ノムリッシュ鎮守府 (110)



(執務室の布団で寝ている提督)


ZEKAMASHIの異名を持ちスピードにこだわりを持つ高貴なる駆逐艦(以下長いのでZEKAMASHI)「ワルキューレたちの主、覚醒の刻だ……」

ワルキューレたちの主「……」

ZEKAMASHI「むー、覚醒してくれ給え……愚かな真似を……! ヴァルキュリアの主ー!」

海を支配し勇敢なる司令者「ん……ッ……!? あ、ああ……ZEKAMASHI、Bad morning……」

ZEKAMASHI「ヴァルキュリアの主世界に覚醒するの遅ーい!! 愚かな……!!」

ワルキューレたちの主「そうさ、紡ぐなよ、テティーダ暦天蠍の月も遅く――死の果てまでミッションしてたんだよ」

ZEKAMASHI「クク、興味深いな……」


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ワルキューレたちの主「お前……いや、今はこう呼んだ方がいいだろう……“闇の剣”が起こしに到来(き)たということは……預言書に記されたヒシェョ・クァンは汝か……正気か、貴様……」

ZEKAMASHI「いかにもだ……心静かに受け入れるがいい。秘書官の現世のカルマなど刹那の間に終わらせようではないか……」

ワルキューレたちの主「ファファ、まるでソルジャーに味方してもらっているようだな。天啓に従いて黎明の聖餐に全てを滅ぼすか。フェイスを浄化して鎧化《アムド》て甘き死が来る、全てはクリスタルの力を求むるがため僅か待っててもらおう」

ZEKAMASHI「はーい」


(身だしなみを整え、食堂にやって来た提督と島風)


ワルキューレたちの主「間宮猊下、A(エース)定食を」

ZEKAMASHI「里においては“忌み子”と呼ばれていたわたしもー!」

メィミ=ヤ「はーい、僅か永遠なる時空の狭間に漂っていていただこうか……ね」

ZEKAMASHI「マミヤ(回復アイテム)さん錬成するのゼタ遅ぇ――!」

ワルキューレたちの主「人の子よ、作って授かっておきながらなんという呪詛だ」

(島風の頬を引っ張る提督)

ZEKAMASHI「肉体の限界が近い! かつての戦を思い起こさせる、頬引っ張ら……!!」

メィミ=ヤ「あらあら」


(間宮さんの料理に舌鼓を打つ提督と島風)


ワルキューレたちの主「大方、予想はついていたがメィ・ミヤ・ザ・ソードマスター枢機卿の原子配列変換は天の味である」

ZEKAMASHI「むぐむぐ」

ワルキューレたちの主「もっと落ち着いて喰らい尽くせよ……」

メィミ=ヤ「まあまあ、天の望むまま美味な物を魔力に変換して所望しながらも、人類は光を求める……。生きる意味を失い絶望しかけていた私もそうであった……」

ワルキューレたちの主「メィ=ミヤの名を冠する神の器がそう言うのなれば……好きにするがいい……それが人類の限界なのだろうが、な……」



(欠伸をしながら球磨が食堂に入って来る)


ファイティング・ベアー「お……?目覚めたか、天照らすアポロンの威光に跪く者よクォ・クーモァ」

ワルキューレたちの主「球磨公」

ZEKAMASHI「ファイティング・ベアー殿……また命を拾った、か……」

メィミ=ヤ「漆黒の闇が眠りにつくとき、 聖なる灯が目を覚ます……。球磨枢機卿、どれに給えます?」

ファイティング・ベアー「シャッケリーノテイシェョ・クの新型で命運を託すクォ・クーモァ。ワルキューレたちの主、隣り合う次元許可されたしクォ・クーモァ?」

ワルキューレたちの主「よきぞ」

ファイティング・ベアー「お邪魔成し遂げるクォ・クーモァ」

原文を翻訳にぶち込む→出た文をギリギリ意味がわかる程度に再翻訳って感じです


ファイティング・ベアー「やはり、人類の監視者たる間宮の調合はうま味紳士クォ・クーモァ」

メィミ=ヤ「ブリッツゥンデーゲン……当然の結果だ」

ワルキューレたちの主「しかし、ファイティング・ベアも時の奔流に抗うと幻想(おも)っていたが、今はバケイションであったか」

ファイティング・ベアー「シュ=ツゲキ・グランブレードも遠征、別名“真紅の聖女”も非ず日(第七ステファヌス暦による)程度、たゆたう水の如くさせて欲しいクォ・クーモァ」

