻影を見せる装置だ。そいつとデュエルして喧嘩デュエルを学べ」

遊矢「教えてくれるんじゃ」

遊星「これも修行の一環だ」

クロウ「デカいな・・・ドーム見てえじゃねえか」

ジャック「この中に入るのか?」

遊星「喧嘩デュエルとは言わば目と目が合い発展する事を言う」

遊矢「戦いたい相手か・・・父さんは」

遊星「お前のお父さんは戦うタイプではないだろ。洋子さんの血筋を引いているなら喧嘩デュエルの才もある」

遊矢「試合とかじゃないんだよな。でも俺は自分の肉体で喧嘩デュエルをする!」

遊星「よく言った。さあ入るぞ」

遊矢「・・・ああ」

アキ「遊星!街で巨大なキノコが生えてるわ!」

ジャック「何だと!?」

クロウ「こっちは俺らに任せとけよ。喧嘩デュエルの件は遊星だけで大丈夫だよな?」

遊星「任せてくれ」

遊星「喧嘩デュエルの場合となると相手は1人では無い」

ユーゴ「そうだよ。複数で襲いかかってきやがる場合もあんだぜ?」

遊星「お前も来ていたのか」

ユーゴ「こっちの方が楽しいそうだろ。それにアキさん怖いし」

遊矢「普通の町並みだ・・・商店街?」

遊星「喧嘩デュエルとは逸何時突然、起こるものだ」

ドンッ

シャーク「いってえ!肩触れたじゃねえか!」バキッ

遊矢「ブッ!?」

カイト「ボヤボヤ歩くな、グズが」ドスッ

十代「何だこの野郎」

遊矢「うっ・・・げ、幻影なのにカイトさんに殴られた感覚だ・・・!」

遊星「質量がある。よりにもよって喧嘩デュエルの相手をカイトと凌牙と十代さんを思い浮かべるとはな」

ユーゴ「何かマズいのか!?」

遊星「十代さんとカイトはまあ大丈夫だとは思うが凌牙は元札付きのワル・・・言ってみれば喧嘩デュエルの達人だ!」

ユーゴ「頑張れよ遊矢!幻影でも痛いなら死ぬかもしれねえぞ!」

遊矢「あ、ああ!」

シャーク「オラァ!オラァ!オラァァァ!!!」ガンッガンッガンッ

ユーゴ「やべえよ・・・落ちてる物使って遊矢をぶん殴ってるぜ」

カイト「さっさと終わらせろ」

シャーク「じゃあ押さえ込んでろよ!ジタバタさせんじゃねえぞ!」

十代「ほら立てよ。お前が悪いんだぜ?俺らに喧嘩売った真似すっから」

遊星「悪い十代さんだ・・・始めて見る気がする」

遊矢「こ、この!」ゴスッ

カイト「くっ・・・!」

ユーゴ「いい頭突きだ!」

遊矢「負けてたまるか!こんなところで!」

十代「急にやる気を出しやがったぜ。どうするよ」

カイト「タコ殴りにでもしてやればいい」

シャーク「ああ・・・!」

遊矢「デュエルとは己の肉体と精神でやるもの!たとえ喧嘩デュエルでも俺の信念は変わらない!」

遊矢「かかって来い!幻影でも俺は・・・!」

遊星「複数が相手の場合はリーダー格を倒せばいい。教えてもいないのに十代さんを狙うとは」

ユーゴ「やれ遊矢!」

遊矢「ハァハァ・・・勝った。でもまだカイトさんと凌牙さんが・・・」

遊星「・・・」ピッ

遊矢「あ、あれ?消えていく」

遊星「終わりだ。これ以上はいいだろ」

遊矢「・・・」

遊星「感想は」

遊矢「痛かった。殴られて」

遊星「それがわかれば十分だ。出るぞ」

遊矢「う、うん」

遊星「やはり喧嘩デュエルはお前には似合わない」

遊矢「で、でも俺は」

ユーゴ「いいじゃねえか、問題あんのか?」

遊星「・・・外に出ればわかる」

遊矢「・・・来てたんだ」

柚子「遊星さんから聞いてね。喧嘩デュエルなんてやめてよ遊矢!」

遊矢「でも柚子の目の前で殴られてやり返せないんじゃ俺・・・」

柚子「殴り返したって意味なんてない!もし殴り返したら遊矢じゃないもん!」

遊矢「・・・」

柚子「遊矢のデュエルは何?」

遊矢「みんなを笑顔にする楽しいデュエル・・・」

柚子「だったら喧嘩デュエルなんて遊矢のデュエルとは全然違うでしょ?」

遊矢「・・・違う。でもカッコ悪くないか?男として」

柚子「ううんカッコ悪くないよ。だって遊矢は遊矢だから!」

遊矢「遊星さん」

遊星「それでいいんだ」

遊矢「ああ!」

ジャック「フッ」

遊星「これで無事解決だ」

数日後

クロウ「ま、喧嘩デュエルなんて滅多やたらにするもんじゃねえよな」

ジャック「そういうものだ」

クロウ「遊星もそう思うだろ?」

遊星「・・・」

ブルーノ「遊星?」

遊星「ん?ああ、そうだな」

ジャック「どうかしたのか」

遊星「最初から柚子を呼んでいれば良かったんじゃないかと思ってな。逆もまた然り」

クロウ「そ、そうだな」

遊星「そうだろ」

ジャック「怒っているのか?珍しい」

遊星「怒ってはいないさ」

ブルーノ「じゃあどうして顔が強張ってるの」

遊星「嫉妬だ」





このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom