久々の再会~サトシ争奪戦~ (115)
建て直しです。
この話は架空の人物、地方が登場します。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1430264057
【1】
ここはシンオウ地方のフタバタウン。今日も一人の少女が旅に出る。
ヒカリ「じゃあママ、行ってきまーす!」
アヤコ「気を付けるのよ!」
ヒカリ「大丈夫!」
アヤコ「ホントに大丈夫かしら…」
ヒカリは自転車にポッチャマを乗せて走って行った。
ヒカリ「ここ懐かしいねぇ。覚えてる?ポッチャマ。ここで彼に会ったの。」
ポッチャマ「ポチャポチャ!」
ヒカリ「今…どうしてんのかな…」
ヒカリは思い出に浸りながら自転車をこいでいく。
ヒカリ「まず、ナナカマド研究所に行こっか!」
ポッチャマ「ポッチャマ!」
出発して数分、ナナカマド研究所に着いた。
ヒカリ「こんにちはー!ナナカマド博士いますかー?」
ナナカマド「おや、ヒカリ君ではないか。」
ヒカリ「お久しぶりです!博士。」
ナナカマド「うむ。ポッチャマも元気そうで何よりだ。」
ポッチャマ「ポッチャマ!」
ナナカマド「君もポケモンワールドチャンピョンシップ(以下PWC)かな?」
ヒカリ「はい!世界中のコーディネーターに挑戦したいんです。」
ナナカマド「そうか。ならまず、コトブキシティに行くといい。」
ヒカリ「コトブキ…ですか?」
ナナカマド「まぁ、行ってみれば分かる。」
ヒカリ「分かりました!行こ、ポッチャマ。」
ポッチャマ「ポチャ!」
ナナカマド「是非、頑張りたまえ。」
ヒカリ「はい!行ってきまーす!」
【2】
ナナカマドに言われて、コトブキシティやった来たヒカリ。そこでは、ポケモンバトルのエキシビションマッチが行われていた。
ヒカリ「わぁ。ポッチャマ、私達も見に行こ!」
ポッチャマ「ポチャ!」
ヒカリは空いている席を見つけ、ポケモンバトルを見ていた。
ヒカリ「凄い盛り上がってるね!」
ポッチャマ「ポチャア…」
ヒカリが感心していると、何処かで聞き覚えのある声が聞こえた。
「ピカチュウ!ボルテッカーだ!」
ヒカリ(え…)
ピカチュウ「ピッカ!ピカピカピカピカピカ…ピカ!」ドーン
ヒカリ「ねぇ、ポッチャマ。今の声って…」
審判「勝者、マサラタウンのサトシ!」
サトシ「やったぜ!ピカチュウ。」
ピカチュウ「ピッカァ♪」
ヒカリが見たのは、かつて共に旅をしたサトシであった。
ヒカリ(もしかして…博士が言ってたことって…)
ポケモンバトルが終わり、観客達は帰っていく。そんななか、ヒカリは思い切って声をかける。
ヒカリ「サ、サトシ!」
サトシ「ん? おぉ!ヒカリじゃないか!久し振り!」
ヒカリ「久し振り♪」ハイタッチ!
ピカチュウ「ピカピ♪」
ポッチャマ「ポッチャマ!」ハイタッチ!
ヒカリ「ピカチュウも元気そうね!どうしたの?シンオウに来て。」
サトシ「あぁ、これだよ。」
サトシは一通の手紙を見せる。
ヒカリ「PWC?」
サトシ「世界中のトレーナーが集まるんだ!バトル部門とコンテスト部門があるけど、俺は勿論バトルだぜ!昨日ここに着いて、ナナカマド博士のとこ寄ったら、ここでバトルがあるって聞いて。次の出発まで4日もあるからな。」
ヒカリ「へぇ、そうなんだ。」
サトシ「ヒカリはどうしたんだよ。」
ヒカリ「私もサトシと同じだよ。コンテスト部門だけどね!そしたら、博士にここに寄ったら良いって言われて…この事だったのね。」
サトシ「ハハハ!まぁ二人が元気そうで良かったよ!じゃあ、旅頑張れよ!」
ヒカリ「え?う、うん(久々に再会してすぐ別れる?普通。ここは同じ目的だから一緒に旅しようとか言ってくれないの?)」
サトシ「って思ったんだけど…目的一緒だし、また一緒に旅しないか?」
ヒカリ「え///」
サトシ「あ、嫌だったら良いんだけど…」
ヒカリ「う、ううん///一緒に旅しよ♪(どんなフェイントよ///もう…///)」
ポッチャマ(ピカチュウ、サトシも少し変わったな!)
ピカチュウ(いや…多分何も変わってないよ。)
【3】
その頃…
?「カスミー!早く出発しないと間に合わないわよ!」
カスミ「分かってる〜!」
サクラ「まさか、カスミのもとにこんな手紙が来るなんて…」
アヤメ「私達が行きたいぐらい。」
ボタン「しょうがないよ。カスミ宛なんだし。」
カスミ「よし!じゃあサクラ姉さん、アヤメ姉さん、ボタン姉さん、行ってきます!」
サクラ「気を付けてね。」
アヤメ「ちゃんとその目で世界を観て来なさい!」
ボタン「まずはシンオウ地方に行って、そこから乗り換えね!」
カスミ「うん!」
カントー地方、ハナダシティのカスミも旅に出た。
カスミが船乗り場についたその時…
?「おーい!カスミー!」
カスミ「タ、タケシ!?」
タケシ「どうしたんだ?この船に乗るのか?」
カスミ「うん。シンオウに行って、そこからムチム地方に行くの。」
タケシ「ん?ムチム地方…まさかPWCか?」
カスミ「えぇ。って何で知ってんの?」
タケシ「俺も行くんだよ。観戦だけど…」
カスミ「そうなんだ。」
タケシ「カスミは出るのか?」
カスミ「ううん。私も観戦。良かったら一緒に行かない?」
タケシ「あぁ、良いよ。」
ニビシティのタケシも加わり、シンオウに向けて出発した。
【4】
?「えぇ!僕も行きたい!」
?「マサトはお留守番!」
マサト「ぶ〜」
センリ「ハルカ、世界を相手に頑張れよ!」
ミツコ「じゃあ、行ってらっしゃい!」
ハルカ「行ってきまーす!」
ハルカ「PWCかぁ(もしかしたら…会えるかも///)」
ここ、ホウエン地方のトウカシティ、ハルカもPWCに出場するのであった。
【5】
ここはイッシュ地方。
?「ハァハァ、やるね…アイリス。」
アイリス「ラングレーもね…」
ラングレー「でも、ドラゴンマスターがそんなんで、PWCに出れるのかしら?(笑)」
アイリス「まだなってません〜。そう言うあんたはどうなのよ。」
ラングレー「バッチリよ!で、今日の夜に出発よね?」
アイリス「うん。それで、一人誘いたいんだけど…」
ラングレー「?」
カランカラン♪
?「いらっしゃいませ…ってアイリス!?」
アイリス「久し振り!デント。」
ラングレー「なるほど、誘いたい人ってこいつの事か。」
デント「これは非常に珍しいテイストだねぇ。二人で僕に何の用だい?」
アイリス「これ、届いた?」
デント「あぁ、PWCの手紙ね。勿論だよ。」
アイリス「じゃあ一緒に行かない?」
デント「うーん、お誘いは嬉しいけど、お店の事があるし…」
?「行ってこいよ!デント。」
デント「ポッド…」
?「レストランはコーン達にお任せ下さい。」
デント「コーン…じゃあ、頼めるかい?」
ポッド「ああ!行ってこい!」
コーン「行ってらっしゃいませ。」
デントも加わり、アイリス、ラングレーの三人でムチム地方に向かった。
【6】
?「ほらセレナ!早く起きなさい!」
セレナ「ん〜、あとちょっと…」
サキ「飛行機乗り遅れるわよ!」
セレナ「ええ!早く起こしてよ!」
サキ「さっきから起こしてます〜。」
ここ、カロス地方のアサメタウン。セレナもPWCを観戦するため、準備していた。
サキ「ほら!シトロン君達も来てるわよ!」
セレナ「分かってるー!」
しばらくして、セレナが二階から降りてきた。
シトロン「お久しぶりです!セレナ。」
ユリーカ「セレナ、久し振り♪」
セレナ「久し振り!シトロン、ユリーカ。」
サキ「忘れ物は無い?」
セレナ「うん!じゃあママ、行ってきます!」
サキ「行ってらっしゃい。シトロン君、ユリーカちゃん、セレナをよろしくね!」
シトロン「はい!」
ユリーカ「うん!行こ!セレナ。」
シトロン「こうやって一緒に旅をするのは久し振りですね。」
セレナ「あの時はサトシもいたっけ…(今…何やってるんだろ…)」
シトロン「それにしても、まさかセレナにPWCの手紙が来ているなんて…」
セレナ「シトロンにも来ているんでしょ?」
シトロン「はい。でも、出場はしません。今後のジムバトルの参考として…」
セレナ「ふ〜ん。」
ユリーカ「セレナは?出るの?」
セレナ「私も観戦だよ。コンテストってよく分からないし…」
シトロン「そうですか。でも、いい機会ですね!」
セレナ「うん!」
ユリーカ「ねぇお兄ちゃん。この大会、バトル部門とコンテスト部門に分かれているけど…」
シトロン「それがどうかしましたか?」
ユリーカ「もしかしたらバトル部門に"サトシ"いるんじゃない?」
セレナ「!?」
シトロン「かもしれませんね!」
セレナ(サトシに…会える…!)
