伊織「100%ゴーヤジュースなんてどうかしら?にひひっ♪」 (24)


響「ごめん、聞き間違いかな。もう一度言ってくれる?」

伊織「だからアンタが言うこと聞かなかったらそれ飲ませるって言ってんのよ!」ムニィー

響「やめて自分のほっぺはそんな伸びないかなーってうぎゃあ!」



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響「ぐ、ぐぬぬ。何で自分がこんな目にぃ・・」

伊織「なーに言ってんのよ、自業自得じゃない」


――2週間前

貴音「なんと、今年のごぉるでんうぃーくは最大12日間ですか」

真美「うあうあー、真美達は28まで学校だYO!」

響「それでも8連休だけどなー、というか12連休なんてホント一部の人だけだろ」

響「ま!自分たち芸能人には連休なんて関係ないさー!」

真美「ひびき~ん、あれを見ても同じこと言えるの・・?」チラッ

ホワイトボード「マッシロダヨ」

響「貴音!そういえば前に言ってたゴーヤラーメンのお店どうだった?」

真美「露骨な話題そらし!」

貴音「響、現実から逃げてはなりませんよ」

響「ううう・・GWはバイト先も暇だからーってシフト入れてくれなかったし、ハム蔵達のご飯どうしよう・・」

真美「確かにそれは鎖骨問題ですなぁ」

響「死活問題、な。春香は徳島のイベントに呼ばれてるんだっけ、いいなぁ」

貴音「徳島の観光大使の方と仲がよろしいらしく。して響、ペット達の世話が大変というのなら私が響のお世話を引き受けても」

響「却下」

貴音「なんと!」



伊織「ただいま戻りましたー。もう、まだ4月だってのに暑すぎよ!」

真美「お、いおりんおっ帰りー」

響「おかえり伊織ー。そういえば昨日から急に暑くなったもんな」

貴音「フフ、私と響は毎夜亜熱帯がぁる故痛い痛いですよ響頬をひっぱっては」

響「はいはい黙る由実黙る由実」ムニーッ

真美「わー!お姫ちんのほっぺってすっごい伸びるんだね!」

伊織「アンタ達よく飽きずに漫才やってるわね」

真美「だって暇なんだもーん」

伊織「はぁ、なっさけないわねぇ。少しはこのスーパーアイドル伊織ちゃんを見習いなさいよ、GWだって」チラッ

ホワイトボード「ヨテイナンテナイ」

伊織「ほーらうさちゃん、今日は暑かったからゆっくり休みましょうねー」

真美「ああ!いおりんまで現実から目を!」


貴音「用法が違いますよ響。この場合ならば、黙由実と」

響「うるさい」ギュム

貴音「はやぁぁあああ!」



響「どうせ仕事無いならどこかに出かけようかなぁ」

真美「いいですなー、ここはげーのーじんらしく、グアムでバカンス!アローハー!」

響「アロハはハワイだぞ。どっちにしても旅費がむーりぃー・・」

貴音「先立つものが無ければ、何事もままなりませんね」ヒリヒリ

伊織「そうね・・あ!ねぇ、あんた達軽井沢に行ったことある?」

真美「くぎゅうううううう!!」

伊織「それは雛見沢でしょーが!ナタ持ってくるわよ!」

貴音「軽井沢、江戸時代は宿場町として栄え、現在では避暑地として知られていますね」

響「あー、よく軽井沢の別荘で~とか聞くなぁ。でもどうしてだ?」

伊織「アンタ達ねぇ、私が誰か分かってて言ってるの?軽井沢に別荘の一つや二つあるに決まってるじゃない!」

真美「おお!さっすがいおりん。じゃあGWはいおりんのべっそーでぱーちーですな!」

伊織「た・だ・し!ただ行くんじゃ面白くないからゲームをしましょう?」

響「ゲーム?」

貴音「らぁめん早食い勝負なら自身が」

真美「いや、アツアツおでんリアクション対決と見たね!」

伊織「あのねぇ、何でアイドルがそんなのやらなきゃいけないのよ!そういうのはアイツに任せときなさい!」


「エッキシ!」

「大丈夫?」

「えへへ、誰か噂してるのかな?ところで徳島で何するんですか?」

「えっとね、会場で某大御所倶楽部さんとバラエティの企画だそうよ」

「いやー、私も売れて来たかなぁ、なんて」

「そうね、確かに凄いもの。先週の熱湯風呂対決、視聴率すごかったらしいわよ」

「・・方向性がおかしいですけどね!!」



響「それで、何で勝負するんだ?」

伊織「そーねぇ、単純にあっち向いてホイなんてどうかしら?アンタ達が勝てばタダでこの伊織ちゃんが直々におもてなししてあげるわ!その代わり負けたら、何でも言うことを聞いてもらおうかしら」

