【咲×ボーダーブレイク】京太郎「ボーダーを越えろ?」【安価コンマ】 (530)


『ニュード』と言われる新資源物質。

この存在によって大きく世界は一変した。

そして、「GRF」と「EUST」の『ニュード』を巡る抗争は激化の一途を辿っている。

これは新世代の「ボーダー」として、戦場を駆け巡る少年少女たちの、

限界を突破して行く物語―――。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1430145693

【*ボーダーブレイク(SEGA) と 咲-Saki-のクロスです】

【*最早語るまい須賀京太郎が主人公のスレ】

【*京太郎主人公というのが苦手な方はプラウザバック推奨*】←ここ重要

【*セーガー♪】

【*ロボものだからって死ぬことはほぼありません】

【*コンマ判定時、人がいない場合連投可とします。それ以外の場合1人1回です。】

【*初心者なんで色々やらかすかもしれないけど教えてくれると助かります】


西暦2037年

地球の資源枯渇は危機的な問題となっていた。

石油等の化石燃料は年々採掘量は減っていき、原子力の問題も未だ改善されず、

自然エネルギーだけで賄うには人類の営みはあまりにも大きくなりすぎた。

この状況を打開すべく人類は国連主導で研究機関Global Resource Federation(国際研究機関連合)、

通称「GRF」を設立。

設立後すぐさま各国政府合同の研究所として、衛星軌道上に巨大研究施設「エイオース」が建設された。

一国に設置するには問題が大きすぎる以上、この判断は最適解とされ「エイオース」の完成には人類は皆喜んだ。


―――この当時は。


「エイオース」の建造後、すぐさま新エネルギーの探索・発見を目的とした「ソテル計画」を発動。

遥か彼方の宇宙に望みを託し、多数の無人探査船がまだ見ぬ宇宙へ飛び立った。

どんなものでも良い、人類に希望を見出せるものならば―――。


―――それがあんなモノだったとは、想像できた人間はいなかった。

十数年後、一つの探査船が持ち帰ったサンプルの中から、緑色に輝く不可解な物質が発見される。



「New-Dynamics」、通称「ニュード」



外部から刺激を与えると熱放出し、容易に形態を変化させ、

他の物質と融合して増殖する未知なる鉱石物質。

発見には誰もが狂喜歓喜した。

得られたサンプルは少なくも、自己増殖に融合の性質のお陰で困ることは無い。

研究を進めていけば確実にエネルギー問題は解決に向かう。

人類が皆その可能性に大きな期待を抱いていた。

その後「エイオース」で実験と研究は進み、「GRF」はニュードによるエネルギー発生装置「ニュード・ドライブ」の実用化に成功する。

これで資源枯渇問題ともお別れ、人類は黄金期を迎えることができる。そう信じてた。


―――エイオースで、爆発事故が発生したその瞬間まで。

それはあまりにも唐突だった、未だにその調査は進んでおらず、陰謀説や研究員の暴走説も上がっている。

しかしそれを証言できる研究員もこの事故により大半が死亡、研究していた技術の多くも失われており、未だに謎。

だが、その解明に着手できるまで大きく時間を空けざる負えなかったが最大の原因でもある。

この爆発事故の際、「ニュード」貯蔵庫にも大きく被害は出ており、地上に降り注いだ。

衛星軌道上にあったその施設の特性故、世界中に「ニュード」は降り注いだ。



―――そして地獄が始まった。



「GRF」は一つ、重大な事を隠していた。

「ニュード」は新資源として期待されていた反面、人体に重大な影響を及ぼす毒性を秘めていたのである。

その事実は当時厳重に隠蔽されており、知る者は「GRF」関係者のみ。他はほぼ一握り。

当然、そんなことは知らない地上の人々は「ニュード」が降り注ぎ、それを浴び―――



―――死んでいった。



老いも若きも、男も女も、子供や幼児すらもあるいは他の動物すらも「ニュード」は浸食して行き、殺していく。

降り注ぐ地域は少なくなく、山岳地帯や平原地帯、観光地として栄えてた街や海水浴場、更には市街地―――

この日、後年「大汚染」と呼ばれる、地球規模の大パニックを起し死者は数えきれない程出た。

初めて人類が、希望を託した物質の脅威を知った日でもあった。

そしてこれ以降。地球の環境改善を願い、「西暦」改め「復興歴(R.E.)」へと暦を変えるのであった。


それから13年後、R.E.13年。

一つの団体が立ち上がる。

「Environment Union against Space Threat(宇宙的脅威に対する環境保護機構)」、通称「EUST」。

ニュード汚染の完全除去を目的とした環境保護団体。

単なるご時世では特に目を当てられるものでもなく、小さく新聞欄に乗る程度。

―――しかし時代がそうはさせなかった。

「大汚染」での「GRF」の責任を問うていく形が世間の注目を集め、次第に力を付けていく。

そしてR.E.26年の「コンスタンツァの虐殺」により「GRF」と「EUST」の武力闘争が表面化。

その際、互いに目標は違えど「ニュード」の回収を目的としていた為戦場は「ニュード」が蔓延る地帯である。

しかし通常兵器では「ニュード」の浸食に耐えられず、機能を失い只の棺桶となる。

そこで開発されたのが「ニュード」採取用の「ニュード・ドライブ」を動力とする採掘機械「ブラスト・ウォーカー」。

それを更に戦闘用に再開発された、人型兵器「ブラスト・ランナー」。

―――最初のモデル「クーガーⅠ型」の誕生である。


だが次の問題は「誰が操縦するのか?」ということである。

「ニュード・ドライブ」搭載機であり、尚且つ全高約5mの小柄な機体ではどうしてもパイロットはニュードの粒子を浴びる。

「ニュード」の毒性は非常に高く、それに耐えられるものはいない。

大半は。


「大汚染」の際、ごく一部に死なない者もあらわれた。

その者たちは皆共通して身体の一部に「ニュード結晶」なるものができていた。

ニュード毒性耐性保持者、「ボーダー(越えし者)」と呼ばれる存在である。

先天的か、後天的かは当人次第であるがこの存在により汚染地域に乗り出せる事となる。


こうして、

「ニュード」によって一般人が入れない「汚染地域(戦場)」、

「ニュード・ドライブ」で動く「ブラスト・ランナー(兵器)」、

ニュード毒性耐性保持者、「ボーダー(兵士)」が出揃った。

「GRF」と「EUST」は互いの覇権を賭け、抗争は激化の一途をたどる。

R.E.36年、最早戦争ともいえる「GRF」と「EUST」の覇権争いに対し、

民間軍事会社「マグメル」が設立される。

両者へ傭兵の「ボーダー」を人材派遣し、傭兵たちの活動支援を行う第3者。

このころから「ボーダー」は耐性者という意味よりも「傭兵」という意味へと変わっていく。

こうしてニュード技術のほぼ完全に近い脱出機能の完成も相まって「人的被害はほぼないクリーンな戦争」、

清浄にして狂った傭兵市場が完成することとなった。

遠慮の要らなくなった陣営両者と企業は更に抗争を激化させ、事態は混迷へ向かう。



それからおおよそ30年後。

R.E.65年。

様々な問題を孕みつつ、再び事態は変化し始める―――


「傭兵市場」の活性化により様々な需給ができた現在。

それは最早世界規模の安定した市場であった。

途中、「謎の組織」による採掘場への攻撃があったもののかねがね正常ではある。


しかしここにきて「市場の均一化」と「新人ボーダーの減少」が問題になってきている。


「ボーダー」は適正者であればどのような人間でもなれる職業であり、幼い少年少女ですら可能である。

しかしその惨状を知った人々は「ボーダー」に対し忌避感を抱く。

「ボーダー」とは最悪の職業だと、子供達に言い聞かせるように。

傭兵の胴元である「マグメル」と企業陣営はこれに対し、素早く協同で対策を打った。

「新世代のボーダーを育成・競技化」

一部の権力は最早、国家に並ぶ企業陣であるからこそできる策である。

ニュード適応者の早期発見とボーダーの減少を防ぎ、ボーダーへの忌避感を排除する為、一部を大衆向けの競技とする

尚且つ、その争いも「産業」にしようというプロジェクトである。

年々女性ボーダーが増えている中、

そこには金髪の高身長の男がいた。

彼は須賀京太郎、

ボーダーとして、最初の一歩を踏み出す男である

とりあえずプロローグお終い

このあとステ決めるため安価が要りますがよろしゅうに

これは物語的には、F3ブラストが開発された最新の話ですか?

分かんなくても参加していい?


―――side:京太郎


「ニュード適正者育成学校…ね。」

ボーダー、現代傭兵の名称において代名詞ともいえる存在。

その育成学校を企業が立ち上げた時は皆驚いたもんだが。

何より驚いたのは自分がその「適正者」になってしまったことだろうか。

死人が出ない健常な戦場。

マグメルが調停してから戦場での被害者はいなくなったが、

同時に「戦場の箱庭」に縛られることになる。

「あーまぁ気にしてもしゃーねーか…」

それにボーダーは美男美女が多いというし…

特にマグメルの看板嬢フィオナさん!あのおっぱいは素晴らしかった…

…あんなおっぱいとの出会いが増えると考えればいい方か。

こんなおっぱいに情熱を燃やす須賀京太郎、

本日付でマグメルと企業連が運営している「リツベボーダー育成学校」に通うことになる高校生(?)である…

>>14 F3ブラストが出る以前のお話となります。ご容赦を

>>15 安価時選択肢や色々ヒントを出す予定なんでご安心を(分かりずらかったら申し訳ない)



入学式・・・なんてものはまだ無く、

あったのは適正試験だった。

なんでもクラス分けはこの適性試験を元にバラバラにして行くらしい。

入学試験はほぼニュード適正試験と基礎教養だけであんま問題無かったけど、

入学式に当たる事業はそののちに行われるとのこと。

そいや咲の奴、今頃高校にでもいってるのかね…

俺、ニュード適正分かった途端あっという間にこっちに移されちゃったし、

連絡もさっぱり取れないときた。

まぁ友人兼悪友である嫁田の奴が上手くフォローしてくれるだろう…と願いたい。

しかし試験内容もまるでゲームだった。

長蛇の列にならばされて、やっとこ自分の番かと思えば箱の中に放り投げられブン回される。

お次はガンシューティングをやらされてその内容はめっさつまらないという。

最後は妙な操作番で格ゲーもどきときた、しかも技が二つしかないとかなんだこのマゾゲー。

こんなのが適性試験だというのだから困惑せざる負えない、

いや、ボーダーにこんなのが必要なのかねホントに…?



京太郎のステータス(端数は切り捨て・連投可)

↓2 ÷2=戦闘機動
機動力は最早命!高いほど戦闘における回避値に補正が効きます

↓3 ÷2=射撃
攻撃の大半がこれになります。高いほど攻撃(射撃)に補正が効きます

↓4 ÷2=格闘
目指せ一撃必殺!回避されやすいですが一発逆転が可能かも?高いほど攻撃(格闘)に補正が効きます

ぞろ目+ボーナス


君達何処に潜んでたのかね…(恐怖)

(書き貯めが無くなったな為遅くなります、メンゴ)



戦闘機動 17(ちょっと苦手レベル)

射撃 30(平均レベル)

格闘 28.5→切り捨てて28(平均レベル)

最初の放り込まれた個体では…正直言おう、少々酔った。

試験官曰く「吐かないだけかなりマシ」だそうだ、最初は皆酔うだとか。

いや、あんなん『酔うな』と言う方が無理と言う者。

なんで突然横から牛が飛び出したりするんかね…あれが一番効いた…

シューティングの方は平均値を出したが、格ゲーはノルマ達成が一歩及ばなかった。

だからあんなのでどう高得点を出せと…

しょぱなから携帯で失礼

>>1ですが

書 き 込 ん だ 瞬 間 に P C が ク ラ ッ シ ュ

本日は誠に申し訳ありませんが終了です・・・本当に申し訳ありません

乙ー

スタナー道極めようぜ

業務連絡

PC復活!PC復活!(>>1のPCを蘇生 +4)

本日の夜中にまた再開しますー 大体午後10時以降


>>31 スタナー道は茨の道ぞ…

さて、始めますか

とりあえず初日から迷惑かけたお詫びに(コンマ次第で)お好きなスキルをプレゼンツ


01~30 格闘の心得Lv1orライフルマンLv1(格闘・射撃使用時Lvに応じて補正が足されます)
31~60 防衛Lv1(2回目の実戦演習で防衛が直ぐに使用可能になります)
61~98 底力Lv1(戦闘で負け確定のダメージを喰らった時、一回だけHPが1残ります)
ぞろ目 器用貧乏(戦闘ステータス補正小、各スキル等の習熟・習得補正小)

↓2

あ、5分経っても他に無かったら連投オナシャス

判定:格闘の心得Lv1orライフルマンLv1

格闘の心得Lv1

ライフルマンLv1

どちらかを選べます

格闘は使い時が難しいですが一撃の威力は射撃より大きいです。また攻撃力は固定となります

射撃は安定して使えます、但し威力は技量によって左右されます

*どちらも直ぐに手に入れることのできる基本的なスキルです、選ばれなかったからと言って手に入らなくなることはありません*

↓2で決定

ライフルマンLv1

効果1:敵機に射撃攻撃をする際、射撃ステータス補正+5
効果2:強襲・狙撃射撃武器の習熟補正+5

【次のレベルには敵機を2機撃破することが条件です】

に決定しました。

では本編投下しますんでお待ちをー



兎にも角にもこうして「ボーダー」になる…が。

丁度高校生の年代を集めたわけだが、なにも強制ではない。

「ボーダー」になるのも良し。

「ニュード研究員」になるも良し。

「ブラストの開発者」になるも良し。

「企業に入社」するも良し…と。

かなりの選択肢は出している。

最低でも「ボーダー」になる程度のリスクで入学でき、頑張れば一流企業へ入社できる。

安全性も高くて実戦演習は選択科目を選んだ者だけ。

つまりかなりのメリットがあるわけだ…まぁ大半はパンフレットからだが。

俺もこうして入学したわけだが、親はそこまで反対しなかった。

むしろ「そうか」とだけ言われるとは…何も言わないのがなんとなく怪しい。

噂では反対する適正者の親御さんに袖の下を送ってる時もあるだとか何だとか…



↓1 =運
高いほど 「スネーク凸の成功」「相手の索敵に引っかからない」「相手が罠に嵌る」etc…に補正
また咲の登場人物との遭遇率にも補正が掛かります

↓2 ÷2=知識
「ニュードの知識」「武器に対する知識」「ブラストの知識」「役割における知識」…etc
持っていると何かと便利です、そして講義やテストに響きます

↓3 ÷2=索敵
相手の位置を正確に判断しないと何もできずに負けることも、防衛時等に補正が掛かります

ぞろ目+ボーナス

運:70(幸運艦って言われるレベル)

知識:1.5→端数切り捨て1(無知)

索敵:44.5→端数切り捨て44(平均的な索敵)


【須賀京太郎のステータスが更新されました】


・須賀京太郎

操作技術:17(酔いやすい・ちょい苦手レベル)
射撃:30(まぁ平均的)
格闘:28(まぁ平均的)
知識:1(無知)
索敵:44(平均的な索敵)
????:
運:70(幸運艦って言われるレベル)
スキル:ライフルマンLv1






いや、あくまで噂だ。

気にする必要もない…はずだ。

それに今日の試験でいろんな女子も見えた。

うむ、女子。女の子、可愛い子から綺麗なお姉さんまでホントに様々な女子もいた。

ある女の子がとんでもない数値を叩き出した時は注目の的だったが、

なにより注目されたのはあの容姿とスタイルだった。

……あれ見れただけで俺はこの学校入れてよかったと思う。

それだけ素晴らしいモノだった、神秘だった。そして天使だった。

名前は分からないが、髪の色が桃色であったのは確認している。

ニュードの汚染以降髪の色が多々変わった人物が現れているしその影響だろうか…?

「いやそこじゃない…!」

そう、髪の色なんて些細なこと!

すばらしきかなおっぱい…!大きく形の整ったおっぱいは素晴らしく、また尊いのだ…!


…と脳内での結論が「入学して良かった」に纏まった時点ですでに寮の前で足は止まっていた。

企業が学校と同時に作った故、非常に規模は大きい。学校にも負けてない。

食堂アリで個人風呂と共同浴場もアリ。娯楽スペースではダーツからマージャンすらもできるだとか。

入口は男女混合だが、全体として左に男子、右に女子の部屋で中央に食堂や娯楽室。

聞けば寮長やらもいるそうだ…挨拶して仲を深めたら結構融通利くかも、なんてな。

と、施設の設備に関心していると目の前に―――



直下判定

奇数:宮永 咲

偶数:大星 淡

あわー!あわあわー!


判定「大星 淡」



それは金色の髪の毛だった。

一瞬、ライオンの縦髪にも見えたのは結構長いから。

で、その髪の持ち主は―――

「よぉーし!淡ちゃん絶好ちょ―!」

と、なんとまぁ可愛らしい声でアホなことを言っていた。

……なぁにこいつ。

容姿は可愛らしく、髪は先にも述べたように金髪―――まぁ俺も金髪なわけで。

スタイルも悪くない、声も可愛らしい、だと言うのに―――

「フフフ…このボーダー100年生の淡様に掛かれば試験なんてお茶の子サイサイシーよ!」

玄関でもある案内掲示板の目の前で、大声を出してなんか言っておるし。

他にほぼ誰もいないのが彼女にとって救いになるかどうかは分からないが、まぁこれは俗に言う「アホの子」なのか…?