【7】
舞台はシンオウ地方に戻る。サトシとヒカリはレストランで夕食をとり、ポケモンセンターに泊まることにした。
サトシ「ふぅ、食った食った!」
ヒカリ「よく食べるわねぇ〜」
サトシ「久々のシンオウでの飯だからな!」
ヒカリ「それもそれね!(サトシ…背大きくなって、たくましくなってる///)」
サトシ「? どうしたヒカリ。顔赤いぞ?」
ヒカリ「ふぇ?!」
サトシ「熱でもあるんじゃないか?」
ヒカリ「う、ううん!ダイジョーブ!」
サトシ「お前の大丈夫は当てにならないからなあ(笑)」
ヒカリ「むぅ〜、何よ!」
ヒカリ(やっぱサトシといると楽しいな///)
ポッチャマ(やっぱり、何も変わってないな…)
ピカチュウ(だろ?)
〜ポケモンセンター〜
「「え?部屋が一つしか空いていない?」」
ジョーイ「そうなんです。すみません。」
サトシ「そっか。じゃあヒカリが使えよ!俺野宿するから。」
ヒカリ「え?でも…」
サトシ「良いって良いって!行こうぜ!ピカチュウ。」
ヒカリ「待って!」
サトシ「?」
ヒカリ「私は別に…良いよ?///」
サトシ「何が?」
ヒカリ「部屋…一緒でも良いよ///」
サトシ「そっか。まぁヒカリが良いって言うならお言葉に甘えるぜ!じゃあジョーイさん、そういう事で!」
ジョーイ「分かりました。こちらが部屋の鍵です。」
サトシ「有難うございます!行こう!ヒカリ。」
ヒカリ「」
サトシ「ヒカリ?ヒカリー!」
ヒカリ「…ハッ!な、何?///」
サトシ「お前、ホントに大丈夫か?」
ヒカリ「う、うん。ごめん///」
ヒカリ(私がサトシ誘っちゃった///なんか変に思われてないかな?どうしよう、顔が見れない///)
サトシ「?」←気付いていない。
ピカチュウ(折角のヒカリのアピールを気付かないなんて…)ハァ
ポッチャマ(ピカチュウ、前より酷くなってない?)
〜部屋にて〜
ヒカリ「ふぅ、サトシ!お風呂空いたよ!」
サトシ「おう!入ろっかなぁ〜」バタン
ヒカリ(…入ったかな?)
ヒカリ「ポッチャマ、どうしようかな…」
ポッチャマ「ポチャ?」
ヒカリ「サトシに気持ちを伝えた方が良いのかな…」
ヒカリ「何か私、このままじゃダメな気がするの。だから…」
サトシ「何話してんだ?ヒカリ。」
ヒカリ「え?///」
ポッチャマ(こいつ、どんなタイミングで風呂出てきてんだよ。)ハァ
ヒカリ「ホントにソファーで良いの?」
サトシ「気にすんなって!それよりも早く寝ようぜ!」
ヒカリ「う、うん…おやすみ。(折角一緒に寝れるチャンスだったのに!)」
サトシ「zzzzz…」
ヒカリ「……ハァ。(このままじゃ、あの鈍感君は気付かないわね…)」
ピカチュウ(よく寝れるな、俺の相棒は…)ハァ
サトシ「zzz…」
【8】
カスミ「タケシ!もうすぐシンオウ地方よ!どんな水ポケモンいるかな♪」
タケシ「そうはしゃぐなって。(久し振りだな…あいつ、元気にしているかな…)」
カスミ「タケシ?」
タケシ「ん?」
カスミ「どうかしたの?」
タケシ「いや、何でも無いよ。」
カスミ「変なの。」
タケシ「変なのって…」
カスミ「良い?またいつもの"アレ"やったら、耳引き千切るからね!」
タケシ「怖いよ!それに、二人で来られたら流石に…」
カスミ「何言ってんの?」
タケシ「い、いや!こっちの話…ハハハ。(グレッグルにも殺られるからマジで!)」
ハルカ「う〜ん!風が気持ちいいかも♪」
ハルカ(世界中のコーディネーター、どんな感じなのかな…そして…)
ハルカ「会えると良いな…」
アイリス「もうすぐシンオウ地方よ!」
ラングレー「シンオウ地方に着くだけではしゃぐなんて、"子供ね〜"(笑)」
アイリス「それ、私のセリフ!」
デント「まぁまぁ、二人共落ち着いて…(ホントにこの三人で大丈夫かな…とてもデンジャラスなマリアージュだよ…)」トホホ
デント「でも、イッシュでは見られないポケモンばかりだからね!ポケモンソムリエとして、ほっとけないよ。」
ラングレー「で、シンオウに着いて、ムチム地方の飛行機はいつなの?」
デント「確か、3日後だったはずだよ。」
アイリス「じゃあ、シンオウに着いたら、観光しましょ!観光♪」
ラングレー「ま、それも悪くないわね。」
アイリス「じゃあ決まり!」
何やら楽しそうなイッシュ組…
ユリーカ「見て見て!お兄ちゃん。もうすぐ着くよ!」
シトロン「はい!シンオウのポケモン、実に楽しみです!」
セレナ(サトシに会えるサトシに会えるサトシに会えるサトシに…)
ユリーカ「セレナ、セレナ!」
セレナ「ひゃい!」
シトロン「どうしたんですか?顔赤いですよ?」
セレナ「え、いや///」
ユリーカ「もしかして、サトシの事考えてたの?」
セレナ「うっ///」
シトロン「セレナ、気持ちは分かりますけど、まだいると決まった訳じゃ…」
セレナ「」
ユリーカ「お兄ちゃん!どうしてそんな事言うの?セレナが可哀想だよ!」
セレナ「…グス…」
ユリーカ「ほらお兄ちゃん!謝って!」
シトロン「(どうしてこうなった…)すみませんセレナ。サトシなら絶対いますよ!」
セレナ「…うん///」
シトロン(どんだけサトシが好きなんですか…)ハァ
【9】
ヒカリ「ふぁあ…ん?」
サトシ「ぐがぁぁ、ずごぉぉぉ…」
ヒカリ(どんだけ爆睡してんのよ…)
ヒカリ「(…ソファーから落ちてるし…)サトシ!朝よ!」
サトシ「むにゃむにゃ…すぅ…」
ヒカリ「ハァ。ピカチュウ、お願い。」
ピカチュウ「ピカ!ピ〜カヂューー!!」バリバリ
サトシ「うわああああ!!」
ピカチュウの10万ボルト。効果は抜群だ。
サトシ「うぅ…もう朝か?」
ヒカリ「おはよう。早く朝ごはん食べに行きましょ!」
サトシ「あぁ!」
〜現在朝食中〜
ヒカリ「ねぇサトシ、今日何か予定ある?」
サトシ「いや?別に無いけど…」
ヒカリ「じゃあさ、一緒に買い物しない?///」
サトシ「買い物か…いいぜ!」
ヒカリ「(やった///)出発まで3日あるし、色々買わないと!」
サトシ「そうだな!行こうぜ、ピカチュウ。」
ピカチュウ「ピカ!(相棒、本当に鈍感だな…)」
ポッチャマ(ヒカリなりに頑張った方だぞ?なぜデートだと気付かない!?)