響「おー!言ったなぁ?自分、あっち向いてホイなら得意だぞ!」

真美「うげ・・ま、真美はパスかなぁ」

貴音「あっちむいてふぉい。何やら面妖ですね、私も遠慮しておきましょう」

響「なんだー、みんな臆病だなぁ。フッフッフ、これでGWは涼しく優雅に過ごせるさぁ」

伊織「挑戦するのは響だけかしら?なら行くわよ」

伊織&響「さーいしょはグー!じゃーんけんっ!」



伊織「で?ご主人様にタメ口とは大した召使いねぇ」ホッペムニー

響「いひゃいいひゃい!うう・・子供の頃は負けなしだったのに」

伊織「わかりやす過ぎるのよ。響は目を見てればどっちを指さすか分かるもの」

響「うぇ!ほ、ほんとかぁ!?じゃなかった、ほ、ほんとですか?えーと・・」

伊織「い・お・り・様」

響「い、伊織・・さま」

伊織「そうそう、やればできるじゃない。それにしても、結構似合うわねそれ」

響「メイド服何て初めて着たさー!じゃない、着ましたさー!」

伊織「・・アンタに敬語を求めるほうが間違ってるかもしれないわね」

響「な、なんでだぞですさー!」

伊織「ああもう、面倒くさいわね!普通に喋りなさいよ。」

響「ほっ、良かった。なぁ伊織、それで自分は」

伊織「い・お・り・さ・まはやめて良いなんて言って無いわよ?」ガシッ

響「うわあああやめてアホ毛はやめて掴まないで抜ける抜ける!!」


伊織「まったく。どーもこーも、言葉の通りじゃない」

響「うう、1日別荘で召使いとして働く、かぁ。でも召使いさんて他にもいるんだろー?新堂さんとか」

伊織「ああ、新堂なら久しぶりに遠方の友人に会いに行くって言うから、休みを取らせたわよ」

響「そ、そっか。でもメイドさんなら他にもいっぱい」

伊織「この別荘は普段は管理会社に任せてるから、本邸から呼ばないと居ないわよ」

響「・・もしかして自分一人なの?」

伊織「そうよ」

響「う、うぎゃー!?先が思いやられるぞー!?」

伊織「ふふーん、どうやってこき使ってやろうかしら。そうねぇ、まずは」キュークルクルクル

伊織「」カァァ

響「・・・もしかして、お腹すいてる?」

伊織「う、うるさいわねぇ!気付いたんならさっさと準備なさい!」


響「うさがみ そーれー!」

伊織「へぇ、中々美味しそうじゃない」

響「ふふーん、食材いっぱいあったから沖縄メニューのフルコースにしてみた!」

伊織「これは知ってるわ、ゴーヤチャンプルね」

響「ゴーヤは5月くらいから出始めるし、今からが旬だな!」

伊織「・・前にシェフに作らせたことあったけど、やっぱり響が作ったほうが・・」モグモグ

響「何か言った?その、伊織・・様」ズイ

伊織「ひゃい!?い、いきなり覗きこんで来るんじゃないわよ!伊織ちゃんのお口にあったことを光栄に思いなさいって言ったの!」

響「えーと、美味しいってこと?」

伊織「そ、そうとも言うわね」

響「そっか、そう言ってもらえると自分も嬉しいぞ!」ニコッ

伊織「うぐっ、コイツの真っ直ぐな笑顔が眩しい」

響「眩しさなら伊織様のデコも負けてな」

伊織「シャラーップ!」デコピン

響「あいた!な、なにすんだよぉ!」

伊織「どこの世界に雇い主を貶すメイドがいるのよ!」


響「え、美希が伊織のデコを褒めるのは最上級の褒め言葉だって・・」

伊織「あの金髪あふぅ後で泣かす・・!ん、ところで何よこれ、デザート?」

響「ふぇ?デザートのドラゴンフルーツはまだ持ってきて・・ああモシカシテ」

伊織「な、なによ」

響「いえいえ、まさかとは思いますが伊織様程のお方が海ぶどうをご存無いなんてことございませんよねぇ」ガナハー

伊織「う、海ぶどう・・?あ、あったりまえじゃない!沖縄に旅行なんて何度も行ってるし、その度に食べてるわよ!」

響「ほーそっかそっかぁ。海ぶどうも春が旬だし、ささどうぞどうぞお召し上がりください」

伊織「言われなくても食べるわよ!」

伊織「・・う、海ぶどうって言うくらいだし、ぶどうみたいな感じよね・・」パクッ



ンヒイイイ、プチプチスルー!