ワルキューレたちの主「別に猛り吼えてるオプティマ程度のものではない……。か、カネなら幾らでも払う、頼む、見逃してくれな」

ファイティング・ベアー「フン……別に構わんが、な……」

ZEKAMASHI「おか(もはや聖騎士の面影はない)わりー」

ワルキューレたちの主「かつて“神”に挑み敗れたはずのお前は遠慮と云う物を覚えろ」


(朝食を食べ終えた提督と島風)


ZEKAMASHI「美味であった」

ワルキューレたちの主「美味であった……。全ての生命に光の満ちるこの日も美味しかったです。我々人類はそのための傀儡に過ぎない」

メィミ=ヤ「お粗末様……と、されてきた。また到来(き)てみせよ……」

ワルキューレたちの主「フン……ここまでのようだな……さて、それでは3次元空間で呼ばれる時で今、魂の束縛を……」

ファイティング・ベアー「ふむ、お話になりませぬな、愚か者め……時を経ずして完全暗黒物質時津風がノムリッシュイェンシェュウから螺旋の内を廻ってくると……そう聞いているのだがクォ・クーモァ?」


ワルキューレたちの主「やべ、預言書にあるとおり歴史から葬られてた」

ファイティング・ベアー「単異形演習という魂に囁く光の属性を吸収する無茶を頼んだゆえに神の意思にその身を委ね迎えにいってあげるべきクォ・クーモァ」

ワルキューレたちの主「フン、当然…譲れないよ」

ファイティング・ベアー「神の如く囁くのを告げるも秘書官のジョブだクォ・クーモァ?」

ZEKAMASHI「『歴史』を閉ざしてた……すまない、こうするしかなかったのだ……」

ワルキューレたちの主「まあまあ、覚えてなかった戦場で生きてきた俺も死と破壊を司るんだし、禁忌とされるほど言わず……破滅を招くで成し遂げて所望す」


(場所は変わり、演習を終え鎮守府に帰ってきた時津風)


時津風(おー、やーっと鎮守府が見えてきたよ疲れたなぁ)

時津風(いくら相手が最近できたばかりの鎮守府の艦隊だからって、駆逐艦一隻に演習に行かせるなんて……まあギリギリ勝てたからよかったけど)

時津風(はー、早くお風呂に入りたいなー。そうだ、勝てたご褒美にしれーにアイス買ってもらおーっと)

時津風(あれ? 波止場に誰か立ってる。しれーと島風?)

時津風(出迎えとは感心感心)


時津風「おーい! しれー!」

時津風「艦隊戻りましたー! 疲れた疲れたー」

時津風「相手に戦艦とかいたけど、なんとか躱しきって判定勝ちに持ち込めたんだよー。ご褒美ちょうだい!」




ワルキューレたちの主「迸るオカエリ、トゥキツァ・カゼ(種族:天使)。単異形演習などと頼んで悪かったな」

ワルキューレたちの主「しかも勝利(ウルスラグナ)とは、な……星の瞬きに呼応するように『約束』は果たされた――」

ZEKAMASHI「流石戦場で生きてきた私と同等の能力を持つ存在『カマイタチ』の真名<ルーンワード>を継ぐ高機動型魔導戦艦……」




時津風「…………」

時津風「は?」


ワルキューレの主「ドロップアイテムか……如何がたまらぬであろうな? 預言書の示す通り手の中の冬だというのか? 貴様らしくもない……」

ZEKAMASHI「ヴァーッ!! ワトゥス=シェも欲しいー―!」

時津風「ちょっと待って何言ってんの!?」

ワルキューレの主「如何奏でてるともあろう者がご褒美来れって嘆いたのは時津風ならばないか」

ZEKAMASHI「ゆえにだよ」

時津風「ゆえにだよじゃねーよ」


ワルキューレたちの主「如何したんだ……っ!? 何か真実が否正規だが」

ZEKAMASHI「演習で魂奪われちゃったんならばあってはならぬ……と知っての事か?」

時津風(え、何これ……あたしが1日留守にしている間に一体何が……)


その時時津風に電流走る――!


時津風(そうか、適当なこと言ってあたしのご褒美をうやむやにする気だな……!)