〜食事完了!〜
ヒカリ「行こ!サトシ///」
サトシ「あぁ。」
〜現在デート(という名の買い物)中〜
ヒカリ「サトシ、これなんてどうかな?」
サトシ「ん〜、ちょっと派手じゃないか?」
ヒカリ「そうかなぁ、結構可愛いと思ったんだけど…」
サトシ「まぁ、ヒカリが可愛いと思ったならそれで良いんじゃないか?」
ヒカリ「え?」
サトシ「ヒカリが着るならどれも可愛いと思うから…」
ヒカリ「///」ボン
ヒカリは嬉しさのあまり、顔が赤くなった。
ピカチュウ(そういうのは普通に言うんだけどな…)
ポッチャマ(今のはどストライクだな。効果抜群だよ(笑))
ヒカリ(似合うって…似合うって…///)
サトシ「どうしたんだ?ヒカリ!ヒカリ!」
ヒカリ「ひゃあ!///」ビク
サトシ「うわっ!変な声出すなよ…」
ヒカリ「あ…ごめん///(サトシが変な事言うからだよぅ///)」
サトシ「?」←マジで気付いていない。
そんなサトシが近くにいた港に、一隻の船が到着した。
カスミとタケシが乗っていた船は港に到着した。
カスミ「ん〜!シンオウ到着!」
タケシ「久し振りだなぁ、シンオウ…」
カスミ「え?来たことあるの?」
タケシ「あぁ。以前、サトシと旅していた所だ。」
カスミ「へぇ〜。まだサトシと旅していたんだ。」
タケシ「まぁ、この旅で最後だったけどな。」
カスミ「…良いな」ボソ
タケシ「ん?」
カスミ「な、何でもない!!///」
タケシ「あ、おい!(さては…ヤキモチだな?)」
タケシはあえて口にしなかった。
カスミ「ねぇタケシ。出発まで3日あるから、観光しない?」
タケシ「あぁ良いぞ。久々に美女が…」ドス
いつの間にかタケシのボールからグレッグルが出てきて、タケシの脇腹にどくづきをかました。
タケシ「も…妄想位…シビレビレ…」
グレッグル「ケッケッケッケ」ズルズル
カスミ「(私の出番いらないかも…)ん?」
カスミが目にしたもの。それは…
カスミ「サトシ…?」
タケシ「え?」
カスミ「ほら、肩にピカチュウ乗ってるし…でも、あの女誰?(怒)」
タケシ「(あ、カスミがやばい…)ちょっと声かけてみるか!」
【11】
デート(という名の買い物)をしているサトシ達。
ヒカリ「これは…」
「お〜い!サトシ〜!ヒカリ〜!」
サトシ「アレ?この声…」
ヒカリ「タケシ?」
タケシ「久し振りだな!サトシ、ヒカリ!」
サトシ「タケシ!久し振り!まさかシンオウで会えるなんて…」
カスミ「久し振り♪サトシ。」
サトシ「カスミ!?」
ヒカリ「ねぇサトシ、この人は?」
サトシ「あぁ、俺の一番最初の旅の仲間さ!」
カスミ「よろしく!」
ヒカリ「私ヒカリ!よろしく!」
サトシ「何でタケシがここに?」
タケシ「あぁ、これだよ。」
タケシはポケットからPWCの手紙を出した。
サトシ「タケシにも届いていたのか!出るのか?」
タケシ「いや、今回は観戦だ。世界のバトルが観たくてな!」
サトシ「そっか…カスミは?」
カスミ「私も手紙が来てね、コンテストを観に来たんだ!」
ヒカリ「あ!私コンテスト出るよ!」
カスミ「ホント?良かったぁ〜、みんな外人だと思った…」
タケシ「サトシは勿論…」
サトシ「あぁ、バトルだぜ!」
ピカチュウ「ピカチュ!」
カスミ「サトシらしいわね!(なんか、たくましくなってる///)」
ヒカリ(ん?もしかして、カスミ…)
ポッチャマ(なぁ、これって…)
ピカチュウ(あぁ、ライバルの出現だな(笑))
タケシ(これはどうなるんだ(笑))
カスミ「所で、お二人さんデート?」
ヒカリ「え、いや///」
サトシ「何言ってんだよ。ただの買い物だよ。な?」
ヒカリ「」
サトシ「ヒカリ?」
ピカチュウ(いや、今のはきついだろ…)
サトシ「タケシ達はこれからどうするんだ?」
タケシ「あぁ、出発まで3日あるから、少し観光でも…」
サトシ「なら、一緒に行かないか?どうせ目的地は一緒なんだし。」
…え?
カスミ「それは私は別に良いけど…///」
ヒカリ「う、うん…そうね…(何でこうなるのよ!)」
サトシ「じゃ、行くか!ん?ヒカリ怒ってる?」
ヒカリ「怒ってません!!」プンプン
サトシ「何なんだ…アイツ…」
タケシ(そりゃ二人きりの時間を潰されたらな…)
カスミ(やっぱり、ヒカリも…)
ヒカリ(サトシのバカ!!)
【12】
同時刻、イッシュ組が到着した。
ラングレー「ここがシンオウ地方か〜!」ウキウキ
アイリス「こんなんではしゃぐなんて、子供ねー」ウキウキ
ラングレー「ええ子供よ!」
デント「(アイリスも十分はしゃいでいると思うけど…)まぁまぁ、じゃあ観光しようか!」
「は〜い(うん)!」
デント「じゃあまずは何処に…ん?」
アイリス「デント、どうしたの?」
デント「いや、よくよく考えてみたら、このPWC、バトル部門とコンテスト部門に別れてるよね?」
ラングレー「そうだけど、それがどうかした?」
デント「もしかしたら、"彼"がいるかもしれないね。」
「「彼?」」
デント「…まぁ、分からないなら良いよ。(普通わかると思うんだけどなぁ)」
【13】
タケシとカスミが到着して30分後、ハルカが到着した。
ハルカ「ん〜!シンオウに来たの、ミクリカップ以来かも!(ヒカリ、元気にしているかな…)」
ハルカ「とりあえず、お腹空いたから食事よ!食事♪」
ハルカは一人盛り上がっていた。
レストランに入ったハルカ。
店の人「ご注文は?」
ハルカ「えぇと、アレとコレとソレと………コレ!」
店の人「は…はい。(この子、どんだけ食べんだよ…)」
無理もない。ハルカ一人で十人分の料理を頼んだのだから。流石食には目がないホウエンの舞姫
店の人(これは厨房が混乱するぞ…)
ハルカ「〜♪まだかなぁ〜♪」
カランコロン♪
店の人「いらっしゃいませ!」
ハルカ「(4人組で入ってき…)ん?」
ハルカが目にしたのは、肩にピカチュウを乗せたいつかの少年だった。
ハルカ「サト…シ?」
【14】
イッシュ組の後の便でカロス組が上陸した。
ユリーカ「お兄ちゃん!セレナ!着いたよ!」
シトロン「ここも中々の街ですね!」
セレナ「じゃあ、出発まで3日もあるし、観光しましょ♪」
シトロン「そうですね!ここでしか売ってない物があるでしょうし…」
ユリーカ「さ〜んせ〜い!」
デデンネ「デデ?」バチバチ
デデンネの異変に、三人は気付いていなかった。
デデンネ(この電気…ピカチュウ?)