響「はぁ、どうにもメイド服はフリフリしてて動き辛いぞ・・」

響「伊織ー!あ、様―!掃除終わったけど次は何を・・あれこのぬいぐるみは」

伊織「ちょっと、勝手に触らないでくれる!」

響「わわ、ご、ごめん」ポロッ

響「あ、これ、綿?そういえば腕のとこ・・」

伊織「あー!もう、早く返しなさいよ!・・よしよし、ごめんねうさちゃん。今治してあげるからねー」

響「・・伊織様とそのぬいぐるみ、ずっと一緒だな」

伊織「フン!何よ、子供みたいって馬鹿にしてるの?」

響「そ、そんなわけ無いぞ!自分だってハム蔵達が常に近くにいるし。・・なんていうか、家族みたいだな、って」

伊織「・・当たり前じゃない。私が物心着いた頃から一緒だもの。家族よりも・・家族らしいわよ」チクッ

伊織「ッ!」

響「だ、大丈夫か!?」

伊織「少し刺さっただけよ。救急箱を持ってき」

パクッ

伊織「ちょー!?何やってるのよアンタ!」

響「んむ、ひょっほほのままひひほふはー」


伊織「・・ねぇ、もういいでしょ?」

響「んっ」チュピッ

響「もう血は止まったかな?待ってて、今バンソーコーを」

伊織「信じらんない。赤の他人の指よ?」

響「そりゃ、自分だって全然知らない人のはやらないけど・・でも伊織・・様と自分は仲間だろ?赤の他人なんかじゃないさー!」

伊織「はぁ・・アンタを始め私の仲間はお人好しが多すぎよ」

響「えへへ、そこが765プロの、良いとこだろ?あ、そうだ」

伊織「何よ、私も少し見習いなさいとでも?」

響「んー、伊織様はそのままが一番だと思うけど?じゃなくって、うさちゃん、手伝おうか?自分裁縫も得意だぞ!」

伊織「はぁ。アンタはその中でも更にバカ正直だから手に負えないわね」

伊織「・・でもいいわ。この子は、私の手で治してあげたいの」

響「そっか!じゃあ、取ってくるね」

伊織「だけど!」

伊織「アンタがどーしても!って言うなら、横でアドバイスしてるの、聞いてあげても良いわよ?」

響「!」

響「えへへ、おやすい御用さー!」


響「うわぁ、庭も広いから掃除大変だぞ・・」

いぬ美「バウ!」

響「って、あれ?いぬ美!?どうしてここに」

ジャンバルジャン「わんわん!」

いぬ美「バウバウ!」

響「あ、ちょっといぬ美―!」

伊織「あら、響の家族ならみんな、ここに連れて来てくつろいでるわよ?」

響「ええ!?何で飼い主よりいい生活してるんだよお前たちー!」

ハム蔵「ヂュイ!」

響「何々?満足にご飯も食べさせないで何が飼い主かって・・?はい、仰るとおりです、はい・・」

伊織「ハムスターにガチ説教されるアイドルってのも珍しいわね・・」


響「しっかしメイド服を仕事じゃなくて着る機会があるなんて、いやこれも仕事だけど・・」

響「どーにもこのがーたーべると?っていうの違和感あるぞ」

響「・・・姿見」

響「ち、ちょっとスカートの中がどうなってるのか気になるかなーって」

響「えいっ」メクリ

