店長「……この特技ヤクルトは…?」青年「お見せしよう」 (53)


青年「ここに僕の財布があるだろう」

店長「は…?」

店長(急にタメ口、しかも手品か?)

青年「何があると思うかね、紳士」

店長「はぁ、もう面接はいいです帰って下さい」


青年「その財布には無限の夢と希望とヤクルトが詰まってるのだよ!!」

青年「変★態ッ!!」カッッ


ヤクルト☆オ兄サン「さぁぁ! ヤクルトを飲んで元気を出そう紳士よ!」

ヤクルト☆オ兄サン「ヤクルトスプラッシュ!!」

< ブシャァアアアアアア!!


店長「がぼごぼぉっ!? ど、何処からともなくヤクルトが噴き出してぇ……っ!?」

ヤクルト☆オ兄サン「乳酸菌は全てを笑顔にする! フハハハハハハハハ!!」





【第一話:面接はヤクルト】終。



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JK「行ってきまーす!」ガチャッ

JK(いっけない、 今日から高校生活最初の入学式なのに遅刻しちゃう! 急がなきゃ!)ダッッ

JK(タコスをくわえた私は学校までの新たなレッドカード的なカーペットをイッツジョイするのよ!)ダッッ


< ダッッ

JK(はっ!? 曲がり角から誰か来る! このままじゃぶつかっちゃぅ……!!)


青年「おっと失礼」スカッ

JK「んぐぅ!?」チュッパァンッ!!

JK「こ、これは ──────────!!? 」


青年「そう……【ヤクルト】さ」

JK「貴方が私の通う高校の三年生、そして今日初めて出会ったこの物語の主人公なのねぇええ!!」

青年「君も高校生活をエンジョイするんだぜ……」





【第二話:出会いは曲がり角のヤクルトと普通の高校生の朝に】終



校長「これよりなんか入学式的な何かを始めようかなと思ってる」


青年「そこまでだ!!」バンッ


校長「ヌゥ、何奴……貴様はぁ!!」

青年「変★態!!」カッッ


ヤクルト☆オ兄サン「入学式をキングクリムゾンする男、ヤクルト☆お兄さんッ!!」シュバァアン


校長「貴様は我が校の問題児、青年か! おのれ毎年毎年邪魔しおって!」

ヤクルト☆オ兄サン「ヤクルトスプラッシュ!!」

< ブシャァアアアアアア!!

校長「んっっぉぉほぉおおおおおおおお!!! これで入学式は以上とする!」ゴクゴクグビグビ

ヤクルト☆オ兄サン「皆もヤクルトを飲んで元気に朝を迎えるんだぞ?」





【第三話:入学式はヤクルト】終



強盗「銀行強盗だ! 金を出せ!!」パンッパンッ!!

強盗2「そこのお前!! 警報装置に手を出すんじゃねえ!!」


受付嬢「いやぁぁ! やめてください! お金なら渡しますからぁ!!」

強盗3「お前は人質だよぉ!」

受付嬢「いやぁぁ!!」


< 「そこまでだ!!」

強盗「ヌゥ、何奴!?」


ヤクルト☆オ兄サン「ヤクルトスプラッシュ!!」

< ズバッシャァアアアアアアアア!!!