ユリーカ「おに〜ちゃ〜ん。お腹空いたぁ。」
シトロン「そうですね。では、ここら辺でお昼にしましょう!」
セレナ「ここのレストランが良いんじゃない?」
シトロン「美味しそうですね!行きましょう!」
ユリーカ「デデンネ、どうしたの?」
デデンネ「デデネー!」
ユリーカ「そっか!デデンネも楽しみなんだね!」
デデンネ「…(ちげぇよ!)」
デデンネ(さっきより弱くなった…違うのかな…)
カロス組は昼食をとることにした。
【15】
タケシ、カスミと合流したサトシとヒカリはレストランに向かっている途中である。
ヒカリ「ここのレストラン、凄い人気なんだー!」
サトシ「へぇ〜。早く食べようぜ!腹減った…」ギュルルルルル
カスミ「昔と何も変わってないわねぇ。」
ヒカリ「ねぇ!ご飯食べながら昔の旅の話聞かせて!」
カスミ「えぇ!良いわよ。」
カランコロン♪
店の人「いらっしゃいませ!」
サトシ「おぉ!結構広いな!」
「サト…シ?」
サトシ「ん?」
「あー!やっぱりサトシだ!」
サトシ「え?ハ、ハルカ!?」
ハルカ「久し振りかも♪(やっぱり会えた///)」
サトシ「久し振り!」
ハルカ「カスミもヒカリも久し振り!後タケシも!」
タケシ「俺はついでかよ…」
カスミ「久し振りね!元気だった?」
ハルカ「うん!」
ヒカリ「ミクリカップ以来だね!」
ハルカ「そうかも♪」
タケシ「そうか、ハルカにとって二人共面識があるからな。」
サトシ「ハルカ、何でここに?」
ハルカ「フフフ…ジャジャーン!」
ハルカは堂々とPWCの手紙を見せつけた。
サトシ「へぇ、ハルカにも来てたのか。もしかして、コンテストか?」
ハルカ「ピーンポーン!世界のコーディネーターと戦いたくて!」
ヒカリ「じゃあ、また一緒に出場出来るね!」
ハルカ「やっぱりヒカリも?お互い頑張ろうね!」
タケシ「これは、ハルカにとっては、ヒカリにリベンジってとこかな。」
ハルカ「そんな感じかも♪カスミは?」
カスミ「私は観戦だけ。よく分からないからね…でも、今後の水中ショーに活かせれば良いと思ってるわ!」
ハルカ「そっか。サトシとタケシは?(まぁ、大体予想は出来るけど…)」
タケシ「今回は観戦だ。」
サトシ「俺は勿論バトルだぜ!な?ピカチュウ。」
ピカチュウ「ピカ!」
ハルカ「やっぱり…(ポケモンだけじゃなくて、私も見てよ///)」
サトシ「ハルカ?」
ハルカ「う、ううん///何でもない///」
カスミ(ま、まさか…)
ヒカリ(ハルカも…)
ポッチャマ(ピカチュウ…)
ピカチュウ(もう何も言うな…)
タケシ(これは困ったぞ…)
サトシに対する恋のライバルが増えていくばかりであった。そして、カスミ、ハルカ、ヒカリによる「サトシLoveズ」が結成された。
そして今、五人で食事中…
サトシ「…なぁ、ハルカ。」
ハルカ「何?」モグモグ
サトシ「まさか…これ全部…」
ハルカ「えぇ、食べるわよ!」モグモグ
カスミ「…えぇー!どう見ても十人分はあるわよ!?」
タケシ「ハハハ…相変わらずだな…」
ヒカリ「ホント…初めて会った時を思い出すわ…」
サトシ「確か、ロケット団に冷蔵庫取られて凄い怒ってたからな(笑)」
ハルカ「ぶぅ〜。良いでしょ?別に…」
ヒカリ「ねぇ、みんなの旅の話聞かせて!」
カスミ「じゃあ、最初私ね!」
こうして、昔話が始まる。
カスミ「まず、私とサトシの出会いわね、私が釣りをしている時に…」
ハルカ「へぇー、そんな事が…」
ヒカリ「サトシが釣れるなんて…」
サトシ「初めて会って、いきなりビンタされたっけ…」
カスミ「そうそう!それでね…」
ハルカ「え?カスミも自転車壊されたの!?」
カスミ「え?ハルカも!?」
ヒカリ「私もだよ!?」
カスミ「あなた達、何台壊せば気が済むのよ…」
サトシ「しょうがないだろ!全部ピカチュウが危険な目に会った時なんだから…」
ピカチュウ「ピカピ…」
カスミ「大丈夫よ!もう気にしてないから。それに…」
ヒカリ「それが無かったら…」
ハルカ「私達、ずっと会えなかったかも…」
サトシ「まっ、これも運命ってやつかな!」
「「「!!!///」」」
タケシ(サトシ…その言葉、ある意味凄いぞ…)
カスミ(こんな事言ってくるのに…)
ハルカ(私の気持ちに気付かないなんて…)
ヒカリ(ほんっと鈍っちんね…)
「「「ハァ…」」」
サトシLoveズはただ、ため息しか出なかった。
【16】
日はすっかり沈み、サトシ達は近くのポケモンセンターに泊まることになった。
サトシ「いやぁ、久々のシンオウだから楽しかったな!」
タケシ「あぁ、旅している時を思い出すよ。」
サトシ「今も旅しているけどな!」
「「「ハハハハハハ!!」」」
カスミ「じゃあ、私達はこの部屋だから。」
サトシ「あぁ、おやすみ!」
ハルカ「明日も観光だからね!」
サトシ「へいへい。」
こうして、サトシ、タケシ部屋とカスミ、ハルカ、ヒカリ部屋に別れた。そして、"アレ"が始まる。
〜ボーイズトーク〜
サトシ「ふぅ、今日は疲れたな…」
タケシ「まぁ、久々にあいつ等に会ったからな。」
サトシ「それにしても、タケシがPWCを観に来るなんてな!ジムは?」
タケシ「ジムはジロウに任せてある。あいつも立派なジムリーダーさ。」
サトシ「そっか…たくましくなったな。」
タケシ「お前はどうなんだ?」
サトシ「俺?」
タケシ「あの後、何処に旅に出たんだ?」
サトシ「そうだな。シンオウの後はイッシュ地方に行ったよ。」
タケシ「イッシュ?そこって確か、カントーやジョウトのポケモンはいない所だろ?」
サトシ「あぁ、だから俺のピカチュウの事珍しいって言ってたよ。」ナデナデ
ピカチュウ「チャ〜♪」
タケシ「頑張ったな!」
サトシ「いや、まだまだ!俺の挑戦は始まったばっかだぜ!」
…バトルの話で盛り上がっていた。
〜ガールズトーク〜
ハルカ「う〜ん!疲れたぁ〜。」
ヒカリ「今日来たばっかりだからね〜。」
カスミ「ねぇねぇ、女子だけだし、恋バナしない?」
「「///!?」」
まぁ、当然そうなるわなぁ。
カスミ「そう言えば、何でヒカリ、サトシと二人だったの?」
ヒカリ「え?///」
ハルカ「それ、どういう事?」
ヒカリ「え、いや///」
カスミ「まさか、付き合ってる?」
ヒカリ「そそそ、そんな事///」
カスミ「まぁ、あの鈍感君には無理だろうけど…」
「「うんうん」」コクコク
カスミ「じゃあ、サトシの事どう思ってる?」
「「!!??」」
ハルカ「まずカスミからかも!///」
カスミ「私?私はね…大好きよ///」
ハルカ「…ハァ、まぁ分かってたけどね…」
ヒカリ「じゃあ、ハルカも?」
ハルカ「…うん///」
カスミ「"も"って事はやっぱりヒカリも?」
ヒカリ「へへへ///」
カスミ「ハァ、みんなライバルかぁ…」
ヒカリ「ハルカってシュウじゃ無かったの?」
ハルカ「シュウも気になってはいたけど、サトシの顔が頭から離れなくて…」
カスミ「そぉなんだ…」
ハルカ「でも、何でこんなに好きなんだろ…」
ヒカリ「それがサトシの能力じゃない?」
ハルカ「なら、相当罪作りな男かも。」
カスミ「何であんな鈍感なのかしら…」
「「「ハァ…」」」
【17】
〜朝〜
ハルカ「おっはよ♪サトシ。」ダキ
ハルカはサトシの右腕に抱き着いた。なんとまぁ大胆な娘。
サトシ「ちょ///ハルカ///」
ハルカ「んー?」ギュウ
サトシ「む、胸が…(でかい)///」
カスミ「ちょっとハルカ!何してんの!?」
ヒカリ「独り占めはズルい!!」
サトシ「ちょ、助け…独り占め!?」
タケシ「(これはなんという事だろう…)ピカチュウ、お前の相棒は罪作りな男だな…」
ピカチュウ「ピィカ…」
楽しそうな朝を迎えた。
ハルカ「…で、今日はどこ行く?」
ヒカリ「とりあえず、歩きながら考えるってのはどう?」
サトシ「ハァ!?」
カスミ「良いわね!行きたい所を色々回れるし…」
ハルカ「さんせーかも!」
サトシ「まさか…俺も?」
「「「行くに決まってるでしょ!!」」」
サトシ「…はい。」
タケシ(今日はどことなく積極的だな…)
カスミ(絶対に…)
ハルカ(サトシは…)
ヒカリ(渡さないから…)
三人の間には火花が散っていた。サトシ争奪戦が今、始まる!!