すげぇ、俺初めて見たわ。

「ふーすっきりした…ん?」

と呆けていたら、あちらさんがこっちに気づいた。

今更になって恥ずかしがる、なんてことではないようだが…?




直下判定

奇数「ほぉー…同じ金髪。」

偶数「へぇ…面白そうじゃん。」

ぞろ目「…きょーたろー?」

これがコンマ神の選択か



ぞろ目「…きょーたろー?」



結構美少女で金髪で長髪で、アホの子で騒がしい奴。

とキーワードが出揃った時、俺の記憶からある人物が呼び起こされる。

まさか―――



「…きょーたろー?」



「淡…か?」



そうだ、小学生時代に同級生だった淡、大星淡だ。

「うわっ、すっげー久しぶりじゃん。」

「やっぱりかー!ひっさしぶりー!」

互いの手を取り合い、そのまま上へあげて―――

「ぐぬぬぬぬぬっ!!」

「ハッハッハッ!流石に高校生の俺には勝てんなぁ!」


―――腕相撲へ。


兎に角馬鹿をする遊びならこいつと一緒にやった思い出がある。

まぁ流石に力比べは負けるわきゃないけど。

「むーっ!この淡ちゃんに負けてあげるとかしないのー!?」

「勝負の世界に情けは無用よ!フハハハハハッ!」

相変わらずこいつとじゃれて遊ぶのは楽しいものだ。うん。

「ぶー!女の子相手に本気とかダッサー!」

「負け犬の遠吠えにしかならねぇなぁ?」

「ふーんだ!じゃあブラストはどーなのさ!?」

「あー、もう無理だわー。俺死ぬわ―。力抜けるわ―。」

「プライドのプの字も無いじゃん!?」

成績とかそういったもので淡は良いと、さっきの様な「淡様」やら何年生云々が飛び出してた思い出がある。

なら、こいつの先の試験での成績は先程の言葉を真に受けるならかなりの上位。

平均レベルの俺では勝てぬのだ…スマヌ…スマヌ…

そんなバカやってる俺たちの所に―――



「え、きょ、京…ちゃん?」



―――もう一人の幼馴染が現れたのは正直心臓止まりかけた。


【44ぞろ目のボーナスにより咲の判定へ行きます】



「え…」


言葉に詰まるというか、以外過ぎてどうしたらいいか分からなかった。

なにせ―――ここで会わないであろう人物がいたからだ。

争いから最も遠いタイプの人間、っていうのはいる。

静かに過ごし、読書で自分の世界に入り込み、コミュニケーションがちょいと苦手な奥手な奴。

そんな人がこんな「ボーダー」を目指す学校に来るだろうか?

いや、成績次第で安全な職業になれるとは言えほぼギャンブルに近いのだ。

だから、中学時代の幼馴染である「宮永咲」の出現に俺は驚かざる負えなかった。

…淡の場合結構その場のノリやら直感で行動しそうだし、

それに、咲とは逆にこいつが「ボーダー」になろうとしても止めるのは難しそうだし。うん。


「……京ちゃん?」


隣の淡はその発言に首をかしげつつ、こちらの様子をうかがっている。

こいついつの間にこんなスキルを…いや、年相応のもんだろう。東京へ転校してから何かあったのかもしれない。



「中学時代の友人でな、咲―――」


そして俺は…



1:「久しぶりだな」と握手しようとする

2:「連絡取れなくて悪かったな」と謝る

3:「なんでいるんだよ」と言いつつ梅干し(グリグリ)

↓2

【今回の様な選択肢でぞろ目が出ても、現状特に効果はありません、ボーナス要りますか?】



選択肢「連絡取れなくて悪かったな」



「…連絡取れなくて悪かったな。」

そう言って頭を軽く下げた。

唐突にいなくなったのだ、不安もあったんじゃないのかと思う。

自惚れて良いのなら自分が咲がここに来る原因なのかもしれない。

そう考えると―――たまらなく自分が嫌いになる。

彼女はもっと、静かに過ごすような人間なのだ。

電話ばっかりでメールで送れば…と考えてしまう。


「あ、謝らないでよ。京ちゃん…」

「いや、でもさ…」



「私だってびっくりしてるんだもん、京ちゃんがここにいるなんて…」



……いまこいつなんとおっしゃいましたか?

”びっくりした”?”ここにいるなんて”?

……こいつ俺の存在すら気にかけてなかった……!?


「ふんぬ!」

「ふにゃ!?ひょうひゃんひゃにひゅりゅにょ~!?」

「俺の純情を弄んだ罰だ!」



【須賀京太郎のステータスが更新されました】

コミュ力:20(空回り)

【ゾロ目ボーナスについては後日調整して選択肢をだします。今回のはストックとして残しておきます故】



1分間程、咲の頬をぐねぐねする刑に処すことにした。

……というか、じゃあなんでこいつここにいんの?

「へー、随分仲良いんだ。」

「んーまぁな、中学時代散々世話焼いたし。」

と、様子をうかがっていた淡が話しかけてくる。

「世話?きょーたろーの学校って世話焼き委員とかあったの?」

「ち、違いますから……(震え)」

復活した咲が小さな声で…若干震えながらも反論する。

違ってないんだよなぁ…(呆れ)

「で、咲だっけ?」

「う、うん。宮永咲。京ちゃんとは中学時代から一緒なの。」

と、咲に声を掛ける淡。

…少しばかり様子をうかがおう、咲の奴も流石に友達を作りたいだろうし、と余計なおせっかいをすることにした。

「ふぅ~ん…あたしは大星淡、きょーたろーとは小学校で無敵コンビを組んでいたのだ!」

淡は「何か」に気づいたように宣言する形で咲に自己紹介をする…なんか咲の奴押されてる感じがあるんだが?



「…うん。よろしくね、淡ちゃん?」



……一瞬冷えたように感じたのは気のせいか?冷房はそこまで強くないのに……?

淡が一瞬驚いたような顔で固まるも、直ぐに俺の後ろに移動してきた。

…さ、寒かっただけだよな!?立ち位置が寒かっただけだよねぇ!?


「で、なんでいんのさ?」

「あ、うん。実は…」



直下判定


01~50:姉なんて初耳だ

51~98:照さんが…?

ぞろ目:あ の ぽ ん こ つ


判定:姉なんて初耳だ


「お姉さんが…?」

「うん…お姉ちゃんが、ね……」

咲の奴に姉がいたなんて話は初耳だ。

というか、家族の事は自分から話したがらない節があったためそれも仕方ないだろう。

だが、その姉がなんでまた咲がここにくる理由に―――?

「2年位前に家を飛び出して…そしたら」

先月あたりに手紙が着ていた、と。

そこには「リツベボーダー学校にて待つ」と、短い文章があっただけだったという。

咲の父である界さんは渋ったようだが、適正試験を条件に許したらしい。

まぁ、耐性保持者であるなんて極僅かではあるがまさか姉妹でなるとは思ってなかったんだろうな…

「そうか…まぁ無理すんなよ?お前にアレ乗りこなすとか厳しそうだし」

「うん…正直今でもちょっと気持ち悪いかも…なんであんな牛模様でツノつけた眼鏡の人が出てくるんだろうね…?」

「あ、それなら私も見た。ちょーうざったらしかったけど淡ちゃんには敵わなかったわけよ!」

なんだそのキャラ、試験で出たっけ…?

色々と大丈夫かヲイ。



宮永 咲

↓1信頼度

↓2好感度


大星淡

↓3信頼度

↓4好感度


【幼馴染補正で最低値は保障されます】

信頼度
01~50:信頼できる友人(信頼度50)
51~98:頼りになる友人(信頼度70)
44以外のぞろ目:絶対安心できる人(信頼度90)
44:???


好感度
01~50:異性の友人(好感度50)
51~98:ちょっと気になる人(好感度70)
44以外のぞろ目:…好き(好感度90)
44:???

【宮永咲・大星淡の好感度・信頼度が更新されました】

宮永咲
信頼度:90(絶対安心できる人)
好感度:50(異性の友人)

大星淡
信頼度:50(信頼できる異性の友人)
好感度:70(ちょっと気になる人)


とりあえず今日はここまで
お付き合いして頂きありがとうございました

質問等がございましたらどうぞ、よろしゅうに

>>1はボーダーやってて長い?

京ちゃんはどうせハーレム作るんだろうし
機体もパイロットと同じで愛され系のシュラゴンにしよう(提案)

業務連絡:本日は更新無し 翌日の午後9時以降になります

ボーダーブレイクとのクロスなのに未だ戦闘無いのは…ハイ、スミマセン

あわあわで44ぞろ目とか考慮しとらんよ…

>>77

AC慣性がある時代からはやってましたね、今はまだS3ですが

>>78

シュラゴンはイベントを発生させないと作れませんのでご注意を…

後ハーレムを作れるのかはちょっと厳しいかもしれません、できなくはありませんが

ボーダーブレイクの雑談ならどぞー、但し喧嘩は勘忍な

飯を食ったら始めたい(希望)

毎日やってるにも関わらず、未だにA1とS5の間を行き来してる自分は何なのでしょうね……

さて、そろそろ始めますか

人はおりますかー?

>>87

マップとアセンとやりたいことが噛み合わないと厳しいのが現状です

思い切って他を切り捨て重量級でバリ重、プラント絶対取るマンになるのも軽量級でコア凸絶対通さないマンになるのも手


その後、咲・淡と連絡先を交換し配布された資料を元手に自身の部屋へ。

1LDKだが清楚でまとまりのある部屋、もとい一般的な寮の部屋は中々良い物だ。

コンロ付き、更に風呂とトイレ別は素晴らしい…!風呂には洗い場もある豪華なもの。

新型のタッチPCやテレビも付いてほぼ無料!…まぁ就職したら定額払うはめになるけど。

風呂に食事も買って来たもん食ってしまったわけだしどうするか…


【入学初日、夜行動】

1・ネットで調べる

様々な事が調べられます
特定のモノを調べるには講義や資料、教材などで「キーワード」を習得しなくてはなりません

2・メール:電話をする

出会った人物とメールや電話ができます
基本的に信頼度が高くないと相手にされません
但し電話は好感度が必要です
これによる信頼度・好感度上昇は低めです

(*現在2名が対象です・更にメールのみになります)

3・寝る

さっさと寝て明日に備えます 翌日の講義で補正が掛かります

(*翌日は入学式になります、なので翌日の初期信頼度・好感度への補正になります)

4・ふぅ…

ナニを想像した
翌日の好感度上昇イベで補正…あり?


↓2


2:メール・電話をする



メールでも送るか、テストも兼ねて。

入学と同時に支給された新型携帯…曰く、学校内での売店で使うだとか。

両親にとりあえず送って…ついでに咲と淡にも送るとしようかね。

内容は…まぁこれからよろしく、とでも無難にしとくか。


【初日で先程別れたばかりなのでメール判定になります】



1:咲の返信が来る

2:淡の返信が来る

↓2


2:淡の返信が来る


「お、早いなぁ。」

送ってすぐさま返信が返ってくる。

淡『ふふーん、この淡ちゃんにまっかせなさい!』

「相変わらずなこった。」

京『テストも任せていいのか?』

淡『それはご自分で頑張ってください』

京『口調変わる程かい』

淡『きょーたろーだって人の事言えるような頭だっけー?』

京『ぐぬぬ』

淡『ぐぬぬ』

京『マネすんなし』

淡『マネーすん出し?』

京『お金の話はお断りします』

淡『えー(´・ω・`)』

京『そんな顔されても』

淡『どんな顔なら良いのさ?』

京『あ、お金出さなきゃいけない流れ?』

淡『別に必要ないけど』

京『なんでしたし』

淡『なんとなく?』

京『なんとなくかー』

淡『そう、なんとなくー』

京『なんとなくなら仕方ない』

淡『じゃーそろそろ寝るねー。おやすみー(-_-)zzz』

「…え、もうこんな時間?」

気づけば11時過ぎ…メールって時間早くなるなぁ。

京『おう、じゃーお休みー』

…こういったメールができる友達って貴重だよなぁ。

「俺も寝るか…」

ベットに潜り込んで明日に備えよう…カピーがいないけどだいじょZzz…


【大星淡との信頼度が上昇しました】

信頼度:50  好感度:70



信頼度:52  好感度:72

【初日を終了し、入学式になります】

ぞろ目のストックの使い方を選択します

1:44ぞろ目を回避するお守り

2:次回以降の判定で使用できる『コンマ01補正券』

3:初期好感度・信頼度補正券

22時05分から選択肢を出します

ぞろ目のストックの使い方を選択します

1:44ぞろ目を回避するお守り

2:次回以降の判定で使用できる『コンマ01補正券』

3:初期好感度・信頼度補正券

↓2


だから何処に潜んでるんだね君達…(恐怖)

【次回以降、1回使える『コンマ±01補正券』に決定しました】

【入学式当日、朝を開始します】

【入学式とクラス分けがあります】

 1週間目 朝

「…んあ?」

目覚ましのやかましい音に気づけばそこは見知った自室…ではなく、初見の自室だった。

そうだ…ボーダー育成学校に入学したんだっけ…

まだ眠い瞼をこすり、洗面所へ。

えーと、今日は入学式だし…とりあえず食堂へ行くか。


選択肢

1:友人、知人に声を掛けて一緒に食堂へ行く
【信頼度・好感度が微上昇します】


2:一人で食堂へ行く
【新しく知人や友人を得ることができるかもしれません】


↓2


【ぞろ目はストックし、後ほど選択して頂きます】


2:一人で食堂へ行く

食堂へ向かう最中、二人の存在を思い出した。

だがこの新しい環境で新しい友達を作ることもあるし、男の俺が行くと余計面倒になるだろう。

「さってと…」

食堂は既に混み合っており、相席をするしか座れなさそうだ。

朝食を載せたトレーを持ってとある席に一人でいる人に話しかけた。

「すいません。」

「はい?」



↓2 コンマ70以上で登場 70以下でモブ


【判定:失敗】

男子に声を掛け、相席をお願いすると彼は事も無げに許可してくれた。

ただその首輪?みたいなチョーカーが気になったが…

まぁ、そんな事は置いておこう。例え目の前の男子がいずれ人類種の天敵になろうとも今は飯だ。

メニューはシャケに納豆、ご飯にわかめの味噌汁…うーん、これこれ、これですよ。

最近では養殖もんが普通だけどこいつは良いモンだ、養殖だろうけど。

「いただきます。」

まずは味噌汁…うん、温かくて目が冴える。

ワカメに長ネギも入ってるのは嬉しい、ネギのシャキシャキ感がまた美味く感じる。

そのままご飯、白米はやっぱり安心して食える。

「大汚染」から農地の大半を逃れることができた日本に感謝ですよ。

シャケの身をほぐして…身にほんのり脂が感じるこの絶妙な触感!

あぁ、急いでご飯をかっこまなきゃ…本能的についつい急いでしまう。

うすーく塩もあるのも良いが、やはり醤油を付け足そう。個人的にはこれがベストだ。

おおっと、納豆も忘れちゃいないぞ。2杯目をお代わりしたらじっくり味わうとしよう。

そう飯を食ってると相席した男子に美味そうに食べるんだな、と言われた。

飯は美味く喰ってナンボだ、お代わりをして備えるとしよう。

【次回の判定で郝慧宇を選択した際補正5が入ります】

【朝行動を終了します】



クラス割り、と言うのは結構重要でこの先どんな人が一緒になるかで立場も変わってくる。

変に偏っていると後日どころか後年後を引きそうでもあるし…

兎にも角にも、伝統的に掲示板に張り出されてあるクラス割りに目を向ける。

一般的な高校だと既にメールやらで経費削減してるとこもあるそうだが…なんでまたここはアナログなんだ?

まぁそこはさておき、俺のクラスは―――



01~30:Aクラス

主なクラスメイト:宮永咲

31~60:Bクラス

主なクラスメイト:高鴨穏乃

61~98:Cクラス

主なクラスメイト:大星淡

ぞろ目:お好きなクラスへ

↓3


【判定:Aクラス】

「あ、京ちゃん。」

咲と同じクラスだった。

まぁ下手にどっか行ってしまうこいつの面倒は流石に初対面の人間にはキツイかもな。

「やれやれ、これから1年あんま迷ったりすんなよ。」

「そ、そこまで迷うこと前提でなくても…」

「中学3年の時にも聞いたなそれ。」

「…う~。」

いや、何も睨まなくても。

…というか睨んでもあんま怖くないという。

「んじゃあ行きましょうかね、お姫様。」

「ん、よろしい。」

教室までの道のり確認させるだけなんですけどね、ハイ。


着いた先の教室にはなんと昨日あの記録を打ち出した女子がいた。

何という僥倖…!美少女と一緒のクラス…!夢が広がリング…!

でも現実じゃどうせモブで終わりそうなんですがね―…

…いや、ここで諦めてどうする俺。

そこは希望を持って前進しなくては…!

とりあえず最初は『隣の席にいる男子』の距離を目指す…!

「…京ちゃん、鼻の下伸びてるよ?」

「ダニィ!?咲に見破られるだと…!?」

「表情出過ぎだよ…」

呆れた咲にダメ出しをされ、俺は指定された席に着くと―――


1:隣は咲だった

2:隣はあの美少女だった

3:隣にはやけにやかましいちんまい少女がいた

4:隣には寡黙なポニーテール少女がいた

↓2


4:隣には寡黙なポニーテール少女がいた


反対側は窓際、須賀なのに最後の方とは如何に。

前の席の男子は朝食時のチョーカーをしてる人で、軽く挨拶をしといた。

後ろの席はまだいない、で隣なんだが…

ポニ子…というかポニーテールの女の子がいた。

静かに目を閉じて待っているような…その佇まいは様になっていた。

…どう声を掛けよう?