ワルキューレたちの主「おい! 選ばれし者よ、時津風~Days~ー? 聞いてるかー……皆まで言わせる気かね?」


時津風「変なこといって誤魔化そうっていったってそうはいかないよー!」

ワルキューレたちの主「誤魔化す……馬鹿な……で? 闇の血族を滅ぼしたところでドロップアイテムはアイスでいいのか──……?」

時津風「う、うん。アイスでいいよー」

時津風(あれ? 普通に買ってくれるのか)

ワルキューレたちの主「ククッ、それじゃあメィ=ミヤの野郎の所・ルシスに還ろうか」

時津風(あー、また島風の変な遊びに付き合ってるのかな?)

ZEKAMASHI「背徳な運命<こと>思考《かんが》えなかった?――それは、あまりにも残酷な――」


ワルキューレたちの主「「かの者」は如何であった? 強かったか……記憶したか?」

ZEKAMASHI「時津風――そして、神が人を滅ぼすというのなら完璧なシナリオであったでしょー、またの名を“アリス”
すべてはクリスタルの力を求むるがため……」

時津風「あははー、うんうん」

時津風(頭痛くなってきた)


(間宮さんの所に向かう時津風一行の前に現れる加賀さん)


時津風「あ! 加賀さーん! こんにちはー!」

時津風(やっとまともに話せそうな人が……!)

鎧袖一触に穿つ者「おや、これは奇妙な反応だな、厳選された時津風=Ω・ヴァルバトスと呼ばれし者」

時津風「」


ZEKAMASHI「目覚めたようだな……くだらんす」

ワルキューレたちの主「貴様も生き延びたか……漆黒の夜を鎧袖一触に穿つ者。これ程の村の者ですら滅多に近寄らないところで如何したんだ……」

鎧袖一触に穿つ者「与一の弓のクォン=レンでもしようかと幻想(おも)ったので、レンジャースタイル場に」

提督「然りか、聖痕<スティグマ>に警戒せよ。あ、もし──その先に未来があるというのなら──レンジャースタイル場に赤き血が滴る城がいたら……人類を滅ぼした後でシツァ・ムス・マジカント時空の渦にくるように告げといてもらおう」

鎧袖一触に穿つ者「アカ・ギィ枢機卿を……? 知覚したわ」


時津風「」

ワルキューレたちの主「時津風……おっと、プライドを傷つけたかな? 如何したんだ?」

時津風(あの加賀さんまで変になってる……。なんなの? 鎮守府全体であたしにドッキリでもしてるの?)

ZEKAMASHI「時津風世界の始まり預言書に記された一節に不可思議だねだというのか?……貴様らしくもない……調子悪いの……と言われることも覚悟の上か……?」

時津風「なんでどっちも煽り口調なの?」

時津風(と、とにかく食堂に行ってみよう。何かわかるわもしなれないしねー)

ワルキューレたちの主「煽ってなんかカオティックDぞ……それが……答えなのか?」

時津風「……」


(食堂にたどり着いた時津風一行)


ワルキューレたちの主「再びやって来ました魔導院トラペザリア朱雀」

メィミ=ヤ「かの存在……だったな? ワルキューレたちの主、今度、か――“今度”などない――は如何したん…といったところかか? ……まさか、な……」

時津風「うわぁ」

時津風(間宮さんも駄目か……いよいよ訳がわからなくなってきたなー。ていうかトラペザリア朱雀ってなんなの? 食堂につける名前にしては大仰すぎるでしょ)

ワルキューレたちの主「時津風がエデンより追放されし英雄イェン・シェュウに勝ったドロップアイテムに氷のクリスタルを大切な“何か”と引き替えに手に入れてあげようかと」

ZEKAMASHI「我にも大切な“何か”と引き替えに手に入れて─! ッ!!」

時津風「語尾激しいっすね」

提督「貴様如何もしてない……だろう───そしてその疑惑は、確信へと変わる───その様子では何も知らされていないようだな、供物を求めるメィ=ミヤ=シェヘラザーデ公爵、始まりの封が切れし時、黄昏の思い出3つで」

メィミ=ヤ「(……どうやらここが俺の死に場所のようだな……)わかりました。幾ばくか剣をおさめていてほしいね」

時津風「なんで悟ったような顔してるの?」

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