ヴォルデモート「……」
ワームテール「…」
ヴォル「…やってくれたな、貴様」
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ヴォルデモート「やってくれたな…やってくれたなよくも貴様よりによって…よりによって…」
ワームテール「…」
ヴォルデモート「見よ、この有り様を。肉体を無くす前、齢50はとうに越えていたはずの俺様が…このような力のない、子供の姿に」
ワームテール「…あ、頭は以前のままにごz」
ヴォルモート「そうだ。頭脳も、そして頭皮もな。余計悪いわ。黙れ貴様」
ヴォルデモート「俺様は自問する。自問するより他ない」
ワームテール「……」
ヴォルデモート「何故、貴様がこのような愚行に及んだのか。この俺様の、ヴォルデモート卿の忠実なる下僕たる貴様が、何故、と」
ワームテール「…」
ヴォルデモート「そして、俺様は自答―出来るか。疑問だらけだわ。何だ貴様は何を考えておるワームテール馬鹿か貴様は」
ワームテール「お、畏れながら我が君!我が君は、わたくしめにこうおっしゃいました!」
ヴォルデモート「ほう、釈明かワームテール。聞かせてもらおう」
ワームテール「は、はっ!我が君は、事を起こす前!わたくしめに――」
ワームテール「『ワームテールよ。貴様には大事な役割を与えよう―最も大事な、肉を俺様に差し出す権利を』」
ワームテール「―と!確かに、こうおっしゃいました!」
ワームテール「わたくしめは考えました!考えに考えぬきました!どうすれば我が君のご期待に沿えるか、答えることができるかと!」
ワームテール「そして――そして、それが、起こったことでごさいます」
ヴォルモート「よく畏れながら言えたな貴様。俺様もびっくりな責任転嫁だぞ貴様」
ヴォルデモート「力も十分に出せないこの姿でなければ、ワームテール。今すぐ貴様を殺してしまいたいものを」
ワームテール「ですが、ですが、我が君!我が君は私に―これを、くださいまました!」
ヴォルデモート「……」
ワームテール「魔法で出来た銀色のチン○を!」
ヴォルデモート「俺様が生涯初めて俺様の魔法に後悔してる産物だやめろ口にするな」
ワームテール「痛みに転がり回る私にこれを!わたくしめを許してくれたのでは―」
ヴォルデモート「ルシウスたちがあそこを抑えて転がる貴様と俺様の有り様をみて『あ、ダメだこれ』顔でさっさと撤退しおったから仕方なくに決まっとるだろうが黙れ」
ヴォルデモート「そう、あの場は最悪だった…ルシウスどもめもそうだが、ポッター小僧の顔も覚えておろうな、ワームテール」
ワームテール「は、ハッ……ジェームズ・ポッターそっくりで悪夢のようで」
ヴォルデモート「そこじゃない。奴め……」
~回想
ハリー『……ヴォ』
ヴォルデモート『…そうだ、ポッター。俺様―』
ハリー『…………ヴォルデチ○コ』
ヴォルデモート『……』
ハリー『……wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww』
~回想終
ヴォルデモート「ドヤ顔であいつ。あいつ」
ヴォルデモート「それに…ワームテール、『予言者』をもて」
ワームテール「はっ!ここに!」
ヴォルデモート「ワームテールよ、新聞は読めような?愚かな貴様もそのくらいは出来ような?」
ワームテール「お任せください!……『元死喰い人!続々自首!』」
ヴォルデモート「……」
ワームテール「『衝撃!ヴォルデモートはマグル産まれ!』」
ヴォルデモート「……」
ワームテール「『スラグホーン、語る!トムはどこで間違ったのか!』」
ヴォルデモート「……ここぞとばかりに!!ここぞと!!!ばかりに!!!!!!」
ヴォルデモート「お終いだ……もうお終いだ」
ワームテール「我が君……」
ヴォルデモート「力の半分も出せない俺様……ネズミ以下な知能の愚かな下僕…ナギニはドン引き…」
ヴォルデモート「全ては貴様…ワームテールめ…貴様が粗末な童貞糞鼠だったせいよ…」
ワームテール「! お、畏れながら我が君、わたくしめは、童貞ではありません!」
ヴォルデモート「……ほう?」
ワームテール「そうです!そんなものはスネイプだけで十分ですとも、えぇ!」
ヴォルデモート「驚いた、ワームテールよ。禿げに[ピザ]、おまけに汚い面に粗末な身なり」
ヴォルデモート「貴様はどう見ても色恋沙汰とは程遠い見てくれをしておるというのに」
ワームテール「バーサを口車に乗せたことを覚えておいでですか、我が君。わたくしめは、口は上手いのです」
ヴォルデモート「確かに、貴様はそれだけで我らの中にいたと言えよう」