1:始めまして、須賀京太郎だ。

2:可憐だ・・・

3:自由安価


↓2

2


2:可憐だ・・・

「可憐だ・・・」

「・・・は?」

「あっ」

思わず口に出してしまった…!

アカン、これアカン。変な人か軽い男にしか見られへん。

せやかて工藤!出てしまった言葉は引っ込みがきかんのやで…!

と、混乱してるとその少女は―――


【コンマ判定】


01~30:で、何?

31~60:…さっきのは聞き逃してあげる。

61~98:面白いこと言うのね。

44以外のぞろ目:(真っ赤になって放心してた)

44ぞろ目:???


↓2



>>125によりコンマぞろ目ストック:2】


61~98:面白いこと言うのね。


「…面白いこと言うのね。」

ギャグとして受け止められたらしい。

た、助かった?ん?何が助かったんだ?

「ん、あぁ。いやスマン…つい口が滑ってな、思わず。」

「貴方は思わず冗談を口にするのかしら?」

あー…なんて言うか…

1:いや、つい本音がな

2:入学初日だし緊張してな…

3:スマン、癖なんだ

4:自由安価

↓2 ぞろ目はストック


1:いや、つい本音がな

「いや、つい本音がな・・・」

「え…」

「悪い、口が軽いつもりはないんだがそう思ったんだ。気を悪くさせたらスマン。」

正直に話した方が彼女とは上手く関係を築けそうだと思い、そのまま謝る。

佇まいからしてまっすぐな女性なんだろう。そんな風に確信していた。

「はぁ…初対面に金髪の男性からナンパなんて…」

「染めちゃいないんだ、これ地毛。」

「え、あ。ご、ごめんなさい…」

「いや、良いって。俺は須賀京太郎。ところで君の名前は?お隣さん。」

「・・・貴方には頭を抱えそうね、南浦 数絵。好きに呼びなさい。」

「じゃあ南浦さんで、よろしく。」

「えぇ、こちらこそよろしく。須賀君。」



【南浦 数絵との信頼度は30になりました】

【南浦 数絵との好感度は10です】


で、教師が来るまで前の席にいる男子と話していたが。

ちらりと咲を見れば丁度あの桃色の髪を持つ美少女の隣になっていた。

―――が、あいつは本だけに目を向けていた。

あいつめ、折角のチャンスを何してくれとんじゃ…

まぁその美少女は何やら仲の良さそうなちんまい女子と話していたが。

そしてやっと響くチャイム、やってくる教師は…


1:すこやん

2:はやりん

3:着物ロリ

4:かいのーさん

5:寡黙(?)女子

全員Sランク以上のボーダーです、そこを考慮して選択して下さい

ぞろ目ストックを一つ消費してそれぞれのランクを出しますか?↓2

【ゾロ目ストック2つ】

あぁ、説明が悪かったこりゃ…

今から直ぐに選択するわけではなく、ランクと乗り込む兵装のタイプを【ゾロ目ストック】を消費して閲覧しますか?

という意味だったのですが…

このまま教師を『戒能 良子』で決定しますか?

直下 はい/いいえ


教師:戒能 良子

「ハロー皆さん、席に着席をプリーズ」

…何とも怪しい言葉づかいの女性が現れた。

いや、スタイルや容姿を見れば美人である。それも一級の美人だ。

…あれ?このパターン昨日見たぞ?

「本日から貴方達のティーチャーになる戒能 良子です。皆さんよろしく。」

他の面子は…まぁ唖然としている。

咲は鳩がガトリングを喰らったように茫然としており、南浦さんは「やれやれ」とかぶりを振ってる。

「とりあえず入学式がスタートします、皆さん教卓の画面にアイを向けてくださいねー」

と、まぁなんともマイペースに入学式を始めることになった。

…今年1年大丈夫かなぁ…



そして始まる入学式…といっても、

教室の巨大スクリーンに映った校長らしきおっさんが長々と為になりそーでならないお話をして、

スポンサーである各企業の代表や代役がお話してたりするわけで、


「我がTSUMOI(ツモイ)インダストリでは有望な若者の育成を肯とし…」


「…で、あるからしてAE(エアロン・エアハート)社は是非とも若い力に期待している。」


「我がベンノの科学力は世界イチィィィィィィィッ!」


「ナクシャトラとしても喜ばしいことになりまして…」


「四条重工の現代表はまた美しくも可憐であり…」


「Ze-MACH(ジーメック)は!漢の中の漢を!切望する!」


「甲龍電駆イイトコ、一度ハ、オイデ」


正直半分は聞いてなかったが、これでいいのか企業陣。

困惑と混乱もありながらも、そのまま行事は続いて行き…


「―――では、この「ボーダー育成学校」の基本的な方針を打ち出した民間軍事会社『マグメル』代表の

「フィオナ」女史にお話をお願いいたします。」


―――その瞬間、眠気眼だった俺の目は見開いた。

壇上故、上半身だけしか見えないがそれは正に…他に見ないほどの美女だった。

今まで会った女性は確かに美少女だったり、美女であるが、それらとはなにか次元が違った。


「学生の皆さん、始めまして。紹介された『マグメル』の「フィオナ」です。」


声も透き通るようで、聞き心地が良い。


「長々となったこの入学式にして始業式も、若年である皆にはちょっと大変だろうし。私からは一言だけにしますね。」


そんなことは無い、もっと声を聞かせて欲しい。

つい口に出そうだったがそれすら忘れてしまうように画面と声に意識を集中し―――


「―――ボーダーを越えなさい。」


その言葉の意味がさっぱり分からなかった。



「…ボーダーを越えろ?」



画面には既にフィオナさんの姿は無く、担任である戒能先生がデータの配布が始まっているだけだった。

本日はここまで

やっと入学式が終りだがもう文法とかもごっちゃごちゃやな…駄目だこりゃ

次回は今週末にしたいところ、ではでは


ブロット組み直して戦闘やらを早めに組み込もうとしたら某ゲームのイベであびゃあになるわけで

本日の更新は申し訳ないですが延期です…!火曜の21時に延期です…!

・・・まぁこんなスレ誰も見てないだろうけどね、うん

見てるぞオイ

能登で爆撃してやろうか

了解した
リムペアーマーでベース待機しているぞ

把握
ラページ吹かしながら待っててやるよ

さて、そろそろやりますか

エイシェンオーダー延期になって助かったわ…コイン祭りは嫌じゃ

>>152 >>153 >>154
やめろ下さ…アーッ!



まぁ、美女の謎の言葉に疑問を覚えつつも現実として自分は学生の区分であるわけで。


この『ボーダー育成学校』が作られたのは半年程前で、稼働し始めたのは今月らしい。

が、二年生や三年生にも募集したところかなりの数が編入と言う形で入ってきた。

募集した側からすれば嬉しい半面、こうなるとボーダーとしての教育に差が出てしまう。


そこで1年から3年に至るまで共通の選択式の講義が決定された。


大学と同じような単位取得制で、今年の2年3年に限り望めば単位取得まで在学できるだとか。

但し、1年間で一定単位を取れない者はそのまま退学を通告される恐ろしいシステムで、

一部の噂では借金まですることになるだとか…

3年間あるとはいえ単位は下手に落とせないな。


俺は目の前にある参考書類のリストデータに目眩を覚えるのだった。



【学校生活なので最終的には単位が必要になります】

【講義は様々で、中には「キーワード」の入手や「スキル」の入手、ステータス上昇の効果が見込めます】

【また選んだ講義によって知り合える人物も変化しますので注意して下さい】



「ではエブリワン、これから直ぐに軽く講義をスタートさせますので付いてきて下さい」


と、必要データ云々を配り終わってからすぐさまこんな事を言われ皆してホイホイとついていく。

咲を隣にし、離れないよう監視しつつゾロゾロと廊下を歩き、校舎から続く連絡通路からお隣の校舎へ。

・・・校舎と言うよりは何とも機械的で随分厳重な部屋もある。

パンフには無かったような・・・あれ?


「・・・では、こちらへ。」


廊下の最奥にある厳重そうな両扉の前で止まると戒能先生は扉を開けて中へと促す。

前方の生徒が何故か唖然とし、中々前へ進めず中が見えない。

中に何があるんだ?

最前列の生徒がやっと動き始め、それに合わせて皆動き始める。

そしてやっと中に入れるとそこには―――


「…ほえー…」


―――実物の「ブラスト・ランナー」が鎮座されていた。

今にも歩きだしそうな足はローラーがあり、

振り回せば万物を壊しそうな腕は取っ手が各所に設置されていて、

胴体部分はかなり小さく、大人一人入れれば良い方だろう。

頭部はスリムながらもその単眼に火が入る瞬間が待ち遠しく感じる。


「一応言っておきますが…あのブラストの「ニュード・ドライブ」はリムーバル…あぁ取り外してあります。

ので汚染等は気にしなくてAll rightです。」


戒能先生が補足しているがその声がどうも遠く感じる。

なんというか・・・見入ってしまっていた。


『モノホンのロボット』に。


そこで行われたのは簡単なブラストの説明で、

俺が見入っていた『ブラスト・ランナー』は『クーガーKV』と言う機体だそうだ。


初期に開発された『クーガーⅠ型』の試作開発機で、結局は市場に出されずに終わった機体。

所持していた「TSUMOIインダストリ」が開発の際出来た予備パーツを組み上げ寄贈しただとか。


説明していた先生曰く「個人的に是非とも実戦で使いたかった。」と言っており、

それを感慨深く言う様と、少数ながらその言葉に頷く生徒がいたので実はかなりの知名度なんだろう。

俺そこまでブラストやニュードの事知らないし…【知識1:無知】


で、ここは結局なんの部屋かと言うと『ブラスト開発』で使う教室だとか。

教室にしてはあまりにもデカイので教師間では既に『ハンガー』の略称で通してるらしい、

教室の「き」の字すらが入ってないんですがそれは…



【ハンガーが開放(仮)されました】

【ハンガーではブラスト研究が行えます、必要知識は40からです】

【ブラストの研究でスキル習得やステータスが上昇します】

【またここだけで出会える人物もいますので注意して下さい】



で、ハンガーを一通り説明した後はお隣の部屋へ。

先程の部屋よりも驚きは無かったが、それでも広い部屋だ。


「―――そしてこちらが「シュミレーションルーム」、ボーダーになる子にはニードなルームですね。」


両壁に小さな筺体があり、小さな扉でその中に入れるようになっている。

まるで昔のゲーセンにありそうなモンで…正直ちょっと古く見える。


「んー、ちょっと体感させるのがベターですね・・・君と君…それとそこのゴールデンボーイ!」


「へ?」

ゴールデン?

あ、金髪?

…あ、俺?

・・・オレェ!?



「少し動かしてみませんか?」





【最初のシュミレーションなのでイベントが発生します】


side:other


画面に映された3機のブラスト。

見れば先程の『クーガーKV』と同じような形状だが、

その微妙な差異に気付けた者もいる。


ある者は元々ブラストに詳しい生徒。


ある者はその観察眼で。


ある者は雰囲気で。


『あれが「ボーダー」にfirst prvide…あー最初に支給されるブラスト、「クーガーⅠ型」です。』


かの有名なTSUMOIインダストリの傑作機。

ブラスト・ランナーの黎明期を支えた最初の機体。


『現在ではOld typeですが初心者ボーダーにはうってつけの機体です。きっと皆の手足となって動いてくれるでしょう。』


戒能が画面に釘付けになっている生徒に向けて説明してる間にも、3機のブラストはじっと佇んでいる。


『では早速3人には動かして貰いましょう、レバーを持って―――』



そこから簡易ながらも、動かし方を搭乗している3人に教えていく。


と言っても、搭乗者である生徒は使い方の「つ」の字も知らない本当の初心者である。

すぐさまそんな動かせる訳も無いはずであり―――


『ハイ、そこで足元の―――』



『うおぉぉっ!?』



―――突如、悲鳴に近い声が上がる。


何事かと目を向ければ3番機の通信で、先程適当に選出した金髪の少年であった。


つい目立つ髪の色と高さだったので選んだが、まぁ他の二人も女子一人に小柄な男子一人。


個人的には丁度良いと思っていたが、まさかここまでしっかり「失敗」までしてくれるとは予想外だった。良い意味で。


まぁクラス内には企業行きを希望する生徒もいるわけだし、そこまで上手くいくわけないと考えてはいたがまさかここまでとは。


やれ、フットペダルの踏み過ぎでこけたのかとも思い管制室で出来る機体の状態を映す画面を見る。


異常があれば表示されてるはずだがさてはて、と画面を見るも一言でしか書かれていなかった。


自身の予想を裏切る形で。



『現状:異常無し』



『What's?』


思わず口に出して何が起こってるかはっきり理解できない。

転倒してる場合、ここではっきりと書かれるはずである。

通常、転倒した後には自動的に「起き上がり」が発動するが、今はそのシステムは切ってある。

下手に動けても後で後悔するだけであり、現状ではどれだけ動かす事が難しいか認識してもらうためだ。

では一体、何事?



「おぉーっ!」「めっちゃ動いてる!」「うぉ、3番の奴動かしてるぞ!」



すると、見学している生徒たちから歓声が上がる。

すぐさま目線を観戦用の大画面モニターに目を映す、

何が起こってるか把握するという確認よりも反射に近かった。


そこには2機のブラストは歩く事も出来ない棒立ち状態である姿があった。

当然だ、まだ歩行等は教えてる最中なのだ。


なのに、1機だけ…画面の枠に入ってはいるが所定の位置からいなくなっている。

その1機は・・・


 コンマ判定 【操作技術:17(酔いやすい)補正無し】

 01~50:早速歩いてるブラストがいた

 51~90:バーニアを吹かしてるブラストがいた

 91~98:ダッシュしているブラストがいた

 44以外のゾロ目:飛び回るブラストがいた

 44:歩いてはいたがグルグル回ってた


 ↓2

ファッ!?(早速組み直したブロット崩壊の音)

ちょっと待って、書き直してくる(白目)



判定  ゾロ目:飛び回るブラストがいた 



―――そこには正に『飛び回る』ブラストがいた。


縦横無尽に空中を駆け、バーニアを的確に吹かせて機体を振り回す。


おおよそ初心者―――それも知識も何もないような只の学生―――がする様な機動ではない。


ジャンプし地から離れ、左右に機体を振ったと思ったら着地の寸前にバーニアを吹かし、


予想された場所よりも大きく離れて脚を大地に着ける。



『―――バカな。』



思わず癖の英単語すら出さず戒能は考えを口にしていた。


あの機動は最上位ランカーがする動きだ。


着地点を攻撃されない為に、バーニアで軌道をズラす高等テクニック。


上位ランカーでも数人使ってはいるが、それも僅か。


なのにあの金髪の少年は、初めてのシュミレーションにも関わらずやってのけた。


説明も碌に受けていないのにほぼ地力で。



『うぉぉぉぉっ!?これ結構きっつ…!?』



通信機からは必死になって動かしてるであろう少年の声が流れてきて、やっと戒能は教師として再起する。



『ご、ゴールデンボーイ!3番機!そこで止まって!』


『え?あ、はい!』



ピタリ、と『クーガーⅠ型』が空中から着地しその動きを止める。


見ていた生徒は大きく歓声を上げ、その動きに驚き、称賛する。


目の前で同じ初心者だと思っていた1番機と2番機の生徒は最早放心しており、


口を開けたままその目は3番機を見ていた。




【イベントで特定判定を出したので操作技術が上昇します】

【操作技術:17→27】

【イベントで特定判定を出したのでスキル:中量級の使い手(Lv1)を入手します】

【一部の人物から目を付けられました】


【須賀京太郎のステータスが更新されました】

・須賀京太郎
操作技術:27(なんとか慣れた)UP!
射撃:30(まぁ平均的)
格闘:28(まぁ平均的)
知識:1(無知)
索敵:44(平均的な索敵)
コミュ力:20(一般人には言わないと分からないよね?)
運:70(幸運艦って言われるレベル)

スキル

ライフルマンLv1
射撃武器使用時、攻撃コンマ判定に+5の補正を足す

中量級の使い手Lv1 New!
中量級使用時、回避時のコンマ判定に+5の補正を足す


side:京太郎


『えー、3番機生徒。名前は?』


ちょっと頑張って動かしてみたら止められたでござる。


…とまぁ冗談は置いといて。


ここに座って起動させてから、どうにも動かし方がすんなりと理解してしまった。


ほぼ本能的なものなんだろうか、直感なのか、NTなのかは分からないが、理解してしまったのである。



「あー…須賀 京太郎です。」



で、ちょっくら出来る限りの操作をしてみたら案外動かせてしまった。


適正試験だとジェットコースター状態だったが、自分で動かすとなれば話は別だ。


まぁ最後のやつは適当にやってみたんだが、シュミレーションでもGが再現されてるので正直きつかった。


しばらくはやりたくない…いや、マジで。


『オーケー・・・覚えました、スガボーイ。とりあえず1番機と2番機の隣にmoveして下さい。』


「うっす。」


とりま言われた場所へ移動する。バーニアでゆっくり移動はさっきより楽で程良い震動が居心地いい。


『えー…3番機、スガボーイの動きは理想的な動きでした。ですが誰もがあのように動かせる訳ではありません。』


へー、あれ理想的なんだ…あれで…


と、考えてる間に残り二人が歩けるまで少々待ちそれを眺める。


『さて…では次にshootingを軽くやってみましょう。Targetを出しますので手持ち武器で撃ってみてください。』


並んだブラストの数十m先に円形の的が現れる。流石にまだ動いたりはしてないが少々小さく感じる。


じゃあやってみますか。


コンマ判定 

射撃:30 ライフルマンLv1 補正+10

使用武装・強襲:M90マシンガン(習熟度:0)

01~30:そこそこ命中

31~60:半分命中

61~98:半分以上命中

44以外のゾロ目:8割命中

44:弾は明後日の方向へ

↓2

【補正後44の場合通常ゾロ目扱いです】


判定:30+10=40 半分命中


まぁ上手く動かせるからと言ってそう簡単に上手く射撃できるわけないわけで。


だが『クーガーⅠ型』が持っていたマシンガンは使い回しやすく、反動も小さい。


とはいえ初めて撃ったマシンガンに驚き、撃ち続けてると的から大きく弾道が外れてしまった。


それでも的にマガジン半分は当てることは出来た…はずだ。


『OK、中々良い筋です。(まぁ流石にそんなミラクルは連発されませんよね…それでも5割ですが)』


戒能先生が安堵したような声でこちらを励ます。


他の二人も初めて撃ったマシンガンに驚きつつも、クーガーのお陰かマシンガンのお陰か中々当たったようだ。


『最後に格闘を行ってみましょう。New Targetを出しますので『格闘』を行ってください。』


格闘、もとい剣術だろうか。


他のブラストを見れば分かるが、クーガーの背中にあるマウントロックには、


自機全長の半分はあるグレートソード―――というか鉄塊―――が備わっている。


タッチパネルの操作盤で軽く指で弾く(先程教えてもらった)と、


手に持っていたM90マシンガンを背中のマウントへ。


その手には新たにグレートソードが握られており、左腰へ横に構える。


目標はさっきより近い数m先。


いざ―――


コンマ判定

格闘:28 補正+5

使用武装・強襲:グレートソード(習熟0)

01~30:剣先が掠った

31~60:的の半分は切れた

61~98:的は真っ二つに

44以外のゾロ目:秘剣!十文字斬り!