強盗「ぎゃぁああああ!!? この津波の如く流れ込んでくるヤクルトは、ヤクルト☆お兄さんかぁ!?」ザバァァ

強盗2「ぐわぁああああ!!? 畜生、謎の高校生の変身した姿がヤクルト☆お兄さんと聞いたが……ひぎぃっ!?」ザバァァ

強盗3「んぉほぉおおおおおお!!! ヤクルト☆お兄さんも入学式シーズンには来れまいと狙ったが駄目だったとはぁあ!?」ザバァァ



受付嬢「や……ヤクルト☆お兄さん……」

ヤクルト☆オ兄サン「やぁ☆ 貴女の様な淑女には涙よりヤクルトの方が似合う……さぁ飲みたまえ」

受付嬢「あぁ、すっきり爽快乳酸菌ね……!!」

ヤクルト☆オ兄サン「この街の平和はヤクルトに支配される!」バッ


< 「「ワァアアアアアア」」パチパチパチパチパチッッ




【第四話:強盗も大好き乳酸菌飲料】終



幼女「ねーねー、お菓子食べるー?」

幼女2「いーの? わーい!」

少年「おおっと、この砂場で飲食は俺が許さねぇ」

幼女「何よコイツ」

少年「幼稚園生が小2に歯向かってんじゃねぇぞ、お?お?」

< ざふっ

幼女「ひぃっ、うぁあああん!! 目に砂入ったぁ!」ビェェェェッ


幼女2「幼女ちゃん!」

少年「次はお前だヒーッハァーッッ!!」


ヤクルト☆オ兄サン「幼女を……いいや、レディを腕力で従わせようとするのは頂けないな、少年よ」ドッバァアン


少年「や、ヤクルト☆お兄さん!?」

幼女2「ヤクルト☆お兄さん!」


ヤクルト☆オ兄サン「さぁ、これで目を洗いなさい」

幼女「これは……ヤクルト?」


少年「あ、あの……」

ヤクルト☆オ兄サン「さぁ君もヤクルトを飲んで仲良くしたまえ!!」

ヤクルト☆オ兄サン「ヤクルトスプラッシュ!!」

< ブシャァアアアアアア!!


少年「うわぁあああああああああ!!!」

幼女「うわぁあああああああああ!!!」

幼女2「うわぁあああああああああ!!!」




【第五話:後に三人は結婚しましたヤクルト】終



青年「いらっしゃいませ」

オッサン「マルボーロ下さい」

青年「マルボロですね」

オッサン「マルボーロだよ」

青年「あ、はいマルボロですよね? こちらで宜しいですか」

オッサン「マルボーロってんだろがコラァッ!!」


青年「変★態&ヤクルトスプラッシュ!!」カッッ!!!!

オッサン「!!?」


< ブシャァアアアアアア!!


オッサン「ビャアアアアア!! ヤクルトが噴き出しぎゃぁああああ!!!」

ヤクルト☆オ兄サン「ヤクルトを摂取すれば無限のパワーとニコチンを圧倒する乳酸菌中毒になれる」


ヤクルト☆オ兄サン「スタンディング!! 目覚めよ新たな乳酸菌ジェントルメェンッ!!」


オッサン「ふぉおおおおおおおおっっほぉおぉおああああああああ!!!!」


ヤクルト☆オ兄サン「さぁ立ち上がれ! この店の乳酸菌を買い尽くすのだ!! 」

オッサン「ふぅ!ふぅ! ジョア100本下さい!!」




【第六話:なぜヤクルトを買わなかった】終


< バババババルルルンッッ
< バババババルルルンッッ

< パラリラパラリラッ♪♪♪


暴走族「ヒャァーハァーッ!! この街のハイウェイは俺達のモンだぜぇ!!」ブボォォオオオ

暴走族2「サイドカー最高だぜひょーっ!!」


暴走族リーダー「おめぇらぁ!! いいかぁ! 俺らより速いヤツなんざこの街にゃいらねぇ! 俺達を追い越したヤツぁチョベリバにしてやれぇ!!」ウホォォオオオ


暴走族3「今日も俺達『時速45km隊』がママチャリ飛ばしてくぜぇ!!」ブボォォオオオ

暴走族2「サイドカー最高だぜひょーっ!!」


< 「変★態!」カッッ


暴走族3「今の雪印な光は!?」

暴走族「ま、まさか……」ブボォォオオオ



ヤクルト☆オ兄サン「若きライダー達、先ずはその足を止めてヤクルトを飲みたまえ」チリンチリンッ


暴走族リーダー「なっ……補助輪付きの三輪車……五輪車だとぉ!!」ウホォォオオオ

ヤクルト☆オ兄サン「街の道路をママチャリで爆走しながら、追い越す車に集団で卵を投げつけるその非道……」

ヤクルト☆オ兄サン「乳酸菌が赦さん!!」チリンチリンッ


ヤクルト☆オ兄サン「ヤクルトスプラッシュ!!」

< ドゴォオオオオオオオオオ!!!