【18】
デント「朝のコーヒーは素晴らしいヴィンテージだ…」
アイリス「ご馳走様!ふぅ、今日はどこに行く?」
ラングレー「あたし、博物館行ってみたいな…」
アイリス「何あんた、博物館に興味あんの?」
ラングレー「何よ悪い?」
デント「まぁまぁ、別に良いんじゃない?アイリス。」
アイリス「そうね!博物館までの道にも色々あるだろうし…」
ラングレー「決まりね!」
デント「じゃあ、出発しよっか。」
アイリス・ラングレー「おー(うん)!」
〜デント達、博物館に向け散歩中〜
デント「やっぱり、何処も大盛況だね。」
アイリス「ホントね〜。あ!あそこにツンベーアイスがあるわよ!」
デント「まさか、イッシュのアイスがシンオウまで広まっているなんて…」
ラングレー「折角だし、食べて行かない?」
デント「そうだね。そうしよう。」
アイリス「でも、食べるの久し振りね〜!あの時はサトシもいたっけ。」
デント「そうだね。確か…ん?」
アイリス「どうしたの?」
デント「どうしたも何も…アレ。」
デントが指を指した先には、肩に小さい生き物を乗せた、あの少年。
アイリス「サトシ!?」
【19】
サトシたちは目的もなしに街を歩いていた。だが…
サトシ「なぁ、もう良いだろ…?」
ハルカ「ダメぇ♪」
ヒカリ「まだこのままが良い♪」
サトシ「周りの人の目も考えてくれよ…」
ハルカ・ヒカリ「いやぁ〜だ!」ギュウ
右腕にハルカ、左腕にヒカリが腕を組んでいる。カスミは…
カスミ「」イライラ
イライラしていた。
タケシ(ジャンケンでこうなるなんて…)
カスミ「あそこでグーを出してればあそこd(ry…」ブツブツ
タケシ(相当根に持ってんな…)
ピカチュウ(何でこれでも気付かないんだよ…)ハァ
サトシ「…ハァ。ん?これは…」
タケシ「どうしたんだ?サトシ。」
サトシ「ツンベーアイスだ!」
「「「ツンベーアイス?」」」
サトシ「あぁ、イッシュ地方で有名なアイスだよ。」
ヒカリ「美味しかったなぁ…」
カスミ・ハルカ「「……ん?」」
タケシ「食べたみたいな!」
サトシ「何なら食べてみるか?」
タケシ「あぁ!」
ヒカリ「私もー♪」
カスミ・ハルカ「「ヒカリ!ちょっと来て!!」」
ヒカリ「!!」ビク
サトシ「? どうしたんだ?」
カスミ「あ、先に選んでて〜!」
サトシ「あ、あぁ…」
カスミ「……ちょっとヒカリ、どういう事!?」
ハルカ「"美味しかった"ってどういう意味!?」
ヒカリ「ハハハ…」
「「ヒカリ!!」」
ヒカリ「すみません…」
カスミ「じゃああれね、シロナさんが行くついでにヒカリも行ったと。」
ヒカリ「はい…」
ハルカ「サトシがいるの知ってて…」
ヒカリ「はい…」
カスミ「その時タケシは?」
ヒカリ「いませんでした…」
ハルカ「完全に…」
カスミ「サトシが目的だったのね…」
ヒカリ「テヘッ☆」
「「テヘッ☆じゃないわよ!!」」
ヒカリ「すみません…」
カスミ「でも良いなぁ、知り合いはサトシだけ…」
ハルカ「夜のバトルはやったの?」
ヒカリ「やってません///」
カスミ「ま、みんなライバルなんだし、別に良いわよ。」
ハルカ「とりあえず、早く戻りましょ!」
ヒカリ「うん!」
カスミ「お待たせ!」
サトシ「おぉ!早く食べようぜ。」
「「「うん!」」」
タケシ「確かに美味しいな。」
サトシ「だろ!?味は俺が保証するぜ!」
カスミ「ホント、昔と何も変わってないわね〜」
サトシ「ほっとけ!」
「サトシ!?」
サトシ「ん?」
「やっぱり!おーい!」
サトシ「ア、アイリス!?」
アイリス「久し振り!ヒカリも久し振り♪」
ヒカリ「アイリス!?どうしてここに…」
「やっぱりいると思ったよ。」
サトシ「デント!それに…誰?」
ズコ
ラングレー「ラングレーよラングレー!」
サトシ「冗談冗談!」
ラングレー「もう!///」
サトシLoveズ(((…ん?)))
カスミ「サトシ、この人達は?」
サトシ「あぁ、紹介するよ。イッシュ地方で旅した仲間だ。」
アイリス「私、アイリス。こっちがキバゴ!」
デント「僕はデント。以後お見知り置きを。」
ラングレー「あたしはラングレー。よろしく。」
サトシ「まっ、ラングレーは旅してないけど、アイリスとデントで旅してたんだ。」
カスミ「私はカスミ。よろしく!」
ハルカ「私ハルカ!」
タケシ「俺はタケシだ。」
自己紹介を終えると…
「どいてどいてどいて〜!!」
「「「ん?」」」
「どいてどいて〜!!」ドン
サトシ「うわ!」ドボーン
サトシは噴水にダイブした。
「「「!!!???」」」
アイリス「ベル!?」
デント「これは驚きのテイストだねぇ。」
ラングレー「何でいるのよ!」
サトシ「それより、俺の心配してくれよ…」
「「「あ…」」」
ベル「ごめんなさい!ごめんなさい!ほんっとうにごm(ry」
サトシ「もう良いよ…へっくしょん!ううぅ…」ブルブル
アイリス「あなた、いつ来たの?」
ベル「昨日の十時頃だけど…」
デント「じゃあ…」
ラングレー「あたし達と同じ便にいたって事だね…」
ベル「サトシ君、大丈夫?」
サトシ「ダ…ダイジョバナイ…」ガクブル
ヒカリ「でも、何でアイリス達がここに?」
デント「あぁ、僕達はこれで来たんだ。」
デントはPWCの手紙を出した。
サトシ「やっぱり。みんな出るのか?」
デント「僕は出ないよ。出るのはアイリスとラングレーさ。」
サトシ「お前ら、コンテストに出るのか?」
アイリス・ラングレー「「……は?」」
サトシ「違うの?」
アイリス「違うわよ!私達はバトルしに来たの!!」
ラングレー「コンテスト出るように見えるか?」
サトシ「まぁ、アイリスはキツイけど、ラングレーなら行けると思うぜ。」
アイリス「ちょっと!キツイって何よ!」
サトシ「そのまんまの意味だよ。」
ラングレー「///」
サトシLoveズ(((やっぱり…これ…)))
サトシ「ベルは?」
ベル「私はサトシ君に会いに来たの♪」
…………はい?