44:剣が手からすっぽ抜けた

↓2


【補正後44の場合通常ゾロ目扱いです

真っ二つや

ちょ、まっ(吐血)

フハハ怖かろう!!

俺たちも怖い(白目



判定:83+5=88 秘剣!十文字斬り!


side:戒能


正直射撃の成績で安心し、油断していた。


あんな軌道を見せつけられてから感覚が鈍っているが、初めての射撃命中率5割もおかしいのだ。


そして、またしても3番機はやってくれた。


いや、やらかした。


「…ん?」


別段変な動きはしてないが、ゆっくりと的に近づく3番機ことスガボーイ。


1番機と2番機は既に的へ剣を当てることに腐心している。


なにせ距離感が違う、実際の武道家でも最初はなかなか当てられやしない。


自身の手足の長さが全く違う故に起こる現象だ。


で、彼はというと―――


的に横薙ぎを間近で当てる。


ま、こんなものか。さっきの射撃で外さない距離とやらを感覚で掴んだのだろうか。



―――が、彼はそれだけでは終わらずにいた。



すぐさまバーニアを一瞬だけ全力後退させる。

         ・・・・・
その動きを見た瞬間またしても私は固まった。



「なっ―――その動きは!?」



一瞬だけ吹かしたバーニアによって、的とブラストの距離はまさに、


「グレートソードが放てる一撃必殺の間合い」そのものだった。



『でりゃああぁぁぁぁぁっ!!』



叫ぶや否や、後退させてたバーニアが一気に前へ前へ噴出する。


同時にブラストも剣を薙ぎ、自身も右回転。


一文字に斬られていた的へ、その鉄塊は容赦なく振り落とされる。


そしてブラストが去った後は―――十字に切られた的だけだ。


…最早言葉が出ない。


グレートソードの、最適な動かし方。一部の重量級すらも葬る技!


上位クラスでは当たり前だが、初心者ではそのブーストの使い方で非常に苦労する、2度斬り。




『あーやっぱりこんな感じで出来んのか、うん。』



そんな間の抜けたような3番機、須賀君の声に、もう私は笑うしかなかった。

京太郎・・・矢張り天才か


【イベントで特定判定を出したので射撃・格闘が上昇します】

【射撃:30→33】

【格闘:28→38】

【イベントで特定判定を出したのでスキル:格闘の心得(Lv1)を入手します】

【一部の人物が注意深くこちらを窺っています】

【???に目を付けられました】

【須賀京太郎のステータスが更新されました】

・須賀京太郎
操作技術:27(なんとか慣れた)
射撃:33(まぁ平均的)UP!
格闘:38(まぁ平均的…?)UP!
知識:1(無知)
索敵:44(平均的な索敵)
コミュ力:20
運:70(幸運艦って言われるレベル)

スキル

ライフルマンLv1
射撃武器使用時、攻撃コンマ判定に+5の補正を足す

格闘の心得Lv1 NEW!
格闘武器使用時、攻撃命中コンマ判定に+5の補正を足す

中量級の使い手Lv1
中量級使用時、回避時のコンマ判定に+5の補正を足す


戒能良子の反応(2度ゾロ目を出してるので最低値が保障されます)

01~98:とんでもないルーキーです…

44以外のゾロ目:こうなったら確かめてみましょう

44:まさかスパイ!?

↓2

ファーッwwwwwwww

そしてこのゾロ目祭りよ

>>206
儂もじゃが、おんしもなww


44以外のゾロ目:こうなったら確かめてみましょう


と、とりあえぞ今日はここまで。次回 vs戒能戦からです(本当は予定に無かった)

まぁ10分の1とはいえ…なんで指定レスにこんな出るのさ…こんなん考慮しとらんよ…(ジョワー)

次回更新は木曜か金曜の夜にー、ではでは


魔法の言葉、京太郎スレだから

おつかれー
所で本家みたいに二つ名はあるのかな?
「修行中の」「ボーダー」みたいな

あ、忘れてた

【中量級ブラストの習熟度が上昇しました 0→10】

【M90マシンガンの習熟度が上昇しました 0→3】

【グレートソードの習熟度が上昇しました 0→10】

【習熟度が上昇すると、武装なら攻撃力が上昇し、機体なら回避コンマに補正が加わります】

攻撃力補正はこちら

01~20  補正無し
21~40  ×1.1倍
41~60  ×1.2倍
61~70  ×1.3倍
71~90  ×1.4倍
91~100  ×1.5倍

回避の場合はこちら

01~10  コンマ補正+5
11~20  コンマ補正+10
21~30  コンマ補正+15
31~40  コンマ補正+20
41~50  コンマ補正+25
51~60  コンマ補正+30
61~70  コンマ補正+35
71~80  コンマ補正+40
81~90  コンマ補正+45
91~100  コンマ補正+50

>>210

ありますよー、ただこのSSでは二つ名はスキルの意味も持っています

名誉な二つ名には強力な効果が付いていますが、その逆もありえますのでご注意を

つまり、「おもち」「マイスター」とかもあり得るのか・・・おもちのある子に好かれそうなスキルだな(なぉ、壁は知らん

木曜か金曜に始めると言ったな

あれは嘘だ

その気になれば、来週の木曜や金曜とも言える




・・・スンマセン、ちょい忙しくて出来ませんでした(必死の土下座)

10時半から人がいたら始めます

いやね、全国ざっと10連敗もすりゃ気が滅入りますわ・・・(S4に降格した)


あ、前回忘れてたことがもう一つ

【M90マシンガンの習熟度に「ライフルマンLv1」の補正+5を入れます】

【M90マシンガン習熟度3→8】

では本編投下するまでお待ちを―


44以外のゾロ目:こうなったら確かめてみましょう


良子としては驚きの連続であったシュミレータ―の紹介講義も、そろそろ終わりの時刻を迎えようとしている。

が、ここで終わらせるのもどうにも心地悪い。

というより、当人が非常に燃えていた。


「―――こうなったら、確かめてみましょう。」


パネルを操作して、管制をオートに切り替える。

生徒がざわつく中、自身はすぐ隣の筺体に乗り込んでいく。


「先生?」

「おい、先生が出るのか!?」

「戒能さんって言ったら有名なんだろ!?」

「最終ランクは確かS1だったよな!?」


自分の評価は一部の生徒でも聞き及んでいるようである。

とはいえまだまだ未熟な自分ではこの学校に教師としているホンモノの猛者には敵わないのが実態だ。

ただ―――目の前にいる初心者である生徒が非常に気になった。


「見せてもらいましょう、須賀君。君の可能性を。」


【戒能良子(超手加減)と戦闘が行われます】


side:京太郎


そろそろ終わるはずのシュミレーションに、突如新たなブラストが登場する。

機体は同じクーガーⅠ型。


「っ!?」


だというのに、どこかしら雰囲気が違っていた。

他のクーガーが思わず後退するほど、「強者」である事を示していた。


『こちら戒能です。須賀ボーイ、少々良いですか?』

「せ、先生!?」


通信に映る相手の顔を見れば、それはまさしく先程まで指示を飛ばしていた担任になった戒能先生である。


『正直見ていてBloodが高ぶりました…須賀ボーイ、ちょっとゲームとしませんか?』

「ゲーム・・・ですか?」


唐突なお誘い、俺そこまで変な事したっけ…?【知識:1 無知】


『Yes、私はこれからあなたを攻撃します。』

「へっ!?」

『勿論、須賀ボーイも攻撃して構いません。まぁ、当てられたらですが。』

「で、ですけど先生と俺じゃあまりに実力が…」

『そこで、です。Youは私に「100ダメージ」を与えたらWinです。逆に私は「1000ダメージ」を君に与えたらWin、10倍のハンデです。それに私もそこまで鬼じゃありませんから手加減もします。』


10倍のハンデに、手加減。


『後それに―――そうですね、もし須賀ボーイが勝ったら―――』


コンマ判定

01~98:機体データを差し上げましょう

ゾロ目:+一部の武装データを差し上げましょう

↓2

sage外し忘れてたorz

安価なら下で


判定:機体データを差し上げましょう


『シュミレーションで使う機体データ…それを差し上げましょう。』

「機体…ですか?」

『Yes、今使っているクーガーⅠ型の上位版です…どうです?』


このクーガーの上位機種。

シュミレーションとはいえ、初めて動かしたこいつは面白い程動いてくれる。

それより優れた機体に乗れる…心が揺れないわけなかった。


「…やります!」

『Good!やはり男の子はそうでないといけませんね。』


他の生徒に筺体から降りる指示を出し、2機のクーガーが消えてフィールドには俺と先生だけになる。


『OK、それでは―――始めましょうか。』

「っ!!」


先程まであった強者である雰囲気が更に強まる。

同じ機体に乗っているのになんだってあんな風に威圧できんだ…!?

シュミレーションだってのに体が震える…!


【戦闘…の前に戦闘について説明します】


【戦闘について】

さぁ戦いだ!
相手との距離やHPはこちらが組んであるのでそこからさまざまな手段を使ってください

「1:主武器」
それぞれのメインウェポンである武器を使います
計算式は

指定コンマ+主武器攻撃力(武装習熟度補正)+射撃-相手の戦闘機動=ダメージ

同時に相手の判定も行います

指定コンマ+主武器攻撃力+(相手の射撃ステ)-(自分の戦闘機動+機体習熟度+(運÷2))=自分ダメージ

この判定を繰り返して撃破するかされるかで終了します

「2:格闘」

グレートソード・槍・日本刀、ナイフ…様々です
一撃の威力は主武器よりも高いですが判定が厳しく、反撃を受けやすいです
また威力はほぼ固定です

こちらの場合、命中判定を行います
計算式はこちら

指定コンマ+格闘(武装習熟度補正)÷2=X
指定コンマ+相手の戦闘機動=Z

ZよりXが上回っていれば直撃で固定ダメージが入ります
逆にZが上回れば回避されダメージを受けます


『武装習熟度』

武装も様々、100%の力を引き出すには必要不可欠です
また「以前使っていた武器と同系列」「似たような特性を持つ武器を使った事がある」場合、武器の初期習熟度が上がります
後々開放される特殊武装枠でもその特性を理解してるほど効果的に動けるでしょう


【初回の対人戦ですので相手のステータスを表記します】

・須賀京太郎 

「基本兵装:強襲」
「基本行動スタイル:無し」

操作技術:27(なんとか慣れた)
射撃:33(まぁ平均的)
格闘:38(まぁ平均的…?)
知識:1(無知)
索敵:44(平均的な索敵)
コミュ力:20
運:70(幸運艦って言われるレベル)


スキル:ライフルマンLv1
    格闘の使い手Lv1
    中量級の使い手Lv1




・戒能 良子 元ランク S1 

「基本兵装:???」
「行動スタイル:???」

*()内は元の数値です

操作技術:50(???)
射撃:52(???)
格闘:46(???)
知識:40(???)
索敵:36(???)
コミュ力:??
運:50

スキル:(手加減につきスキルは使用しません)
    ???
    ライフルマンLv8
    格闘の使い手Lv6
    中量級の使い手Lv8
    ???
    ???
    ???
    ???


クーガーⅠ型 HP:1000

主武器:M90マシンガン  攻撃力100

副武器:【まだ開放されていません】

補助武器:グレートソード  攻撃力500

特殊:【まだ開放されていません】


戦闘が開始したいのですが人はいますか…?(小声)

よかった、人がいた

とりあえず質問が無いのならこのまま0時5分から戦闘を始めます

聞きたい事がなにかあればどうぞー


【戦闘開始】


『では―――どうぞ、来てください。』

「なっ…」


先制はどうぞと言うかのように、先生はそこに立ったままだ。

距離はほんの100M弱。

さっき当てた的と同じ位の距離だろうか。

舐めてるのか、それとも見計らっているのか。どちらにせよ良い気分でもなく―――



「負けても文句言わないで下さいよっ!!」



ステータス

>>228

武装

>>229


状況判断

1:主武器で攻撃

2:格闘で一撃を狙う

↓2


【「状況判断」が開放されました】

【知識や経験、戦況や兵装によって選択肢が増加します】

【これの選択肢が多いほど戦闘で有利に物事を運べます】


選択:格闘で一撃を狙う


射撃をしたところでどうせ当たりはしない。

なら一撃に賭けて、思いっきり斬るだけ。

自分に出来る事を最大限にやれば―――


『ほう、やはり斬りかかってきましたか。』


―――やっても無駄だ。

全力で横薙ぎをするこちらの攻撃を戒能先生のクーガーが僅かに動いて、最初の一撃を回避する。


『真正面からの攻撃、特に格闘は非常に警戒されます。良いですね?』

「チッ!」


諭すように語りかけ、そのままこちらの背後をとるように動く。

まだ攻撃はしてこないが、おそらくもう一回は外せない。

こちらのクーガーもバーニアを吹かして一気に反転し、再度狙う―――!



京太郎の命中判定 ↓2

戒能良子の回避判定 ↓3

計算式 >>227

あ・・・聞き忘れてたけどゾロ目って何か補正ある?


>>241 ありますよー

まぁ今回のは見てもらった方が早いでしょうな



56+5+(38)÷2=80

33+50=88

【戒能良子の回避成功が確定しました】


『ですから―――それでは当たりませんよ。』


同じような動きでさらりとまた回避させられる。

そして―――衝撃。

「ッ…!!」

筺体が揺れて、ダメージを貰った事が明記される。

その数字が思ったよりも大きい…!


『格闘はまさに一撃必殺…But、その隙も大きく外れれば非常に厳しくなるでしょう。』


一気に8割に減った自分のブラストのHPに目を疑う。


『特に須賀ボーイが思ったように動いてくれたので急所に当てやすかったですね。』


ダメージを知らせる画面には頭部が集中的に攻撃されているのを明記している。

ここにあのマシンガンを打ち込んだのか…!?全弾…!?


【回避ゾロ目により相手に二倍確定ダメージ】

【命中は77ゾロ目のみ例の秘剣十文字斬り(一撃必殺)です】

【その他のゾロ目はダッシュ斬りにより1.5倍攻撃命中です】


戒能クーガーⅠ型:HP1000

京太郎クーガーⅠ型:HP800


状況判断

1:射撃で牽制

2:やはり剣に拘る

3:機動力で死角を取る

↓2


あ…(今更になってハンデが酷過ぎたのに気付いた)
え、HP200に変更で! お、俺は悪くねぇ!
…スイマセン、変更良いっすか?(土下座の構え)


選択:射撃で牽制


剣が駄目なら撃つしかない。

正直このまま剣で攻撃しても良いように回避されるのがオチだ。

ブラストのラックが稼働してマシンガンに持ちかえる。


『フム、思いの他拘りはありませんでしたか…』


通信が開きっぱなしなので小さな声でもちょいちょい拾える。

初めてのブラスト戦闘なんだから戸惑ってるんだよこっちは…!動かせるけど!


武装:M90マシンガン  攻撃力100

↓2京太郎の射撃判定

↓3戒能の射撃判定


(79+100(1)+33+5)-50=167

(11+100(1.5)+52)-27=136×1.5=204

【射撃でのゾロ目はダメージ×1.5倍です】




相手の機体をロックし、射撃トリガーを引く。

それだけのことなのに酷く緊張している。

右手を細かく動かし、相手にカーソルを合わせるだけなのに…!


