面接官「ラスボスとしてはちょっとねえ…」 (46)
ヴォルデモート「お願いします!」
面接官「得意技が死の呪文と磔の呪文というのはまあ及第点でしょう」
ヴォルデモート「俺さ…私の魔力なら造作もありません」
面接官「しかし、必殺技も死の呪文というのはどうなんですか」
ヴォルデモート「防御できない即死呪文ですから、まさしく必殺じゃないですか」
面接官「ラスボスに求めてるのはそういうのじゃないんですよね~」
面接官「防御できないって言っても、壁で普通に防げるそうですし、回避も難しくないでしょう」
面接官「何より、地味です」
ヴォルデモート「いやいや、相手がその場で死ぬんですよ?」
面接官「一回に一人殺せるかどうかの分際で粋がるのはやめてください。こんな呪文が撃てたところで、数人の大人が同時に飛びかかれば貴方を殴り殺せます」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1416720001
ヴォルデモート「ふざきんな!? マグルごときが何人いようと、悪霊の火で焼き払えるのだぞ!」
面接官「あなた原作でそんな魔法つかいましたっけ? 履歴書にその技での勝利は書いてないようですが」
ヴォルデモート「…」
面接官「結局杖で地味な呪文攻撃しかできず、肉弾戦や近接戦の心得がない…」
面接官「中ボスとしての採用を検討することになるでしょうねぇ」
ヴォルデモート「ホークラックスがあるのだぞ!」
面接官「ああ、死なずに済む小道具ですか…」
面接官「本体がカッコ良くもない癖に、こんなおつかいイベントを増やされても困るんですよね」
面接官「これが全部破壊されたらパワーアップするとかだったら、まだ最終決戦で盛り上がるとは思いますけど…」
ヴォルデモート「…」
面接官「残念です」
ヴォルデモート「飛行呪文と姿くらましもある」
面接官「だから、あなたがそんなに延命手段と逃げ足だけ伸ばしてしまったら爽快感が遠のくだけでしょう」
面接官「強力な攻撃手段と納得できる弱点を持って、凄絶な最後を遂げるべきじゃないんですか」
ヴォルデモート「貴様ぁ…!!!」
面接官「大規模な攻撃で無くてもいいんですよ。ダース・ベイダーさんなんかはライトセーバー一本で幅広いアクションができますし」
面接官「あなたにはそれすr」
ヴォルデモート「アダバケダブラ!」
面接官「後ろだ」
ヴォルデモート「!?」
面接官「本日はこれにて」
面接官「お疲れさまでした」
ヴォルデモート「ぐああああああああ」
おわりです
他の誰かでも思いついたら書くかもしれません
ヴォルデモート「例のあの人の純血ラジオ〜」
ヴォルデモート「はい。始まりましたね純血ラジオ」
ヴォルデモート「パーソナリティは、例のあの人ことヴォルデモートです」
ヴォルデモート「このラジオどんな番組かと言いますと、僕自身が純血主義の考え方を広めて行きながら、レジスタンスのラジオより人気を集めていこうという、そんな番組でございます〜」
ヴォルデモート「なんだか彼らは地下活動して登録を避けようとしているみたいですがね、登録しないと魔法省の役人たちが困っちゃうので堂々と出て来て召喚に応じて下さいね」
ヴォルデモート「はい。この番組初回ですけど、早速お手紙が届いています」
ヴォルデモート「ラジオネーム“我が君の右腕”さんから頂きましたお便りです。ありがとうございます」
ヴォルデモート「『純血ラジオ放送開始おめでとうございます。私は16年前に活動休止される以前からの闇の帝王のファンで、一昨年まではアズカバンからずっと応援していました。こうして表舞台に我らが闇の帝王が復帰できたことを嬉しく思います。これからもラジオ頑張ってください』とのことです」
ヴォルデモート「いや〜一通目から熱心なファンの方ですね。皆さんもっと気軽なお便りを送って頂いて全然問題ないんですけど…」
ヴォルデモート「でも、僕みたいな人間の復帰を待ち続けてくれていたことがいたことは本当に感謝していますし、これからもそういった方々への感謝はしていきたいと思いますね」
ヴォルデモート「次のお便り行ってみましょう」
ヴォルデモート「ラジオネーム“キャノンズ大好き!”さんからです」
ヴォルデモート「『例のあの人自身がラジオをするということで、お聞きしたいことがあります。
“例のあの人”以外にはどうやって呼んだらいいのでしょうか。呼びにくいので気になります』
ということで、パーソナリティの方から僕の呼び方についての質問ですね」
ヴォルデモート「僕としては何でもいいんですけど………あっ、ヴォルデモートとかモロに呼んじゃうのはマズいかな…」
ヴォルデモート「ウチのスタッフがその名前には敏感なんで、適当なニックネームで呼んだ方がいいかもしれないですね」
ヴォルデモート「あ、そうですね。あといいニックネームがあるリスナーさんはそれをお便りで知らせて下さい。まだ初回ですし」
ヴォルデモート「さて、お便り届いております。ラジオネーム“頭痛持ち”さんからです」
ヴォルデモート「『例のあの人自身についての話も聞けると思ってメールしました。
大事なものはどんなところに隠しますか?