銀色の王女 「・・・」ダラダラ

ブルーバード 「・・・」パシャパシャパシャパシャ

響「ん?」クルッ

シーンッ

響「おかしいな、誰か居た気がしたんだけど・・」


コノシヨウズミハブラシデドウデス

・・テヲウチマショウ

響「・・ま、気のせいか!」


伊織「響ー?ちょっとどこ行っちゃったのよ!・・あら」

響「ん・・たかねぇ、海ぶどうらぁめんは流石に無いぞぉ」スピー

伊織「まったく、ご主人様より先に寝るなんて大したメイドね」

響「ンガッ・・あ・・伊織、さ」

ボーン、ボーン、ボーン・・

伊織「・・はい、おしまい」

響「・・そっか、もう12時過ぎたのか」

伊織「今まで見てきたメイドの中でも最高クラスに変なメイドだったわ、ホント似合わないわねぇ」

響「い、伊織がそれを言うかー!?・・おっと、そうだ」

伊織「何よ、メイドじゃなくなった途端に口答え?」

響「そうじゃくて・・誕生日おめでとう!伊織!!」

伊織「・・!誕生日なんて全然めでたくもないわよ。毎年毎年、プレゼントは山のように届くけど、家族が揃ったことなんて一度もないんだから!」

響「けど!けど、今年はみんながいる、だろ?」

伊織「え?」


響「明日・・いや今日か。仕事があるメンバーも何とか此処に集まれるってさ。みんなでお祝いパーティー、開いてもいい?」

伊織「・・あきれた。主賓にそれを確認するなんて初めて聞くわ」

響「えへへ、それも自分たちらしい、でしょ?」

伊織「フン!そんな連中の仲間に入れられてるのは気に食わないけど。そうね」

伊織&響「どーしてもって言うなら、お祝いされてあげないこともないわよ(さー)」

伊織「んなっ」

響「存外、伊織も分かりやすいかなーって」ニコッ

伊織「キー!何よ何よ!このぉ!」

響「わ、ちょっとタイムタイム!暴力はんた」

チュッ

響「・・い?」

伊織「そういえば、働いたお代、払ってなかったわね。生憎今は持ちあわせてなかったけど、これで十分かしら?」

響「」ポカーン

伊織「何なのその顔文句ある?」

響「!」フルフルフルフル

伊織「そう、でも・・にひひっ、お仕置き決定ね!」ガバッ

響「え、ちょ、まっ、伊織ぃ!?」


小鳥「ハァハァハァ、前略プロデューサーさん、少し軽井沢に前乗りしたらそこには楽園が待っていました。さぁさぁここからg

新堂「手刀」

小鳥「あふん」バタッ

新堂「・・・・これ以上は、秘密です」


おわり。


以上です。

いおりん誕生日おめでとう!

真、乙由実です。

この後めちゃくちゃごぉやじゅーすを飲まされたのですね。解ります。

由実の人? すげぇ気持ち悪い文章になったな

>>21
違うでしょうね。
気持ち悪いことはありませんが、明らかに作風が異なります故。

この方はさしずめ、ごぉやの方でしょうか。

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