『来ないならこちらから行きますよ!』


戒能先生からの台詞で思わず身体が固まる。

そしてまた衝撃―――。


再度頭部に集中砲火、画面ではボロボロのメインカメラに変わりサブが起動した事を告げている。


「ちっくしょ!!」


不甲斐ない自身の様に思わず叫び、機体を操作。

やけっぱちの様にトリガーを放ち、カーソルを合わせていく。


「当たれ、当たれ、当たれ!」


狂ったように叫んでトリガーを引き続ける、相手は回避してるがそれでも―――


「・・・捉えたァッ!」


バーニアにも一度に吹かせるだけの推力はあり、その限界を迎えた瞬間に再度叩きこむ。

流石の先生でも、これが避けられはず・・・!


『気迫はExcelent…』


それでも少し上体を逸らし、避けていく・・・

・・・アレに勝てるのか?やっぱ無理じゃん…


しかし、射撃トリガーを離した瞬間。終了を告げるブザーが鳴り響いた。


『フム…ここまでですか』


…え?


『避けていたつもりでしたが、少々当たっていたようですね。ブーストの切れ目を狙ったのは上手かったですよ、須賀ボーイ。』



【(>>1のミスで)イベ戦闘を終了します】

【条件を達成しました(戒能クーガーⅠ型のHPを100削る)】

【戒能良子に勝利したので「クーガーKV」のデータを手に入れました】

【クラスメイトに注目人物として目を付けられました】

【戦闘機動が3上昇します27→30】

【射撃が3上昇します33→36】

【格闘が2上昇します38→40】

【称号「気迫の」を手に入れました】

【称号「新鋭の」を手に入れました】

【称号「学園の」を手に入れました】

【称号「ボーダー」を手に入れました】

【称号「ルーキー」を手に入れました】

【称号「生徒」を手に入れました】


本日はここまでで、お疲れ様でした

ご質問あればどぞー

おお、ボダブSSとは
フル修羅5525組まなきゃ……(使命感)

てっきり棺桶と名高いクーガーⅡかと思ったけど、KⅤってコミカライズで出てきた機体?

ボダブレわからんけど面白いなー
しかし京太郎スレ特有のゾロ目乱舞にワロタ

クーガーKVって3.0OPに出てるやつじゃないの?

業務報告 次回更新は木曜の21時からの予定

今週のマップはWワフトのホープサイド、マッポーじみた状態ですぜ(白目)


>>252  フル修羅ならコア凸しなきゃ(使命感)

>>253  KVは>>255の言うようにユニオンOPに出てきたクーガー(旧)ですねー
     性能ではほぼS型に近いです

>>254  面白いと思われるとありがたいです  京太郎スレのゾロ目率は異常


>>249の計算間式足りてない部分がありました、すんません

戒能さんの命中判定の計算式は

(11+100(1.5)+52)-(27+15+35)=136×1.5=204  です、申し訳ない

飯食ってたら遅れた

人がいるなら始めたいと思います



なんて事は無い。

ただの素人が天狗になっていた所をベテランがその技量で現実に戻した。

確かに、京太郎は素人とは思えない機動をした。

装甲を自慢とする機体をも一撃(実際は二撃だが)で倒せる技を出した。



だが―――それでも素人だ。



知識も、技術も未熟。

だから仕方ないことなのだ、当然の結果なのだ。

そう京太郎は自身に言い聞かせて納得しようとしていた。

初めて乗ったシュミレーション、

初めて動かしたブラストランナー、

戦場で、最前線で戦ってた高ランカーの戒能先生。

条件はこんなにも揃っている。

なのに、何故、こんなにも、



悔しいと思えるんだろうか―――。



気づけば気付かぬうちに歯を食いしばっていた。

「…ちくしょう…」

小さな筺体の中で、小さく放った言葉は、か弱くも確かな炎を点火させた。



side:out



生徒は皆、その動きに見惚れてしまった。

確かに3番機の動きは凄かった。

飛んで、跳ねて、斬りかかり一閃。

だが、戒能の動きは洗礼されていた。

僅かな動きで剣をかわす様、

素早く、確実な位置取り。

そして回避できないであろうバーニア切れの瞬間すらも回避。

あれが―――あの動きこそがプロのボーダーの証明。


「…あれが元S1の動きですか。」


ぼそり、と周りに聞こえないように声を出したある女性。

周りの女性生徒に比べて明らかに一部が大きく、長い髪は桃色だった。


「3番機も凄かったじぇ。なーなー、のどちゃん?」


その隣にいる女性生徒が声をかける、

身長は正直小さなものだが、癖のある声と可愛らしさは負けてはいない。


「確かに、初めてのシュミレーションであそこまで動かせるのは驚きましたね。」

「のどちゃんでも無理かー?」

「さぁ?まだ私は触ってすらいませんし、わかりませんね。」

「…てっきりそこは『そんなオカルトありえません!』って言うかと思ったじぇ。」

「それこそです、未経験のモノにやりもしないで言う事こそありえません。」

「で、3番機は確か・・・犬だったっけ?」

「人の名前を犬とは失礼ですね。優希に失望しました、友人辞めます。」

「冗談だじぇ冗談、正直画面ばっか見てて見逃したんだじぇ。」


冗談なのかどうなのか、並行世界の因果なのか、そんな会話をする二人。

だが、その目線はしっかりと画面を向いている。


「須賀 京太郎君、ですか。」

「成程、京太郎か。」


桃色の髪と標準以上の胸囲を持つ原村 和と小さくも存在感が大きな片岡 優希。

二人はしっかりと先の戦闘を繰り返す大画面を目に焼き付けていた。


【原村 和に目を付けられました。初めて会う際の好感度・信頼度の最低値が保障されます】

【片岡 優希に目を付けられました。初めて会う際の好感度・信頼度の最低値が保障されます】


あ、別に投下中でも適当に書き込んでも構いませんので(乞食)




「…結構やるのね、須賀君も。」



南浦 数絵は関心していた。

自身の叔父である南浦 聡もボーダーだが、初めてであそこまで動かしたとは聞いた事は無い。

数絵自身は動かした事は皆無だが、知識だけは聡より教えてもらった分、

他の生徒より優ると自負している。

そしてあの機動や剣捌きもその知識にあるモノと一致していた。


「…私のお爺様のような人でもいたのかしら?」


誰かに師事してもらっていたのならそれも納得だ、

だが、そんな人物がこんな学校に来るのだろうか?


「聞いてみなきゃいけないわね。」


確かめる事が増えたのは厄介だったが、

それ以上にこれからが楽しくなりそうな事に、南浦数絵は微かな喜びを口元に浮かべた。

端から見れば獰猛な、猛禽類が獲物を見つけたかのような笑みであった。

…尚、当人はそんなつもりは一切ないと記述しておく。



【南浦 数絵の好感度・信頼度がそれぞれ5上昇しました】


南浦 数絵
信頼度:35
好感度:15



宮永咲は茫然としていた。

自身の幼馴染が、初心者と言えぬようなあるまじき動きを見せた。

というか咲からすれば全くもって初めての映像だ。

なにをどうしているのか、さっぱりわからない。

しかし彼女の中で、違和感とも言える考えがちらついていた。



    もっと上手く動けるものじゃないのか?と。



ハッとして頭を軽く振る。

なにを考えてるんだ自分は、と。

あんなロボット自分には動かせてもよちよち歩きだ、というか酔ってぶっ倒れること間違いない。

…しかし、未だに京太郎の姿が筺体から現れない。


「…酔っちゃったわけじゃ、ないよね。京ちゃん…」


自身の違和感もさる事ながら、未だに筺体から出てこない幼馴染を心配している咲だった。




彼女は気付いてないが、周りにいる生徒は微かに感じたそうだ。


時たま現れる規格外の存在に。


目覚めの時は―――案外、近いのかもしれない。




【イベントでゾロ目を出したため、宮永咲の『???』が進行します】

【「???」1/3】

【好感度・信頼度は一定値以上なので上昇はありませんでした】


ほぼ即興、時間掛かってスマン




side:戒能


「ふぅ…」


シュミレーションとはいえ、ブラストに乗る際は本気で行うとはいえやり過ぎただろうか。

ついつい面白そうな生徒がいたから吹っかけてしまったが―――


「バカですか私は…」


やり過ぎた感が半端無かった。

実力差を見せつけるかのような動きで翻弄してしまった。

あれでは自信をなくしてボーダーの道を閉ざしかねない。

伸びる時期でもある高校生、新たなボーダーの芽を摘むような行為ではなかったか。

狭い筺体の中で、自身の頭を抱え猛烈に反省していた。



「折角ボーダーより良い給料の職なのに最初の最初からこれとは・・・」



これではあのACEと同じではないか。

「え?なんで出来ないの?」と言わんがばかりの操縦センスに直感に運。

ACEというか、才能の塊というか、異常というか、アラフォーというか。

「アラサーだよ!?」という声が幻聴で聞こえた気がするが無視しておく。

とりあえずやらかした以上、彼を誉める方向で行こう。



「OK、反省タイムは終了…行きますか。」


筺体から出て、最初にすることを決めた彼女は教師として生徒の前に顔を出す。


が、時間を見て思った以上に予定を過ぎていたのに焦りを感じてしまうのであった。


【戒能良子の信頼度・好感度はそれぞれ20になりました】

【教師なので好感度には一定値から制限が付きます】


side:京太郎


筺体の外から賑わっていた多数の声が潜まる気がした。

コンコンと、静かな操縦席の中に響く外来からの誘い。


『スガボーイ、出て来ていただけますか?』

「・・・分かり…ました。」


声の主は先程自分を滅多打ちにした戒能先生。

沈下して行く気持ちを抑え、外へと向かう。

外の明かりは筺体に比べ眩しく感じる、いや筺体の中が薄暗いのではあるが。

思わず手で自身の視界を遮る、ちょっと目が痛い。


「Firstにしては素晴らしい動きでした。君には適性がありますね。」


「そう、ですかね?」


戒能先生から称賛されるが、正直複雑だ。

初めてで、無我夢中でやったので意識しろと言われてもピンとこない。


「えぇ、もし希望するなら私も協力しましょう。ボーダーのEverythingを教えてあげます。

 あとこれが条件のデータです、受け取ってください。」


「…ありがとうございます。」


そう言ってデータを受け取り、咲の元へと向かい群衆に紛れてる。

他のクラスメイトから、様々な目線で見られてる感じだ。


「えー、では長くかかってしまいましたが。次の案内を―――」



「京ちゃん、大丈夫?」


戒能先生が次の部屋を案内する合間に、咲が話しかけてくる。

心配、されてるんだろうか。



「まぁな、というか初心者に厳しい感じだよなー戒能先生。」

「京ちゃんがあんな動きするからでしょ?」

「俺は無我夢中にやっただけだよ、そう言われてもよう分からん。」

「そっか…って、酔わなかったの?」

「酔う暇が無かったというか気にならなかったというか…」


気づけば無我夢中だったのだ、ホント。


「それは『車に酔いやすい人が運転すると酔わない』と同じ事ではないでしょうか?」

「あぁ、成程。」

「京ちゃん結構単純だったんだね…」

「その言い方を咲にされるされるとは心外である。」

「単純というかバカ?」

「んだとー?…で、どちら様?」


紛れ込んできた声に反応して振り返る、すると―――


↓2


01~98:普通の出会い

77以外の奇数ゾロ:運命の出会い(和)

44以外の偶数ゾロ:運命の出会い(優希)

44or77:ラキスケな出会い



一瞬、心奪われた。


というか、クラスメイトのあの女の子だった。


「須賀、京太郎君でしたよね?」

「え、あ、あぁ。」

「クラスメイトの原村和です、宮永さんはお隣の席でしたよね?」

「うぇ!?あー…えーと…その、はい…」


咲と同じように思わず生返事になってしまう。

いや、だってあんなおっぱ…美少女に声を掛けられたらそうなるって。


「先程のシュミレーション、お見事でしたね。」

「いや、それほどでもない。」


スゴイナー、アコガレチャウナー…スイマセン、混乱してるんです。

隣にやってくる桃色の美少女…あれ、俺今幸せじゃね?幸福は義務じゃね?

何度も言ってるが混乱してるのである、仕方ないね。


「というか無我夢中だったし、無茶な動きもしたよ。」

「無茶とはいえど、あれだけの動きをするのは凄いことですよ。」

「そんなに凄い動きだったの?アレ…」


咲が疑問に思い、会話に参加してくる。

つ、遂にコミュ障脱却か!?ボッチの殻を割るのか!?


「えぇ、着地直前にブラストの軌道を変更する高等テクニックです…もしかして無自覚で?」


↓2



1:え、そんな難しいもんだったの?

2:体が…勝手に…!

3:自由台詞

ゾロ目はストック



【ゾロ目ストック:3】


2:体が…勝手に…!


「なんとういうか…体が…勝手に…」


自分が動かしていたというのは実感として残っている。

ただ、操縦桿を握ってから体の反応って奴が働いた気がするのだ。

頭でイメージする的確な動かし方、それが脊髄反射の如く体を動かしてた。


「体が、ですか…」

「ん、ごめんな。参考にならなくて。」

「いえ、ニュードには未だ謎の部分が多々ありますからそれの影響かもしれませんね。」



ニュードの耐性保持者だから故に、皮膚上のどこかにはニュードが極僅かに固まっている部分がある。

有名なのは獅子のような形をしてたり、花だったり、竜だったり…

俺にも一応あるが、まぁそれは後でも良いか。


「…ところで、そんな質問をするってことは原村さんはボーダー志望なの?」

「えぇ、出来る事なら兼業でニュードの研究もしたいですね…現場を見ながら研究するのが理想なので。」


咲が頑張って話題を出していた。

あぁ、咲…おまいさんこんなに大きくなっちまって。おいちゃん感劇だよ…

おっぱいは小さいけど。


「京ちゃん?」

「アッ、ハイ。」


なんでもないです、ゴメンナサイ。


「お二人は随分仲が―――」


と、じゃれてる俺らに質問を返そうとしたその時―――


「ドーンッ!おい貴様!私の嫁こと和ちゃんになにをするだぁーっ!?」


01~30:ドロップキックを喰らった

31~60:小さな女子が突っ込んできた

61~98:思わず受け止めてしまった

44以外のゾロ目:優しくも華麗に受け止めた

44:???

やらかしたここから直下で スマヌ

『コンマ01±補正券』の適用内です、使用しますか?

『コンマ01±補正券』残り一枚 ストック:3

直下 Y/N


またこれ以降補正券がある場合、自動で使用するようにしますか?

↓2から先に3票獲得した方  Y/N

人が急に消えた……?
イエス


【コンマ±01補正券は自動的に使用されるようになりました】

【ストックの3つは今日の最後に選んでいただきます、選択肢は下に】

1:44ぞろ目を回避するお守り

2:次回以降の判定で使用できる『コンマ01補正券』

3:初期好感度・信頼度補正券

【本編再開(短い)】


44以外のゾロ目:優しくも華麗に受け止めた


ブラストにシュミレーションで乗っていた故だろうか。

その瞬間がやけに遅く感じられた。

判断するにはあまりにも余裕があり、行動に移すならギリギリの境界線。


ドロップキックしてくる女子―――にしては小さな身体だが―――の足を、上体を逸らしてかわす。

さっきシュミレーションでやられた動きだ、何故か自分なら出来ると直感で判断してしまった。

そこから足の膝裏に腕を伸ばし、軽くもち上げる。

身体の方は、背中にもう片方の腕を背中に伸ばし手でがっしりと肩を掴む。

そのまま身体を一回転することでその勢いを相殺する―――!


…そして、そこにはお姫様だっこする金髪と、茫然としている女子の出来上がりでございます。

さーて、突然やらしてくれた奴の顔は―――?


コンマ判定

↓2  【最低値保障が発動しています】

01~60:スヤァ…としてる奴だった

61~98:モジモジしてる女子がいた

44以外のゾロ目:赤面してあわあわしてる女の子がいた

44:???

おいぃっ!?

時間を下さい(書きなおしの土下座)

ヒャッハー(白目)


44以外のゾロ目:赤面してあわあわしてる奴がいた


その女子は―――真っ赤なトマトにも負けないほど、顔全体を紅潮させていた。


「にゃ…な…はにゃ…」


混乱してるのか、言葉が意味を持ってない。

特徴的な声だったそれは上ずってもはや効果は低い。

目はグルグルと回ってるが、良く見れば大半は京太郎に向けてるのが分かる。


「あー…えーっと、大丈夫か?」


「お、おま…おみゃ…!?!?」


あ、駄目だこりゃ。


「ゆ、優希!?」

「あ、原村さんの知り合い?」

「え、えぇ…中学からの友人なんですが、その…」


成程、と一人合点する。

美少女の友人で相方、今まで悪い虫はこいつが払っていたんだろう。

…いたんだろうか?


「あー…とりあえず、降ろすぞ?」

「ま…!まちぇ!待って…!」

「へ?」


やっとこ声を出したと思ったら待てとな?

初対面にお姫様抱っこされてるのは恥ずかしくないのかね…

・・・や、原因こいつだから。俺ノーカンだから。(震え)


「す、須賀京太リョ↑ウ!?」

「おう?」

「…っ!片岡優希だ…じぇ…このまま運んで欲しい…じょ…」

「…はぁ!?」


え、このままで行けとか拷問ですか!?

フラグでも建てたの!?誰!建てた人!?

建てるならもっと大きなおっぱいにしてぇぇぇぇぇっ!?