また、どんなものが大切ですか?
謎に包まれたあの人のプライベートについて、少しでもお聞きできないかと思います』」
ヴォルデモート「大事なものですか。歳をとってくると逆にあんまりなくなっていくんですが、どうしても大事な物は可能な限り持ち歩いています。杖とかね」
ヴォルデモート「あとはまあ…月並みですけど、危なそうならグリンゴッツに預けちゃうのも安心ですよね」
ヴォルデモート「え、そういう現実的な回答を期待したお便りじゃないって? まいったな…」
ヴォルデモート「ではこの辺で、こんなコーナー行ってみましょう」
ヴォルデモート「題してっ“死喰い人の発明”」
ヴォルデモート「はい。このコーナーでは、ヴォルデモート卿やその同胞が発明、開発した新たな魔法や魔法薬についてご紹介していくコーナーです」
ヴォルデモート「こういうところで実益を示せると、やっぱり僕らの人気も高まっていくんじゃないかと思います」
ヴォルデモート「じゃあ今週の発明紹介しちゃいましょう」
ヴォルデモート「なんと我々…“飛行魔法”の開発に成功しました!」
ヴォルデモート「やった!」
ヴォルデモート「魔法使いとしてはこれはもう革命的だと思います」
ヴォルデモート「今までは本当に、箒や空飛ぶ絨毯を使うしかなかったわけですからね」
ヴォルデモート「その点、この魔法は杖を使うだけで空中を自由な始点とベクトルで飛び回れますよ!」
ヴォルデモート「まあ、今はまだ我々も訓練中の面があるので公開はできないんですが、もう少し安全さが確立されたら皆さんにも提供していけるんじゃないかと思います」
ヴォルデモート「さらに我々、ラジオで言うだけなら簡単だろうと思った方々の為に、公開試験飛行を行います」
ヴォルデモート「ロンドンで来月某日の夜9時から試験飛行を行うので、観覧希望の方はご期待ください。現地には箒でお越しくださっても結構です」
ヴォルデモート「以上“死喰い人の発明”のコーナーでした」
♪〜
ヴォルデモート「純血ラジオ第一回も終わりが近づいてきました」
ヴォルデモート「プレ放送で紹介した各コーナーへのお便りはまだまだ募集していますので、どしどし送っちゃって下さい」
ヴォルデモート「第一回やってみた感想としては、そうですね…意外と、ファン以外にもヴォルデモート卿に興味ある人は多そうですね」
ヴォルデモート「これからもがんばっていきたいと思います」
ヴォルデモート「そして、次回は早速ゲストをお呼びしています。第二回のゲストは……なんと!」
ヴォルデモート「ハリー・ポッターをお呼びしています!」
ヴォルデモート「え、これマジ? アポとれたの?」
ヴォルデモート「あ、捕まえたらしいです。はい」
ヴォルデモート「収録の大部分が決闘になるんじゃないの…」
ヴォルデモート「まぁ…ヴォルデモート卿やポッター小僧に聞きたいことがあれば、ぜひお便りください。それではまた次回! さようなら〜」
♪♪〜
終わりです
トム・リドルのイケメン感を出してみたくてこんなものになりました
ありがとうございました