ベル「だってぇ、どうせサトシ君出るんでしょ?だから応援に来たの♪」ギュウ
ベルはサトシの腕に抱きつく。
サトシLoveズ ラングレー「「「何やってんのよ!!」」」
カスミ「と、とにかくサトシから離れて!」
ベル「えぇー、折角会えたのにぃ」ギュウ
サトシ「だ、だから胸が…///」
ベル「サトシ君照れてる♪かわいー♪」
サトシ「あっ、いや、だから…///」
サトシLoveズ ラングレー「「「サァァトォォシィィくぅん?」」」
サトシ「は、はい…!」
カスミ「ちょっと…」
ハルカ「そこで…」
ヒカリ「オ・ハ・ナ・シ☆」
ラングレー「しよっか!」ニコッ
サトシ「ひ、ひぇぇぇぇぇ…!」
タケシ「可哀想だな…」
デント「全く、サトシは罪作りな男だねぇ…」
こうしてサトシは、サトシLoveズ ラングレーと楽しくオ・ハ・ナ・シ☆したみたいです。その時の顔は、ご想像にお任せします…
サトシ「ひでぇよ…何で俺だけ…後…」
ラングレー「♪」
ベル「♪」
サトシ「何で腕組んでんの?」
ベル「良いじゃん♪別に。」
ラングレー「気にする事じゃないわよ♪」
サトシ「いや、気にするって…(しかし、二人共デカイな…)」
サトシLoveズ(((こんのクソアマ共がァァァ…)))
サトシ(後ろから凄い殺気が…)ブルッ
デント「これは面白いテイストだ。」
タケシ「サトシが可哀想…」
ポッチャマ(ピカチュウ…?)
ピカチュウ(…この感覚。)バチバチ
サトシ「で、これからどうすんの?」
アイリス「決まってんじゃん!一緒に旅すんのよ!」
サトシ「拒否権は…」
アイリス・ラングレー「ない!」
カスミ(ハァ、これ以上ライバル増えないで欲しいわ…)
こうして、カントー、ホウエン、シンオウ、イッシュ組が一緒に旅をする事になった。
【20】
時は少し遡る。
シトロン「今日はどこ行きますか?」
セレナ「トバリデパートに行かない?」
ユリーカ「私も!」
デデンネ(やっぱり…この電気…)バチバチ
シトロン「では行きま…ん?」
セレナ「どうしたの?シトロン。」
シトロン「ユリーカ、デデンネに何かあったんですか?」
ユリーカ「え?」
シトロン「ほら、デデンネの頬から電気が…」
デデンネ「デネネー(流石シトロン)!」
セレナ「ホントだ。どうしたんだろう…」
ユリーカ「風邪でもひいた?」
デデンネ「デネ、デデ(いや、ひいてねーよ)!」
シトロン「(もしかして…)セレナ、もしかしたら…」
セレナ「?」
シトロン「ちょっとダメ元でやってみますか!」
セレナ・ユリーカ「何を?」
シトロン「フッフッフ、今こそサイエンスが未来を切り開く時!こういう時を想定して作った、ナイスなマシン!シトロニックギア・オン!名付けて、電波増幅装置Ωです!」
ユリーカ「何で今それを出すの?」
セレナ「しかもそれって以前、ユリーカのデデンネがいなくなった時に使った奴じゃ…」
シトロン「はい!そして、その対象は誰ですか?」
セレナ「確か…あ!」
シトロン「そうです。サトシのピカチュウとデデンネは電気で会話出来ました。そして今、デデンネが電気を浴びてるって事は…」
ユリーカ「サトシのピカチュウが…」
セレナ「サトシがいるって事…?」
デデンネ「デデネー(化学の力ってスゲー)!」
シトロン「まぁ、やってみましょう!スイッチ・オン!」
デデンネの電気はシンオウ中に広がった。
数分後…
ユリーカ「…お兄ちゃん、全然反応していないけど、大丈夫?」
セレナ「また爆発とかしないよね?」
シトロン「大丈夫ですよ!シンオウは広いです。もうしばらく時間かかるのは当然です!」
セレナ「でも、シンオウにもピカチュウはいっぱいいるし…」
シトロン「デデンネの電気を知ってるのは、サトシのピカチュウだけです!」
ユリーカ「あ!お兄ちゃん、反応し…」
シトロン「どうしました?」
ユリーカ「サトシのピカチュウ、いっぱいいる…」
レーダーを見ると、無数の点でいっぱいだった。
シトロン「あはは…」
セレナ「シトロン…もしかして私をバカにしたの?」ウル
シトロン「いえ!そういう訳では…」
ユリーカ「お兄ちゃん!謝って!」
シトロン「(だから何で!)すみません。ですが、必ずサトシを見つけ出します!」
セレナ「絶対だよ!」
シトロン「はい!(もう、最終手段はマサラタウンに電話するしか…)」
シトロンも忙しいですな!
デデンネ「デデ?」バチバチ
シトロン「ん?」
シトロン「見て下さい!デデンネの電気が…」
セレナ「過剰に反応してる!」
ユリーカ「もしかして、もしかして!」
シトロン「デデンネ、案内して下さい!」
デデンネ「デネデネ(おう、任せろ)!」
カロス組はサトシ捜索に入った。
セレナ(サトシ…)
【21】
ピカチュウ「ピカ(あれ)?」バチバチ
サトシ「ん?どうした、ピカチュウ。」
ピカチュウ「ピカピ…ピカピカ。」
タケシ「ほっぺに電気を浴びている。風邪じゃないか?」
デント「だとすると、一度ポケモンセンターに寄る必要があるね。」
ピカチュウ「ピカピ。」フリフリ
カスミ「え?風邪じゃないの?」
ピカチュウ「ピカ。」コクコク
ハルカ「まさか、またオーバーロード?」
タケシ「いや、そういう訳ではなさそうだ。」
ヒカリ「じゃあ…」
サトシ「…ん?ピカチュウ、その電気もしかして…」
ピカチュウ「ピカ(流石相棒)!」
サトシ「とりあえず、案内してくれ!」
アイリス「ちょっとサトシー!」
ラングレー「どうしたんだろう…」
ベル「サトシくーん!待ってー!」
ピカチュウを先頭に、電気の発生源を探しに行った。
サトシLoveズ ラングレー(((なんだろう、この胸騒ぎ…)))
シトロン「ハァハァ、皆さぁん、待って下さぁい…」ハァハァ
ユリーカ「お兄ちゃん、遅い!」
セレナ(サトシに会えるサトシに会えるサトs(ry…)
デデンネ「デデ(コッチだ)!」
ひたすら走り続けるカロス組。
カスミ「ハァハァ、待ってよサトシー!」
ハルカ「どうしたの?一体…」
ヒカリ「でも、嫌な予感がするのは私だけ?」
ラングレー「実はあたしもするんだけど…」
ピカチュウ「ピカピ!ピカチュ!」
サトシ「もう少しか?」
ピカチュウ「ピカ!」
遂に、その時が…
【22】
デデンネ「デネネー(ピカチュウー)!」
ピカチュウ「ピカピー(デデンネー)!」
サトシ「やっぱりデデンネだ!」
ベル「何このポケモン可愛い!ゲットよ!ゲット。」
サトシ「それは無理だよ。」
ベル「何で?」
サトシ「直に分かるよ。」
デント「んー!実にキュートなテイストだよ。」
カスミ「でも、何でピカチュウと?」
「サトシー!」
サトシ「セレナ!」
「「「セレナ!?」」」
カスミ(やばい…)
ハルカ(嫌な予感…)
ヒカリ(的中したかも…)
ラングレー(さてこの娘…)
ベル(どんな行動を…?)