暴走族リーダー「ひぃぃやぁぁあ!!? 道路の先からヤクルトの激流がぁ!!?」

暴走族「むっほぉおおおおおおおおお!!! ヤクルトが全身の穴という穴から沁みてクルゥッ!!」

暴走族2「サイドカー最高だぜひょーっ!!」

暴走族3「うわぁぁぁぁぁぁ……ニュゥゥサァンキィィンンンン……(ドップラー風)」





【第七話:ヤクルト片手に自転車は風が気持ちよい】終




< キーンコーンカーンコーン


少女「ねぇねぇ、知ってる?」

少年「何がー?」

少年2「なんぞ」

少女「昨日の夜、また出たんだって……あの人が」

少年2「まさか…………例のあの人が?」

少女「そう、あの人よ」


少年「あー、あれだろ? ヤクルト☆お兄さん」                   ヤクルト☆オ兄サン「……」ジー…


少女「名前を言っては駄目!! 例のあの人の名前を言ったら出てきちゃうでしょ!?」

少年2「そうだぜ! あの人は乳酸菌が足りてないヤツの所には何処にだって現れるんだから!!」



少年「ばっかだなお前ら……勉強しろよ」                   ヤクルト☆オ兄サン「ヤァ、ヤクルト ヲ ノマナイカ」




少年「……え?」クルッ

ヤクルト☆オ兄サン「さぁ……まずは飲みたまえ、少年」ガシッ


少女「いやぁぁあ!! 特大のヤクルトを頭に被り、その下は筋肉の鎧と一本の太くて長いヤクルト……!」

少年2「ヤクルト☆お兄さんだぁあああああああ?! みんな逃げろぉおおおおおおお!!!」


少年「ぁ……ぁ……」ガタガタガタ……

ヤクルト☆オ兄サン「ヤクルトスプラッシュ!!」

< ブシャァアアアアアア!!


少年「あぼぉぉぉおおおおんんんんっふぅぅぅぅう!!!??」ァハァァンッ




【第八話:どこでもヤクルトぉぉ(ドラえもん風】終




青年「いらっしゃいませー」


< 「ワイワイ」

< 「キャッキャッ」


青年「いらっしゃいませー」

初老「これ下さい」コトッ

青年「ヤクルトを三本ですね」

青年「合計162円になります」

初老「Suicaで」

青年「はい」


< ピッ

< ティゥーン


青年「ありがとうございました」





【第九話:乳酸菌飲料ヤクルト三本】終




青年「いらっしゃいませ」

オッサン「マルコ・ポーロ下さい」

青年「マルボロですね」

オッサン「マルコ・ポーロだよ」

青年「あ、はいマルボロですよね? こちらで宜しいですか」

オッサン「マルコ・ポーロってんだろがコラァッ!!」


青年「変★態&ヤクルトスプラッシュ!!」カッッ!!!!

オッサン「!!?」


< ブシャァアアアアアア!!


オッサン「マンマミーアァ!!」

ヤクルト☆オ兄サン「ヤクルトを摂取すれば無限のパワーとマルコ・ポーロを圧倒する乳酸菌中毒になれる」


ヤクルト☆オ兄サン「スタンディング!! 目覚めよ新たな乳酸菌ジェネラァルッッ!!」


オッサン「ふぉおおおおおおおおっっほぉおぉおああああああああ!!!!」


ヤクルト☆オ兄サン「さぁ立ち上がれ! この店の乳酸菌を買い尽くすのだ!! 」

オッサン「ふぅ!ふぅ! ファミチキ100個下さい!!」




【第十話:なぜヤクルトを買わなかった】終



CA「アテンソンプリィーズ、当機はハワイに向けて……」


ジャック「全員動くなぁあ!! この飛行機はジャックする!!」バンッバンッ!!

ジャック2「不審な動きを見せたら撃ち殺すからなぁ!!」

ジャック3「全員このカボチャを被れオラァッ!!」


CA「きゃああ!!? やめて、撃たないでぇ!」

ジャック「見せしめに一人、死ね」チャカッ


青年「変★態ッ!!」カッッ


ジャック2「貴様はヤクルト☆お兄さん!?」

ジャック3「全員このカボチャを被れオラァッ!!」


ヤクルト☆オ兄サン「ヤクルトを飲み、そしてすくすくと育て子供達よ」バァアァンッ

CA「ヤクルト☆お兄さん! 来てくれたのね!」


ヤクルト☆オ兄サン「ここは飛行機内……下手をすれば墜落するな、ふむ」

ヤクルト☆オ兄サン「ヤクルトダイビング!!」


< パッカァ ──────────ッッ!!!