ワームテール「…そう、こんなわたくしめも学生の時分に……そう、あれは」
ヴォルデモート「……」
ワームテール「あれは、獅子寮の――尻尾がキュートな、屋根裏のアイドルとの熱い」
ヴォルデモート「もういい、やめろ」
ヴォルデモート「驚いた、ワームテールよ。禿げにデブ、おまけに汚い面に粗末な身なり」
ヴォルデモート「貴様はどう見ても色恋沙汰とは程遠い見てくれをしておるというのに」
ワームテール「バーサを口車に乗せたことを覚えておいでですか、我が君。わたくしめは、口は上手いのです」
ヴォルデモート「確かに、貴様はそれだけで我らの中にいたと言えよう」
ワームテール「…そう、こんなわたくしめも学生の時分に……そう、あれは」
ヴォルデモート「……」
ワームテール「あれは、獅子寮の――尻尾がキュートな、屋根裏のアイドルとの熱い」
ヴォルデモート「もういい、やめろ」
ワームテール「わたくしめは度々鼠の姿となり、寮を抜け出すために屋根裏を走っておりました」
ワームテール「ただの鼠とは違う魔力を放つわたくしに、そこで暮らす鼠たちは驚いたものです」
ワームテール「驚きは次第に興味に変わり、興味は次第に羨望に変わっていきました。わたくしめは数匹のメス鼠に言い寄られたのです」
ワームテール「わたくしは思いました」
ワームテール「モテ期来た」
ワームテール「――と」
ヴォルデモート「ただでさえ俺様にはどうでもいい話なのに輪をかけてどうでもいい。やめろ」
ワームテール「そして、星が綺麗なあの夜のこと。彼女は―」
ヴォルデモート「俺様にその醜悪な回想を聞く意思はない。やめろワームテール。黙れ」
ワームテール「――で、―――の――」
ヴォルデモート「そうか、黙らされたいか。よかろう、『シレン――」
グググッ
ヴォルデモート「――む?」
グググググッ
ヴォルデモート「……なんだ、これは」
ワームテール「尻尾の根元――が――で」
グググッ
ヴォルデモート「!姿が―俺様の姿が成長してゆく!力が漲ってゆく!」
ヴォルデモート「これは一体―ハッ!?」
ワームテール「彼女の中は――今でも夢に」
ヴォルデモート「……」
ヴォルデモート「俺様は今、こやつのそれで肉体が形成されておる」
ヴォルデモート「つまり」
ヴォルデモート「ワームテールの興奮度合いにより――俺様は真の姿に近づく!」
ヴォルデモート「そういうことだと言うのか!?」
ヴォルデモート「馬鹿な――いや、しかし、この蘇りは前例のない前人未到の未知の分野……何が起こっても不思議ではあるまい」
ヴォルデモート「現に俺様は……すでにホグワーツ最終学年ほどに成長しておる」
グググッ
ヴォルデモート「――腹立たしいが、仕方あるまい。ワームテール!もっとだ!」
ワームテール「は、ハッ!ノリノリですね我が君!そして、わたくしめは星の下、彼女と――」
ググググッ
ヴォルテール「おぉ――おぉ!」
ワームテール「時に激しく―優しく―切なく―心強く!」
ググググググッ
ヴォルデモート「力が、姿が戻って行く!これで、俺様は――!」
グググググッッ
ヴォルデモート「フハ、フハハハハハ!」
ヴォルデモート「力が漲る!!俺様に力が戻ってゆく!!」
バチバチッ!
ヴォルデモート「! おぉ、おぉ……!しょぼくれた閃光しか発さなかった俺様の杖から、杖先から!火花が!」
ヴォルデモート「もっとだ!ワームテール!俺様を、全盛期の俺様の姿と力!いいや、それさえ凌駕する存在へ!!」
ググググググッ
ビキビキッッ
バチバチッ!
ワームテール「あぁ、あぁ!そして、私は――!」
ヴォルデモート「オォ――オォォォ――オォォォォ!」
ワームテール「そのまま、果て――」
ヴォルデモート「――ヌァァァァァァァァァァ!!!」
シューーッ
ワームテール「――ハッ!?わ、我が君!?一瞬、お姿が戻られていたような……我が君!?何故、また力なきお姿に!?」
ヴォルデモート「」
ワームテール「そして、その、なんでしょう……その……杖先から出ている白い塊」
ヴォルデモート「」
ヴォルデモート「……俺様、なんでこんなことしてるんだっけ」
ワームテール「……へ?」
ヴォルデモート「もうやめだ……俺様……俺様とかなんだ、恥っず……」
ヴォルデモート「僕、自首してくる」
ワームテール「……へ???」
魔法界は平和になりました
完
ハリー「――っていう、夢をみたんだけどさ」
ロン「ハリー、君、疲れてるんだよ。もちのロンで」
今度こそ、完
今年もハリポタ祭り開催決定記念に。後悔はしていない
ラドクリフお大事に
じゃあの!
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