@閉鎖空間・アビス
セイバー「うぅん……ここは、どこだ……?」キョロキョロ
(´神`)「アビスへようこそ」
セイバー「!? だっ、誰だ!」
(´鍋`)「歓迎しよう、盛大にな」
(´神`)「お前は聖杯が欲しいのだろう? ならば、その願いを叶えてやる」ガシッ
セイバー「なっ!? は、離せ!」ジタバタ
(´鍋`)「夢破れたり、か。だが、チャンスはある。生きていればの話だか」キュイィィン
セイバー「ひッ……やっ、やめろおおぉぉぉッっ!!」
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@衛宮邸
セイバー「う、うわああぁぁっ!!」ガバッ
士郎「ど、どうしたんだセイバー!?」
セイバー「はぁっ、はぁっ……し、士郎……」
士郎「……な、何だ?」
セイバー「わたしはなにか……されたようだ」
士郎「……?」
◆セイバー
マスター:衛宮士郎
[パラメーター]
AP 32204
重量 42000
消費魔力 23617
魔力供給 10138
魔力回復力 7826
総火力 3846
戦闘距離範囲 329
物理防御 2327
魔力防御 6291
安定性能 7214
平均速度 8446
旋回性能 7534
索敵性能 2571
士郎「な、何なんだこの数値は……セイバー?」
藤村「そのサーヴァントのパラメーターだ、士郎」
士郎「ふ、藤ねぇ!?」
藤村「サーヴァントの性能はマスターに依存する。お前の能力では、まだ初期のジェネレータ程度の魔力しか供給できんな」
士郎「へ……?」
藤村「聖杯戦争を生き延びたければ、まずはそいつに十分な魔力を補給するところから始めろ。わかったな?」
士郎「……あ、ああ……」
{現在読込中…}
士郎「と……とにかくだ、セイバー。俺はお前のことをよく知っておく必要があるし、これからの方針だって考えなくちゃならない」
セイバー「はい」
士郎「まあ、とりあえず色々聞きたいんだが……」
セイバー「何でしょう?」
士郎「セイバーって、意外に重いのか?」
セイバー「……体重のことを言ってるのですか? 士郎」
士郎「ああ……いや、“重量”だよ、重量」
セイバー「……人並みよりは軽いと思いますが……」
士郎「そ、そうか……(42000が、軽い……?)」
士郎「じゃ、じゃあ次に……魔力の供給について」
セイバー「そうですね……士郎から供給される魔力の量は、並みの魔術師よりもかなり低いと思います。私は常に魔力を消費するので、このままでは消費に供給が追い付かず、現界することすら危ぶまれるかと」
士郎「むぅ……どうすればいい?」
セイバー「士郎が自分の魔力を更に多く供給できるよう、魔術師としての力を強化すれば道も拓けるでしょう。或いは、士郎と私の肉体を繋げれば、直接魔力の供給が可能です」
士郎「……それについてはまた考えよう」
士郎「戦い方は? セイバーは〈剣士〉のサーヴァントなんだろ?」
セイバー「そうです。刀剣を用いた、近距離での戦闘を得意とします。剣以外にも、総じて近接適性が高い武器の扱いには自信がありますが、相手との距離が離れると私には分が悪いです」
士郎「なるほど」
セイバー「その分、機動力は他のサーヴァントよりも高いです。相手を翻弄しつつ距離を詰め、得意の近距離戦闘に持ち込むのが私の戦い方となります」
士郎「よくわかった。セイバー自身の能力はともかく、後は俺が何とかしなくちゃいけないな……」
セイバー「士郎……私と手っ取り早く済ませませんか?」
士郎「……俺とセイバーが繋がるんだろ? 大体想像はつくけど、本気なのか?」
セイバー「当たり前です。現状でもかなりの魔力不足で、これでは私のサーヴァントとしての本領を発揮できません。士郎の努力を疑うわけではありませんが、ここは早急に解決した方が良いと判断します」グイッ
士郎「……あ、あのだな、俺にも覚悟ってもんが……」
セイバー「さぁ、早く済ませましょう。それほど恐れることもありません」ヌギヌギ
{現在読込中…}
セイバー「……っ、ぅあっ……」ハァ ハァ
士郎「……ぅッ!(な、何なんだこの感覚は……)」ゼェ ゼェ
セイバー「……しっ、士…郎……耐えてください……」
士郎「ぬあぁッ……!(や、ヤバい……何か……来る……!!)」
セイバー「士郎ッ……!!」ビクビク
士郎「……ま、魔術回路から、光が逆流する……!」ガクガク
バリバリバリ
士郎「ギャァァァァァッ!!!!」
{現在読込中…}
セイバー「士郎……大丈夫ですか?」
士郎「ああ……」
セイバー「これが、サーヴァントとマスターの主従を超えた関係……すなわち士郎は、従える者(マスター)から繋がる者(リンクス:Links)になったということですね」
士郎「なるほど……そういうことか」
セイバー「私が感じ取るものは士郎も感じ、士郎が感じるものは私にも共有されるようです」
士郎「そうか……それなら、互いに危険を察知しやすくなるな。ともかく今日は休もう。魔術回路がまだ焼け付いてるし」
セイバー「そうですね。私も、魔力の温存に努めます」
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