ジャック2「うわぁあああああああああ!! 床がヤクルトで溶かされてェェェエ……」ヒュゥッ

ジャック「ヤクルトで溶かされてって……ええええええええええ!!!??」ヒュゥッ

ジャック3「全員このカボチャを被れオラァァァァァ……」ヒュゥッ


CA「すごい! ヤクルトで飛行機の床を溶かしてハイジャック犯だけを落とし、穴はヤクルトで塞いでおくなんて!」

ヤクルト☆オ兄サン「全員の右手に持たせたそのヤクルトを飲みたまえ、さすれば道は拓かれん」


< 「「オオオオオオオオ」」パチパチパチパチパチッッ





【第十一話:スカイダイビングでヤクルトを飲むと鼻からヤクルト】終



< 「大人しく出てこい!! お前は包囲されている!」


男「うるせぇ!! ちくしょうが、この女は俺を騙してやがったんだ……ちくしょう!」

女「お願いやめて……やめて! 私が悪かったの、二股かけてごめんなさい……」

男「許さねぇ……絶対に許さねぇぞ!! 俺と死ねぇえ!!」

女「いやぁぁあ!!」


ヤクルト☆オ兄サン「そこまでだ、まずはヤクルトを飲みたまえ」ギャァアンッ


男「お前は!!」

女「ヤクルト☆お兄さん……っ!」


ヤクルト☆オ兄サン「……紳士よ、その女性を離すんだ」

男「嫌だね!! お前らは知らないんだ、この女がどれだけ俺を弄んだか……ッ」

ヤクルト☆オ兄サン「だとして、君は一度でも惚れたその女性を自分の手で傷つけるのか」

男「っ……黙れ、黙れぇ!」


ヤクルト☆オ兄サン「ヤクルトスプラッシュ!!」

< ブシャァアアアアアア!!


男「うぉっふぅぅううううううううんんっっ!!!!」エクスタスィィッ

女「ジィィッザァァアスッッッ!!!!」エクスタスィィッ


男「愛してるよ女ぁっ!!」

女「愛してるわ男ぉっ!!」


ヤクルト☆オ兄サン「ヤクルトを飲めば貴方も素敵なワイフが見つかる……それが乳酸菌の力」





【第十二話:ヴィーナス・ヤクルト】終




校長「これから朝礼を始めます、皆さん気をつけ……礼」


< 「変★態ッ!!」カッッ


校長「ヌゥ、貴様は!」


ヤクルト☆オ兄サン「ヤクルトスプラッシュ!!」

< ブシャァアアアアアア!!


校長「今日も同じ手を喰らうとは思うなよ、小僧」

校長「私を守れ生徒会よ!」


生徒会長「はっ!」


ヤクルト☆オ兄サン「無駄だ……生徒をどれだけ盾にしようと、俺のヤクルトはハゲのみを刺激する」

校長「な……んだと……?」

ヤクルト☆オ兄サン「校長、貴方の頭がカツラなのは全校生徒が知っている」


校長「ぐあぁぁあああああああ!! やめろ言うなぁっ!!」バッ

生徒会長「いけない! 我々の後ろから出ては……!」


< ブシャァアアアアアア!!


校長「 んっっぉぉほぉおおおおおおおお!!! 朝礼はこれで以上とする!」

生徒会長「イヤァァッフゥウウウウ!! ハゲの長話聞かなくて清々するぜぇえ」


ヤクルト☆オ兄サン「朝食はヤクルトにヤクルトとヤクルト、これぞヤクルトなり……」





【第十三話:生徒会ヤクルト部結成】終



< カタカタカタ……


「街のセキュリティシステムにハッキング完了しました、総統」

< 「ほう……ではいよいよだな」

「はい、このまま国の警察機関と軍事機関から街を引き離します」

< 「良いだろう、では博士……例の者達は?」


博士「ヒェヒェ……『ピロリン細胞』は全員上々、いつでも出られます」


< 「実働させるのは今回が初だ、様子見として君がやってみるといい」


「……私が一番槍ですか」

「光栄の極み感謝します、では……当座はどうしますか」


< 「街の中央に大手モールがある、其処を手始めに……解るな?」


「ええ」

「徹底的に破壊します」






【第十四話:迫る暗雲】続



JK「青年先輩! 今度一緒に買い物に行きませんか!」

青年「面子なら揃えといたよ」

同級生「モブです!」

同級生2「モブ2です!」

JK「さすが先輩……デートイベントも初っぱなから折りに来るなんて……!」

JK2(噂の変態三年生だ……更に噂ではヤクルト☆お兄さんの正体だとか)

JK2「で、行き先は中央デパートなんだけど……」


青年「全て奢ろう……あ、おやつはヤクルトしか認めないよ」


JK「さすが先輩……乳酸菌はいつでも絶やせないのねぇええ!!」

青年「週末に皆でレッツマウンティング!!」

JK2「ショッピングモールで登山だヤッター!」




【第十五話:エレベーターの存在はヤクルトと化したのだ】終



婆「ひぃほ……ひぃほ……」ヨタヨタ


< ボブゥンッ!! ボブゥンッ!! ブルルルルルゥゥゥンッ

< ブゥゥゥゥンッ


婆「?」

引ったくり「チェリオォォオオオオオオオオッッ!! ひゃっはぁーっ!!」

< ガッ!!