ヴォルデモート「やめろ! お辞儀をするのだ! 話し合おう!」
ハリー「エクスペリアームズ!インセンディオ!」
ヴォルデモート「どっせい!」
ハリー「おふっ」
ヴォルデモート「……お辞儀ラジオ……あ、いや純血ラジオ第二回」
ヴォルデモート「始めていこうと思います」
♪〜
♪〜
ヴォルデモート「はい。純血ラジオ第二回。パーソナリティは私ヴォルデモート卿です」
ヴォルデモート「冒頭からお騒がせしてすみません。今もスタジオめちゃくちゃなんですが」
ヴォルデモート「とりあえずハリー・ポッターが来てくれました」
ヴォルデモート「さっそく呼んでみましょう。ポッター?」
ヴォルデモート「スタッフ拘束解いていいよ!」
ハリー「セクタムセンプラ!」
ヴォルデモート「危なっ! おいちょっとマイク止め」ブツっ
(しばらくお待ちください)
♪〜・〜
ヴォルデモート「改めまして今日はよろしくお願いします」
ハリー「くそっ」
ヴォルデモート「今日のゲストのハリー・ポッターさんです」
ハリー「…」
ヴォルデモート「ハリー・ポッターは言わずとしれた『生き残った男の子』で、現在ホグワーツ在学中ながら、闇の魔法使いに対する抵抗活動で知られています」
ハリー「お前が! それを言うな!」
ヴォルデモート「今年はホグワーツの七年生にあたるはずですが、学校には行かれていないようですね。何をされてるんですか」
ハリー「お前に言うわけないじゃないか」
ヴォルデモート「これは手厳しい」
ハリー「宿敵に厳しくて何が悪いんだ?」
ヴォルデモート「ゲスト宛にお便りが届いていますので、さっそく紹介して行きましょう」
ハリー「くそっ」
ヴォルデモート「ラジオネーム“フォォイッ!”さんからです」
ヴォルデモート「『闇の帝王とのラジオ共演おめでとうございます。ポッター君は今どんな気持ちですか。僕だったらとても光栄に思うと思います』とのことです。どうですか、気持ちは?」
ハリー「出てこいマルフォォイッ! 今度は胴体真っ二つにしてや」
ヴォルデモート「はいシレンシオ」
ハリー「」
ヴォルデモート「次のお便り行ってみましょう。ラジオネーム“妖怪ニフラー飛ばし”さんからです」
ヴォルデモート「『ハリー! どうして“ポッターウォッチ”には出演どころかコンタクトも図ってないのに、例のあの人のラジオ番組に出てるんだい!?
君も純血主義に染まっちまったとでも言うのか? 答えてくれハリー!』
はい。ということで、こちらはレジスタンスのラジオも聞いてる方からのお便りですね」
ヴォルデモート「そこんとこどうなんですか?」
ハリー「お前達が僕を誘拐して椅子に縛り付けてなければこんなところにいるもんか!」
ヴォルデモート「えー…はい。交渉が難航しまして、勢いでスタジオに来て
ヴォルデモート「次のお便り行ってみましょう。ラジオネーム“妖怪ニフラー飛ばし”さんからです」
ヴォルデモート「『ハリー! どうして“ポッターウォッチ”には出演どころかコンタクトも図ってないのに、例のあの人のラジオ番組に出てるんだい!?
