仕事は夏期休業に突入
男「これといって趣味もなし、夏といってやることなし、それでも家でじっとはしたくなし…。」ゴロゴロ
男「…パチンコ屋行って海でも打つか…」スクッ
男「…負けた…」
男「まぁいつものことだけど…休み中ずっとこれじゃあ、お金が…」トボトボ
男「…魚は逃げるし…」
男「…あれか、パチンコ控えて魚釣りでもするか…」
男「まずは道具買わなきゃ…」
男「池に到着~。」
男「…俺って思い立つと行動早いな…」
男「即釣りセット1980円。安い!(パチで負けると思えば)」ガサガサ
男「バスが目当てだけどエサ釣りだぜ!」カチャカチャ
男「ルアーは揃えると高くつくし、タバコも落ち着いて吸えんからね~。」カチカチスパー
男「だけど他のルアーやワームで釣りしてる人に見られながらは肩身が狭い。」
男「だから来ました山の中の誰も注目しない池にね。」
男「(…山の中に1人だと、変なテンションの独り言が多くなるな…)」
男「さて、準備完了。エサは現地調達だぜ~」ワイルドダロ~?
男「あっコオロギ。」ヒョイパシグイッ
男「投入!!」ヒュン
男「釣れま千円…木の枝が池に飛び出てたり、杭打ってあったり、倒木あったりして釣れそうな池なんだけどな。」
男「まぁ釣れなくても、のんびり出来るし、いいや。」
男「…でも暇だな…」
男「…ちっちゃいことは気にしない!」ワカチコワカチコ
男「…なんだか釣れそうな気がする~」アルトオモイマス
男「~~~」
~~~~
思いつく限り順番に。そして数十人。時には竿を置いて振り付け交えて。
男「はぁ…疲れた。…釣れねぇよ!(釣れたら絶対渾身のゲッツかましたる)」
男「なぁ~に!?やっちまったな!!」
???「…あの~」
男「!?」ビクックルッ
女「あっ…こんにちは…あっ…夕方だからこんばんは、ですかね。」アセアセ
男「(知らない女の人に、みっ…見られた///)」ヤッチマッタナ!
女「釣り…されてるんですか?」
男「あ…ぁえぇ。(ヤバいよ!ヤバいよ!)」カァァ//
女「釣れましたか?」
男「さっぱりですね。(ツレナ~イツってふざけてる場合じゃねぇ…いつから後ろに!?)」
男「(レイザーラモンは序盤だから見られてないよな…盛大に腰振っちまってたよ…)」
女「そうですか、…お隣、座って少し見ていってもいいですか?」
男「えっ!?あっはぁ…どうぞ?(もしかして見られてない…?)」カスガノココアイテマスヨ
女「失礼しますね。」
男「あっ俺タバコ吸うし、煙そっちに流れるから、こっちに座ったほうが。」
女「あっはい。」ヨイショ
女「なにを釣ろうとしてるんですか?」
男「ん~釣れればなんでもいいんだけど、一応ブラックバスを釣りたいな~なんて。」
女「そうなんですか。この池に今いるのはブルーギルさんとブラックバスさんの二種類ですよ。昔は鯉さん鮒さん、カニさんやザリガニさん、色んな生き物でいっぱいだったんですけど、みんな居なくなってしまいました…」
男「あ~…奴らにやられたんだろね。困るよね。」
女「悲しい事ですけど、彼らも生きるためですから仕方ないんだと思います。」
女「それにしても、ブラックバスさんを釣るのにエサ釣りなんですね。」
男「俺はね。」ガサゴソ
女「時々ここに釣りに来られる人達は魚の形や芋虫の形をしたものを投げて巻いてしてますよ?」
男「普通はね。」カチカチッ
女「てっきりあなたは鯉さん鮒さん目当てだと思って。」
男「釣れればなんでもいいんだ。エサ釣りなら何でも釣れるし。投げ釣りと違ってのんびり出来るし。」フーッ
女「…タバコ…。」
男「あっ、ごめん。無意識だった。煙かからなくても、そばで吸ってたら不愉快だよね。」スススッ
女「あっいえっ気にしてないですよ。…吸い終わったら吸い殻とかどうされますか?」
男「ん?コレに入れて持ち帰るよ?携帯灰皿。」スッ
女「そうですか。」ホッ
女「あとあの袋とかは?」チラッ
男「大丈夫。タバコ吸っててあんまり説得力ないかもだけど、マナーは守るから。」
女「安心しました。」ニコッ
男「自然が好きなんだね~。」
女「はいっとっても。」
男「いいことだ。」ピクピク…グイッ
男「あっ…引いてる!!」グッ
男「とりゃ」ジャバッ…ピチピチ
男「小さっ…まぁよしとしよう。女さん、釣れたよ!」クルッ
男「…居ない…」ピチピチ
男「…帰ったのかな…」ピチピチ
男「…暗くなったし、帰るか。」ピチピチ
男「…」ピチピチ
男「…ゲッッツ!!」ビシッ
男「…&リリ~ス!!」チャポン
男「…」ガサガサヨイショトボトボ
~翌日~
男「昼まで寝てた。」シパシパ
男「…」カチカチ…フーッ
男「飯食べて…」
男「…釣り?パチ?」
男「どっちなんだい!!」
男「…パチを選ばなかった俺。エラい…エラいぞ。」ワナワナ