婆「あぁー……っ、あたしのバッグぅう」



引ったくり「ババアが小銭入れてんのが悪いのさぁ! ひゃっはぁーっ!!」

ヤクルト☆オ兄サン「残念だが入っていたのはヤクルトだ」ぬっ

引ったくり「!? て、てめぇはぁ!!」


ヤクルト☆オ兄サン「年寄りのバッグを引ったくるその非道……例えジョアが許そうと私は許さん」

引ったくり「ほざけ! この街の変態代表がぁ!!」チャカッ

< バンッバンッ!!

ヤクルト☆オ兄サン「ヤクルトスプラッシュ!!」


< ブシャァアアアアアア!!


引ったくり「ぶるるるるぁあああああああっっ!!? 銃弾がヤクルトに弾かれただぁ!!??」


ヤクルト☆オ兄サン「悪漢の凶弾で貫ける事は無い、それこそがセイント・ヤクルトだ」





【第十六話:婆のバッグはヤクルトの濁流に流された】終



先生「はい、今日はこの噴水公園でカバディに関する研究を行います」

先生「他の公園利用者に迷惑をかけないように、私達カバディ中学校としての自覚を持ちましょう」

< 「「はい」」


少年「それじゃー俺らこの噴水の前でカバディな」

少女「じゃあ私達もカバディね」

少年2「おう!」


< パシャァアア

少年「お、噴水がっ、え? 肌色?」

少女2「違うわ! これは噴水なんかじゃない、噴ヤクルトよ!!」



ヤクルト☆オ兄サン「神は言った……罪人に石を投げたいならヤクルトを飲んだ者だけが投げろと…………」ザバァァア

ヤクルト☆オ兄サン「ヤクルトディザスター!!」



─────巨大なヤクルトが公園にいる人間を覆い隠したッ!!─────



< 「「ウワァアアアアアアアアア」」

< 「タスケテェェェェ」

< 「ヤクルトが全身の穴という穴から沁みてクルゥッ!!」



ヤクルト☆オ兄サン「そのヤクルト容器が消える時、人々の心には一欠片の乳酸菌が芽生えているのさ」





【第十七話:半分は優しさと半分はダイナミックさで出来た飲み物……それがヤクルト】終




< ブボォォオオオ!!!

< ピーポォーピーポォー!!



< 「現在、中央銀行から宝石を持ち出した二人組を追跡中! 至急応援を!」


宝石泥棒「そこの角を曲がれ、撒くぞ」

宝石泥棒2「おう、俺様のハーレーが火を噴くぜ!」ブボォォオオオ


< 「止まりなさい! そこのハーレーに乗った二人! そこの角を曲がれば我々は追わないぞ!」


宝石泥棒「あん? なに言ってんだあのポリ公」

宝石泥棒2「角を曲がってやろうぜぇ! ひゃっはぁーっ!」ブボォォオオオ



ヤクルト☆オ兄サン「振り向けばヤクルト、覗けば尻アヌス……即ち、乳酸菌……」ババァアァンッッ



宝石泥棒2「ありゃヤクルト☆お兄さんか!? ちくしょう逃げるぞ!」


ヤクルト☆オ兄サン「ヤクルトグラウンド!!」

< ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・ッ!!


< ドバァアアアアアア!!!


