「ねぇ、お母さん。人間って知ってる?」
ええ、知ってるわ。子供の頃、会った事があるもの。
「ほんと?すごい!どんなだった?」
どんなって…そうね、とにかく大きかったわ。
「大きい?…怖くない?」
うーん…怖い人間もいるわね。けれど、大体は優しいわ。小人と一緒よ。
「そうなの?お友達になれる?」
そうね、あなたが人間と仲良くしたいって思えば、きっと応えてくれるわ。
「へぇぇ、そうなのかぁ…」
でもね、簡単ではないのよ。最近人間は、私たちを信じなくなってきてるの。
「え?どうゆうこと?」
小人さんなんかいない、御伽噺の住人だって思いはじめてるのよ。
「そんなぁ、私たち、ちゃぁんといるのにね」
そうね、寂しいわね…
「うーん…人間さんに、気づいてもらうにはどうしたらいいのかなぁ」
「あ、そうだ…!」
………
…
小人「…んぅ…?」
小人「あれ?」パチリ
目を覚ますと、知らないお部屋にいました。
小人「ここ、どこだっけ?」
小人「私、何でこんなところにいるんだっけ?」
ちょっと頭を振って、思い出してみます。
小人「確かー…お母さんと蜂蜜を取りに、ハチさんのお家に行ったんだ」
小人「蜂蜜、いっぱいもらったっけ」
小人「それで、お家に帰って…いや、ちがう」
小人「たしか…」
……
…
小人「お母さん、おやつは蜂蜜パンケーキ焼いてね!」
小人母「はいはい。じゃあ、しっかり運んでね」
小人「アイスクリームも食べたいなあ」
小人母「今日だけ、特別によ。お手伝い頑張ってくれたから」
小人「いぇい!」
ガサッ
小人「わっ…?」ビクッ
小人母「…小人、お母さんの後ろに来なさい」
小人「う、うん」
ガサッ ガサッ
小人「ねぇ、何?何の音?」
小人母「犬かしら…見つかったら大変よ、伏せてなさい」
小人「はい…」
小人「あれ?」
ドシン ドシン
小人「あれって…」
小人母「まぁ、人間だわ…」
小人「えぇ!?すっごぉぉい!大きいぃ!」
小人「人間さぁ~ん!」
小人母「!」
小人「お~~い、こっちだよぅ~!」
小人母「やめなさい!」
小人「キャハハ、何で?お友達になりたいのに」
小人母「だめ!人間さんが、びっくりしちゃうでしょ!」
小人「大丈夫、大丈夫!お~~~い!」ブンブン
小人母「小人!戻りなさい!」
小人「もう、気づいてよー!」
ズシン ズシン ズシ…
小人「あはは、こっちこっち!」
小人母「こびと…」
大きな大きな足が、私の目の前で止まりました。
小人「えへへ、コンニチハ」ペコリ
長い長い手が、私の方に伸びてきました。
小人「…うわ?!」
小人「う、あ…」
強い強い指の力で、体が締め付けられました。
小人「にんげ、んさ…」
小人母「小人、小人ーーーッ!!」
お母さんが遥か下で、泣き叫んでいます。
小人「あ、う…くる、し…」
濁った濁った瞳が、私をじっと見ていました。
……
…
小人「…お、思いだした…」
小人「人間さんに、捕まっちゃったんだ。私…」
小人「…」ゾクッ
小人「お、お家に帰らなきゃ。お母さん、きっと心配してる…」
小人「待ってて…お母さん」
~第一ステージ・人間さんのお部屋~
ルールを説明します。
大変、小人ちゃんが人間さんに閉じ込められてしまいました。
あなたたちの力で脱出させてください。
小人ちゃんがどうなるかは、あなた達次第。
なお基本は自由な安価をとりますが、ssの大事な分岐点では、二択又は三択をします。
どうか、可愛い小人ちゃんを安全に、お家に帰してくださいね。
小人「だれか、だれか~?」
小人「助けてください!お願い!」ドンドン
小人「……」ハァハァ
小人「だめだ…誰もいない…」
小人「自力で脱出しなきゃ、ダメだ…」
小人ちゃんは小さなビンの中にいます。さて、とりあえず何をしましょう?
>>17
体当たりでビンを倒して外に出る
小人「えいっ、えいっ!」グイッ
小人「ん~~っ!」グイグイ
グラッ
小人「うわっ!?」
ガシャンッ
小人「ひやぁぁぁ…痛いよ…」
頑張ってビンを倒しました。けれど、砕けたガラスで、あちこち切ってしまいました。
小人「血がててる…」
~リビング~
…ガシャンッ
男「…ん?」
母「どうかした?男」
男「ねぇ、今、二階…俺の部屋で音がしたような…」
母「 1.気のせいじゃないかしら?
2.ちょっと見てきたら? >>22」
2
母「ちょっと見てきたら?」
男「ああ、そうする」トコトコ
~二階~
小人「うわぁ…高いよう…」
小人ちゃんは、なんと机の上にいました。
小人「折角ビン、割れたのに…」ジワ
ガタッ …ドシン、 ドシン…
小人「…」ビクッ
小人「だ…誰か来る…?」
ガチャ
小人「かっ、隠れないと!」
小人ちゃんは机の上にいます。
大変、誰かが部屋のドアを開けようとしています。
どこに隠れましょう?>>27
男の口の中
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