【原村和の初期信頼度・好感度が決まりました】

原村和
信頼度:40
好感度:30

【片岡優希の初期信頼度・好感度がグーンと上がった】
片岡優希
信頼度:40
好感度:75(現トップ)

タコスかわいい(かわいい)

タコスの顔がサルサソース色に


本日の更新は以上となります、毎回短めで申し訳ありません

優希を可愛く書けてたらなぁと思いますがまだまだですね、これじゃ


最後に溜まっているストックの使い道をば

1:44ぞろ目を回避するお守り

2:次回以降の判定で使用できる『コンマ01補正券』

3:初期好感度・信頼度補正券

それぞれ一つずつでも良いですし1を1枚に2を2枚という形でも構いませし3を3枚でも大丈夫です

0時07分に一番近いレスでお願いします

あとご質問等あればどうぞー


【44ぞろ目を回避するお守り を1枚手に入れました】

【『コンマ01補正券』 を2枚手に入れました】

【もうゾロ目基本で良いよね(諦め)】


>>312 >>313 京優希は鉄板だから可愛く描けていたら僥倖です、もうちょい精進します


次回更新は日曜21時辺りで、ではでは


人がいるなら始める…かもしれない

ゴヨウガーディアンがアニメに再登場するくらいの確率で

新しいゴヨウで満足するしかねえ!

いるもんやな(驚愕)

ちょっと書き貯めが少ないけど即興で補充していきますんで毎度の様に遅め遅めでいきまする

ではやりますか


>>323 ボダでチームサティスファクションでも作ろうかしら…


【本編開始】






結局真っ赤なリンゴの女子こと片岡優希のご要望であるお暇様抱っこは、

こっちも恥ずかしいという事で降りてもらうことになった。

原村さんの援護が無かったら正直乗っけたままだった。

只でさえ先の騒動で人目があるのに、更に人目を引く事になったが…

しかし、そこまで懐かれるというか、慕われるというか…


…一番近いのが犬が飼い主にじゃれてる感じか?


(あんな風に受け止めてくるなんて…その、わ、悪い気はしなかったじぇ…)


しかしまぁこちらの小さな騒動には先生は目もくれず淡々と次の場所を案内して行く。


「で、ここが資料室…ボーダー関連のlibraryみたいなものです。

様々な戦闘記録やブラストランナーのアセンブルがありますので気になった人は何時でもwellcomeですよ。」


アセンブル…?

なんのこっちゃ?



【資料室が開放されました】

【様々な情報があり、キーワード習得にはもってこいです】

【キーワード「アセン」を習得しました】



こうして各所を案内され、あっという間に教室へと戻ってきた。

戒能先生は「ではTodayの講義は終了ですので」とさっさと教室を出て行っていしまってる。

明日からの講義で必要なモノを揃えたりして大変なんだろう…多分。


「そういえば京ちゃん、先生からもらったデータ見た?」

「え?データ?」

「うん、条件は達してるから――って渡されてたけど…」


咲の声に原村さんが反応してそれに返答する咲…んん!?

咲がコミュニケーションを取れてるだと…!?

会って数分しか満たない相手に対して!?


「お前咲じゃねーな!?」

「流石に酷いよ!?」

「お二人ともどんな中学校生活なさっていたんですか…」

「あたしとのどちゃん位だじぇ、多分。」

「そのデータ、私も気になるんだけど。」

「んー…じゃあ今接続して見てみるか…ん?」


なんか一人、更に紛れ込んでる気がするんですが。


「…隣の席に自分から話しかけてきた癖して忘れるのかしら?貴方…」

「あー南浦さんか。わりぃ、さっきまでアレだったからな。」

「ま、良いけど…」


俺がちょいと慣れない情報端末にデータを差し込んでる最中に南浦さんが周りの面子に自己紹介していく。

これ支給されたモンだけに色々機能あり過ぎてもうわっかんねーんですけど。



「お、こうか。」


やっとこさ端末が読み込みを開始したところで周りにいる女子は会話に華を咲かせていた。


「なるほど、タコスか。」

「タコスこそ最強の食事だじぇ、故に私は最強なんだじぇ!」

「優希、頭の悪い人にしか見えませんよ。」

「え?片岡さんって頭悪いの?」

「…け、計算が苦手なだけだじぇ、それに咲ちゃんだったか?私の事は優希と呼ぶがいいじぇ!私も咲ちゃんと呼んでやろう!」

「偉そうにする必要ありませんよね?」

「のどちゃん、ツッコミがきつ過ぎるじぇ…これが愛か…」

「友人として的確な発言をしてるだけですので。」



…さ、寂しくなんかないんだからね!



「で、須賀君。読み込みは終わった?」

「ん、あぁ。今やってるところだ、慣れないもんでな。」

「…聞きたい事があるのだけど良いかしら?」

「ひょ?」


いかん、質問攻めの連続攻撃されそうな声出しちまった。


「…あれだけの動きが出来たのは誰かに教えてもらったの?」

「ん?いや、ありゃ無我夢中でやっただけだ。」

「無我夢中、ね。それにしては初心者ともいえない動きだったけど。」

「…私も少し納得してませんけどね。」


うぉーい、原村さん。あんたもかい。

いやーモテる男は辛いねぇ、と軽く現実逃避。

なんと説明したものか…


↓2 【ゾロ目ストック】


1:口で説明する

2:咲から援護してもらう

3:自由台詞


1:口で説明する


とはいっても結局人間説明には口しか無い物でありまして。

道具を使ったところで今はなんにもならないし。


「いや、ホントだよ。人生で初めて乗ったわけだし。」

「そ、まぁそうことにしておきましょう。」

「そうですね、あまり疑うのも悪いですし。」


原村さんマジ天使、流石はでかいおっぱい持ちだ…

…南浦さんは…うん、未来があるよ。


咲よりは。



「…京ちゃん?今変な事考えてたでしょ?」

「ソンナコトナイデスヨー。」

「?なんで片言だじぇ?」



ヤダナー、咲ハカワイインダカラ気ニスルナヨー。


と、二人からの追及から逃れてると端末から情報の読み込みが終わった音がした。


「どーれどれ…」


先生はなにくれたんだ…?まぁ流石に最新の機体は無理だろうけど…


『クーガーKV』


…んん?



クーガーKV…あれ?聞いたような…


「さて、須賀君。データの方は…は?」

「須賀君、ブラストデータは…え?」

「おー遂に終わっかー?…んん?」

「ねぇ京ちゃん…見間違いじゃなきゃこれハンガーで説明されてたのだよね…?」


三者共同じように驚いてる。咲を除いて。


「あー!それだそれ!そっかーあの機体かー…あれ?これ正式採用されて無かったはずだよな…?」


咲の言葉で思いだすも、こいつの説明は聞いていたからか疑問になるわけで。


「…まさかこれを見れるとは…」


「す、須賀君。もう少しデータ詳しくお願いできますか!?というか携帯貸して下さい!」


「のどちゃん!?落ち着くんだじぇ!というか京太郎にくっつきすぎだじぇ!?」


「おおう!?」


あ、当たってる!?あの大きなおっぱいが俺に当たってる!?

しゅ、しゅごいのぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!


「…デレデレしちゃって…全く。」

【R-15?】



凄く、柔らかい。


いや、柔らかいだけじゃなくてそれがちょっとした反発力をもっている。


それが俺の身体に押しつけられ、形を変えていく。


確かな触感が制服の上からでもしっかりと俺は感じている。


原村さんはデータの方に夢中なのか、それを気にしてはいない。いや気付いてない。


それ故か、その押しつける力はどんどん強くなっていき俺の情欲に燃料を投下して行く。


あのおっぱい。凄く揉みたい。


制服の上からで、ブラの固い感触も含め、手の内で征服したい。制服の上だけに。


…アホな事考えたら一気に落ち着いた、アホか。


だが現状天国に違い無く、それは原村さんが冷静さを取り戻すまで掛かった。



「も、申し訳ありませんでした…」


ちょいと原村さんが落ち着くまで時間は跳んで。


我を忘れて飛びかかってきた事を原村さんは謝ってるわけで。


そんで俺は天国を堪能していたわけで。


「いや、大丈夫だよこっちは。」


とまぁクールな対応が出来たのも半分奇跡の様なものでありまして。


ちょっとでも気を緩んだら恐ろしいほど顔が弛んで変な事口走ってしまいそうだ。


「っち…やっぱ京太郎はおっぱい星人だったじぇ…」


「…京ちゃんのバカ。」


という呟きは俺には聞こえてなかった。二人はどうも何かしら通じてたようだが。


「で、クーガーKVだっけ…どう違うんだ?」


先生の軽い説明だけでは良く分からなかったからなぁ…

どうもブラストに詳しそうな原村さんなら分かるんじゃねかね?(適当)


「それはですね…」


【コンマ判定】

↓2

01~30:マニアックな説明ばかりで良く分からん

31~60:一般的な説明でそれなりには

61~98:良く分かる説明で結構理解した

44以外のゾロ目:教えて!原村先生!

44:???

84:良く分かる説明で結構理解した



「クーガーシリーズの中でも上位に入る機体ですね。」

「へー、クーガーって結構シリーズ化されてるのか。」

「えぇ、クーガーは上位のモノであれば高い汎用能力を持ってますから。

最上位…ランクACEのボーダーにはクーガーで戦い続けてる人もいるだとか…」

「エースも使ってるのか!?」

「と、言っても乗り手次第ですけどね。ですけどその信頼性は高いですし能力も申し分ありまん。」


そんな良い機体なのかこれ…


「クーガーKVは基本的なスペックはS型と変わりありませんが、少々重量に対して耐性があるようです。ですから様々な武装が積めますね。」

「成程・・・ありがとう、原村さん。」

「いえ、私も先程は本当に失礼しました…」


さっきまで堂々として説明してた顔は何処へやら、赤らめて恥ずかしがっている。

そらまぁ、恥ずかしいよなぁ・・・


「か、勘違いしないでいただきたいのですが私は普通あんなことはしませんよ?」

「のどちゃん、どーどー。」

「私は馬じゃありません!」

「どっちかというと牛?」

「あぁ赤い物を見て興奮する…というところだな。」

「牛でもありませんよ!?」


牛のコスプレ原村さん…


…アカン、息子が起きてしまう…!


「京ちゃん?」

「ハイ、スミマセン…って半分お前のせいだよ!」


【知識が2上昇しました】


とまぁ、説明も終りそれぞれやることもあるので解散した。

俺も行くとすれば…そうだな。


【育成パート・自由行動時】

1・シュミレーション室へ向かう

2・うろつく

3・資料室へ行く

4・売店へ行く

×・【まだ開放されていません】

6・人に会いに行く

7・食堂へ行く

×:ハンガーへ向かう【知識が足りていません】

9・自室に戻る


↓2 【ここではゾロ目はストックされません】


やっと安価コンマスレっぽくなってきた…



1・シュミレーション室へ向かう



「やっぱ気になるな。」


貰ったデータの機体は上位のモノ。

ならそれを動かしてみたくなるのが男の子って奴だ。

そういえば…まだ咲は本でも読んでいるのだろうか?


↓2

01~98:一人で

44以外のゾロ目:咲と一緒に

44:???


48:一人で


と、教室を見回してもその姿は無い。

そういえば原村さん達と一緒に行くって言ってたっけ…

あの咲が高校デビュー(?)に成功したと考えると感慨深いもんである。

それも相手はおっぱいの大きい美少女…いやぁ、あの柔らかさは強敵でしたね。

…咲繋がりでまた会えるだろうか?いや、会える。

と、無意味な確信を持って廊下を歩きだす。

ふ、ちょい寂しいが俺は一人で行くぜ…

…ちょいとむなしいが。


【シュミレーション室へ移動します】



シュミレーション室には…なんと生徒が大勢いた。


なんでも各クラスでそれぞれ凄い奴が出て、各自それに触発されたらしい。


聞けば女子が圧倒的な人数だが、中には男子もいただとか…いあ、いやぁ誰でしょうね?(震え)


が、シュミレーションとはいえその振動や動きは厳しく、大半の人間が数分で降りて諦めていく。


個人的にはアレは集中すれば大丈夫だと思うが…そこまで厳しかったっけ?


ともかく、放課後には開放されて自由に動かし、武器を試せるそうだ。


と言っても武装関連はまだまだ開放されて無いからか、そこまで多く無い。


コンマ判定  【運70・補正35】

01~69:誰からも声を掛けられない

70~:誰かに声を掛けられる

↓2 名前記入 【プロ・アナ・照・永水女子は無し】



池田ァッ! 判定:12+35=42 失敗


まぁこっちはブラストの調子を確認出来れば―――


と、空いてる筺体に乗り込みデータを入れてみる。


…何処かで猫でもいたのだろうか?


それに似た鳴き声がちょっと耳の中に入った気がした。


さて、準備もできたし動かしてみるか。




使用するブラストは?


1:クーガーⅠ型

2:クーガーKV


↓2


選択:クーガーKV


「まぁこいつの為に来たわけだし…」


クーガーKVを選択し、表示されてる画面が変化して行く。


画面はさっきやったシュミレーションとは違い、市街地。


シュミレーションに映されてる場所は全て現ボーダーが戦場をして駆け巡ってるところなんだとか。


観光地だったらしいが、それもニュード結晶がいたるところに出来てるのが痛ましい。


確か場所は…『旧ブロア市街地』だったか。


のどかな丘の上にあるどデカイ機械的な建造物が目に付く。


中央には川が流れていて、それに掛かる橋がまた一部破壊されている。


…いかん、俺はブラストを動かしに来たんだ。





シュミレーション選択

1:基礎行動に慣れる

2:射撃に慣れる

3:格闘に慣れる

↓2


コンマも同時に判定

01~30:1上昇

31~60:2上昇

61~98:3上昇

44以外のゾロ目:5上昇

44:大失敗 上昇無し

スゲー細かいことだけどシュミレーションじゃなくて
シミュレーションなんだよイッチ

安価なら1



>>359 スマンの 指摘ありがトンクス

1:基礎行動に慣れる

判定:2上昇



「な、なんじゃこりゃあ!?」


最初のクーガーⅠ型を先生に褒められたもんだから天狗になっていた。


クーガーKVは、幻の機体は―――兎に角じゃじゃ馬だった。


バーニアの出力はトンデモ無いほど上昇、クーガーの上位とはいえ親戚の類には考えられない。

おまけにその操作も、ちょいと動かせば馬鹿に大げさな動きになる。

スティックの遊びも無い、更に継続出力も上がってるからか下手に踏みっぱなしに出来ない…!


「こん・・・のぉ!!」


気分は暴れ馬に乗りこなすかのようなロデオ―――!


カウボーイにでもなれってのか!?


その後も、このじゃじゃ馬を乗りこなす為俺は筺体に揺られた。


―――尚、回りからは「自殺志願者か!?」とまで思われたらしく、ドン引きしていた事をここに記す。


【戦闘機動が上昇しました 30→32】

【戒能戦での中量級ブラストの習熟度上昇の記載を忘れていたため上昇します 10→13】

【中量級ブラストの習熟度が上昇しました  13→15】

戒能戦で色々上昇してんのに忘れてんよオレェ…

許して下さい!なんでもしまむー!


・須賀京太郎

操作技術:32(なんとか慣れた…だろう)UP!

射撃:36(まぁ平均的)

格闘:40(まぁ平均的)

知識:3(まだまだ無知)UP!

索敵:44(平均的な索敵)

コミュ力:20

運:70(幸運艦って言われるレベル)

スキル:ライフルマンLv1
    格闘の使い手Lv1
    中量級の使い手Lv1

習熟度:中量級ブラスト 15 UP!

    M90マシンガン 13

    グレートソード 17


とりあえず本日はここまで


お、お詫びはしますんで不手際は許して下せぇ…(恐る恐る)


次回はまだ予定決まって無いけど週末辺りに 質問等ありましたらどぞー 1時までなら答えまする


売店って有るけど金の貯め方

おつかれ
そういや二つ名獲得してたけど付け替えは自由なのかってのと何時付けられるか、効果の表記はどうなのか聞きたい


>>367  売店で使用するお金ことGPは週末の実戦演習で良好な成績を出すと貰えます
     若しくは教師等の頼みごとを聞いたり開発中の試作ブラストをテスト…等ですかねー


>>368  ギャー!またやらかした…orz

     基本的には1日の始まりですが戦闘前に変更等出来る予定です
     次回の初めに決めたいと思います…スンマセン
     後効果は今入手してるのだとこんな感じになりますね


称号「気迫の」:対戦時、相手の攻撃で撃破される時自分HPを1残す

称号「新鋭の」:対戦時、強者との対戦で機動・射撃・格闘が+5される

称号「学園の」:講義でのステ上昇率微増

称号「ボーダー」:対戦時、ステ上昇+10

称号「ルーキー」:機体習熟度上昇率微増

称号「生徒」:講義でのスキル習得率微補正


お、お詫びとしてとりあえず…じ、次回の頭にでも(震え)

遅れながらも業務報告、というか今週末と言いましたが正直時間取れんかった・・・

申し訳ありませんが水曜に延期です ただ水曜の9時には確実に再開したいと思います、重ね重ね申し訳ありません

時間に少々遅れましたが・・・再開したいと思います

予告ガバガバな1ですまない…



今週のマップは雪原のD51 凸合戦やで いずれ京ちゃんをコア凸させたい(願望)

誰ぞおりますかな…(小声)

へい

呼んだか友よ!