宝石泥棒「うわぁぁああああっっ!!! 地割れからヤクルトが間欠泉のようにぃぃい!!?」

宝石泥棒2「ハーレーヤクルトそん!!!!!」


ヤクルト☆オ兄サン「その高貴なバイクには高貴なヤクルトが相応しい……」






【第十八話:地割れはヤクルトで治した、イイネ?】終



< ガタンゴトン……ガタンゴトン……

< 「当列車は次で終点です……お忘れ物のないようご注意……」


泥酔OL「ん~……ちくせぅぅ……まるで人気でねえよアタシのエロ小説ぅ……」ォェェエ

パツキンDQN「ヘェイヘェイようようそこのチャンネェー、俺と一発、今宵の一発しねえかYO!」ドゥンドゥーンズズッドゥーン

泥酔OL「オボロロロロロロロロロロ」ォェェエ

パツキンDQN2「こりゃ好都合、俺らの交通網、さすがこの時間酔ってる女は俺らに酔ってるYO!」ドゥンドゥーンズズッドゥーン

パツキンDQN「今日もこの女をお持ち帰りテイクアウトだYO!」キャキャキュキュパッッ


< 「変★態ッ!!」カッッ


パツキンDQN「!?」

パツキンDQN2「!!?」

ヤクルト☆オ兄サン「乳酸菌でその酔狂な真似を浄化しようか……」


ヤクルト☆オ兄サン「ヤクルトスプラッシュ!!」


< ブシャァアアアアアア!!


パツキンDQN「みゅああああああああっはぁん!!!! 乳酸菌が俺を染め上げてイクぅ!!」ザバァァア

パツキンDQN2「車両の奥からヤクルトの鉄砲水がぁああああああっっ!!!?? ふぉおおおおおおおっほおおおおおおおお!!!」ザバァァア

泥酔OL「オボロロロロロロロロロロぅうおぅぅええエエエエエエエエ」ザバァァア





【第十九話:吐いてから飲むヤクルトは酔いを覚ます……それまでの過ちから、悪夢からも目を醒ますのだ】終




< ガチャッ……パタンッ

< ゴソゴソ……スタスタ……ザッ


青年「ただいま」

青年「今日も沢山の人を救ったよ、姉さん」

青年「ん、でも少しだけ調子に乗ったかもしれない」

青年「この街だけじゃなく世界中を同じように人々を助けたりお手伝いしたいけどね」

青年「俺はアメリカとか、あの辺のスーパーヒーローとは違うから」


青年「でも姉さん、俺は俺で『人を傷つけないヒーロー』になれてると思うんだ」


青年「さてと、そろそろ夕飯を作るね」

青年「明日……この前話した週末に遊びに行く約束だから、その帰りに姉さんに色々買ってこようかな」

青年「二日後だからね」

青年「よいしょ……それじゃ、少し早いけど誕生日おめでとう……」




青年「姉さんは89歳で、俺は来週末で87歳だね」





【第二十話:遠い場所にいる家族と孤独の英雄】終



JK「えへへ♪ それでは点呼~! 1!」

JK2「2~」

青年「ヤクルト」

同級生「4!」

同級生2「5!」

ちくわ大明神「6」


JK「はいはい! これで五人揃ったわね、同級生2先輩がまさか三時間も遅刻するとは思わなかったけど!」

JK2「それで三時間もマックでチーズバーガー食べ続けたJKに私は寒気を抑えられない」

JK「まぁまぁ! さ、行きましょ先輩♪」ぎゅっ

青年「はは、そんなに接着されたら動き辛いよ」

JK「だってぇ、私は木工ボンドなの♪」

JK2「水を差せばいとも容易く剥がせそうね」




【第二十一話・続、迫る暗雲:ショッピングモールの襲撃者】続



【中央モール・25F】


JK「うわぁ♪ 凄い綺麗な眺めですね先輩!」

青年「そうだね、そこの売店でビックルでも買おうか」


< 「うおおおおおお!! この遠眼鏡から銭湯覗けるぞモブ!」

< 「まじだぁあああああ!! 男湯だけどね……これ」


青年「……」スタスタ…

青年「!」ピタッ

JK「? どうかしましたぁ、先輩」

青年「いや……」


青年(この建物の何処かで人が……死んだ?)

青年(悪意や恐怖の感情、死ぬ時の乱れを感じなかった……事故かな)

青年(気になるな)チラッ


JK「?」




【モール内、B4……地下駐車場】


「……」カシュン……カシュン……


男「よーし、今日はスポーツブースでボウリングするかぁ!」

女「だーめ、今日はこの子とカラオケでしょ?」

少女「そうだよパパ~!」

男「カラオケの後でならいいだろー?」


「……」カシュン……カシュン……

「……」ピタッ


女「……?」

男「どした」

女「ちょっと、うしろ……」ヒソヒソ

男「……うわ」チラッ


黒衣「……」

黒衣「YES」カシュン……


< ガシュッッ ───────!!


男「」ビシャァアアッ!!