君も純血主義に染まっちまったとでも言うのか? 答えてくれハリー!』
はい。ということで、こちらはレジスタンスのラジオも聞いてる方からのお便りですね」
ヴォルデモート「そこんとこどうなんですか?」
ハリー「お前達が僕を誘拐して椅子に縛り付けてなければこんなところにいるもんか!」
ヴォルデモート「えー…はい。交渉が難航しまして、勢いでスタジオに来てもらったところなのは確かです」
ヴォルデモート「しかし! こうして参加していただくことに意義があるのではないかと思うのです。形だけでも会話を交わす場をつくり、呪文をぶつけ合わないでやりとりをしてみるという試みこそが」
ハリー「クリーチャー! 助けて!」
バシッ
クリーチャー「クリーチャーはご主人の為に身を呈します」
ヴォルデモート「痛ッ!?」
ハリー「杖を!」
クリーチャー「こちらに」
ハリー「インカーセラス!」
ヴォルデモート「消えろ!」
ハリー「エクスペリアームズ!」
ヴォルデモート「畳返し」
ハリー「何っ!?」
ヴォルデモート「あ、マイク止めろ」
♪〜
ヴォルデモート「はい。失礼しました」
ヴォルデモート「何でしたっけ。ああ。ですから、テーブルについてみることもしないで、戦うことを決めるのは愚行ではないかと思いませんか?」
ハリー「お前が魔法省を攻め落としたからこうなっているんだ!」
ヴォルデモート「はいシレンシオ」
ハリー「」
ヴォルデモート「じゃあコーナーの方行ってみましょう」
ヴォルデモート「“魔法族のお手柄”」
ヴォルデモート「このコーナーでは、リスナーの方が最近見かけた、あるいは体験した魔法使いの功績を紹介します」
ヴォルデモート「ポッターは何か体験しましたか?」
ハリー「吸魂鬼に襲われたマグルを助けたことですかね」
ヴォルデモート「なるほど。では、お便りの方紹介しましょう」
ヴォルデモート「ラジオネーム“家電大好き”さんからのお便りです」
ヴォルデモート「『先日、マグルに対して血を吸う蛇口を売りつけていた悪徳商人を追っていたところ、純血主義で知られる魔法使いがその商人を捕まえてくれました。金持ちで純血だと、些事にはこだわらないかと思っていましたが、意外な一面が見られました』とのことです」
ヴォルデモート「はい。純血の方が詐欺師を叩いた話でしたね」
ハリー「大方その魔法使い自身が騙されたから報復しただけだと思うけど」
ヴォルデモート「純血の誇りの高さが伺えるエピソードでした」
ハリー「聞けよ」
ヴォルデモート「もう一通お便り着ています。せっかくだからどう? ポッター自身が読まない?」
ハリー「え、ああ…じゃあ読もうかな。ラジオネーム“星ウス”さんからです」
ハリー「『数年前から純血主義に傾倒していた弟が、過激派純血組織から抜ける間際に組織に一矢報いたそうです。弟自身も純血ですが、人に流されないその勇気を誇りに思います』だってさ」
ハリー「過激派組織はやっぱり潰した方がいいですよね」
ヴォルデモート「はい。グリフィンドールかぶれなご意見どうもありがとうございます」
ハリー「もしかしてバカにするために読ませた?」
ヴォルデモート「いえいえ」
ヴォルデモート「今のように、魔法族の功績なら何でもお送りいただいて結構です。お便りお待ちしています」
ヴォルデモート「以上、魔法族のお手柄のコーナーでした」
♪〜
ヴォルデモート「ヴォルデモートの純血ラジオ第二回もそろそろエンディングの時間が近づいてまいりました」
ハリー「ちなみに僕はこのあと解放され…」
ヴォルデモート「ません」
ハリー「このハゲ!」
ヴォルデモート「お菓子もあるし、折角だからもう少しゆっくりしていってもらうつもりです」
ハリー「どうせその菓子におぞましい魔法薬でも入っているんだろ!」
ヴォルデモート「ゲストにそんなことしたら次回以降人が来なくなっちゃうんだけど…」
ハリー「じゃあ本当にこのラジオをレギュラー番組にするつもりか!?」
ヴォルデモート「我々の努力はそんなもんじゃないんですよ! まだやってないコーナーもいろいろあります!」
ヴォルデモート「お便り待ってまーす」
ハリー「くそっ。ここで僕が打ち切りにしてやる…!」
ヴォルデモート「ではこのあたりでリスナーの皆さんさようなら〜」
ハリー「コンフリンゴ!」
ヴォルデモート「うおっ」
ヴォルデモート「おいちょっとマイク止めろ」
♪〜
終わりです
第三回とか考えてないんで、これで一区切りとさせてください
ありがとうございました
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