毎日更新してるとこ見ると凄いと思う そんなこのごろ

前回の最後に行ったように称号から決めたいと思います

選べる称号と効果は>>369の通り

まず最初に前半の称号から

「気迫の」
「新鋭の」
「学園の」

の中からお一つお選びください

↓2

>>383>>385ヒェ…


「新鋭の」:対戦時、強者との対戦で機動・射撃・格闘が+5される


次に後半の部分をば

「ボーダー」
「ルーキー」
「生徒」

効果は>>369

ここからお一つお選びください

↓2


「ルーキー」:機体習熟度上昇率微増


【称号が「新鋭の」「ルーキー」となりました】

【適切な称号の場合好感度等が上がりやすいです】

【色々試して取ったり付けたりしてみましょう】

本編投下用意しますが相変わらずのほぼ即興なんで遅くなりやす、申し訳ない…



【クーガーKVを使用していた為イベント発生】


振り回したのか振り回されたのか、どちらにせよ京太郎が使ったのはクーガーKVという幻の機種。

これを見逃さない人もやはりいるわけで。

かといって人間そう初見の相手に声は掛けないものだ。

道行く人に声を掛けるのは商店街の面々やアンケートを取ってる人と同じである。

これが日常でできる人間はなかなかに少ない。

で、それが「できる」アグレッシブな人も生徒の中にはいるわけで―――


選択肢(ゾロ目ストック)


1:関西弁を喋る面白そうなポニテ

2:男勝りというかボーイッシュな関西弁女子

3:長身真っ黒だけど純粋そうな女性

4:その慎重にその胸囲は脅威な眼鏡ッ娘

5:絶対に諦めたりしなさそうなすばらな女性


(面子?>>1の趣味です)



↓2

4は複数の人が説明に当てはまるし

スマン変換ミスってたの気付かなかった

4は「その慎重」ではなく「その身長」でしたね…気付けよオレェorz



3:長身真っ黒だけど純粋そうな女性


シミュレーションの大画面を眺めてる人がいた。

その体躯の大きさは他の生徒と比べると最早大人と子供のレベルであり、

黒い服はまるで喪服であるかのようにも感じられる。


「ほぇー、スゴイなぁー」


が、その声は幼い子供が発したようなものでもあり。

聞くものはそのギャップに驚く。


が、その声を聞く前に大半はどうしてかその身長で遠ざかってしまう。

それは、赤い眼と目を合わせた時にうっすらと笑う顔が、怖かったのかもしれない。


…おもに影のせいで。


高身長で上から見下ろされて、

そのせいか明かりがどうしても後ろになったりして顔が影で隠れて、

そこからうっすらと見える目が赤く輝いていれば、まぁ大半は不気味に思うだろう。残念ながら。


「うーん?あれって…新型?」


そんな彼女もここの生徒。

20歳以下にもかかわらずその身長は180を超えている。


「使ってるのは―――須賀君、かなー?」


それでも彼女の心は純真無垢に近い。

それだけ大事に育てられたのであろう、それだけ根本がまっすぐだったのだろう。


「あーこいつどんだけじゃじゃ馬なんだ…」


「あ…」


「へ…?」


筺体から出てきた京太郎と鉢合わせするかのような形で目と目を合わせる彼女こと姉帯豊音。


そして―――

初期好感度判定:コンマ

01~30:き、金髪だよー!?不良さんだよー!?(10)
31~60:貴方が須賀くんかなー?(20)
61~98:ご、ごめんなさい!(30)
44以外のゾロ目:…イケメンさんだよー…(60)
44:???


↓2


side:京太郎


「ご、ごめんなさい!」


筺体から出たら、突然真っ黒な女の子と目が合っていた。

そして気づけばあちらはすぐさま後ろに後退して距離を離す。

が、その時運悪く足がもつれたのかバランスが崩れて―――


初期信頼度判定【運70:補正35】


01~30:とっさの事で動けなかった(10)

31~60:服の裾を思わず握っていた(20)

61~98:その手を思わず握っていた(30)

44以外のゾロ目:気付いてたら抱きしめていた(信頼度50&好感度+10)

44:???

↓2


豊音「……ダークフレイムマスター」ボソッ

京太郎「!?」

ワーゾロ目パーチーダー(白目)

ゾロ目凄いですね



44以外のゾロ目:気付いてたら抱きしめていた(信頼度50&好感度+10)


その時俺はまたしても無我夢中であった。

というかあの瞬間が終わった今でもその動きを理解していない。

どうやってあんな動きをしていたのか?

どうやって距離を縮めたのか?

コンマの世界で俺は何故できたか?

ともかく疑問は尽きないが、結論から言おう。


気付いたら、彼女を抱きしめていた。


気付いた瞬間には終わっていたし、女性の重みも現実感と共にやってくる。

…いや、なんか顔が近いし良い匂いだしおおおおおおおぱーいががががが(ry


「お…王子様だよー…」


突如動いた身体とかに混乱していたからか、当時の俺にはその声は聞こえなかったが、

身体を預けていた真っ黒だけど、真っ白なお姫様はしっかりと金色の王子様を記憶に刻んだそうじゃ。




【姉帯豊音の初期好感度・初期信頼度が決まりました】

【好感度:40 運命かなー?】

【信頼度:50 助けてくれたよー】

>>419ほどでもない(震え声)】



とりまお互いが落ち着くまで数分。

最初は周りからも拍手喝采だったが、それも今では収まり筺体が混み合っている。

「と、ともかくありがとー。」

「い、いえいえ…女の子を助けるのも男の子の務めですよ。」


さっきの不意に感触が思い出される。

し、鎮まれ俺!和の方が凄かったろ…!まだ鼻の下を伸ばしたら駄目だ…!

ここで紳士的に、スマートに過ごすべき…!俺の直感…ゴーストが囁いている…!

いや…因果…?ん?俺はなにを言ってるんだ?


「(思ったより紳士的だよー?)私は3年の姉帯豊音って言うんだー、須賀君だっけ?」

「え。あぁ、はい。1年の須賀京太郎です。」

「実はねー、さっきシミュレーターで乗っていた機体が気になって覗き込んでいたんだけど…」

「あーやっぱりですか…」

「うん、あの機体は私が知る限りS型じゃないし…新型かなー?」

あれ、そこそこ知ってる人なら気付く機体だと和や先生は説明していたはずだが…?

「クーガーKVっていう機体ですね。なんでも正式採用は見送られた幻の試作機だそうです。」

「KV…?うーん…あぁっ!!?あのクーガーKV!?うそ、ちょーレアだよー!?」

「そ、そうらしいですね…俺にはさっぱりですけど…」

「スゴイな―、須賀君もしかしてTSUMOIの関係者さんかなー?」


思わず苦笑、そうかそうとも取れるもんな。


「いや、戒能先生にちょっと勝負を挑まれまして…」

「えぇーっ!?戒能先生ってあの「万能の」「仕事人」の戒能良子さん!?スゴイよー!?」


え、やっぱそんなスゴイ人だったの…?


「戒能先生ってそんなスゴイボーダーなんですか?あんまり俺知らないんですけど…」


「スゴイよー!だって戒能さんは…」


知識上昇コンマ判定【補正:無し】

01~30:やっぱ無知にはわからんちん(上昇無し)

31~60:ちょっとは分かったぜ(1上昇)

61~98:結構理解した(3上昇)

44以外のゾロ目:教えて!姉帯先生!(5上昇&信頼度+5)

44:???

やらかしたぜ ここから直下で 申し訳ない…



これが因果粒子論か…コワイ(gkbr)

44以外のゾロ目:教えて!姉帯先生!(5上昇&信頼度+5)



「じゃあ分かりやすく教えるね」とのことで彼女が何処からともなく持ち出したのは伊達眼鏡。

…え、なんで?


「まず本業ボーダーにはランクがあるんだけど須賀君は知ってるかなー?」

「ランク、ですか?えーと…牛肉のランクでA5が最高とかの?」


以前父親と一緒にお袋に内緒で食べた牛肉、アレはホント美味かった…

まぁバレてお袋に親父が折檻され、夜は大変だったらしいが。

隅ができた親父とツヤツヤなお袋の記憶は出来れば消したい。


「うーん、それに近いかな―。基本的にはD~Aまでの5段階、そこからD1、D2みたいに更に5段階に分かれて計25段階のランクなの。」


ほへー…25段階とか随分細かいなぁ、と言う事はそれだけボーダーもいるのか。


「一般的な戦場はBランクからAランクの所だね、一番数が多くていろんな人がいるんだよー。」


「でもそれは基本的な戦場のお話で、そこから更に上位ってものがあるんだよー。」


「え、そっから更に上?」


「うん、最上位帯って言ってSランクから最強のACEさんまでいるよー!S、SS、EXがそれぞれまた5段階に分かれてるけど実力差があり過ぎるんだよー。」


「あれ、ACEって細部のランクは無いんですか?」


「ACEは最近出来たばかりで本当に少人数しかいないの…確か現状10人以下だって。」


10人以下!?世界で10人以下しかいないランクとか必要なのか…!?


「で、戒能さんはその実力差が激しいSランク帯でも最強のS1ランカーさん!SSやEXの人でも相手にしてた事がある実力者なんだよー。」


「なんちゅー人だ…というか…」


おれ良く当てる事が出来たな…それに剣なんて当たらないわけだ…


「あと結構噂があってね、『戒能さんがいる戦場だと索敵は漏れない』とか『相手が毎回呪いの様に罠に引っ掛かる』『重火力で敵ベースに突っ込んで勝っていた』とか…」


「なんですかその噂…というか敵ベース?」

「あ、そこまで知らないなら…うーん、明日から講義があるしそれを聞けば良いと思うよー。先生のお仕事とっちゃいけないし。」


そういうと「以上、姉帯先生でしたー!」と言って眼鏡を外す。

…眼鏡を外す姿ってなんでグッとくる時があるんでしょうね、ホント。


「ど、どうかなー?分かりやすかったら良いんだけど…」

「いや、すっげぇ勉強になりましたよ!ありがとうございます!」


無知の俺にここまで丁寧に教えてくれるなんてそうそう簡単な事じゃない。

どれだけ戒能先生が凄い人物か、そしてどれだけボーダーが厳しい世界か。

垣間見れただけでも、姉帯先輩はスゴイ教え上手なのだろう。


「あ…えへへ…どーいたしまして、だよー。」


俺の感謝が届いた時の顔は、まさにほんのり赤みのある桜が咲いた時の様であった。



【知識が上昇します:3→8】

【姉帯豊音の信頼度が上昇します:50→55色々教えちゃうよー】

【キーワード「ベース」「重火力」「ACE」を習得しました】




その後、夕飯の時刻が近い事に気付いた俺たちは寮まで一緒に下校する事にした。

姉帯先輩は背の高い事をコンプレックスにしてる様だったが、俺もそこそこ背が高い為か会話を楽しんでいた…と思う。

別れ際に「これも何かの縁だから渡しておくねー」と、姉帯先輩の連絡先も貰ってしまった…これは青春なんですかねぇ…?

ちょっと怒涛の展開で自信が無くなってきた…なんだってここに来てからこう出会いが多いんだ!?

まだ1週間も経ってないぞ!?


と、自分の青春に疑問を持ちつつも既に午後6時を過ぎ夕餉時だ。

昼飯は学校の食堂の案内ついでに喰ったが夕飯は結局こちらになる。


さて…腹が、減った。

夕飯選択肢


1:誰かを誘って食べる(知り合いのみです)

2:一人で食べる(誰かとエンカウントの可能性)


↓2

あ、一緒に誰を誘うか名前の書き込みと表だしておけば良かったですね…申し訳ない


選択肢:誰かを誘って食べる 淡


短いですが本日はここまでで…毎回短く申し訳ありません

次回から地の文を減らして速度を上げるかどうしようか悩んでます…これじゃ1週間目が本格的に始まるのは何時だ(白目)

ともかくお付き合いしていただきありがとうございました 次回更新はすいませんが正直不明です ではでは

業務連絡 日曜9時から再開予定
正直ここまで待たせてスマンかった

遅れました、申し訳ありません

相変わらずの遅い更新になりますが始めようと思います



1:誰かを誘って食べる 淡




呼ぶ声が聞こえたと思ったらそこには淡が玄関に居た、何とも偶然である。

聞けばこれから夕飯だとか、思えば一緒に食べたのは小学校以来である、どうせだから誘う事にした。

淡も丁度良いとの事で共に食堂へ向かう、時折他の生徒がこちらに目を向けてくる…まぁ金髪で男女コンビだし目立つもんだ。

更にこいつ(淡)は外見だけなら美少女そのもの…うーんこのアンバランス。



「で、今日の夕飯メニューは何だって?」

「ふっふっふっ・・・なんとハンバーグですぞ!」

「ダ、ダニィ!?」



思わぬ朗報である、学校給食や家で作って食べたハンバーグとは明らかに違うその肉厚さと肉汁の多さを夢見て期待してしまう。

ハンバーグならケチャップ、塩胡椒、おろしポン酢・・・その味は無限大だ。

だが…!



「ハンバーグ…それならアレしか無いよな…」

「ほほぅ?キョータローもアレがお好きですかな?」

「あぁ、ハンバーグの無二の相棒って言ったらアレだろう…」

「うんうん、それは仕方ないよねぇ。だってハンバーグだもん。」

「だよな、やっぱソースは…」



「「ケチャップ・デミグラスソース、だよね・だよな」」


ふと止まる足音。

互いに目線を合わせ、一瞬の間。

その顔は、自分のは鏡でも見ないと分からないが多分「信じられない」といったものになってるだろう。

なにせ俺の目に入って来ている淡の顔が正にそれなのだから。


「いやいや、待て淡。デミグラスソースが最強だろう?」


そう、デミグラスソース。

あの甘味のある上品さと、肉の旨味を引き出す、黒い貴公子、あれがハンバーグ最強の相棒だ。


「ちょーっとキョータローが何言ってるかわっかんないなー?ケチャップこそが最強の相棒でしょー?」


ケチャップ、確かにアレは美味しいだろう。

トマトの甘味、酸味で食欲を引き出し、シンプルでいてしつこくない。

ぐぅ、と俺の腹が鳴る。えぇい、少しは我慢できんのかこのすきっ腹め。

淡を見れば少し顔を赤らめている…ちょっとさっきの音大きかったようだがまさか…?


「・・・よーし、俺たちは互いに腹が減ってるから言い争う事になる、だからこれから味比べを行って互いの味覚を確かめようじゃないか?」

「・・・乗った!その勝負ならケチャップに敵うモンなんかないもんね!」


こういった勝負となれば話は早い。小学校時代のノリは思い出と一緒で中々忘れられないものでもある。

駆け足で食堂へ向かい、突っ込むように手に持つ食券を受付のおばちゃんへ渡し注文する。


「そんなに急がなくても夕飯は逃げやしないよ、でソースはどうするんだい?」

「「デミグラスソース・ケチャップで!!」」


仲がいい兄妹だねぇ、と笑って準備するおばちゃん…いや、髪の毛だけでそう決めつけないで下さい。

「兄妹じゃないしー!」とちょっと騒ぐ淡は顔を膨らませて不貞腐れていた。



そして届く―――ハンバーグ定食、ソースはデミグラスとケチャップがそれぞれ一つずつ。

どちらも鉄板の上で焼かれていたのだろう、湯気は立ち上り、肉汁はジュワジュワと音を鳴らし腹の虫へ「食欲」を訴えている。

ご飯にサラダ、味噌汁の具は豆腐にわかめのあっさり仕立て。

淡に俺、二人して目の前にあるお宝ともいえるモノに目を奪われていた。



これは―――正にハンバーグだ。



家では母に作ってもらう身ではあるが、やはり外食で目にするハンバーグの品格とも言うべきものは備わっていない。

給食で出てきたものは美味しかった思い出があるが、これが思い出補正とも言えるのか、よくよく考えればそこまで厚く、ジューシーでは無かった。


だが、「これ」はどうだ。


肉の厚みは「どっさり」がこれほどに無く似合う、手のひらサイズの癖に厚みは俺の握り拳並みにあるのではないか。

外面の焦げ目はほんのりで、かといって存在感は大きい。正に後ろで待っている大和撫子な「出過ぎず、かといって薄すぎず」の絶妙感。

匂いはもう暴力的だった、これでもかと言うほどの肉の匂いが鼻孔を膨らませていく。

ソースは別枠でたっぷり、好きなだけ掛けて味わいたい。


空いていた席に二人して着席、なんというか、さっきまで競っていた味の事は二の次になって来ている。


「…く、食うか…」

「う、うん…」


二人の「いただきます。」が重なり、食事の時間が始まった。

まぁハンバーグを一口分だけ切り分け、口に運ぶ。

ビクッ、と身体が一瞬止まった。

旨い、美味いぞこれ!

見れば淡も固まっていたが、すぐさまにこやかな笑顔になっていた。


「おいひい!まにふぉれ!?」

「うーまーいーぞー!!」


ハンバーグに夢中になって、ソースの味にも驚き、その固まりが半分になってきた頃。

ようやく本題を思い出した。


「…あ、味比べ。」

「…あー、あったねー。」

「こっちはデミソースまだあるけど淡のは?…って」

「…てへっ?」


可愛らしくウインクも付けているが、ケチャップソースは見事全乗せしていた。


「どーすんのさこれ…今日は止めとくか?」

「えー?別にこーすれば良いじゃん。」

「へ?」


なにをこーするおつもりですか、淡サン…?

フォークで半分になっていたハンバーグから削って小さな塊を作りだし、それを刺してこちらに向けてきた。


「はい、あーん。」

「…いやいやいやいや、待て待て待て。淡さんや。」


学校でラブコメ嵐を抜けたと思ったらこれだったよ!いや、当人にそのつもりないだろうけどさ!?