女「っ……ぇ…?」

黒衣「……」カシュン……

男「」ドサッ…ビチャッ


女「いやぁぁあ!!」バッ

少女「……!!」


< 「変★態ッ!!」カッッ


黒衣「……!」カシュン……


ヤクルト☆オ兄サン「……常にモール内の人間の感情を探りながら転移していたから、色々パニックになったぞ」

ヤクルト☆オ兄サン「罪なき親子に手をかけるその非道……この股間のヤクルト容器が許さん!!」


黒衣「……」ジィー…

ヤクルト☆オ兄サン「ヤクルトスプラッシュ!!」


< ブシャァアアアアアア!!

黒衣「!」


男「うおおおおおお!!?? なんかヤクルトに流されてるぞぉぉおおお」ザバァァア

女「あなたぁ! 無事だったのね!!」ザバァァア

少女「んほぉおおおおおおお!! ヤクルトの匂いで頭が乳酸菌になっちゃうよぉぉお!!」ザバァァア



ヤクルト☆オ兄サン「よし、これで……」

ヤクルト☆オ兄サン「……! なに…?」


黒衣「……」ザバァッ


ヤクルト☆オ兄サン(ヤクルトスプラッシュのヤクルトを浴びて、効果がない……?)

ヤクルト☆オ兄サン(感情をそもそも感じ取れない、まさか……人間じゃないのか)


黒衣「……」ジィー…



【??】


「……総統、この男の情報が見つかりました」

「この国の、この街で数年前から出没している『ヤクルト☆お兄さん』だそうです」


< 「ふざけた名の奴だな……何なのだコイツは、『ピロリマシン』の索敵カメラでも
明らかに突然現れたが」


「活動的になる以前は、飽くまで疑惑程度ではあるもののヤクルト☆お兄さんらしき男が要所で目撃されていたようです」

「特別、米国の『スパイダーマン』や『アイアンマン』、ゴッサムの『バッドマン』のような戦闘力は持っていません」

「一般的に知られる能力は先程の『ヤクルトスプラッシュ』という、何処からともなく噴き出す乳酸菌飲料で浴びたり飲んだ者を精神的に治療します」

「また、ピロリマシンが仕留めたさっきの家族の男の様子や各目撃情報から推測するに……治癒効果もあるようですね」


< 「ふん、ヒーロー気取りの異能者か」

< 「速やかに殺せ、目撃しているさっきの親子もだ」


「はい……ではこれよりピロリマシンの戦闘ルーチンを起動します」



黒衣「……killing」ギシィッ…!



ヤクルト☆オ兄サン(雰囲気が変わった……だけじゃない、足元に体重を落としている…?)

ヤクルト☆オ兄サン「ヤクルトスプラッシュ!!」


< ブシャァアアアアアア!!


黒衣「killing」ヒュッッ

< ザバァァア!!


ヤクルト☆オ兄サン(避けた……! ッ!!)バッ


───── カシュンッ! ─────



カシュンッ!!
       カシュンッ!!
    カシュンッ!!          カシュンッ!!

          カシュンッ!!
      カシュンッ!!      カシュンッ!!



黒衣「killing」ヒュバッッ!!


ヤクルト☆オ兄サン「  !!  」




   ガギュンッッ……!!