男「おやつ買って行こう。女さんが来てもいいように少し多めに。」
~~~~~~
男「到着~暑い…蒸し暑い…夕立来るなこれ…。」
男「はっ!ポッキー溶けちゃう!?」ポリポリ
ザァァァァァ~
男「釣れない~の、雨降り~の、木があり~の、釣り中断し~の。」トツギーノ
男「…はぁ。まぁすぐ止むだろうし、これで涼しくなるかな。」フーッ
男「なんだかんだタバコ吸ってばっかで菓子食べてねぇな…」ガサガサ
ザァァピカッァァァ~ゴロゴロ~
女「…雨、降ってきちゃいましたね。」
男「あひぇい!?アチッ!!」ビクッポロッジュッ
女「あっ!!すっ、すいません!」アセアセ
ザァァァァァ~ゴロゴロ~
男「大丈夫大丈夫。気にしないでいいよ。雨や雷の音で気づかなかった。」アセアセ
女「すいません。…今日も釣りされていたんですね。」
男「暇だからね~。そうそう!昨日釣れたんだよ?女さん帰っちゃった後すぐに!」
女「えっ!?そうだったんですか!?」
男「小さいのが一匹。振り向いたら女さん居ないからビックリ!!」
女「すいません、色々あって…」
男「日暮れの山歩きは暗くなって危ないもんね、女の人はなおさらだね。」
女「…まぁそんな所です」
男「あの後すぐ暗くなったけど、大丈夫だった?家は近いの?」
女「えっ?…えぇすぐそばですよ?」
男「そっか、なら安心だね(この辺…民家なんてあったっけ?)」
男「(まぁプライベートなこと聞きまくるのも気分悪いだろうからやめとこ。)」
男「そうそう。お菓子あるんだけど食べる?」
女「?」キョトン
男「女さんが好きなものあるか分かんないけど…」ガサガサ
女「あっいえ、お気遣いなく。私食べれな…(じゃなくて)甘いもの苦手で…」
男「んじゃあしょっぱいじゃがりこ…」ヒョイ
女「あうっ…えっと…晩御飯前なので…」
男「あ~そっか。そうだよね。それじゃああげるから家で食べるといいよ。はい。団子もあげる。」
女「(お団子!?)」キラキラ
女「あっ…いえっ…父が…厳しくて…」アセアセ
男「…あらら…んじゃダメそうだね。」モドシモドシ
女「あっ男さん!雨、やんできましたよ!」
何でsageて書くの?
男「ん?あっホントだ!空真っ赤だね~綺麗だね~女さん?」クルッ
男「居ない」…カナカナカナ
男「お父さん厳しいのか…」…カナカナカナ
男「門限とかもあるのかもね…」…カナカナカナ
男「えぇぃ!ヒグラシ!まだ真夏じゃ…」…カナカナカナ
男「…」…カナカナカナ
男「…でも聞いてるとなんか涼しく感じるのぉ」…カナカナカナ
男「暗くなるし帰るか…」
男「おやつたくさん余った…」ガサガサヨイショトボトボ
>>19
連続で書き込んでて、その度あがるのなんかイヤだから、その連続の打ち止めの書き込みで一度あげてる感じです。
ということで打ち止め。
~翌日 午前~
ジャラジャラ~
男「やっぱりパチもやりたくなるさ。」
~~~午後~~~
男「学習しねぇな…俺は…。」
男「というか女さんの事が気になってパチどころじゃなかった。」
男「池行きますか。」
~~~~~~~~
男「はい到着~」
男「釣りはしませんですよ~木陰でまったり女さん待ち。」
男「女さん来るかな…」
~~~~~~
女「男さ~ん起きてくださ~い?」
男「はっ!…熱い!激熱!!…夢か…」
女「大丈夫ですか?汗すごいですよ?」
男「ん…あぁ…大丈夫。起こしてくれてありがとう。(西日で影が…)」グッショリ
女「今日はどうされたんですか?」
男「あっ、そうだった!今日はさ、釣りよりも女さんと話がしたくて。来てくれて良かった。ちょっといいかな?」
女「はい、なんでしょう?」ニコッ
男「女さんて人間?」
女「…」
女「あっ、当たり前じゃないですか~いきなり面白い質問するんですね、男さんは…」チラッ
男「…」ジッ
女「…男さんの言うとおり…私は人間じゃないです…。」
男「ん~やっぱりそうだったんだ。」
女「怖がったりしないんですか?」
男「実際には普通の女の人にしか見えないからね。」
女「キツネとかは女に化けて悪いことしますよ?」
男「…逃げるわ…。」スクッ…ダッ…ダダダ…
女「えっ!?男さん…ちょっとまっ…」…ジワッ
男「…というのは冗談で~」ピタックルッ、タッタッタッ…
男「あれ?…女さん?…泣いてる…」トコトコ
女「グス…ヒック…悪いこと…しないです…私はただ人とお話がしたくて…グスッ」ポロポロ
男「…ごめん…逃げないから安心して。話してても悪そうな感じしなかったし、たとえ化かされても女さんみたいなかわいい人なら喜んで俺は騙されるよ?」アセアセ
女「…(かわい…)」カァァ
男「(あっ泣き止んだ…。)」
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