「ほほーう、ではケチャップに降参ですかな?」

「いや、そうじゃなくてだな。」

「やっぱサイキョーはケチャップでしたかー、まーデミグラスソースなんてお子ちゃまだもんねー?」

「うん、話聞いて?」


既に淡は通常運転、これ聞いてもらえないパターンだ。

諦めが男の肝心な所だと自己納得させるしかなさそうである。


「あー…うん、じゃあ一口貰うよ。」

「お?チャレンジャーだねぇキョータローも。じゃ、あーん。」

「あー…ん…んん?」


妙に緊張して味なんか…ん?

なんかこう、酸味が…甘味が…?

口から…溢れて……!?


(ちょ、ちょーっと大胆すぎたかな?ま、まぁキョータローは気付いてなさそうだし…)


「うぅぅぅぅまぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃぞぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

「ひにゃ!?」


ケチャップの旨さ…酸味と甘味、そしてさわやかさと瑞々しさを味わい堪能して数分。

なんか味頭巾とかいう変装をする爺様が乗り移っていたような感じがしたが気のせいだと思いたい。

淡曰く、「なんか変な幻覚見せられた気がする」だったとか…


「おかしい、これはボーダーの物語なのに…」

「淡ー?大丈夫かー?」

「っは、も、もっちのろんよ。赤毛のロンよ!」

「そこは赤毛のアンじゃね?」

「え、なにそれ。」

「えっ。」

「えっ。」


兎にも角にも。


「じゃ、じゃあ俺のも食ってみるか?」

「えー、キョータローがケチャップに完敗したから良いじゃーん。」

「まぁまぁ、これも悪く無いんだよ。」

「んー…じゃあ、あーん。」


…え?またっすか?


「俺にやれとな?」

「もー淡ちゃんは動きたくないのだ。食べさせてあげられる権利を与えてやろう。」

「…へいへい。じゃ、ほれ。あーん。」

「あーん♪」


こうして見れば、雛鳥に与える親鳥だ。

…周りからの視線が刺々しく感じる、変に「うまいぞー!」って叫んじゃったからなぁ…

だからといって男子も女子もなんでそんな親の仇を殺すような目線なのかね!?


「…」

「ん?淡?」


と、今度は淡の方が固まっている。

な、なんか悪かったか!?アレルギーか…!?


「お、おぃ」

「お、おいひい!!おいひいほれ!?なにふぉれ!?」


感極まっていた。

あ、今度はこっちも逆転なんすか。

結果として味比べは引き分けとなった事を記す。


【称号(後半部)「味っ子」を手に入れました】

【淡との信頼度・好感度が3上昇しました】

大星淡 信頼度:52 好感度:72



大星淡 信頼度:55 好感度:75


食後、互いの味に納得しつつ互いの部屋に帰って行った。

帰り際、うっすらと微笑みかけた時はちょっとクラッときた。

自制を掛けないと不味い、ただでさえ最近は誘惑と言うか青春というかなんというか…

…とりあえずおっぱいはよく育ってくれたと言っておこう、うむ。



【夜行動:選択肢】

1・ネットで調べる

入手済みキーワード「ベース」「重火力」「ACE」「アセン」

2・メール:電話をする

入手済み連絡先 咲・淡・豊音

3・寝る

4・ふぅ…

↓2


1・ネットで調べる

男性特有のカラスの行水シャワーで汗を流し、取り付けてあるパソコンの前へ。

前時代の箱型よりも更に薄く、軽くなったそれは最早前時代の携帯すら越えている…とか中学時代の先生が言っていたっけ。

爺さん先生だったから、資料として当時の携帯を見せてもらったがあんなデカイもんでよくまぁ使っていたもんだ。

「さーて…何を調べるか?」


【ネットで調べられるのは夜中に一つか二つだけです】

【詳しく理解しようとするなら一つだけ、浅く、広く知識を広げるなら二つです】

【最初の方は知らない、というか無知なので詳しく調べても無駄になる事が多いです】


入手済みキーワード:「ベース」「重火力」「ACE」「アセン」

二つか一つ、お選びください

↓2


「アセン」


「ほーどれどれ…?」

『アセンブル…元々ブラストランナーは作業用のブラストウォーカーだった。

ブラストウォーカーの作業場所は勿論ながらニュード蔓延る地域。

技術者も作業場も設置が上手く行くような場所ではなかった。

故に作業中の故障が起こった際、専門も者でも無くても即座に対応できるよう、各部位が取り外し可能になっており。そこから直ぐに新たな部位を装着させるようになったのだ。

これが基本構造として残っており、それはブラストランナーにも色濃く受け継がれていく。

射撃センサーやロックオン機能、敵位置マップ更新能力が詰まった「頭部」、

パイロットたる「ボーダー」が乗り込み、装甲とエリア移動の要になる「胴体」、

武器の持ちかえやリロードの根本部位である「腕部」、

バーニア出力、歩行能力の機動性に繋がる「脚部」、

この4つが組み合わさって、一つのブラストランナーになる。

各企業が販売しているパーツ一式は通称「フルセットアセン」と呼ばれ、各企業の色合いを強く出している。

また「ボーダー」達は、企業から買った様々なパーツを組み上げて「キメラアセン」という汎用型、若しくは特化型、変則型のブラストを組み上げている事が挙げられている。

ベンノ社の傑作機、「ツェーブラ」と「ケーファー」を組み合わせた「ツェーファー」はまさにキメラアセンの傑作とも言える。』


↓2 コンマ判定

01~50:…うーん?【知識上昇値・1】

51~79:ほうほう…【知識上昇値・2】

80~98:成程!【知識上昇値・3 ??? 1/3】

44以外のゾロ目:じゃあこれをこうすれば…【上昇値・5 ???習得】

44:???


判定 18:…うーん?【知識上昇値・1】


…うーん?…専門用がたーくさんで分けわからん…

とりあえず部位は交換したりできる…ってことくらいか、分かるのは。

ただこの参考資料にあるツェーファーってやつの頭部はカッコイイなこれ。

最初のクーガーもかっこいいけどこれも良いなぁ…

「…っは!?もう12時だと…?」

やべぇ!明日から講義あんのに…!は、早く眠らな…Zzz…


【知識が上昇しました:3→4】

【キーワード「ツェーファー」を入手しました】

【一日を終了します】

【明日から講義が始まります】

【選択する講義によって出会える人物が変わっていきます】

本日はここまで…次回更新は来週末かと 金曜日には業務連絡します

ボーダーブレイク4.5Bにアプデが行われ絶賛稼働中です(ダイマ)

そしてあわあわのおもちが増量してたけど私は一向に構わん!

業務報告 次回更新 今週土曜21時  またしても遅れてスマン・・・スマン・・・

相変わらずのリアルタイム遅筆になりますがご容赦を

他の事をしつつおつまみ程度に ちまちまと再開したいと思います


今更ですが基本的な日時の進み方をば一応

一日単位を行うのは無理があるので1週間を4つに分けます

基本系

○週目

「平日A朝」→「平日A講義」→「平日A午後自由行動」→「平日A夜行動」

→「平日B朝」→「平日B講義」→「平日B午後自由行動」→「平日B夜行動」

→「実践演習日朝」→「実践演習」→「実践演習反省会」→「夜行動」

→「休日朝」→「休日午前自由行動」→「休日午後自由行動」→「休日夜行動」

→「平日A朝」に戻る

またイベントが起こるとそれに参加させられ、特殊な行動パターンになります


【須賀京太郎の知識を4から9へ修正します】

4月1週目 平日A朝 春

やかましい音が鳴り響く。

はて、随分近くにある音だ。

こちらは健やかに、ゆっくりとした睡眠を取っているのにこれを妨害するのは禁忌に値する。

それだけ今の時間は極楽だった。

ベットの柔らかさと、掛け布団の温かさ、まどろんだ意識の組み合わせは誰にも譲れぬは最上級の居心地だ。

これを邪魔するのは一体なんなのだろうか?

自信の考えに靄がかかった様であるが、そんなことはどうでも良いと思ってしまう本能というか欲望が思考の邪魔をする。

目を開ければ直ぐに分かるものの、それをしないのは目を開けた瞬間にこの最高の環境が消え去ってしまう事を恐れてだ。

だからこの―――未だに鳴り続ける―――目覚ましの正体を思い出そうとする。

・・・ん?

目覚まし?

「んー…あー?あー…」

自分でもよく分からない声を出しながら納得し、目覚ましに手を伸ばす。

スイッチ一つで音は鳴り止み、途端に静かな時間が―――


ジリリリリリリリリリリリリッ!


・・・どうやらお隣との壁は十分とは言えない厚さのようである。

「…起きるか。」

鳴り響く隣の部屋からは「ウガァッ!」とか言う良く分からない声と止まる目覚ましの悲鳴が聞こえた気がした。


ベットの至福空間が名残惜しく感じるものの、ゆっくりと洗面所で顔を洗えば頭の動きも回復してくる。

今日はリツベボーダー学校でやっと(?)講義が開始されるのだ。

勿論先日の教師との戦闘―と呼べるものではなかったが、ちょっとした反抗心でそう思ってしまう―も講義の一つだったがそれは置いておく。

講義は選択式だし、どれを選べばいいのかさえ自分でも分かってない。

ボーダー関連、ニュード関連、ブラスト関連、選択肢は膨大にも思える。


と、『ぐぅ』という自分の腹の虫が鳴いてるのに気付いた。

昨日の夕飯であったハンバーグは見事なものだったが今日の朝食はどうなるのだろうか…?


「着替えて食堂かぁ…」


一応部屋には自炊できるようキッチン等は揃っているが、それ用の準備もなにも出来てないのでちゃっちゃと制服に着替えることにする。

制服に指定されているYシャツにジャケットとズボン、更に靴下もあるのだからちょっと驚きである。

ぴっちりと上まで締めると息苦しく感じたジャケットを上部分ボタンを開かせておく、

今は無いがその内「風紀委員」なんてものが出来たらちょっと面倒になりそうな格好だ。

一応鏡で確認。準備よしだ。


「じゃ、行ってきますか。」


下2

1:朝食は一人で行くものさ… (別判定で新たな出会い)

2:どうせだから誰か誘うか (選べる人物:咲 淡 豊音 和 優希)

ゾロ目ストック


1:朝食は一人で行くものさ…

朝から見知った仲で朝食、というのも悪くないだろう。

が、腹の虫は「女子を待つ時間」と「腹ペコ限界度」を比べた瞬間直ぐに行くべきだと判断した。

それに俺の青春キップが何処まで有効か、それとも無期限かも分からないし…

目に見える俺の青春キップが欲しい…主におっぱいの大きい女子と青春したい…!

「まー無理か、うん。」

と、阿呆な妄想をしつつ食堂へ歩みを進める。

近くなるほど漂う小麦の香ばしい匂い、今日は黄金色のパンだ。間違いない。

思わず出てきそうになる涎を呑みこんで、いざ戦場へ飛び込んだ―――


下2 名前記入 【プロ・アナ・照・永水女子・知り合いは無し】


花田 煌

54-(70-(運70÷2))=判定成功


カリカリのベーコンは思っていたよりも分厚く、香ばしい匂いが熱々を知らせる湯気と共に漂う。

対照的なふわふわのオムレツの中にはマッシュルームにビーンズも入っており、所々からその顔を覗かせている。

ポテトサラダは大盛り、瑞々しいレタスの上に一山築かれた城の如くだ。

スープ枠は本日のスープ、コーンスープ、オニオンスープの三種類から選べる。

個人的好奇心では「本日のスープ」なのだが、堅実なコーンスープからという経験則からそちらを選ぶ。

コーンの身が浮かび上がり、こちらを窺ってくる。粘り気がある方がコーンスープっぽい。

そしてメインのパンは、スーパーなら4枚切りで売っているような厚さだ。勿論薄めの8枚切りとかもおばちゃんに頼めば貰える。

こうして出来上がった本日の朝食は、昨日の夕食に負けじとも劣らない素晴らしいものだ。

早く早く、と腹の虫が口の中まで迫ってくるがそれをどうにか理性で抑える。


「いかん、何処に座るか…」


見回してやっとこ自分が座れる場所を無くしていたのを理解する。

立ち食いするのも良いが、折角これだけのものを立ち食いで済ませるのは納得いかない。


「おや?お困りですか?」


と、そんな状態の俺に声を掛ける女性がいた。

ツインテール?という髪型だったか、大きめの房を二本垂らして揺れている。

目はパチクリと大きく、その顔は整っている。うん、可愛いとも言える。いや、可愛い。(確信)

胸は…中々ある、って今はそれを確認してる場合ではない。


「いや、座る場所に困ってまして…」

「ふーむ…なら相席になりますが私と一緒の席で如何でしょうか?」

「え、良いんですか?」

「ええ、困った時はお互い様ですとも!」


女子が男子を誘うとは…人生の車掌さんが青春キップまた切ったのか…?

いや、ここはこの人の善意に甘えるべきだ。

なんでもかんでも青春(?)に甘えるのはよそう・・・何を考えてるんだ?俺…?

もうわけわかんねぇな・・・



パン――というか既に焼いてあるのでトーストだが――にオムレツを挟みこんでパクリと口の中に一口分を入れこみ、咀嚼する。

噛む毎に小麦の甘味と、オムレツの旨味が交差して食欲にさらに火が付く。

ビーンズがよいアクセントとなって口の中で踊る、マッシュルームは卵と組合って口から鼻へ匂いの直行便がすぐさま出来上がる。

サクサクしてるトーストとふわふわのオムレツ故の食感も非常に良い、

トロトロになった部分がトーストに入り込み、飽きない演出を披露してくれている。

―――もしかしてオムレツってエロいんじゃね?


「いやぁ、須賀さん。でしたか?美味しそうに食べますねぇ。」

「この食堂の料理が美味しいからですよ。」

「確かに!ここの料理はまさに『すばら』です!」

「ん―――?すばら?」


一緒に持ってきた珈琲に口を付けようとして、慣れない言葉にふと首を傾げる。

因みに珈琲には砂糖とミルクが少々、苦味がある方が好ましい。


「あー…その、口癖みたいなものでして。不快でしたらすみません…」

「いえ、そんなんじゃないですよ。気になっただけで…因みにどういった意味で?」


まぁ大体予想できるけど。

聞かれた当人こと花田 煌さん(2年生らしい)は、スープが入ったマグカップ片手に苦笑いして答えてくれた。



『すばら』…奥が深いんだなぁ。



【花田 煌と知り合いになりました】

【好感度・信頼度は10・10です】

【朝食を終了します】



朝食、登校、HRという一連の流れはさて置き。

今日から本格的に始まるのが通常の「基礎教養」の講義、

それにニュードやボーダーに関する「選択科目」の講義だ。

中でも選択科目はクラスでも話題に溢れていた。

休み時間になれば何処を向いてもその話になる。

ただ隣の南浦さんは一貫として、

『私はボーダーになる』と、それ関係のだけを選択するらしい。

そこまで拘る理由がちょっと気になったが、藪蛇になるのも最初から隣人と関係を悪くするのも悪手だしグッとこらえた。

咲は未だに悩んでいるらしく、HRで配られたリストと睨めっこして云々と頭を抱えている。

原村さんは効率的な授業のとり方を先生と相談しているだとか…優等生だなぁ。

んで片岡…なんだが。

執拗に「一緒の授業受けようじぇ~?」と誘ってくる、寄り添うならもっと成長してからにしてください。(無慈悲)

さーて…俺はどうすっか。


下3 以下のものから1つ授業選択


1:初期ブラスト講義

2:初期武装講義

3:ニュード基礎理論

4:戦術基礎理論


【1週間に付き1科目選べます、来週にならないと別の講義を受けられません】

【数回講義を受けると上位の講義に変化・増加します】

【ニュード基礎理論は知識を大幅に上げられます、続けたら研究者を目指せるかも?】


4:戦術基礎理論


とりあえずこう言うときは「神は賽を振った」方式だ。

ぶっちゃけ―――適当である。

「んー・・・じゃ、これだな。」

丁度目に付いた『戦術基礎理論』だ。

ブラスト同士の戦闘でも人間同様の戦術は有効であると歴史が証明してる―――と案内に書かれてある謳い文句はなんとも大層に聞こえる。

―――だがもしこれが有効なものだとしたら、次はもう少しまともな勝負ができる。

なんてことがふと頭をよぎったが、軽く頭を振って忘れるよう努める。


「なんだ、須賀君も同じなの?」

「南浦さんや、なんだは酷いなぁ。」

「それはごめんなさいね…やっぱりボーダーになるの?」

「…俺自身もまだ分かんねえ、でもアレ受け取っちゃったし…」

南浦さんは「そう」と呟いて先に教室へ向かってしまった。

今から将来…って言われても実感が湧かない。

だけどこの受け取った『クーガーKV』に恥じないくらいの男には―――


自分でも気付かない決心と共に、須賀京太郎は教室へ歩き出す。


下2 コンマ判定 知識9(補正無し)

01~40 良く分からん       知識1上昇

41~70 ちょっとは理解した    知識2上昇

71~98 まぁまぁ理解した     知識3上昇 ???1/3

44以外のゾロ目 しっかりと理解した 知識5上昇 ???習得

44 講義中に居眠り         知識上昇無し


71~98 まぁまぁ理解した     知識3上昇 ???1/3

今回はここまで…毎度、申し訳ありません

次回更新は不明ですが7月中には では

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