……ヤクルト☆お兄さんのスプラッシュを跳躍のみで避けた、黒衣の男。

地下駐車場を縦横無尽に跳び続け、その凄まじい脚力を茫然と見ていたヤクルト☆お兄さんに叩き込んだ。

そうとしか、離れた場所から見ていた親子には認識出来なかったのだ。

骨の様な物が捻り曲げられ、引き千切られ、壮絶な破壊音を散らしながら地下駐車場にその光景は映し出された。



だが、それはヤクルト☆お兄さんが敗北した光景ではない。



黒衣「……き、killing…………?!、!??」バヂバヂィッ…

ヤクルト☆オ兄サン「……」ギチッ…ゴキャッ


破片や火花を散らす黒衣の男からもぎ取った首。

驚きの声は電子的な機械の出す音に変わり、赤く浮かんでいたモノアイは沈むように暗くなっていった。

そして、静かにヤクルト☆お兄さんはその鋼鉄の塊を握り潰してから……潰された敗者の首を投げ捨てた。




「……ピロリマシン、沈黙」

「損傷ダメージとメインカメラからの映像から、恐らく擦れ違い様に頭部を破壊されたかと思われます」

「反応速度から計算すれば……恐るべき身体能力です」


< 「馬鹿な…………ピロリマシンのボディ材質はアダマンチウムだぞ、それを更に『ピロリン細胞』でコーティングしたのが……」


「マッハ七を初速で叩き出すマシンの戦闘ルーチンを上回ったのは、偶然ではありません」

「余波のソニックブームすら無視してピロリマシンを破壊出来るから、あの男は生きているのです」

「……この国で起きる犯罪や事件でヤクルト☆お兄さんが出現するのは殆どが死傷者が出る前……」

「これまで一度もその身体能力が知られなかったのは、奴のヤクルトで全ての事件が解決されたからでしょう」


< 「思わぬ所に居たという訳か……無名のスーパーヒーロー、ヤクルト男め」


< 「ピロリマシンを十二機、奴の首を刈り獲りに行かせろ」


「御意……」



【モール内、12F……レストラン街】


JK「先輩、遅いなぁ」

同級生「急にヤクルト飲み過ぎてお腹がって、言ってたんだよな」

JK「うん……トイレ見に行きます?」

JK2「ナチュラルに男子トイレにスニーキングしようとしないでよ」


< ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・ッ!!


JK「!」

JK「ちょ、やだっ! 地震!?」

JK「どうしよう、先ぱ……



< ガシァアアンッッ!! ゴバァッ!!

黒衣「……destroy」カシュン……

黒衣2「destroy」カシュンッ



同級生「う、うわぁ!? なんやコイツ!!?」

JK「何かのイベント……じゃないよね、どうなって……」

JK2「やばっ……天井崩れそう!! 逃げるよJK!」ダッ

JK「う、うんっ……!」ダッ



────────── 「ヤクルトタワー!!」



< メキメキメキィィッ……ゴバァッ!!

黒衣3「~~~ッ!!!」バヂバヂィッ


    ボゥゥンッッ!!


……JK達が下の階へ逃げた直後に響き渡る怒号。

それと同時に、モール内を貫く形でヤクルトが積み重なった巨塔が突き上げられた。

その先端で貫かれていた黒衣の機械人形は核にヤクルトが付着した事でなのか、蒼炎と共に吹き飛ぶ結果となる。


別ルートでモール内に侵入した二機の機械人形はその光景にAIが停止しかけてしまう。


黒衣「……」

黒衣2「……」


< スタッ……


ヤクルト☆オ兄サン「何者かな、君達は」

黒衣4「de……stro…y…………」バヂバヂィッ…バヂィッ


右手で掴む頭部を、半壊したボディごと引き摺るヤクルト☆お兄さん。

人間の頭をすっぽりと覆い隠すそのヤクルトと、股間の恥部を包む太長のヤクルト。

そして、尋常ではない強度の筋肉とAIでさえ認識出来るレベルの威圧感。

操縦者である者は命令とAIに対するデータ的な支援しか出していないが故に、映像だけでは計り知れない潜在能力。


ピロリマシンと呼ばれる彼等は、結果こそ操縦者に送信しなかったものの勝率は皆無だと判断していた。




刹那。

ヤクルト☆お兄さんはショッピングモールの外から感じる人々の『感情の波』から、その場へ接近する存在に気づいた。


ヤクルト☆オ兄サン(中に人が入る機械ではないから加減なく殴れるけど、とはいえ周囲に被害を出し続けるのも……)


しかしその事態に焦りは微塵も無く。

先に使った『ヤクルトタワー』による破壊によって、モールの屋上にまで開いた穴を見上げてから眼前の機械人形を見る。

恐らく、ヤクルト☆お兄さんでは想像もつかないような組織の兵器なのは間違いない。

海外の各街ではよくある存在だった。

だが、日本の……自分の街でそんな組織や兵器が攻撃をしてくるとは思わなかった。


黒衣の隙間から漏れ見えるモノアイが、ヤクルト☆お兄さんには酷く不安を誘った。

果たして自分の力でどうにか出来る相手なのか。



ヤクルト☆オ兄サン「ヤクルトスプラッシュ・フライト!!」

< ブシャァアアアアアア!!!



黒衣「!?」

黒衣2「!?」



とりあえずヤクルト☆お兄さんは尻から噴出したヤクルトによって、屋上へと舞い上がっていった。


尻からのヤクルトって何色ですか?
茶色ですか?白色ですか? ハアハア

>>51
ヤクルト色だ

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