セレナ「サトシー!」ドバ
サトシ「うわ!」ドテ
「「「!!!???」」」
なんという事だろう。走った勢いで、サトシに抱き着いた。
タケシ「おい…まさか…」
デント「この娘まで…」
アイリス「サトシの事…」
ポッチャマ(もうどうにでもなれ…)
「サトシー!」
サトシ「ユリーカ!」
「「「ユリーカ!?」」」
カスミ(まさかこの娘も…?)
ユリーカ「久し振りだね!サトシ。」
サトシ「久し振りだな!っていうかセレナ、どいてくれないか?」
セレナ「ヤダ♪」
(((…)))ゴゴゴゴゴ
サトシ「(また殺気が…)あれ?シトロンは?」
ユリーカ「あぁ、お兄ちゃんなら…」
シトロン「ハァハァ、皆さん速いですよ…」
サトシ「シトロン!」
シトロン「ハァハァ、お久し振りです!サトシ…で、この状況は?」
ユリーカ「セレナがね、サトシにいきなり抱き着いたの!」
シトロン「はぁ…はああああ!?」
サトシ「な、何だよ急に」ビク
シトロン「……もう良いですよ。(相変わらず鈍感ですね…)」
サトシ「なぁセレナ、もう…」
セレナ「サトシにずっと会いたかった///」ギュウ
((((もう我慢出来ない!!!))))
カスミ「サートシ君♪」ニコッ
ハルカ「またそこで…」ニコッ
ヒカリ「オ・ハ・ナ・シ☆」ニコッ
ラングレー「しよっか♪」ニコッ
ベル「私も参加するぅ!」ニコッ
サトシ「あ、いや…」
「「「「行くよね?」」」」
サトシ「タケシ〜、デント〜」
タケシ「サトシ、こればっかりは…」
デント「僕達じゃどうにも出来ないよ…」
サトシ「そんな…シトロ〜ン…」
シトロン「……」ハァハァ
サトシ「そりゃないぜぇぇぇ!!」ズルズル
デデンネ(何なんだ…一体…)
ここでもサトシはサトシLoveズ ラングレー ベルと楽しくオ・ハ・ナ・シ☆したみたいです。その時の彼女達の顔は…ご想像にお任せします。
ヒカリ「で、この人たちは?」
サトシ「あぁ、紹介するよ。こいつ等は俺の最後の旅の仲間だ!まず、俺とピカチュウを救ってくれたシトロンとユリーカ!」
シトロン「シトロンです。こっちが妹の…」
ユリーカ「ユリーカ!こっちがデデンネ!」
デデンネ「デデネー!」
ユリーカ「は!お姉ちゃん達キープ!お兄ちゃんをシルブプレ!」
カスミ「シルブ…」
ハルカ「プレ?」
シトロン「ユリーカ!それはいい加減やめろって言ってるだろ!///」
ユリーカ「だって、お兄ちゃんだけじゃ頼りないんだもん!だから私がお兄ちゃんにピッタリのお嫁さんを探さないと!」
シトロン「小さな親切、大きなお世話です!!」
カスミ「ははは…(まぁ)」
ハルカ(私がシルブプレするのは…)
ヒカリ(サトシだけだから///)
ラングレー(絶対に渡さ…)
ベル「サトシ君キープ!私をシルブプレ!」
……………はい?
カスミ「ちょっとベルぅ?」
ハルカ「いい加減にするかも…」
サトシ「…あの、話戻していいか?」
「「「「あ、うん……」」」」
サトシ「で、最後はセレナ。」
セレナ「セレナです!よろしく♪」ギュウ
「「「「ブチッ」」」」
タケシ「あ…これ完全に…」
デント「堪忍袋の緒が切れたみたい…」ハハハ…
サトシ「セレナ///もう…」
アイリス「なんかもう見てられないわ…」
デデンネ(ピカチュウ、お前の相棒は…)
ピカチュウ(もう何も言わないでくれ…)
サトシ「じゃあ、次はこっちを紹介するよ。一番最初にカントーとジョウトを旅したカスミ。」
カスミ「よろしく!」
サトシ「で、次にホウエンを旅した二人目の仲間、ハルカ。」
ハルカ「よろしくかも♪」
サトシ「次は、シンオウを旅した三番目の仲間、ヒカリ。」
ヒカリ「よろしくね♪」
サトシ「で、今言ったカントーからシンオウまで旅した、タケシ。」
タケシ「よろしく頼む。」
サトシ「そして、イッシュを旅した四人目、アイリス。」
アイリス「よろしく〜!」
サトシ「同じく、イッシュを旅したデント。」
デント「デントです。以後お見知り置きを。」
サトシ「で、ラングレー。」
ラングレー「ちょっと!あたしだけなんか酷くない?」
サトシ「だって旅してないし…」
ラングレー「くぅ…」
アイリス「…プッ」
ラングレー「何笑ってんのよ!」
サトシ「っていう訳だ。」
ユリーカ「サトシ、このお姉ちゃん達、みんなキープしてんの?」
「「「「!?///」」」」
セレナ(サトシ、なんて答えんのかな…)
サトシ「まぁ、そんな感じかな…」
((((……えぇぇぇぇ!!///))))
カスミ「サ、サトシ///それって///」
ハルカ「どういう意味?///」
サトシ「どういう意味って、俺達仲間だろ?俺達の関係は保たれてんじゃん。」
「「「「……」」」」
セレナ「……ホッ」
タケシ「駄目だこりゃ。」
デント「ハハハ…でも、これがサトシらしいっていうか…」
シトロン「サトシって、昔からあんな感じなんですか?」
デント「ん〜、僕から見ると、少し酷くなってるような…」
タケシ「俺からしたら、すごく変わったぞ!」
シトロン「え?」
タケシ「ひどい意味で。」
ズコ!
シトロン「でも、サトシはよくこれで気付きませんね。」
タケシ「まぁ、頭の中はバトルでいっぱいだからな…」
デント「これじゃ、彼女達が可哀想だよ…」
サトシ「で、シトロン達もPWCか?」
シトロン「はい!じっくり観させてもらいます!」
セレナ「私はコンテストを観るわ!」
サトシ「そっか!じゃあ、俺達の応援頼むぜ!」
シトロン「勿論です!」
【23】
時刻は昼過ぎを回っていた。一行は昼食をとるべく、レストランへ入って行った。
ハルカ「これとこれと……これ!」
アイリス「よく食べるわねぇ…」
ハルカ「コレぐらい普通よ!」
ユリーカ「お兄ちゃん!カロスに無い食べ物ばかりだよ!」
シトロン「ホントですね!どれも美味しそうです。」
みんなは注文を済ませ、全員に食事が行き届いた。
サトシ「じゃあみんな!頂きます!!」
「「「頂きまーす!!!」」」
アイリス「ん〜!美味しい!」
ラングレー「ホント、美味しいわ。」
デント「うん、実に素晴らしいテイストだよ。」
みんなが楽しく食事をしている時…
シトロン「サトシ、一つ聞いていいですか?」
サトシ「何だよ?」
シトロン「何故"あの時"、何も言わずにカロスを出たんですか?」
………………え?
全員が言葉を失った…
サトシ「…」
ピカチュウ「ピカ…」
シトロン「教えて下さい!サトシ。」
ユリーカ「そうだよ!」
セレナ「サトシ…」
サトシ「……わかったよ。」
シトロンが言う"あの時"とは何なのか。今、真実が明かされる。
【24】
あの時…それはまだ、サトシがセレナ達と旅していた時。
サトシ「さぁ、いよいよカロスリーグだ!頑張ろうぜ!ピカチュウ。」
ピカチュウ「ピカチュ!」
セレナ「頑張ってね!」
シトロン「サトシの活躍を期待しています。」
ユリーカ「頑張れ頑張れサトシ!」
そして、カロスリーグが始まった。だが…
『ピカチュウ、戦闘不能!』
サトシは予選一回戦で敗退した。
?「ふん!君がポケモンマスターを目指す気持ちはそんなものかい?」
サトシ「正直、相手にならなかったよ。時間の無駄だったね。」
セレナ「ちょっと!そこまで言う…」
サトシ「良いんだセレナ。本当の事だ。」
相手はサトシ6体に対して、1対しか使ってない。
?「そんなんなら、ポケモンマスター諦めた方が良いんじゃない?」
セレナ「いい加減に…」
サトシ「くっ…」
シトロン「サトシ!」
サトシはその場からいなくなった。シトロン達はサトシを捜したが、サトシはいなかった。後に聞いた話だと、カントーに、帰ったと言う。そして、シトロンはジムリーダー事情があるので、皆旅を終えた。
シトロン「そこで、このPWCの手紙が来たんです。そして僕達は久々に会い、ここまで来たわけです。行きの飛行機でユリーカがサトシの事を口にしたんで、可能性があると探したわけです。案の定、見つかりましたよ。」
セレナ「サトシ、教えて?」
タケシ「サトシ、外野の俺が言うのも何だか、ちゃんと言ったほうが…」
サトシ「あぁ、ちゃんと言うよ。」
サトシ「あの時、負けたから逃げたんじゃない。あいつの言った言葉が悔しかった。でも、確かにあいつの言う通りだ。俺6体に対して、向こうは1対。レベルが違ったよ。あんな気持ち初めてだった。今までの旅が無駄になった気がした。みんなにあわせる顔が無かった。だから俺は何も言わずにカロスを出たんだ。だから…ごめん。」
パーン!
カスミがサトシの頬を打った。
タケシ「おいカスミ!」
カスミ「何よ…それ…」
サトシ「…」
カスミ「じゃあ、私達の今までの旅は無駄だったの?その人の言葉で共に乗り越えてきたものは無駄になるの?そんなの…ひどいよ…」ウル
タケシ「カスミ…」
カスミの目には涙がうかんだ。
カスミ「少なくとも、私は貴方と旅して良かったと思ってる。色々な事があったし、が色々経験した。サトシだって、ちゃんと他リーグで結果出しているじゃない。」
ハルカ「そうよ。ホウエンだってそう。サトシに会わなければコーディネーターになれなかったし、何より、ポケモンを好きになれなかったかも。」
ヒカリ「最初はいがみ合ったりもした。でも、お互い背中を押し合って来たじゃない。」
タケシ「俺だって、サトシの事を応援しているさ。ジム戦ではいつも面白い戦いをしてくれる。」
デント「僕もだよ。あの時、僕達三人を相手にしたのは君が初めてだ。そんな面白い君だから、着いてきたんだ。」
セレナ「私は初心者で何も分からなかった。サトシと再開して、一緒に旅して、サトシから色々学んだ。凄く感謝しているわ。」
シトロン「サトシと出会って驚く事ばかりでした。ジム戦だって楽しかったです。」
サトシ「みんな…」
シトロン「サトシの旅は無駄じゃありません。何故なら、ポケモン達との深い絆があるから。」
サトシ「ポケモン…たち…?」
シトロン「そして、貴方の近くにいるじゃないですか。今までカントーからカロスまで共に旅した、貴方の相棒が…」
サトシ「俺の…相棒…」
サトシは膝に乗っているピカチュウを見た。
ピカチュウ「ピカチュ!」ニコッ
サトシ「ピカチュウ…」
シトロン「サトシとピカチュウの絆は、今までの旅で生まれた、とても深い絆です。それなのに、今までの旅を無駄って言えますか?」
サトシ「ピカチュウ…みんな…俺…」グス
シトロン「一人で抱え込むのは辞めてください。僕達"仲間"じゃないですか。」
カスミ「もっと私達を頼って?」
ハルカ「私達、サトシに協力したいの。」
タケシ「ポケモンマスター、絶対なるんだろ?」
ピカチュウ「ピカピ…ピカチュ!」
サトシ「うっぐ…みんな…ありがとう…ぐすっ」
ヒカリ「さぁ、気を取り直して食べましょ!!」
タケシ「ああ!」
ハルカ「またお腹空いたぁ〜」
カスミ「ハルカ、まだ食べる気!?」
ハルカ「勿論!」
ベル「よく食べるねぇ〜」
ハルカ「これも、サトシのせいなんだからね!」
サトシ「あぁ、ごめん!」
デント「じゃあ気を取り直して…」
「「「「頂きまーす!!!」」」」
【25】
気付けば夜。ポケモンセンターに泊まるサトシ一行は、恒例の"アレ"が始まる。
〔ボーイズトーク〕
サトシ「いやぁ、今回は流石に参ったぜ…」
シトロン「と言うと?」
サトシ「カスミたちにイジメられた…」
デント「ハハハ…しかも二回ともね…」
シトロン「二回もあったんですか!?」
タケシ「あぁ、デントたちの時も怒られてたな。」
サトシ「誰も助けてくれないもん…」
タケシ「いや、助けないと言うより…」
デント「助けられなかったと言うべきかな…?」
サトシ「俺なんかしたかな?」
シトロン「サトシ、ほんとに鈍感ですね…」
サトシ「?」
〜ガールズトーク〜
ヒカリ「はぁ…何で2日でこんなに集まるのよー!」
アイリス「それがサトシの能力じゃない?」
ヒカリ「最初は二人きりでいい感じだったのに…」
カスミ「ヒカリの思い通りにはさせないわよ!」
ハルカ「じゃあさ、整理するケド、セレナが最後って事は、もうライバルは増えないわよね…?」
カスミ「いや、わかんないわよ〜?色んな所旅しているから、どんな人がサトシを好きになってもおかしくないもん!」
アイリス「因みに私は論外で!」
「「「分かってるわよ!!!」」」
アイリス「えぇー…」
ベル「じゃあ確認すると、サトシ君が好きな人って、カスミンと、ハルカちゃんと、ヒカリンと、ラングレーちゃんと、セレナちゃん?」
ラングレー「多いわね…」
ハルカ「ねぇ、後気になったんだけど…」
ヒカリ「何?」
ハルカ「セレナ、さっきの昼食の時、サトシと"再会"って言ってたわよね?」
ベル「あ!確かに!」
ヒカリ「私も気になってた!」
ラングレー「どういう意味?」
セレナ「えっとね…///」
・
「「「「えぇー!小さい頃、オーキド博士のサマーキャンプで1回会ってる〜!?」」」」
セレナ「…うん///実は、私が迷子になってね…」
カスミ「その時助けに来たのがサトシって事?」
セレナ「まぁ、助けに来たっていうかニョロモを追い駆けた時に偶然会ったって感じ…」
ハルカ「サトシってほんとに凄いかも…」
ヒカリ「で、どうやって再開したの?」
セレナ「うん…それが…」
「「「えぇー!?プリズムタワーから飛び降りた〜!?」」」
カスミ「ホントにポケモントレッタの事になると無茶するんだから…」
ハルカ「だから私がサトシの側にいないと♪」
ヒカリ「何言ってるの!?私よ!!」
アイリス「Zzzzzz…」
カスミ「私に決まってるでしょ!?」
ラングレー「サトシはあたしのものだよ!」
ベル「サトシ君の腕にもう一度絡みつきたいなぁ♪」
セレナ「明日もう一度抱き着こ♪」
「「「させるもんですかァァァ!!!」」」
何やら賑やかなガールズトーク。そしてサトシLoveズに新たな仲間、ラングレー、ベル、セレナが加わった。一体、サトシ争奪戦はどうなるのか!
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